JPS5826864Y2 - ト−シヨンバ−受部の緩衝装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はキャブオーバ−型のトランク等のティルト式キ
ャブをティルトする機構としてトーションバーを用いた
ものにおけるトーションバー受部の緩衝装置に関する。

ティルト式のキャブにおいては、そのティルト機構にト
ーションバーを用いる型式のものがあるが、この際にト
ーションバーを通じてこのトーションバーを受けるキャ
ブのフロア底部の受部へ振動が伝わりキャブフロアを振
動し騒音を発生させることがある。

したがって本考案の目的は、トーションバー受部に緩衝
作用を持たせて上述した振動伝達を低減する装置を提供
することにある。

本考案によれば、トーションバー０反力を受けるキャブ
フロア側に防振用ゴム製の受部を取りつげるとともに、
その受部のトーションバーとの係合側をＶ字型とし、そ
の受部の係合側の面に適合する係合部材を設け、かつそ
の係合部材に固着されてトーションバーを囲むガイドを
設げである。

したがって、トーションバーは係合部材とガイドとに囲
まれた範囲から離脱することがなく、ティルトした状態
でもトーションバーは外れない。

マタ係合部材とトーションバーとの係合面は中央が低く
するようにＶ字形になっているのでこの傾斜している係
合面によって常に中央部でトーションバーを受けるので
、トーションバーは比較的に一定位置で係合する。

そしてこのトーションバー１７４合は防振用ゴム製の受
部を介してキャブフロアに作用力を与えるので、トーシ
ョンバーによる振動や騒音を防止できるのである。

以下図面を参照して本考案の実症例を説明するが、本考
案をよく理解するために、まず第１図および第２図を参
照して従来技術について説明する。

第１図および第２図はトーションバーを用いたキャブの
ティルト機構を示すもので、キャブ１はシャシのサイト
レール３に固定したアウトリガ−８上の軸２を中心とし
て実線位置から鎖線位置までティルトできるように取り
つげられている。

このアウトリガ−８には左右それぞれにブラケット６゜
７が設げてあり、ブラケット６．７の前端がティルト軸
２を支えるとともにブラケットの後方部で２本のトーシ
ョンバー４，５を支知るようにしである。

すなわちトーションバー４はその一端部をブラケット１
に固定され、ブラケット６に回動可能に支持されながら
、その他端部４ａはキャブ１のフロア底部に当接されて
いる。

他方のトーションバー５も同様に、一端部をブラケット
６に他端部をキャブのフロア底部に当接されている。

そして、この２本のトーションバー４，５にはキャブを
ティルトする方向へ捩り応力を与えておき、常時はキャ
ブ１を図示しないロック機構により実線位置に保持して
おくものである。

そこでロック機構をはずすと、トーションバーの作用に
よってキャブ１は自動的に鎖線位置までティルトされ、
さらに手動で所定角度までティルトしてエンジン等へ保
守が容易に行なうことができるものである。

ここで使用されるトーションバー４． ５ハ重量の大き
いキャブをティルトするためにトルク反力が大きく、剛
性も高いものが必要である。

エンジン及び駆動系よりフレームを伝わって来る振動が
此の剛体のトーションバーからキャブへ伝わり、フロア
を振動させ音を発生することがある。

キャブ内に振動・騒音を発生し、乗心地を悪化させ、運
転者を疲労させていた。

又、トーションバーはキャブ１のフロア底部に対して受
部１０によって保持されるが＼キャブ１のティルト中心
とトーションバーの回動中心が偏心していることにより
生ずるキャブを吸収するために、受部１０とトーション
バーとの間に遊隙が必要となる。

このために車両の走行中等に受部とトーションバーとの
間で騒音が発生しやすかったものである。

本考案によれば、かかる欠点が解消できるものであり、
以下第３図および第４図を参照して本考案の実症例を説
明する。

第３図は本考案の装置を拡大して示すものであって、キ
ャブ１のフロア１４に対して防振用ゴム１１をボルト１
２によって取りつげである。

この防振用ゴム１１の断面形状は第４図に示すように一
トーションバー５と係合する側の面１１ａが中央が低く
なるように傾斜を付してあり、この傾斜面１１ａと適合
する係合部材１５が一体的に設けられている。

したがって係合部材１５のトーションバー５との係合面
１６も傾斜しており、トーションバー５が若干偏心して
いてもこの傾斜面の作用ニヨって常に中央部でトーショ
ンバーを受けるようＫなる。

この係合部材１５の両側にはフランジ部１１が形成され
、このフランジ部１１に断面Ｕ字形のガイド１３が取付
げられ、このガイド１３と係合部材１７とでトーション
バー５を囲んでおり、Ｉ、たがってトーションバー５は
ティルトした状態でもこの囲まれた範囲から外れること
はない。

本考案は以上のように構成しであるので、構造上遊隙が
不可欠であるトーションバ一式のキャブティルト機構に
あっても、トーションバーを防振性のあるゴム製の受は
部で受けることによって、トーションバーの振動を吸収
してキャブ内の騒音を低減し、また走行中に生ずるフレ
ームの歪みによるトーションバーの動揺も受部に傾斜を
与えることによって抑制することができるものであり、
乗心地を向上させ、運転者の疲労を大幅に低減すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を適用するティルト式キャブの側面図１
第２図は第１図に示すトーションバーの平面図、第３図
は本考案を実砲したトーションバー受部の側面図、第４
図は第３図のＡ矢視図である。 １・・・・・・キャブ、３・・・・・・サイトレール、
４，５・・・・・・トーションバー ６． ７・・・・
・・ブラケット、１０・・・・・・受部、１１・・・・
・・防振用ゴム、１２・・・・・・ボルト、１３・・・
・・・ガイド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. トーションバーを用いたキャブティルト機構のトーショ
   ンバー受部の緩衝装置において、トーションバーの反力
   を受けるキャブフロア側に防振用ゴム製の受部をとりつ
   げるとともに、その防振用の受部のトーションバーとの
   係合側をＶ字型とし、その受部の係合側の面に適合する
   係合部材を設け、かつその係合部材に固着されてトーシ
   ョンバーを囲むガイドを設げたことを特徴とするトーシ
   ョンバー受部の緩衝装置。