JP2004038764A - Etc動作分析システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ETCレーンの路側機器の動作状況と車両の挙動とを再現して表示できるETC動作分析システムを提供する。
【解決手段】ETCレーンの車両検知器の検知動作、路側無線機の車載器との交信動作、路側表示器の表示動作及び発進制御機の開閉動作の各々を記録する記録データに、対象車両の車両IDと動作時刻を表すタイムスタンプとを付し、この記録データから車両検知器、路側無線機、路側表示器及び発進制御機の動作状況とETCレーンを走行する車両の挙動とを再現する。このシステムでは、記録データから路側機器の各時刻での動作状況と車両の同時刻の挙動とを表す模擬図を模擬図編集部13で生成し、再現時刻を順次変えて、変遷する模擬図を表示したり、ETCレーンの各車両の挙動を時間−空間座標に表したダイヤグラムをダイヤグラム編集部12で生成して表示でき、ETCレーンの路側機器の動作状況と車両の挙動とを関連付けて分かり易く表示できる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ETC(自動料金収受)システムの料金所を通過する車両の挙動及び機器の動作状況を記録し、その記録データに基づいて車両の挙動及び機器の動作状況を再現するシステムに関し、特に、ETCレーンで発生した事故等の原因究明を可能にするものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ETCシステムは、各所の有料道路に導入されており、このシステムを利用できる車両は、有料道路の料金所をノンストップで通過することができる。ETCシステムを利用するには、車両にETC車載器を取り付け、この車載器にETCカードを挿入して、料金所の通信用アンテナを備えたETCレーンのゲートを通過しなければならない。このETC車載器には、その車載器の識別情報や車載器が搭載された車両の車種、形状等の情報が車載器情報として設定されている。また、ETCカードは、クレジットカード会社が発行するETC専用のICカードなどであり、料金所通過の際に通過ゲートのIDや料金収受の記録が書き込まれる。
【0003】
ETCレーンの構成は、通行料算定方式の違いや入口ゲート、出口ゲートにより異なり、また、立地条件によっても違っている。
図8は、均一料金制のETCレーンの一例を示している。このレーンは、ETC車載器との無線通信(路車間通信)に使用するアンテナ31をレーン上に備え、アイランドには、複数の投光器及び受光器の対から成り、光線の遮断によって車両の通過を感知する第1車両検知器S1、第2車両検知器S2、第3車両検知器S3及び第4車両検知器S4と、レーンを通過する車両36に対して「通行可」または「停止」を表示する路側表示器32と、路車間通信で料金収受処理が完了したときは阻止棒を開き、料金収受処理ができなかったときは阻止棒を閉じたままとする発進制御機33と、路側無線機を内蔵し、アンテナ31での交信結果や車両検知器S1〜S4の検知結果に基づいてETCレーンの動作を制御する車線制御装置35と、ETCレーンから退出する車両を監視する車線監視カメラ34とを備えている。
【0004】
車線制御装置35は、第1車両検知器S1の検知信号をトリガーにして、路側無線機で車両36の車載器との路車間通信を開始する。その結果、通行料金の決済を正常に行うことができた場合は、路側表示器32に「通過」を表示し、発進制御機33の阻止棒を「開」にする。また、第3車両検知器S3がこの車両36を検知すると路側表示器32の表示内容を消し、第4車両検知器S4がこの車両の車尾を検知すると、発進制御機33の阻止棒を「閉」の状態に戻す。
【0005】
しかし、車両36が第2車両検知器S2の位置に到達した時点でも正常に課金できなかった場合には、その車両を「異常」または「非」ETC車と判断して路側表示器32に「停止」を表示し、発進制御機33の阻止棒を「閉」のままとして、当該車両を停止させ、別の手段(手動によるICカードや現金など)で料金徴収を行う。
また、車線監視カメラ34は、第4車両検知器S4の検知信号をトリガーにして撮影し、発進制御機33の阻止棒を破壊して通り過ぎる車両などが静止画に記録される。
【0006】
このように、車線制御装置35は、路車間通信の開始及び終了のタイミング、路側表示器32の点灯及び消灯のタイミング、発進制御機33の阻止棒の開/閉のタイミングなどを全て、アイランドに設置した車両検知器S1〜S4の検知結果に基づいて決めており、また、レーン内の車両は追い越すことも追い越されることも無く、レーンに進入した順番でレーンから退出すると言う前提のもとに、現在レーン内を走行している車両の車両管理を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、ETCシステムでは、路側機器と車載器との連携動作により、ノンストップで走行するETC車両から自動的に通行料金を徴収しているが、路側機器あるいは車載器のどちらかに障害がある場合には、車載器を搭載する車両であってもETCレーンをノンストップで通過できなくなる。現実には、車載器製作メーカの違いやそれらを搭載している車両の車種、形状等によって、路車間通信エラーを誘発しやすい場合がある。
また、ETCレーンが無人であることを狙って、悪質なドライバーが、発進制御機33の阻止棒が閉じているのに、料金を支払わずに強行突破することも有り得る。
こうした運用上の問題が発生したときには、その原因や責任を究明するために、路側機器の動作状況と車両の挙動とを正確に知る必要がある。
【0008】
本発明は、こうした課題に応えるものであり、ETCレーンの路側機器の動作状況と車両の挙動とを再現して表示することができるETC動作分析システムを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明のETC動作分析システムでは、ETCレーンの車両検知器の検知動作、路側無線機の車載器との交信動作、ICカードや現金などでの課金情報、路側表示器の表示動作及び発進制御機の開閉動作のそれぞれを記録する記録データに、対象車両の車両IDと動作時刻を表すタイムスタンプとを付し、この記録データから車両検知器、路側無線機、路側表示器及び発進制御機の動作状況とETCレーンを走行する車両の挙動とを再現するようにしている。
【0010】
このシステムでは、記録データから、路側機器の各時刻における動作状況と車両の同時刻における挙動とを表す模擬図を生成し、再現時刻を順次変えて、変遷する模擬図を表示したり、ETCレーンにおける各車両の挙動を時間−空間座標に表したダイヤグラムを生成して表示したりすることができ、ETCレーンの路側機器の動作状況と車両の挙動とを関連付けて、分かり易く表示することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態におけるETC動作分析システムでは、ETCレーンの路側機器側の各データが車線制御装置に一次収集され、タイムスタンプ(1/100秒程度を単位とする時刻情報)が付される。ETCレーンの構成自体は、従来(図8)と同じである。
【0012】
車線制御装置35によりタイムスタンプが付された記録データ(ログデータ)は、料金所ID及びレーンIDが付与され、中継装置を介して、ETC動作分析システムに送られる。
ETC動作分析システムは、図1に示すように、収集したログデータを蓄積するハードデスクなどのバルクメモリ11と、ログデータから後述するダイヤグラムを編集するダイヤグラム編集部12と、ログデータから後述する模擬図を編集する模擬図編集部13と、各料金所より収集したログデータから同一車両のログデータを抽出する車両抽出部14と、編集されたダイヤグラムや模擬図などを表示する表示部15と、編集されたダイヤグラムや模擬図、生のログデータなどをプリントアウトする印刷部16とを備えている。
【0013】
ETCレーンの車線制御装置35は、第1車両検知器S1が車両36を検知すると、この車両36に対して車両管理用のID番号(以下、車両IDと呼ぶ)を新規に付与し、第1車両検知器S1の検知時刻を示すタイムスタンプと併せて記録する。料金所内のレーンでは車両の追い越しがないので、第1車両検知器S1で検知された車両は、引き続き下流の第2車両検知器S2、第3車両検知器S3及び第4車両検知器S4で順次検知されることになる。
【0014】
そのため、車線制御装置35は、第1車両検知器S1に引き続いて第2車両検知器S2が車両を検知すると、同一車両IDの車両が第2車両検知器S2の位置に移動したものと見て、その車両IDと第2車両検知器S2の検知時刻を示すタイムスタンプとを併せて記録する。以下、同様に、第3車両検知器S3及び第4車両検知器S4が車両を検知したときに、車両IDとタイムスタンプとを併せて記録する。
【0015】
これらの車両検知器S1〜S4の検知記録は、車線制御装置35からETC動作分析システム10に送信され、ETC動作分析システム10のバルクメモリ11に「車両検知器の検知動作記録」21として蓄積される。
また、車線制御装置35は、第1車両検知器S1の検知信号をトリガーにして、路側無線機により、アンテナ31を用いて、車両36の車載器との路車間通信を開始し、その通信内容を車両ID及びタイムスタンプと共に記録する。この通信記録には、車載器から送信された車載器情報が含まれる。また、路車間通信が異常終了した場合でも、その間の交信記録は通信記録として残される。車両36が非ETC車であるときは、当然のことながらこの通信記録は残らない。
【0016】
この車両ID及びタイムスタンプを含む通信記録は、車線制御装置35からETC動作分析システム10に送信され、ETC動作分析システム10のバルクメモリ11に「車載器との交信動作記録」22として蓄積される。
車線制御装置35は、路車間通信による正常な無線課金ができた場合にはその課金情報が、又、できない場合(異常ETCや非ETC車両)は収受員の手動操作(現金収受やICカード課金など)による課金情報が、それぞれタイムスタンプと共にETC動作分析システム10に送信され、ETC動作分析システム10のバルクメモリ11に「課金情報記録」26として蓄積される。
【0017】
さらに、車線制御装置35は、路車間通信により正常に課金ができた場合には、路側表示器32に「通行可」のメッセージを表示させ、その表示指令内容とタイムスタンプとを車両IDと共に記録する。また、この通信で課金できなかった場合には「停止」のメッセージを路側表示器32に表示させ、その表示指令内容とタイムスタンプとを車両IDと共に記録する。また、車両36が第3車両検知器S3の位置を通過して路側表示器32の表示解除を指示した場合にも同様に、車両IDと表示解除指令内容とタイムスタンプとを記録する。
【0018】
この路側表示器32の表示に関する記録は、車線制御装置35からETC動作分析システム10に送信され、ETC動作分析システム10のバルクメモリ11に「路側表示器の表示動作記録」23として蓄積される。
また、車線制御装置35は、路車間通信により正常に課金ができた場合には、発進制御機33の阻止棒を「開」とする指示を出し、その指令内容とタイムスタンプとを車両IDと共に記録する。また、この通信で課金できなかった場合には発進制御機33の阻止棒を「閉」のままとする指示を出し、その指令内容とタイムスタンプとを車両IDと共に記録する。また、発進制御機33の阻止棒を閉状態に戻す解除指示を出した場合にも、その指令内容とタイムスタンプとを車両IDと共に記録する。
【0019】
この発進制御機の開閉動作に関する記録は、車線制御装置35からETC動作分析システム10に送信され、ETC動作分析システム10のバルクメモリ11に「発進制御機の開閉動作記録」24として蓄積される。
また、車線制御装置35は、第4車両検知器S4の検知信号をトリガーにして、車線監視カメラ34に、第4車両検知器S4の位置に到達した車両の静止画像を撮影させ、この静止画とタイムスタンプとを車両IDと共に記録する。
【0020】
タイムスタンプ及び車両IDと共に記録された静止画像は、車線制御装置35からETC動作分析システム10に送信され、ETC動作分析システム10のバルクメモリ11に「カメラ映像」25として蓄積される。
また、図2に示すように、ETCレーンの全体を見通すことができるレーンの頭上に監視カメラ40を設置して、この監視カメラ40で常時撮影した動画像にタイムスタンプを付し、これを「カメラ映像」25の記録に加えるようにしても良い。なお、図2の斜線部分は、監視カメラ40の撮影エリアを示している。また、レーン上を複数の車両が前後して走行する場合でも、個々の車両が識別できるように、図3に示すように、ETCレーンの前後に監視カメラ41及び監視カメラ40を配置するようにしても良い。
また、その他、ETCレーンに、車両の車種を識別する車種判別装置やトールゲート表示板などが在れば、そうした一連の機器の動作状況を同様の形式で記録し、ETC動作分析システム10のバルクメモリ11に蓄積する。
【0021】
次に、ETC動作分析システム10のバルクメモリ11に蓄積された各種ログデータを用いて、路側機器の動作状況と車両挙動とを再現する処理について説明する。
ETC動作分析システム10の模擬図編集部13は、バルクメモリ11に格納された各種ログデータを用いて、ETCレーンの状況を模式的に再現する模擬図を編集し、表示部15に表示する。
【0022】
図4は、表示部15の画面に表示される模擬図の一例を示している。この模擬図には、再現する料金所及びレーンの識別情報と、再現する年月日及び時刻の情報とが表示され、また、レーンに配置された路側機器(即ち、車両検知器S1〜S4、アンテナ31、路側表示器32及び発進制御機33の阻止棒)を表す図形と、進入車両を表す図形とが表示され、さらに、再現時刻の車線監視カメラ34または監視カメラ40、41の映像が表示される。
【0023】
レーンに配置された路側機器及び車両については、再現時刻における状況が表示されており、図4では、第1車両検知器S1が車両を検知していることが第1車両検知器S1の色を変えることで表示され、アンテナが車両の車載器と通信中であり、そのデータがxxxであることが文字で表示され、また、検知した車両に付与された車両IDが「B」であり、路車間通信で得られた車両Bの車載器情報がyyyで、無線課金情報が$$$あることが表示されている。さらに、路側表示器には表示が無く、発進制御機の阻止棒は閉状態であることが表示されている。
【0024】
模擬図に表される路側機器の状況、車両の挙動及び監視カメラの画像は、再現時刻が変わると変化する。図5は、車両Bが第2車両検知器S2の位置に差し掛かった時刻の模擬図を示しており、第2車両検知器S2が車両を検知していることが第2車両検知器S2の色を変えることで表示され、アンテナが通信を終了したことが「通信中」の文字が消えたことで表示され、車両BをETC車両と識別したことが車両BをETC車用の色に変えることで表示され、また、路側表示器に「通過」の文字が現れ、発進制御機の阻止棒が開かれたことが表示されている。
この車両Bが先に進み、第3車両検知器S3の位置に到達した時刻の模擬図では、路側表示器の表示が消え、さらに、車両Bの車尾が第4車両検知器S4を抜けた時刻の模擬図では、発進制御機の阻止棒が閉じられる。
【0025】
一方、図6は、車両Bが第2車両検知器S2の位置に差し掛かった時点で路車間通信による料金収受が何らかの理由で成功しなかった場合の模擬図を示しており、車両Bを異常ETC車両と識別したことが車両Bを異常ETC車用の色に変えることで表示され、また、異常ETCとなった原因が文字zzz(カード有効期限切れ、通信異常など)で表示され、また、路側表示器に「停止」の文字が現れ、発進制御機の阻止棒が閉状態であることが表示されている。
異常または非ETC車両は収受員によって料金収受(課金)されるが、その場合は料金所ブースの位置で車両Bに$$$の情報が付加される。
このように、模擬図では、車両が第1車両検知器S1で検知されてから第4車両検知器S4を抜けて画面から消えるまでの時間帯の路側機器状況、車両挙動及び監視カメラ画像が再現される。
【0026】
この模擬図は、実際の時間経過と同じ速さで変化させて、移動する車両の挙動及び路側機器の状況を実際に近い形で再現することが可能であり、また、それらを詳細に見極めるために、スローモーションやコマ送り、ポーズ、プレイバック、早送りで再現することも可能である。車両Bの車載器情報yyyや異常ETCの原因zzzは、車載器との通信が行われた時から、または第2車両検知器S2に車両が到達した時から表示が始まり、車両が第4車両検知器S4を抜けて画面から消えるまでの間、車両の上部に表示される。ポーズ時に、車載器情報yyyや通信データxxxをクリックすると、更に詳細な車載器情報や通信記録が表示される。
【0027】
模擬図編集部13は、こうした模擬図の表示を実現するため、再現する料金所及びレーンのIDが付されたログデータであって、車両挙動を再現する対象車両の車両IDを含む全てのログデータ(即ち、「車両検知器の検知動作記録」21、「車載器との交信動作記録」22、「路側表示器の表示動作記録」23、「発進制御機の開閉動作記録」24、「カメラ映像」25など)と、対象車両が第1車両検知器S1で検知されてから第4車両検知器S4で検知されるまでの時間帯のタイムスタンプが付された全てのログデータとをバルクメモリ11から読み出す。
【0028】
これらのログデータは、タイムスタンプに基づいて時系列に配列する。また、再現時刻の単位時間を例えば10ミリ秒に設定し、各再現時刻における路側機器の状況をログデータに従って設定する。また、車両位置は、各車両検知器S1〜S4で検知された時刻における車両位置を各車両検知器S1〜S4の設置位置に設定するとともに、各車両検知器S1〜S4で検知された時刻から各車両検知器間の区間の車両速度を割り出し、各区間での単位時間における車両移動量を算出して、各再現時刻における車両位置を設定する。また、監視カメラ画像は、それに付されたタイムスタンプにより各再現時刻と対応付ける。
【0029】
こうして各再現時刻と路側機器状況、車両挙動及び監視カメラ画像とを関係付け、実時間やスローモーション、コマ送り、早送り、ポーズ、プレイバック等の再現モードに応じて再現時刻を順次変更し、その再現時刻に関係付けた路側機器状況、車両挙動及び監視カメラ画像を模擬図に表示する。
この模擬図編集部13が編集した模擬図は、印刷部16でプリントアウトすることも可能である。
【0030】
また、ETC動作分析システム10のダイヤグラム編集部12は、バルクメモリ11に格納された各種ログデータを用いて、ETCレーンでの各車両の挙動を時間−空間座標に表したダイヤグラムを編集し、表示部15に表示する。
図7は、表示部15の画面に表示されるダイヤグラムの一例を示している。このダイヤグラムの縦軸は時間を表し、横軸はアイランド上の位置を表している。横軸上には、各車両検知器S1〜S4、路側表示器32及び発進制御機33の位置が設定されている。路側表示器については「通過」と表示した時間帯、「停止」と表示した時間帯及び無表示の時間帯が区別して表され、また、発進制御機については阻止棒が開状態の時間帯と閉状態の時間帯とが区別して表されている。
【0031】
また、各車両の走行状態は線図で表されており、表示されている車両ID(図7ではB4)をクリックすると、画面上に、当該車両の各車両検知器の通過時刻(m1s1c1など)や通信内容(xxxx)などが数値や文字で表示される。
【0032】
ダイヤグラム編集部12は、このダイヤグラムを作成するため、バルクメモリ11から該当する料金所及びレーンのIDが付された「車両検知器の検知動作記録」21、「車載器との交信動作記録」22、「路側表示器の表示動作記録」23、及び「発進制御機の開閉動作記録」24を読み出し、「路側表示器の表示動作記録」23をタイムスタンプに基づいて時系列で纏めて、路側表示器の「通過」「停止」及び無表示の各時間帯を決定し、「発進制御機の開閉動作記録」24をタイムスタンプに基づいて時系列で纏めて、発進制御機の阻止棒の開状態及び閉状態の各時間帯を決定する。また、「車両検知器の検知動作記録」21のログデータを車両IDごとに纏め、時系列に沿って追跡して各車両IDの走行状態を表す線図を決定する。また、この車両IDごとの「車両検知器の検知動作記録」21のログデータと、車両IDごとの「車載器との交信動作記録」22とを保持し、車両IDがクリックされたときに、その車両IDに対応する各車両検知器の通過時刻や交信記録を数値や文字で画面に表示する。
【0033】
このダイヤグラム編集部12が編集したダイヤグラムは、印刷部16でプリントアウトすることも可能である。
また、ETC動作分析システム10の抽出部14は、マンマシン操作により入力した検索キー(料金所、年月日時分、車両番号、ICカード番号、故障コードなどの単独または組合せ)に基づいて、バルクメモリ11に格納されている各料金所より収集した「車両検知器の動作記録」21、「車載器との交信動作記録」22、「路側表示器の表示動作記録」23、「発進制御機の開閉動作記録」24、「課金情報記録」26などの中から該当するログデータを抽出する。抽出部14が抽出したログデータをダイヤグラム編集部12及び模擬図編集部13に伝え、ダイヤグラム編集部12及び模擬図編集部13が各車両の挙動および各機器の動作状態を再現表示することが可能である。
【0034】
また、印刷部16は、ダイヤグラム編集部12及び模擬図編集部13で編集された内容や、バルクメモリ11に格納されている生データをプリントアウトすることもできる。
【0035】
このように、このETC動作分析システムでは、ETCレーンにおける個々の車両挙動と、その時の路側機器の状況とを模擬図により再現することができる。この模擬図では、実時間表示の他にスローモーションやコマ送り、早送り、ポーズ、プレイバックによる表示が可能なため、注目すべき時刻の車両挙動や路側機器の状況を詳細に調べることができる。また、車載器情報や通信記録の詳細を表示することができ、これらの情報は、車両が異常ETC車と判断されたときの異常原因(車載器との交信異常やICカード有効期限切れなど)の究明に役立てることができる。
また、模擬図に表示する監視カメラ画像は、ETCレーンの全体の動きを示すことができる。
【0036】
なお、模擬図による表示では、関係機器などの異常時に、その旨を色や文字、音などで表示するようにしても良い。
また、このETC動作分析システムでは、ETCレーンにおける全体的な車両の流れをダイヤグラムにより再現することができ、着目する車両とその前後の車両の走行状況を比較して事故原因を分析することなどが可能になる。
【0037】
また、ETCレーンの路側機器の動作状況と車両の挙動とを解析して、正常な動作でないと推定される事象、例えば、器機異常や路車間通信異常、異常高速走行、強行突破などの一次診断結果が得られた場合に、模式図やダイヤフラムに「器機異常」「路車間通信異常」「異常高速走行」「強行突破」などの文字、またはそれを表す記号等をブリンクや色分け等の強調表示で表示するようにしても良い。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のETC動作分析システムでは、ETCレーンの路側機器の動作状況と車両の挙動とを関連付けて、分かり易く表示することができ、この表示から路側機器の動作状況と車両の挙動とを正確に知ることができる。そのため、ETCシステムの運用上の問題が発生したときに、その原因や責任の究明を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるETC動作分析システムの構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施形態のETC動作分析システムにおける一台の監視カメラを備えたETCレーンを示す図
【図3】本発明の実施形態のETC動作分析システムにおける二台の監視カメラを備えたETCレーンを示す図
【図4】本発明の実施形態のETC動作分析システムにおける第1車両検知器S1で車両が検知された時点の模擬図を示す図
【図5】本発明の実施形態のETC動作分析システムにおける第2車両検知器S2で車両が検知された時点の模擬図を示す図(ETC車両の場合)
【図6】本発明の実施形態のETC動作分析システムにおける第2車両検知器S2で車両が検知された時点の模擬図を示す図(異常ETC車両の場合)
【図7】本発明の実施形態のETC動作分析システムにおけるダイヤグラムを示す図
【図8】従来のETCレーンに配置された路側機器を示す図
【符号の説明】
S1 第1車両検知器
S2 第2車両検知器
S3 第3車両検知器
S4 第4車両検知器
10 ETC動作分析システム
11 バルクメモリ
12 ダイヤグラム編集部
13 模擬図編集部
14 車両抽出部
15 表示部
16 印刷部
31 アンテナ
32 路側表示器
33 発進制御機
34 車線監視カメラ
35 車線制御装置
36 車両
40 第1監視カメラ
41 第2監視カメラ

Claims (9)

  1. ETCレーンの車両検知器の検知動作、路側無線機の車載器との交信動作、路側表示器の表示動作及び発進制御機の開閉動作のそれぞれを記録する記録データに、対象車両の車両IDと動作時刻を表すタイムスタンプとを付し、前記記録データから前記車両検知器、路側無線機、路側表示器及び発進制御機の動作状況とETCレーンを走行する車両の挙動とを再現することを特徴とするETC動作分析システム。
  2. 前記記録データから、前記車両検知器、路側無線機、路側表示器及び発進制御機の各時刻における動作状況と前記車両の同時刻における挙動とを表す模擬図を生成し、再現時刻を順次変えて、変遷する前記模擬図を表示することを特徴とする請求項1に記載のETC動作分析システム。
  3. 前記模擬図を、実際の時間経過と同一速さで変遷させる実時間表示、実際の時間経過より遅い速度で変遷させるスローモーション表示、実際の時間経過より早い速度で変遷させる早送り表示、操作の都度に極短時間を進めるコマ送り表示、実際の時間経過と逆方向に変遷させるプレイバック表示、または、前記変遷を一時停止するポーズ表示により表示することを特徴とする請求項2に記載のETC動作分析システム。
  4. 前記ETCレーンを退出する車両を撮影した静止画像に対象車両の車両IDと撮影時刻を表すタイムスタンプとを付して前記記録データに加え、前記模擬図の一部に前記静止画像を表示することを特徴とする請求項2または3に記載のETC動作分析システム。
  5. 前記ETCレーンの全体を撮影した動画像に撮影時刻を表すタイムスタンプを付して前記記録データに加え、前記模擬図の一部に前記動画像を表示することを特徴とする請求項2または3に記載のETC動作分析システム。
  6. 前記記録データから、前記ETCレーンでの各車両の挙動を時間−空間座標に表したダイヤグラムを生成して表示することを特徴とする請求項1に記載のETC動作分析システム。
  7. 前記時間−空間座標に、前記路側表示器の表示状態及び前記発進制御機の開閉状態を表示することを特徴とする請求項6に記載のETC動作分析システム。
  8. 正常な動作でない事象を推定し、推定結果に基づいて前記事象を表す文字または記号を前記模擬図に強調表示することを特徴とする請求項2、3、4または5に記載のETC動作分析システム。
  9. 正常な動作でない事象を推定し、推定結果に基づいて前記事象を表す文字または記号を前記ダイヤグラムに強調表示することを特徴とする請求項6に記載のETC動作分析システム。
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