JPH11276986A - ハジキ模様のある塗装金属帯板の製造方法 - Google Patents

ハジキ模様のある塗装金属帯板の製造方法

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JPH11276986A
JPH11276986A JP8315198A JP8315198A JPH11276986A JP H11276986 A JPH11276986 A JP H11276986A JP 8315198 A JP8315198 A JP 8315198A JP 8315198 A JP8315198 A JP 8315198A JP H11276986 A JPH11276986 A JP H11276986A
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JP
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film
coating
roll
forming agent
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JP8315198A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Honma
信行 本間
Masashi Kohari
雅示 小張
Junichi Kotegawa
純一 小手川
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2コート2ベーク方式の連続塗装設備を用
い、鮮明なハジキ模様を付けた塗装鋼板を製造する。 【構成】 下塗り塗膜3を設けた金属帯板に、グラビア
ロール4を用いて撥水剤含有模様形成剤5を施して所定
パターンの中塗り塗膜7を形成した後、上塗り塗料9を
ロールコートする。模様形成剤5には、シリコーン系等
の撥水剤が添加される。上塗り塗料9としてはポリエス
テル系,高分子ポリエステル系,ポリウレタン系,アク
リル系等が使用され、乾燥塗膜厚で7.5μm以上の上
塗り塗膜10が形成される。 【効果】 中塗り塗膜7のない箇所に凝集力Fで上塗り
塗料9が集められ、輪郭のはっきりしたハジキ模様11
が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不定形で変化に富んだ
ハジキ模様をつけた塗装金属帯板を製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】模様仕上げの塗装として、塗装中にハン
マーで叩いたような凹凸模様を塗膜に形成することによ
り凹部と凸部との色調に濃淡差をつけたハンマートーン
模様の塗装が古くから知られており、内装材,外装材,
表層材等の各種用途で使用されている。この種の塗装に
は、たとえばアルミ,金,ステンレス鋼等の金属粉末及
びパール粉末等の非金属粉末を樹脂に配合した塗料が使
用されている。ハンマートーン模様の塗装鋼板に対する
需要が強くなってきている最近では、ロールコート方式
の連続塗装ラインによる製造が実施されている。連続塗
装ラインでは、金属板の表面に下塗り塗料を塗布して乾
燥させた後、無機顔料粉末を含む中塗り塗料を塗布し、
中塗り塗料と相溶性があり撥水剤含有上塗り塗料をウエ
ットオンウエット方式で液滴状に塗布している。中塗り
塗料は、上塗り塗料が付着した部分の表面張力が小さく
なるため、その部分の塗膜が表面張力の大きな周囲に引
き寄せられ、数秒間で不定形の凹状となってハンマート
ーン模様を形成する。
【0003】ハンマートーン模様を施した塗装鋼板は、
ハンマートーン模様の中央部で塗膜厚が薄く耐食性が劣
り、模様周囲で塗膜厚が厚く加工性に劣る。密着性,加
工性に優れた樹脂を下塗り塗料のワニスとして使用する
と加工性が改善されるが、この種の下塗り塗料では大き
なハンマートーン模様が得られない。そこで、本発明者
等は、中塗り塗料を厚く塗布することにより模様中央部
の塗膜厚を確保して耐食性の低下を防止すると共に、下
塗り塗料の平滑度を調整することにより大きなハンマー
トーン模様が付けられることを見い出し、特開平8−2
16331号公報として紹介した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のハンマートーン
模様を施した塗装鋼板を製造するラインでは、上塗り塗
料を液滴状にして中塗り塗料の上にスプレーした場合、
スプレー粒子の大きさ,分布,スプレー量等によって生
成する模様が変化する。しかし、スプレー粒子の大き
さ,分布,スプレー量等を制御して所定の模様を形成す
ることは難しく、また、所定の液滴分布パターンで上塗
り塗料を中塗り塗料の表面に付着させることも難しい。
そのため、同じハンマートーン模様の再現性に問題があ
る。また、上塗り塗料の液滴を所定の粒度範囲に維持す
るため、スプレー装置やスプレー条件に微妙な調整や特
殊な技術が必要とされる。本発明は、このような問題を
解消すべく案出されたものであり、グラビアロールを用
いて所定パターンをもつ中塗り塗膜を形成し、その上に
上塗り塗料を塗布することにより、同様なハジキ模様を
高い再現性で付けた塗装鋼板を容易に製造することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の製造方法は、そ
の目的を達成するため、金属帯板の表面に下塗り塗料を
塗布し乾燥させた後、グラビアロールを用いて撥水剤含
有模様形成剤を下塗り塗膜の上に施して所定パターンの
中塗り塗膜を形成し、次いで上塗り塗料をロールコート
することを特徴とする。模様形成剤には、ジメチルポリ
シロキサン,メチルハイドロポリシロキサン,シリコー
ンオイル又はシリコーンワニスを溶剤に溶かしたもの,
水中油型に分散させたもの,オルガノクロルシラン,シ
ラノール反応性シリコーンモノマー等のシリコーン系撥
水剤が使用される。グラビアロールを用いて模様形成剤
を下塗り塗膜の上に施し、乾燥塗膜厚で0.3〜0.6
μmの中塗り塗膜を形成することが好ましい。
【0006】上塗り塗料には、ポリエステル系塗料,高
分子ポリエステル系塗料,ポリウレタン系塗料,アクリ
ル系塗料等が使用される。中塗り塗膜に対してウエット
オンウエット方式で上塗り塗料をロールコートし、上塗
り塗膜を形成する。中塗り塗料の塗布に使用されるグラ
ビアロールは、ロール周面に所定パターンで凹凸を付け
たロールであり、凹部に付着した模様形成剤が下塗り塗
膜の表面に転写される。下塗り塗膜に付着した模様形成
剤が上塗り塗料を効果的に凝集させ鮮明なハジキ模様を
発現させるためには、最低でも7mm以上の幅で凹部を
形成することが好ましい。
【0007】
【作用】本発明に従ったハジキ模様付き塗装鋼板は、概
略を図1に示すラインで製造される。塗装原板である金
属帯板1を図1で右方向に搬送し、下塗り塗料をロール
コータ2で金属帯板1の全面に塗布し乾燥させて、下塗
り塗膜3を形成する。下塗り塗膜3は、通常のプレコー
ト鋼板と同様な条件下で形成できる。次いで、グラビア
ロール4を用い、下塗り塗膜3の表面に模様形成剤5を
塗布する。グラビアロール4には、目標ハジキ模様のパ
ターンに対応した凹凸6がロール周面に形成されてい
る。模様形成剤5は、凹凸6の凹部に付着した後、下塗
り塗膜3の表面に転写され、所定パターンの中塗り塗膜
7となる。
【0008】中塗り塗膜7が流動性を維持している状態
で、ロールコータ8で上塗り塗料9を塗布する。このと
き、中塗り塗膜7が撥水剤を含んでいるので、図2に示
すように表面張力の差に起因する凝集力Fが上塗り塗料
9に作用する。その結果、中塗り塗膜7が形成されてい
ない部分に上塗り塗料9が凝集して上塗り塗膜10が形
成され、上塗り塗料9が弾かれて中塗り塗膜7が露出し
たハジキ模様11(図3)が出現する。ハジキ模様11
の輪郭では周辺部の上塗り塗料9が凝集力Fで集められ
て比較的厚膜になっているため、上塗り塗膜10のある
表面部と明確に区別された鮮明度の高いハジキ模様11
が観察される。
【0009】本発明では、グラビアロール4を用いて模
様形成剤5を塗布しているため、ハンマートーン模様形
成用の上塗り塗料を液滴状にスプレーする従来法に比較
し、形成されたハジキ模様11は、グラビアロール4の
ロール周面に付けた凹凸形状と高い一致性をもってい
る。また、上塗り塗料9をロールコートするため、スプ
レー法で必要であった塗料の調製やスプレー条件等の調
整が不要となるばかりでなく、ハジキ模様11を視覚的
に浮き立たせるスジ状模様12も形成される。したがっ
て、所定パターンをもつ鮮明なハジキ模様11を高い再
現性で付けた塗装鋼板が容易に製造される。
【0010】
【実施の形態】塗装原板としては、普通鋼板,めっき鋼
板,化成処理鋼板,ステンレス鋼板,アルミ板等の各種
金属帯板1が使用される。金属帯板1には、下塗り塗膜
3の密着性を高めるため、クロメート処理,リン酸塩処
理等の塗装前処理を施すことが好ましい。下塗り塗料と
しては、ポリエステル系,メラミン系,エポキシ系等の
樹脂塗料が使用される。防錆顔料,体質顔料,着色顔料
等を必要に応じて下塗り塗料に配合し、下塗り塗膜3の
耐食性,隠蔽性等を改善することもできる。
【0011】下塗り塗膜3は、必要な耐食性や隠蔽性を
塗装鋼板に付与する上から、乾燥塗膜厚で5〜20μm
の膜厚にすることが好ましい。下塗り塗膜3の膜厚が5
μmに達しないと、ハジキ模様11のない箇所では下塗
り塗膜3及び中塗り塗膜7の2層で金属帯板1が被覆さ
れるため、必要な耐食性や隠蔽性が得られにくくなる。
しかし、20μmを超える膜厚で下塗り塗膜3を形成す
ることは、塗料消費量が多くなるばかりでなく、金属帯
板1に対する塗膜密着性や塗装金属帯板の加工性を低下
させる原因となる。なお、特開平8−216331号公
報でも紹介したように、60度鏡面反射率75%以上に
下塗り塗膜3の表面平滑度を調整するとき、比較的大き
なハジキ模様11が形成される。
【0012】下塗り塗膜3を焼付け・乾燥した後で、ロ
ール周面に凹凸6を付けたグラビアロール5を用いて模
様形成剤5を下塗り塗膜3の表面にナチュラルコート方
式で塗布する。使用するグラビアロール5は、7mm以
上の凹部幅で凹凸6を形成したロールが好ましい。凹部
は、付着した模様形成剤5を下塗り塗膜3に転写する部
分である。凹部の幅が7mmに達しないとグラビアロー
ルに供給された模様形成剤5が凹部で分断され、或いは
下塗り塗膜3に塗布された模様形成剤5が下塗り塗膜3
の表面で集合し易くなる。その結果、幅の狭い箇所で中
塗り塗膜7のパターンが途中で分断された形態になり、
グラビアロール4に付けた凹凸6に対するハジキ模様1
1の一致性が低下する。
【0013】模様形成剤5の撥水剤としてメチルハイド
ロポリシロキサン等の水酸基をもつものを使用すると、
水酸基が焼付け乾燥の際に下塗り塗膜や上塗り塗膜の水
酸基と脱水縮合反応を起こし、下塗り塗膜及び上塗り塗
膜に強固に付着する。塗布された模様形成剤5は、グラ
ビアロール4の凹凸6を倣ったパターンをもつ中塗り塗
膜7を下塗り塗膜3の上に形成する。形成された中塗り
塗膜7の上に、上塗り塗料9がナチュラルコート方式で
ロールコートされる。上塗り塗料としては、ポリエステ
ル系,高分子ポリエステル系,ポリウレタン系,アクリ
ル系等が使用される。
【0014】塗布された上塗り塗料9は、凝集力Fによ
って中塗り塗膜7のない部分に集合し、スジ状模様12
のある上塗り塗膜10となり、上塗り塗料9が弾かれた
部分にハジキ模様11が付けられる。上塗り塗膜10
は、下地の色を隠し、鮮明な輪郭をもつハジキ模様11
を形成するため、乾燥塗膜厚で7.5μm以上の膜厚を
もつことが好ましい。膜厚7.5μm未満の上塗り塗膜
10では、ハジキ模様11とスジ状模様12とのコント
ラストが低下し、ハジキ模様が不鮮明になり易い。薄す
ぎる上塗り塗膜10では下塗り塗膜3が透けて見え、ハ
ジキ模様11が濁った色調になる虞れもある。しかし、
上塗り塗料9の塗布量が多すぎると、凝集力Fによって
集合し切れずに上塗り塗料9の一部が中塗り塗膜7の上
に残存し、ダレのあるハジキ模様11が形成され易くな
る。この点では、上塗り塗膜10の乾燥塗膜厚が11μ
m以下となるように上塗り塗料9を塗布することが好ま
しい。
【0015】本発明に従った塗装金属帯板は、従来から
使用されている2コート2ベーク方式のプレコート鋼板
連続塗装設備を大幅に変更することなく、中間ロールを
グラビアロール4に置き換えたラインで製造できる。す
なわち、プレコート鋼板連続塗装設備は、図1のロール
コータ2を下塗り塗装に、ロール4を中塗り塗装に、ロ
ール8を上塗り塗装に使用しているが、このうち中間の
ロールをグラビアロール4に置き換えるだけでハジキ模
様11を付けた塗装鋼板が製造される。この点、液滴状
にした上塗り塗料をスプレーする従来の方式では、ロー
ル8をスプレー装置に置き換え、或いはロール8の下流
側にスプレー装置を配置する必要があり、その分だけ設
備の変更に手数や費用がかかり、得られた塗装鋼板の製
造コストを上昇させる原因となる。
【0016】
【実施例】2コート2ベーク方式のプレコート鋼板連続
塗装設備でハジキ模様11を付けた塗装鋼帯を製造し
た。塗装原板としては、目付け量60g/m2 の溶融亜
鉛めっき鋼帯を使用した。溶融亜鉛めっき鋼帯をクロメ
ート処理してクロム付着量40mg/m2 のクロメート
皮膜を形成した後、ロールコータ2で下塗り塗料を塗布
した。スカイブルー色に着色したポリエステル系塗料を
下塗り塗料に用い、最高到達温度210℃で40秒間焼
付け・乾燥することにより、乾燥塗膜厚12μmの下塗
り塗膜3を形成した。
【0017】次いで、ロール周面に深さ10mmの凹凸
を付けたグラビアロール4を用い、下塗り塗膜3の上に
模様形成剤5をグラビアロール4の凹部形状に倣ったパ
ターンで施した。メチルハイドロポリシロキサンのエマ
ルジョンを模様形成剤5として用いた。中塗り塗膜7が
流動性を維持している間に、アルミ粉末を添加した上塗
り塗料9をロールコータ8で塗布した。上塗り塗料8を
塗布した後、最高到達温度210℃で50秒間焼付け・
乾燥した。また、上塗り塗料8の塗布量を変えることに
より、種々の乾燥塗膜厚をもつ上塗り塗膜10を形成し
た。
【0018】得られた各塗装鋼板の外観を観察し、上塗
り塗膜10の膜厚及びグラビアロール4に付けた凹部の
幅がハジキ模様の鮮明度に及ぼす影響を調査した。な
お、鮮明度は官能試験で求め、シャープなハジキ模様1
1が観察されたものからハジキ模様11にダレが観察さ
れたものまでを5段階評価した。中塗り塗膜7の塗膜厚
が0.3〜0.6μmの範囲にあるとき、図4に示すよ
うに明確な輪郭をもち、濁りのないハジキ模様11が形
成された。0.3〜0.6μmの塗膜厚は本実施例の条
件下で好適な範囲であるが、一般的には中塗り塗膜7が
薄くなりすぎるとハジキ模様11の鮮明度が低下する傾
向がみられる。しかし、過度に厚い中塗り塗膜7を形成
すると、上塗り塗料9との混合により色調が濁る虞れが
ある。
【0019】上塗り塗膜10は、薄すぎても或いは厚す
ぎても模様が不鮮明になるが、色調によって異なるため
一概に好適な厚みは特定できない。本実施例では、図5
に示すように上塗り塗膜10の膜厚が7.5μm以上に
なったとき、明確な輪郭をもち鮮やかなハジキ模様11
を形成した。他方、塗膜厚が7.5μm未満の上塗り塗
膜10では、鮮明度が低いハジキ模様11となった。こ
れは、ハジキ模様11周辺部における膜厚不足が原因で
あるものと推察される。また、薄い上塗り塗膜10を介
して下塗り塗膜3が透けて見えるため、ハジキ模様11
が濁りのある色調になった。しかし、11μmを超える
塗膜厚で上塗り塗膜10を形成すると、色調の濁りはあ
まりみられなかったが、凝集力Fで集合し切れずに中塗
り塗膜7の上に残存する上塗り塗料10に由来するもの
と推察される鮮明度の低下が観察された。
【0020】グラビアロール4に付けた凹凸に関して
は、図6に示すように凹部の幅が7mm以上で鮮明度の
高いハジキ模様11が形成された。他方、7mm未満の
凹部幅で凹凸6を付けたグラビアロール4を用いて模様
形成剤5を塗布したものでは、鮮明度の低いハジキ模様
11が形成された。また、グラビアロール4に付けた凹
凸6のパターンに対するハジキ模様11の一致性も低い
ものであった。これは、下塗り塗膜3上に塗布された模
様形成剤5が狭い凹部幅に対応する箇所で分断され、表
面積の小さな多数の島状中塗り塗膜7となり、上塗り塗
料9に働く凝集力Fが小さくなり、模様形成剤5と上塗
り塗料9とが一部混合した結果であると推察される。
【0021】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、グラビアロールを用いて模様形成剤を下塗り塗膜の
上に所定パターンで塗布し、その上に上塗り塗料をロー
ルコートすることにより、模様形成剤及び上塗り塗料の
表面張力の差に起因する凝集力を上塗り塗料に及ぼし、
中塗り塗膜のない部分に上塗り塗料を集合させたハジキ
模様を付けている。この方法によるとき、意匠性,識別
性に優れたハジキ模様を高い再現性で付けた塗装鋼板が
製造される。また、従来から使用されている2コート2
ベーク方式の連続塗装設備を使用できるため、製造コス
トの上昇も抑制される。このようにして得られた塗装鋼
板は、特異な意匠性,識別性を活用して各種の外装材,
内装材,表層材等として広範な分野で使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従った塗装鋼板の製造ライン
【図2】 ハジキ模様の形成を説明する図
【図3】 形成されたハジキ模様を示す図
【図4】 中塗り塗膜の塗膜厚がハジキ模様の鮮明度及
び色調に及ぼす影響を表したグラフ
【図5】 上塗り塗膜の塗膜厚がハジキ模様の鮮明度に
及ぼす影響を表したグラフ
【図6】 グラビアロールに付けた凹凸の凹部幅がハジ
キ模様の鮮明度に及ぼす影響を表したグラフ
【符号の説明】
1:金属帯板 2:下塗り塗装用のロールコータ
3:下塗り塗膜 4:グラビアロール 5:模様形
成剤(中塗り塗料) 6:グラビアロールに付けた凹
凸 7:中塗り塗膜 8:上塗り塗装用のロールコ
ータ 9:上塗り塗料 10:上塗り塗膜 1
1:ハジキ模様 12:スジ状模様

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属帯板の表面に下塗り塗料を塗布し乾
    燥させた後、グラビアロールを用いて撥水剤含有模様形
    成剤を下塗り塗膜の上に塗布して所定パターンの中塗り
    塗膜を形成し、上塗り塗料をロールコートすることを特
    徴とするハジキ模様のある塗装金属帯板の製造方法。
  2. 【請求項2】 シリコーン系撥水剤を含む模様形成剤を
    使用する請求項1記載のハジキ模様のある塗装金属帯板
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 上塗り塗料として、ポリエステル系塗
    料,高分子ポリエステル系塗料,ポリウレタン系塗料又
    はアクリル系塗料を使用する請求項1記載のハジキ模様
    のある塗装金属帯板の製造方法。
  4. 【請求項4】 模様幅が7mm以上の凹凸を付けたグラ
    ビアロールを使用する請求項1〜3の何れかに記載のハ
    ジキ模様のある塗装金属帯板の製造方法。
JP8315198A 1998-03-30 1998-03-30 ハジキ模様のある塗装金属帯板の製造方法 Withdrawn JPH11276986A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001328227A (ja) * 2000-05-19 2001-11-27 Dainippon Printing Co Ltd 化粧材及びそれを用いたドア
AT517562B1 (de) * 2015-07-29 2017-07-15 Claudia Lauritz Verfahren zur Herstellung eines Schmuckstückes
CN109532261A (zh) * 2018-12-28 2019-03-29 青岛河钢复合新材料科技有限公司 一种彩色钢板的制备方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001328227A (ja) * 2000-05-19 2001-11-27 Dainippon Printing Co Ltd 化粧材及びそれを用いたドア
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Effective date: 20050607