JP2830314B2 - 移動車輌の薬液タンク - Google Patents

移動車輌の薬液タンク

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JP2830314B2
JP2830314B2 JP4999190A JP4999190A JP2830314B2 JP 2830314 B2 JP2830314 B2 JP 2830314B2 JP 4999190 A JP4999190 A JP 4999190A JP 4999190 A JP4999190 A JP 4999190A JP 2830314 B2 JP2830314 B2 JP 2830314B2
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洋一 金井
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、移動車輌の薬液タンクに関し、特に運転
席の左右両側から後方にかけて構成した薬液タンクの形
状に関する。
〔従来技術、及び発明が解決しようとする課題〕
従来、散布を行なう移動車輌には、特開平1-269419号
公報に示されるように、薬液タンクの容量をなるべく大
きく構成して長時間の作業に対応する為、車体上の運転
座席の左右両側から後方にかけて薬液タンクを配置する
ものが有った。
しかしながら、これら従来の薬液タンクは、薬液充填
時や車体収納時に同タンクを車体上から着脱するもので
あるが、この底部が平面上となっている為、同タンクの
着脱作業、特に薬液が充填した状態で着脱するときに、
タンクの左右重量バランスが偏って動きやすく運転席に
接触する等取り扱い難いという課題が有った。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、前記従来装置の課題を解消するために、
次のような技術的手段を講じた。即ち、車体上の運転座
席4の左右両側から後方にかけて薬液タンク32を配置す
ると共に、この薬液タンク32の底部には同タンク32を車
体上を前後方向に沿って案内する一定長さの段差44を形
成してなる移動車輌の薬液タンクとした。
〔発明の効果〕
この発明は、前記以上のような構成により、次のよう
な技術的効果を奏する。即ち、薬液タンク32を運転座席
4の左右両側から後方にかけて形成するので、容量の大
きなタンクを搭載することができるとともに、このよう
な形状をしたタンク32を車体上から脱着するときでも、
前後に形成した段差44に沿ってタンク32を案内すること
ができるので、同タンク32の脱着操作が容易になる。
[実施例] 以下に、図面を参照して、この発明の実施例をくわし
く説明する。ただし、この実施例に記載されている構成
部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定
的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみ
に限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎな
い。
図例は、前後四車輪式の農用トラクター9にこの発明
を折り込んだものであって、農用トラクター9の後端部
に重量物載置台8を設け、この重量物載置台8上に薬液
タンク32を載置しようとするものである。
図例の農用トラクター9は、左右の前車輪10,10と左
右の後車輪1,1間を主フレーム11で連結している。
12は前フレームであって、基端部を主フレーム11に取
付けると共に、先端部にヒッチ13部を設けている。
前車輪10,10間上方には、エンジン14が配設され、そ
の外周をボンネット15や側方カバー16やフロントグリル
17等で覆っている。
18は計器盤であって、ボンネット15の後方部に設けら
れ、運転用の計器を取付けており、中央部から上方に向
かってステアリングハンドル19を突設する。
左右の後車輪1,1上方にはフェンダー2,2が設けられ
る。
このフェンダー2は、略平面状の天井板2aを最上部に
設け、突起部を少なくしている。
フェンダー2の前端部は、フロア20の後端部に取付け
られており、左右のフェンダー2,2間上方に座席4を配
設する。
座席4は、フェンダー2と座席4の間に、座席4の下
部から後部に亘って下部空間5を有するように、座席4
前方に支持フレーム6を設けて座席4を支持している。
この座席4に運転者が座った状態で足を伸ばす部分
に、前述のフロア20が位置している。
フロア20は、左右のフェンダー2,2の天井板2a,2aより
少し低い状態で、機体幅方向に一定幅を有する。
次に、機枠部について第2図を主体に説明する。
エンジン14の後部には、伝動箱21が取付けられてお
り、伝動箱21の左右両側部から後方に向かって、夫れ夫
れ主フレーム11,11が延出している。
主フレーム11の後端近傍部には車輪駆動ケース22が取
付けられ、伝動箱21から主フレーム11内を経た駆動力
(図示せず)が、後輪1を駆動する。
左右の主フレーム11,11間には、後方に向かって駆動
軸23が伝動箱21から突出している。
また、左右の主フレーム11,11の後方には、両者間に
亘って支持軸24が取付けられ、この支持軸24に、昇降す
る二点リンク25の基端部が取付けられる。
二点リンク25は、基端部から上方に一体的に突出する
アーム26と、機枠27間に取付けた油圧シリンダー28等の
アクチュエータの伸縮により、他端側を昇降操作する。
二点リンク25の他端部には、リヤーヒッチ29が一体的
に設けられ、このリヤーヒッチ29部に、通常は、各種の
作業装置が着脱変更自在に取付けられるが、図例におい
ては、液体ポンプ3aが取付けられている。
液体ポンプ3aと前記駆動軸23の端部間は、自在継手3b
を介して連動連結されており、これらの液体ポンプ3aや
自在継手3bを駆動ユニット3と呼称する。
二点リンク25の中間部と機枠27部には、夫れ夫れ係止
孔30,31が開口され、両係止孔30,31は、二点リンク25を
最上げ位置近傍にした時一致し、係止ピン(図示せず)
を挿入して下降を規制する。
駆動ユニット3である液体ポンプ3aの上部は、略々平
面状の覆い板7で覆われ、二点リンク25を最上げ位置近
傍とし、係止ピンで二点リンク25の下降を規制すると、
フェンダー2の天井板2a部とこの覆い板7部で、重量物
積載台8となっている。
第3図は、農用トラクター9に、防除作業用時の重量
物である薬液タンク32を、重量物積載台8上に取付けた
状態図である。
薬液タンク32の前部は、座席4下方の下部空間5に挿
入するため、上下凹部33と前後凹部34を設け、この両凹
部33,34を座席4を支持する支持フレーム6の縦柱に接
当することにより、薬液タンク32の横ずれまたは、上下
ずれを規制する。
図例では、座席4の支持フレーム6を利用して、薬液
タンク32の前部を規制しているが、薬液タンク32の前壁
に突起を設け、フロア20側に設けた溝付きの受け枠に、
薬液のタンク32の前部を押しつけても良い。
また、薬液タンク32の後底部は、前記覆い板7を左右
幅亘って覆い、前端はフェンダー2後方まで伸びる段差
44を形成している。
これにより、薬液タンク32を車体上から脱着するとき
には、この段差44に沿って同タンク32を前後に案内で
き、且つタンク32の左右の位置決めを行うことができる
ので、同タンク32の着脱時の作業が容易になる。
35はタンク固着具であって、リヤーヒッチ29側から上
方に揺動自在に突出し、薬液タンク32を前方に押圧し農
用トラクター9に取付けるものである。
36は締め付けネジであり、タンク固着具35の前後揺動
量を調節する。
薬液タンク32の後壁下部には、横方向に長い凹リブ部
40が設けられており、この凹リブ部40に、タンク固着具
35の上端パイプ41が押し込まれ、薬液タンク32の上下方
向の規制も兼ねている。
38はバンパーであって、駆動ユニット3を内装する部
材に設けた、保持パイプ39に沿って前後調節自在に取付
けられ、機体の最端部に位置する。
37は噴霧部であって、前フレーム12先端部のヒッチ13
部に着脱自在に取付けられ、横方向に広げて薬液を噴霧
し、路上走行等の非作業時にはボンネット15上方に折り
畳む。
【図面の簡単な説明】 図は、この発明の一実施例を示すものであって、第1図
は要部全体外観の側面図、第2図は機枠部の全体側面
図、第3図は重量物取付け後の一部断面した全体側面
図、第4図は一部断面した要部底面図、第5図は要部背
面図である。 図中、符号1は後車輪、2はフェンダー、2aは天井板、
3は駆動ユニット、4は、座席、5は下部空間、6は支
持フレーム、7は覆い板、8は重量物載置台、32は薬液
タンク、35はタンク固着具である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−61133(JP,A) 特開 平2−117478(JP,A) 特開 平2−99472(JP,A) 特開 平2−99158(JP,A) 特開 平2−115061(JP,A) 特開 平3−80038(JP,A) 特許 昭2623843(JP,B2) 特許 昭2508850(JP,B2) 特公 平7−98494(JP,B2) 実公 平1−23565(JP,Y2) 実公 昭61−15987(JP,Y2) 実公 昭63−38949(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01M 7/00 B60P 3/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体上の運転座席4の左右両側から後方に
    かけて薬液タンク32を配置すると共に、この薬液タンク
    32の底部には同タンク32を車体上を前後方向に沿って案
    内する一定長さの段差44を形成してなる移動車輌の薬液
    タンク。
JP4999190A 1990-02-28 1990-02-28 移動車輌の薬液タンク Expired - Lifetime JP2830314B2 (ja)

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JPH03248971A JPH03248971A (ja) 1991-11-06
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