JP2005048838A - エンジンマウントの別体ストッパ - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジンマウントのマウント本体と別体に構成されたストッパに、初期の柔らかなストッパ特性と長期に亘る耐摩耗性とを付与することを目的とする。
【解決手段】車両のエンジンと車体とを弾性的に連結するエンジンマウント12の、エンジン荷重を支持するマウント本体16とは別体に構成され、ゴムストッパ部42を相手側のブラケット18の当接部36に当てて弾性変形させ、ストッパ作用をなすストッパ34において、ゴムストッパ部42の内部に、ストッパ作用時にゴムストッパ部のゴムを逃し込んで変形させるための空間を形成する空洞部44−1を設ける。またその空洞部44−1は、ストッパ34のブラケット20への嵌込用の凹所40に続いて形成しておく。
【選択図】 図5
【解決手段】車両のエンジンと車体とを弾性的に連結するエンジンマウント12の、エンジン荷重を支持するマウント本体16とは別体に構成され、ゴムストッパ部42を相手側のブラケット18の当接部36に当てて弾性変形させ、ストッパ作用をなすストッパ34において、ゴムストッパ部42の内部に、ストッパ作用時にゴムストッパ部のゴムを逃し込んで変形させるための空間を形成する空洞部44−1を設ける。またその空洞部44−1は、ストッパ34のブラケット20への嵌込用の凹所40に続いて形成しておく。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は車両のエンジンマウントに関し、詳しくはエンジン荷重を支持するマウント本体とは別に構成された別体ストッパに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
車両において振動発生源となるエンジンと車体とを弾性的に連結して、エンジンを防振支持するエンジンマウントの一種として、エンジン荷重を支持するマウント本体に対し、変位規制のためのストッパが別体に構成された形態のものが知られている。
【0003】
図15はその一例を示している。
この例はエンジンを吊下げ状態に弾性支持するペンデュラム式のエンジンマウントの例(図は左側のマウントの例)で、図中200は金属製の車体側のブラケット、202は同じく金属製のエンジン側のブラケットであり、204はエンジンマウント206におけるマウント本体である。
マウント本体204は、車体側のブラケット200に固定され保持されている。
【0004】
エンジン側のブラケット202は、車両の前後方向に延び出すストッパ取付用のアーム208を備えており、そこにマウント本体204とは別に構成されたストッパ(別体ストッパ)210が嵌込状態に装着されている。
【0005】
一方車体側のブラケット200は、上向きに立ち上がる形態で当接部212,214が設けられており、これら当接部212,214に対し、ストッパ210が当接することによってブラケット202の前後方向の変位が規制される。
【0006】
図16はストッパ210単体の構造を詳しく示したもので、図示のようにストッパ210は、その全体がゴム弾性体にて構成されている。
このストッパ210は、図中左面が開放形状をなす嵌込用の凹所216を有しており、その凹所216において上記エンジン側のブラケット202のアーム208に嵌込状態に装着されている。
218は車体側のブラケット200の当接部212に当接して直接ストッパ作用をなすゴムストッパ部で、縦,横の寸法が嵌込部215とほぼ同様の寸法とされている。
【0007】
この例のように、ストッパ210をマウント本体204と別体を成す別体ストッパとして構成した場合、マウント本体204による制約を受けることなく、ストッパ210の形状を自由に定めることができ、加硫成形に際しても成形金型の制約が少なくなる等の利点が得られる。
【0008】
ところで図16に示すストッパ210の場合、ゴムストッパ部218が相手側の当接部212に当った初期から、即ちストッパ作用の初期から広い接触面積でゴムストッパ部218が当接部212に当接することから、後述する図7の荷重撓み曲線の立上りが急で(図中従来例品が図16のストッパ210の荷重撓み曲線を示している)、柔らかなストッパ特性が得られないといった問題がある。
【0009】
そこで図17に示しているようにゴムストッパ部218に全体的に若しくは部分的に山形状に突出する山形状部222を設けるといったことが考えられる(図17の例は山形状部222を部分的に設けた例)。
【0010】
この場合、ストッパ作用時におけるゴムストッパ部218の当接部212に対する初期の接触面積が小さいことから、柔らかなストッパ特性、即ちソフトタッチのストッパ特性が得られる。
またエンジン側にある程度の大変位を許容する必要がある場合において、この図17に示すストッパ220の場合、最終的な変位規制に到るまでのゴムストッパ部218の変形量も大きくなることから、必要とする大変位も確保することが可能である。
【0011】
特にペンデュラム式の防振支持の場合、エンジンマウント即ちストッパ210への前後方向の入力も大きく、従ってストッパ210における初期の当りをできるだけ柔らかくして大変位を確保することが要望されることがある。
【0012】
しかしながら、一方で図17に示す形態のストッパ220の場合以下のような問題を生ずる。
即ちこのストッパ220の場合、山形状部222によってストッパ作用時の初期の当りを柔らかくすることができるものの、一方で当接部212へのゴムストッパ部218の初期の接触面積が小さいことからゴムストッパ部218が摩耗し易く、その結果として当初の柔らかなストッパ特性を維持できず、次第にストッパ特性が悪化してしまう問題を生ずるのである。
【0013】
従来、この種ストッパのストッパ形状は、例えば下記特許文献1,特許文献2にも開示されているように先端部が先細り形状の山形状をなしており、これをエンジンマウントの別体ストッパに適用した場合において図17のストッパ220と同様の問題を生ずる。
【0014】
【特許文献1】
特開平10−211822号公報
【特許文献2】
特公平3−30737号公報
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明のエンジンマウントの別体ストッパはこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、車両のエンジンと車体とを弾性的に連結するエンジンマウントの、エンジン荷重を支持するマウント本体とは別体に構成され、自身に形成された嵌込用の凹所においてブラケットに嵌込状態に装着されるとともに、ゴムストッパ部を相手側の剛性の当接部に当てて弾性変形させストッパ作用をなす別体ストッパであって、前記ゴムストッパ部の内部に、ストッパ作用時に該ゴムストッパ部のゴムを逃し込んで変形させるための空間を形成する、外部と出入り可能な空気で占められた空洞部が設けられ、且つ該空洞部が前記凹所に続いて形成されていることを特徴とする。
【0016】
請求項2のものは、請求項1において、前記空洞部が非貫通形態で袋状に形成されていることを特徴とする。
【0017】
請求項3のものは、請求項1において、前記空洞部が下部において外部と連通した非袋状に形成されていることを特徴とする。
【0018】
【作用及び発明の効果】
以上のように本発明は、ストッパ作用時にそのゴムストッパ部のゴムを逃し込んで変形させるための空間を形成する空洞部をゴムストッパ部の内部に設けたものである。
かかる本発明によれば、ゴムストッパ部の全体若しくは一部を先細り形状の山形状としなくても、空洞部へのゴムストッパ部のゴムの逃し込みによって、ストッパ作用時における初期の柔らかなストッパ特性を得ることができる。
【0019】
即ち本発明によれば、初期の柔らかなストッパ特性を実現しつつ、相手側の当接部への当接初期からゴムストッパ部と当接部との間で広い接触面積を確保することが可能であり、これによりゴムストッパ部の摩耗を抑制し得て、当初の良好なストッパ特性を長期に亘り維持することが可能となる。
またストッパ作用時における初期のストッパ特性を柔らかなストッパ特性となすことで、必要な大変位に対しても対応することが可能となる。
【0020】
尚空洞部の形状,大きさ等については、荷重撓み曲線の立上り時に必要な撓み量等のストッパ特性に応じて適宜に設定することができる。
本発明では、金属製のブラケットを相手側の当接部としてそこにゴムストッパ部を当接させるようになすことができる。
【0021】
本発明では、上記空洞部をストッパにおけるブラケットへの嵌込用の凹所に続いて形成しておくことができる。
この場合、その空洞部を非貫通状態で袋状に形成しておくことができ(請求項2)、或いはまた下部において外部と連通した非袋状に形成しておくこともできる(請求項3)。
【0022】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において10はエンジンで、12は左側のエンジンマウント、14は右側のエンジンマウントである。
図2〜図5において、16は左側のエンジンマウント12におけるマウント本体で、18は金属製の車体側のブラケット、20は金属製のエンジン側のブラケットである。尚ブラケット20は鋳物製である。
【0023】
車体側のブラケット18は固定部22を有していて、その固定部22において車体側に固定されるようになっている。
このブラケット18には円筒形状の保持部24が設けられており、そこにマウント本体16が嵌込状態に保持されている。
【0024】
このマウント本体16は、その上端部25がエンジン側のブラケット20の締結部26に締結ボルト28にて締結固定されており、エンジン側のブラケット20を介してエンジン重量(厳密にはパワーユニット重量)が、マウント本体16により荷重支持されるようになっている。
ここでエンジン側のブラケット20には一対の固定部30が設けられており、それら固定部30においてブラケット20がエンジン側に締結固定されるようになっている。
【0025】
ブラケット20には、前後方向に延びる一対のストッパ取付用のアーム32が備えられており、それぞれにマウント本体16とは別体に構成された、エンジンマウント12におけるストッパ34が嵌込状態に装着されている。
【0026】
図5に示しているように、車体側のブラケット18には上方に立ち上がる当接部36,38が設けられており、一対の前後のストッパ34が、これら当接部36,38に当接することによってブラケット20の前後方向の変位が規制される。
【0027】
図6にストッパ34単品の具体的構成が示してある。
このストッパ34はその全体がゴム弾性体で構成されていて、図中左側の略半部に嵌込用の凹所40が設けられており、その凹所40を上記エンジン側のブラケット20のアーム32が全体的に埋めるようにして、かかるストッパ34がアーム32に嵌込状態に装着されている。
尚、凹所40には一対の突部50が設けられており、これら突部50が、アーム32側の対応する凹陥部に嵌り込むことによってストッパ34がアーム32から抜け防止されている。
【0028】
ストッパ34はエンジンの前後方向の変位の際、即ちブラケット20の前後方向の変位の際に、車体側のブラケット18の当接部36,38に当接して変形し、ストッパ作用をなすゴムストッパ部42を有している。
【0029】
このゴムストッパ部42の内部、具体的には凹所40側の部分には、左右方向(図6(B)中上下方向)の3箇所に空洞部44−1,44−2,44−3が凹所40に連続する形態で設けられている。
尚これら空洞部44−1,44−2,44−3は、ストッパ34をブラケット20のアーム32に嵌め込んだ状態で非貫通の袋状の空間となる。
【0030】
但し、後述するストッパ作用に際してゴムストッパ部42が変形したとき、各空洞部44−1,44−2,44−3内の空気は鋳物製のアーム32の表面の凹凸肌を通じて外部に逃げることができる。
また復元時において、外部の空気がそれら凹凸肌を通じて空洞部44−1,44−2,44−3の内部に入り込むことができる。
【0031】
即ちアーム32の表面の凹凸を有する鋳肌を通じて、更にはゴムストッパ部42の変形に基づいて、空洞部44−1,44−2,44−3内の空気が外部と出入りすることができる。
尚ここでは空洞部44−1,44−2,44−3は何れも同形状で形成されているが、場合によってそれぞれ別形状で形成することもできる。
【0032】
図6に示すように本例のストッパ34の場合、ゴムストッパ部42が図17に示しているような先細りの山形状をなしておらず、当接部36,38に対して接触する先端の当接面が平坦面形状をなしており且つ縦,横の寸法が、ストッパ34における嵌込部45、即ちゴムストッパ部42の基端に対して若干小さい程度の広い接触面積を有している。
【0033】
かかる本例のストッパ34は、ストッパ作用時においてその広い当接面で車体側のブラケット18の当接部36に当接し、続いてゴムストッパ部42が弾性変形することによって弾性的なストッパ作用をなす。
【0034】
その際、ゴムストッパ部42の内部には空洞部44−1,44−2,44−3が設けられているため、それら空洞部44−1,44−2,44−3へのゴムの逃込みによって、ゴムストッパ部42が容易に弾性変形することができ、これによりソフトタッチのストッパ作用が得られる。即ち初期におけるストッパ作用が柔らかなストッパ特性となる。
【0035】
また一方、ゴムストッパ部42の変形により空洞部44−1,44−2,44−3が次第に埋められることによって、ゴムストッパ部42の荷重撓み特性の立上りが急となり、ブラケット20の前後方向の相対変位を一定以下に規制するように作用する。
【0036】
因みに図7は、図6に示す本実施例のストッパ34における荷重撓み特性を、図16に示す従来のストッパ210及び図17に示す比較例のストッパ220との比較において示したものである。
但し図7において従来例品とあるのは図16に示すストッパ210における荷重撓み曲線を、また比較例品とあるのは図17に示すストッパ220の荷重撓み曲線を、更に実施例品とあるのは図6に示すストッパ34の荷重撓み特性をそれぞれ表している。
尚この測定に用いたストッパ210,220及び34における各部の寸法は図8に示す通りである。
【0037】
以上の結果から、本例実施例のストッパ34の場合、初期当りが柔らかく、即ち初期のストッパ特性として柔らかなストッパ特性が得られ、またこのストッパ34では比較例のストッパ220と同様、前後方向の大きな変位に対して対応できることが分る。
【0038】
かかる本例のストッパ34の場合、上記のようにストッパ作用の初期において柔らかなストッパ特性が得られる一方で、相手側の当接部36,38への当接初期から、それら当接部36,38との間で広い接触面積を確保でき、これによりゴムストッパ部42の摩耗を抑制し得て、当初の良好なストッパ特性を長期に亘り維持することが可能である。
【0039】
次に図9〜図14は右側のエンジンマウントの構成を示している。
先ず図9〜図12において、52は車体側の金属製のブラケット、54は金属製のエンジン側のブラケットである。
ブラケット52は固定部56を有しており、またブラケット54は固定部58を有していて、それぞれの固定部56及び58において車体側及びエンジン側に締結固定されるようになっている。
【0040】
尚、図10に示しているように車体側のブラケット52はブリッジ状をなす上部52Aと、プレート状の下部52Bとの2部品から成っており、それらが互いに結合されて車体側のブラケット52を構成している。
【0041】
図10において、60は右側のエンジンマウント14におけるマウント本体で、その上端部65が、エンジン側のブラケット54のアーム62に対し、座ぐり形状の凹部64において締結ボルト66とナット68(図12参照)とにより締結固定されている。
【0042】
このマウント本体60はまた、その下部が図12に示しているように車体側のブラケット52のプレート状の下部52Bと、上部52Aにおける段付部70とにより上下に挟み込まれた状態で、かかる車体側のブラケット52に固定されている。
【0043】
尚下部52Bにはかしめ部72が設けられており、マウント本体60をプレート52Bに載置した状態で、そのかしめ部72が折り曲げられることによって、マウント本体60の下部がプレート52Bにかしめ付固定される。
【0044】
図10において、74はマウント本体60とは別に構成されたストッパ(別体ストッパ)で、その全体がゴム弾性体にて構成されている。
図13及び図14にこのストッパ74の具体的構成が示してある。
【0045】
同図に示しているようにストッパ74は、平面形状及び側面形状が四角形状をなす嵌込部76を有している。
この嵌込部76は、図13(B)に示しているように下面の略全体が開放形状をなしているとともに、軸方向両端部に矩形のリング状部78を有しており、そのリング状部78において、エンジン側のブラケット54のアーム62に弾性的に嵌り合って抜け防止されている。
【0046】
この嵌込部76にはまた、その上面に円形の開口82が形成されており、この開口82の内側に上記ナット68が位置させられている。
嵌込部76からは、前後方向に一対のゴムストッパ部84が突出させられている。
このストッパ74はそれらゴムストッパ部84を、図12に示しているように車体側のブラケット52に設けた当接部90,92に当接させることによってストッパ作用をなす。
【0047】
このストッパ74には、一対のゴムストッパ部84のそれぞれの内部に空洞部86−1〜86−5及び88−1〜88−5が形成されている。
本例において、これら空洞部86−1〜86−5及び88−1〜88−5は、それぞれストッパ74における嵌込用の凹所94に連続する形態で形成されている。
またこれら空洞部86−1〜86−5及び88−1〜88−5は、それぞれの下面が開放形状とされ、それぞれが下部において外部と連通した非袋状に形成されている。
【0048】
かかる本例のストッパ74においても、空洞部86−1〜86−5及び88−1〜88−5によって、初期のストッパ特性を柔らかくなし得る一方、ゴムストッパ部84の当接部90,92への当接面が平坦面形状で、且つゴムストッパ部84の基端より僅かに小さい寸法で、つまり先細りの山形状のものに比べて先端面が広い大きな面として形成されているため、ストッパ作用時において初期の柔らかな当り、つまりソフトタッチのストッパ特性が得られる一方で、当接部90,92への接触面積が広く確保されていることから摩耗を有効に抑制でき、従って初期の優れたストッパ特性を長期に亘り維持することができる。
【0049】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である別体ストッパを含むエンジンマウントにてエンジンを支持した状態を示す図である。
【図2】図1の左側のエンジンマウントを組付状態でブラケットとともに示す斜視図である。
【図3】図2のエンジンマウントを各部材に分解してブラケットとともに示す図である。
【図4】図2のエンジンマウントを組付状態でブラケットとともに示す平面図である。
【図5】図2のエンジンマウントを組付状態でブラケットとともに示す正面図(一部断面図)である。
【図6】図2〜図5におけるストッパを単品状態で示す図である。
【図7】図6のストッパの荷重撓み特性を従来例及び比較例とともに示す図である。
【図8】図7の測定に用いた各ストッパの寸法関係を示した図である。
【図9】図1の右側のエンジンマウントを組付状態でブラケットとともに示す斜視図である。
【図10】図9のエンジンマウントを各部材に分解してブラケットとともに示す斜視図である。
【図11】図9のエンジンマウントを組付状態でブラケットとともに示す平面図である。
【図12】図9のエンジンマウントを組付状態でブラケットとともに示す正面図(一部断面図)である。
【図13】図10〜図12のストッパを単品状態で示す斜視図である。
【図14】同じストッパを単品状態で示す平面図(一部断面図),側面断面図,正面図である。
【図15】従来のストッパをマウント本体及びブラケットとともに組付状態で示す正面図(一部断面図)である。
【図16】図15のストッパを単品状態で示す図である。
【図17】比較例品としてのストッパを示す比較例図である。
【符号の説明】
10 エンジン
12,14 エンジンマウント
16 マウント本体
18,20,52,54 ブラケット
34,74 ストッパ
40,94 凹所
42,84 ゴムストッパ部
44−1,44−2,44−3,86−1,86−2,86−3,86−4,86−5,88−1,88−2,88−3,88−4,88−5 空洞部
【発明の属する技術分野】
この発明は車両のエンジンマウントに関し、詳しくはエンジン荷重を支持するマウント本体とは別に構成された別体ストッパに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
車両において振動発生源となるエンジンと車体とを弾性的に連結して、エンジンを防振支持するエンジンマウントの一種として、エンジン荷重を支持するマウント本体に対し、変位規制のためのストッパが別体に構成された形態のものが知られている。
【0003】
図15はその一例を示している。
この例はエンジンを吊下げ状態に弾性支持するペンデュラム式のエンジンマウントの例(図は左側のマウントの例)で、図中200は金属製の車体側のブラケット、202は同じく金属製のエンジン側のブラケットであり、204はエンジンマウント206におけるマウント本体である。
マウント本体204は、車体側のブラケット200に固定され保持されている。
【0004】
エンジン側のブラケット202は、車両の前後方向に延び出すストッパ取付用のアーム208を備えており、そこにマウント本体204とは別に構成されたストッパ(別体ストッパ)210が嵌込状態に装着されている。
【0005】
一方車体側のブラケット200は、上向きに立ち上がる形態で当接部212,214が設けられており、これら当接部212,214に対し、ストッパ210が当接することによってブラケット202の前後方向の変位が規制される。
【0006】
図16はストッパ210単体の構造を詳しく示したもので、図示のようにストッパ210は、その全体がゴム弾性体にて構成されている。
このストッパ210は、図中左面が開放形状をなす嵌込用の凹所216を有しており、その凹所216において上記エンジン側のブラケット202のアーム208に嵌込状態に装着されている。
218は車体側のブラケット200の当接部212に当接して直接ストッパ作用をなすゴムストッパ部で、縦,横の寸法が嵌込部215とほぼ同様の寸法とされている。
【0007】
この例のように、ストッパ210をマウント本体204と別体を成す別体ストッパとして構成した場合、マウント本体204による制約を受けることなく、ストッパ210の形状を自由に定めることができ、加硫成形に際しても成形金型の制約が少なくなる等の利点が得られる。
【0008】
ところで図16に示すストッパ210の場合、ゴムストッパ部218が相手側の当接部212に当った初期から、即ちストッパ作用の初期から広い接触面積でゴムストッパ部218が当接部212に当接することから、後述する図7の荷重撓み曲線の立上りが急で(図中従来例品が図16のストッパ210の荷重撓み曲線を示している)、柔らかなストッパ特性が得られないといった問題がある。
【0009】
そこで図17に示しているようにゴムストッパ部218に全体的に若しくは部分的に山形状に突出する山形状部222を設けるといったことが考えられる(図17の例は山形状部222を部分的に設けた例)。
【0010】
この場合、ストッパ作用時におけるゴムストッパ部218の当接部212に対する初期の接触面積が小さいことから、柔らかなストッパ特性、即ちソフトタッチのストッパ特性が得られる。
またエンジン側にある程度の大変位を許容する必要がある場合において、この図17に示すストッパ220の場合、最終的な変位規制に到るまでのゴムストッパ部218の変形量も大きくなることから、必要とする大変位も確保することが可能である。
【0011】
特にペンデュラム式の防振支持の場合、エンジンマウント即ちストッパ210への前後方向の入力も大きく、従ってストッパ210における初期の当りをできるだけ柔らかくして大変位を確保することが要望されることがある。
【0012】
しかしながら、一方で図17に示す形態のストッパ220の場合以下のような問題を生ずる。
即ちこのストッパ220の場合、山形状部222によってストッパ作用時の初期の当りを柔らかくすることができるものの、一方で当接部212へのゴムストッパ部218の初期の接触面積が小さいことからゴムストッパ部218が摩耗し易く、その結果として当初の柔らかなストッパ特性を維持できず、次第にストッパ特性が悪化してしまう問題を生ずるのである。
【0013】
従来、この種ストッパのストッパ形状は、例えば下記特許文献1,特許文献2にも開示されているように先端部が先細り形状の山形状をなしており、これをエンジンマウントの別体ストッパに適用した場合において図17のストッパ220と同様の問題を生ずる。
【0014】
【特許文献1】
特開平10−211822号公報
【特許文献2】
特公平3−30737号公報
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明のエンジンマウントの別体ストッパはこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、車両のエンジンと車体とを弾性的に連結するエンジンマウントの、エンジン荷重を支持するマウント本体とは別体に構成され、自身に形成された嵌込用の凹所においてブラケットに嵌込状態に装着されるとともに、ゴムストッパ部を相手側の剛性の当接部に当てて弾性変形させストッパ作用をなす別体ストッパであって、前記ゴムストッパ部の内部に、ストッパ作用時に該ゴムストッパ部のゴムを逃し込んで変形させるための空間を形成する、外部と出入り可能な空気で占められた空洞部が設けられ、且つ該空洞部が前記凹所に続いて形成されていることを特徴とする。
【0016】
請求項2のものは、請求項1において、前記空洞部が非貫通形態で袋状に形成されていることを特徴とする。
【0017】
請求項3のものは、請求項1において、前記空洞部が下部において外部と連通した非袋状に形成されていることを特徴とする。
【0018】
【作用及び発明の効果】
以上のように本発明は、ストッパ作用時にそのゴムストッパ部のゴムを逃し込んで変形させるための空間を形成する空洞部をゴムストッパ部の内部に設けたものである。
かかる本発明によれば、ゴムストッパ部の全体若しくは一部を先細り形状の山形状としなくても、空洞部へのゴムストッパ部のゴムの逃し込みによって、ストッパ作用時における初期の柔らかなストッパ特性を得ることができる。
【0019】
即ち本発明によれば、初期の柔らかなストッパ特性を実現しつつ、相手側の当接部への当接初期からゴムストッパ部と当接部との間で広い接触面積を確保することが可能であり、これによりゴムストッパ部の摩耗を抑制し得て、当初の良好なストッパ特性を長期に亘り維持することが可能となる。
またストッパ作用時における初期のストッパ特性を柔らかなストッパ特性となすことで、必要な大変位に対しても対応することが可能となる。
【0020】
尚空洞部の形状,大きさ等については、荷重撓み曲線の立上り時に必要な撓み量等のストッパ特性に応じて適宜に設定することができる。
本発明では、金属製のブラケットを相手側の当接部としてそこにゴムストッパ部を当接させるようになすことができる。
【0021】
本発明では、上記空洞部をストッパにおけるブラケットへの嵌込用の凹所に続いて形成しておくことができる。
この場合、その空洞部を非貫通状態で袋状に形成しておくことができ(請求項2)、或いはまた下部において外部と連通した非袋状に形成しておくこともできる(請求項3)。
【0022】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において10はエンジンで、12は左側のエンジンマウント、14は右側のエンジンマウントである。
図2〜図5において、16は左側のエンジンマウント12におけるマウント本体で、18は金属製の車体側のブラケット、20は金属製のエンジン側のブラケットである。尚ブラケット20は鋳物製である。
【0023】
車体側のブラケット18は固定部22を有していて、その固定部22において車体側に固定されるようになっている。
このブラケット18には円筒形状の保持部24が設けられており、そこにマウント本体16が嵌込状態に保持されている。
【0024】
このマウント本体16は、その上端部25がエンジン側のブラケット20の締結部26に締結ボルト28にて締結固定されており、エンジン側のブラケット20を介してエンジン重量(厳密にはパワーユニット重量)が、マウント本体16により荷重支持されるようになっている。
ここでエンジン側のブラケット20には一対の固定部30が設けられており、それら固定部30においてブラケット20がエンジン側に締結固定されるようになっている。
【0025】
ブラケット20には、前後方向に延びる一対のストッパ取付用のアーム32が備えられており、それぞれにマウント本体16とは別体に構成された、エンジンマウント12におけるストッパ34が嵌込状態に装着されている。
【0026】
図5に示しているように、車体側のブラケット18には上方に立ち上がる当接部36,38が設けられており、一対の前後のストッパ34が、これら当接部36,38に当接することによってブラケット20の前後方向の変位が規制される。
【0027】
図6にストッパ34単品の具体的構成が示してある。
このストッパ34はその全体がゴム弾性体で構成されていて、図中左側の略半部に嵌込用の凹所40が設けられており、その凹所40を上記エンジン側のブラケット20のアーム32が全体的に埋めるようにして、かかるストッパ34がアーム32に嵌込状態に装着されている。
尚、凹所40には一対の突部50が設けられており、これら突部50が、アーム32側の対応する凹陥部に嵌り込むことによってストッパ34がアーム32から抜け防止されている。
【0028】
ストッパ34はエンジンの前後方向の変位の際、即ちブラケット20の前後方向の変位の際に、車体側のブラケット18の当接部36,38に当接して変形し、ストッパ作用をなすゴムストッパ部42を有している。
【0029】
このゴムストッパ部42の内部、具体的には凹所40側の部分には、左右方向(図6(B)中上下方向)の3箇所に空洞部44−1,44−2,44−3が凹所40に連続する形態で設けられている。
尚これら空洞部44−1,44−2,44−3は、ストッパ34をブラケット20のアーム32に嵌め込んだ状態で非貫通の袋状の空間となる。
【0030】
但し、後述するストッパ作用に際してゴムストッパ部42が変形したとき、各空洞部44−1,44−2,44−3内の空気は鋳物製のアーム32の表面の凹凸肌を通じて外部に逃げることができる。
また復元時において、外部の空気がそれら凹凸肌を通じて空洞部44−1,44−2,44−3の内部に入り込むことができる。
【0031】
即ちアーム32の表面の凹凸を有する鋳肌を通じて、更にはゴムストッパ部42の変形に基づいて、空洞部44−1,44−2,44−3内の空気が外部と出入りすることができる。
尚ここでは空洞部44−1,44−2,44−3は何れも同形状で形成されているが、場合によってそれぞれ別形状で形成することもできる。
【0032】
図6に示すように本例のストッパ34の場合、ゴムストッパ部42が図17に示しているような先細りの山形状をなしておらず、当接部36,38に対して接触する先端の当接面が平坦面形状をなしており且つ縦,横の寸法が、ストッパ34における嵌込部45、即ちゴムストッパ部42の基端に対して若干小さい程度の広い接触面積を有している。
【0033】
かかる本例のストッパ34は、ストッパ作用時においてその広い当接面で車体側のブラケット18の当接部36に当接し、続いてゴムストッパ部42が弾性変形することによって弾性的なストッパ作用をなす。
【0034】
その際、ゴムストッパ部42の内部には空洞部44−1,44−2,44−3が設けられているため、それら空洞部44−1,44−2,44−3へのゴムの逃込みによって、ゴムストッパ部42が容易に弾性変形することができ、これによりソフトタッチのストッパ作用が得られる。即ち初期におけるストッパ作用が柔らかなストッパ特性となる。
【0035】
また一方、ゴムストッパ部42の変形により空洞部44−1,44−2,44−3が次第に埋められることによって、ゴムストッパ部42の荷重撓み特性の立上りが急となり、ブラケット20の前後方向の相対変位を一定以下に規制するように作用する。
【0036】
因みに図7は、図6に示す本実施例のストッパ34における荷重撓み特性を、図16に示す従来のストッパ210及び図17に示す比較例のストッパ220との比較において示したものである。
但し図7において従来例品とあるのは図16に示すストッパ210における荷重撓み曲線を、また比較例品とあるのは図17に示すストッパ220の荷重撓み曲線を、更に実施例品とあるのは図6に示すストッパ34の荷重撓み特性をそれぞれ表している。
尚この測定に用いたストッパ210,220及び34における各部の寸法は図8に示す通りである。
【0037】
以上の結果から、本例実施例のストッパ34の場合、初期当りが柔らかく、即ち初期のストッパ特性として柔らかなストッパ特性が得られ、またこのストッパ34では比較例のストッパ220と同様、前後方向の大きな変位に対して対応できることが分る。
【0038】
かかる本例のストッパ34の場合、上記のようにストッパ作用の初期において柔らかなストッパ特性が得られる一方で、相手側の当接部36,38への当接初期から、それら当接部36,38との間で広い接触面積を確保でき、これによりゴムストッパ部42の摩耗を抑制し得て、当初の良好なストッパ特性を長期に亘り維持することが可能である。
【0039】
次に図9〜図14は右側のエンジンマウントの構成を示している。
先ず図9〜図12において、52は車体側の金属製のブラケット、54は金属製のエンジン側のブラケットである。
ブラケット52は固定部56を有しており、またブラケット54は固定部58を有していて、それぞれの固定部56及び58において車体側及びエンジン側に締結固定されるようになっている。
【0040】
尚、図10に示しているように車体側のブラケット52はブリッジ状をなす上部52Aと、プレート状の下部52Bとの2部品から成っており、それらが互いに結合されて車体側のブラケット52を構成している。
【0041】
図10において、60は右側のエンジンマウント14におけるマウント本体で、その上端部65が、エンジン側のブラケット54のアーム62に対し、座ぐり形状の凹部64において締結ボルト66とナット68(図12参照)とにより締結固定されている。
【0042】
このマウント本体60はまた、その下部が図12に示しているように車体側のブラケット52のプレート状の下部52Bと、上部52Aにおける段付部70とにより上下に挟み込まれた状態で、かかる車体側のブラケット52に固定されている。
【0043】
尚下部52Bにはかしめ部72が設けられており、マウント本体60をプレート52Bに載置した状態で、そのかしめ部72が折り曲げられることによって、マウント本体60の下部がプレート52Bにかしめ付固定される。
【0044】
図10において、74はマウント本体60とは別に構成されたストッパ(別体ストッパ)で、その全体がゴム弾性体にて構成されている。
図13及び図14にこのストッパ74の具体的構成が示してある。
【0045】
同図に示しているようにストッパ74は、平面形状及び側面形状が四角形状をなす嵌込部76を有している。
この嵌込部76は、図13(B)に示しているように下面の略全体が開放形状をなしているとともに、軸方向両端部に矩形のリング状部78を有しており、そのリング状部78において、エンジン側のブラケット54のアーム62に弾性的に嵌り合って抜け防止されている。
【0046】
この嵌込部76にはまた、その上面に円形の開口82が形成されており、この開口82の内側に上記ナット68が位置させられている。
嵌込部76からは、前後方向に一対のゴムストッパ部84が突出させられている。
このストッパ74はそれらゴムストッパ部84を、図12に示しているように車体側のブラケット52に設けた当接部90,92に当接させることによってストッパ作用をなす。
【0047】
このストッパ74には、一対のゴムストッパ部84のそれぞれの内部に空洞部86−1〜86−5及び88−1〜88−5が形成されている。
本例において、これら空洞部86−1〜86−5及び88−1〜88−5は、それぞれストッパ74における嵌込用の凹所94に連続する形態で形成されている。
またこれら空洞部86−1〜86−5及び88−1〜88−5は、それぞれの下面が開放形状とされ、それぞれが下部において外部と連通した非袋状に形成されている。
【0048】
かかる本例のストッパ74においても、空洞部86−1〜86−5及び88−1〜88−5によって、初期のストッパ特性を柔らかくなし得る一方、ゴムストッパ部84の当接部90,92への当接面が平坦面形状で、且つゴムストッパ部84の基端より僅かに小さい寸法で、つまり先細りの山形状のものに比べて先端面が広い大きな面として形成されているため、ストッパ作用時において初期の柔らかな当り、つまりソフトタッチのストッパ特性が得られる一方で、当接部90,92への接触面積が広く確保されていることから摩耗を有効に抑制でき、従って初期の優れたストッパ特性を長期に亘り維持することができる。
【0049】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である別体ストッパを含むエンジンマウントにてエンジンを支持した状態を示す図である。
【図2】図1の左側のエンジンマウントを組付状態でブラケットとともに示す斜視図である。
【図3】図2のエンジンマウントを各部材に分解してブラケットとともに示す図である。
【図4】図2のエンジンマウントを組付状態でブラケットとともに示す平面図である。
【図5】図2のエンジンマウントを組付状態でブラケットとともに示す正面図(一部断面図)である。
【図6】図2〜図5におけるストッパを単品状態で示す図である。
【図7】図6のストッパの荷重撓み特性を従来例及び比較例とともに示す図である。
【図8】図7の測定に用いた各ストッパの寸法関係を示した図である。
【図9】図1の右側のエンジンマウントを組付状態でブラケットとともに示す斜視図である。
【図10】図9のエンジンマウントを各部材に分解してブラケットとともに示す斜視図である。
【図11】図9のエンジンマウントを組付状態でブラケットとともに示す平面図である。
【図12】図9のエンジンマウントを組付状態でブラケットとともに示す正面図(一部断面図)である。
【図13】図10〜図12のストッパを単品状態で示す斜視図である。
【図14】同じストッパを単品状態で示す平面図(一部断面図),側面断面図,正面図である。
【図15】従来のストッパをマウント本体及びブラケットとともに組付状態で示す正面図(一部断面図)である。
【図16】図15のストッパを単品状態で示す図である。
【図17】比較例品としてのストッパを示す比較例図である。
【符号の説明】
10 エンジン
12,14 エンジンマウント
16 マウント本体
18,20,52,54 ブラケット
34,74 ストッパ
40,94 凹所
42,84 ゴムストッパ部
44−1,44−2,44−3,86−1,86−2,86−3,86−4,86−5,88−1,88−2,88−3,88−4,88−5 空洞部
Claims (3)
- 車両のエンジンと車体とを弾性的に連結するエンジンマウントの、エンジン荷重を支持するマウント本体とは別体に構成され、自身に形成された嵌込用の凹所においてブラケットに嵌込状態に装着されるとともに、ゴムストッパ部を相手側の剛性の当接部に当てて弾性変形させストッパ作用をなす別体ストッパであって、
前記ゴムストッパ部の内部に、ストッパ作用時に該ゴムストッパ部のゴムを逃し込んで変形させるための空間を形成する、外部と出入り可能な空気で占められた空洞部が設けられ、且つ該空洞部が前記凹所に続いて形成されていることを特徴とするエンジンマウントの別体ストッパ。 - 請求項1において、前記空洞部が非貫通形態で袋状に形成されていることを特徴とするエンジンマウントの別体ストッパ。
- 請求項1において、前記空洞部が下部において外部と連通した非袋状に形成されていることを特徴とするエンジンマウントの別体ストッパ。
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