JP3055420B2 - 作業車両のキャビン支持装置 - Google Patents

作業車両のキャビン支持装置

Info

Publication number
JP3055420B2
JP3055420B2 JP6329703A JP32970394A JP3055420B2 JP 3055420 B2 JP3055420 B2 JP 3055420B2 JP 6329703 A JP6329703 A JP 6329703A JP 32970394 A JP32970394 A JP 32970394A JP 3055420 B2 JP3055420 B2 JP 3055420B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cabin
vehicle body
safety pin
bracket
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6329703A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08156845A (ja
Inventor
康夫 小池
浩司 一ノ瀬
Original Assignee
ティー・シー・エム株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ティー・シー・エム株式会社 filed Critical ティー・シー・エム株式会社
Priority to JP6329703A priority Critical patent/JP3055420B2/ja
Publication of JPH08156845A publication Critical patent/JPH08156845A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3055420B2 publication Critical patent/JP3055420B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホイールローダ等の作
業車両のキャビン支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例え
ば、ホイールローダ等の作業車両では、転倒時に、オペ
レータを保護するために、ROPS(Roll-Over Protect
System:車両転倒時のオペレータ保護システム) キャビ
ンを備えたものがある。このキャビンでは、安全強度
上、上横方向から、
【数1】P=6120(M/10000)1.2 kg M:車両の最大指定質量(kg) の荷重を加えた場合に、キャビンが所定の撓み限界領域
(DLV)に侵入しないことが要求される。
【0003】一方、キャビンは車体に防振部材を介して
備えられているが、近年では、オペレータの乗心地の改
善要求が強く、防振部材として、乗心地の良いビスカス
ダンパーの使用が要請されている。ところが、ビスカス
ダンパーの許容荷重は、1個当たり、10トン以下であ
るため、ROPSキャビンを車体にビスカスダンパーを
介して備える場合には、上記安全強度上の関係から、車
両重量が15トン以下に制約されるとの問題があった。
本発明は、上記問題を解決できる作業車両のキャビン支
持装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の特徴とするところは、車体上にマウントブ
ラケットが備えられ、キャビンからキャビン側ブラケッ
トが下設され、マウントブラケットに防振部材が備えら
れ、防振部材上にキャビン側ブラケットが載置されて、
防振部材にキャビン側ブラケットが取付けられること
で、車体にキャビンが防振部材を介して支持されたもの
において、キャビンの車体に対する相対的な移動を所定
範囲内に制限する制限手段が備えられ、制限手段が、両
ブラケットに挿通されるセーフティーピンとされ、一方
のブラケットにおける、セーフティーピンが挿通される
ピン孔の内周面と、セーフティーピン間に間隙が形成さ
れた点にある。
【0005】
【作用】作業車両の走行時や作業時等の通常使用時に
は、防振部材が従来同様に作用する。作業車両が転倒し
た場合には、防振部材に大きな荷重が作用して、防振部
材が撓む。しかし、キャビンの車体に対する相対的な移
動は、制限手段により、所定範囲内に制限される。
【0006】
【実施例】以下、本発明をホイールローダに適用した一
実施例を図面に基づき説明すると、図1において、1は
フレームで例示する車体で、車体1上に、ROPSキャ
ビン2が着脱自在に支持されている。キャビン2は、4
隅で、それぞれ、取付装置3を介して、車体1に取付け
られており、各取付装置3の構造は同じであるが、ここ
では、後側の一側の取付装置3を、図2及び図3に基づ
き説明する。即ち、車体1の後部の左右各側にはマウン
トブラケット4が立設され、マウントブラケット4は、
板状とされた前後一対の立設部5を有する。
【0007】一方、キャビン2の後部からはキャビン側
ブラケット7が下設され、キャビン側ブラケット7は、
板状とされた前後一対の下設部8と、これら下設部の左
右各側部の下端部を連結し且つ板状とされた左右一対の
連結部9を有する。キャビン側ブラケット7の左右各側
部は、各マウントブラケット4の両立設部5間に配設さ
れており、これらブラケット4,7間には、ビスカスダ
ンパー(マウントゴム)10が介装されている。ビスカ
スダンパー10は防振部材として例示されるもので、マ
ウントブラケット4の両立設部5間に配設されて、キャ
ビン側ブラケット7の連結部9の下方に位置する。ビス
カスダンパー10の底板12はマウントブラケット4の
両立設部5に溶接等により固定されている。又、ビスカ
スダンパー10の上端部中央からは取付螺軸13が上方
に突設されて、キャビン側ブラケット7の連結部9に挿
通されて、連結部9がビスカスダンパー10上に載置さ
れると共に、取付螺軸13にナット14が着脱自在に締
結されて、ビスカスダンパー10にキャビン側ブラケッ
ト7が着脱自在に取付けられている。
【0008】16は制限手段として例示されるセーフテ
ィーピンで、キャビン2の車体1に対する相対的な移動
を所定範囲内に制限して、キャビン2に上横方向から上
記数1で示す荷重を加えた場合に、キャビン2が所定の
撓み限界領域に侵入することを防止する。セーフティー
ピン16は、マウントブラケット4の両立設部5とキャ
ビン側ブラケット7の両下設部8に前後方向に挿通され
ている。セーフティーピン16は両立設部5には固定さ
れているが、両下設部8における、セーフティーピン1
6が横方向に挿通されるピン孔17は、セーフティーピ
ン16よりも大径とされて、ピン孔17の内周面とセー
フティーピン16間には間隙が形成されている。尚、キ
ャビン2の前側の取付装置3は、セーフティーピン16
が左右方向となるように配設されている。
【0009】上記実施例によれば、セーフティーピン1
6とキャビン側ブラケット7のピン孔17間には隙間が
あるので、ホイールローダの走行時や作業時等の通常使
用時には、ビスカスダンパー10が作用し、キャビン2
内のオペレータの乗心地は良い。又、ホイールローダが
転倒した場合には、ビスカスダンパー10に大きな荷重
が作用して、ビスカスダンパー10が撓む。この際、ホ
イールローダの重量が15トン以上であっても、セーフ
ティーピン16がキャビン側ブラケット7のピン孔17
の内面に当接することで、キャビン2の車体1に対する
相対的な移動が所定範囲内に制限され、キャビン2が所
定の撓み限界領域に侵入することは防止される。
【0010】尚、実施例では、防振部材を、ビスカスダ
ンパー(マウントゴム)としたが、防振部材を、その他
のものとすることもある。又、実施例では、制限手段を
セーフティーピンとしたが、その他のものとしてもよ
い。又、セーフティーピンはブラケットに前後方向や左
右方向に挿通したが、その他の横方向(水平方向)や、
それ以外の方向に挿通してもよい。更に、実施例は、本
発明をホイールローダに適用したものであるが、本発明
は、フォークリフトやその他の作業車両にも適用可能で
ある。
【0011】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
キャビンの車体に対する相対的な移動を所定範囲内に制
限できる。従って、キャビンとして、ROPSキャビン
を使用すると共に、防振部材として、乗心地の良いビス
カスダンパー等を使用した場合に、車両重量の制約を解
消できる。又、簡易な構造で、制限手段であるセーフテ
ィーピンを備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】図1の要部の断面図である。
【図3】図2のA−A線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 車体 2 ROPSキャビン 3 取付装置 4 マウントブラケット 7 キャビン側ブラケット 10 ビスカスダンパー(防振部材) 16 セーフティーピン(制限手段) 17 ピン孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−115280(JP,U) 実開 平2−92388(JP,U) 実開 平4−13483(JP,U) 実開 昭61−52574(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 33/06 B62D 27/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体上にマウントブラケットが備えら
    れ、 キャビンからキャビン側ブラケットが下設され、 マウントブラケットに防振部材が備えられ、 防振部材上にキャビン側ブラケットが載置されて、 防振部材にキャビン側ブラケットが取付けられること
    で、 車体にキャビンが防振部材を介して支持されたものにお
    いて、 キャビンの車体に対する相対的な移動を所定範囲内に制
    限する制限手段が備えられ、 制限手段が、両ブラケットに挿通されるセーフティーピ
    ンとされ、 一方のブラケットにおける、セーフティーピンが挿通さ
    れるピン孔の内周面と、セーフティーピン間に間隙が形
    成された作業車両のキャビン支持装置。
JP6329703A 1994-12-01 1994-12-01 作業車両のキャビン支持装置 Expired - Fee Related JP3055420B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6329703A JP3055420B2 (ja) 1994-12-01 1994-12-01 作業車両のキャビン支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6329703A JP3055420B2 (ja) 1994-12-01 1994-12-01 作業車両のキャビン支持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08156845A JPH08156845A (ja) 1996-06-18
JP3055420B2 true JP3055420B2 (ja) 2000-06-26

Family

ID=18224327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6329703A Expired - Fee Related JP3055420B2 (ja) 1994-12-01 1994-12-01 作業車両のキャビン支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3055420B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100464734B1 (ko) * 2001-12-18 2005-01-05 볼보 컨스트럭션 이키프먼트 홀딩 스웨덴 에이비 운전실에 설치되는 운전자 보호구조물 하중 지지장치
JP2007196712A (ja) * 2006-01-23 2007-08-09 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 作業機械のキャブ固定具
JP4995010B2 (ja) * 2007-09-04 2012-08-08 株式会社小松製作所 作業車両のキャビン支持構造
JP5055334B2 (ja) * 2009-09-18 2012-10-24 株式会社小松製作所 建設機械のキャブ支持構造
JP5309165B2 (ja) * 2011-01-07 2013-10-09 株式会社小松製作所 建設機械

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08156845A (ja) 1996-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3055420B2 (ja) 作業車両のキャビン支持装置
US3450430A (en) Cab and roll bar
JP3224222B2 (ja) 自動車の燃料タンク支持構造
JP3080790B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP2984754B2 (ja) 自動車の下部車体構造
JPH06344953A (ja) 電気自動車のフロア構造
JPH09221067A (ja) 車両のカウル構造
JP2528272Y2 (ja) インストルメントパネルのフレーム取付構造
JPH10278847A (ja) キャブの衝突安全構造
JP3507013B2 (ja) チャイルドシートのテザーアンカ取付構造
JPH0534301Y2 (ja)
JPH057882Y2 (ja)
JPS6148458B2 (ja)
JP2532778Y2 (ja) 自動車の後輪駆動装置の取付構造
JP2600435Y2 (ja) 自動車の膝衝突保護装置
JP3334737B2 (ja) 車体後部構造
JPH081135Y2 (ja) 燃料タンクの取付構造
JPH06263060A (ja) 車両用フレーム構造
JPH0512135Y2 (ja)
JPH0529183Y2 (ja)
JPH05456Y2 (ja)
JPH0335663Y2 (ja)
JPH0431893Y2 (ja)
JPH0211253Y2 (ja)
JP3219344B2 (ja) 自動車の下部車体構造

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000314

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090414

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees