JPH11612A - ハンマートン模様塗装金属板の製造方法 - Google Patents

ハンマートン模様塗装金属板の製造方法

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JPH11612A
JPH11612A JP17116997A JP17116997A JPH11612A JP H11612 A JPH11612 A JP H11612A JP 17116997 A JP17116997 A JP 17116997A JP 17116997 A JP17116997 A JP 17116997A JP H11612 A JPH11612 A JP H11612A
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JP
Japan
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pattern
coating
inorganic pigment
coat
metal plate
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Withdrawn
Application number
JP17116997A
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English (en)
Inventor
Takao Tomosue
多賀夫 友末
Masayuki Uetake
正之 植竹
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication of JPH11612A publication Critical patent/JPH11612A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】模様形成にシリコーンオイルを使用しないハン
マートン模様塗装金属板の製造方法において、模様を大
きく形成するとともに凹凸の色調濃淡が鮮明にできる製
造方法を提供する。 【解決手段】金属板の表面に下塗り塗料を塗装して硬化
させた後、無機顔料粉末を含有する塗料をウエット塗膜
厚で25μm以上にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、模様形成にシリコ
ーンオイルを使用しないハンマートン模様塗装金属板の
製造方法において、模様を大きく形成するとともに凹凸
の色調濃淡が鮮明にできる製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】模様仕上げの塗装として、ハンマーで叩
いたような凹凸模様を形成させるハンマートン模様の塗
装が古くから知られている。この塗装は塗料としてワニ
スにアルミニウム粉、金粉、ステンレス粉などの金属粉
末、パール粉のような非金属粉末等の無機顔料粉末を添
加し、必要に応じて他の色調の顔料を配合して塗膜厚に
より濃淡が生じるようにし、塗装中にハンマーで叩いた
ような凹凸模様を塗膜に形成するもので、小物塗装品に
少量使用される程度であった。
【0003】近年、このハンマートン模様の塗装が見直
され、内外装板やシャッタースラットのような建材や家
電製品の外装板などへの用途が検討され、ハンマートン
模様のプレコート金属板の要求が高まっている。ハンマ
ートン模様のプレコート金属板を連続的に安価に製造す
るには、ロールコート方式の連続塗装ラインによらなけ
ればならないが、このラインで安定したハンマートン模
様のプレコート金属板を製造できる塗装方法は金属板の
表面に下塗り塗料を塗装して、硬化させた後、その上に
無機顔料粉末を含有する塗料を塗装して、その塗膜が乾
燥しないうちに、相溶可能な樹脂系で、無機顔料粉末含
有塗料よりも表面張力の小さい上塗り塗料を粒状にスプ
レーし、不定形模様を形成させた後に乾燥する方法であ
る。
【0004】この方法で、無機顔料粉末を含有するウエ
ット塗膜に上塗り塗料をスプレーすると、該ウエット塗
膜の上塗り塗料液滴が付着した部分の表面張力が小さく
なるため、その部分の塗膜が表面張力の大きい周囲に引
き寄せられて、1〜10秒間後に不定形の凹状になり、
ハンマートン模様が形成される。また、模様の形成と同
時に上塗り塗料は上塗り塗膜となる。この方法は無機顔
料粉末以外の顔料を添加して適宜色調を調整することが
できるが、連続塗装ラインで実施しても、上塗り塗料を
スプレー方式で散布しない限りハンマートン模様が形成
されないので、上塗り塗料がロールコーターに残存して
いても、問題なく着色亜鉛鉄板の製造に切り替えること
ができる。ハンマートン模様の形成には霧化したシリコ
ーンオイルをウエット塗膜にスプレーする方法もある
が、この方法はシリコーンオイルが少しでも残存する
と、着色亜鉛鉄板の製造に切り替えた場合、塗膜にはじ
きが発生する。
【0005】ハンマートン模様は、模様の中央部塗膜厚
が極めて薄いため、耐食性が劣り、また、周囲塗膜厚が
着色亜鉛鉄板の塗膜厚に比べて極めて厚いため、加工性
が劣る。このため、前記の用途に使用する場合、金属板
に化成処理を施しても、下塗り塗装を省略して、無機顔
料粉末を含有する塗料を直接金属板に塗装すると、塗膜
密着性や耐食性が劣り、使用できない。
【0006】ところで、着色亜鉛鉄板のようなプレコー
ト鋼板で下塗り塗装を施す場合、塗料ワニスに密着性、
加工性に優れた樹脂を用いて、耐食性を高めるのに防錆
顔料を配合し、また、塗膜表面を凹凸にして上塗り塗膜
との密着性を高めたり、塗膜隠蔽力を高めたりするのに
体質顔料や着色顔料を配合しているが、このような下塗
り塗料を前記のようなハンマートン模様の塗装方法に使
用すると、ハンマートン模様が大きくならないという問
題が発生した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このハンマ
ートン模様の問題を解消したハンマートン模様塗装金属
板の製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属板の表面
に下塗り塗料を塗装して硬化させた後、無機顔料粉末を
含有する塗料をウエット塗膜厚で25μm以上にした。
【0009】
【実施の形態】本発明者らは、着色亜鉛鉄板のようなプ
レコート鋼板に通常使用する設計の下塗り塗料をハンマ
ートン模様の塗装に使用すると模様が大きくならない原
因を検討した結果、塗膜表面の凹凸が原因であり、平滑
にすれば模様粒径も大きくなることがわかった。ハンマ
ートン模様形成にシリコーンオイルのはじきを利用する
方法の場合、下塗り塗膜の凹凸が大きくてもハンマート
ン模様が大きくならないという問題は生じない。これは
シリコーンオイルのはじき作用が極めて強いため、下塗
り塗膜に凹凸があっても障害にならないためであると推
定される。しかし、展延性剤の添加で表面張力を小さく
して、ハンマートン模様を形成する場合は、無機顔料粉
末を含有する塗膜を周囲に引き寄せる力が小さいため、
下塗り塗膜の凹凸が障害となり、模様が大きくならない
ためと推定される。
【0010】下塗り塗膜の表面を平滑にして、模様粒径
を大きくすると、模様中央部の塗膜が薄くなるため、下
塗り塗膜が透けて見え、黒味を帯びた色調になる。この
ため、模様粒径を大きくするに当たっては無機顔料粉末
を含有する塗料を塗装する際にウエット塗膜厚を厚くし
て模様中央部の塗膜が薄くなっても、透けないようにす
る必要があり、塗膜厚による模様粒径と黒味色調の関係
を調査した結果、ウエット塗膜を25μm以上にすれば
よく、粒径を大きくすることができるとともに黒味も消
滅することを見いだした。
【0011】本発明法によるハンマートン模様塗装鋼板
の製造は、2コート2ベーク方式の連続塗装ラインの第
2ロールコーター出側上方にスプレーガンを配置して、
第1ロールコーターで下塗り塗装して、第1オーブンで
乾燥して硬化させ、次に、第2ロールコーターで無機顔
料粉末を含有する塗料を塗装して、スプレーガンにより
塗装直後の該塗膜に上塗り塗料をスプレーし、第2オー
ブンで乾燥すればよい。このように製造されたハンマー
トン模様塗装金属板は、意匠性と耐食性を兼備するた
め、従来あまり使用されていなかった洗濯機や乾燥機な
どランドリー機器の外装材、洗面台や流し台などの扉等
水回り用部材にも使用できる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。 実施例1 ロールコート法の2コート2べーク連続塗装ラインに
て、溶融亜鉛めっき鋼帯(0.27mm)に常法により
前処理を施して、ポリエステル系樹脂の下塗り塗料(ス
カイブルー色)を乾燥塗膜厚で7μmになるように第1
ロールコーターで塗装し、オーブンで最高到達板温21
0℃で40秒間焼付乾燥した。引き続き、硬化した下塗
り塗膜の上に、第2ロールコーターでポリエステル系ワ
ニスにアルミニウム粉末だけを添加した塗料をウエット
塗膜厚で35μmになるように塗装して、第2ロールコ
ーターの出側上方に配置した回転霧化式エアガン〔旭大
隈産業(株)製、商品名;エスポターボESA87〕で
直ちに展延性剤を添加した上塗り塗料(フォードカップ
粘度40秒)をスプレーした。鋼板はスプレー後20秒
経過した時点でオーブンに入り、そこで最高到達板温2
10℃で50秒間焼付乾燥された。
【0013】実施例2 実施例1において、下塗り塗料をグレー色に着色したポ
リエステル系塗料にして、アルミニウム粉末だけを添加
した塗料をウエット塗膜厚で25μmにした。
【0014】比較例 実施例において、下塗り塗料を着色亜鉛鉄板製造用のプ
ライマーであるポリエステル系塗料にして、アルミニウ
ム粉末だけを添加した塗料をウエット塗膜厚で25μm
にした。
【0015】以上のようにして製造したハンマートン模
様塗装鋼板の模様粒径を測定し、下塗り塗膜凹凸模様の
鮮明さは60度鏡面反射率測定により評価した。表1に
この結果を示す。なお、模様粒径は定規で測定した。 鮮明性の評価基準:○ 60度鏡面反射率が70%以上、 × 60度鏡面反射率が40%以下、
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、スプレーした上塗り塗
料で無機顔料粉末を含有する塗料のウエット塗膜の表面
張力を小さくして、ハンマートン模様を形成する塗装鋼
板の製造方法でハンマートン模様を大きくでき、しかも
凹凸模様が黒味を帯びずに鮮明である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属板の表面に下塗り塗料を塗装して硬化
    させた後、その上に無機顔料粉末を含有する塗料を塗装
    して、その塗膜が乾燥しないうちに相溶可能な樹脂系
    で、無機顔料粉末含有塗料よりも表面張力の小さい上塗
    り塗料を粒状にスプレーし、不定形模様を形成後乾燥す
    る塗装金属板の製造方法において、無機顔料粉末を含有
    する塗料のウエット塗膜厚を25μm以上にすることを
    特徴とするハンマートン模様塗装金属板の製造方法。
JP17116997A 1997-06-13 1997-06-13 ハンマートン模様塗装金属板の製造方法 Withdrawn JPH11612A (ja)

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ID=15918285

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005324122A (ja) * 2004-05-14 2005-11-24 Jfe Galvanizing & Coating Co Ltd ハンマートーン模様塗装金属板の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005324122A (ja) * 2004-05-14 2005-11-24 Jfe Galvanizing & Coating Co Ltd ハンマートーン模様塗装金属板の製造方法

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