JP2832464B2 - 金属成形瓦材の模様付塗装方法 - Google Patents
金属成形瓦材の模様付塗装方法Info
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Description
あり、更に付言するならば、金属成形瓦材の凸部分と凹
部分とに塗料付着量の差による濃淡模様を付ける塗装方
法に関するものである。
瓦材が至る所で使用されている。
の取付け時の断面図である。
・耐腐蝕性の樹脂塗料で塗装している。
行に設置し、下方の瓦材の上端を上方の瓦材の下端に重
ねて、下方から上方に順に葺いてゆき、各瓦材1は、桟
木21にクギ等で固定される。
なく、しかも軽く・丈夫であり、施工の容易さ、下地構
造への荷重負担の減少等により新築・改修工事等広く使
用されている。
であるため、多くはカラー鉄板等による成形前の単色塗
装のままであり、このため製品としての耐候性・耐食性
が不充分な場合があり、更にカラー鉄板独特の光沢が残
り、この瓦材で屋根を葺いたときに素焼の瓦のような重
量感・質感が生じ得なかった。
分とに望みの濃淡模様を付け、重量感・質感を生じさせ
ると共に耐候性・耐食性を向上させる塗装方法を得るこ
とを目的とする。
を瓦材状に成形した金属成型瓦材の模様付塗装方法にお
いて、 塗装済金属板を瓦材状に成形後に、負に帯電させ霧状
に分散させた着色樹脂塗装雰囲気中に導入し、 該成形瓦材に直流電圧を印加して、瓦材の凸部分と凹
部分とに不均一な正の帯電を生じさせた状態で静電塗装
を施し、 該成形瓦材の凸部分と凹部分とに前記不均一帯電に基
く付着塗料の濃淡をつけるものである。
材状に成形後に、負に帯電させ霧状に分散させた着色樹
脂塗料雰囲気中に前記成形瓦材を導入し、該成形瓦材に
直流電圧を印加して正に帯電させる。ここで成形瓦材の
凸部分は比較的高い正電位に、また凹部分は比較的低い
正電位となって両部位間に不均一な帯電が生じ、この不
均一帯電によって該成形瓦材の凸部分と凹部分とに静電
吸着する塗料の量に差をもたせ、以って濃淡をつけるも
のである。即ち、金属瓦材を正に帯電した場合、金属瓦
材の縁や折曲個所の凸部分に正電荷が集中し、平坦部分
の凹部分との間で電位の不均一が生じる。塗料が均一に
分散している雰囲気中に、この正に不均一帯電された金
属瓦材を導入すると、帯電電位に応じて吸着される塗料
の量に差が生じることとなる。
し、凹部分への塗料の付着量との差により、点描濃淡が
生じる。塗料は凸部分に多く吸引されるため、金属瓦材
の外観に好ましい重量感・質感が与えられる。更に、樹
脂塗料の分散粒径、分散濃度、印加電圧、電着塗装量を
画一化することにより、大量に同じ模様の塗装ができ
る。
塗料の粘度により決まることが判明し、色の相違する塗
料であっても粘度を画一化することにより同一条件で塗
装することが可能である。
上行われ、塗装済金属板を成形してなる瓦材の表面に更
に静電塗装を施すものであるため、製品の耐候性・耐食
性の向上が達成できる。尚、本発明による模様付塗装の
上にさらにクリヤー塗装などを同様の静電塗装法によっ
て施してもよい。特に本発明では、傷み易い凸部分によ
り多くの塗料が付着されるので、製品の耐食性の向上に
有効である。
実施例の構成を示す工程図である。図に示す通り、溶融
亜鉛メッキ鋼板(JIS G 3302)をリン酸亜鉛系の処理液
で化成処理を行い、付着料が1g/m2以下の保護性被膜を
形成させる。この後、金属鋼板の裏面をロールコーター
により合成樹脂系塗料を厚さ10μに裏面塗装を行い、表
面を同じくロールコーターにて合成樹脂系塗料を厚さ5
μに下塗塗装を行う。塗装を行った後にオーブンにて板
温度150〜240℃で焼付乾燥を行う。乾燥を行った後、表
面をロールコーターにより合成樹脂系塗料を厚さ10〜15
μに中塗塗装を行う。塗装後、同様にオーブンにて板温
度150〜240℃で再度焼付乾燥を行ってカラー金属板材と
する。この金属板材を、所定寸法に剪断し、油圧プレス
により瓦材形状にプレス成形する。プレス成形時に付着
したプレス油や汚れを脱脂洗浄し、本発明の模様付塗装
方法により模様付塗装を行う。更に被塗布物は150℃の
雰囲気で2分間予備乾燥で溶剤を蒸発後、ミニディスク
形自動静電塗布装置で表面に保護被膜相であるクリヤー
を吹付塗装して厚さ10〜16μに上塗塗装を行う。更に、
オーブンにて、250℃の雰囲気で8分間焼付乾燥を行い
製品とする。
説明図であり、図に示す通り、本実施例では鋼板10の表
面に化成処理被膜層2,下塗層3,中塗層4,(模様付塗装層
5),上塗層6の4層(5層)構造、裏面には化成処理
被膜層2,裏面塗装層7の2層構造となっているため、耐
候性・耐腐蝕性の高い金属瓦材が得られる。
スにより、所定形状にプレス成形された金属瓦材は、ラ
ンズバーグ静電塗装ラインのハンガーに吊下後、脱脂、
水洗及び水切乾燥を経て、ランズバーグNo.2プロセスレ
シプロ式ディスク形自動静電塗装装置で、金属瓦表面に
濃淡模様を静電塗装される。即ち、負に帯電させ霧状に
分散させた塗料雰囲気中に金属瓦材を保持し、金属瓦材
を正に帯電して、金属瓦材の凸部分と凹部分とに不均一
な帯電電位を生じさせ、金属瓦材の凸部分と凹部分とに
吸着する塗料の濃淡模様を施す。
種類と粘度、ディスクノズルからの塗料の吐出流量、塗
装時間、一枚当りの電着塗装量、ノズルと金属瓦材吊具
間の印加電圧、ディスク回転数の条件を変えた場合の、
最適な条件を下記の第1表に示す。
詳しくは第3図(a)〜(d)に示される通り、「7
山」とは屋根の中央部分に葺かれる瓦を7枚合せた形状
をした瓦材(第3図(a))であり、「軒先瓦」とは屋
根の最下端縁即ち「軒」に葺かれる瓦材(第3図
(b))であり、「袖瓦」とは、屋根の小口縁に葺かれ
る瓦材(第3図(c)(d))(左右別)である。ま
た、一枚当りの電着塗装量は、吐出流量と塗装時間によ
り求めた。
フッ素系樹脂塗料共に180〜300(センチポイズ,CP)で
良好であった。これは、粘度180(CP)以下では、塗料
の分布粒径が微粒になり過ぎ、塗装面が緻密な濃淡模様
になり、重量感・質感が生じず、好ましくないためであ
る。また粘度300(CP)以上の場合、分布粒径が大きく
なり、塗装面が荒れたように見えるため、適格でない。
が、例えば、21cc/min以下(変性フッ素樹脂系塗料「7
山」)では、所定の濃淡模様を得るには不充分であり、
また噴霧器の上下位置別の塗布量のバラツキが生じるた
め、瓦材の上下で濃淡模様の色ムラを生じやすい。逆に
突出量が多い場合には、塗装される面が全体に広がり、
所定の濃淡模様は得られないためである。
塗料の分散と同様に、全体に均一に分散し、瓦材のとが
った凸部分及び凹部分の濃淡差の模様は得難い。逆に60
KV以上では吸引力が強すぎて濃淡模様とならず適格でな
いためである。
図、第5図はその一部拡大図である。図に示す通り、金
属瓦材10の縁11や折曲個所12の凸部分と、平坦部分13の
凹部分とに、塗料の付着の差が生じ、点描濃淡が生じ
た。塗料は凸部分に多く吸引されるため、金属瓦材に好
ましい重量感・質感が与えられた。
とにより、塗膜厚は下塗、中塗、上塗を含めて合計25〜
40μとかなり厚膜となり、また成形瓦端の切断面等も塗
装されることにより、エッジ部からの錆発生防止等屋根
材全体としての耐食性の向上にもかなり寄与している。
及び砂、ホコリ等からの直接的影響を避ける目的で塗装
しており、又、塗料もフッソ樹脂系及び変性フッソ樹脂
系を用いている。そこで、促進耐候性、耐食性の試験と
して下記の試験を行った。
万ラングリー(東京での20カ年日照量に相当)) (2)デューサイクル試験(JIS Z 9117の7.5(1)の
デューサイクル式促進耐候試験による、3,000時間) B.耐食性試験 (1)塩水噴霧試験(JIS Z 2371による、2,000時間) 結果を次の第2表に示す。
得られることが判明した。
金属板を瓦材状に成形後に、負に帯電させ霧状に分散さ
せた着色樹脂塗料雰囲気中に前記成形瓦材を導入し、該
成形瓦材に直流電圧を印加して正に帯電させる。ここで
成形瓦材の凸部分は比較的高い正電位に、また凹部分は
比較的低い正電位となって両部位間に不均一な帯電が生
じ、この不均一帯電によって該成形瓦材の凸部分と凹部
分とに静電吸着する塗料の量に差をもたせ、以って濃淡
をつけるものである。即ち、金属瓦材を正に帯電した場
合、金属瓦材の縁や折曲個所の凸部分に正電荷が集中
し、平坦部分の凹部分との間で電位の不均一が生じる。
塗料が均一に分散している雰囲気中に、この正に不均一
帯電された金属瓦材を導入すると、帯電電位に応じて吸
着される塗料の量に差が生じることとなる。このため、
金属瓦材の凸部分により多くの塗料が付着し、凹部分へ
の塗料の付着量との差により、点描濃淡が生じ、塗料は
凸部分に多く吸引されるため、金属瓦材の外観に好まし
い重量感・質感が与えられる。更に、樹脂塗料の分散粒
径、分散濃度、印加電圧、塗装時間を画一化することに
より、大量に同じ模様の塗装ができる。
る瓦材の表面に更に静電塗装を施すものであるため、特
に傷み易い凸部分により多くの塗料が付着されるので、
製品の耐食性の向上に有効であるという効果がある。
施例の構成を示す工程図、第2図は金属瓦材の塗面の断
面を示す説明図、第3図(a)〜(d)は種々の瓦材の
平面図、第4図は金属瓦材の斜視図、第5図は第4図の
一部拡大図、第6図は金属瓦材使用例の斜視図、第7図
は金属瓦材の取付け時の断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】金属板を瓦材状に成形した金属成型瓦材の
模様付塗装方法において、 塗装済金属板を瓦材状に成形後に、負に帯電させ霧状に
分散させた着色樹脂塗料雰囲気中に導入し、 該成形瓦材に直流電圧を印加して、瓦材の凸部分と凹部
分とに不均一な正の帯電を生じさせた状態で静電塗装を
施し、 該成形瓦材の凸部分と凹部分とに前記不均一帯電に基く
付着塗料の濃淡をつけることを特徴とする金属瓦材の模
様付塗装方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28000089A JP2832464B2 (ja) | 1989-10-30 | 1989-10-30 | 金属成形瓦材の模様付塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28000089A JP2832464B2 (ja) | 1989-10-30 | 1989-10-30 | 金属成形瓦材の模様付塗装方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03143567A JPH03143567A (ja) | 1991-06-19 |
JP2832464B2 true JP2832464B2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=17618911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28000089A Expired - Fee Related JP2832464B2 (ja) | 1989-10-30 | 1989-10-30 | 金属成形瓦材の模様付塗装方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2832464B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107587659A (zh) * | 2016-02-24 | 2018-01-16 | 张日龙 | 一种隔热隔音木屋屋顶 |
-
1989
- 1989-10-30 JP JP28000089A patent/JP2832464B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107587659A (zh) * | 2016-02-24 | 2018-01-16 | 张日龙 | 一种隔热隔音木屋屋顶 |
CN107587659B (zh) * | 2016-02-24 | 2019-06-28 | 乐王(上海)文化发展股份有限公司 | 一种隔热隔音木屋屋顶 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03143567A (ja) | 1991-06-19 |
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