JP3162940B2 - ハンマ−トン模様塗装金属板の製造方法 - Google Patents
ハンマ−トン模様塗装金属板の製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、模様形成にシリコ−ン
オイルを使用しないハンマ−トン模様塗装金属板の製造
方法において、色調に黒味を帯びさせずに模様を大きく
できる方法に関する。
オイルを使用しないハンマ−トン模様塗装金属板の製造
方法において、色調に黒味を帯びさせずに模様を大きく
できる方法に関する。
【0002】
【従来技術】模様仕上げの塗装として、ハンマ−トン模
様の塗装が古くから知られている。この塗装は塗料とし
てワニスに無機顔料粉末、例えば、アルミニウム粉、金
粉、ステンレス粉のような金属粉末、パ−ル粉末のよう
な非金属粉末と必要に応じて他の色調の顔料を少量配合
して、塗膜厚により濃淡が生じるようにしたものを用意
して、塗装中にハンマ−で叩いたような凹凸模様を塗膜
に形成することにより凹部と凸部とで色調の濃淡が生じ
るようにしたもので、古くは小物塗装品に少量使用され
る程度であった。
様の塗装が古くから知られている。この塗装は塗料とし
てワニスに無機顔料粉末、例えば、アルミニウム粉、金
粉、ステンレス粉のような金属粉末、パ−ル粉末のよう
な非金属粉末と必要に応じて他の色調の顔料を少量配合
して、塗膜厚により濃淡が生じるようにしたものを用意
して、塗装中にハンマ−で叩いたような凹凸模様を塗膜
に形成することにより凹部と凸部とで色調の濃淡が生じ
るようにしたもので、古くは小物塗装品に少量使用され
る程度であった。
【0003】しかし、近年、このハンマ−トン模様の塗
装が見直され、内外装板やシャッタ−スラットのような
建材や家電製品の外装板などへの使用が検討され、ハン
マ−トン模様のプレコ−ト金属板の要求が大きくなって
いる。ハンマ−トン模様のプレコ−ト金属板を連続的に
安価に製造するには、ロ−ルコ−ト方式の連続塗装ライ
ンによらなければならないが、このラインで安定したハ
ンマ−トン模様のプレコ−ト金属板を製造できる塗装法
は金属板の表面に下塗り塗料を塗装して、乾燥させた
後、無機顔料粉末を含有する中塗り塗料を塗装して、そ
の塗膜が乾燥しないうちに中塗り塗料と相溶可能な樹脂
系の塗料で、中塗り塗料より表面張力の小さい上塗り塗
料を粒状にスプレ−し、不定形模様を形成させた後に乾
燥する方法である。
装が見直され、内外装板やシャッタ−スラットのような
建材や家電製品の外装板などへの使用が検討され、ハン
マ−トン模様のプレコ−ト金属板の要求が大きくなって
いる。ハンマ−トン模様のプレコ−ト金属板を連続的に
安価に製造するには、ロ−ルコ−ト方式の連続塗装ライ
ンによらなければならないが、このラインで安定したハ
ンマ−トン模様のプレコ−ト金属板を製造できる塗装法
は金属板の表面に下塗り塗料を塗装して、乾燥させた
後、無機顔料粉末を含有する中塗り塗料を塗装して、そ
の塗膜が乾燥しないうちに中塗り塗料と相溶可能な樹脂
系の塗料で、中塗り塗料より表面張力の小さい上塗り塗
料を粒状にスプレ−し、不定形模様を形成させた後に乾
燥する方法である。
【0004】この方法で、ウェット中塗り塗膜に上塗り
塗料をスプレ−すると、中塗り塗膜の上塗り塗料液滴が
付着した部分の表面張力が小さくなるため、その部分の
塗膜が表面張力の大きい周囲に引き寄せられて、1〜1
0秒間後に不定形の凹状になり、ハンマ−トン模様が形
成される。また、模様の形成と同時に上塗り塗料は上塗
り塗膜になる。この方法は無機顔料粉末以外の顔料を下
塗り塗料、中塗り塗料の一方または双方に添加して適宜
色調を調整することができるが、連続塗装ラインで実施
しても、上塗り塗料をスプレ−方式で散布しない限りハ
ンマ−トン模様が形成されないので、上塗り塗料がロ−
ルコ−タ−に残存していても、問題なく着色亜鉛鉄板の
製造に切り替えることができる。ハンマ−トン模様形成
には霧化したシリコ−ンオイルをウェット塗膜にスプレ
−する方法もあるが、この方法はシリコ−ンオイルが少
しでも残存すると、着色亜鉛鉄板の製造に切り替えた場
合、塗膜にはじきが発生する。
塗料をスプレ−すると、中塗り塗膜の上塗り塗料液滴が
付着した部分の表面張力が小さくなるため、その部分の
塗膜が表面張力の大きい周囲に引き寄せられて、1〜1
0秒間後に不定形の凹状になり、ハンマ−トン模様が形
成される。また、模様の形成と同時に上塗り塗料は上塗
り塗膜になる。この方法は無機顔料粉末以外の顔料を下
塗り塗料、中塗り塗料の一方または双方に添加して適宜
色調を調整することができるが、連続塗装ラインで実施
しても、上塗り塗料をスプレ−方式で散布しない限りハ
ンマ−トン模様が形成されないので、上塗り塗料がロ−
ルコ−タ−に残存していても、問題なく着色亜鉛鉄板の
製造に切り替えることができる。ハンマ−トン模様形成
には霧化したシリコ−ンオイルをウェット塗膜にスプレ
−する方法もあるが、この方法はシリコ−ンオイルが少
しでも残存すると、着色亜鉛鉄板の製造に切り替えた場
合、塗膜にはじきが発生する。
【0005】ハンマ−トン模様は、模様の中央部塗膜厚
が極めて薄いため、耐食性が劣り、また、周囲塗膜厚が
着色亜鉛鉄板の塗膜厚に較べると、極めて厚いため、加
工性が劣る。このため、前記のような用途に使用する場
合、金属板に化成処理を施しても、下塗り塗装を省略し
て、中塗り塗料を直接金属板に塗装すると、塗膜密着性
や耐食性が劣ってしまい、使用できない。かかる理由で
下塗り塗装を施すことは必須の条件である。
が極めて薄いため、耐食性が劣り、また、周囲塗膜厚が
着色亜鉛鉄板の塗膜厚に較べると、極めて厚いため、加
工性が劣る。このため、前記のような用途に使用する場
合、金属板に化成処理を施しても、下塗り塗装を省略し
て、中塗り塗料を直接金属板に塗装すると、塗膜密着性
や耐食性が劣ってしまい、使用できない。かかる理由で
下塗り塗装を施すことは必須の条件である。
【0006】ところで、着色亜鉛鉄板のようなプレコ−
ト鋼板で下塗り塗装を施す場合、塗料ワニスに密着性、
加工性に優れた樹脂を用いて、耐食性を高めるのに防錆
顔料を配合し、また、塗膜表面を凹凸にして上塗り塗膜
との密着性を高めたり、塗膜隠蔽力を高めたりするのに
体質顔料や着色顔料を配合しているが、このような下塗
り塗料を前記のようなハンマ−トン模様の塗装法に使用
すると、ハンマ−トン模様が大きくならいという問題が
発生した。
ト鋼板で下塗り塗装を施す場合、塗料ワニスに密着性、
加工性に優れた樹脂を用いて、耐食性を高めるのに防錆
顔料を配合し、また、塗膜表面を凹凸にして上塗り塗膜
との密着性を高めたり、塗膜隠蔽力を高めたりするのに
体質顔料や着色顔料を配合しているが、このような下塗
り塗料を前記のようなハンマ−トン模様の塗装法に使用
すると、ハンマ−トン模様が大きくならいという問題が
発生した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このハンマ
−トン模様の問題を解消したハンマ−トン模様塗装金属
板の製造方法を提供するものである。
−トン模様の問題を解消したハンマ−トン模様塗装金属
板の製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、下塗り塗料の
乾燥後の塗膜鏡面反射率を70%以上にするとともに、
中塗り塗膜のウェット塗膜厚を25μm以上にした。
乾燥後の塗膜鏡面反射率を70%以上にするとともに、
中塗り塗膜のウェット塗膜厚を25μm以上にした。
【0009】
【作用】本発明者らは、着色亜鉛鉄板のようなプレコ−
ト鋼板に通常使用する設計の下塗り塗料をハンマ−トン
模様の塗装に使用すると模様が大きくならない原因を検
討した結果、塗膜表面の凹凸が原因であることがわかっ
た。図1は粒径の異なる体質顔料を添加したポリエステ
ル下塗り塗料を鋼板に塗装して、焼き付け乾燥した後、
アルミニウム粉末を含有するポリエステル中塗り塗料を
塗装して、その塗膜が35μmのウェット状態のときに
展延性剤の添加により表面張力を小さくしたポリエステ
ル上塗り塗料を粒状にスプレ−し、その後、10秒間放
置して塗膜の表面にハンマ−トン模様を形成させた後、
焼き付け乾燥したハンマ−トン模様塗装鋼板の下塗り塗
膜の60度鏡面光沢率とハンマ−トン模様の模様粒径と
の関係を示したものであるが、60度鏡面光沢率が従来
の40%以下であると、模様粒径は最大約3mmにしか
ならない。しかし、60度鏡面光沢率を70%以上にす
ると、模様粒径を約6mm以上に大きくすることができ
る。なお、模様粒径は定規で測定した。
ト鋼板に通常使用する設計の下塗り塗料をハンマ−トン
模様の塗装に使用すると模様が大きくならない原因を検
討した結果、塗膜表面の凹凸が原因であることがわかっ
た。図1は粒径の異なる体質顔料を添加したポリエステ
ル下塗り塗料を鋼板に塗装して、焼き付け乾燥した後、
アルミニウム粉末を含有するポリエステル中塗り塗料を
塗装して、その塗膜が35μmのウェット状態のときに
展延性剤の添加により表面張力を小さくしたポリエステ
ル上塗り塗料を粒状にスプレ−し、その後、10秒間放
置して塗膜の表面にハンマ−トン模様を形成させた後、
焼き付け乾燥したハンマ−トン模様塗装鋼板の下塗り塗
膜の60度鏡面光沢率とハンマ−トン模様の模様粒径と
の関係を示したものであるが、60度鏡面光沢率が従来
の40%以下であると、模様粒径は最大約3mmにしか
ならない。しかし、60度鏡面光沢率を70%以上にす
ると、模様粒径を約6mm以上に大きくすることができ
る。なお、模様粒径は定規で測定した。
【0010】ハンマ−トン模様形成にシリコ−ンオイル
のはじきを利用する方法の場合、下塗り塗膜の凹凸が大
きくてもこのような模様が大きくならないという問題は
生じない。これはシリコ−ンオイルのはじき作用が極め
て強いため、下塗り塗膜に凹凸があっても障害にならな
いためであると推定される。しかし、展延性剤の添加で
表面張力を小さくして、ハンマ−トン模様を形成する場
合は、中塗り塗膜を周囲に引き寄せる力が小さいため、
下塗り塗膜の凹凸が障害になり、模様が大きくならない
ためと推定される。
のはじきを利用する方法の場合、下塗り塗膜の凹凸が大
きくてもこのような模様が大きくならないという問題は
生じない。これはシリコ−ンオイルのはじき作用が極め
て強いため、下塗り塗膜に凹凸があっても障害にならな
いためであると推定される。しかし、展延性剤の添加で
表面張力を小さくして、ハンマ−トン模様を形成する場
合は、中塗り塗膜を周囲に引き寄せる力が小さいため、
下塗り塗膜の凹凸が障害になり、模様が大きくならない
ためと推定される。
【0011】しかし、下塗り塗膜の表面を平滑にして、
模様粒径を大きくすると、模様中央部の塗膜が薄くなる
ため、下塗り塗膜が透けて見え、色調が黒味を帯びてし
まうことが判明した。このため、模様粒径を大きくする
に当たっては中塗り塗膜塗装の際にウェット塗膜厚を厚
くして模様中央部の塗膜が薄くなっても、透けないよう
にする必要があった。そこで、中塗り塗膜塗装のウェッ
ト塗膜厚による模様粒径と色調の黒味の関係について調
査したところ、ウェット塗膜厚を25μm以上にすれば
よいことを見いだした。図2は60度鏡面光沢率が75
%一定のポリエステル下塗り塗膜を形成した後、アルミ
ニウム粉末含有のポリエステル塗料を塗装して、種々の
ウェット塗膜厚の中塗り塗膜を形成した後、図1の場合
と同様の塗装方法で上塗り塗料を塗装することによりハ
ンマ−トン模様を形成した塗装鋼板の中塗りウェット塗
膜厚による模様粒径と色調の黒味の関係を示したもので
あるが、中塗りウェット塗膜厚を25μm以上にする
と、色調の黒味は消滅する。また、模様粒径も大きくす
ることができるという利点もある。
模様粒径を大きくすると、模様中央部の塗膜が薄くなる
ため、下塗り塗膜が透けて見え、色調が黒味を帯びてし
まうことが判明した。このため、模様粒径を大きくする
に当たっては中塗り塗膜塗装の際にウェット塗膜厚を厚
くして模様中央部の塗膜が薄くなっても、透けないよう
にする必要があった。そこで、中塗り塗膜塗装のウェッ
ト塗膜厚による模様粒径と色調の黒味の関係について調
査したところ、ウェット塗膜厚を25μm以上にすれば
よいことを見いだした。図2は60度鏡面光沢率が75
%一定のポリエステル下塗り塗膜を形成した後、アルミ
ニウム粉末含有のポリエステル塗料を塗装して、種々の
ウェット塗膜厚の中塗り塗膜を形成した後、図1の場合
と同様の塗装方法で上塗り塗料を塗装することによりハ
ンマ−トン模様を形成した塗装鋼板の中塗りウェット塗
膜厚による模様粒径と色調の黒味の関係を示したもので
あるが、中塗りウェット塗膜厚を25μm以上にする
と、色調の黒味は消滅する。また、模様粒径も大きくす
ることができるという利点もある。
【0012】下塗り塗膜の60度鏡面光沢率を70%以
上にするには、下塗り塗料中に添加するシリカやアルミ
ナのような体質顔料に粒径の小さいものを用いるか、体
質顔料を添加しないようにすればよい。
上にするには、下塗り塗料中に添加するシリカやアルミ
ナのような体質顔料に粒径の小さいものを用いるか、体
質顔料を添加しないようにすればよい。
【0013】本発明法によるハンマ−トン模様塗装鋼板
の製造は、2コ−ト2ベ−ク方式の連続塗装ラインの第
2ロ−ルコ−タ−出側上方にスプレ−ガンを配置して、
第1ロ−ルコ−タ−で下塗り塗料をして、第1オ−ブン
で乾燥し、次に、第2ロ−ルコ−タ−で中塗り塗料を塗
装して、スプレ−ガンより塗装直後の中塗り塗膜に上塗
り塗料をスプレ−し、第2オ−ブンで乾燥すればよい。
の製造は、2コ−ト2ベ−ク方式の連続塗装ラインの第
2ロ−ルコ−タ−出側上方にスプレ−ガンを配置して、
第1ロ−ルコ−タ−で下塗り塗料をして、第1オ−ブン
で乾燥し、次に、第2ロ−ルコ−タ−で中塗り塗料を塗
装して、スプレ−ガンより塗装直後の中塗り塗膜に上塗
り塗料をスプレ−し、第2オ−ブンで乾燥すればよい。
【0014】
実施例1 ロ−ルコ−ト方式の2コ−ト2ベ−ク連続塗装ラインで
溶融亜鉛めっき鋼板にクロメ−ト処理を施して、クロム
付着量40mg/m2のクロメ−ト皮膜を形成した後、
スカイブル−色に着色したポリエステル系下塗り塗料
(乾燥塗膜の60度鏡面光沢率75%)を第1ロ−ルコ
−タ−で乾燥塗膜厚で7μmになるように塗装して、オ
−ブンで最高到達板温210℃で40秒間焼き付け乾燥
した。引き続いて、第2ロ−ルコ−タ−でポリエステル
系ワニスにアルミニウム粉末だけを添加した中塗り塗料
をウェット塗膜厚で35μm塗装して、第2ロ−ルコ−
タ−の出側上方に配置した回転霧化式エアガン[旭大隈
産業(株)製、商品名;エスポタ−ボESA87]で直
ちに展延性剤を添加した上塗り塗料(フォ−ドカップ粘
度40秒)をスプレ−した。鋼板はスプレ−後20秒経
過した時点でオ−ブンに入り、そこで最高到達板温21
0℃で50秒間焼き付け乾燥された。
溶融亜鉛めっき鋼板にクロメ−ト処理を施して、クロム
付着量40mg/m2のクロメ−ト皮膜を形成した後、
スカイブル−色に着色したポリエステル系下塗り塗料
(乾燥塗膜の60度鏡面光沢率75%)を第1ロ−ルコ
−タ−で乾燥塗膜厚で7μmになるように塗装して、オ
−ブンで最高到達板温210℃で40秒間焼き付け乾燥
した。引き続いて、第2ロ−ルコ−タ−でポリエステル
系ワニスにアルミニウム粉末だけを添加した中塗り塗料
をウェット塗膜厚で35μm塗装して、第2ロ−ルコ−
タ−の出側上方に配置した回転霧化式エアガン[旭大隈
産業(株)製、商品名;エスポタ−ボESA87]で直
ちに展延性剤を添加した上塗り塗料(フォ−ドカップ粘
度40秒)をスプレ−した。鋼板はスプレ−後20秒経
過した時点でオ−ブンに入り、そこで最高到達板温21
0℃で50秒間焼き付け乾燥された。
【0015】実施例2 実施例1において、下塗り塗料をグレ−色に着色したポ
リエステル系塗料(乾燥塗膜の60度鏡面光沢率70
%)にして、中塗り塗料のウェット塗膜厚を25μmに
した。
リエステル系塗料(乾燥塗膜の60度鏡面光沢率70
%)にして、中塗り塗料のウェット塗膜厚を25μmに
した。
【0016】比較例 実施例1において、下塗り塗料を着色亜鉛鉄板製造用の
プライマ−であるポリエステル系塗料(乾燥塗膜の60
度鏡面光沢率40%)にして、中塗り塗料のウェット塗
膜厚を20μmにした。
プライマ−であるポリエステル系塗料(乾燥塗膜の60
度鏡面光沢率40%)にして、中塗り塗料のウェット塗
膜厚を20μmにした。
【0017】以上のようにして製造したハンマ−トン模
様塗装鋼板の模様粒径を測定した。表1にこの結果を示
す。なお、模様粒径は定規で測定した。
様塗装鋼板の模様粒径を測定した。表1にこの結果を示
す。なお、模様粒径は定規で測定した。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明法によれば、スプ
レ−した上塗り塗料で中塗りウェット塗膜の表面張力を
小さくして、ハンマ−トン模様を形成する塗装鋼板の製
造方法でハンマ−トン模様を大きくでき、しかも、色調
が黒みを帯びない。
レ−した上塗り塗料で中塗りウェット塗膜の表面張力を
小さくして、ハンマ−トン模様を形成する塗装鋼板の製
造方法でハンマ−トン模様を大きくでき、しかも、色調
が黒みを帯びない。
【図1】は、ポリエステル系下塗り塗膜の上にアルミニ
ウム粉末含有ポリエステル中塗り塗料を塗装して、その
塗膜がウェット状態のときに中塗り塗料より表面張力の
小さいポリエステル上塗り塗料を粒状にスプレ−するこ
とによりハンマ−トン模様塗装鋼板を製造する方法にお
いて、下塗り塗膜に添加する体質顔料の粒径を変化させ
た場合の下塗り塗膜の60度鏡面光沢率とハンマ−トン
模様の模様粒径との関係を示すグラフである。
ウム粉末含有ポリエステル中塗り塗料を塗装して、その
塗膜がウェット状態のときに中塗り塗料より表面張力の
小さいポリエステル上塗り塗料を粒状にスプレ−するこ
とによりハンマ−トン模様塗装鋼板を製造する方法にお
いて、下塗り塗膜に添加する体質顔料の粒径を変化させ
た場合の下塗り塗膜の60度鏡面光沢率とハンマ−トン
模様の模様粒径との関係を示すグラフである。
【図2】は、60度鏡面光沢率が75%一定のポリエス
テル下塗り塗膜を形成した後、アルミニウム粉末含有ポ
リエステル塗料を塗装して、種々のウェット塗膜厚の中
塗り塗膜を形成した後、図1の場合と同様の塗装方法で
上塗り塗料を塗装することによりハンマ−トン模様を形
成する塗装鋼板の製造方法において、中塗りウェット塗
膜厚による模様粒径と色調の黒味の関係を示すグラフで
ある。
テル下塗り塗膜を形成した後、アルミニウム粉末含有ポ
リエステル塗料を塗装して、種々のウェット塗膜厚の中
塗り塗膜を形成した後、図1の場合と同様の塗装方法で
上塗り塗料を塗装することによりハンマ−トン模様を形
成する塗装鋼板の製造方法において、中塗りウェット塗
膜厚による模様粒径と色調の黒味の関係を示すグラフで
ある。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 15/08 B05D 7/14
Claims (1)
- 【請求項1】 金属板の表面に下塗り塗料を塗装し
て、乾燥させた後、無機顔料粉末を含有する中塗り塗料
を塗装して、その塗膜が乾燥しないうちに中塗り塗料と
相溶可能な樹脂系の塗料で、中塗り塗料より表面張力の
小さい上塗り塗料を粒状にスプレ−し、不定形模様の形
成後乾燥する塗装金属板の製造方法において、前記下塗
り塗料の乾燥後の塗膜60度鏡面反射率を70%以上に
するとともに、中塗り塗膜のウェット塗膜厚を25μm
以上にすることを特徴とするハンマ−トン模様塗装金属
板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04490595A JP3162940B2 (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | ハンマ−トン模様塗装金属板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04490595A JP3162940B2 (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | ハンマ−トン模様塗装金属板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08216331A JPH08216331A (ja) | 1996-08-27 |
JP3162940B2 true JP3162940B2 (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=12704492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04490595A Expired - Fee Related JP3162940B2 (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | ハンマ−トン模様塗装金属板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3162940B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100481629B1 (ko) * | 1996-12-30 | 2005-12-30 | 주식회사 엘지화학 | 특수유브이도료및이를이용한바닥장식재의제조방법 |
FR2791560B1 (fr) * | 1999-03-31 | 2003-03-07 | Oreal | Vernis a ongles a effet martele |
JP2005324122A (ja) * | 2004-05-14 | 2005-11-24 | Jfe Galvanizing & Coating Co Ltd | ハンマートーン模様塗装金属板の製造方法 |
JP4871017B2 (ja) * | 2006-04-28 | 2012-02-08 | 日鉄住金鋼板株式会社 | ハンマートーン模様塗装板の製造方法 |
-
1995
- 1995-02-09 JP JP04490595A patent/JP3162940B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08216331A (ja) | 1996-08-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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