JP2832355B2 - ケーブル用止水テープ - Google Patents

ケーブル用止水テープ

Info

Publication number
JP2832355B2
JP2832355B2 JP1026483A JP2648389A JP2832355B2 JP 2832355 B2 JP2832355 B2 JP 2832355B2 JP 1026483 A JP1026483 A JP 1026483A JP 2648389 A JP2648389 A JP 2648389A JP 2832355 B2 JP2832355 B2 JP 2832355B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
tape
cable
resin composition
synthetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1026483A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02207410A (ja
Inventor
政義 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukuoka Kurosu Kogyo Kk
Original Assignee
Fukuoka Kurosu Kogyo Kk
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fukuoka Kurosu Kogyo Kk filed Critical Fukuoka Kurosu Kogyo Kk
Priority to JP1026483A priority Critical patent/JP2832355B2/ja
Publication of JPH02207410A publication Critical patent/JPH02207410A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2832355B2 publication Critical patent/JP2832355B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4401Optical cables
    • G02B6/4429Means specially adapted for strengthening or protecting the cables
    • G02B6/44384Means specially adapted for strengthening or protecting the cables the means comprising water blocking or hydrophobic materials
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/14Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ケーブル内に水が浸入した際、ケーブルの
長手方向と内部方向へ走水するのを防止するケーブル用
止水テープに関するものである。
(従来の技術) 従来において、ケーブル内で浸入してくる水の走水を
防止するため、止水テープを使用することは公知であ
る。
例えば、第2図は中継線用ノンメタル防水型光ファイ
バケーブルの構造の一例を示す断面図である。FRP抗張
力体8を中心部に持つ溝付きポリエチレンスロット9の
上に止水テープ10、ポリエチレン外被11が順次設けられ
ており、スロット9の溝9A内には光ファイバテープ心線
が収納されている。
前期構造などのケーブルの外被が劣化あるいは何らか
の事故により破損し、水がケーブル内に進入してくる
と、外被下に配置されている止水テープは、外被を通過
して侵入してくる水を吸水し膨張して、その侵入箇所付
近のみにて止水させ、ケーブル内の長手方向や内部方向
に走水することを防止し、ケーブルの水による事故を未
然に防ぐという優れた止水機能を持っている。
これらのケーブル用止水テープとして種々の形態のテ
ープが提案されている。例えば(1)二枚のポリエステ
ル長繊維不織布シートの間に吸水性樹脂粉末を介在せし
めて一体化したサンドイッチタイプ(実開昭59−47914
号公報)、(2)ポリエステル長繊維不織布シートの片
面あるいは両面に、粉末あるいは粒状の吸水性樹脂と樹
脂バインダーとを混合した吸水性塗料を塗布した塗布タ
イプ(特開昭61−129228号公報)、(3)フィルム状柔
軟基材の少なくとも一面に、吸水膨潤物質層が形成さ
れ、この吸水膨潤物質層が吸湿時非粘着性の水溶性樹脂
被膜で被覆されていることを特徴とする止水テープ(特
開平1−207378号公報)などである。
(発明が解決しようする課題) しかしながら、これら従来の止水テープは、夫々次の
ような問題点がある。
(1)サンドイッチタイプ止水テープは、吸水性樹脂粉
末が表面に露出していないため、止水テープが吸湿して
も、べたつきやブロッキングなどのトラブルがないとい
う優れた長所を持っている。しかしながら、吸水性樹脂
粉末の上・下に疎水性たるポリエステル長繊維不織布が
存在しているため、水が侵入した際、水が吸水性樹脂粉
末に吸水されるまで若干の時間を要し、止水するまでの
走水距離が長くなる難点がある。これを改良するため、
上・下の不織布の目付量を変えることが行われている
が、その場合、表・裏の判断が困難で使用し難い。ま
た、このタイプの止水テープは、吸水性樹脂粉末が不織
布に固着されていないため、広幅シートを実用幅のテー
プに裁断するとき、あるいはケーブルへのテーピング
時、該テープを切り開いたり、切断したときにテープ端
部より吸水性樹脂粉末が脱落する難点がある。
(2)塗布タイプ止水テープは、吸水性樹脂粉末がバイ
ンダーで固着されているため、広幅シートのテープ状へ
の裁断、あるいは切断時にテープの端部より吸水性樹脂
粉末が脱落しない長所がある。しかしながら、吸水性樹
脂粉末が表面に露出しているため、梅雨期などの高湿度
の環境下で止水テープが吸湿すると、表面がべたつき、
最悪の場合はブロッキングを起こして使用不可能とな
る。このため、止水テープの製造工程、止水テープの保
管時、さらにはケーブルへのテーピング時に空調をする
などの配慮が必要となり、取り扱いに注意を要するとい
う難点がある。
(3)吸水膨潤物質層が吸湿時非粘着性の水溶性樹脂被
膜で被覆されていることを特徴とする止水テープは、吸
水膨潤物質層の表面に水溶性樹脂被膜が形成され、吸水
性樹脂粉末が表面に露出していないため、前記塗布タイ
プ吸水テープに比べると吸湿時のべたつきは軽減されて
いる。しかしながら、水溶性樹脂は吸水性樹脂に比べる
と高湿度時の吸湿性及び吸湿時の粘着性は低いものの、
高湿度環境下に曝されると吸湿して粘着性を帯びる。更
に、テープが曝される温湿度環境は一定でないため、場
合により、止水テープは吸湿〜乾燥を繰り返すことにな
る。この場合、水溶性樹脂層は相互に付着して遂にはブ
ロッキング(一体化)してしまう欠点がある。また、吸
水性樹脂層の表面が水溶性樹脂被膜で覆われているた
め、ケーブル内に水が浸入した際に吸水性樹脂粉末が吸
水膨張する前に、水溶性樹脂被膜が水に溶解して水の粘
性が高くなるため、吸水膨潤物質層の吸水速度を著しく
低下させるという欠点がある。
本発明の目的は、従来の止水テープの上述した問題点
を解決し、かつ長期に亘って使用しても光ファイバや銅
に悪影響を及ぼす水素ガスやハロゲンガスを発生せず、
テープ状への裁断時やケーブルへのテーピング時など
に、吸水性樹脂粉末が脱落せず、止水テープが高湿度か
で吸湿してもべたついたりブロッキングすることがな
く、取り扱いが容易であり、水がケーブル内に侵入した
際、瞬時に吸水・膨潤して水の侵入箇所付近のみにて止
水させ、ケーブル内の長手方向及び内部方向に走水する
のを防止する止水テープを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 前期目的を達成する本発明のケーブル用止水テープ
は、合成樹脂フィルム、あるいは合成繊維からなる織物
又は不織布シートに、粉末あるいは粒状の吸水性樹脂、
合成樹脂又は合成ゴムのバインダーを必須成分とした吸
水性樹脂組成物を塗布あるいは含浸した後に、更にその
吸水性樹脂組成物の上に、無機充填剤と合成樹脂又は合
成ゴムのバインダーを必須成分とするべたつき防止用樹
脂組成物を塗布したことを特徴とする。
本発明に用いる基材は、塗布又は含浸加工時及びケー
ブルへのテーピング時の張力に耐える強度を有し、微生
物に分解されないものであり、可撓性を有するものが望
ましい。よって基材としては、合成樹脂フィルム、ある
いは合成繊維からなる織物又は不織布シートが良く、材
質面からポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル、ア
クリルが使用できるが、特に価格、強度の面からは、ス
パンボンド法で製造される長繊維不織布が有利である。
本発明に用いる合成樹脂又は合成ゴムのバインダー
は、吸水性樹脂及び無機充填剤の脱落を防止して、吸水
性樹脂及び無機充填剤を基材へ密着させる作用を有する
ものであり、微生物分解性のない100%合成品である。
合成樹脂又は合成ゴムとしては、アクリル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エチレン系
共重合体樹脂、ポリアマイド樹脂、シリコーン樹脂、ポ
リイソブチレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、アク
リルゴム、エチレン・プロピレンゴム、シリコーンゴム
なとでハロゲン原子を含まないものが好ましい。ハロゲ
ン原子を含むバインダーを用いると、長期使用中に塩酸
を発生して銅を腐食させるからである。
本発明に用いる粉末あるいは粒状の吸水性樹脂は、水
と接触したときに水に溶けることなく、自重の数10倍か
ら数1000倍の吸水能力を有する合成ポリマーで、かつ微
生物分解性のない100%合成品であれば良く、例えば、
アクリル酸塩系架橋物、酢酸ビニル・アクリル酸エステ
ル共重合体ケン化物、ポリビニルアルコール・無水マレ
イン酸塩反応物、イソブチレン・マレイン酸共重合体、
ポリエチレンオキサイド変性物などが好適であり、単体
あるいは2種以上配合しても良い。吸水性樹脂の配合量
は、バインダー100重量部に対して20〜1000重量部が好
適である。20重量部以下では止水効果が発揮されず、10
00重量部以上では吸水剤の脱落の問題を生じる。
本発明のべたつき防止用樹脂組成物に用いる無機充填
剤は、べたつき防止層に微細な導水路を形成し、かつ被
膜強度を低下させることにより、ケーブル内に水が浸入
した際にべたつき防止層が、吸水性樹脂粉末が吸水する
のを阻害して初期吸水速度が低下するのを防止するため
に用いる。更に、べたつき防止用樹脂組成物塗料にチキ
ソ性を付与することによって、塗布する際に吸水層に浸
透しにくくして製膜性を向上させてべたつき防止効果を
向上させる。無機充填剤としては、ハロゲンを含まない
ものであり、潮解性のないものであればほとんどの無機
充填剤が使用できる。例えば、マイカ、タルク、クレ
ー、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、ガラス、マグ
ネシア、酸化チタン、亜鉛華、フェライト、炭酸マグネ
シウム、ケイ酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水
酸化マグネシウム、ホウ酸亜鉛、三酸化アンチモンなど
の粉末が使用でき、単体あるいは2種以上配合しても良
い。無機充填剤の配合量は、バインダー100重量部に対
して20〜2000重量部が好適である。20重量部以下ではべ
たつき防止効果が発揮されず、2000重量部以上では無機
充填剤の脱落の問題を発生するためである。
本発明に用いる吸水性樹脂組成物及びべたつき防止用
樹脂組成物は、基材の片面又は両面に塗布するために、
有機溶剤中に溶解・分散して塗料とする。有機溶剤とし
ては、前記バインダーたる合成樹脂や合成ゴムを溶解し
得るものはすべて使用できるが、例えば、トルエン、キ
シレン、ベンゼン、メチルエチルケトン、アセトン、ヘ
キサン、メチルイソブチレン、酢酸エチル、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、シクロヘキサン、アルコール
などの汎用溶剤が好適である。
本発明に用いる吸水性樹脂組成物及びべたつき防止用
樹脂組成物は、前述した配合剤のほかに、目的に合わせ
て次のような配合剤を配合することが出来る。例えば、
バインダーたる合成樹脂や合成ゴムを架橋させたり加硫
するための架橋剤、加硫剤、加硫促進剤、加硫助剤、耐
老化性を改良するための老化防止剤、銅などの金属遮蔽
層の腐食を防止するための防錆剤、吸水層の水に対する
漏れ性を改良して吸水能力を増加させるための湿潤剤、
コスト低減のための充填剤、バインダーに柔軟性を付与
する軟化剤、加工性を改善するための加工助剤などであ
る。
例えば、吸水性樹脂組成物及びべたつき防止用樹脂組
成物に、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ホ
ウ酸亜鉛、三酸化アンチモン、赤リンなどの難燃剤を配
合した場合は、難燃性止水テープを得ることでき、難燃
性の通信ケーブルや電力ケーブルに用いることができ
る。
本発明の止水テープに用いるべたつき防止用樹脂組成
物は、吸水性樹脂組成物の上に塗布してべたつきを防止
するものである。その塗布量は、テープの一面に対して
1〜50g/m2が好適である。1g/m2以下ではべたつき防止
効果が得られず、50g/m2以上ではケーブル内に水が侵入
した際に吸水性樹脂粉末が吸水するのを大きく阻害し
て、止水能力に悪影響を及ぼすためである。
この発明の止水テープの形成は、いろいろな方法によ
ることができる。
以下においてその一例を説明する。
バインダーと、吸水性樹脂と、有機溶剤と、必要に応
じて架橋剤、充填剤、老化防止剤、湿潤剤などを所望量
とり、ニーダー、ボールミル、攪伴機などにより十分に
混合して吸水性樹脂組成物を得る。
得られた吸水性樹脂組成物を、公知コーティング方法
によって基材の片面もしくは両面に塗布あるいは含浸し
た後乾燥する。更に、バインダーと、無機充填剤と、有
機溶剤と、必要に応じて架橋剤、老化防止剤、湿潤剤な
どを所望量とり、ニーダー、ボールミル、攪伴機などに
より十分に混合したべたつき防止用樹脂組成物を、吸水
性樹脂組成物の上に塗布し乾燥する。必要に応じて加熱
処理を行って硬化させる。
次に、本発明のケーブル用止水テープを図面により詳
述する。第1図は、両面に吸水性樹脂組成物を有する本
発明のケーブル用止水テープの構造の一例を示す断面図
である。本発明のケーブル用止水テープは、合成樹脂フ
ィルム、あるいは合成繊維の織物又は不織布シートから
なる機材1の両面にべたつき防止用樹脂組成物5が塗布
されている。3は吸水性樹脂、4はバインダー、6は無
機充填剤、7はバインダーを示している。吸水性樹脂組
成物の上にはべたつき防止用樹脂組成物を塗布している
ため、テープの表面に吸水性樹脂組成物がむき出しにな
っていない。故に、このテープの製造時、保管中あるい
はケーブルへのテーピング時に高湿度環境下に曝されて
テープが吸湿しても表面のべたつきがなく、更に止水テ
ープが吸湿〜乾燥を繰り返してもブロッキングを生じる
こともないため、テープの保管中やケーブルへのテーピ
ング時に湿度管理をすることがなく、取り扱いが容易で
あり、かつ空調設備を必要としないという優れた特徴を
もっている。
また、べたつき防止用樹脂組成物層は、無機充電剤を
配合することによってバインダーに微細な導水路が形成
され、かつ塗膜の強度も脱落しない程度に弱いため、ケ
ーブル内に水が浸入してきた際、水はべたつき防止用樹
脂組成物層の微細な導水路を浸透して吸水性樹脂粉末に
吸水される。吸水性樹脂粉末は水を吸水膨張して、べた
つき防止用樹脂組成物層に亀裂を生じさせる。これによ
り、更なる導水路が形成されるため吸水速度は加速度的
に増大する。故に、べたつき防止用樹脂組成物層を設け
ることによる止水性能の低下はほとんどなく、優れた止
水性能を有する。また、バインダーと無機充填剤及び有
機溶剤よりなるべたつき防止用樹脂組成物は、ニュート
ニアン流動性を示すバインダー単独溶液とは相違してチ
キソロピー流動性を示すので、塗布しても吸水性樹脂層
に浸透せず、吸水性樹脂層の吸水能力を阻害しない。
更に、本発明のケーブル用止水テープは、吸水性樹脂
粉末や無機充填剤がバインダーで固着されているので、
裁断加工時やケーブルへのテーピング時に吸水性樹脂粉
末や無機充填剤が脱落せず、さらには微生物によって分
解されないので、光ファイバにとって有害な水素ガスを
発生せず、また、ハロゲン化合物を含んでいないので、
数十年間といった長期信頼性を有している。さらに、本
発明のケーブル用止水テープは、光ファイバ通信ケーブ
ルや銅導体の通信ケーブルは勿論、電力ケーブルや制御
用ケーブルなどの押え巻テープとしても使用でき、応用
範囲が非常に広く実用上極めて有用である。
(実施例) 実施例 ブチルゴム100重量部と、重質炭酸カルシウム200重量
部と、老化防止剤3重量部とをバンバリーミキサーで混
練し、オープンロールでシート状にした後、チップ状に
裁断してトルエン500重量部を加えて、攪伴機で溶解す
る。次に、この溶液に吸水性樹脂粉末アクアリックCA−
W(日本触媒化学工業社製)200重量部を加えて、十分
に攪伴し分散させて吸水性樹脂組成物を得た。次に、ブ
チルゴム100重量部と、タルク300重量部と、老化防止剤
3重量部とをバンバリーミキサーで混練し、オープンロ
ールでシート状にした後、チップ状に裁断してトルエン
500重量部を加えて、攪伴機で溶解してベタツキ防止用
樹脂組成物を得た。次に、この吸水性樹脂組成物をポリ
エステル長繊維不織布シート(旭化成工業社製E5050:目
付量50g/m2)の両面に乾燥付着量150g/m2で塗布・乾燥
し、さらにべたつき防止用樹脂組成物を片面当たりの乾
燥付着量10g/m2で両面に塗布・乾燥し、幅25mmに裁断し
てケーブル用止水テープを得た。テープの厚さは0.25m
m、単位重量は220g/m2だった。
比較例 実施例に合わせて、吸水性樹脂組成物のみをポリエス
テル長繊維不織布シート(旭化成工業社製E5050:目付量
50g/m2)の両面に乾燥付着量150g/m2で塗布・乾燥し、
幅25mmに裁断してケーブル用止水テープを得た。テープ
の厚さは0.24mm、単位重量は200g/m2だった。
試験例 まず、本発明のべたつき防止効果を確認するため、下
記模擬試験を行った。
即ち、実施例及び比較例のテープを、それぞれ50mmの
長さにカットして10枚づつ重ね合わせ、ガラス板に挟み
込んで5kgの荷重を加えて、温度40℃、湿度90%に調整
した恒温恒湿層の中で48時間処理を行った。処理後荷重
を取り除き、それぞれ重ね合わせていたテープを引き剥
がしてみた。実施例のテープは、べたつきやブロッキン
グもなく、軽く引き剥がすことが出来た。一方、比較例
のテープはべたつきがあり、ブロッキングを起こしてお
り引き剥がすことが出来なかった。
次に、テープの止水効果を確認するため、下記模擬試
験を行った。
即ち、外径22mm、長さ1.5mの直線状ガラス棒に前記25
mm幅の止水テープを1/2ラップで螺旋状に巻き付けた。
止水テープを巻き付けたガラス棒を内径25mm、長さ1.5m
の直線状ガラス管内に差し込み、ガラス棒がガラス管の
中心部に保持されるように固定した。次に複合ガラス管
をテーブル上に水平に配置し、ガラス管の片側よりチュ
ーブを通して、高さ1.2mの距離から容器に採取されてい
る水道水をガラス管内に流入させた。その結果、実施例
の止水テープは55cmの走水距離にて完全に水を止水して
いた。この状態で30日間放置していたが、走水距離は55
cmであり、水の侵入直後と全く変わりなかった。また、
比較例の止水テープは53cmの走水距離にて完全に水を止
水していた。この状態で30日間放置していたが、走水距
離は53cmであり、水の侵入直後と変わりなかった。
(発明の効果) 本発明のケーブル用止水テープは、合成樹脂フィム
ル、あるいは合成繊維の織物又は不織布シートを基材と
して、吸水性樹脂と無機充填剤などが合成樹脂又は合成
ゴムのバインターを介して付着・固着させたものであ
り、無機物、あるいは100%合成品からなるため、微生
物で分解されて水素ガスを発生することもなく、ハロゲ
ン原子を含まないため塩酸を発生して金属を腐食させる
こともないため、ケーブルに長期信頼性を与える。しか
も、止水テープから吸水性樹脂の粉末あるいは粒子が、
加工中脱落することもなく、また、止水テープが高湿度
環境下に曝されても、べたつき防止用樹脂組成物が非吸
湿性なのでべたついたり、ブロッキングを起こしたりす
ることがなく、止水テープの製造時や止水テープの保管
時、さらにケーブル製造時などに湿度管理をするための
空調設備などを必要としないため、取り扱いが極めて容
易である。さらには、べたつき防止用樹脂組成物を塗布
することによる止水性能の大幅な低下は認められず、優
れた止水性能を有する。
本発明のケーブル用止水テープは、光ファイバ通信ケ
ーブルは勿論、銅導体の通信ケーブルや電力ケーブルや
制御用ケーブルなどの止水テープとしても使用でき、応
用範囲が非常に広く実用上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明のケーブル用止水テープの一例を示す
断面図である。第2図は、ケーブル用止水テープを適用
した光ファイバ通信ケーブルの一例を示す断面図であ
る。 1:基材 2:吸水性樹脂組成物 3:吸水性樹脂 4:バインダー 5:べたつき防止用樹脂組成物 6:無機充填剤 7:バインダー 8:FRP抗張線 9:溝付ポリエチレン製スロット 9A:溝 10:止水テープ 11:ポリエチレン外被 12:光ファイバテープ心線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂フィルム、あるいは合成繊維から
    なる織物又は不織布シートの片面または両面に、粉末あ
    るいは粒状の吸水性樹脂、合成樹脂又は合成ゴムのバイ
    ンダーを必須成分とした吸水性樹脂組成物を塗布あるい
    は含浸して、更にその吸水性樹脂組成物の上に、無機充
    填剤と合成樹脂又は合成ゴムのバインダーを必須成分と
    したべたつき防止用樹脂組成物を塗布したことを特徴と
    するケーブル用止水テープ。
JP1026483A 1989-02-03 1989-02-03 ケーブル用止水テープ Expired - Fee Related JP2832355B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1026483A JP2832355B2 (ja) 1989-02-03 1989-02-03 ケーブル用止水テープ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1026483A JP2832355B2 (ja) 1989-02-03 1989-02-03 ケーブル用止水テープ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02207410A JPH02207410A (ja) 1990-08-17
JP2832355B2 true JP2832355B2 (ja) 1998-12-09

Family

ID=12194744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1026483A Expired - Fee Related JP2832355B2 (ja) 1989-02-03 1989-02-03 ケーブル用止水テープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2832355B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3440002B2 (ja) * 1998-09-21 2003-08-25 藤倉ゴム工業株式会社 止水テープ
JP6002524B2 (ja) * 2012-09-28 2016-10-05 住友理工株式会社 トランスデューサ
CN113311552B (zh) * 2021-06-21 2022-08-16 江苏科信光电科技有限公司 一种通信光缆阻水材料及其制备方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01207378A (ja) * 1988-02-15 1989-08-21 Sumitomo Electric Ind Ltd 止水テープ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02207410A (ja) 1990-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE69633446T2 (de) Druckbeaufschlagbares Klebeband
JP2832355B2 (ja) ケーブル用止水テープ
US6348236B1 (en) Process for the preparation of water blocking tapes and their use in cable manufacture
JP3055813B2 (ja) 光ファイバーケーブル用難燃性止水テープ
JP3055808B2 (ja) 光ファイバケーブル用止水テープ
CN101631841A (zh) 粘合带
JP3055812B2 (ja) ケーブル用止水テープ
JP3012384B2 (ja) ケーブル用薄手止水テープ
JP2860551B2 (ja) ケーブル用導電性止水テープ
JP3879074B2 (ja) 止水用材料
JPH04284233A (ja) 吸水テープ
JP3370126B2 (ja) 光ファイバケーブル用止水テープ
JPH01240547A (ja) 高イオン水吸水性樹脂組成物並びにそれを用いたテープ及びヤーン並びにそれらを用いたケーブル
JPH04284236A (ja) 吸水テープ
JP2814251B2 (ja) ケーブル用止水テープ
JPH11167049A (ja) 光ファイバーケーブル用止水テープ
JPH01129087A (ja) 止水テープ
JPH06309945A (ja) 止水用テ−プ
JP3392285B2 (ja) 絶縁テープ用難燃化熱可塑性接着剤
JPH01207378A (ja) 止水テープ
JP3389049B2 (ja) 止水テープ
JPH01207379A (ja) 光ファイバーケーブル用止水テープ
JPH05140533A (ja) 走水防止テープ及びそれを用いた光フアイバーケーブル
WO2002076726A1 (en) Wiring harness wrap
JPH0494013A (ja) 電力ケーブル用半導電性止水テープ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees