JPH06263060A - 車両用フレーム構造 - Google Patents

車両用フレーム構造

Info

Publication number
JPH06263060A
JPH06263060A JP5174193A JP5174193A JPH06263060A JP H06263060 A JPH06263060 A JP H06263060A JP 5174193 A JP5174193 A JP 5174193A JP 5174193 A JP5174193 A JP 5174193A JP H06263060 A JPH06263060 A JP H06263060A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
kick
mount bracket
vehicle
frame structure
connecting member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5174193A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Toyoda
隆 豊田
Yukimasa Saka
幸真 坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP5174193A priority Critical patent/JPH06263060A/ja
Publication of JPH06263060A publication Critical patent/JPH06263060A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】サイドフレームのキックアップ部,及びマウン
トブラケットに所定の剛性及び強度を持たせ、かつ、従
来よりも軽量化を図ることを目的としている。 【構成】サイドフレーム3は、車軸取付け位置において
上方に湾曲してキックアップ部4を形成している。キッ
クアップ部4の途中にはマウントブラケット5が取り付
けられて下方に延び、その下端部にロアリンク7の一端
部が上下方向へ揺動可能に連結されている。そのマウン
トブラケット5の下端部と上記キックアップ部4の前側
の立ち上がり部4aが、連接部材8によって連接されて
いる。なお、マウントブラケット5と上記連接部材8は
一体成形されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、梯子型フレーム構造な
どのように、サイドフレームにおける車軸取付け位置に
キックアップ部が形成されている車両用フレーム構造に
係り、特に、サスペンションリンクのマウント構造に特
徴を有する車両用フレーム構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】キャブオーバ型車両などに採用される梯
子型フレーム構造においては、一般に、サイドフレーム
が車室床下に配設されて床面が高くなるので、そのサイ
ドフレームを、ホィールベース間の水平部で低く設定
し、かつ、車軸取付け位置で上方に湾曲させてキックア
ップ部を形成している。
【0003】そして、図8に示すように、上記キックア
ップ部4の途中に取り付けられて下方に延びるマウント
ブラケット5に、サスペンションのロアリンク取付け部
材6を設けて、その取付け部材6にロアリンク7の一端
部を上下方向へ揺動可能に連結している。しかしなが
ら、上記フレーム構造にあっては、マウントブラケット
5が片持ち構造であるので、サスペンションから入力さ
れた車体前後方向の力に対するマウントブラケット5の
強度や剛性の確保のために、該ブラケット5を厚板構造
としたり所定の補強部材20を設ける必要があり、コス
トや重量を増加する一因になっている。
【0004】また、マウントブラケット5は、サスペン
ションのレイアウトなどの関係から、上記のようにキッ
クアップ部4の途中に取り付けられることが多く、この
ため、上下方向から入力や衝突時の衝撃に対応できるよ
うに、サイドフレームにおける上記キックアップ部4,
及びその近傍にも補強部材20を設ける必要がある。上
記のような問題に対処したフレーム構造として、従来に
おいては、例えば,特開昭57−126762号公報や
実開昭62−202474号公報等に記載されているよ
うなものが開示されている。
【0005】これは、キックアップ部4における車体前
後方向の立ち上がり部間に、該キックアップ部4と並ぶ
ように、サブフレームをほぼ水平に架設してキックアッ
プ部4を補強する。そして、そのサブフレームとキック
アップ部4とを上下に結ぶようにパネルを設置し、その
パネルに、サスペンションのアッパリンク取付け部を設
け、また、上記サブフレームの途中に、サスペンション
のロアリンク取付け部を設けている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような車両用フレーム構造では、キックアップ部4にお
ける車体前後方向の立ち上がり部間へ、ほぼ直線状にサ
ブフレームを架設しているので、上記補強部材に匹敵す
る重量の増加が見込まれるし、また、レイアウト上、上
記キックアップ部4の下方位置に対してステアリングリ
ンクやドライブシャフト9等が車幅方向に配設されるこ
とが多く、上記サブフレームを直線状に配設することが
難しいことがある。
【0007】また、キックアップ部4とサブフレーム間
に上記パネルを設置しているが、同様に、上記のレイア
ウト上の問題から配設が難しいことがある。本発明は、
上記のような問題点に着目してなされたもので、サイド
フレームのキックアップ部,及びマウントブラケットに
所定の剛性及び強度を持たせ、かつ、従来よりも軽量化
を図ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の車両用フレーム構造は、車軸取付け位置で
上方に湾曲してキックアップ部が形成されているサイド
フレームを備えたフレーム構造であって、上記キックア
ップ部の途中から下方へマウントブラケットが延び、そ
のブラケットの下端部若しくは途中位置にサスペンショ
ンリンクの取付け部が設定された車両用フレーム構造に
おいて、上記マウントブラケットにおけるサスペンショ
ンリンクの取付け部位置と、サイドフレームにおけるキ
ックアップ部の一方の立ち上がり位置と、を連接させた
ことを特徴としている。
【0009】
【作用】マウントブラケットとキックアップ部の立ち上
がり部を連接することで、マウントブラケット自体が両
持ち支持構造となる。特に、上記連接部は、やや車体前
後方向に延在された状態となるので、マウントブラケッ
トに入力された車体前後方向の力を、連接部が引張また
は圧縮で受けてマウントブラケットに掛かる力を分散す
るので、車体前後方向からの入力に対する強度や剛性が
確保されて、マウントブラケットの板厚を低減すること
が可能となる。
【0010】また、上記のように、サスペンションから
サイドフレームへマウントブラケットを介して入力され
る力が分散されるので、その入力に対して、従来のよう
にキックアップ部へ補強部材を設ける必要がなくなり、
部品点数の削減につながる。特に、上記連接する立ち上
がり部を車体前後方向前側に設定するとよい。この場合
には、連接部によって前側の立ち上がり部位置の曲げ強
度が向上するし、該連接部は該立ち上がり部からキック
アップ部とは反対方向,即ち斜め下方に延びるように設
定されるのでキックアップ部における仮想の軸線が直線
且つ水平状態に近づき、マウントブラケット取付け部よ
り前側位置におけるキックアップ部の座屈強度が向上す
る。
【0011】これによって、上記マウントブラケット取
付け部より前側位置のサイドフレーム部分は、車体前方
からの力に対する初期反力が向上する。なお、衝突によ
るサイドフレームの潰れモードは、キックアップ部の前
側から後方に向けて順に潰れて行くのが理想的ではある
がよいが、何ら処置を施さないと、充分な反力がでない
うちにキックアップ部における前側立ち上がり部や途中
部分が潰れてしまう。
【0012】このため、従来にあっては、該キックアッ
プ部及びその近傍位置に補強材を設置して対処している
が、サイドフレームの強度バランスが悪いと、キックア
ップ部の後側立ち上がり部が先に潰れて充分な反力が得
られないことが多く、結局、該後側立ち上がり部を補強
し、それに追従してキックアップ部の途中部分や前側立
ち上がり部の補強と繰り返して、キックアップ部の強度
バランスの調整が大変である。
【0013】これに対して、本願発明においては、連接
部分の強度を調整するのみの小範囲でのチューニングの
みで、キックアップ部の強度バランスを調整することが
できるようになる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本実施例の車両用フレーム構造は、図2に示すように、
車体のフロアパネル1のフロント側に上方へ突出した凸
部1aが形成され、その上部にシート2が設置されてい
るような、4WD方式の1BOXカー等で採用されるフ
レーム構造である。
【0015】そして、上記フロアパネル1の下側には、
サスペンションを支持する車両フレームが設けられ、そ
のフレームにおけるサイドフレーム3が、車体前後方向
に架設されている。そのサイドフレーム3は、上記凸部
1aの下方に位置する車軸取付け位置において、上方に
湾曲してキックアップ部4を形成している。
【0016】そして、そのキックアップ部4の途中に、
断面コ字状のマウントブラケット5が取り付けられてい
る。そのマウントブラケット5は下方に延び、その下端
部に対してロアリンク取付け部材6を介してロアリンク
7の一端部が上下方向へ揺動可能に連結されている。そ
のマウントブラケット5の下端部と上記キックアップ部
4の前側の立ち上がり部4aが、図1に示すように、上
方に開口した断面コ字状の連接部材8によって連接され
ている。
【0017】なお、本実施例では、マウントブラケット
5と上記連接部材8は一体成形されている。上記のよう
な構成の車両用フレーム構造にあっては、マウントブラ
ケット5後方に補強などのために部材を配置する必要が
ないので、その部分に配置されるドライブシャフト9等
のレイアウトに影響を与えることがない。また,連接部
材8は、水平に配設する必要がないので、図1に示すよ
うに、ステアリンクリンク10を避けて配設することが
できる。
【0018】また、マウントブラケット5とキックアッ
プ部4の立ち上がり部4aを連接することで、マウント
ブラケット5自体は両持ち支持構造となり、特に、上記
連接部材8は、やや車体前後方向に延在された状態とな
るので、マウントブラケット5にサスペンションから車
体前後方向の力が入力されても、連接部材8がその力を
引張または圧縮で受けてマウントブラケット5に掛かる
上記力を分散するので、車体前後方向の力に対する所定
の強度や剛性がマウントブラケット5に確保され、もっ
て該マウントブラケット5の板厚を低減することが可能
となる。
【0019】また、上記のように、マウントブラケット
5を通じてサスペンションからサイドフレーム3へ入力
される力が分散されるので、サスペンションからの入力
のためにキックアップ部4に補強部材を設ける必要がな
くなり、部品点数の削減につながる。さらに、上記前側
の立ち上がり部4aは、連接部材8を連結することで曲
げ強度が向上している。
【0020】また、その連接部材8は該立ち上がり部4
aからキックアップ部4とは反対方向、即ち斜め下方に
延びるように設定されるので、図4に示すように、キッ
クアップ部4における仮想の軸線(図4中の破線部分)
が直線且つ水平状態に近づき、マウントブラケット取付
け部4cより前側位置におけるキックアップ部4の座屈
強度が向上する。これによって、衝突などにより車体前
方から外力が入力されても、上記マウントブラケット取
付け部4cより前側位置におけるサイドフレーム3の初
期反力が向上する。
【0021】さらに、正面衝突によるサイドフレーム3
の潰れモードは、キックアップ部4の前側4aから後方
に向けて順に潰れて行くのが理想的ではあるが、何も補
強しないと、充分な反力がでないうちにキックアップ部
4における前側立ち上がり部4aや途中が潰れてしま
う。これに対して、本実施例においては、図3に示すよ
うに、適当な補強部材11を連接部材8に設定すること
で、キックアップ部4における前側立ち上がり部4a、
及びキックアップ部4におけるマウントブラケット取付
け部4cより前側位置に対して、所定の剛性を持たせて
充分な反力を発揮可能とすると共に、キックアップ部4
の前側から後方に向けて順に潰れるように強度調整する
ことができる。
【0022】このように、連接部材8のみの小範囲の強
度調整のみで、衝突の際のサイドフレーム3の強度バラ
ンスを最適に設定可能となる。上記衝突時における上記
連接部材8の効果を調べるために、該連接部材8の有無
における、衝突直後のキャビン上部及び車両フレームに
掛かる重力特性を測定してみたところ、図5及び図6に
示すような結果が得られた。なお、図中、実線が連接部
材8を設けた場合であり、破線が連接部材8を設けなか
った場合である。
【0023】これから分かるように、衝突から乗員拘束
が始まる25msecまでは、連接部材8を設けることによ
って車両フレームに発生する重力が高くなり、その結果
キャビンに発生する重力も高くなる。また、40msec周
辺でのピーク値は、乗員に対する発生重力への影響が大
きいが、連接部材8を設けることによって18.8パー
セントも減少され、衝突時の衝撃緩和に効果があること
が分かる。
【0024】また、衝突時のキャビンの速度特性を測定
してみると、図7に示すような結果が得られ、乗員拘束
前のキャビンの減速が大きくなっていることが分かる。
なお、上記実施例においては、連接部材8をキックアッ
プ部4の前側立ち上がり部4aに連接しているが、後側
立ち上がり部4bに連接してもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の車両
フレーム構造では、サイドフレーム3に所望の強度を付
与しつつ、軽量化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例のフレーム構造を示す図で
ある。
【図2】本発明に係る実施例のフレーム構造を示す概略
図である。
【図3】本発明に係る実施例の連接部材への補強部材の
取付けを示す図である。
【図4】本発明に係る実施例のサイドフレームにおける
仮想軸線を示す図である。
【図5】本発明に係る実施例のキャビンに対する衝突時
の重力特性を示す図である。
【図6】本発明に係る実施例のフレームに対する衝突時
の重力特性を示す図である。
【図7】本発明に係る実施例のキャビンに対する衝突時
の速度特性を示す図である。
【図8】従来のフレーム構造を示す図である。
【符号の説明】
3 サイドフレーム 4 キックアップ部 4a,4b 立ち上がり部 5 マウントブラケット 6 取付け部材 7 ロアリンク 8 連接部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車軸取付け位置で上方に湾曲してキック
    アップ部が形成されているサイドフレームを備えたフレ
    ーム構造であって、上記キックアップ部の途中から下方
    へマウントブラケットが延び、そのブラケットの下端部
    若しくは途中位置にサスペンションリンクの取付け部が
    設定された車両用フレーム構造において、上記マウント
    ブラケットにおけるサスペンションリンクの取付け部位
    置と、サイドフレームにおけるキックアップ部の一方の
    立ち上がり位置と、を連接させたことを特徴とする車両
    用フレーム構造。
JP5174193A 1993-03-12 1993-03-12 車両用フレーム構造 Pending JPH06263060A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5174193A JPH06263060A (ja) 1993-03-12 1993-03-12 車両用フレーム構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5174193A JPH06263060A (ja) 1993-03-12 1993-03-12 車両用フレーム構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06263060A true JPH06263060A (ja) 1994-09-20

Family

ID=12895343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5174193A Pending JPH06263060A (ja) 1993-03-12 1993-03-12 車両用フレーム構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06263060A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6073993A (en) * 1996-08-05 2000-06-13 Kabushiki Kaisha Honda Gijutsu Kenkyusho Body structure for a motor vehicle
US6571664B2 (en) * 2000-12-13 2003-06-03 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Link rod
KR100974736B1 (ko) * 2007-09-03 2010-08-06 현대자동차주식회사 연료전지 차량의 샤시 프레임
US11654496B2 (en) 2019-07-03 2023-05-23 Hilti Aktiengesellschaft Ring saw

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6073993A (en) * 1996-08-05 2000-06-13 Kabushiki Kaisha Honda Gijutsu Kenkyusho Body structure for a motor vehicle
US6571664B2 (en) * 2000-12-13 2003-06-03 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Link rod
KR100974736B1 (ko) * 2007-09-03 2010-08-06 현대자동차주식회사 연료전지 차량의 샤시 프레임
US11654496B2 (en) 2019-07-03 2023-05-23 Hilti Aktiengesellschaft Ring saw

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3464756B2 (ja) 車両における衝撃吸収車体構造
JP3360647B2 (ja) 自動車の車体前部構造
JP3132511B2 (ja) 自動車のサスペンション支持構造
JP3508317B2 (ja) 車両のボディストッパー構造
KR20100045800A (ko) 서스펜션용 서브 프레임
JPH11291953A (ja) 自動車のフロア部車体構造
JP4174884B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP4501267B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JPH06263060A (ja) 車両用フレーム構造
JP2930863B2 (ja) シャシフレーム付き自動車
KR100831470B1 (ko) 차량용 프론트 서브 프레임
JP4558137B2 (ja) 車両の車体前部構造
JP2001063620A (ja) 自動車の車体構造
JP2002120752A (ja) 自動車の前部車体構造
JP2002002310A (ja) パワープラントの支持構造
JP3039094B2 (ja) サスペンションアームの取付部構造
JPH09221067A (ja) 車両のカウル構造
JP3055420B2 (ja) 作業車両のキャビン支持装置
JP2530871Y2 (ja) 前部車体構造
JP2533267Y2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP4003221B2 (ja) 車両の前部車体構造
JPH10119825A (ja) 車両のサスペンション支持構造
JP3127694B2 (ja) フロントサイドメンバの補強構造
KR100333881B1 (ko) 자동차 프레임 보강 구조
JPH07323866A (ja) 車両の下部車体構造