JP2826936B2 - 金型圧延連続処理装置 - Google Patents

金型圧延連続処理装置

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JP2826936B2
JP2826936B2 JP7718593A JP7718593A JP2826936B2 JP 2826936 B2 JP2826936 B2 JP 2826936B2 JP 7718593 A JP7718593 A JP 7718593A JP 7718593 A JP7718593 A JP 7718593A JP 2826936 B2 JP2826936 B2 JP 2826936B2
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春樹 丸山
公秀 村上
大輔 本田
弘 福田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺金属材料を間歇的
に金型に送り込みながら成形して異形断面板や高精度板
厚の金属板を成形したのち該金属板に連続して脱脂と焼
鈍及び整形の処理を施す金型圧延連続処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図1に示すような肉厚部a
と肉薄部bとを有する異形断面板cを製造するため、図
2のような、長尺金属材料dが板面に当接する金型e
と、該金型の板面に沿って該板面の範囲内を押圧転動し
て該板面に当接した長尺金属材料dを圧延する押圧ロー
ルfと、該押圧ロールの押圧転動の完了毎に該長尺金属
材料を間歇的に一定距離移動させる移動手段を備えた金
型装置gを有する成形装置が知られており(特公昭52
−36512号公報等)、該移動手段としては該金属材
料dを掴んでその長さ方向へ往復するクランプが使用さ
れている。該金型eの板面には、例えば図3のような突
条iが形成されており、この装置によれば、肉厚部が
0.4mm、肉薄部が0.1mmの異形断面板を一挙に製造
することが可能である。
【0003】また、該金型eに図4のようなテーパ溝h
を備えたものを使用すれば、板厚精度が±3/1000
mm程度の高精度板厚の金属板を製造できる(特公平2−
51695号公報)。
【0004】この種の金型圧延装置gでは、圧延油が使
用されるので、圧延された銅、銅合金、パーマロイ等の
長尺金属板を焼鈍炉に於いて焼鈍する場合、付着した圧
延油を予め溶剤をかけたり酸洗し、或いはバッチ炉にワ
ークを入れて真空加熱して予め脱脂したのち焼鈍してお
り、油が付着したまま焼鈍されると油が焼付いて変色し
た製品となることを防止している。一般に酸化性のワー
クを焼鈍するときには、N2雰囲気等の無酸素雰囲気に
於いて酸化を防止しながら行なっている。
【0005】こうして製造された長尺金属板は、整形の
ために圧延機にかけ、一旦これを巻き取ったのちその幅
寸法を正確に仕上げるために次のスリット工程に移動さ
せ、再びこれを解いてスリットカッターで該長尺金属板
の両側縁をカットし、製品としている。製品となったと
き、例えば図5の長尺金属板は、その各部寸法のうち特
にA、B、|A−B|の寸法に特に精度が要求されてい
る。|A−B|の寸法は0に近いことが要求される。こ
のカットを行なう場合、スリットカッターの前後で図6
のようなスリッターガイドm、jで該長尺金属板を押
え、左右のスリットカッターのセンターnに整形された
長尺金属板lのセンターkが一致するように該ガイド
m、jを固定し、A、B、|A−B|の寸法精度を出す
ようにしている。こうした長尺金属板は、電子部品や精
密機械部品の材料として使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記金型装置で製造さ
れた長尺金属板は、焼鈍炉での焼鈍と圧延機での整形を
行なったのち例えば切断され、コネクターの接触子等に
使用されることになるが、金型装置で成形されて出てく
る長尺金属板をそのまま焼鈍炉や圧延機に於いて連続処
理することはできなかった。つまり、金型装置では間歇
的な移動で金属材料が送られ、焼鈍炉や圧延機では一定
速度で長尺金属板が送られるので、材料移動速度が合致
せず、そのため、金型装置から送り出される長尺金属板
は間紙を挟んで一旦コイルに巻き取り、圧延機や焼鈍炉
で処理するときにはそのコイルを解いて処理したのち再
びコイルに巻き取る必要があり、作業に時間が掛かり、
間紙の無駄が生じる。もし、金型装置から出てくる成形
された長尺金属板をそのまま圧延機で処理すると、該金
属板の板厚や幅が変動し間歇送りの痕跡がついて外観が
悪くなり、製品品質が著しく低下する。また、該金型装
置に直接に焼鈍炉を接続すると、該金型装置から長尺金
属板を引出すために大きな張力が必要であるので、焼鈍
中の金属板にもその張力が加わって変形する不都合を生
じる。
【0007】該金型装置で異形断面板を成形する場合、
間歇送りの周波数は6〜10Hzであり、成形した異形
断面の長尺金属板を巻き取る場合、例えば図7に示すよ
うに、その周波数の1サイクル内での速度変化は0.2
〜3.9m/min、張力変化は500〜750kgf
の範囲で変動する。従って、この金型装置に略一定速度
・一定張力で材料の供給を必要とする焼鈍炉や圧延機を
接続できない。
【0008】該金型装置で成形を終えた長尺金属材料の
脱脂をフロンやトリクロルエタンの溶剤で行なうことも
考えられるが、これらの化学剤の使用は環境破壊の問題
を伴うので好ましくなく、また酸洗により脱脂したとき
には廃酸処理の管理が煩わしい上にコストも高くつく欠
点がある。
【0009】また、長尺金属板を両側縁をスリットカッ
ターで切除して寸法を決めるときに、スリッターガイド
m、jが該長尺金属板と若干のズレが生じてしまうた
め、(L−M)だけの遊びができ、センターズレが発生
し、高精度なスリット加工を行なうのが難しかった。
【0010】本発明は、金型装置で間歇送りで成形され
た圧延油が付着した長尺金属板を一旦巻き取ることなく
直接連続焼鈍炉に送り込んで焼鈍し、続いて圧延機で整
形したのち高精度のスリット加工を行なえる作業性の良
い連続処理装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では、間歇的に移
動する長尺金属材料が当接する板面を備えた金型と、該
金型の板面に沿って該板面の範囲内を押圧転動して該板
面に当接した長尺金属材料を圧延する押圧ロールとを備
えた金型装置の後方に、該金型装置で成形された長尺金
属板を略一定速度で移動させると共にこれを整形する第
1圧延機を設け、該金型装置と該第1圧延機の間に、該
長尺金属板の面に接して定位置に於いて回転する間隔を
存して配置した複数個のロールと、該間隔に該長尺金属
板を該間隔内で蛇行させるばねが作用した揺動ロールと
を有する間歇送り吸収装置を設け、該第1圧延機の圧延
トルクで該金型装置に於ける長尺金属板の引抜力を与
え、該第1圧延機の後方にダンサーロール等の速度制御
装置を介して入口に脱脂装置を備えた連続焼鈍炉を設
け、該連続焼鈍炉の後方に焼鈍された該長尺金属板を圧
延する第2圧延機を設けると共に該第2圧延機に接近さ
せて圧延された長尺金属板の側縁部を切除するスリット
カッターを設けることにより、上記の目的を達成するよ
うにした。
【0012】
【作用】金型装置の金型の板面に当接した長尺金属材料
が停止状態にあるとき、押圧ロールが該板面の範囲を転
動して該金属材料を該板面に押圧し、その転動が完了す
る都度、一定距離だけ該金属材料を移動させ、これを繰
り返すことにより、該金属材料が次第に例えば肉厚部と
肉薄部を有する異形断面板等の長尺金属板に成形され
る。該長尺金属板は金型装置から間歇移動で送り出され
るので、そのままでは該金型装置から出てきた該長尺金
属板に略一定速度で移動させながら行なう必要のある圧
延機による整形や焼鈍炉による焼鈍を行なえないが、本
発明に於いては、該金型装置の後方に間歇送り装置と第
1圧延機が設けられており、該第1圧延機が連続的に成
形された長尺金属板を引張っても該間歇送り装置の揺動
ロールがばねにより揺動して該金型装置から間歇的に該
長尺金属板を引出すことができる。該第1圧延機を通過
するとき該長尺金属板が圧延整形され、該第1圧延機の
後方に設けた第2圧延機により連続焼鈍炉を通って送ら
れるが、該焼鈍炉の前方には速度制御装置が設けられて
おり、該焼鈍炉で焼鈍される長尺金属板の張力と焼鈍時
間とが制御される。該金型装置に於いては圧延油が使用
され、これが付着した長尺金属板を連続焼鈍炉に於いて
焼鈍すると変色する不都合を生じるが、該連続焼鈍炉の
入口に低温の延長部を有する加熱脱脂炉から成る脱脂装
置が設けられており、該連続焼鈍炉の出口側からその室
内、加熱脱脂炉の室内及び該延長部内を通って外部へと
排出されるガスの流れが生じるので、圧延油の付着した
該金属板を金型装置から間歇送り装置及び加熱脱脂炉を
介して連続的に焼鈍炉を通過させてこれに焼鈍を施して
も、該金属板に付着した圧延油は、該加熱脱脂炉に於い
て蒸発し、この蒸発した油は、前記ガスの流れにより該
連続焼鈍炉の室内に侵入することがなく外部へ排出さ
れ、ガスと蒸発油は比較的低温の該延長部に於いて分離
し、夫々排気口・排出口から排出される。該金属板が連
続焼鈍炉に於いて焼鈍のために加熱されるときには、該
金属板は略完全に脱脂されており、金型装置で成形され
た金属板に加熱脱脂と焼鈍を連続して施せるので作業性
がよく、排出された油を回収して再使用することができ
る。
【0013】該連続焼鈍炉から出てくる長尺金属板は一
定速度で一定張力に制御されて第2圧延機により整形さ
れ、スリットカッターにより幅寸法が仕上げられたのち
リコイラーに巻き取られるが、該スリットカッターによ
り長尺金属板の両側縁を切除するときに該カッターの直
前の第2圧延機がその圧延ロールで該長尺金属板を強固
に固定しているために切除の際に該金属板にブレが生じ
ず、正確な幅寸法に仕上がる。
【0014】以上の金型装置から整形、焼鈍、幅仕上げ
を連続して行なうと、3〜30m/minの速度で長尺
金属板の完成品を製造できる。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づき説明すると、
図8及び図9に於いて符号1はコイル状に巻いた銅や銅
合金等の長尺金属材料を示し、該長尺金属材料1は、矩
形断面を有しており、金型装置2を構成する金型2a
と、該金型2の板面2bに沿って該板面の範囲内を押圧
転動する押圧ロール3との間に供給され、押圧ロール3
が上記の押圧転動を完了する毎に間歇的に該長尺金属材
料1を一定距離だけ移動させ、次第に該金型2aの形状
に該金属材料1が成形される。該金型2aの板面2b
は、図3や図4に示した形状を有し、該金属材料1に押
圧ロール3による押圧と移動とが交互に与えられると、
少しずつ異形断面或いは高精度板厚の長尺金属板1aに
次第に仕上げられる。この成形には鉱物系等の圧延油が
使用され、該金属板1aは圧延油が付着したまま金型装
置2から引き出される。
【0016】金型2aにより所定の形状に仕上げられた
長尺金属板1aは、第1圧延機30により圧延整形さ
れ、更に脱脂装置4による脱脂と連続焼鈍炉5による焼
鈍と第2圧延機7による整形とスリットカッター31に
より両側縁を切除する幅寸法の仕上げの処理工程を経て
製品となる。コイルから引き出された金属材料1の先端
部を略一定速度で連続的に巻き取るリコイラー8に連結
し、該金型装置2とその後方の第1圧延機30との間に
間歇送り吸収装置9が設けられ、これにより金型装置2
での間歇的な金属材料1の送りと第1圧延機30による
一定速度での金属板1aの送りがマッチングするように
した。該第1圧延機30は大きな引出し力を持ち、圧下
率にもよるが該金属材料1の成形速度を従来の1.4〜
2倍程度に高速化できる。該間歇送り吸収装置9は、図
9に明示するように、長尺金属板1aの面1bに接して
定位置に於いて回転する複数個のロール10を間隔11
を存して配置すると共に、該間隔11に該長尺金属材料
1を該間隔11内でばね12で牽引して蛇行させる揺動
ロール13を設けて構成した。図示の実施例では定位置
に於いて回転する3本のロール10a、10b、10c
を設け、これらのロールの各間隔11に2本の揺動ロー
ル13a、13bを夫々設けるようにした。14は未成
形の長尺金属材料1を巻いたロールで、これより金型装
置2に引き出される。
【0017】該金型装置2で成形を行なうには間歇的に
該金属材料1を移動させるを要し、この移動は金型2a
の板面2bに金属材料1を押圧する押圧ロール3の押圧
転動が完了してその押圧が解除されたときにのみ行なわ
れる。略一定速度で連続的に金属材料1を引張る第1圧
延機30では、該金属材料1の間歇的な移動を行なえな
いが、該金型装置2と第1圧延機30との間に交互にロ
ール10と揺動ロール13とが設けられているので、金
型2aの板面2bに対する押圧する押圧ロール3の押圧
転動が完了して該金属材料1の張力が緩もうとすると
き、ばね12が揺動ロール13をロール10の間隔11
から遠ざけるように移動させて該張力を維持し、該押圧
ロール3の押圧転動中は金型装置2から金属材料1が繰
り出されることがなく、その張力が高まろうとするが、
このときには該揺動ロール13がばね12に抗して該間
隔11に近付くように移動してその張力の高まりを防
ぐ。従って、金型装置2に於いて間歇的に金属材料1を
移動させ且つ続く第1圧延機30では略一定速度で連続
して成形された金属板1aを移動させ得る。更に詳細に
は、前記したように該金型装置2に於ける金属材料1の
間歇移動が6〜10Hz程度の周波数である場合、その
周波数の1サイクル内で図7に示す速度・張力変化があ
るが、このとき該揺動ロール13が急激な速度変化に対
応して振動し、金属材料1の速度が押圧ロール3の押圧
転動の完了で急激に高速になり、張力が減少しだすと、
図12のように、A位置から矢印方向へ該金属板1aを
蓄えるように揺動ロール11が移動し、該金属板1aの
張力が最小になったときB位置となり、次に高速になる
までの間、揺動ロール13はB位置より矢印方向に移動
して、徐々に該金属板1aの蓄えを放出していく。金型
装置2は、その加工速度を高速にする程、速度・張力変
動が大きくなるため、揺動ロール13の本数が多く必要
になるが、速度が10m/min程度であれば、図9の
ように2本でよい。該揺動ロール13は金型装置2の急
激な速度変化に追従できる固有振動数をもつ振動系に構
成され、ばね12として金型装置2の間歇送り分の材料
を蓄えをばねの変位で行なえるものが使用される。ばね
12の変位により張力変動が発生するが、そのばね定数
はできるだけ小さいものであることが好ましい。尚、該
ばね12は引きばねに限らず押しばねでもよい。
【0018】該脱脂装置4及び連続焼鈍炉5の詳細は図
10に示す如くであり、第1圧延機30を通過した該金
属板1aは、ブライドルロール等で構成された張力制御
装置25及びダンサーロール等で構成された速度制御装
置26を介して脱脂装置4の入口15に設けた延長部1
6を介してヒーター17が設けられた脱脂装置4の室内
に導入され、続いてヒーター18を備えた連続焼鈍炉5
の室内へその入口19から導入され、出口20から冷却
器32を介して次の第2圧延機7により引き出される。
該張力制御装置25は第1圧延機30の張力を制御する
もので必ずしも必要ではない。また、該速度制御装置2
6は第2圧延機7の速度制御を行ない、焼鈍炉5におけ
る速度及び張力を制御する。該焼鈍炉5の出口20にガ
ス導入口21を設け、脱脂装置4の延長部16にはガス
の排気口22と凝縮した油の排出口23とが設けられ
る。24は炉内の雰囲気と外気との接触を絶つためのク
ランプである。該金属材料1が純銅である場合、これを
該焼鈍炉5に於いてガス導入口21から導入した例えば
2ガスの雰囲気中で600℃に加熱し、その外部で冷
却器32や自然冷却により常温にまで冷却すると焼鈍が
完了する。焼鈍に先立ち、該金属板1aに付着している
油を取り除く必要があるが、該焼鈍炉5に連設した脱脂
装置4の室内に於いてヒーター17により加熱して該金
属板1aに付着した油を蒸発により取り除き、そのまま
連続焼鈍炉5へ移送するようにした。該脱脂装置4の延
長部16の入口15寄りに設けた排気口22にはファ
ン、排出口23には貯油槽を夫々接続する。該延長部1
0はその周囲からの放熱により室温程度の比較的低温に
なるが、必要ならばこれを冷却してもよい。
【0019】該金属板1aに付着した圧延油は脱脂装置
4の加熱により蒸発するが、その油蒸気はガス導入口2
1から連続焼鈍炉5の室内及び加熱脱脂炉4の室内を介
して延長部16の排気口22へと流れるガスにより外部
へ排出され、該延長部16が比較的低温であるためにこ
れに該蒸気が接触して凝縮し、排出口23から凝縮した
油が流れだし、排気口22からはガスが排気され、連続
焼鈍炉5の室内へは油蒸気が侵入することがなく、脱脂
された金属板1aの焼鈍を行なえる。例えば、該圧延油
の沸点が約180〜350℃であるとき、加熱脱脂炉4
では金属板1aが約400〜500℃程度になるように
加熱し、焼鈍炉5ではヒーター18により該金属板1a
を600℃に加熱する。該金属板1aを5m/minの
速度で移動させたときに略完全に脱脂され、焼鈍炉5に
於ける焼鈍で変色等を生じることがなかった。
【0020】間歇送り吸収装置9がないときは、第1圧
延機30に於いて金属板1aは3.7m/minの速度
変動幅と270kgfの張力変動幅を持ち、これでは第
1圧延機30での圧延整形に支障を来すが、該間歇送り
吸収装置9を設けることにより、第1圧延機30より後
方に於いて金属板1aを0.5m/minの速度変動幅
で20kgfの張力変動幅とすることができ、圧延整形
とそれ以後の脱脂装置4、連続焼鈍炉5、第2圧延機
7、スリットカッター31に於ける金属板1aの加工処
理に支障がなかった。
【0021】該第2圧延機7により焼鈍された金属板1
aの整形が行なわれ、その直後に幅寸法を仕上げるため
にスリットカッター31により該金属板1aの両側縁が
切除され、リコイラー8で巻き取られる。該第2圧延機
7は脱脂装置4及び焼鈍炉5内の金属板1aを引張って
焼鈍時間が一定になるようにこれを移動すると共にスリ
ットカッター31で切除される該金属板1aを左右に振
れないようにロールで押さえて正確な幅寸法に仕上げ
る。33及び34は第2圧延機7の前方とスリットカッ
ター31の後方に設けたガイドで、異形断面の金属板1
aの場合には図6のようにその凹凸形状に適合する凹凸
を有する。該スリットカッター31の構成は図13に示
す如であり、その幅方向の中心は第2圧延機7のロール
の幅方向の中心に合致させて設けられる。
【0022】該第1圧延機30により引かれる金型装置
2側の長尺金属板1aは1.0〜10m/minの速度
で張力が300〜1000kgfになり、該第1圧延機
30から速度制御装置26までの間では、該金属板1a
は速度が2.0〜20m/min、張力が50〜200
kgfとなり、脱脂装置4に入るときには該金属板1a
は速度が2.0〜20m/minで張力が10〜50k
gfとなり、スリットカッター31により仕上げられて
巻き取られるときの該金属板1aの速度と張力は3.0
〜30m/minと100〜500kgfになる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、長尺金属
材料を間歇的に移動させながら圧延成形する金型装置の
後方に間歇送り吸収装置を介して第1圧延機を設け、そ
の後方に張力制御装置と速度制御装置を介して脱脂装置
と連続焼鈍炉を設け、更にその後方に第2圧延機とスリ
ットカッターを互いに接近して設けたので、間歇的な金
属材料の移動により金型装置で成形された圧延油の付着
した長尺金属板をそのまま一定速度で移動させながら整
形、焼鈍、整形、幅加工を連続的に行なえ、高精度の金
属板を能率良く製造することができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 金型装置により成形された長尺金属板の1例
の斜視図
【図2】 金型装置の説明図
【図3】 異形断面板製造用の金型の斜視図
【図4】 高精度板厚金属材料製造用の金型の斜視図
【図5】 金型装置により成形された長尺金属板の他の
1例の斜視図
【図6】 長尺金属板のガイドの斜視図
【図7】 金型装置で連続成形した金属材料を巻き取っ
た場合の速度・張力の変化の線図
【図8】 本発明の実施例の全体側面図
【図9】 図8の要部の拡大図
【図10】 図8の他の要部の拡大図
【図11】 図8の更に他の要部の拡大図
【図12】 間歇送り吸収装置の作動状態の説明図
【図13】 図11のA−A部拡大断面図
【符号の説明】
1 長尺金属材料 1a 長尺金属板 2
金型装置 2a 金型 2b 板面 3
押圧ロール 4 脱脂装置 5 連続焼鈍炉 7
第2圧延機 9 間歇送り吸収装置 10、10a、10b、1
0c ロール 11 間隔 12 ばね 13、13a、13b、13c 揺動ロール 15、19 入口 20 出口 21
ガス排気口 23 油排出口 25 張力制御装置 26
速度制御装置 30 第1圧延機 31 スリットカッター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 弘 長野県松本市大字笹賀5652番地111 カ ワイ精密金属株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−159450(JP,A) 特開 昭63−84740(JP,A) 特開 平6−262288(JP,A) 特開 平6−269886(JP,A) 特開 平6−269889(JP,A) 特公 昭52−36512(JP,B2) 特公 平2−51695(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21H 8/00 B21B 1/08 B21B 15/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間歇的に移動する長尺金属材料が当接す
    る板面を備えた金型と、該金型の板面に沿って該板面の
    範囲内を押圧転動して該板面に当接した長尺金属材料を
    圧延する押圧ロールとを備えた金型装置の後方に、該金
    型装置で成形された長尺金属板を略一定速度で移動させ
    ると共にこれを整形する第1圧延機を設け、該金型装置
    と該第1圧延機の間に、該長尺金属板の面に接して定位
    置に於いて回転する間隔を存して配置した複数個のロー
    ルと、該間隔に該長尺金属板を該間隔内で蛇行させるば
    ねが作用した揺動ロールとを有する間歇送り吸収装置を
    設け、該第1圧延機の圧延トルクで該金型装置に於ける
    長尺金属板の引抜力を与え、該第1圧延機の後方にダン
    サーロール等の速度制御装置を介して入口に脱脂装置を
    備えた連続焼鈍炉を設け、該連続焼鈍炉の後方に焼鈍さ
    れた該長尺金属板を圧延する第2圧延機を設けると共に
    該第2圧延機に接近させて圧延された長尺金属板の側縁
    部を切除するスリットカッターを設けたことを特徴とす
    る金型圧延連続処理装置。
  2. 【請求項2】 上記連続焼鈍炉はその入口に加熱雰囲気
    の加熱脱脂炉から成る脱脂装置を備え、該連続焼鈍炉の
    出口側にガス導入口を設けてその室内をガス雰囲気とす
    ると共に該加熱脱脂炉の室内からその入口側へ延びる比
    較的低温の延長部を設けてそこに油排出口とガス排出口
    を分離して設けたことを特徴とする請求項1に記載の金
    型圧延連続処理装置。
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