JP2835843B2 - エンジンマウント装置 - Google Patents

エンジンマウント装置

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JP2835843B2 JP63217157A JP21715788A JP2835843B2 JP 2835843 B2 JP2835843 B2 JP 2835843B2 JP 63217157 A JP63217157 A JP 63217157A JP 21715788 A JP21715788 A JP 21715788A JP 2835843 B2 JP2835843 B2 JP 2835843B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、エンジンを車体に弾性的に支持させるエン
ジンマウント装置に関し、特に、オートマチック車にお
いて、横置型エンジンの後端部を車体に支持させるのに
有効なエンジンマウント装置に関するものである。
(従来の技術) 一般に、自動車のエンジン(本明細書において、単に
エンジンといった場合、エンジン単体、及び、エンジン
とトランスミッション等を一体化したパワープラントを
示す。)はエンジンマウント装置を介して車体側の部材
に取付けられている。
エンジンマウント装置の構造や取付けは様々である
が、車種によっては、第8図に示すようにブッシュタイ
プのエンジンマウント装置1だけによりエンジン2を車
体3に取付けることがある。
このエンジンマウント装置の具体的な構成は、例えば
エンジン2の後端側のものについてみれば、第9図に示
すように筒体4の内部にゴム材5が固着され、筒体4が
アーム6を介して車体側のダッシュパネル7に結合さ
れ、ゴム材5が軸8を介してエンジン2側の部材に結合
されるようになっている。そして、このゴム材5には適
宜形状の切欠き9が形成され、こうすることにより上下
方向にストッパ10が設けられている。
(発明が解決しようとする課題) 一般に、ブッシュタイプのエンジンマウント装置は、
第10図に示すような非線形のばね特性を有し、僅かに大
きな荷重が加えられただけで急激にストッパ10が作用し
始める。このため、オートマチック車の場合において、
上述したようなブッシュタイプのエンジンマウント装置
でエンジン2の後端部を車体3に支持させると、ドライ
ブレンジやリバースレンジに入れた際のすべりトルクで
ストッパ10が急激に作用し、この衝撃が室内(インスト
ルメントパネルやハンドル)に伝達されて搭乗者に不快
感を与えるという問題が発生する。
この問題は、動力入力時のすべりトルクに対し、充分
なストローク(たわみ量)を確保できないことが原因と
なっている。ところが、単純にストロークの増加だけを
図った場合、大きなトルク反力が加わった際のエンジン
変動が大きくなり、ドライバビリティに悪影響を及ぼす
という新たな問題が生じる。
本発明の目的は、上述したような背反する二つの問題
を同時に解決し、広範囲にわたる振動の吸収と荷重の支
持を可能にするエンジンマウント装置を提供せんとする
ものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上述した課題を解決するための手段とし
て、上下方向の両側部に変位規制用のストッパ11、11を
有し、かつ、前後方向に取付け部材15、16を有するゴム
マウント12と、両端の結合部にゴムブッシュ13a,13bを
有するトルクロッド14とを、横置型エンジン2の後端部
と車体3側の部材との間に介装させたエンジンマウント
装置において、前記ゴムマウント12及び前記トルクロッ
ド14は共に、車体3の前後方向を指向するように、前記
エンジン2の上下方向寸法の下半部の範囲に配置させた
ものである。
(作用) このような構成としたことにより、次のようにして振
動及び衝撃を吸収、或は、支持することができるように
なる。
即ち、アイドリング振動のような小荷重が加えられた
場合には、ゴムマウント12の弾性吸収作用が働き、振動
及び衝撃を吸収する。
オートマチック車の動力入力時に発生するすべりトル
クのような中荷重が加えられた場合には、ゴムマウント
12の弾性吸収作用に加え、車体3の前後方向を指向する
ように配置したトルクロッド14によるストロークの制御
作用が徐々に働き、振動及び衝撃をソフトに吸収、或
は、支持する。
また、急加減速の際のトルク反力のような大荷重が加
えられた場合には、車体3の前後方向を指向するように
配置したトルクロッド14によるストロークの制御作用に
加えて、車体3の前後方向を指向するように配置したゴ
ムマウント12の上下方向に位置するストッパ11が働き、
振動及び衝撃を吸収、或は、支持する。
(発明の実施の形態) 以下、本発明の一実施例の形態を第1図乃至第7図に
基づいて説明する。
なお、第8図以下の図面に示した従来の技術と同一部
分には同一符号を用いるものとする。
この実施の形態の場合、第1図及び第2図に示すよう
に、エンジン2は横置型であり、該エンジン2の両側端
部は所謂ブッシュタイプのエンジンマウント装置1(前
述した従来のものと基本原理を同じくする。)を介して
車体3側の部材に支持され、エンジン2の後端部は本発
明にかかるエンジンマウント装置を介して車体3側の部
材に支持されるようになっている。
そして、本発明にかかるエンジンマウント装置は、ゴ
ムマウント12及びトルクロッド14は共に、車体3の前後
方向を指向するように、エンジン2の上下方向寸法の下
半部の範囲に配置されている。
ゴムマウント12は、第3図及び第4図に示すように、
上側の取付け部材15と下側の取付け部材16の間にゴム材
17が介装され、下側の取付け部材16の両側部にゴム材17
の大きな変位を規制するためのゴム製のストッパ11が取
付けられている。
そして、ゴムマウント12は、上側の取付け部材15はエ
ンジン2の後端部に取付けられ、下側の取付け部材16は
ブラケット19に取付けられて、上側の取付け部材15と下
側の取付け部材16の面にほぼ平行な方向にエンジンの加
振力が剪断方向の力として作用するようにエンジンの上
下方向寸法の下半部の範囲に配置される。
ブラケット19は車体3側に固定される第1のブラケッ
ト20と、ゴムマウント12の下側の取付け部材16に固定さ
れる第2のブラケット21からなり、第1のブラケット20
と第2のブラケット21は第1のブラケット20に螺着した
スタッドボルト22を介して結合されるようになってい
る。
一方、車体の前後方向を指向するように配置されたト
ルクロッド14は、第5図に示すように両端に筒体23と24
がそれぞれ設けられ、この筒体23と24がロッド25を介し
て結合されている。
筒体23にはゴムブッシュ13aが内装され、このゴムブ
ッシュ13aの両端には円盤状のサイドストッパ26が設け
られている。
そして、ゴムブッシュ13aとサイドストッパ26はボル
ト27を介して後述するブラケット28に支持されるように
なっている。
また、筒体24にはゴムブッシュ13bが内装されてお
り、このゴムブッシュ13bはボルト29を介して車体3側
の部材に結合されるようになっている。ゴムブッシュ13
bの両端にはフランジ30が一体に形成され、筒体24の両
端面を覆うようになっている。
ブラケット28は断面略コの字状に形成され、先端側に
設けられた切欠き31に上述したゴムブッシュ13aとサイ
ドストッパ26が支持されるようになっている。そして、
ブラケット28は、その基部上面がボルト32を介してエン
ジン2の下面に固着され、また中間部上面がボルト33を
介してスチフナ34と結合されるようになっている。スチ
フナ34の上端部はエンジン2の適宜位置にスタッドボル
ト35を介して固定され、これによってブラケット28の基
端側がエンジン2に剛的に結合されるようになってい
る。
以上の構成において、本発明にかかるエンジンマウン
ト装置により、エンジン2が車体3に支持されると、振
動や衝撃は次のようにして吸収、あるいは、支持される
ようになる。
アイドリング振動のような小荷重はゴムマウント12の
ゴム材17部分の弾性で吸収される。ゴムマウント12は、
大荷重が加えられた場合にのみ上下方向に位置するスト
ッパ11が作用するようになっており、このゴムマウント
12単体のばね特性は第6図に示すようなばね特性を有す
る。
そのため、ゴムマウント12単体でエンジン2の後端部
を車体3に支持させた場合には、ゴムマウント12のスト
ロークが長いため、大荷重が加えられた場合のエンジン
2の変動量が大きくなってしまう。
そこで、本発明にかかるエンジンマウント装置の場
合、ある程度以上の荷重が加えられたところで車体の前
後方向を指向するように配置したトルクロッド14のスト
ローク制御作用が徐々に働き始め、装置全体としては第
7図に示すようなばね特性を示すようになる。
この結果、オートマチック車の動力入力時に発生する
すべりトルク等の中荷重は、ゴムマウント12の弾性吸収
作用と、該ゴムマウント12と共に、車体の前後方向を指
向するように配置したトルクロッド14のストローク制御
作用のコンビネーションによって吸収、或は、支持され
る。
また、車両の急加減速の際に生じるトルク反力等の大
荷重は、車両の前後方向を指向するように配置したトル
クロッド14のストローク制御作用と、該トルクロッド14
と共に、車両の前後方向を指向するように配置したゴム
マウント12の上下方向に位置するストッパ11の作用との
コンビネーションで確実に支持される。車体の前後方向
を指向するように配置したトルクロッド14のストローク
制御作用は、加えられる荷重の増大に伴って徐々に働く
ようになるため、振動や衝撃はソフトに吸収、或は、支
持され、室内に伝達され難くなる。
(発明の効果) 以上で説明したように、本発明によれば、ゴムマウン
ト及びトルクロッドは共に、車体の前後方向を指向する
ようにエンジンの上下方向寸法の下半部の範囲に配置さ
れているため、アイドリング振動のような小荷重をゴム
マウント12の弾性吸収作用により吸収し、また、オート
マチック車の動力入力時に発生するすべりトルクなどの
中荷重を、ゴムマウントの弾性吸収作用と、車体の前後
方向を指向するように配置したトルクロッドによるスト
ローク制御作用に担わせるようにしたので、この際の荷
重を衝撃なくソフトに吸収、或は、支持することができ
るようになる。
しかも、急加減速時に発生するトルク反力等の大きな
荷重に対しては、車体の前後方向を指向するように配置
したトルクロッドによるストローク制御作用に加えて、
該トルクロッドと共に、車体の前後方向を指向するよう
に配置したゴムマウントのストッパによって所定のスト
ローク内で吸収、或は、支持することができるようにな
る。
したがって、ゴムマウントには動力入力時に発生する
大きな振幅が作用しないため、軟らかなゴム材を使用で
き、振動吸収性能が向上することとなる。この結果、室
内への振動、衝撃の伝達や大きなエンジン変動による不
快感を搭乗者が受けなくなる。
また、一般に−30℃ほどの低温下においては、ゴムマ
ウントの減衰特性が低下する傾向にあるが、本発明にか
かるエンジンマウント装置の場合、車体の前後方向を指
向するように配置したゴムマウントとトルクロッドとの
コンビネーションによってエンジンの振動や衝撃を吸
収、支持するため、特に、低温時にその効果を大きく発
揮するようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施の形態を示す側面図、第2図は
同平面図、第3図及び第5図は同斜視図、第4図は断面
図、第6図及び第7図は実験結果を示す線図、第8図は
従来の技術を示す平面図、第9図は同側面図、第10図は
実験結果を示す線図である。 2……エンジン 3……車体 11……ストッパ 12……ゴムマウント 13a,13b……ゴムブッシュ 14……トルクロッド

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下方向の両側部に変位規制用のストッパ
    (11、11)を有し、かつ、前後方向に取付け部材(15、
    16)を有するゴムマウント(12)と、両端の結合部にゴ
    ムブッシュ(13a、13b)を有するトルクロッド(14)と
    を、横置型エンジン(2)の後端部と車体(3)側の部
    材との間に介装させたエンジンマウント装置において、
    前記ゴムマウント(12)及び前記トルクロッド(14)は
    共に、車体(3)の前後方向を指向するように、前記エ
    ンジン(2)の上下方向寸法の下半部の範囲に配置され
    ていることを特徴とするエンジンマウント装置。
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