JP4477847B2 - クリヤー塗装金属板 - Google Patents

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Description

本発明は、建材や家電製品等に使用される意匠性に優れたクリヤー塗装金属板に関するものである。
塗装金属板は、家電、建材分野で幅広く使用されている。塗装金属板には、様々な機能を持たせたものがあるが、中でも意匠性を高める目的で、表面に透明な塗装を施したクリヤー塗装金属板が注目されている。クリヤー塗装金属板の塗膜構成は、着色したベースコートとその上のクリヤー塗装からなるもので、クリヤー塗装の中に着色粒子を入れて、さらに意匠性を高めた製品が広く使用されるようになっている。例えば、建材分野ではサイジング材として使用されている。
さて、上記のクリヤー塗装鋼板はベースコートの色によって異なるクリヤー塗料を塗装することが多かった。例えば、ベースコートの色が濃色であれば、クリヤー塗装中の濃色の粒子は添加した効果が現れにくいため、濃色の粒子を減らして淡色の粒子を多くする、逆に、ベースコートの色が淡色であれば、クリヤー塗装中の淡色の粒子を減らして濃色の粒子を多くする、等の処方がとられ、ベースコートの色により、異なるクリヤー塗装を施す必要があった。
しかし、通常の塗装ラインにおいて、塗料を変更することは時間のロスにつながり、さらに粒子を添加したクリヤー塗料の場合は、粒子が配管等に沈着するため、洗浄に時間をかけて丁寧に行う必要があり、通常の塗料変更よりさらに時間がかかる問題点があった。すなわち、塗装鋼板の製造ラインにおいては、ベースコートの色が変わっても、クリヤー塗料を変更しないことが望まれていたのであった。
このような要望に対して、特許文献1では、ラインを止めることなく塗料を変更するローラーカーテンコーター装置が提案されている。確かにこの装置によりラインを止めることなく、塗料を変えることが可能となるが、このような装置は多額の設備投資を必要とするため好ましくはない。
つまり、現在は有効な方法がなく、ロットを集約して、同じ色のベースコートを集中して製造する等して、できる限りクリヤー塗料の変更回数を少なくする方法がとられていたが、近年の他品種小ロット化の流れの中で、ベースコートの色が異なっても、常にクリヤー塗装中の着色粒子が意匠性を発揮することのできるクリヤー塗装金属板の開発が望まれていた。
特開平7-51608号公報
本発明は、上記課題を解決するものであり、ベースコートの色が異なっても、常に着色粒子が意匠性を発揮することができるクリヤー塗装金属板を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を解決すべく、ベースコート塗装の色とクリヤー塗料に添加する粒子の色及び量の関係、さらにはベースコート上にクリヤー塗装を施した条件での意匠性を検討した。その結果、クリヤー塗装中の粒子の基本色を選定し、その量と割合とを制御することによって、ベースコートの色が変わっても、クリヤー塗装による意匠がほぼ一定に付与できることがわかった。
本発明がその要旨とするところは、以下のとおりである。
(1)金属板の少なくとも片面に青色系、緑色系、茶色系、ベージュ系のいずれかである着色塗膜層を有する金属板の少なくとも一部の着色塗膜層上のクリヤー被覆層に、着色粒子として平均粒径がそれぞれ10〜500μmの赤色粒子、黄色粒子及び黒色粒子、を少なくとも含有するクリヤー塗装金属板であって、該クリヤー塗装中の各粒子の占有面積率がそれぞれ0.5〜40%であり、かつ、各粒子の占有面積率の総計が、3〜60%であり、該着色粒子の占有面積率が下記(A)式の関係を満足することを特徴とするクリヤー塗装金属板。
赤色粒子占有面積率 + 黄色粒子占有面積率 ≦ 黒色粒子占有面積率 (A)
(2)金属板の少なくとも片面に青色系、緑色系、茶色系、ベージュ系のいずれかである着色塗膜層を有する金属板の少なくとも一部の着色塗膜層上のクリヤー被覆層に、着色粒子として平均粒径がそれぞれ10〜500μmの赤色粒子、黄色粒子、黒色粒子及び白色粒子を少なくとも含有するクリヤー塗装金属板であって、該クリヤー塗装中の各粒子の占有面積率がそれぞれ0.5〜40%であり、かつ、各粒子の占有面積率の総計が、3〜60%であり、該着色粒子の占有面積率が下記(B)式の関係を満足することを特徴とするクリヤー塗装金属板。
赤色粒子占有面積率 + 黄色粒子占有面積率
≦ 黒色粒子占有面積率 + 白色粒子占有面積率 (B
) 金属板の少なくとも片面上に、青色系、緑色系、茶色系、ベージュ系のいずれかである着色塗膜を形成した後、該着色塗膜の少なくとも一部の上に、着色粒子として平均粒径がそれぞれ10〜500μmの赤色粒子、黄色粒子及び黒色粒子、を少なくとも含有し塗膜とした時に各粒子の占有面積率がそれぞれ0.5〜40%であり、かつ、各粒子の占有面積率の総計が、3〜60%であり、該着色粒子の占有面積率が下記(A)式の関係を満足する着色粒子を含有するクリヤー塗料をカーテンコーターにより塗布してから、乾燥、硬化することを特徴とする(1)に記載のクリヤー塗装金属板の製造方法。
赤色粒子占有面積率 + 黄色粒子占有面積率 ≦ 黒色粒子占有面積率 (A)
) 金属板の少なくとも片面上に、青色系、緑色系、茶色系、ベージュ系のいずれかである着色塗膜を形成した後、該着色塗膜の少なくとも一部の上に、着色粒子として平均粒径がそれぞれ10〜500μmの赤色粒子、黄色粒子、黒色粒子及び白色粒子を少なくとも含有し塗膜としたときに各粒子の占有面積率がそれぞれ0.5〜40%であり、かつ、各粒子の占有面積率の総計が、3〜60%であり、該着色粒子の占有面積率が下記(B)式の関係を満足する着色粒子を含有するクリヤー塗料をカーテンコーターにより塗布してから、乾燥、硬化することを特徴とする(2)に記載のクリヤー塗装金属板の製造方法。
赤色粒子占有面積率 + 黄色粒子占有面積率
≦ 黒色粒子占有面積率 + 白色粒子占有面積率 (B)
) 前記カーテンコーターがローラーカーテンコーターである()又は()に記載のクリヤー塗装金属板の製造方法。
) 金属板の少なくとも片面上に、着色粒子として平均粒径がそれぞれ10〜500μmの赤色粒子、黄色粒子及び黒色粒子、を少なくとも含有し塗膜としたときに各粒子の占有面積率がそれぞれ0.5〜40%であり、かつ、各粒子の占有面積率の総計が、3〜60%であり、該着色粒子の占有面積率が下記(A)式の関係を満足する着色粒子を含有するクリヤー塗料と、青色系、緑色系、茶色系、ベージュ系のいずれかである着色塗料とを、着色塗料が金属板に接するように複層カーテンコーターにより同時に塗布して、乾燥、硬化することを特徴とする(1)に記載のクリヤー塗装金属板の製造方法。
赤色粒子占有面積率 + 黄色粒子占有面積率 ≦ 黒色粒子占有面積率 (A)
) 金属板の少なくとも片面上に、着色粒子として平均粒径がそれぞれ10〜500μmの赤色粒子、黄色粒子、黒色粒子及び白色粒子、を少なくとも含有し塗膜としたときに各粒子の占有面積率がそれぞれ0.5〜40%であり、かつ、各粒子の占有面積率の総計が、3〜60%であり、該着色粒子の占有面積率が下記(B)式の関係を満足する着色粒子を含有するクリヤー塗料と、青色系、緑色系、茶色系、ベージュ系のいずれかである着色塗料とを、着色塗料が金属板に接するように複層カーテンコーターにより同時に塗布して、乾燥、硬化することを特徴とする(2)に記載のクリヤー塗装金属板の製造方法。
赤色粒子占有面積率 + 黄色粒子占有面積率
≦ 黒色粒子占有面積率 + 白色粒子占有面積率 (B
本発明のクリヤー塗装金属板は、ベースコートの色に捕らわれず、良好な意匠性を付与することができるものである。
本発明のクリヤー塗装金属板の製造方法は、従来のベースコート毎に行うクリヤー塗料の変更作業を不要として、製造現場における作業性を高めることができる特長を有するものである。
以下に本発明を詳細に説明する。
発明者らは、広く使用されているクリヤー塗装金属板のベースコートの色を調査したところ、青色系、緑色系、茶色系、ベージュ系が多いことがわかった。これらベース色に対して、どのような色の粒子を配合すると、粒子が際だって、意匠性が良好に付与できるかを検討した。その結果、黒色、白色、赤色、黄色の4色が重要であることを見出した。着色粒子としては他に、青、緑、紫、茶、等があるが、汎用されているベースコート全てに対して、良好な意匠性を付与する粒子の組合せは、上記の黒色、白色、赤色、黄色であった。
但し、白色粒子は、人による好みの差が激しく、白色粒子を好む人もいれば、好まない人もいることが判明したので、粒子の組合せとしては黒色、白色、赤色、黄色の4色を基本とする場合と、黒色、赤色、黄色の3色を基本とする場合の、2通りが最適であることがわかった。
本発明の黒色粒子の黒色は、特に定めるものではなく、一般に黒色と考えられている色を使用することができる。例えば、マンセル記号で明度が1〜2程度のものが好適できる。本発明の白色粒子の白色は、特に定めるものではなく、一般に白色と考えられている色を使用することができる。例えば、マンセル記号で明度が9〜9.5程度のものが好適である。本発明の赤色粒子の赤色は、特に定めるものではなく、一般に赤色と考えられている色を使用することができる。例えば、マンセル記号の色相表示で主要色相のRと標記されるものが好適である。本発明の黄色粒子の黄色は、特に定めるものではなく、一般に黄色と考えられている色を使用することができる。例えば、マンセル記号の色相表示で主要色相のYと標記されるものが好適である。
本発明に使用する黒色粒子、白色粒子、黄色粒子、赤色粒子それぞれの平均粒径は、10〜500μmである。10μm未満では、粒子を添加した効果が少なく、意匠性付与が不十分である。一方、500μm超では、塗料を焼き付ける際に溶剤が抜けにくくなるため、いわゆるワキと呼ばれる現象が多く発生するようになるので好ましくない。より好ましくは、20〜200μmである。
本発明のクリヤー塗装金属板の着色粒子として、赤色粒子、黄色粒子及び黒色粒子の3色を用いる場合、いずれの着色粒子のクリヤー被覆層中の占有面積率も0.5〜40%である。いずれの着色粒子もクリヤー被覆層中の占有面積率が0.5%未満では添加した効果が現れず、一方、40%超ではその色が強く現れすぎて、他の色とのバランスがとれず、外観上好ましくない。より好ましくは5〜20%である。さらに、黄色粒子、赤色粒子、黒色粒子の占有面積率の総計は3〜60%である。3%未満では着色粒子を添加した効果が現れず、一方、60%超では厳しい加工時に粒子が脱落する問題がある。より好ましくは、5〜40%である。
本発明のクリヤー塗装金属板のクリヤー被覆中の各着色粒子の占有面積率の関係
赤色粒子占有面積率 + 黄色粒子占有面積率 ≦ 黒色粒子占有面積率
を満足するので、良好に意匠を付与することができる。本発明者らが粒子の占有面積率と意匠性の関係を詳細に検討したところ、相対的に黒色粒子の割合を増やすと、コントラストが強くなり意匠性が高まることが判明したので、このような関係式を導入した。赤色粒子と黄色粒子の占有面積率をなるべく近づけることが、さらに望ましい。
本発明のクリヤー塗装金属板中の着色粒子として、赤色粒子、黄色粒子、黒色粒子及び白色粒子の4色を用いる場合、いずれの着色粒子のクリヤー被覆層中の占有面積率も0.5〜40%である。いずれの着色粒子もクリヤー被覆層中の占有面積率が0.5%未満では添加した効果が現れず、一方、40%超ではその色が強く現れすぎて、他の色とのバランスがとれず、外観上好ましくない。より好ましくは5〜20%である。さらに、黄色粒子、赤色粒子、黒色粒子、白色粒子の占有面積率の総計は3〜60%である。3%未満では着色粒子を添加した効果が現れず、一方、60%超では厳しい加工時に粒子が脱落する問題がある。より好ましくは、5〜40%である。
本発明のクリヤー塗装金属板のクリヤー被覆中の各着色粒子の占有面積率の関係
赤色粒子占有面積率 + 黄色粒子占有面積率 ≦ 白色粒子占有面積率 + 黒色粒子占有面積率
を満足するので、良好に意匠を付与することができる。本発明者らが粒子の占有面積率と意匠性の関係を詳細に検討したところ、相対的に黒色粒子や白色粒子の割合を増やすと、コントラストが強くなり意匠性が高まることが判明したので、このような関係式を導入した。赤色粒子と黄色粒子の占有面積率をなるべく近づけることが、さらに望ましい。
本発明の粒子の材質は、特に限定するものではなく、通常、添加剤として使用されている粒子をそのまま適用することができる。例えば、ポリアクリロニトリル粒子、ポリエステル粒子、ポリウレタン粒子等の樹脂系粒子、マイカ、雲母、アルミ粉、ガラスビーズ等の無機系粒子、を挙げることができる。これらは、単独でも2種類以上を混合してもよい。即ち、白色粒子を白色アクリル粒子と白色マイカの両方を使用する等、同一色を複数の粒子で構成してもよいし、白色粒子をポリアクリロニトリル粒子、青色粒子をポリエステル粒子としてもよい。粒子の形状は、特に限定されるものではなく、例えば、球状、鱗片状、円盤状、繊維状、不定形状等が挙げられる。
本発明のクリヤー塗装鋼板に使用するクリヤー塗装の樹脂は、特に限定されるものではなく、通常、塗料用樹脂として使用されているものを適用することができる。例えば、高分子ポリエステル系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、フッ素系樹脂、あるいはこれらの変性樹脂等の樹脂成分をブチル化メラミン、メチル化メラミン、ブチルメチル混合メラミン、尿素樹脂、イソシアネートやこれらの混合系の架橋成分により架橋させたもの、あるいは電子線硬化型、紫外線硬化型等のものが挙げられる。
クリヤー塗装には、各種着色顔料を添加してもよいが、過度の着色は塗装後に粒子を隠蔽し、意匠性を落とすので、塗膜の透視性が確保される程度の着色に留めるべきである。染料により有色透明なクリヤー塗装とすることは意匠上の問題は無い。
クリヤー塗装には、シリカ等の光沢調整剤を含んでもよいし、必要に応じて、表面平滑剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤、粘度調整剤、硬化触媒、顔料分散剤、顔料沈降防止剤、色別れ防止剤等を含んでもよい。
クリヤー塗装には、黄色粒子、赤色粒子、白色粒子、黒色粒子の基本色粒子以外の着色粒子を含有してもよい。但し、その場合の着色粒子の含有量は基本粒子の含有量の10質量%以下とすることが望ましい。基本色以外の着色粒子が多いと、ベースコートの色によっては意匠性が損なわれる場合がある。
クリヤー塗装は、任意の方法で塗装することができる。例えば、バーコーター、スプレー塗装、刷毛塗り、ロールコーター、オーバーフローカーテンコーター、スリットカーテンコーター、ローラーカーテンコーター、Tダイ、複層カーテンコーター等が挙げられる。
ただし、粒径の大きな骨材を含有する塗料を低膜厚で塗装するためには、適切な塗装方法を選択することが必要となる。ロールコーターでは、骨材がロールと被塗物との間を通過することができず排除されるため、60μm以上の骨材入り塗料を20μm程度の膜厚で塗装しようとしても無理である。また、スプレー塗装では、塗膜厚を薄くすることが難しい。しかし、オーバーフローカーテンコーター、スリットカーテンコーター、ローラーカーテンコーター、複層カーテンコーターのような塗装方法では、これらの問題点がすべてクリアされる。カーテンコーターは、塗料を薄いカーテン状に落下させ、その下を金属板等の被塗物を通過させて塗装する方式である。非接触式の塗装方法であるため、大粒径の骨材でも排除されることはなく、塗料中の含有物は確実にそのまま被塗物上に塗布される。また、被塗物を通過させるスピードを速くすることで、薄膜塗装が容易に可能である。本発明のクリヤー金属板を安定的に製造するには、これらのカーテンコーターを使用することがきわめて有用である。
特に、ローラーカーテンコーターと複層カーテンコーターの何れかを使用することが好ましい。オーバーフローカーテンコーターは、塗料を容器からオーバーフローさせてカーテンを形成させ、また、スリットカーテンコーターは、塗料をスリット間から落とすことによってカーテンを形成させるものであり、いずれも塗料が自由落下を始める部分では装置が静止している。これに対し、ローラーカーテンコーターでは、回転する2本のロール間を塗料が通過し、カーテンが形成させる方式であるため、塗料が自由落下を始める部分では常に装置が作動しており、大粒径の骨材が停滞することがなく、塗料流量も制御し易く、安定的なカーテン形成に有利である。結果として、塗装欠陥の発生頻度を低く抑えることができる。一方、複層カーテンコーターの特長は、隣接する任意の組合せの複数層を一度に塗装し、乾燥(硬化)させることにあり、例えば、ベースコート塗料とクリヤー塗料を同時に塗装し、乾燥(硬化)させることができる。従って、塗装及び乾燥(硬化)の工程数を総層数よりも少なくすることができるため、コスト的に有利である。
本発明のクリヤー塗料の乾燥(硬化)方式は、任意であり、熱風加熱、高周波誘導加熱等の加熱乾燥や、自然乾燥、電子線、紫外線の照射による硬化等、使用する塗料に適した方式を選択すればよい。
本発明のクリヤー塗装鋼板のクリヤー皮膜層は、1層以上であれば何層であってもかまわない。また、本発明のクリヤー被覆層の上層に、一般のクリヤー塗料を塗装してもよい。
本発明に用いる下地金属板は、特に限定するものではないが、ステンレス鋼板、めっき鋼板及びアルミニウム合金板が適している。ステンレス鋼板としては、フェライト系ステンレス鋼板、マルテンサイト系ステンレス鋼板、オーステナイト系ステンレス鋼板等が挙げられる。めっき鋼板としては亜鉛めっき鋼板、亜鉛-鉄合金めっき鋼板、亜鉛-ニッケル合金めっき鋼板、亜鉛-クロム合金めっき鋼板、亜鉛-アルミ合金めっき鋼板、アルミめっき鋼板、亜鉛-アルミ-マグネシウム合金めっき鋼板、亜鉛-アルミ-マグネシウム-シリコン合金めっき鋼板、アルミ-シリコン合金めっき鋼板、亜鉛めっきステンレス鋼板、アルミめっきステンレス鋼板等が挙げられる。アルミニウム合金板としては、JIS1000番系(純Al系)、JIS2000番系(Al-Cu系)、JIS3000番系(Al-Mn系)、JIS4000番系(Al-Si系)、JIS5000番系(Al-Mg系)、JIS6000番系(Al-Mg-Si系)、JIS7000番系(Al-Zn系)等が挙げられる。
金属板の塗装前処理としては、水洗、湯洗、酸洗、アルカリ脱脂、研削、研磨等があり、必要に応じてこれらを単独もしくは組み合わせて行うとよい。塗装前処理の条件は適宜選択すればよい。
金属板の上には、必要に応じて化成処理を施してもよい。化成処理は、塗装と下地金属板の密着性をより強固なものとするためと、耐食性の向上を目的として処理される。化成処理としては、公知の技術が使用でき、例えば、リン酸亜鉛処理、クロメート処理、シランカップリング処理、複合酸化被膜処理、ノンクロメート処理、タンニン酸系処理、チタニア系処理、ジルコニア系処理、これらの混合処理等が挙げられる。
本発明のクリヤー塗装金属板では、金属板とクリヤー塗装の間には青色系、緑色系、茶色系、ベージュ系のいずれかで着色した下塗り塗装(ベースコート)を通常設ける。下塗り塗装の塗料は、通常の下塗りに使用されているものをそのまま使用できる。樹脂としては、用途に応じて一般に公知の樹脂を適用することができる。即ち、高分子ポリエステル系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、フッ素系樹脂、シリコンポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ブチラール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、フェノール系樹脂、あるいはこれらの変成樹脂等の樹脂成分を、ブチル化メラミン、メチル化メラミン、ブチルメチル混合メラミン、尿素樹脂、イソシアネートやこれらの混合系の架橋剤成分により架橋させたものが適用できる。
食性を向上させる目的で、下塗り塗装に防錆顔料を添加してもよい。防錆顔料としては、公知の防錆顔料を適用でき、例えば、リン酸亜鉛、リン酸鉄、リン酸アルミニウム、亜リン酸亜鉛、等のリン酸系防錆顔料、モリブデン酸カルシウム、モリブデン酸アルミニウム、モリブデン酸バリウム、等のモリブデン酸系防錆顔料、酸化バナジウム等のバナジウム系防錆顔料、カルシウムシリケート等のシリケート系顔料、ストロンチウムクロメート、ジンククロメート、カルシウムクロメート、カリウムクロメート、バリウムクロメート等のクロメート系防錆顔料、水分散シリカ、ヒュームドシリカ等の微粒シリカ、フェロシリコン等のフェロアロイ、等を用いることができる。これらは、単独で用いてもよいし、複数を混合して用いてもよい。カーボンブラック粉末を添加してもよい。
化成処理層の上に、防錆顔料を有する下塗り塗装、青色系、緑色系、茶色系、ベージュ系のいずれかで着色した中塗り塗装、本発明のクリヤー塗装と順次積層して3コート塗装としてもよい。また、化成処理層の上に、青色系、緑色系、茶色系、ベージュ系のいずれかで着色した下塗り塗装(ベースコート)、本発明の塗料と順次積層して2コート塗装としてもよい
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
下地金属板としては、溶融亜鉛めっき鋼板(両面めっき付着量180g/m2、板厚0.27mm)を使用した。溶融亜鉛めっき鋼板を脱脂後、化成処理として塗布型クロメート処理を施した。塗布型クロメート処理としては、日本パーカライジング(株)製、ZM1300を全Cr量50mg/m2で処理した。
化成処理を施した各めっき鋼板の上に、下塗り塗装(ベースコート)として、日本ペイント(株)製の高分子ポリエステル系ベースコート塗料を塗装した。色はレンガ、ベージュ、グリーンとし、乾燥膜厚にして15μmの厚さで塗布した。
本発明のクリヤー塗装を作製するクリヤー塗料としては、日本ペイント(株)製の高分子ポリエステル系クリヤー塗料に各種着色粒子を添加した。粒子としてはアクリル樹脂ビーズを使用し、樹脂ビーズの色は赤、黄、黒、白とした。これらの塗料をロールコーター、ローラーカーテンコーター、複層カーテンコーターにより塗装した後、乾燥・硬化させた。なお、複層カーテンコーターでは、ベースコート塗料とクリヤー塗料を同時に塗布した。
クリヤー塗装の詳細、塗装後の粒子の占有面積率を表1〜3に示した。なお、占有面積率は画像解析により求めた。
塗装後のクリヤー塗装金属板の評価は、目視による意匠性評価と、エンボス成形性試験により行った。
意匠性の評価は、2m離れた場所から塗装鋼板を目視で観察し、下記評価基準で3以上を合格とした。
意匠性評価の基準
1 : 粒子がみえない
2 : 粒子がわずかにみえるが、意匠性が不充分。
3 : 粒子がみえ、意匠性がある
4 : 粒子が充分にみえ、充分な意匠性がある
一方、エンボス成形性試験は、石目調のエンボス柄をロール成形で転写した後、サイジング材(クリヤー塗装金属板)へのロールフォーミングまでを行った。この後、凸部の粒子の剥離度合いを拡大率10倍のルーペで観察し、下記の評価基準で3以上を合格とした。
エンボス成形性試験の評価基準
1 : 粒子の脱落多
2 : 粒子の脱落中
3 : 粒子の脱落微
4 : 粒子の脱落無し
総合評価は、意匠性評価とエンボス成形性試験のいずれにおいても3以上であったものを合格とした。
Figure 0004477847
Figure 0004477847
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表1〜3に性能評価結果をまとめて示した。なお、表1〜3に示した粒子の平均粒径は、塗料に添加した各粒子の平均粒径である。表1〜3より、本発明の範囲のクリヤー塗料及びクリヤー塗装金属板の条件で、良好な意匠性とエンボス成形性が付与されることがわかる。一方、塗装中の粒子の含有量が少なくても、多くても、意匠性又はエンボス成形性に劣っていた。
塗装方法としては、ローラーカーテンコーターを使用すると、いずれの条件でも粒子が良好に金属板上に転写された。また、複層カーテンコーターを使用すると、意匠性とエンボス成形性はローラーカーテンコーターを使用した場合と変わらないが、ベースコート塗料とクリヤー塗料を同時に塗布・乾燥することができるため、工程を短縮できるメリットがあった。

Claims (7)

  1. 金属板の少なくとも片面に青色系、緑色系、茶色系、ベージュ系のいずれかである着色塗膜層を有する金属板の、少なくとも一部の着色塗膜層上のクリヤー被覆層に、着色粒子として平均粒径がそれぞれ10〜500μmの赤色粒子、黄色粒子及び黒色粒子、を少なくとも含有するクリヤー塗装金属板であって、該クリヤー塗装中の各粒子の占有面積率がそれぞれ0.5〜40%であり、かつ、各粒子の占有面積率の総計が、3〜60%であり、該着色粒子の占有面積率が下記(A)式の関係を満足することを特徴とするクリヤー塗装金属板。
    赤色粒子占有面積率 + 黄色粒子占有面積率 ≦ 黒色粒子占有面積率 (A)
  2. 金属板の少なくとも片面に青色系、緑色系、茶色系、ベージュ系のいずれかである着色塗膜層を有する金属板の、少なくとも一部の着色塗膜層上のクリヤー被覆層に、着色粒子として平均粒径がそれぞれ10〜500μmの赤色粒子、黄色粒子、黒色粒子及び白色粒子を少なくとも含有するクリヤー塗装金属板であって、該クリヤー塗装中の各粒子の占有面積率がそれぞれ0.5〜40%であり、かつ、各粒子の占有面積率の総計が、3〜60%であり、該着色粒子の占有面積率が下記(B)式の関係を満足することを特徴とするクリヤー塗装金属板。
    赤色粒子占有面積率 + 黄色粒子占有面積率
    ≦ 黒色粒子占有面積率 + 白色粒子占有面積率 (B)
  3. 金属板の少なくとも片面上に、青色系、緑色系、茶色系、ベージュ系のいずれかである着色塗膜を形成した後、該着色塗膜の少なくとも一部の上に、着色粒子として平均粒径がそれぞれ10〜500μmの赤色粒子、黄色粒子及び黒色粒子、を少なくとも含有し、塗膜とした時の各粒子の占有面積率がそれぞれ0.5〜40%であり、かつ、各粒子の占有面積率の総計が、3〜60%であり、該着色粒子の占有面積率が下記(A)式の関係を満足する着色粒子を含有するクリヤー塗料をカーテンコーターにより塗布してから、乾燥、硬化することを特徴とする請求項1に記載のクリヤー塗装金属板の製造方法。
    赤色粒子占有面積率 + 黄色粒子占有面積率 ≦ 黒色粒子占有面積率 (A)
  4. 金属板の少なくとも片面上に、青色系、緑色系、茶色系、ベージュ系のいずれかである着色塗膜を形成した後、該着色塗膜の少なくとも一部の上に、着色粒子として平均粒径がそれぞれ10〜500μmの赤色粒子、黄色粒子、黒色粒子及び白色粒子を少なくとも含有し、塗膜とした時に各粒子の占有面積率がそれぞれ0.5〜40%であり、かつ、各粒子の占有面積率の総計が、3〜60%であり、該着色粒子の占有面積率が下記(B)式の関係を満足する着色粒子を含有するクリヤー塗料をカーテンコーターにより塗布してから、乾燥、硬化することを特徴とする請求項2に記載のクリヤー塗装金属板の製造方法。
    赤色粒子占有面積率 + 黄色粒子占有面積率
    ≦ 黒色粒子占有面積率 + 白色粒子占有面積率 (B)
  5. 前記カーテンコーターがローラーカーテンコーターである請求項またはに記載のクリヤー塗装金属板の製造方法。
  6. 金属板の少なくとも片面上に、着色粒子として平均粒径がそれぞれ10〜500μmの赤色粒子、黄色粒子及び黒色粒子、を少なくとも含有し塗膜としたときに各粒子の占有面積率がそれぞれ0.5〜40%であり、かつ、各粒子の占有面積率の総計が、3〜60%であり、該着色粒子の占有面積率が下記(A)式の関係を満足する着色粒子を含有するクリヤー塗料と、青色系、緑色系、茶色系、ベージュ系のいずれかである着色塗料とを、着色塗料が金属板に接するように複層カーテンコーターにより同時に塗布して、乾燥、硬化することを特徴とする請求項1に記載のクリヤー塗装金属板の製造方法。
    赤色粒子占有面積率 + 黄色粒子占有面積率 ≦ 黒色粒子占有面積率 (A)
  7. 金属板の少なくとも片面上に、 着色粒子として平均粒径がそれぞれ10〜500μmの赤色粒子、黄色粒子、黒色粒子及び白色粒子、を少なくとも含有し塗膜としたときに各粒子の占有面積率がそれぞれ0.5〜40%であり、かつ、各粒子の占有面積率の総計が、3〜60%であり、該着色粒子の占有面積率が下記(B)式の関係を満足する着色粒子を含有するクリヤー塗料と、青色系、緑色系、茶色系、ベージュ系のいずれかである着色塗料とを、着色塗料が金属板に接するように複層カーテンコーターにより同時に塗布して、乾燥、硬化することを特徴とする請求項2に記載のクリヤー塗装金属板の製造方法。
    赤色粒子占有面積率 + 黄色粒子占有面積率
    ≦ 黒色粒子占有面積率 + 白色粒子占有面積率 (B)
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