JPH0740407Y2 - リヤサブフレームのデフマウント構造 - Google Patents
リヤサブフレームのデフマウント構造Info
- Publication number
- JPH0740407Y2 JPH0740407Y2 JP1988138239U JP13823988U JPH0740407Y2 JP H0740407 Y2 JPH0740407 Y2 JP H0740407Y2 JP 1988138239 U JP1988138239 U JP 1988138239U JP 13823988 U JP13823988 U JP 13823988U JP H0740407 Y2 JPH0740407 Y2 JP H0740407Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diff
- differential
- mount
- cross member
- differential gear
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- Motor Power Transmission Devices (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
この考案は、自動車の差動歯車装置をリヤサブフレーム
に支持するためのデフマウント構造に関する。
に支持するためのデフマウント構造に関する。
従来のデフマウント構造は、第１のタイプとして、左右
のサイドメンバに、両端をデフマウントを介して支持さ
れた前側デフサポートメンバと、左右のサイドメンバ間
に張渡された後側デフサポートメンバと、から構成さ
れ、差動歯車装置の後端側が後側デフサポートメンバ
に、デフマウントを介して支持したものがある。 第２のタイプとして、左右のサイドメンバ間に張渡され
たサスペンシヨンメンバに、差動歯車装置を３個のデフ
マウントを利用して支持したもの、第のタイプとして、
左右のサイドメンバ間に張渡されたサスペンシヨンメン
バと、このサスペンシヨンメンバの前方に離間した位置
に、左右のサイドメンバにデフマウントを介して支持さ
れたＴ型デフサポートメンバと、からなり、該Ｔ型デフ
サポートメンバの後端（Ｔ字の下端）に差動歯車装置の
前端を、又後端をデフマウントを介して前記サスペンシ
ヨンメンバにそれぞれ支持したもの、第４のタイプとし
て、左右のサイドメンバ間に張渡された前輪及び後側ク
ロスメンバを含み、前側クロスメンバの、デフセンタラ
インよりも車体幅方向一方にオフセツトされた位置でデ
フマウントを介して差動歯車装置の前部を支持し、又差
動歯車装置の後側を左右一対のデフマウントを介して後
側クロスメンバに支持したものがある。 ここで、前記デフマウントは、通常は、クロスメンバ、
サイドメンバ等に固定される外筒と、差動歯車装置側の
内筒とこれら外筒及び内筒間に配置されるゴム等の弾性
部材とから構成されている。 このようなデフマウントは、内筒及び外筒の中心軸（以
下、軸という）を車体上下方向または前後方向に配置す
るようにしている。 例えば実開昭62-97833号公報に開示される前輪のデフマ
ウントは、軸を上下方向に向くように配置されている。 又、差動歯車装置の後端は車体前後方向の軸を有する四
角形断面の後側のデフマウントによつて後側クロスメン
バに支持されている。 ところで、一般的に車両の振動騒音に対処するために、
デフマウントに要求される特性は、まず車体前後方向の
ばね定数をできる限り小さくすることである。 このとき、車両の加減速に伴つてデフマウントには上下
方向に100〜200kgの荷重がかかるため、これを支持でき
るという条件の下に、車両の振動・騒音対策上問題とさ
れる前後方向の振動を吸収するために、デフマウントの
前後方向ばね定数が確保されなければならない。 従つて、前述のような、外筒及び内筒間をゴムで連結し
た構造のデフマウントは、振動騒音対策上その軸を車体
前後方向に配置するのが望ましい。 即ち、デフマウントの軸を車体前後方向に配置すると、
該デフマウントの上下方向ボリユーム（ゴム容量）を充
分大きくして、スグリを大きくとれるため、内筒部材と
外筒部材が当接してしまうことによる前後方向のばね定
数の増加がなく、ある程度大きな上下力が加わつても前
後方向のばね定数を小さくすることができる。 これに対して、軸を上下方向に配置したデフマウントの
場合は、差動歯車装置に駆動トルクが加わつたとき、デ
フマウントに加わる上下力によりデフマウントの外筒が
上下方向に大きく変位し、その上下に配置されたストツ
パゴムに衝突し、これにより車体前後方向ばね定数が大
幅に増大してしまうという問題点がある。 従つて、デフマウントを全て、その軸が車体前後方向と
なるように配置することが望ましい。
のサイドメンバに、両端をデフマウントを介して支持さ
れた前側デフサポートメンバと、左右のサイドメンバ間
に張渡された後側デフサポートメンバと、から構成さ
れ、差動歯車装置の後端側が後側デフサポートメンバ
に、デフマウントを介して支持したものがある。 第２のタイプとして、左右のサイドメンバ間に張渡され
たサスペンシヨンメンバに、差動歯車装置を３個のデフ
マウントを利用して支持したもの、第のタイプとして、
左右のサイドメンバ間に張渡されたサスペンシヨンメン
バと、このサスペンシヨンメンバの前方に離間した位置
に、左右のサイドメンバにデフマウントを介して支持さ
れたＴ型デフサポートメンバと、からなり、該Ｔ型デフ
サポートメンバの後端（Ｔ字の下端）に差動歯車装置の
前端を、又後端をデフマウントを介して前記サスペンシ
ヨンメンバにそれぞれ支持したもの、第４のタイプとし
て、左右のサイドメンバ間に張渡された前輪及び後側ク
ロスメンバを含み、前側クロスメンバの、デフセンタラ
インよりも車体幅方向一方にオフセツトされた位置でデ
フマウントを介して差動歯車装置の前部を支持し、又差
動歯車装置の後側を左右一対のデフマウントを介して後
側クロスメンバに支持したものがある。 ここで、前記デフマウントは、通常は、クロスメンバ、
サイドメンバ等に固定される外筒と、差動歯車装置側の
内筒とこれら外筒及び内筒間に配置されるゴム等の弾性
部材とから構成されている。 このようなデフマウントは、内筒及び外筒の中心軸（以
下、軸という）を車体上下方向または前後方向に配置す
るようにしている。 例えば実開昭62-97833号公報に開示される前輪のデフマ
ウントは、軸を上下方向に向くように配置されている。 又、差動歯車装置の後端は車体前後方向の軸を有する四
角形断面の後側のデフマウントによつて後側クロスメン
バに支持されている。 ところで、一般的に車両の振動騒音に対処するために、
デフマウントに要求される特性は、まず車体前後方向の
ばね定数をできる限り小さくすることである。 このとき、車両の加減速に伴つてデフマウントには上下
方向に100〜200kgの荷重がかかるため、これを支持でき
るという条件の下に、車両の振動・騒音対策上問題とさ
れる前後方向の振動を吸収するために、デフマウントの
前後方向ばね定数が確保されなければならない。 従つて、前述のような、外筒及び内筒間をゴムで連結し
た構造のデフマウントは、振動騒音対策上その軸を車体
前後方向に配置するのが望ましい。 即ち、デフマウントの軸を車体前後方向に配置すると、
該デフマウントの上下方向ボリユーム（ゴム容量）を充
分大きくして、スグリを大きくとれるため、内筒部材と
外筒部材が当接してしまうことによる前後方向のばね定
数の増加がなく、ある程度大きな上下力が加わつても前
後方向のばね定数を小さくすることができる。 これに対して、軸を上下方向に配置したデフマウントの
場合は、差動歯車装置に駆動トルクが加わつたとき、デ
フマウントに加わる上下力によりデフマウントの外筒が
上下方向に大きく変位し、その上下に配置されたストツ
パゴムに衝突し、これにより車体前後方向ばね定数が大
幅に増大してしまうという問題点がある。 従つて、デフマウントを全て、その軸が車体前後方向と
なるように配置することが望ましい。
しかしながら、このようにした場合、従来は、差動歯車
装置の前側を１点で、後側を２点でそれぞれデフマウン
トにより支持していたが、前側のゴムマウントを、入力
軸であるプロペラシヤフトから上下乃至車内方向にオフ
セツトして配置しなければならないため、差動歯車装置
のローリング及びヨーイング方向の振動が大きくなつて
しまうという問題点がある。 この考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので
あつて、差動歯車装置のローリング、ヨーイング方向の
振動を大きくすることなく、且つ、デフマウントに要求
される振動騒音に対処するための特性を充足することが
できるようにしたリヤサブフレームのデフマウント構造
を提供することを目的とする。
装置の前側を１点で、後側を２点でそれぞれデフマウン
トにより支持していたが、前側のゴムマウントを、入力
軸であるプロペラシヤフトから上下乃至車内方向にオフ
セツトして配置しなければならないため、差動歯車装置
のローリング及びヨーイング方向の振動が大きくなつて
しまうという問題点がある。 この考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので
あつて、差動歯車装置のローリング、ヨーイング方向の
振動を大きくすることなく、且つ、デフマウントに要求
される振動騒音に対処するための特性を充足することが
できるようにしたリヤサブフレームのデフマウント構造
を提供することを目的とする。
この考案は、左右のリヤサスペンシヨンメンバ間に車体
前後方向に離間して張渡された前側クロスメンバ及び後
側クロスメンバと、前記前側クロスメンバ下部であつ
て、デフセンタラインの左右の位置で、軸が車体前後方
向となるように配置され、差動歯車装置の前部を支持す
る一対の前部デフマウントと、前記後側クロスメンバ下
部であつて差動歯車装置の後端に対向する位置で、デフ
センタライン上で軸が車体前後方向となるように配置さ
れ、差動歯車装置の後端を支持する１個の後部デフマン
トと、を有してなるリヤサブフレームのデフマウント構
造により上記目的を達成するものである。
前後方向に離間して張渡された前側クロスメンバ及び後
側クロスメンバと、前記前側クロスメンバ下部であつ
て、デフセンタラインの左右の位置で、軸が車体前後方
向となるように配置され、差動歯車装置の前部を支持す
る一対の前部デフマウントと、前記後側クロスメンバ下
部であつて差動歯車装置の後端に対向する位置で、デフ
センタライン上で軸が車体前後方向となるように配置さ
れ、差動歯車装置の後端を支持する１個の後部デフマン
トと、を有してなるリヤサブフレームのデフマウント構
造により上記目的を達成するものである。
この考案においては、差動歯車装置前部の両側位置に配
置された一対の前部デフマウント及び差動歯車装置の後
端に対向してデフセンタライン上に配置された１個の後
部デフマウントを配置し、且つこれらのデフマウントの
軸を車体前後方向とし、これらデフマウントによつて前
側クロスメンバ及び後側クロスメンバの下側位置で差動
歯車装置を支持するようにしているので、差動歯車装置
に大きな荷重がかかつても、車体前後方向のばね定数を
小さく維持することができ、従つて振動騒音対策に要求
される特性を充足する。又、後側のデフマウントは、デ
フセンタライン上にあり、プロペラシヤフト入力軸に対
してオフセツトがないので差動歯車装置のローリング及
びヨーイング方向の振動を低く抑制することができる。
又、デフマウントの軸を上下方向に配置した場合と比較
して、外筒がストツパと当接するのを防止するためにゴ
ムの容量を大きくとる必要がなく、デフマウントを小型
軽量化することができるという利点がある。
置された一対の前部デフマウント及び差動歯車装置の後
端に対向してデフセンタライン上に配置された１個の後
部デフマウントを配置し、且つこれらのデフマウントの
軸を車体前後方向とし、これらデフマウントによつて前
側クロスメンバ及び後側クロスメンバの下側位置で差動
歯車装置を支持するようにしているので、差動歯車装置
に大きな荷重がかかつても、車体前後方向のばね定数を
小さく維持することができ、従つて振動騒音対策に要求
される特性を充足する。又、後側のデフマウントは、デ
フセンタライン上にあり、プロペラシヤフト入力軸に対
してオフセツトがないので差動歯車装置のローリング及
びヨーイング方向の振動を低く抑制することができる。
又、デフマウントの軸を上下方向に配置した場合と比較
して、外筒がストツパと当接するのを防止するためにゴ
ムの容量を大きくとる必要がなく、デフマウントを小型
軽量化することができるという利点がある。
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。 この実施例は、第１図に示されるように、左右のリヤサ
スペンシヨンメンバ10、12間に車体前後方向に離間して
張渡された前側クロスメンバ14及び後側クロスメンバ16
と、前記前側クロスメンバ14下部であつて、デフセンタ
ライン18の左右の位置で、軸が車体前後方向となるよう
に配置され、差動歯車装置20の前部20Aを支持する左右
一対の前部デフマウント22、24と、前記後側クロスメン
バ16下部であつて差動歯車装置20の後端20Bに対向する
位置で、デフセンタライン18上で軸が車体前後方向とな
るように配置され、差動歯車装置20の後端20Bを支持す
る１個の後部デフマウント26と、を備えて、リヤサブフ
レーム30のデフマウント構造を構成したものである。 前記前部デフマウント22、24は、前側クロスメンバ14の
下側面に、中央に差動歯車装置20と干渉しないように車
体幅方向の間隔を持つて対向して配置された一対の前部
ブラケツト15A、15B各々の車体幅方向内端下側部に支持
されている。 前記差動歯車装置20の前部20A下側部からは車体幅方向
両側に斜め上方に向けてデフケース20Cと一体のアーム2
1が突出されている。 前記前部デフマウント22、24の円筒状の外筒22A、24A
は、アーム21の先端に取付けられている。 又、前部デフマウント22、24の内筒（図示省略）は車体
前後方向の軸22B、24Bにより前記前部ブラケツト15A、1
5Bに揺動自在に支持されている。 前記差動歯車装置20の後端20Bを支持するための後部デ
フマウント26は、前記実開昭62-97833号公報に開示され
る後部のデフマウントと同一構造であり、後端20Bから
突出される上下２本のボルト（図示省略）に係合される
ボルト孔28を内筒に備え、断面形状が略四角２重筒状と
されている。 この後部デフマウント26は、後側クロスメンバ16の車体
幅方向中央下側に垂設された後部ブラケツト29により支
持されている。 この実施例においては、前部デフマウント22、24及び後
部デフマウント26のいずれもの軸が車体前後方向に配置
されているので、上下方向のすぐりを大きくすることに
より、車体前後方向のばね定数を充分小さくすることが
でき、又、プロペラシヤフト（図示省略）からの上下・
左右方向の振動強制力に対しても有効に振動吸収をする
ことができる。 又、前側クロスメンバ14及び後側クロスメンバ16を、差
動歯車装置20を支持するデフマウントの位置に配置して
いるので、リヤサブフレーム30全体の軽量化及び剛性向
上を図ることができる。 更に、前述の如く、デフマウント22、24、26のボリユー
ム即ち外筒と内筒とを連結するゴムの容量を大きくとる
ことができるため、デフマウントの上下・左右方向の特
性チユーニングの自由度が拡がり、より理想的な特性を
実現することができる。 更に又、デフマウントの軸を上下方向に配置した場合と
比較して、デフマウントを小型軽量に構成することがで
きる。 本考案者の実験によれば、オートマチツク車で、シフト
レバーがドライブレンジにあるときで、車両停止状態で
のボデイ振動即ちアイドル振動、高速走行時におけるプ
ロペラシヤフトの振れ回りによるこもり音、アクセルの
オン／オフ時のいわゆるドスン音に対して、各々２〜5d
Bの振動騒音の低減を測定することができた。 例えば、エンジンが横置きの４輪駆動車では、エンジン
のロール方向の振動がプロペラシヤフトの前後方向振動
となり、差動歯車装置が前後方向に加振されてフロア振
動が発生するが、前述の如く、各デフマウントの車体前
後方向のばね定数が低減されたために、上記アイドル振
動も低減された。又、高速走行時のプロペラシヤフトの
振れ回りによるこもり音低減は、デフマウントの上下・
前後方向のばね定数低減によるものである。 更に又、上記アクセルオン／オフ時のドスン音の低減
は、各デフマウントの上下方向ボリユーム（ゴム容量）
が増大されたことによる。 本考案者が、差動歯車装置の前端部を加振したときの車
両床部の振動レベルを、従来と比較して測定した結果を
第２図に示す。 この図に示されるように、ほとんどの振動数領域で本願
考案のデフマウント装置は振動レベルの低減を得ること
ができた。
スペンシヨンメンバ10、12間に車体前後方向に離間して
張渡された前側クロスメンバ14及び後側クロスメンバ16
と、前記前側クロスメンバ14下部であつて、デフセンタ
ライン18の左右の位置で、軸が車体前後方向となるよう
に配置され、差動歯車装置20の前部20Aを支持する左右
一対の前部デフマウント22、24と、前記後側クロスメン
バ16下部であつて差動歯車装置20の後端20Bに対向する
位置で、デフセンタライン18上で軸が車体前後方向とな
るように配置され、差動歯車装置20の後端20Bを支持す
る１個の後部デフマウント26と、を備えて、リヤサブフ
レーム30のデフマウント構造を構成したものである。 前記前部デフマウント22、24は、前側クロスメンバ14の
下側面に、中央に差動歯車装置20と干渉しないように車
体幅方向の間隔を持つて対向して配置された一対の前部
ブラケツト15A、15B各々の車体幅方向内端下側部に支持
されている。 前記差動歯車装置20の前部20A下側部からは車体幅方向
両側に斜め上方に向けてデフケース20Cと一体のアーム2
1が突出されている。 前記前部デフマウント22、24の円筒状の外筒22A、24A
は、アーム21の先端に取付けられている。 又、前部デフマウント22、24の内筒（図示省略）は車体
前後方向の軸22B、24Bにより前記前部ブラケツト15A、1
5Bに揺動自在に支持されている。 前記差動歯車装置20の後端20Bを支持するための後部デ
フマウント26は、前記実開昭62-97833号公報に開示され
る後部のデフマウントと同一構造であり、後端20Bから
突出される上下２本のボルト（図示省略）に係合される
ボルト孔28を内筒に備え、断面形状が略四角２重筒状と
されている。 この後部デフマウント26は、後側クロスメンバ16の車体
幅方向中央下側に垂設された後部ブラケツト29により支
持されている。 この実施例においては、前部デフマウント22、24及び後
部デフマウント26のいずれもの軸が車体前後方向に配置
されているので、上下方向のすぐりを大きくすることに
より、車体前後方向のばね定数を充分小さくすることが
でき、又、プロペラシヤフト（図示省略）からの上下・
左右方向の振動強制力に対しても有効に振動吸収をする
ことができる。 又、前側クロスメンバ14及び後側クロスメンバ16を、差
動歯車装置20を支持するデフマウントの位置に配置して
いるので、リヤサブフレーム30全体の軽量化及び剛性向
上を図ることができる。 更に、前述の如く、デフマウント22、24、26のボリユー
ム即ち外筒と内筒とを連結するゴムの容量を大きくとる
ことができるため、デフマウントの上下・左右方向の特
性チユーニングの自由度が拡がり、より理想的な特性を
実現することができる。 更に又、デフマウントの軸を上下方向に配置した場合と
比較して、デフマウントを小型軽量に構成することがで
きる。 本考案者の実験によれば、オートマチツク車で、シフト
レバーがドライブレンジにあるときで、車両停止状態で
のボデイ振動即ちアイドル振動、高速走行時におけるプ
ロペラシヤフトの振れ回りによるこもり音、アクセルの
オン／オフ時のいわゆるドスン音に対して、各々２〜5d
Bの振動騒音の低減を測定することができた。 例えば、エンジンが横置きの４輪駆動車では、エンジン
のロール方向の振動がプロペラシヤフトの前後方向振動
となり、差動歯車装置が前後方向に加振されてフロア振
動が発生するが、前述の如く、各デフマウントの車体前
後方向のばね定数が低減されたために、上記アイドル振
動も低減された。又、高速走行時のプロペラシヤフトの
振れ回りによるこもり音低減は、デフマウントの上下・
前後方向のばね定数低減によるものである。 更に又、上記アクセルオン／オフ時のドスン音の低減
は、各デフマウントの上下方向ボリユーム（ゴム容量）
が増大されたことによる。 本考案者が、差動歯車装置の前端部を加振したときの車
両床部の振動レベルを、従来と比較して測定した結果を
第２図に示す。 この図に示されるように、ほとんどの振動数領域で本願
考案のデフマウント装置は振動レベルの低減を得ること
ができた。
第１図は本考案に係るリヤサブフレームのデフマウント
構造の実施例を示す斜視図、第２図は同実施例と従来の
デフマウント構造の振動騒音低減効果を従来と比較して
示す線図である。 10、12……リヤサスペンシヨンメンバ、14……前側クロ
スメンバ、16……後側クロスメンバ、18……デフセンタ
ライン、20……差動歯車装置、20A……前部、20B……後
端、22、24……前部デフマウント、26……後部デフマウ
ント、30……リヤサブフレーム。
構造の実施例を示す斜視図、第２図は同実施例と従来の
デフマウント構造の振動騒音低減効果を従来と比較して
示す線図である。 10、12……リヤサスペンシヨンメンバ、14……前側クロ
スメンバ、16……後側クロスメンバ、18……デフセンタ
ライン、20……差動歯車装置、20A……前部、20B……後
端、22、24……前部デフマウント、26……後部デフマウ
ント、30……リヤサブフレーム。
Claims (1)
- 【請求項１】左右のリヤサスペンシヨンメンバ間に車体
前後方向に離間して張渡された前側クロスメンバ及び後
側クロスメンバと、前記前側クロスメンバ下部であつ
て、デフセンタラインの左右の位置で、軸が車体前後方
向となるように配置され、差動歯車装置の前部を支持す
る一対の前部デフマウントと、前記後側クロスメンバ下
部であつて差動歯車装置の後端に対向する位置で、デフ
センタライン上で軸が車体前後方向となるように配置さ
れ、差動歯車装置の後端を支持する１個の後部デフマウ
ントと、を有してなるリヤサブフレームのデフマウント
構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988138239U JPH0740407Y2 (ja) | 1988-10-24 | 1988-10-24 | リヤサブフレームのデフマウント構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988138239U JPH0740407Y2 (ja) | 1988-10-24 | 1988-10-24 | リヤサブフレームのデフマウント構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0259023U JPH0259023U (ja) | 1990-04-27 |
| JPH0740407Y2 true JPH0740407Y2 (ja) | 1995-09-20 |
Family
ID=31400393
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988138239U Expired - Fee Related JPH0740407Y2 (ja) | 1988-10-24 | 1988-10-24 | リヤサブフレームのデフマウント構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0740407Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3893918B2 (ja) * | 2001-08-23 | 2007-03-14 | 日産自動車株式会社 | リヤサスペンション装置 |
| JP6052512B2 (ja) * | 2014-02-20 | 2016-12-27 | マツダ株式会社 | 自動車のリヤサブフレーム構造 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63196728U (ja) * | 1987-06-09 | 1988-12-19 |
-
1988
- 1988-10-24 JP JP1988138239U patent/JPH0740407Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0259023U (ja) | 1990-04-27 |
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