JP2833575B2 - 車体の側骨構造 - Google Patents

車体の側骨構造

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JP2833575B2
JP2833575B2 JP7500196A JP7500196A JP2833575B2 JP 2833575 B2 JP2833575 B2 JP 2833575B2 JP 7500196 A JP7500196 A JP 7500196A JP 7500196 A JP7500196 A JP 7500196A JP 2833575 B2 JP2833575 B2 JP 2833575B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体側部の一部を
構成する上記の車体の上下方向に延設されるセンタピラ
ーとルーフサイドレールに係わる車体の側骨構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車の車体の側部パネル構
造の一部として、上記車体の上下方向に延在するセンタ
ピラーの上端に連結されるルーフサイドレールとの結合
構造が種々提案されており、例えば、実開昭64−16
489号公報がある。該公報記載の技術は、図6,7に
示したようにセンタピラー2はピラーインナ3とピラー
アウタ4とを各々の左右両側に設けられたフランジ5,
6の結合により閉断面に形成され、フランジ5,6に挟
持されるように結合されたピラーレインフォース7とピ
ラーインナ3とで上下方向に延在する第1閉断面17が
形成されている。
【0003】センタピラー2の上部には、ピラーインナ
3と一体的に成形されたルーフレールインナ8と、ピラ
ーアウタ4と一体的に形成されたルーフレールアウタ9
とでルーフサイドレール10が設けられている。ルーフ
レールインナ8とルーフレールアウタ9とは、各々の長
手方向の両側に設けられたフランジのうち上部フランジ
11,12により全長に渡って接合され、下部のフラン
ジ13,14によりセンタピラー2が直行する部位Dを
除いて接合されている。
【0004】上端部を上部フランジ11,12内に挟持
され下端部をピラーレインフォース7の棚部19に接合
されたルーフレールレインフォース15とピラーレイン
フォース7の延長部16との接合により第2閉断面18
が形成されている。又、図7に示したようにセンタピラ
ー2に矢印で示したように車巾方向の荷重Fs,Fsが
入力されると、上記両閉断面17,18は相離間してピ
ラーレインフォース7の延長部16の棚部19等の板部
材を介して連結されている構造のため、第1閉断面17
の上端部を第2閉断面18の捩れ剛性を利用することが
できず、棚部19に上記荷重Fsが作用し応力が集中す
ることからセンタピラー2が荷重Fsの入力方向に変形
する恐れがある。
【0005】又、上記のルーフサイドレール10は、特
に剛性を必要とするセンタピラー2との結合において、
上記D領域をもって閉断面となっていることから、図7
に示したようにセンタピラー2から上向きに荷重Fuが
入力された際、ルーフサイドレール10において、これ
に対抗するような曲げ剛性を充分確保することも困難で
あって、センタピラー2が振動したり、ルーフサイドレ
ール10が変形する等により車体が全体的に変形してき
しみ音が発生し、乗心地が悪くなる恐れがある。
【0006】上記した従来例の実開昭64−16489
号公報記載の技術に対して、上記の第1閉断面17と第
2閉断面18を離間しない構造にした、即ち上記センタ
ピラー2の結合剛性及びルーフサイドレーム10の曲げ
剛性を向上させたセンタピラー2の上部結合構造につい
ての提案がなされており、例えば実公平7−23335
号公報がある。
【0007】即ち、実公平7−23335号公報記載の
技術は、図8,9に示したように車体側部にピラーイン
ナ23とピラーアウタ24とが結合されて上下方向に延
在するセンタピラー22が設けられ、センタピラー22
の上端部にルーフレールインナ31とルーフレールアウ
タ32とが結合されて車体前後方向に延在するルーフサ
イドレール33が連結された構造において、前記センタ
ピラー22の内部にピラーレンイフォース27が設けら
れ、該ピラーレインフォース27とピラーインナ23と
が接合されることによって、上下方向に延在する第1閉
断面30が形成されている。
【0008】又、ルーフサイドレール33の内部に、ル
ーフレールレインフォース34が設けられ、ルーフレー
ルレインフォース34とルーフレールインナ31とが接
合されることによって、車体前後方向に延在する第2閉
断面38が形成されている。そして、図8に示したよう
に第1閉断面30の上端部内に、第2閉断面38を部分
的に受容し、上記車体上下方向の略中央で第1及び第2
閉断面30,38を重合せしめ溶接された重合部29,
29aを形成して、上記両閉断面を連結させるように構
成されている。
【0009】従って、上記の車体前後方向に延在する第
2閉断面38は、上記車体の上下方向に延在する第1閉
断面30に部分的に受容されて連結されていることか
ら、受容された部分において第1閉断面30と第2閉断
面38とが離間することなく、一体的に連続する構造に
なっている。従って、剛性の高い第1閉断面30と第2
閉断面38同士が一体的に連続することにより、センタ
ピラー22に車巾方向の荷重が入力された際、センタピ
ラー22の結合部において、前記した従来の実開昭64
─16489号公報記載の技術のように、特定部位に応
力が集中するようなことがなく、センタピラー22の結
合剛性を一応確保することが可能に形成されている。
【0010】又、このように第2閉断面38が第1閉断
面30の上端部内に受容される構成であることから、第
2閉断面38は第1閉断面30との連結部において、特
に他の一般部と異なる断面形状となることがなく、その
全長に互って均一な断面形状であって均一な曲げ剛性を
有することとなる。従って、前記センタピラー22から
上向きの荷重が入力された際、応力が第2閉断面38の
特定部位に集中するようなことがなく、第2閉断面38
が全体的な曲げ剛性により、前記上向きの荷重に対して
抗することができるようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
公平7−23335号公報記載の技術は、図8,9を用
いて上記で説明したように、上記の車体前後方向に配設
された第2閉断面38は、上記車体の上下方向に配設さ
れた第1閉断面30に受容され、重合部29,29aで
結合され、第1閉断面30と第2閉断面38とが離間す
ることなく一体的に連続する構造になっているため、一
応、上記センタピラーの結合剛性とルーフサイドフレー
ル33の曲げ剛性を向上させることができる構造になっ
ている。
【0012】従って、図8に示したように第2閉断面3
8を構成するルーフレールレインフォース34及びルー
フレールインナ31の上記車体上下方向の各々の略真中
の位置に、第1閉断面30を構成するピラーインナ23
及びピラーレインフォース27の各々の上端部が溶接さ
れて重合部29,29aを形成しているので、上記車体
の車巾方向の荷重Fsが作用してセンタピラー22が曲
がろうとすると、上記重合部29,29aの剥離が発生
する恐れがあり、上記剥離が生じ始めると、上記センタ
ピラー22の結合剛性が維持できず、第1閉断面30の
上端部を第2閉断面38の捩れ剛性を利用して支持する
ことができなくなる恐れがある。
【0013】又、その他の従来例としては、特開昭54
─146321号公報があるが、該公報記載の技術は、
図示しないがセンタピラーのピラーレインフォースとピ
ラーインナとで形成される上記のような第1閉断面と、
該第1閉断面の上部に上記のルーフレールレインフォー
スとルーフレールインナとで形成される第2閉断面とを
単に直結して結合するものであり、上記のセンターピラ
ーの結合剛性とルーフサイドレールの曲げ剛性を向上さ
せる、後述する本発明のような特別の構造を有していな
いものである。
【0014】本発明はこのような課題に鑑み創案された
もので、車体側部の一部を構成するピラーインナとピラ
ーアウタとが結合され該車体の上下方向に延設されたセ
ンタピラーの上端に、上記車体のルーフレールインナと
ルーフレールアウタとが結合されて該車体の前後方向に
延設されたルーフサイドレールが設けられ、上記センタ
ピラー内に設けられるピラーレインフォースの延設部の
上端が、上記ルーフレールレインフォースの外側面側に
沿って、なだらかに跨がるように上方に延設され上記の
ルーフレールインナとルーフレールアウタの上端に挟持
されて結合されているので、上記車体の車巾方向又は上
下方向の荷重が入力されると、上記ピラーレインフォー
スを介して効率よく伝達され、ルーフレールアウタのフ
ランジとピラーレインフォースのフランジとルーフレー
ルインナのフランジの重合部で強固に支持し、上記ピラ
ーレインフォースの延設部が突っ張り、上記荷重を受け
止め上記連結部の剛性を向上することができる車体の側
骨構造を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の車体の側骨構造は、車体側部の一部を構成す
るピラーインナとピラーアウタとが結合され該車体の上
下方向に延設されたセンタピラーが設けられ、上記車体
のルーフレールインナとルーフレールアウタとが結合さ
れて該車体の前後方向に延設されたルーフサイドレール
が上記センタピラーの上端部に連結された構造におい
て、上記センタピラー内に上記上下方向に沿って設けら
れたピラーレインフォースと上記ピラーインナとで該車
体上下方向に延設された第1閉断面を形成し、上記ルー
フサイドレール内の上記前後方向に設けれたルーフレー
ルレインフォースと上記ルーフレールインナとで上記車
体前後方向に延設された第2閉断面を形成し、上記の第
1閉断面を形成するピラーレインフォースを上記車体の
上方に延設して上記の第2閉断面のルーフレールレイン
フォースの外側に跨がせると共に上記ピラーレインフォ
ースの上端を上記のルーフレールインナとルーフレール
アウタとに重合せしめて結合し、上記ルーフレールレイ
ンフォースの側外面と上記ピラーレインフォースの一部
を重合する重合部を設け、上記重合部より下方に延びる
上記ピラーレインフォースの下端を、上記のルーフイン
ナ又はピラーインナ若しくは上記ルーフレールレインフ
ォース等により形成されるピラーインナ側と重合して結
合したことを特徴としている。
【0016】又、上記車体の側骨構造は、上記の一部を
重合する重合部から下方に延びる上記ピラーレインフォ
ースの下端とピラーインナ側との重合結合される部位よ
り上方に延びる上記ピラーレインフォースを上記ルーフ
レールレインフォースの外側面側に沿ってなだらかに徐
変する曲面に形成されていることが好ましい。この場合
には、上記の車体に荷重が入力されると、上記の荷重が
ピラーレインフォースを介して効率よく伝達され、上記
のルーフレールアウタのフランジとピラーレインフォー
スのフランジとルーフレールインナのフランジの重合部
で強固に支持されるため、上記ピラーレインフォースの
延設部は突っ張り、上記荷重を受け止めることができ
る。
【0017】従って、上記車体の側骨構造体の剛性を向
上し強固に支持することができるので、上記車体の全体
的な変形や振動が抑制されると共に、きしみ音の発生を
防止して乗心地性能の向上を図ることができる。更に、
上記車体の側骨構造は、上記第2閉断面の上方に、上記
の一部を重合する重合部より上方のピラーレインフォー
スとルーフレールレインフォース又は上記のルーフレー
ルレインフォース及びルーフレールインナとで第3閉断
面を形成することが好ましい。
【0018】この場合は、上記車体に上記荷重が入力さ
れると、上記の剛性の高いピラーレインフォースの延設
部は、ルーフレールフォースと協働して第3閉断面の剛
性を向上せしめることができる。従って、第2閉断面方
向の荷重に対しては、第2閉断面を第1閉断面と三角形
状の第3閉断面とで狭持していることになるので、上記
第3閉断面がバックアップして上記荷重を受け、上記各
結合部位の変形が防止される。
【0019】又、この場合には、上記のように上記車体
の側骨構造体の剛性を向上し強固に支持することができ
るので、上記車体の全体的な変形や振動が抑制されると
共に、きしみ音の発生を防止して乗心地性能の向上を図
ることができる。更に、又上記車体の側骨構造は、上記
の第2閉断面及び第3閉断面のうち少なくとも上記第3
閉断面の上方に上記の一部を重合する重合部より上方の
上記のピラーレインフォースとルーフレールアウタとで
第4閉断面を形成することが好ましい。
【0020】この場合では、上記の剛性の高いピラーレ
インフォースの延設部は、ルーフレールフォースと協働
して上記の第3閉断面及びルーフレールアウタと協働し
て第4閉断面の剛性を向上せしめている。従って、上記
車体に上記荷重が入力されると、上記第2閉断面方向の
上記荷重に対しては、上記の第2閉断面を第1閉断面と
三角形状の第3閉断面とで狭持していることになるの
で、上記の第3閉断面と第4閉断面がバックアップして
荷重を受けており、上記各結合部位の変形が防止され
る。
【0021】故に、上記の車巾方向の荷重が入力された
際、上記センタピラーが振動したり、上記上向き荷重が
入力された場合にルーフサイドレールが変形することが
なく、上記車室を形成する側骨部材であるセンタピラー
の結合剛性や上記のルーフサイドレールのセンタピラー
との結合部分の曲げ剛性を向上せしめることができる
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図1〜5につ
いて説明する。図1は本発明の実施形態を示す車体の側
骨構造の一部の斜視図、図2は図1の2A−2A線に沿
う断面図、図3はセンタピラーの一部の断面を示すもの
であり、(A)は図2の3A−3A線に沿う概略断面
図、(B)は3B−3B線に沿う概略断面図、図4は図
2のルーフレールインナ,ルーフレールレインフォース
及びピラーレインフォースの組付け状態を示す斜視図、
図5は図2のピラーアウタを示す斜視図である。
【0023】車体51の側部は、図1〜3に示したよう
に上下方向に配設されたセンタピラー53が設けられて
おり、このセンタピラー53は、図2,図3(B)に示
したようにピラーインナ55とピラーアウタ57又はル
ーフレールインナ71とを各々両側に設けられたフラン
ジ55a,61,71aを重合し結合させて第1閉断面
100が形成されている。
【0024】又、センタピラー53の内部には、図2〜
4に示したようにピラーアウタ57に沿って接面するピ
ラーレインフォース63の両側にフランジ65が設けら
れ、ピラーレインフォース63の上方部分には車体51
の前後方向の両側にフランジ65aが設けられている。
又、図1に示したようにセンタピラー53の上端部には
車体前後方向に延在するルーフサイドレール69が設け
られている。
【0025】このルーフサイドレール69は、図2に示
したようにルーフレールインナ71とルーフレールアウ
タ73とで構成されており、ルーフレールインナ71は
車室内側75aに膨出する連結面77とを有しており、
ルーフレールアウタ73は図2に示したように、上記ピ
ラーアウタ57の上端部に一体的に成形されている。
又、ルーフサイドレール69の内部にはルーフレールレ
インフォース79が配設されており、ルーフレールレイ
ンフォース79は、図2,4に示したように、上記車体
前後方向に延在し、上記のルーフレールインナ71の連
結面77に溶接固定される上部のフランジ81と下部フ
ランジ83及び車室外側75に膨出する連結面87とを
有している。
【0026】又、ルーフレールインナ71はルーフレー
ルレインフォース79のフランジ81が結合される部位
より上方に上部のフランジ93を有し、上記連結面77
の下側にはルーフレールレインフォース79の下部フラ
ンジ83と結合される棚部85が設けられている。又、
ルーフレールインナ71は、図2,4に示したように棚
部85より下方へセンタピラー53に沿って下方に延設
されており、センタピラー53の略中程の部位で、この
ルーフレールインナ71の上記車室の外側側に当接し重
合するように配設されたピラーインナ55が配設されて
おり、図3(B)に示したようにピラーインナ55のフ
ランジ55aとピラーアウタ57のフランジ61とルー
フレールインナ71の下部のフランジ71aとが重合さ
れ溶接結合されている。
【0027】又、上記のピラーレインフォース63は、
図2,4に示したようにピラーレインフォース63のフ
ランジ65aより上方に延びる延設部63aが設けられ
ており、ピラーレインフォース63の延設部63aは上
記のフランジ65aよりルーフレールレインフォース7
9の上記外側面側に沿って、なだらかに跨がって配設さ
れ、上端に設けられたフランジ89が、図2に示したよ
うにルーフレールアウタ73のフランジ91とルーフレ
ールインナ71の上部のフランジ93に狭持されるよう
に形成される重合部K1を溶接により固定せしめてい
る。
【0028】又、ピラーレインフォース63の延設部6
3aは、ルーフレインフォース79にの外表面に沿い、
且つ跨がるように形成された形状を呈しており、この形
状は曲面,球面,複数の直線が組合わされた曲面等のよ
うな徐変する曲面を呈するものであればよい。又、ルー
フレールレインフォース79の連結面87の一部とピラ
ーレインフォース63の延設部63aの一部が接着剤等
により結合される重合部95が設けられている。
【0029】又、上記の重合部95の部位より下方に、
ルーフレールレインフォース79に沿ってなだらかに配
設されたピラーレインフォース63の延設部63aの下
端両側のフランジ65aは、図2,4に示したようにル
ーフレールレインフォース79の下部フランジ83を、
ルーフレールインナ71の棚部85と協働して狭持する
ように形成される重合部K2を溶接により固定せしめて
いる。
【0030】又、図4に示したルーフレールインナ7
1,ルーフレールレインフォース79,ピラーレインフ
ォース63及びその延設部63aが上記のように組付け
られた上に、図5に示したピラーアウタ57の上端に一
体的に形成されたルーフレールアウタ73が、図2に示
したように重合され、上記で説明したルーフレールアウ
タ73の上部のフランジ91とフランジ89,93とが
溶接により結合される。
【0031】又、図5に示したピラーアウタ73の上方
のフランジ61aは、図2,4に示したように上記のピ
ラーレインフォース63の上方のフランジ65aとルー
フレールレインフォース79の下部のフランジ83及び
ルーフレールインナ71の棚部85とにより重合部K2
が形成され溶接により結合されている。又、ルーフレー
ルインナ71の棚部85の近傍の下部では、図3
(B),4に示したようにピラーアウタ57のフランジ
61とルーフレールインナ71のフランジ71aとが重
合され溶接により結合されている。
【0032】従って、本実施形態では、図2に示したよ
うにピラーアウタ57と、センタピラー53内のピラー
レインフォース63及びルーフレールインナ71の少な
くといずれか一方とで形成されるピラーインナ55側の
部材とで、第1閉断面100が形成されている。上記ピ
ラーインナ55側は、本実施形態の場合には、図2に示
したようにピラーレインフォース63と、ルーフレール
インナ71とピラーインナ55とで形成されるピラーイ
ンナ55側とで、車体51の上下方向に延在する第1閉
断面100が形成されている。
【0033】又、図2に示したように、ルーフサイドレ
ール69内のルーフレールレインフォース79とルーフ
レールインナ71とで車体51の前後方向に延在する第
2閉断面101が形成されている。又、図2,4に示し
たように、第2閉断面101の上記外側面側には、ピラ
ーレインフォース63の延設部63aと、ルーフレール
レインフォース79の連結面87の一部と連結されてい
る重合部95より上方のルーフレールレインフォース7
9と、により包囲され、且つルーフアウタ73のフラン
ジ91,ピラーレインフォース63上端のフランジ89
及びルーフレールインナ71のフランジ93との重合結
合により第3閉断面103が形成され、同様にピラーレ
インフォース63の延設部63aとルーフレールアウタ
73とにより第4閉断面105が形成されている。
【0034】又、図2に示したように重合部K2より下
方のピラーアウタ57に沿って配設されているピラーレ
インフォース63とピラーアウタ57は溶接により結合
されており、図2の3A−3A線の部位においては、図
3(A)に示したように、ピラーレインフォース63
は、図2,4に示したルーフレールインナ71の下方で
充分な重合面積をもってピラーアウタ57のフランジ6
1とルーフレールインナ71のフランジ71aと共に溶
接で結合されているので、前記荷重Fsに対抗し支持す
ることができる。
【0035】又、図2に示したように、ルーフレールイ
ンナ71の下方で、ピラーインナ55も重合部K3にお
いて充分な重合面積をもってルーフインナ71と図3
(B)に示すように溶接により結合しているので、上記
荷重Fsに対して充分対抗できる支持構造になってい
る。本実施形態は、上記のように構成されているので、
従来例として図7で示したような、第1閉断面17と第
2閉断面18が離間しているため、上記車巾方向の上記
荷重Fsが入力された際、特定部位に、即ち上記閉断面
ではない板状の棚部19に応力が集中してしまうような
ことがない。
【0036】又、その他の従来例として図8に示したよ
うに、上記の車巾方向の荷重Fsが入力された際、第1
の閉断面30内に第2閉断面38が受容するように結合
されているので、接合部29,29aが走行中の繰り返
しの曲げ荷重を受けるため、剥離する恐れがあり、上記
剥離が生じた場合には、第1閉断面30の結合部29,
29aを第2閉断面38の捩れ剛性を利用して支持する
ことができなくなることがない。
【0037】即ち、本実施形態では、図2に矢印Y1,
Y2で示したように車巾方向の荷重Fsが入力されるこ
とによりY1及びY2方向の荷重が作用すると、ピラー
レインフォース63の延設部38aがルーフレールレイ
ンフォース79の上記外側面側に沿って、なだらかに跨
がるように上方に延在しているので、上記Y1,Y2方
向の荷重がピラーレインフォース63及びその延設部6
3aを介して効率よく伝達され、ルーフレールアウタ7
3のフランジ91とピラーレインフォース63のフラン
ジ89とルーフレールインナ71のフランジ93の重合
部K1で強固に支持されいるため、ピラーレインフォー
ス63の延設部63aは突っ張り、上記のY1,Y2方
向の荷重を受け止めることができる。
【0038】上記の剛性の高い延設部63aはルーフレ
ールレインフォース79と協働して第3閉断面103及
びルーフレールアウタ73と協働して第4閉断面105
を形成し、剛性を向上せしめている。又、第2閉断面1
01方向の,即ち上記Y1方向の荷重に対しては、図示
しないが第2閉断面101を第1閉断面100と三角形
状の第3閉断面103とで狭持していることになるの
で、上記Y1方向の上方への荷重に対して第3閉断面1
03と第4閉断面105がバックアップして上記荷重を
受けており、各部位の変形が防止される。
【0039】又、図2に示したように車体51の上向き
荷重Fuが入力された場合も、上記車巾方向の荷重Fs
が入力された場合と略同様に、第1〜4閉断面100,
101,103,105が恊動して各部位の変形を防止
することができる。従って、上記車巾方向の荷重Fsが
入力された際、センタピラー63が振動したり、上記の
上向き荷重が入力された場合にルーフサイドレール69
が変形することがなく、上記車室を形成する側骨部材で
あるセンタピラー53の結合剛性やルーフサイドレール
69のセンタピラー53との結合部分の曲げ剛性を向上
せしめることができる。従って、ピラーレインフォース
63の延長部63aは重合部K1で強固に支持されてい
るので、第2閉断面101の該車体上方にピラーレイン
フォース63の延長部63aとルーフレールレインフォ
ース79により形成される第3閉断面が、上記Y1,Y
2方向の上記荷重に対してバックアップすると共に、更
に第3閉断面103の上方にピラーレインフォース延長
部63aとルーフレールアウタ73により第4閉断面1
03の背後から、上記Y1,Y2方向の荷重の作用に対
してバックアップして上記全体の剛性を向上させてい
る。
【0040】従って、本実施形態は上記の車体の車幅方
向及び上方の荷重Fs,Fuに対して上記第1〜第4閉
断面が有機的に互いに作用して剛性を増大せしめ、上記
車体の側骨構造の剛性を向上し強固に支持することがで
きるので、上記車体の全体的な変形や振動が抑制される
と共にきしみ音の発生を防止して乗心地性能の向上を図
ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の車体の側
骨構造によれば、車体側部の一部を構成するピラーイン
ナとピラーアウタとが結合され該車体の上下方向に延設
されたセンタピラーが設けられ、上記車体のルーフレー
ルインナとルーフレールアウタとが結合されて該車体の
前後方向に延設されたルーフサイドレールが上記センタ
ピラーの上端部に連結された構造において、上記センタ
ピラー内に上記上下方向に沿って設けられたピラーレイ
ンフォースと上記ピラーインナとで該車体上下方向に延
設する第1閉断面を形成し、上記ルーフサイドレール内
の上記前後方向に設けられたルーフレールレインフォー
スと上記ルーフレールインナとで上記車体前後方向に延
設された第2閉断面を形成し、上記の第1閉断面を形成
するピラーレインフォースを上記車体の上方に延設して
上記の第2閉断面のルーフレールレインフォースの外側
に跨がせると共に上記ピラーレインフォースの上端を上
記のルーフレールインナとルーフレールアウタとに重合
せしめて結合し、上記ルーフレールレインフォースの側
外面と上記ピラーレインフォースの一部を重合する重合
部を設け、上記重合部より下方に延びる上記ピラーレイ
ンフォースの下端を、上記のルーフレールインナ又はピ
ラーインナ若しくは上記ルーフレールレインフォース等
により形成されるピラーインナ側と重合して結合したの
で、上記の車体の車巾方向又は上下方向の荷重が入力さ
れてもピラーレインフォースがルーフレインフォースの
外側面側に沿って、跨がるように上方に延設されている
ため、上記のルーフレールアウタのフランジとピラーレ
インフォースのフランジとルーフレールインナのフラン
ジの重合部で強固に支持され、ピラーレインフォースの
延設部が突っ張り、上記荷重を受け止めることができ
る。
【0042】従って、上記荷重が入力された際、センタ
ピラーが振動したり、上記上向き荷重が入力された場合
にルーフサイドレールが変形することがなく、上記車室
を形成する側骨部材であるセンタピラーの結合剛性やル
ーフサイドレールのセンタピラーとの結合部分の曲げ剛
性を向上せしめることができる 従って、上記車体の側骨構造体の剛性を向上し強固に支
持することができるので、上記車体の全体的な変形や振
動が抑制されると共に、きしみ音の発生を防止して乗心
地性能の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す車体の側骨構造の一部
を示す斜視図である。
【図2】図1の2A−2A線に沿う断面を示す断面図で
ある。
【図3】図2のセンタピラーの一部分の断面を示すもの
であり、(A)は図2の3A−3A線に沿う断面を示す
概略断面図、(B)は図2の3B−3B線に沿う断面を
示す概略断面図である。
【図4】図2のルーフレールインナ,ルーフレールレイ
ンフォース及びピラーレインフォースの組付け状態を示
す斜視図である。
【図5】図2のピラーアウタを示す斜視図である。
【図6】従来例の車体の側骨構造の一部を示す斜視図で
ある。
【図7】図6の7A−7A線に沿う断面を示す断面図で
ある。
【図8】その他の従来例の図7と同様の状態を示す断面
図である。
【図9】図8の車体の側骨構造の組付け順序を示す説明
図である。
【符号の説明】
53 センタピラー 55 ピラーインナ 55a フランジ 57 ピラーアウタ 61 フランジ 63 ピラーレインフォース 63a 延設部 65 フランジ 65a 重合部K2におけるピラーレインフォー
スのフランジ 69 ルーフサイドレール 71 ルーフレールインナ 71a フランジ 73 ルーフレールアウタ 75 車室外側 75a 車室内側 77 連結面 79 ルーフレールレインフォース 81 フランジ 83 フランジ 85 棚部 87 連結面 89 フランジ 91 フランジ 93 フランジ 95 重合部 100 第1閉断面 101 第2閉断面 103 第3閉断面 105 第4閉断面 K1 重合部 K2 重合部 K3 重合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田上 周一 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−20266(JP,A) 特開 昭54−146321(JP,A) 実開 平6−18157(JP,U) 実開 昭61−133475(JP,U) 実開 昭64−16489(JP,U) 実公 平7−23335(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 25/04 - 25/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側部の一部を構成するピラーインナ
    とピラーアウタとが結合され該車体の上下方向に延設さ
    れたセンタピラーが設けられ、上記車体のルーフレール
    インナとルーフレールアウタとが結合されて該車体の前
    後方向に延設されたルーフサイドレールが上記センタピ
    ラーの上端部に連結された構造において、上記センタピ
    ラー内に上記上下方向に沿って設けられたピラーレイン
    フォースと上記ピラーインナとで該車体上下方向に延設
    された第1閉断面を形成し、上記ルーフサイドレール内
    の上記前後方向に設けられたルーフレールレインフォー
    スと上記ルーフレールインナとで上記車体前後方向に延
    設された第2閉断面を形成し、上記の第1閉断面を形成
    するピラーレインフォースを上記車体の上方に延設して
    上記の第2閉断面のルーフレールレインフォースの外側
    に跨がせると共に上記ピラーレインフォースの上端を上
    記のルーフレールインナとルーフレールアウタとに重合
    せしめて結合し、上記ルーフレールレインフォースの側
    外面と上記ピラーレインフォースの一部を重合する重合
    部を設け、上記重合部より下方に延びる上記ピラーレイ
    ンフォースの下端を、上記のルーフレールインナ又はピ
    ラーインナ若しくは上記ルーフレールレインフォース等
    により形成されるピラーインナ側と重合して結合したこ
    とを特徴とする、車体の側骨構造。
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JP5488373B2 (ja) * 2010-09-29 2014-05-14 マツダ株式会社 ルーフサイドレール
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