JP4921860B2 - 車両のエンジンマウント構造 - Google Patents

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Description

本発明は、乗用車や商用車等、トラック等の車両のエンジンマウント構造に関する。
車両のエンジンマウント構造としては、例えば特許文献1に開示されているように、車体に連結された車体側取付部材(特許文献1の図3及び図4の34,40)と、エンジンに連結されたエンジン側取付部材(特許文献1の図3及び図4の31)とを備えて、液体封入式等の防振部材(特許文献1の図3及び図4の33)を介して、車体側取付部材とエンジン側取付部材とを連結することにより、エンジンを車体に支持するように構成したものがある。
特許文献1では、エンジン側取付部材の前部及び後部にストッパゴム(特許文献1の図3及び図4の41,42)を備えて、ストッパゴムが所定の隙間を置いて、車体側取付部材(特許文献1の図3及び図4の40)の前部及び後部の内壁部に対向するように構成している。これにより、車両が通常の走行状態で直進(前進及び後進)したり旋回したりした場合、エンジン側取付部材(エンジン)が変位すると、ストッパゴムが車体側取付部材に接当することによって、エンジン側取付部材(エンジン)の変位が規制される。
特開2005−221015号公報(図1,3,4,5)
前述のように特許文献1のストッパゴムが通常の走行状態での直進時や旋回時を想定しているのに対して、エンジン側取付部材(エンジン)に特異な変位(例えば車両が旋回しながら加速するような状態での変位)が発生した状態を想定すると、通常の走行状態での直進時や旋回時とは異なる方向にエンジン側取付部材(エンジン)が変位して、特許文献1のストッパゴムが車体側取付部材に接当する状態になることが考えられる。
このようにエンジン側取付部材(エンジン)に特異な変位が発生した状態を想定した場合、特許文献1のストッパゴムにおいて対処するには、特許文献1のストッパゴムを大きくすることが考えられる。
しかしながら、特許文献1のストッパゴムを単純に大きくするだけであると、特許文献1のストッパゴムと車体側取付部材との間の隙間が小さいものになるので、通常の走行状態での直進時や旋回時に、特許文献1のストッパゴムが早期に車体側取付部材に接当することになり、これによってノイズ及びバイブレーションの抑制性能の低下を招くことがある。又、特許文献1のストッパゴムと車体側取付部材との間の限られた空間において、特許文献1のストッパゴムを大きくすることは困難なものになることが多い。
本発明は車両のエンジンマウント構造において、通常の走行状態での直進時や旋回時におけるノイズ及びバイブレーションの抑制性能を維持しながら、エンジン側取付部材(エンジン)に特異な変位が発生した状態でも、エンジン側取付部材(エンジン)の特異な変位を適切に規制することができるように構成することを目的としている。
[I]
(構成)
本発明の第1特徴は、車両のエンジンマウント構造において次のように構成することにある。
車体に連結された車体側取付部材と、エンジンに連結されたエンジン側取付部材とを備え、防振部材を介して車体側取付部材とエンジン側取付部材とを連結して、エンジンを車体に支持するように構成する。
車体側取付部材を、一対の縦壁部と、一対の縦壁部に亘る上壁部とを備えた逆U字状に構成して、車体側取付部材の上壁部と車体側取付部材の内部に配置された防振部材との間にエンジン側取付部材を挿入する。
エンジン側取付部材の縦壁部に備えられた第1規制部が、車体側取付部材の縦壁部の内面に接当することにより、第1設定加速度以上のエンジン側取付部材の変位が規制されるように構成する。
エンジン側取付部材の上壁部に備えられた第2規制部が、第1規制部が車体側取付部材の縦壁部の内面に接当する方向に対して直交する方向から車体側取付部材の上壁部の端部から外方側に立設された右及び左の横壁部のうちの前記エンジン側取付部材が挿入される側の前記横壁部に接当することにより、第1設定加速度よりも高い第2設定加速度以上のエンジン側取付部材の変位が規制されるように構成する。
(作用)
車両において通常の走行状態での直進時や旋回時では、あまり高い加速度は車体に発生しないと考えられる。本発明の第1特徴によると、通常の走行状態での直進時や旋回時では、第1規制部によりエンジン側取付部材(エンジン)の変位が規制される。
この場合、第1規制部を通常の走行状態での直進時や旋回時に適したものに設定しておくことにより(例えば、第1規制部をエンジン側取付部材(エンジン)に備えた場合、車体側取付部材と第1規制部との間隔を、通常の走行状態での直進時や旋回時に適したものに設定することにより)、通常の走行状態での直進時や旋回時におけるノイズ及びバイブレーションの抑制性能を維持することができる。
車両においてエンジン側取付部材(エンジン)に特異な変位が発生した状態では、高い加速度が車体に発生していると考えられる。本発明の第1特徴によると、エンジン側取付部材(エンジン)に特異な変位が発生した場合、第1規制部によりエンジン側取付部材(エンジン)の変位が規制されることに加えて、第2規制部によりエンジン側取付部材(エンジン)の変位が規制される。
例えば前述の第1規制部と第2規制部とが互いに接近していると、第1規制部と第2規制部とが見かけ上で一つの規制部になるような状態になり、第1規制部及び第2規制部による規制可能な変位の方向の範囲が狭くなる。この状態において、エンジン側取付部材(エンジン)の特異な変位により、通常の走行状態での直進時や旋回時とは異なる方向にエンジン側取付部材(エンジン)が変位した場合、エンジン側取付部材(エンジン)の特異な変位の方向が、第1規制部及び第2規制部による規制可能な変位の方向の範囲から外れる状態が多くなり、第1規制部及び第2規制部によりエンジン側取付部材(エンジン)の特異な変位を適切に規制できない状態になることが考えられる。
この場合、本発明の第1特徴によると、第1規制部及び第2規制部による規制可能な変位の方向の範囲が広くなって、エンジン側取付部材(エンジン)の特異な変位の方向が、第1規制部及び第2規制部による規制可能な変位の方向の範囲に入り易くなり、第1規制部及び第2規制部によりエンジン側取付部材(エンジン)の特異な変位を適切に規制できるようになる。
さらに、本発明の第1特徴によると、エンジン側取付部材(エンジン)の特異な変位を規制する際の負荷が、第1規制部の付近と第2規制部の付近とに分かれて分散し易くなるのであり、負荷の集中による疲労や破損を避けることができる。
(発明の効果)
本発明の第1特徴によると、車両のエンジンマウント構造において、エンジン側取付部材(エンジン)の特異な変位を、第1規制部及び第2規制部より負荷を分散させながら適切に規制することができるようになり、エンジン側取付部材(エンジン)に特異な変位が発生した場合におけるノイズ及びバイブレーションの抑制性能を高めることができた。
本発明の第1特徴によると、通常の走行状態での直進時や旋回時において、エンジン側取付部材(エンジン)の変位を適切に規制して、通常の走行状態での直進時や旋回時におけるノイズ及びバイブレーションの抑制性能を維持しており、通常の走行状態での直進時や旋回時の乗り心地が高いものに維持されている。
図1及び図2は、横置きのFF型式の乗用車のエンジン1の付近を示しており、車体の左右中央から少し右側(図1の紙面左方)にエンジン1が位置して、エンジン1の左側部(図1の紙面右方)にトルクコンバータ2及びミッションケース3が連結されている。右のサブレーム4にエンジン1の右側部がマウント5を介して支持され、左のサブフレーム6にミッションケース3の左側部がマウント7を介して支持されており、エンジン1(トルクコンバータ2)の下部とフロントサスペンションメンバー8とに亘ってトルクロッド9が接続されている。
次に、マウント5について説明する。
図1,2,3に示すように、マウント5はエンジン側取付部材10、第1車体側取付部材11及び第2車体側取付部材12、防振部材13等を備えて構成されている。
図3,4,6に示すように、第1車体側取付部材11は側面視(図3参照)で逆U字状に構成されて、車体前後方向(図6の紙面左右方向で、図6の紙面左側が車体の前側)に沿って配置されており、フランジ状の右及び左の横壁部11bを備えた前及び後の縦壁部11a、フランジ状の右及び左の横壁部11bを備えて前及び後の縦壁部11aに亘る上壁部11c、前及び後の縦壁部11aに備えられた前及び後の脚部11d、上壁部11cに形成された第1開口部11e及び第2開口部11f等を備えて構成されている。この場合、第1車体側取付部材11の前及び後の縦壁部11aと上壁部11cの右及び左の横壁部11bとが、互いに離れて備えられており、互いに向きが異なる状態(互いに直交する状態)となっている。
図3及び図4に示すように、第2車体側取付部材12は底部を備えた円筒状(カップ状)に構成されており、フランジ部12aを備えている。第2車体側取付部材12の前部及び後部が、第1車体側取付部材11の前及び後の脚部11dに溶接によって連結されており、第2車体側取付部材12のフランジ部12aの前部及び後部が、第1車体側取付部材11の前及び後の脚部11dに溶接によって連結されている。以上のようにして、第1及び第2車体側取付部材11,12が連結されており、第1車体側取付部材11の前及び後の脚部11dが、右のサブフレーム4に固定された支持部材16にボルト17によって連結されている。
図3,4,5に示すように、エンジン側取付部材10は横長のアーム状に構成されており、エンジン側取付部材10の基部10aがエンジン1の右側部にボルト18によって連結されている。エチレングリコール等の緩衝液体を内部に封入したゴム等の弾性体により防振部材13が構成されており、第2車体側取付部材12の内部に防振部材13が固定されている。図5,6,7(ロ)に示すように、第1車体側取付部材11の上壁部11cと防振部材13の上部との間にエンジン側取付部材10が挿入されており、第1車体側取付部材11の第1開口部11e及び後述する補助防振部材15の開口部15eから挿入されたボルト14により、エンジン側取付部材10と防振部材13とが連結されている。
図1及び図2に示すように、エンジン側取付部材10に補助防振部材15が取り付けられており、次に補助防振部材15について説明する。
図3,5,8に示すように、補助防振部材15はゴム等の弾性体により一体的に構成されており、前及び後の縦壁部15a、横壁部15b、前及び後の縦壁部15aから横壁部15bに亘る上壁部15c、横壁部15bとは反対側の前及び後の縦壁部15aの下部に亘る底壁部15d等を備えている。横壁部15bと底壁部15dとの間が図5の紙面下方に向って開放され、前及び後の縦壁部15a、上壁部15c、底壁部15dで囲まれる部分(横壁部15bとは反対側)が図3の紙面右方に向って開放されている。
図3,5,8に示すように、補助防振部材15の上壁部15cに開口部15eが形成されており、補助防振部材15の前及び後の縦壁部15aの各々に、縦長の2個の第1凸部15f(第1規制部に相当)が一体的に形成されている。補助防振部材15の上壁部15cの横壁部15bとは反対側の部分に、図8の紙面左右方向に沿った第2凸部15g(第2規制部に相当)が一体的に形成されており、補助防振部材15の後の縦壁部15aの横壁部15bとは反対側の部分に、縦長の第3凸部15hが一体的に形成されている。補助防振部材15の上壁部15cに、図8の紙面上下方向に沿った2個の第4凸部15i(第2凸部15gよりも背が低い)が一体的に形成され、2個の第5凸部15jが一体的に形成されている。
この場合、図3及び図8に示すように、補助防振部材15の第1及び第2凸部15f,15gが互いに離れて備えられており、補助防振部材15の第1及び第2凸部15f,15gが互いに向きが異なる状態(互いに直交する状態)となっている(補助防振部材15の第1凸部15fが図8の紙面左右方向に向いているのに対し、補助防振部材15の第2凸部15gが図8の紙面上下方向に向いている)。
以上のようにして構成された補助防振部材15が、図3,4,5,6に示すように、エンジン側取付部材10に取り付けられており、補助防振部材15の第5凸部15jが第1車体側取付部材11の第2開口部11fに入り込んでいる。図4,5,6,7(イ)(ロ)に示すように、補助防振部材15の第1凸部15fが第1車体側取付部材11の前及び後の縦壁部11aに対向し、補助防振部材15の第2凸部15gが第1車体側取付部材11の左の横壁部11bの外側に沿うように位置しており、補助防振部材15の第4凸部15iが第1車体側取付部材11の上壁部11cに接している。
図6,7(イ)(ロ),8に示すように、車両の停止状態において(図8の紙面左側が車両の前側、図8の紙面右側が車両の後側、図8の紙面上側が車両の右側である)、図8に示すように、補助防振部材15の第1凸部15fと第1車体側取付部材11の縦壁部11aとの間隔A1、補助防振部材15の第2凸部15gと第1車体側取付部材11の左の横壁部11bとの間隔A2、及び補助防振部材15の第3凸部15hと第1車体側取付部材11の後の縦壁部11aとの間隔A3において、間隔A2<間隔A1<間隔A3と言う大小関係となっている。
図8に示す車両の停止状態に対して、通常の走行状態での直進時や旋回時(第1設定加速度以上での状態に相当)では、第1車体側取付部材11に対して、エンジン側取付部材10(エンジン1)及び補助防振部材15が図8の紙面左右方向に変位し、補助防振部材15の第1凸部15fが第1車体側取付部材11の縦壁部11aに接当して、エンジン側取付部材10(エンジン1)及び補助防振部材15の変位が規制される。
前述の車両の停止状態において、エンジン側取付部材10(エンジン1)及び補助防振部材15の変位の負荷が、補助防振部材15の第1凸部15fに掛かる。補助防振部材15の第2及び第3凸部15g,15hは、第1車体側取付部材11の上壁部11cの端部に沿って図8の紙面左右方向に変位するだけで、補助防振部材15の第2及び第3凸部15g,15hが、第1車体側取付部材11の後の縦壁部11a及び上壁部11cの左の横壁部11bに接当するようなことはない。
図8に示す車両の停止状態に対して、例えば車両が左旋回しながら加速するような状態(エンジン側取付部材10(エンジン1)に特異な変位が発生した状態)(第1設定加速度よりも高い第2設定加速度以上での状態に相当)では、図9に示すように、エンジン1が車両の後側に傾斜しようとして、エンジン側取付部材10(エンジン1)及び補助防振部材15が、図9の紙面時計方向に回転しようとしながら、図10(イ)に示すように、エンジン側取付部材10(エンジン1)及び補助防振部材15が紙面斜め右上方に変位する。
これにより、図9に示すように、補助防振部材15の上壁部15cが第1車体側取付部材11の上壁部11cに押圧され(特に補助防振部材15の上壁部15cにおける第2凸部15gの付近が第1車体側取付部材11の上壁部11cに押圧される)。図10(イ)に示すように、最初に補助防振部材15の第2凸部15gが第1車体側取付部材11の上壁部11cの左の横壁部11bに接当し、次に図10(ロ)に示すように、補助防振部材15の第1凸部15fが第1車体側取付部材11の後の縦壁部11aに接当して、最後に図10(ハ)に示すように、補助防振部材15の第3凸部15hが第1車体側取付部材11の後の縦壁部11aに接当して(間隔A2<間隔A1<間隔A3と言う大小関係による)、エンジン側取付部材10(エンジン1)及び補助防振部材15の特異な変位が規制される。
図9及び図10(イ)(ロ)(ハ)に示す状態において、エンジン側取付部材10(エンジン1)及び補助防振部材15の特異な変位の負荷が、主に補助防振部材15の第1及び第2凸部15f,15gに掛かるのであり、補助的に補助防振部材15の第3凸部15h及び上壁部15cに掛かる。この場合、エンジン側取付部材10(エンジン1)及び補助防振部材15の特異な変位の負荷が、主に補助防振部材15の第1及び第2凸部15f,15gに分かれて分散して掛かるのであり、補助的に補助防振部材15の第3凸部15h及び上壁部15cに分かれて分散して掛かる。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]において、補助防振部材15の第1凸部15fを、補助防振部材15の前及び後の縦壁部15aの各々に1個ずつ備えたり、3個ずつ備えたりしてもよい。補助防振部材15の第2凸部15gを、補助防振部材15の上壁部15cに2個備えたり、3個備えたりしてもよい。
述の[発明を実施するための最良の形態]において、補助防振部材15の第1及び第2凸部15f,15gに相当する構造を、マウント7に採用してもよい。これにより、例えば車両が右旋回しながら加速するような状態(エンジン側取付部材10(エンジン1)に特異な変位が発生した状態)(第1設定加速度よりも高い第2設定加速度以上での状態に相当)にも対応することができる。
エンジン及びマウントの付近の正面図 エンジン及びマウントの付近の平面図 第1及び第2車体側取付部材、エンジン側取付部材、防振部材及び補助防振部材の分解斜視図 第1及び第2車体側取付部材、エンジン側取付部材、防振部材及び補助防振部材の付近の正面図 第1車体側取付部材、エンジン側取付部材、防振部材及び補助防振部材の付近の縦断正面図 第1及び第2車体側取付部材、エンジン側取付部材、防振部材及び補助防振部材の付近の平面図 (イ)第1車体側取付部材、エンジン側取付部材、防振部材及び補助防振部材のエンジンに近い側の付近の縦断側面図、(ロ)第1車体側取付部材、エンジン側取付部材、防振部材及び補助防振部材の中央付近の縦断側面図 車両の停止状態における第1車体側取付部材及び補助防振部材の付近の横断平面図 エンジン側取付部材(エンジン)に特異な変位が発生した状態における第1車体側取付部材、エンジン側取付部材及び補助防振部材の付近の側面図、 エンジン側取付部材(エンジン)に特異な変位が発生した状態における第1車体側取付部材及び補助防振部材の付近の横断側面図、
1 エンジン
10 エンジン側取付部材
11,12 車体側取付部材
11a 車体側取付部材の縦壁部
11b 車体側取付部材の横壁部
11c 車体側取付部材の上壁部
13 防振部材
15a エンジン側取付部材の縦壁部
15c エンジン側取付部材の上壁部
15f 第1規制部
15g 第2規制部

Claims (1)

  1. 車体に連結された車体側取付部材と、エンジンに連結されたエンジン側取付部材とを備え、防振部材を介して前記車体側取付部材とエンジン側取付部材とを連結して、エンジンを車体に支持するように構成すると共に、
    前記車体側取付部材を、一対の縦壁部と、前記一対の縦壁部に亘る上壁部とを備えた逆U字状に構成して、前記車体側取付部材の上壁部と前記車体側取付部材の内部に配置された前記防振部材との間に前記エンジン側取付部材を挿入し、
    前記エンジン側取付部材の縦壁部に備えられた第1規制部が、前記車体側取付部材の縦壁部の内面に接当することにより、第1設定加速度以上のエンジン側取付部材の変位が規制され、
    前記エンジン側取付部材の上壁部に備えられた第2規制部が、前記第1規制部が前記車体側取付部材の縦壁部の内面に接当する方向に対して直交する方向から前記車体側取付部材の上壁部の端部から外方側に立設された右及び左の横壁部のうちの前記エンジン側取付部材が挿入される側の前記横壁部に接当することにより、前記第1設定加速度よりも高い第2設定加速度以上のエンジン側取付部材の変位が規制されるように構成してある車両のエンジンマウント構造。
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