JPH1043676A - 意匠性プレコート鋼板および製造方法 - Google Patents

意匠性プレコート鋼板および製造方法

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JPH1043676A
JPH1043676A JP20746196A JP20746196A JPH1043676A JP H1043676 A JPH1043676 A JP H1043676A JP 20746196 A JP20746196 A JP 20746196A JP 20746196 A JP20746196 A JP 20746196A JP H1043676 A JPH1043676 A JP H1043676A
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coating film
film
pattern
coating
paint
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JP20746196A
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Shinji Yagi
信司 八木
Katsuhiko Osawa
勝彦 大澤
Nobuhiro Nishida
信博 西田
Tsutomu Ikeda
勉 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパッタ柄模様を鮮明な輪郭で正確に形成し
た意匠性の高いプレコート鋼板を製造する。 【解決手段】 化成処理鋼板に下塗り塗料をロールコー
ターで塗装し焼付けて下塗り塗膜を形成した後下塗り塗
膜上に中塗り塗料をロールコーターで塗装して、中塗り
塗膜を形成し、未乾燥の中塗り塗膜上に、中塗り塗料よ
りも表面張力が大きくない1種以上の上塗り塗料を、中
塗り塗料よりも表面張力が大きくなく、かつ蒸気圧が高
いシンナーで希釈して模様状に吹付塗装し上塗り塗膜を
形成し、中塗り塗膜を上塗り塗膜を同時に焼付けて意匠
性プレコート鋼板の製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化成処理鋼板に模様
状の塗膜を形成した意匠性プレコート鋼板、特に意匠性
の高いスパッタ模様を形成することが可能な意匠性プレ
コート鋼板およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プレコート鋼板の製造方法とし
て、素材表面に下塗り塗装を施し乾燥させた後、中塗り
塗料を塗布し、この中塗り塗料が乾燥されないうちに揮
発性の高い溶剤を含有する溶液または上塗り塗料を粒状
に付与し、付与された溶液または上塗り塗料粒子が拡が
ることにより中塗り塗膜を不定形に押し広げて乾燥し、
班模様を形成させる方法(特開昭54−7444号公
報)が提案されている。
【0003】しかしこの方法では、中塗り塗膜が乾燥し
ない間に付着した粒状の塗膜が中塗塗膜上を拡がること
により不定形の模様を形成するため、目標とする模様、
例えば円形のスパッタ状模様を正確に形成することがで
きず、また模様の輪郭が不鮮明になる。また場合によっ
ては上塗り塗料が粒状で残ったりあるいは下塗塗膜中に
潜り込んで、凹凸面が形成され、意匠性の高い模様を形
成することができない。
【0004】一方、基材表面に下塗り塗料を施し、指触
乾燥もしくは乾燥させた後、または基材表面に直接下塗
り塗料と色調の異なる低固形分含有の中塗り塗料を1〜
数種それぞれ粒状不連続に塗装し乾燥させ御影石状模様
を得る方法(特開昭64−11673号公報)が提案さ
れている。しかしこの方法では、揮発性の高い低沸点溶
剤を使用した低固形分中塗り塗料を低吐出圧(0.1〜
0.5kg/cm2)で塗装するため、中塗り塗料が濡
れて拡がり、凹凸を有しない御影石状の透明若しくは半
透明の部分が適宜混在した模様を得ることができるが、
各塗料粒子が液状に拡がるため、目的とする模様を正確
に形成できないほか、輪郭が不鮮明になる。また各々の
塗料粒子が拡がる過程で部分的に重なるため、独立した
斑点状を示す模様は得られにくいという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のような問題点を解決するため、目標とする模様、特に
スパッタ状の模様を鮮明な輪郭で正確に形成できる意匠
性プレコート鋼板を提供することである。本発明の他の
目的は上記のようなプレコート鋼板を効率よく製造でき
る製造方法を提案することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は次の意匠性プレ
コート鋼板およびその製造方法である。 (1)化成処理鋼板に下塗り塗料を塗装し下塗り塗膜を
形成する工程と、下塗り塗膜上に中塗り塗料を塗装し、
中塗り塗膜を形成する工程と、未乾燥の中塗り塗膜上
に、中塗り塗料よりも表面張力が大きくない1種以上の
上塗り塗料を、中塗り塗料よりも表面張力が大きくな
く、かつ蒸気圧が高いシンナーで希釈して模様状に塗装
し上塗り塗膜を形成する工程と、中塗り塗膜と上塗り塗
膜を同時に焼付ける工程とを含む意匠性プレコート鋼板
の製造方法。 (2) 下塗り塗料および中塗り塗料の塗装はロールコ
ータによる塗装である上記(1)記載の方法。 (3) 上塗り塗料の塗装はスプレー塗装である上記
(1)または(2)記載の方法。 (4) 化成処理鋼板と、この化成処理鋼板上に下塗り
塗料を塗装して形成された下塗り塗膜と、下塗り塗膜上
に中塗り塗料を塗装して形成された中塗り塗膜と、未乾
燥の中塗り塗膜上に、中塗り塗料よりも表面張力が高く
ない1種以上の上塗り塗料を模様状に塗装し、中塗り塗
膜と同時に焼付けて形成された上塗り塗膜とを含む意匠
性プレコート鋼板。 (5) 上塗り塗膜により形成される模様がスパッタ状
の模様である上記(4)記載のプレコート鋼板。
【0007】本発明において用いる化成処理鋼板とは、
鋼板に化成処理を施したものである。ここで鋼板とは、
亜鉛メッキ鋼板、ステンレス鋼板、亜鉛−アルミメッキ
鋼板、合金化溶融亜鉛メッキ鋼板、冷延鋼板、アルミ鋼
板、アルミメッキ鋼板等があげられ、ロールコーターに
て塗装できる鋼板が好ましい。化成処理としては、塗布
型クロメート処理、リン酸亜鉛処理等が行われる。
【0008】下塗り塗料としては、化成処理鋼板に対し
て密着性が良好で耐食性を付与できる塗料が使用でき
る。このような下塗塗料としては、エポキシ樹脂、ポリ
エステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂又はこれら
の変性樹脂を主剤成分とし、メチル化メラミン樹脂、ブ
チル化メラミン樹脂、ブロックイソシアネート化合物、
尿素樹脂等の硬化剤を用いるものが好ましい。
【0009】中塗り塗料としては下塗り塗料との密着性
が良好で模様を形成できる塗料が用いられ、屋外で使用
する場合は耐候性を有するものが好ましい。このような
中塗り塗料としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹
脂、フッ素樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、ウレタン樹
脂、塩化ビニル樹脂、エポキシ樹脂またはこれらの変性
樹脂を主剤成分とし、メチル化メラミン樹脂、ブチル化
メラミン樹脂、ブロックイソシアネート化合物、尿素樹
脂等の硬化剤を用いるものが好ましい。
【0010】中塗り塗料の表面張力は28〜40dyn
/cm、好ましくは30〜37dyn/cmと調製する
のが好ましくこれにより意匠性の高いスパッタ柄模様を
形成することができる。中塗り塗料の表面張力が28d
yn/cm未満であると、スパッタした上塗り塗料粒子
を中塗り塗膜中に沈んでしまい、スパッタ柄模様を形成
せず、また40dyn/cmを超えるとロール塗装作業
性が劣るのが好ましくない。
【0011】上塗り塗料としては中塗り塗料との密着性
に優れ、模様を形成できる塗料が用いられ、前記中塗り
塗料で例示した塗料を用いることができる。上塗り塗料
としては中塗り塗料と同種の樹脂を用いるのが好ましい
が、別の樹脂を用いることもでき、この場合は相溶性の
樹脂を用いるのが好ましい。
【0012】下塗り塗料、中塗り塗料、上塗り塗料はそ
れぞれ必要に応じて、二酸化チタン、カーボンブラッ
ク、酸化鉄、黄鉛などの無機顔料;シアニングリーン、
シアニンブルーなどの有機顔料;アルミニウム粉、銅粉
などの金属粉末;硫酸バリウム、タルク、マイカなどの
体質顔料;顔料分散剤、レベリング剤、沈降防止剤、消
泡剤などの添加剤および溶剤を含むことができる。
【0013】上塗り塗料は中塗り塗料よりも表面張力が
大きくない塗料、すなわち表面張力が中塗り塗料と同一
かまたは小さい塗料を用いる。この場合上塗り塗料は中
塗り塗料よりも0〜4dyn/cm、好ましくは0.1
〜2dyn/cm小さい塗料を用いるのが好適である。
【0014】上塗り塗料の表面張力が中塗り塗料の表面
張力より大きいと、上塗り塗料が中塗り塗料中に沈み込
んでしまい、スパッタ柄模様を形成しない。また上塗り
塗料の表面張力が中塗り塗料の表面張力より小さすぎる
と、スパッタ塗装された上塗り塗料粒子が中塗り塗料中
に引き伸ばされ、その部分が大きく凹み外観上好ましく
ない。
【0015】上塗り塗料と中塗り塗料の表面張力を変え
るためには、それぞれの塗料の樹脂の種類、物性等を変
えることもできるが、樹脂は同種のものを使用し、レベ
リング剤、消泡剤等の添加剤の種類、量および溶剤の種
類、量などを変えることにより表面張力を調整するのが
好ましい。レベリング剤、消泡剤等はその添加量が増加
すると、表面張力は減少する傾向にある。
【0016】下塗り塗料および中塗り塗料により形成さ
れる塗膜は化成処理鋼板の実質的に全面を被覆するよう
に形成されるが、上塗り塗料による塗膜は中塗り塗膜上
に部分的に形成することにより、中塗り塗膜を部分的に
露出させて模様が形成される。このため上塗り塗料と中
塗り塗料は色その他の外観が変わるように塗料が調製さ
れる。また上塗り塗膜は1種でも2種以上でもよく、2
種以上の場合はそれぞれの上塗り塗膜の色その他外観が
変わるように塗料が調製される。
【0017】下塗り塗料は化成処理鋼板の実質的に全面
に形成するもので、必要によりシンナーで希釈し、バー
コータ、フローコータ、ロールコータ、スプレーガンな
どを用いて塗装することができるが、乾燥膜厚で3〜5
0μmとなるようにロールコータにて塗布するのが好ま
しい。下塗り塗料を塗布後、到達板温180〜250℃
で20〜60秒間焼付け処理を施し、下塗り塗膜を形成
するのが好ましい。
【0018】中塗り塗料は下塗り塗膜の上に実質的に全
面に形成するもので、下塗り塗料と同様に必要によりシ
ンナーで希釈して任意の塗装方法により塗装を行うこと
ができるが、乾燥膜厚で8〜30μmとなるようにロー
ルコータで塗装し、中塗り塗膜を形成するのが好まし
い。
【0019】中塗り塗膜形成法、乾燥、焼付を行うこと
なく、未乾燥の状態で上塗り塗膜を形成するが、中塗り
工程から上塗り工程に移る間に中塗り塗料中の溶剤が揮
発して若干乾燥することは差支えない。
【0020】上塗り塗料の表面張力が中塗り塗料よりも
大きい場合は、中塗り塗料が上塗り塗料の粒子ににじん
できて、はっきりした模様を形成しない。また上塗り塗
料のシンナーの蒸気圧が中塗り塗料より低いとスパッタ
粒子がにじみやすく、この部分にへこみを生じ、平滑な
塗膜が得られにくい。
【0021】上塗り塗料のシンナーによる希釈率は20
〜100重量%が好ましい。希釈率が20重量%未満の
場合にはスプレー塗装作業性に劣り、100重量%を超
えると上塗り塗料のにじみ、スケ(隠ペイ性不足)が発
生し、きれいなスパッタ柄模様を形成しない。
【0022】上塗り塗料を塗装する際の粘度は、10〜
60秒(FC#4at25℃)の範囲であるのが好まし
い。塗装を行うには、例えばノズル口径0.6〜2.0
mmの通常のスプレーガンにより吹付霧化圧力0.5〜
2kg/cm2で斑点状に塗装するか、商品名「ミクロ
エース(AGB−20、HN54FV)、スパッタ(斑
点)ガン」(旭サナック(株)製)、商品名「電動エス
ターボ(ESA−87(改)、φ50」(旭サナック
(株)製)、商品名「SGD−71型、乱糸ガン」(岩
田塗装機工業(株)製、)等のスパッタ柄模様の形成が
可能な塗装機を用いることができる。
【0023】上塗り塗膜を形成後直ちに、中塗り塗膜と
上塗り塗膜を同時に到達板温で180〜260℃で30
〜80秒間焼付けることにより、中塗り塗膜と上塗り塗
膜が一体的に硬化した模様を有する意匠性プレコート鋼
板が製造される。
【0024】上記の製造方法において、各工程は化成処
理鋼板を連続的に送り出しながら、その進行方向に沿っ
て各工程を行う設備を配置し、連続的に各工程の塗装を
行うように構成するのが好ましい。
【0025】上記の製造方法では、上塗り塗料の表面張
力が中塗り塗料より高くなく、また上塗り塗料のシンナ
ーの表面張力が中塗り塗料より高くなくかつ蒸気圧が高
いため、上塗り塗料の希釈塗装時およびシンナーが揮発
した後の両方において表面張力の差による上塗り塗膜の
沈み込みが防止される。このとき蒸気圧が高いためシン
ナーの蒸発速度が大きく、このためシンナーによるにじ
み等の悪影響が最少限に抑えられる。これによりウエッ
トオンウエットの状態にて意匠性の高いスパッタ柄模様
の形成が可能である。
【0026】こうして形成されたプレコート鋼板はその
ままで、あるいは切断、折曲げ成形等の後加工を行っ
て、車両、建材、電気機器など任意の用途に使用され
る。
【0027】
【発明の効果】以上の通り、本発明の意匠性プレコート
鋼板によれば、中塗り塗料よりも表面張力が大きくない
上塗り塗料により模様を形成して焼付けた塗膜から形成
されるため、目標とする模様、特にスパッタ状の模様を
鮮明な輪郭で正確に形成した意匠の高いプレコート鋼板
が得られる。
【0028】本発明の製造方法によれば、中塗り塗料よ
りも表面張力が大きくない上塗り塗料を、中塗り塗料よ
りも表面張力が大きくなく、かつ蒸気圧が高いシンナー
で希釈して塗装を行うようにしたので、ウェットオンウ
ェットの状態にて塗装可能になり、このため上記のよう
な意匠性プレコート鋼板を効率よく製造することができ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例および比較
例により更に詳細に説明する。例中「%」および「部」
は重量単位を示す。
【0030】各例において用いた中塗り塗料Aの塗料組
成および性状を表1に示す。
【表1】
【0031】各例において用いた中塗り塗料B塗料組成
および性状を表2に示す。
【表2】
【0032】各例において用いた上塗り塗料Aの塗料組
成および性状を表3に示す。
【表3】
【0033】各例において用いた上塗り塗料Bの塗料組
成および性状を表4に示す。
【表4】
【0034】各例において用いた上塗り塗料Cの塗料組
成および性状を表5に示す。
【表5】
【0035】各例に用いた上塗り塗料Dの塗料組成およ
び性状を表6に示す。
【表6】
【0036】実施例1 表7に示すように、亜鉛メッキ鋼板を塗布型クロメート
で処理した化成処理鋼板に下塗り塗料として下塗り塗料
A(エポキシ樹脂系塗料、プレカラープライマーF−
1、日本油脂(株)製、登録商標)をロールコーターに
より、塗装粘度30秒(FC#4at25℃)で乾燥膜
厚が5μmになるように塗布し、到達板温度200℃で
30秒間焼付けた。
【0037】次に中塗り塗料Aを、ロールコーターを用
いて塗装粘度105秒(FC#4at25℃)で乾燥膜
厚が20μmになるように塗布し、直ちに未乾燥の状態
下において、上塗り塗料Aを塗装機(SGD−71型、
乱糸ガン)を用いてシンナーで50%希釈し、塗装粘度
20秒(FC#4at25℃)で斑点状に吹付塗装し、
更に上塗りCを塗装機(SGD−71型、乱糸ガン)を
用いてシンナーで50%希釈し、塗装粘度20秒(FC
#4at25℃)で斑点状に吹付塗装し、直ちに到達板
温度250℃で60秒間焼付けた。このように塗装を行
ったところ、平滑な塗膜ではっきりとしたスパッタ柄模
様を有する意匠性プレコート鋼板が得られた。塗装外観
を表7および図1(a)の写真に示す。
【0038】実施例2〜5 実施例1と同様にして表1の塗料配合にて塗装し、スパ
ッタ柄模様を有する意匠性プレコート鋼板を製造した。
ただし実施例4の下塗り塗料は下塗り塗料B(エポキシ
樹脂系塗料、プレカラープライマーSP−7、日本油脂
(株)製、登録商標)を使用した。その結果表7に示す
ような塗装外観が得られた。実施例2、3、5の塗膜外
観を図1(b)、(c)、(d)の写真に示す。
【0039】比較例1〜4 実施例1と同様にして表8の塗料配合にて塗装し、表8
に示すような塗料外観が得られた。比較例1〜4の塗膜
外観を図2(a)〜(d)の写真に示す。
【0040】
【表7】
【0041】
【表8】
【0042】表7および表8の注 1)アクリル系重合体A レベリング剤ポリフローS(共栄社油脂化学工業(株)
製、商標) 2)アクリル系重合体B 消泡剤フローレンAC−303(共栄社油脂化学工業
(株)製、商標) 3)表面張力の測定 ビックケミー・ジャパン(株)製ダイノメーター#85
488(商標)により25℃で測定 4)塗膜外観の評価基準 1:平滑な塗膜で、はっきりとしたスパッタ柄模様が得
られる 2:はっきりとしたスパッタ柄模様が得られる 3:スパッタ柄模様部がやや凹む 4:スパッタ柄模様部が凹む 5:スパッタ塗料粒子が中塗り塗料の中に沈む 6:スパッタ塗料粒子が中塗り塗料とにじみ模様を形成
しない
【0043】表7、表8の結果から明らかなように、上
塗り塗料の表面張力が中塗り塗料より大きい場合である
比較例1はスパッタ粒子が沈み、塗装外観に劣る。上塗
り塗料の表面張力が中塗り塗料と比較して小さすぎる場
合である比較例2はスパッタ粒子部が大きく凹み塗装外
観に劣る。シンナーの表面張力が中塗り塗料より大きい
場合である比較例3はスパッタ粒子が中塗り塗料と完全
ににじんでしまい、塗膜外観に劣る。シンナーの蒸気圧
が小さい場合である比較例4はスパッタ粒子部がやや凹
み、塗装外観に劣る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は実施例1〜3、5で塗装した
塗膜の模様を示す写真。
【図2】(a)〜(d)は比較例1〜4で塗装した塗膜
の模様を示す写真。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 15/08 B32B 15/08 H

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化成処理鋼板に下塗り塗料を塗装し下塗
    り塗膜を形成する工程と、 下塗り塗膜上に中塗り塗料を塗装し、中塗り塗膜を形成
    する工程と、 未乾燥の中塗り塗膜上に、中塗り塗料よりも表面張力が
    大きくない1種以上の上塗り塗料を、中塗り塗料よりも
    表面張力が大きくなく、かつ蒸気圧が高いシンナーで希
    釈して模様状に塗装し上塗り塗膜を形成する工程と、 中塗り塗膜と上塗り塗膜を同時に焼付ける工程とを含む
    意匠性プレコート鋼板の製造方法。
  2. 【請求項2】 下塗り塗料および中塗り塗料の塗装はロ
    ールコータによる塗装である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 上塗り塗料の塗装はスプレー塗装である
    請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 化成処理鋼板と、 この化成処理鋼板上に下塗り塗料を塗装して形成された
    下塗り塗膜と、 下塗り塗膜上に中塗り塗料を塗装して形成された中塗り
    塗膜と、 未乾燥の中塗り塗膜上に、中塗り塗料よりも表面張力が
    高くない1種以上の上塗り塗料を模様状に塗装し、中塗
    り塗膜と同時に焼付けて形成された上塗り塗膜とを含む
    意匠性プレコート鋼板。
  5. 【請求項5】 上塗り塗膜により形成される模様がスパ
    ッタ状の模様である請求項4記載のプレコート鋼板。
JP20746196A 1996-08-06 1996-08-06 意匠性プレコート鋼板および製造方法 Pending JPH1043676A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006212777A (ja) * 2005-02-01 2006-08-17 Sumitomo Metal Steel Products Inc 意匠性に優れた模様塗装金属板とその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006212777A (ja) * 2005-02-01 2006-08-17 Sumitomo Metal Steel Products Inc 意匠性に優れた模様塗装金属板とその製造方法
JP4598549B2 (ja) * 2005-02-01 2010-12-15 日鉄住金鋼板株式会社 意匠性に優れた模様塗装金属板とその製造方法

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