JP2825901B2 - 自動原稿給送装置の原稿分離機構 - Google Patents

自動原稿給送装置の原稿分離機構

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JP2825901B2
JP2825901B2 JP1638690A JP1638690A JP2825901B2 JP 2825901 B2 JP2825901 B2 JP 2825901B2 JP 1638690 A JP1638690 A JP 1638690A JP 1638690 A JP1638690 A JP 1638690A JP 2825901 B2 JP2825901 B2 JP 2825901B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、分離ローラ等の分離回転体とその分離回
転体に接する分離ベルト等の重送阻止回転体とによつて
原稿を1枚に分離する自動原稿給送装置の原稿分離機構
に関する。
〔従来の技術〕
従来の自動原稿給送装置の原稿分離機構としては、例
えば第2図に示すようなものがある。
この自動原稿給送装置の原稿分離機構1は、原稿テー
ブル2上から画像面を上向きにして挿入した原稿Dを、
矢示A方向に回転する分離ローラ3とその分離ローラ3
に接する分離ベルト4とによつてそれを1枚に分離する
ものであり、その分離ベルト4は一端が自動原稿給送装
置のフレームを兼ねるカバー5の一部に固定され、他端
がスプリング6によつて張装されて所定の原稿分離に適
した接触圧で下面が分離ローラ3に圧接している。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような自動原稿給送装置の原稿分
離機構は、分離ベルトの分離ローラとの接触部が常に一
定の個所であるため、そこが常に所定の接触圧で分離ロ
ーラや原稿によつて擦られるので、分離ベルトはその接
触部分のみが局部的に摩耗しやすく、そのため耐久寿命
が短くなりやすいという問題点があつた。
さらに、その分離ベルトの接触部に原稿の画像面が接
触した際には、その接触部が画像面によつて汚された
り、そこに紙粉等が付着したりするため、このように常
にベルトの同一部分が原稿に接する場合には、その分離
ベルトに局部的に紙粉等が多量に付着しやすい。
したがつて、その紙粉が付着した部分は摩擦係数が低
下して分離ベルトの用紙分離性が低下してしまうため、
重ね送り(重送)が生じてしまうことがあるという問題
点もあつた。
この発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもの
であり、分離ベルト等の重送阻止回転体の原稿に接する
原稿分離面が汚れにくく、長期間使用しても付着した紙
粉等によつて用紙分離性が著しく低下するようなことが
なく、さらにその重送阻止回転体の耐久性を増すように
することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は上記の目的を達成するため、回転する分離
回転体とその分離回転体に接する重送阻止回転体とによ
つて原稿を1枚に分離する自動原稿給送装置の原稿分離
機構において、 上記重送阻止回転体を支持部材で回転可能に支持し、
その支持部材をクラツチを介して駆動モータに連結し、
そのクラツチにより重送阻止回転体の回転方向を、駆動
モータにより回転されて分離回転体による原稿給送方向
と逆の方向に回転する方向と、上記駆動モータと支持部
材との連結を解いて分離回転体に従動して原稿給送方向
に回転する方向とに切換可能にし、 上記分離回転体の原稿給送方向下流側の搬送経路上に
原稿を検知するセンサを設け、原稿給送開始後所定時間
内に上記センサが原稿を検知しなかつたときには上記ク
ラツチをオフにして上記駆動モータと支持部材との連結
を解くと共に、全ての駆動系を停止させるようにしたも
のである。
また、上記自動原稿給送装置の原稿分離機構におい
て、上記重送阻止回転体をエンドレスの分離ベルトと
し、その分離ベルトが複数の支持部材で回動可能に支持
され、その分離ベルトの張力を変更するベルト張力変更
手段を設け、上記クラツチをオフ状態にしたときにベル
ト張力変更手段による分離ベルトの張力を軽減するよう
にするとよい。
さらに、回転する分離回転体とその分離回転体に接す
る重送阻止回転体とによつて原稿を1枚に分離する自動
原稿給送装置の原稿分離機構において、 上記重送阻止回転体を支持部材で回転可能に支持し、
その支持部材をクラツチを介して駆動モータに連結し、
そのクラツチにより重送阻止回転体の回転方向を、上記
駆動モータにより回転されて分離回転体による原稿給送
方向と逆の方向に回転する方向と、上記駆動モータと支
持部材との連結を解いて分離回転体に従動して上記原稿
給送方向に回転する方向とに切換可能にし、 上記分離回転体の原稿給送方向下流側の搬送経路上に
原稿を検知するセンサを設けると共に、重送阻止回転体
の原稿分離面を清掃するクリーニングローラを設け、上
記センサが原稿を検知したときにクリーニングローラの
回転速度を一定時間それまでの回転速度よりも速めるよ
うにするとよい。
〔作用〕
このように構成した自動原稿給送装置の原稿分離機構
によれば、支持部材をクラツチを介して駆動モータに連
結した状態では、重送阻止回転体が駆動モータによつて
分離回転体による原稿給送方向と逆の方向に回転されな
がら分離回転体に接するので、重送阻止回転体の分離回
転体及び原稿との接触部はその回転体の全周になるた
め、重送阻止回転体の周面が局部的に汚れたり紙粉が付
着したりするようなことがなく、さらにその重送阻止回
転体の周面が局部的に摩耗するようなこともないため耐
久性が向上する。
また、原稿が分離回転体と重送阻止回転体との間に先
端部が挾持された状態でジヤムになることによつて、そ
の原稿が原稿給送開始後所定時間内にセンサにより検知
されないときには、クラツチがオフ状態になつて駆動モ
ータと支持部材との連結が解かれると共に、全ての駆動
系が停止されるので、そのジヤムになつた原稿の後端側
を装置の外部から原稿の挿入方向と反対側に引き出せ
ば、重送阻止回転体は駆動モータと支持部材との連結が
解かれていて、分離回転体も駆動が停止されているの
で、その原稿を傷つけたり破いたりすることなしに容易
に取り出すことができる。
さらに、重送阻止回転体をエンドレスの分離ベルトと
し、その分離ベルトを複数の支持部材で回動可能に支持
すると共に、その分離ベルトの張力を変更するベルト張
力変更手段を設け、クラツチをオフ状態にしたときにベ
ルト張力変更手段による分離ベルトの張力を軽減するよ
うにすれば、上述したように原稿が分離回転体と重送阻
止回転体との間に先端部が挾持された状態でジヤムにな
つたときには、分離ベルトの張力が弱められるので、原
稿をより一層容易に引き出すことができる。
さらにまた、上記のセンサに加えて、重送阻止回転体
の原稿分離面を清掃するクリーニングローラを設けた場
合には、センサが分離後の原稿を検知したときにクリー
ニングローラの回転速度が一定時間それまでの回転速度
よりも速まるので、重送阻止回転体の原稿分離面が汚れ
ていたり、そこに紙粉が付着していたとしても、それが
クリーニングローラによつて直ぐに清掃されるため、さ
らに長期に渡つて安定した用紙分離性を維持することが
できる。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面に基づいて具体的に説
明する。
第1図はこの発明による原稿分離機構を備えた自動原
稿給送装置と複写機の一部を示す概略構成図である。
この自動原稿給送装置10の原稿分離機構20は、回転す
る分離回転体である分離ローラ11とその分離ローラ11に
接する重送阻止回転体である分離ベルト12とによつて、
原稿テーブル13上から画像面を上向きにして挿入した複
数枚の原稿Dを1枚に分離してそれを複写機30のコンタ
クトガラス31上に給送するものであり、その分離ベルト
12をエンドレスのベルトで形成すると共に、それをベル
ト支持部材となる3個のプーリ14,15及び16でそれぞれ
回動可能に張装している。
そして、その1つである駆動側のプーリ14をプーリ軸
26に一体に固定し、そのプーリ軸26をクラツチ17を介し
て駆動モータ18に連結すると共に、他のプーリ16と一体
の軸28にスプリング19の一端を取付けると共にその他端
をワイヤ21の一端に取付けている。
さらに、そのワイヤ21の他端をソレノイド22の可動軸
に固定して、そのワイヤ21の略中間部にガイドコロ23を
転接させてその張装方向を約90°変換し、ソレノイド22
をオン・オフさせることによつて分離ベルト12を、3個
のプーリ14,15及び16の間に、原稿の分離に適した所定
の張力で張装したりその張力を弱めたりできるようにし
て、分離ベルト12の張力を変更するベルト張力変更手段
を構成している。
また、駆動側のプーリ14と駆動モータ18との間に装着
されるクラツチ17をオン状態にした時に、分離ベルト12
が駆動モータ18によつて分離ローラ11による原稿給送方
向と逆の第1図の矢印B方向に回動され、それをオフ状
態にした時には駆動モータ18とプーリ軸26との連結が解
かれてプーリ14がフリー状態になつて、分離ベルト12が
分離ローラ11に従動して矢示Bと反対の原稿給送方向に
回動されるようにしている。
さらに、この原稿分離機構20は、分離ベルト12の原稿
Dに接する原稿分離面12aを清掃するクリーニングロー
ラ25を分離ローラ11から離してプーリ14と15の間に設
け、その例えばブラシによつて形成される外周部分を分
離ベルト12の原稿分離面12aに、原稿分離面12aの清掃に
適するラツプ量l1だけラツプして第1図の矢示方向に回
転するように配置している。
そして、原稿テーブル13に開口13aを形成し、その開
口13a内に外側部分を例えばスポンジで形成した呼出し
コロ32を矢示E方向に回転可能に設け、その呼出しコロ
32の円周部32aを4個所均等にカツトして4つの平面32b
をそれぞれ形成すると共に、その円周部32aが原稿テー
ブル13の上面から若干量l2だけ突出するように配置して
いる。
さらに、その開口13aの給送上流側の斜めにカツトし
た開口縁部に、下ガイドマイラー33を固定すると共に原
稿テーブル13の上方には、上ガイドマイラー34を自動原
稿給送装置10のカバー10aに一体に取付けることにより
固定している。
分離ローラ11は、ローラ軸35に一体に固定されてお
り、そのローラ軸35に一体に取付けられたギヤ36に中間
ギヤ37が噛み合い、さらにその中間ギヤ37に呼出しコロ
32側の駆動側のギヤ38を噛み合わせ、そのギヤ38に矢示
E方向への回転のみを許容する一方向回転クラツチ29を
装着している。
分離ローラ11の下方には、従動側のプルアウトローラ
27が矢示方向に回転可能に設けられており、それがロー
ラ軸35上に一体に固定されている駆動側のプルアウトロ
ーラ(第1図では分離ローラ11と同一の大きさで奥側に
あるため見えない)に圧接している。
分離ベルト12は、例えばウレタンゴムで形成してその
内部に芯材を埋め込んで、張力が加わつても殆ど伸びが
生じないようにしてあり、その内面には各プーリ14,15
及び16と噛み合う段部を全周に亘つて形成してある。
プーリ15は従動側のプーリであり、それと一体の軸47
が図示しない固定の軸受に回転可能に支持され、その軸
47に一体に固定されるギヤ39に中間ギヤ41を介してクリ
ーニングローラ25と一体のギヤ43が噛み合つている。
なお、第1図で44は原稿の挿入を検知する原稿検知セ
ンサであり、45は分離ローラ11の搬送下流側の搬送経路
上に設けた原稿を検知するためのセンサであり、分離ロ
ーラ11の下方に配設される一対のガイド板46に固定され
ている。
そして、原稿給送開始後所定時間内のそのセンサ45が
給送された原稿Dを検知しなかつたときにはクラツチ17
をオフ状態にして、駆動モータ18とベルト支持部材であ
るプーリ14と一体のプーリ軸26との連結を解くようにし
ている。
また、そのセンサ45が原稿Dを検知するまではクリー
ニングローラ25を第1の速度N1で回転させ、原稿を検知
した後はソレノイド22をオフ状態にして分離ベルト12の
張力を軽減すると共に、クリーニングローラ25をその第
1の速度N1よりも速い第2の速度N2で一定の時間回転さ
せるようにしている。
次に、上記のように構成したこの実施例の作用を説明
する。
まず最初に、原稿が鉛筆書きでなく、貼り合わせの原
稿も使用していない通常の原稿を複数枚給送してコピー
する場合について説明する。
最初に、第1図に示すように、原稿テーブル13上に複
数枚の原稿Dをそれぞれ画像面を上向きにして載置し、
それを分離ローラ11と分離ベルト12の間へ向けて挿入す
ると、その原稿Dの挿入を原稿検知センサ44が検知し、
クラツチ17がオン状態になつてプーリ14と一体のプーリ
軸26が、そのクラツチ17を介して駆動モータ18に連結さ
れる。
また、ソレノイド22も、原稿検知センサ44が原稿Dの
挿入を検知するとオン状態になり、スプリング19がワイ
ヤ21を介して伸ばされ、それによつてプーリ16が第1図
で下方に移動するため分離ベルト12の張力が増し、分離
ベルト12の原稿分離面12aが分離ローラ11に原稿の分離
に適した所定の圧力で接する。
この状態で、図示しないプリントボタンを押すと、呼
出しコロ32が第1図の矢示E方向に原稿Dを1枚送り出
す回転量だけ回転して一旦停止する。
したがって、原稿テーブル13上の原稿Dが下側から左
方へ送り出され、呼出しコロ32と同時にギヤ38も矢示E
方向に回転するため、それによつて中間ギヤ37を介して
分離ローラ11も矢示F方向に回転を開始する。
また、そのプリントボタンの押下によつて駆動モータ
18も駆動を開始し、それによつてプーリ14がクラツチ17
及びプーリ軸26を介して第1図の矢示方向に回転され、
分離ベルト12が矢示B方向に回動を開始する。
そして、その呼出しコロ32によつて送り出された原稿
Dが2枚以上(重送)であつたときには、その上側の原
稿が矢示B方向に回動する分離ベルト12によつて第1図
で右方に戻され、下側の原稿のみがガイド板46に案内さ
れてプルアウトローラ27まで達し、さらにそれが複写機
30のコンタクトガラス31上の所定の露光位置まで図示し
ないベルト搬送装置によつて搬送される。
そして、この自動原稿給送装置10は、原稿Dの先端を
センサ45が検知すると、分離ローラ11の回転を停止させ
ると共にソレノイド22もオフ状態にする。
したがつて、分離ローラ11は、ギヤ38に装着されてい
る一方向回転クラツチ29の作用により、プルアウトロー
ラ27によつて搬送される原稿に連れ回りして第1図の矢
示F方向に回転する。また、分離ベルト12の張力も弱め
られるため、それと分離ローラ11との接触圧が軽減され
る。
このように、この自動原稿給送装置10では、分離ベル
ト12を分離ローラ11へ強く圧接(原稿分離を可能にする
接触圧)させる時間を必要最小限の時間にし、さらに分
離ベルト12を回動させることによつて分離ローラ11との
接触部がベルト全体になるようにして、ベルトが局部的
に摩耗しないようにしているのでベルトの耐久性が増
す。
さらに、この実施例では、ソレノイド22がオフ状態に
なつた後、駆動モータ18を前述の原稿分離時の回転数よ
りも更に高回転で回転させると共に、クリーニングロー
ラ25を第1図の矢示方向に高回転で回転させて、分離ベ
ルト12の原稿分離面12aに付着した紙粉等を速やかに取
り除くようにしている。
すなわち、センサ45が1枚に分離された原稿Dを検知
するまでは、クリーニングローラ25が第1の速度N1で回
転し、その原稿Dを検知した後はソレノイド22がオフ状
態になつて分離ベルト12の張力が軽減されると共に、ク
リーニングローラ25がその第1の速度N1よりも速い第2
の速度N2で一定の時間回転するので、原稿分離面12aが
汚されたりそこに紙粉が付着していたとしても、それが
クリーニングローラ25によつて直ぐに清掃されるため、
原稿分離面12aに紙粉等が付着して摩擦係数が低下する
ことにより原稿の分離性が低下するようなことがないの
で、長期に渡つて安定した用紙分離性を維持することが
できる。
なお、この駆動モータ18及びクリーニングローラ25を
高回転(第2の速度N2)させる一定の時間は、コンタク
トガラス31上に給送された原稿が露光される時間以内と
し、このクリーニング動作は原稿を1枚送り出す度に行
わず、最終ページ原稿を給送した後だけに行うようにし
てもよい。
このようにして、原稿テーブル13上の原稿Dは、1枚
に分離されて順次コンタクトガラス31上へ送られてい
き、そこで所定の露光が終了するとそれが排紙トレイ
(図示せず)上へ排出される。
一方、原稿が鉛筆書きや貼り合わせのある原稿である
場合には、その原稿を1枚ずつセツトして給送するモー
ド(SADモード)を使用する。
すなわち、複写機30の操作パネル上でSADFモードを選
択して原稿検知センサ44が挿入された原稿Dを検知する
と、ソレノイド22が前述の場合と同様にオン状態になつ
て分離ベルト12の張力が増し、それが分離ローラ11に所
定の圧力で接するがクラツチ17はオフ状態のままであ
り、プーリ14と一体のプーリ軸26はフリー状態になつて
いる。
この状態で、プリントボタンを押すと、前述の場合と
同様に呼出しコロ32が矢示E方向に、分離ローラ11が矢
示F方向にそれぞれ回転を始めるため、原稿テーブル13
上の原稿Dが分離ローラ11側へ送り出されると共に、今
度はプーリ14がフリー状態にあるために、分離ベルト12
が分離ローラ11に従動して第1図の矢示Bと反対の原稿
給送方向に回動される。
したがつて、原稿Dは、その給送過程において画像面
が分離ベルト12によつて擦られることなく給送されるた
め、それが鉛筆書きの原稿である場合であつても、文字
等が薄れたりそれが消えてしまつたりすることがない。
また、原稿が貼り合わせである場合においても、それ
が分離ベルトによつて擦られることがないので、その貼
り合わせ部分が折れたり剥がれたりするようなことがな
い。したがつて貼り合わせの原稿であつてもジヤムは発
生しにくい。
そして、この自動原稿給送装置10では、オペレータが
選択する原稿給送モード如何に係らず、万一の原稿ジヤ
ム発生を考えて、常に自動的にジヤム検知を行つてい
る。
すなわち、呼出しコロ32が原稿テーブル13上の原稿D
の給送を開始した所定時間(例えば原稿給送開始後にそ
の原稿の先端又は後端がセンサ45を通過する時間)内
に、センサ45がその原稿Dを検知するか否かによつてジ
ヤム発生の有無を判断している。
そして、そのセンサ45が所定時間内に原稿Dを検知し
なかつたときには、クラツチ17をオフ状態にして駆動モ
ータ18とプーリ14と一体のプーリ軸26との連結を解いて
プーリ14をフリー状態にし、更に自動原稿給送装置10の
全ての駆動系を停止させると共に、ソレノイド22もオフ
状態にして分離ベルト12の張力を弱める。
したがつて、原稿が分離ローラ11と分離ベルト12との
間に先端側が挾持された状態でジヤムになつた場合で
も、その後端側を装置の外部から引き抜けば、分離ベル
ト12はその引抜き方向に容易に回動するので、その原稿
を傷つけたり破いたりすることなく取り出すことができ
る。
なお、上記実施例では、分離ベルト12を3個のプーリ
14,15,16で張装した場合の例について説明したが、それ
を2個にしたり4個以上で張装するようにしてもよい
し、分離ベルト12を清掃するクリーニングローラ25は、
回転しないクリーニングブレードであつてもよいし、そ
れ以外の例えばスポンジ等のクリーニング部材をその分
離ベルト12の原稿分離面12aに摺接させるようにしても
よい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、支持部材を
クラツチを介して駆動モータに連結した状態では、重送
阻止回転体が駆動モータによつて分離回転体による原稿
給送方向と逆の方向に回転されながら分離回転体に接す
るので、重送阻止回転体の分離回転体及び原稿との接触
部はその回転体の全周になるため、長期間使用しても重
送阻止回転体の周面が局部的に汚れたり、その周面の原
稿分離面に付着した紙粉等により用紙分離性が著しく低
下するようなことがない。また、その重送阻止回転体の
周面が局部的に摩耗するようなこともないので、耐久性
が向上する。
また、ジヤム発生時のように給送した原稿が原稿給送
開始後所定時間内にセンサによつて検知されなかつた場
合には、クラツチがオフ状態になつて駆動モータと支持
部材との連結が解かれてその支持部材に張装される重送
阻止回転体がフリー状態になると共に全ての駆動系が停
止されることにより分離回転体も回転が停止されるた
め、原稿が分離回転体と重送阻止回転体との間に挾持さ
れた状態でジヤムになつても、その原稿を引き出すと、
重送阻止回転体がその引き出し方向に容易に回転するの
で、その原稿を傷つけたり破いたりすることなしに容易
に取り出すことができる。
さらに、上記のセンサに加えて、重送阻止回転体の原
稿分離面を清掃するクリーニングローラを設けた場合に
は、そのセンサが給送される原稿を検知すると、クリー
ニングローラの回転速度が一定時間それまでの回転速度
よりも速まるので、原稿分離面が汚されたりそこに紙粉
が付着したとしても、それがクリーニングローラによつ
て直ぐに清掃されるため、長期に渡つて安定した用紙分
離性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による自動原稿給送装置と複写機の一
部を示す概略構成図、 第2図は従来の自動原稿給送装置の原稿分離機構付近を
示す概略図である。 10……自動原稿給送装置、11……分離ローラ 12……分離ベルト、12a……原稿分離面 13……原稿テーブル 14,15,16……プーリ(ベルト支持部材) 17……クラツチ、18……駆動モータ 19……スプリング、20……原稿分離機構 21……ワイヤ、22……ソレノイド 25……クリーニングローラ、30……複写機 45……センサ、D……原稿

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転する分離回転体とその分離回転体に接
    する重送阻止回転体とによつて原稿を1枚に分離する自
    動原稿給送装置の原稿分離機構において、 前記重送阻止回転体を支持部材で回転可能に支持し、該
    支持部材をクラツチを介して駆動モータに連結し、該ク
    ラツチにより前記重送阻止回転体の回転方向を、前記駆
    動モータにより回転されて前記分離回転体による原稿給
    送方向と逆の方向に回転する方向と、前記駆動モータと
    前記支持部材との連結を解いて前記分離回転体に従動し
    て前記原稿給送方向に回転する方向とに切換可能にし、 前記分離回転体の原稿給送方向下流側の搬送経路上に原
    稿を検知するセンサを設け、原稿給送開始後所定時間内
    に前記センサが原稿を検知しなかつたときには前記クラ
    ツチをオフにして前記駆動モータと前記支持部材との連
    結を解くと共に、全ての駆動系を停止させるようにした
    ことを特徴とする自動原稿給送装置の原稿分離機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動原稿給送装置の原稿分
    離機構において、前記重送阻止回転体がエンドレスの分
    離ベルトであり、該分離ベルトが複数の前記支持部材で
    回動可能に支持され、前記分離ベルトの張力を変更する
    ベルト張力変更手段を設け、前記クラツチをオフ状態に
    したときに前記ベルト張力変更手段による前記分離ベル
    トの張力を軽減するようにしたことを特徴とする自動原
    稿給送装置の原稿分離機構。
  3. 【請求項3】回転する分離回転体とその分離回転体に接
    する重送阻止回転体とによつて原稿を1枚に分離する自
    動原稿給送装置の原稿分離機構において、 前記重送阻止回転体を支持部材で回転可能に支持し、該
    支持部材をクラツチを介して駆動モータに連結し、該ク
    ラツチにより前記重送阻止回転体の回転方向を、前記駆
    動モータにより回転されて前記分離回転体による原稿給
    送方向と逆の方向に回転する方向と、前記駆動モータと
    前記支持部材との連結を解いて前記分離回転体に従動し
    て前記原稿給送方向に回転する方向とに切換可能にし、 前記分離回転体の原稿給送方向下流側の搬送経路上に原
    稿を検知するセンサを設けると共に、前記重送阻止回転
    体の原稿分離面を清掃するクリーニングローラを設け、
    前記センサが原稿を検知したときに前記クリーニングロ
    ーラの回転速度を一定時間それまでの回転速度よりも速
    めるようにしたことを特徴とする自動原稿給送装置の原
    稿分離機構。
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