JP2550342B2 - 車両用パワ−プラント体の支持構造 - Google Patents

車両用パワ−プラント体の支持構造

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JP2550342B2 JP62092637A JP9263787A JP2550342B2 JP 2550342 B2 JP2550342 B2 JP 2550342B2 JP 62092637 A JP62092637 A JP 62092637A JP 9263787 A JP9263787 A JP 9263787A JP 2550342 B2 JP2550342 B2 JP 2550342B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、フロント搭載のエンジン・ミッションユニ
ットとリヤ搭載のディファレシャルとをパワープラント
フレームで連結してなる車両用パワープラント体の支持
構造に関するものである。
(従来技術) 近年、フロント搭載のエンジン・ミッションユニット
とリヤ搭載のディファレンシャルとを、曲げ剛性が大き
く、ねじれに対して柔軟性が有する断面U字状のパワー
プラントフレームを介して固く連結し、エンジン振動の
軽減および後輪からのトルク反力に起因するディファレ
ンシャルのワインドアップ振動の抑制を図るようにした
ものが開発されている(例えば、特開昭56−28053号公
報参照)。
(発明が解決しようとする問題点) 上記の如く、エンジン・ミッションユニットとディフ
ァレンシャルとをパワープラントフレームで固く連結し
たシャシー構成とする場合、エンジン・ミッションユニ
ットとディファレンシャルとからなるパワープラント体
は、車体前部においてはエンジンマウントによって支持
される一方、車体後部においてはディファレンシャルマ
ウントによって支持されることとなり、長いスパンでエ
ンジン振動およびワインドアップ振動を吸収することが
できるため車体振動が抑えられるとともに、パワープラ
ントフレームを断面U字状とすることで、ねじれ方向の
力に対しては柔軟性を有し且つ曲げ剛性が大きくとれる
ところから、エンジン振動の軽減が積極的に図られ且つ
ワインドアップ振動をも十分に抑制でき、車体振動を一
層抑えられるようになっている。ところが、このような
シャシー構造とすると、アイドル運転時等のように小ト
ルクしか作用しないような場合においては、パワープラ
ントフレームの剛性が前記小トルクに打ち勝つこととな
り、パワープラントフレームによるねじれ力の吸収が行
なわれず、前記小トルクに起因して生ずる振動は、ディ
ファレンシャルを車体側に支持しているディファレンシ
ャルフマウント(通常、ワインドアップ振動に対処させ
るため固めとされている)を介して車体側に伝達される
こととなる。従って、このような振動をディファレンシ
ャルマウント部分において効果的に吸収してやる必要が
あり、上記シャシー構造を有する自動車における課題と
され、その対策が急がれている。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、ディフ
ァレンシャルのワインドアップ振動に対処し得るととも
に、アイドル運転時等における小トルク振動をディファ
レンシャルマウント部分で効果的に吸収し得るようにす
ることにより、どのような運転領域においても車体振動
を軽減できるようにすることを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明では、上記の問題点を解決するための手段とし
て、フロント搭載のエンジン・ミッションユニットとリ
ヤ搭載のディファレンシャルとを、断面略コ字状のパワ
ープラントフレームで連結し且つ前記ディファレンシャ
ルをリヤクロスメンバに対して車幅方向に並ぶ一対の弾
性部材を介して支持するようにした車両用パワープラン
ト体において、前記弾性部材を、車体前後方向のバネ定
数が高く、車体左右方向および上下方向のバネ定数が低
くなるように構成している。
(作 用) 本発明では、上記手段によって次のような作用が得ら
れる。
即ち、エンジン・ミッションユニットとディファレン
シャルとをパワープラントフレームで連結してなるパワ
ープラント体においては、ディファレンシャルとリヤク
ロスメンバとの結合部分に介設される弾性部材により振
動吸収が行なわれるが、該弾性部材における車体前後方
向のバネ定数が高くされていることにより、車体前後方
向の振動、即ちディファレンシャルのワインドアップ振
動に十分対処することができるとともに、前記弾性部材
の車体左右方向および上下方向のバネ定数が低くされて
いることにより、アイドル運転時等における小トルク振
動の吸収性が向上せしめられることとなるのである。
(実施例) 以下、添付の図面を参照して、本発明の好適な実施例
を説明する。
本実施例においては、第1図および第2図図示の如
く、自動車のフロント側に搭載されるエンジン・ミッシ
ョンユニット1は、車幅方向に並ぶ一対のエンジンマウ
ント2,2を介してフロントクロスメンバ3に通常の方法
により取り付けられている。該フロントクロスメンバ3
には、コントロールアーム4が揺動可能に支持され、該
コントロールアーム4には、フロントホイール6が支持
されている。該フロントホイール6は、ダンパー装置5
を介して車体7側に支持されている。また、前記フロン
トクロスメンバ3は、適宜の弾性部材(図示省略)を介
して車体7側に公知の方法で支持されている。前記エン
ジン・ミッションユニット1は、駆動源であるエンジ
ン、クラッチおよびミッションからなっている。
また、前記エンジン・ミッションユニット1は、自動
車のリヤ側に搭載されたディファレンシャル8と駆動軸
9を介して連結されている。該ディファレンシャル8
は、後に詳述するように、リヤクロスメンバ10に対して
弾性部材11,11を介して支持されており、アクスルシャ
フト12,12を介してリヤホイール13,13に駆動力を伝達し
得るように構成されている。前記リヤクロスメンバ10
は、適宜の弾性部材(図示省略)を介して車体7側に公
知の方法で支持されており、リヤホイール13のコントロ
ールアーム14が揺動可能に枢支されている。前記リヤホ
イール13は、ダンパー装置15を介して車体7側に支持さ
れている。符号18は前記コントロールアーム14およびダ
ンパー装置15の一端をそれぞれ枢支するナックルであ
る。
しかして、前記エンジン・ミッションユニット1とデ
ィファレンシャル8とを、パワープラントフレーム16に
よって固く連結することによりパワープラント体Aが構
成されている。該パワープラントフレーム16は、垂直辺
16aの上下端部に水平辺16b,16cを一体に突設してある水
平方向に開口を有する断面略コ字状の部材からなってお
り、曲げ剛性は大きいがねじれに対して柔軟性を有する
という特性を備えている。しかも、本実施例の場合、パ
ワープラントフレーム16の垂直辺16aに適宜形状の複数
のくりぬき穴17,17・・・を形成し且つ水平辺16b,16cの
巾を中間部で狭く、両端部で広くすることにより、曲げ
剛性を十分に確保しつつ、ねじりに対する柔軟性の向上
および軽量化を図るようにしている。そして、このパワ
ープラントフレーム16は、前記駆動軸19の大部分を囲撓
する如くして取り付けられている。
しかして、前記リヤクロスメンバ10の車幅方向端部上
面には、前記パワープラント体Aの後端部を構成するデ
ィファレンシャル8を支持するためのブラケット19,19
が固着されている。一方、前記ディファレンシャル8の
ケース8aには、前記ブラケット19,19側に向かって延び
る支持アーム20,20が一体に形成されている。
該各支持アーム20の先端部には、第3図および第4図
図示の如く、デフマウント用の弾性部材11を圧入するた
めの嵌合穴21が形成されており、該嵌合穴21には、前記
弾性部材11が圧入固定されている。該弾性部材11は、円
筒状のゴム体22と該ゴム体22の中心部に貫通状態で固着
された筒状のスペーサ23と前記ゴム体22外周に被嵌され
たリテーナ24とからなっている。そして、前記ゴム体22
において前記スペーサ23の車体左右方向両側には、ゴム
体22を上下に貫通するくりぬき穴25,25が形成されてい
る。これらのくりぬき穴25,25は、前記ゴム体22におけ
る上下および車体左右方向のバネ定数を低くするととも
に、ゴム体22における車体前後方向のバネ定数を相対的
に高くするように作用する。つまり、本実施例の場合、
ゴム体22としてバネ定数の比較的高いものを使用し、該
ゴム体22の車体左右方向両側にくりぬき穴25,25を形成
することにより上下および車体左右方向のバネ定数を低
減せしめ、以って、車体前後方向のバネ定数を相対的に
高めるようにしているのである。なお、ゴム体22におけ
る車体前後方向のバネ定数を高め且つ車体左右方向およ
び上下方向のバネ定数を低くする手段としては、本実施
例の他、ゴム体22としてバネ定数の低いものを採用し、
該ゴム体22における車体前後方向両側部分を硬くする方
法(例えば、補強部材を鋳込む方法)等を採用すること
もできる。
前記各支持アーム20とブラケット19とは、弾性部材11
のスペーサ23を貫通するボルト26、該ボルト26の上端に
螺合させるナツト27および前記ボルト26と弾性部材11と
の間に介設される座金28により結合せしめられる。
ついで、図示の車両用パワープラント体の支持構造の
作用を説明する。
エンジン・ミッションユニット1とディファレンシャ
ル8とをパワープラントフレーム16で連結してなるパワ
ープラント体Aにおいては、重量物であり且つ振動源で
あるエンジン・ミッションユニット1は、長いスパンと
なるパワープラントフレーム16後端のディファレンシャ
ル8側で実質的に支持されることとなり、ディファレン
シャル8の支持アーム20,20とリヤクロスメンバ10のブ
ラケット19,19との結合部分に介設される弾性部材11,11
により振動吸収が行なわれるが、該弾性部材11,11にお
ける車体前後方向のバネ定数が高くされていることによ
り、前後方向の振動、即ちディファレンシャル8のワイ
ンドアップ振動に十分対処し得ることとなるのである。
また、前記各弾性部材11におけるゴム体22の車体左右方
向両側にくりぬき穴25,25を形成して、車体左右方向の
バネ定数が低くなるようにしているところから、アイド
ル運転時等における小トルク振動(即ち、小さな横揺
れ)に対する吸収性が著しく向上せしめられることとな
るのである。さらに、前記弾性部材11におけるゴム対22
にくりぬき穴25,25を形成したことにより、該ゴム体22
の上下方向のバネ定数が低められることとなり、ディフ
ァレンシャル8の上下振動が効果的に吸収されることと
なるのである。つまり、本実施例においては、弾性部材
11における車体前後方向のバネ定数を高めることによっ
て、車体前後方向へのワインドアップ振動に十分対処し
つつ、弾性部材11における上下および車体左右方向のバ
ネ定数を低くすることによりアイドル運転時等の小トル
ク振動およびディファレンシャル振動を効果的に吸収す
るようにしているのである。
本発明は、上記実施例の構成の限定されるものではな
く、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更
可能なことは勿論である。
(発明の効果) 叙上の如く、本発明によれば、フロント搭載のエンジ
ン・ミッションユニットとリヤ搭載のディファレンシャ
ルとを、断面略コ字状のパワープラントフレームで連結
し且つ前記ディファレンシャルをリヤクロスメンバに対
して車幅方向に並ぶ一対の弾性部材を介して支持するよ
うにした車両用のパワープラント体において、前記弾性
部材を、車体前後方向のバネ定数が高く、車体左右方向
および上下方向のバネ定数が低くなるように構成したの
で、パワープラント体における車体前後方向の振動、即
ちディファレンシャルのワインドアップ振動に十分対処
しつつ、アイドル運転時等の小トルク振動およびディフ
ァレンシャルの上下振動を効果的に吸収し得ることとな
り、どのような運転領域においても車体振動を効果的に
軽減せしめることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例にかかる車両用パワープラント
体の支持構造を有する自動車のシャシーを示す平面図、
第2図は第1図のP矢視拡大図、第3図は本発明の実施
例にかかる車両用パワープラント体の支持構造を示す要
部縦断側面図、第4図は第3図のIV−IV断面図である。 1……エンジン・ミッションユニット 8……ディファレンシャル 10……リヤクロスメンバ 11……弾性部材 16……パワープラントフレーム

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロント搭載のエンジン・ミッションユニ
    ットとリヤ搭載のディファレンシャルとが、断面略コ字
    状のパワープラントフレームで連結され、前記ディファ
    レンシャルがリヤクロスメンバに対して車幅方向に並ぶ
    一対の弾性部材を介して支持されており、該弾性部材
    は、車体前後方向のバネ定数が高く、車体左右方向およ
    び上下方向のバネ定数が低くなるように構成されている
    こと特徴と車両用パワープラント体の支持構造。
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