JP2825534B2 - フルオロシクロプロピル誘導体 - Google Patents

フルオロシクロプロピル誘導体

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JP2825534B2
JP2825534B2 JP1180616A JP18061689A JP2825534B2 JP 2825534 B2 JP2825534 B2 JP 2825534B2 JP 1180616 A JP1180616 A JP 1180616A JP 18061689 A JP18061689 A JP 18061689A JP 2825534 B2 JP2825534 B2 JP 2825534B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なフルオロシクロプロピル誘導体、その
幾つかの製造法、及びその殺菌殺カビ(fungI cI dal)
活性を有する化合物の合成中間体としての使用に関す
る。
ある種のシクロプロピル誘導体、及びその殺菌殺カビ
(fungI cI dal)作用を有するアゾリル誘導体製造の中
間体としての使用は既に公知である[ヨーロッパ特許公
告公報(EP−OS)第0,040,345号、及びヨーロッパ特許
公告公報(EP−OS)第0,180,136号参照]。かくして1
−(4−クロロフェノキシ)−2−シクロプロピル−3
−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−プロパン−2
−オル、及び1−(4−クロロフェニル)−1−(1−
クロロ−シクロプロプ−1−イル)−2−(1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−エタン−1−オルが対応する
シクロプロピル誘導体から製造し、そして菌類防除に使
用することができる。これら物質は活性が優れている
が、低濃度で使用するような場合、なお問題が残ってい
る。
今、式(I) 式中 Rはアルキル、随時置換されていて良いアリール又は
随時置換されていて良いアラルキルを表し、そして Xは水素、塩素、又は臭素を表し、そして R1はヒドロキシル、アルコキシ、アルキル、又はハロ
ゲンを表す、 の新規なフルオロシクロプロピル誘導体発見された。
更に式(I)のフルオロシクロプロピル誘導体が、 a)式(II) 式中 Rは上述された意味を有する、 X1は塩素、又は臭素を表す、 のビニールシクロプロパンを、 希釈剤の存在下に強力な酸化剤と反応させるか、 又は b)式(I a) 式中 R及びX1は上述された意味を有する、 のフルオロシクロプロピル誘導体を、 α)もし適当ならば希釈剤の存在下にハロゲン化剤と、 又は β)式(III) R2−OH (III) 式中 R2はアルキルを表す、 のアルコールと、 もし適当ならば、触媒の存在下に、そしてもし適当なら
ば希釈剤の存在下に、 又は γ)水素と、触媒の存在下に、そしてアミンの存在下
に、そして希釈剤と存在下に反応させるか、又は c)式(I b) 式中 Rは上述された意味を有する、 のフルオロシクロプロピル誘導体を、 ハロゲン化剤と、もし適当ならば希釈剤の存在下に反応
させるか、 又は d)式(I c) 式中 R及びXは上述された意味を有し、そして Halはハロゲンを表す、 のフルオロシクロプロピル誘導体を、 式(III) R2−OH (III) 式中 R2は上述された意味を誘導体有する、 のアルコールと、もし適当ならば触媒の存在下に、そし
てもし適当ならば希釈剤の存在下に反応させるか、 又は e)式(I b) 式中 R及びXは上述された意味を有する、 のフルオロシクロプロピル誘導体を、 式(IV) R3−Li (IV) 式中 R3はアルキルを表す、 の有機金属化合物と、そしてもし適当ならば希釈剤の存
在下に反応させることによって製造できることが発見さ
れた。
最後に、式(I)のフルオロシクロプロピル誘導体
は、殺菌殺カビ(fungI cI dal)作用を有するフルオロ
シクロプロピル−ヒドロキシエチル−アゾール製造の中
間体として非常に適切に使用できることが発見された。
驚くべきことに、本発明に従って式(I)のフルオロ
シクロプロピル誘導体から製造することができるフルオ
ロシクロプロピル−ヒドロキシエチル−アゾール類は、
以前から公知であり、そして同様な化学構造と同様な作
用を有する、1−(4−クロロフェノキシ)−2−シク
ロプロピル−3−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−プロパン−2−オル、及び1−(4−クロロフェニ
ル)−1−(1−クロロ−シクロプロプ−1−イル)−
2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−エタン−1
−オルよりも優れた殺菌殺カビ作用を示す。
式(I)は、本発明のフルオロシクロプロピル誘導体
の一般定義を与えたものである。好ましい化合物は、 式中 Rが1ないし4個の炭素原子を有するアルキルを表す
か、 又は、 Rがフェニル部分で、ハロゲン、1ないし4個の炭素
原子を有するアルキル、1ないし4個の炭素原子を有す
るアルコキシ、1ないし4個の炭素原子を有するアルキ
ルチオ、1個又は2個の炭素原子を有し、そして1ない
し5個の同一か又は異なるハロゲン原子を有するハロゲ
ノアルキル、1個又は2個の炭素原子を有し、そして1
ないし5個の同一か又は異なるハロゲン原子を有するハ
ロゲノアルコキシ、1個又は2個の炭素原子を有し、そ
して1ないし5個の同一か又は異なるハロゲン原子を有
するハロゲノアルキルチオ、アルキル部分に1ないし4
個の炭素原子を有し、そしてアルコキシ部分に1ないし
4個の炭素原子を有するアルコキシイミノアルキル、ア
ルキル部分に1ないし4個の炭素原子を有し、そして随
時1個又は2個の炭素原子を有するアルキル、及び/又
はハロゲンによって置換されていて良いフェノキシイミ
ノアルキル、随時1個又は2個の炭素原子を有するアル
キル及び/又はハロゲンによって置換されていて良いフ
ェニル、又は随時1個又は2個の炭素原子を有するアル
キル、及び/又はハロゲンによって置換されていて良い
フェノキシからなる群れから選ばれた置換基によってモ
ノ置換ないしトリ置換することができるベンジルを表
し、そして Xが水素、塩素、又は臭素を表し、そしてR1がヒドロ
キシル、1ないし6個の炭素原子を有するアルコキシ、
1ないし6個の炭素原子を有するアルキル、弗素、塩
素、臭素、又はヨードを表す、 化合物である。本願においては、これらの好ましい化合
物及びその製造方法についてのみ、特許が請求される。
特に好ましい式(I)のフルオロシクロプロピル誘導
体は、 式中 Rがメチル、エチル、イソプロピル又はtert.−ブチ
ルを表すか、又はフェニル部分で、弗素、塩素、及び/
又はメチルからなる群れから選ばれた同一か又は異なる
置換基によってモノ置換又はジ置換することができるベ
ンジルを表し、 Xが水素、塩素、又は臭素を表し、そしてR1が水素、
ヒドロキシル、1ないし4個の炭素原子を有するアルコ
キシ、1ないし4個の炭素原子を有するアルキル、弗
素、塩素、臭素、又はヨードを表す、 化合物である。
非常に特に好ましい式(I)のフルオロシクロプロピ
ル誘導体は、 式中 Rがメチル、エチル、随時弗素、塩素、及び/又はメ
チルによってモノ置換又はジ置換されていて良いベンジ
ルを表し、Xが水素、塩素、又は臭素を表し、そしてR1
がヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、イソプロポキ
シ、n−ブトキシ、メチル、エチル、イソプロピル、n
−ブチル、塩素、臭素、又はヨードを表す、 化合物である。
もし2−フルオロ−2−クロロ−1−メチル−1−ビ
ニールシクロプロパンを出発物質として、そして過マン
ガン酸カリウムを酸化剤として使用するならば、本発明
の方法(a)の工程は下記式で表すことができる。
もし、2−フルオロ−2−クロロ−1−メチル−1−
シクロプロパンカルボン酸を出発物質として、そして塩
化チオニルをハロゲン化剤として使用するならば、本発
明の方法の工程(方法b、変法α)は下記式で表すこと
ができる。
もし2−フルオロ−2−クロロ−1−メチル−1−シ
クロプロパンカルボン酸とエタノールを出発物質として
使用し、そして硫酸を触媒として使用するならば、本発
明の方法の工程(方法b、変法β)は下記式で表すこと
ができる。
もし2−フルオロ−2−クロロ−1−メチル−1−シ
クロプロパンカルボン酸を出発物質として使用し、そし
て水素をラネーニッケルの存在下に、そして又1,2−ジ
アミノエタンを反応物質として使用するならば、本発明
の方法の工程(方法b、変法γ)は下記式で表すことが
できる。
もし2−フルオロ−1−メチル−1−シクロプロパン
カルボン酸を出発物質として使用し、、そして塩化チオ
ニルをハロゲン化剤として使用するならば、本発明の方
法(c)の工程は下記式で表すことができる。
もし2−フルオロ−1−メチル−1−シクロプロパン
カルボニルクロリドを出発物質として、そしてエタノー
ルを反応剤として使用するならば、本発明の方法(d)
の工程は下記式で表すことができる。
もし2−フルオロ−2−クロロ−1−メチル−1−シ
クロプロパンカルボニルクロリドを出発物質として使用
し、そしてメチルリチウムを有機金属化合物として使用
するならば、本発明の方法(e)の工程は下記式で表す
ことができる。
式(II)は本発明の方法(a)を実施するのに、出発
物質として必要なビニールシクロプロパンの一般定義を
与えたものである。この式中、Rは好ましくは、本発明
の式(I)の物質を記載する際にRとして好ましいとし
て既に挙げた基を表す。X1は塩素、又は臭素を表す。
式(II)のビニールシクロプロパン誘導体は、公知で
あるか、又は原則的に公知の方法で製造することができ
る。[LI ebigs Ann.Chem.710,17−35(1967)参照]。
本発明の方法(a)を実施するのに適した強力な酸化
剤は、オレフィン二重結合を開裂するのに適した全ての
酸化剤である。過マンガン酸カリウムを好ましく使用す
ることができる。
方法(a)を実施する際に使用できる希釈剤は、この
種の反応で通常使用される全ての溶剤である。水を好ま
しく使用できる。
本発明の方法(a)を実施する際、その温度は一定範
囲内で変えることができる。一般に本方法は、0ないし
60℃、好ましくは10ないし50℃の温度で実施される。
本発明の方法(a)は、本出願に記載されている他の
方法と同様に大気圧下に実施される。しかし、それぞれ
の場合、加圧下、又は減圧下に反応を実施することも可
能である。
本発明の方法(a)を実施する際、強力な酸化剤は、
式(II)のビニールシクロプロパン誘導体1モル当た
り、一般に2ないし3モル使用する。後処理は通常の方
法で実施する。
式(I a)は、本発明の方法(b)を実施するための
出発物質として必要なフルオロシクロプロピル誘導体の
一般定義を与えたものである。この式中、Rは好ましく
は、式(I)の物質を記載する際に、この基に対して好
ましいとして既に挙げた意味を有する。X1は塩素、又は
臭素を表す。
式(I a)のフルオロシクロプロピル誘導体は、本発
明の方法(a)によって製造することができる。
本発明の方法(b、変法α)を実施するのに使用でき
るハロゲン化剤は、酸類を酸ハライドに変えるのに適し
た全ての物質である。塩化チオニル、塩化スルフリル、
三塩化燐、臭化チオニル、及び臭化スルフリルが好まし
く使用できる。酸フルオライド、及び酸沃化物が対応す
る臭化物、又は塩化物から通常の方法で製造することが
できる。
本発明の方法(b、変法α)を実施するのに適した希
釈剤は、この種の反応で通常使用される全ての不活性有
機溶媒である。好ましくは、特定のハロゲン化剤が、同
時に希釈剤としても使用される。
本発明の方法(b、変法α)を実施する際、反応温度
は比較的広い範囲で変えることができる。一般に、本方
法は0ないし150℃、好ましくは20ないし80℃の温度で
実施される。
本発明の方法(b、変法α)を実施する際、ハロゲン
化剤は、式(I a)のフルオロシクロプロピル誘導体1
モル当たり、1ないし2当量、あるいは比較的大過剰使
用される。後処理は通常の方法によって実施する。酸沃
化物を製造するには、酸臭化物を沃化カリウムと反応さ
せる。一方、酸弗化物は、他の酸ハライドから、これを
弗化物、例えば弗化ナトリウム、弗化カリウム、弗化セ
シウム、又は弗化アンモニウムと反応させるか、又は弗
化水素酸と反応させて得られる。
式(III)は、本発明の方法(b、変法β)を実施す
るために反応剤として必要なアルコール類の一般定義を
与えたものである。この式中、R2は好ましくは、1ない
し6個の炭素原子を有するアルキルを表す。
式(III)のアルコール類は有機化学では一般に公知
である。
本発明の方法(b、変法β)を実施することが可能な
触媒は、酸又は酸ハライドからエステルを製造するのに
通常使用される、全ての反応促進剤である。無機酸、例
えば硫酸、又は強力な有機酸、例えばp−トルエンスル
ホン酸を好ましく使用できる。無機塩基、例えば炭酸水
素ナトリウム、又は水酸化ナトリウム、又は有機塩基、
例えばピリジン、又は第3級アミンも同様に使用するこ
とができる。
本発明の方法(b、変法β)を実施するのに使用でき
る希釈剤は、この種の反応で通常使用される全ての不活
性有機溶剤である。好ましくは式(III)のアルコール
が過剰に使用され、同時に希釈剤としても作用する。
本発明の方法(b、変法β)を実施する際、反応温度
は、比較的広い範囲で変えることができる。一般に本方
法は、0℃ないし150℃、好ましくは20℃ないし140℃の
範囲で実施される。
本発明の方法(b、変法β)を実施する際、式(II
I)のアルコールが、式(I a)のフルオロシクロプロピ
ル誘導体1モル当たり、1ないし3モル、好ましくは2.
0モル、あるいは比較的大過剰と、触媒量の反応促進剤
が、好ましく使用される。後処理は通常の方法によって
実施する。
本発明の方法(b、変法γ)を実施する際、使用でき
る触媒は、この種の水素化で通常使用される全ての反応
促進剤である。金属触媒、例えばラネーニッケルを好ま
しく使用できる。
本発明の方法(b、変法γ)を実施するのに適したア
ミンは、この種の反応で通常使用される全てのアミンで
ある。1,2−ジアミノエタンを好ましく使用できる。
本発明の方法(b、変法γ)を実施する際、使用でき
る希釈剤は、この種の反応で使用できる全ての有機溶剤
である。アルコール類、例えばメタノール、エタノー
ル、そして更にエーテル類、例えばジエチルエーテル、
ジオキサン、又はテトラヒドロフランを好ましく使用で
きる。
本発明の方法(b、変法γ)は、一般に水素圧5ない
し30bar、好ましくは10ないし25barで実施される。
本発明の方法(b、変法γ)を実施する際、その反応
温度は比較的広い範囲で変えることが出来る。一般に本
方法は、20ないし120℃、好ましくは40ないし100℃で実
施される。
本発明の方法(b、変法γ)を実施する際、式(I
a)のフルオロシクロプロピル誘導体1モル当たり、2
ないし4モルのアミン及び特定必要量の触媒が一般に使
用され、そして水素化は水素を使用して加圧化数時間に
亙って実施する。後処理は、通常の方法で行う。
式(I b)は、本発明の方法(c)を実施するのに出
発物質として必要なフルオロシクロプロピル誘導体の一
般定義を与えたものである。この式中、Rは好ましく
は、本発明の式(I)の物質を記載する際に基Rに対し
て好ましいとして既に挙げた意味を有する。
式(I b)のフルオロシクロプロピル誘導体は、本発
明の方法(b、変法γ)によって製造することができ
る。
本発明の方法(c)を実施するのに適したハロゲン化
剤は、本発明の方法(b、変法α)を記載した際に、ハ
ロゲン化剤として既に挙げた全ての物質である。
これから離れて、本発明の方法(c)を実施する反応
条件は、本発明の方法(b、変法α)で挙げた条件と、
正確に対応する。
式(I c)は、本発明の方法(d)を実施するための
出発物質として必要なフルオロシクロプロピル誘導体の
一般定義を与えたものである。この式中、Rは好ましく
は、式(I)の物質を記載する際に、この基に対して好
ましいとして既に挙げた意味を有する。Halは好ましく
は弗素、塩素、又は臭素を現し、そしてXは水素、塩
素、又は臭素を表す。
式(I c)のフルオロシクロプロピル誘導体は、本発
明の方法(b、変法α)及び(c)によって製造するこ
とができる。
本発明の方法(d)を実施するのに適したアルコール
類、あるいは触媒は、本発明の方法(b、変法β)を記
載した時に既に挙げたアルコール類、及び触媒全てであ
る。
これとは別に、本発明の方法(d)を実施する反応条
件は、本発明の方法(b、変法β)で挙げた条件と完全
に対応する。
式(I d)は、本発明の方法(e)を実施するための
出発物質として必要なフルオロシクロプロピル誘導体の
一般定義を与えたものである。この式中、R及びXは好
ましくは、式(I)の物質を記載する際に、基R及びX
に対して好ましいとして既に挙げた意味を有する。
式(I d)のフルオロシクロプロピル誘導体は、本発
明の方法(a)及び(b、変法γ)によって製造するこ
とができる。
式(IV)は、本発明方法(e)を実施するのに反応剤
として必要なアルコール類の一般定義を与えたものであ
る。この式中、R3は好ましくは1ないし6個の炭素原子
を有するアルキルを表す。
式(IV)の有機金属化合物は、有機化学で一般に公知
の化合物である。
本発明の方法(e)を実施するのに適した希釈剤は、
この種の反応で通常使用される全ての有機溶剤である。
エーテル類、例えばジエチルエーテル、ジオキサン、又
はテトラヒドロフランを好ましく使用できる。
本発明の方法(e)を実施する際、その反応温度は比
較的広い範囲で変えることができる。一般に、本方法は
−100℃ないし+50℃、好ましくは−78ないし+0℃で
実施される。
本発明の方法(e)は、保護気体雰囲気下、例えばア
ルゴン又は窒素雰囲気下に実施される。
本発明の方法(e)を実施する際、式(IV)の有機金
属化合物を、式(I d)のフルオロシクロプロピル誘導
体1モル当たり、1.5ないし3.0モル、好ましくは2.0モ
ルが使用される。後処理は通常の方法によって実施され
る。一般に反応混合物を、氷と無機酸に移し、有機相を
分離、水相を、水と殆ど混和しない有機溶媒を使用して
抽出、そして有機相を合わせて乾燥、そして蒸留する。
本発明の式(I)の2,2−ジフルオロシクロプロピル
誘導体は、植物保護剤の合成、特に殺菌殺カビ(fungI
cI dal)活性を有する物質製造の中間体として適してい
る。
例えば式(V) 式中 R及びXは上述された意味を有し、 Arは随時置換されていて良いアリール、そして Yは基、−OCH2−、−SCH2−、−CH2CH2−又は−CH=
CH−を表す、 のフルオロシクロプロピル−ヒドロキシエチル−トリア
ゾールは、 f)式(I e) 式中 R及びXは上述された意味を有する、 のメチルシクロプロピルケトンを、塩素化剤又は臭素化
剤、例えば塩化スルフリル、臭化スルフリル、又は臭素
と、希釈剤、例えば塩化メチレン、クロロホルム、四塩
化炭素の存在下、−10℃ないし+60℃、好ましくは0℃
ないし40℃の温度で反応させ、そして 得られた式(VI) 式中 R及びXは上述された意味を有し、そして Halは塩素又は臭素を表す、 のハルゲノケトンを、 式(VII) Ar−Z−H (VII) 式中 Arは上述された意味を有し、そして Zは酸素又は硫黄を表す、 の化合物と、酸結合剤の存在下に、そしてもし適当なら
ば希釈剤の存在下に、0℃ないし150℃、好ましくは、2
0℃ないし130℃の温度で反応させ、 そして 得られた式(VIII) 式中 Ar、R、X及びZは上述された意味を有する、 のシクロプロピルケトンを、 α)式(IX) のジメチルオキソスルホニウムメチリドと反応させる
か、 又は β)式(X) のジメチルスルホニウムメチリドと、希釈剤の存在下
に、0℃ないし100℃、好ましくは10℃ないし60℃の温
度で反応させ、そして最後に得られた式(XI) 式中 Ar、R、X及びZは上述された意味を有する、 のオキシランを、 式(X II) の1,2,4−トリアゾールと、酸結合剤の存在下に、そし
て希釈剤の存在下に、0℃ないし200℃、好ましくは50
ないし150℃の温度で反応させるか、又は g)式(I e) 式中 R及びXは上述された意味を有する、 のメチルシクロプロピルケトンを、 式(X III) Ar−CHO (X III) 式中 Arは上述された意味を有する、 のアリデヒドと、触媒、例えば水酸化ナトリウム、又は
水酸化カリウムの存在下に、そして又、希釈剤、例えば
メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタ
ノール又はtert.−ブタノールの存在下に、0℃ないし1
00℃、好ましくは10℃ないし80℃の温度で反応させ、 そしてもし適当ならば、得られた式(X IV) 式中 R、X及びArは上述された意味を有する、 のシクロプロピルケトンを、水素化触媒の存在下に、そ
して希釈剤の存在下に、水素化し、 そして最後に、得られた式(X V) 式中 Ar、X及びRは上述された意味を有し、そして Z1は基、−CH2−CH2−を表す、 のシクロプロピルケトンを、 α)式(IX) のジメチルオキソスルホニウムメチリドと、 又は β)式(X) のジメチルスルホニウムメチリドと、希釈剤の存在下
に、0℃ないし100℃、好ましくは10℃ないし60℃の温
度で反応させ、そして最後に、得られた式(X VI) 式中 Ar、R、X及びZ1は上述された意味を有する、 のオキシランを、 式(X II) の1,2,4−トリアゾールと、酸結合剤の存在下に、そし
て希釈剤の存在下に、0℃ないし200℃、好ましくは50
℃ないし150℃の温度で反応させて得られる。
更に、式(X VII) 式中 Ar、X及びRは上述された意味を有する、 のヒドロキシアルキニル−アゾリル誘導体が、 h)式(I c) 式中 R、X及びHalは上述された意味を有する、 のフルオロシクロプロピル誘導体を、 式(X VIII) Ar−C≡CH (X VIII) 式中 Arは上述された意味を有する、 のアセチレン誘導体と、触媒、例えば臭化第1銅の存在
下に、酸結合剤、例えば水酸化ナトリウム、又は水酸化
カリウムの存在下に、そして希釈剤、例えばトルエンの
存在下に、0℃ないし150℃、好ましくは20℃ないし120
℃の温度で反応させ、そして得られた式(X IX) 式中 Ar、X及びRは上述された意味を有する、 のシクロプロピルケトンを、 式(X) のジメチルスルホニウムメチリドと、希釈剤の存在下
に、0℃ないし100℃、好ましくは10℃ないし60℃の温
度で反応させ、そして最後に、得られた式(XX) 式中 Ar、X及びRは上述された意味を有する、 のオキシランを、 式(X II) の1,2,4−トリアゾールと、酸結合剤の存在下に、そし
て希釈剤の存在下に、0℃ないし200℃、好ましくは50
℃ないし150℃の温度で反応させる方法で製造すること
ができる。
残った式(I)のフルオロシクロプロピル誘導体は、
対応する方法で、植物保護剤、特に殺菌殺カビ(fungI
cI dal)活性を有する物質合成の中間体として使用する
ことができる。
式(V)のフルオロシクロプロピル−ヒドロキシエチ
ル−トリアゾール類、及び式(X VII)ヒドロキシアル
キニル−アゾリル誘導体は強力な殺微生物作用を示し、
そして殺菌殺カビ剤(fungI cI de)として使用するこ
とができる。
植物保護において殺菌殺カビ剤(fungI cI de)は根
瘤菌類(Plasmodiophoromycetes)、卵菌類(Oomycete
s)、壷状菌(ChytrI diomycetes)、接合菌類(Zygomy
cetes)、嚢子菌類(Ascomycetes)、担子菌類(BasI d
iomycetes)及び不完全菌類(Deuteromycetes)防除に
使用する事が出来る。
菌性及び細菌性病害の病原体の幾つかを例として以下
に示す。但しそれに何等制限されるものではない。Xant
homonas属、例えば稲白葉枯病(Xanthomonas oeyza
e)、Pseudomonas属、例えばシュウドモナスラクリマン
ス(Pseudomonas lachrymans);ErwinI a属、例えばエ
ルウィニアアミノヴォラ(ErwinI a amylovora);Pythi
um属、例えば冬枯病(Pythium ultimum);Phytophthora
属、例えばじゃがいも疫病(Phytophthora infestanc
e);Pseudoperonospora属、例えばホップのべと病(Pse
udoperonospora humuli),きゅうりのべと病(Pseudop
eronospora cubensis);Plasmopara属、例えば葡萄のべ
と病(Plasmopara vitI cola);Peronospora属、例えば
網斑病(Peronospora pisi),野菜類のべと病(Perono
spora brassI cae);Erysiphe属、例えば大麦のうどん
粉病(Erysiphe graminis);Sphaerotheca属、例えば苺
のうどん粉病(Sphaerotheca fuliginea);Podosphaera
属、例えば林檎のうどん粉病(Podosphaera leucotrI c
ha);VenturI a属、例えばへい果黒星病(VenturI a in
aequalis);Pyrenophora属、例えば大麦網斑病(Pyreno
phora teres),大麦斑葉病(Pyrenophora graminea)
(分生胞子形:Drechslera,Helminthsporiumと同じ);Co
chliobolus属、例えば麦類の斑点病(Cochliobolus sat
ivis)(分生胞子形:Drechslera,Helminthsporiumと同
じ);Uromyces属、例えばいんげんのさび病(Uromyces
appendI culatus);PuccinI a属、例えば小麦の赤さび
病(PuccinI a recondita);TiletI a属、例えばチレチ
アカリエス(TiletI a carI es);Ustilago属、例えば
大麦の裸黒穂病(Ustilago nuda)又は燕麦の裸黒穂病
(Ustilago avenae);PellI cularI a属、例えば稲の紋
枯病(PellI cularI a sasaki);PyrI cularI a属、例
えば稲のいもち病(PyrI cularI a oryzae);Fusarium
属、例えばフサリウムクルモルム(Fusarium culmoru
m);Botrytis属、例えば灰色かび病(Botrytis cinere
a);SeptorI a属、例えば小麦のうき枯病(SeptorI a n
odorum);LeptosphaerI a属、例えばレプトスフェリア
ノドルム;Cercospora属、例えば褐斑病(Cerospora c
anecens);AlternarI a属、例えばキャベツの黒斑病(A
lternarI abrassI cae);及びPseudocercosporella
属、例えばシュウドセルコスポレラ ヘルポトリコイデ
ス。
植物病害防除に必要な濃度での、式(V)及び式(X
VII)の活性化合物に対する植物の耐性が優れているの
で、植物の地上部分処理、栄養繁殖株、種子及び土壌の
処理が可能である。
式(V)及び(X VII)の活性化合物は、特に穀物類
の病害、例えばうどん粉病(Erysiphe graminis)小麦
赤さび病(PuccinI a recondI at)、麦類の斑点病(Co
chliobolus sativus)、大麦の網斑病(Pyrenophora te
res)、小麦のふこ病(LeptospaerI a nodorum)及び大
麦のべと病、更に稲の病害、例えばいもち病(PyrI cul
arI a oryzae)、及び紋枯病(PellI cularI a sasak
i)、そして又黒星病(VenturI a)、そしてきゅうりの
べと病の防除に適している。更にこれらの物質は、in v
itroで非常に優れた作用を有している。
式(V)及び(X VII)の活性化合物は、通常の配合
物、例えば液剤、乳剤、分散剤、粉剤、泡沫剤、塗沫
剤、粒剤、エアロゾル、高分子物質中、種子被覆用超微
粒子カプセル、並びにULV用配合物にする事が出来る。
これらの配合物は公知の方法、例えば活性化合物を増
量剤、即ち液状溶媒、加圧下液化ガス、及び/又は固体
状単体と、随時表面活性剤、即ち乳化剤及び/又は分散
剤及び/又は起泡剤を使用して混合し、製造される。水
を増量剤として使用する時は、例えば有機溶媒も又、補
助溶媒として使用する事が出来る。
液状溶剤として適当なものの、主だったものを挙げる
と、芳香族化合物類、例えばキシレン、トルエン、アル
キルナフタレン、塩素化芳香族又は塩素化脂肪族炭化水
素、例えばクロロベンゼン、クロロエチレン又は塩化メ
チレン、脂肪族炭化水素、例えばシクロヘキサン、又は
パラフィン類、例えば鉱物油溜分、アルコール類、例え
ばブタノール又はグリコール並びにそのエーテル及びエ
ステル、ケトン類、例えばアセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン又はシクロヘキサノン、高
度極性溶媒、例えばジメチルホルムアミド及びジメチル
スルホキシド、並びに水がある。
液化ガス増量剤又は担体とは常温常圧下では気体状で
ある液体、例えばエアロゾール噴射剤を意味し、例えハ
ロゲン化炭化水素並びにブタン、プロパン、窒素及び炭
酸ガスが挙げられる。
固体状担体として適当なものには、例えば磨砕した天
然鉱物、例えばカオリン、クレー、タルク、チョーク、
石英、アタパルジャイト、モンモリロナイト又は珪藻
土、及び磨砕した合成鉱物、例えば高分散性珪酸、アル
ミナ及び珪酸塩がある。
粒剤用固体状担体として適当なものには、例えば粉砕
そして分級した天然岩、例えば石灰岩、大理石、軽石、
海泡石及び白雲石並びに無機及び有機のひき割りの人工
顆粒、及び有機質の顆粒、例えば鋸屑、椰子殻、とうも
ろこしの穂軸及びたばこの茎がある。
乳化剤及び/又は起泡剤として適当なものには、例え
ば非イオン性及びアニオン性乳化剤、例えばポリオキシ
エチレン−脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン−脂肪
アルコールエーテル、例えばアルキルアリールポリグリ
コールエーテル、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸
塩、アリールスルホン酸並びにアルブミン加水分解物で
ある。分散剤として適当なものには、例えばリグニン−
亜硫酸塩廃液及びメチルセルロースがある。
接着剤、例えばカルボキシメチルセルロース及び粉末
状、粒状又はラテックス状の天然及び合成重合体、例え
ばアラビアゴム、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニ
ール及び天然燐脂質、例えばセファリン及びレシチン、
及び合成燐脂質が配合物中で使用する事が出来る。更に
鉱物油及び植物油も添加する事が出来る。
着色剤例えば無機顔料、例えば酸化鉄、酸化チタニウ
ム及びプルッシャンブルー、及び有機染料、例えばアリ
ザリン染料、アゾ染料及び金属フタロシアニン染料、及
び微量栄養素、例えば鉄、マンガン、ほう素、銅、コバ
ルト、モリブデン及び亜鉛の塩類を使用する事が出来
る。
配合物は一般に0.1ないし95重量%、好ましくは0.5な
いし90重量%の活性化合物を含有する。
式(V)及び式(X VII)の活性化合物は、配合物中
に他の公知の活性化合物、例えば殺菌殺カビ剤(fungI
cI de)、殺虫剤(insectI cI de)、殺だに剤(acarI
cI de)、除草剤(herbI cI de)との混合物として、並
びに肥料及び成長調整剤との混合物中に存在する事が出
来る。
式(V)及び式(X VII)の活性化合物は、その侭
で、又はそれらの配合物の形で、又はそれらから調製さ
れる施用形態、例えば液剤、乳化用原液、乳剤、泡沫
剤、懸濁剤、水和剤(wettable powder)、塗布剤(pas
te)、溶解性粉末(soluble powder)、粉末剤(dust
s)及び顆粒剤(granules)として使用する事が出来
る。これらは通常の方法で、例えば灌注(watering)、
液剤散布(spraying)、噴霧(atomizing)、顆粒剤散
布(scatteing)、粉末剤散布(dusting)、発泡(foam
ing)、刷毛塗り(brushing)、その他によって使用さ
れる。更に本活性化合物は超低量法(ultra−low volum
e)によって、又は活性化合物の配合物、あるいはそれ
自体を土壌中に注入する事によって使用する事が出来
る。植物の種子も処理する事が出来る。
式(V)及び式(X VII)の活性化合物は、その施用
形態によって、使用量をかなり広い範囲で変える事が出
来る。かくして、植物体の処理では、その濃度は一般に
1ないし0.0001重量%、好ましくは0.5ないし0.001重量
%である。
種子処理では、種子1kg当たり、一般に0.001ないし50
g、好ましくは0.01ないし10gが必要である。
土壌処理では、活性化合物は施用場所で、一般に0.00
001ないし0.1重量%、好ましくは0.0001ないし0.02重量
%の濃度が必要である。
本発明の式(I)のフルオロシクロプロピル誘導体の
製造について下記実施例で説明する。
製造実施例 実施例 1 474g(3モル)の過マンガン酸カリウムを少しづづ、
112.5g(0.91モル)の2−フルオロ−2−クロロ−1−
メチル−1−ビニール−シクロプロパンを10の水に溶
解した溶液に添加する。得られた混合物を室温で36時間
撹拌し、二酸化マンガンを濾別、水で十分洗浄する。濾
液を濃塩酸で酸性にし、ジクロロメタンで抽出する。有
機相を乾燥、減圧下に溶媒を除去、そして残渣を蒸留す
る。
この方法で、115g(理論量の82%)の2−フルオロ−
2−クロロ−1−メチル−シクロプロパンカルボン酸
(沸点:77−78℃/0.1bar)が得られる。
実施例 2 式(I−2) の化合物も又実施例1で示した方法で得られる。
沸点:45−50℃/0.01bar 式(II−1) の出発物質の製造 20mlの水酸化ナトリウム50%濃度水溶液を、7.5g(0.
11モル)のイソプレン、19g(4ミリモル)のテトラブ
チルアンモニウムブロミド及び10mlのジクロロエタンと
の混合物に、激しく撹拌しながら、反応混合物が激しく
還流するように滴下する。添加が終わったら、撹拌を室
温で5時間続け、それから反応混合物は水中に注ぎ、ジ
エチルエーテルで数回抽出、有機相は一緒にして、稀塩
酸、稀炭酸ナトリウム水溶液で続けて洗浄する。得られ
た混合物を乾燥、減圧下に蒸留する。この方法で、13.2
g(理論量の74%)の2−フルオロ−2−ブロモ−1−
メチル−1−ビニール−シクロプロパン(cis/trans約
1:1の混合物)が、沸点:28−32℃/0.01barの液体として
得られる。
実施例 3 51g(0.33モル)の2−フルオロ−2−クロロ−1−
メチルシクロプロパンカルボン酸と60g(0.5モル)の塩
化チオニルとの混合物を、蒸留器中でゆっくりと加熱、
撹拌しながら始めは過剰の塩化チオニルを、終わりには
目的の生成物を溜出させた。この方法で、54g(理論量
の97%)の2−フルオロ−2−クロロ−1−メチルシク
ロプロパンカルボニルクロリドが、沸点:82−85℃/100b
arの液体として得られた。
実施例 4 44mlのエタノールを、室温で撹拌しながら、43g(0.2
8モル)の2−フルオロ−2−クロロ−1−メチル−シ
クロプロパンカルボン酸に添加した。硫酸を加えてか
ら、反応混合物を16時間還流した。過剰のエタノールを
溜去してから、残渣を乾燥、減圧下に蒸留した。この方
法で、40g(理論量の79%)の2−フルオロ−2−クロ
ロ−1−メチルシクロプロピルカルボン酸エチルが、沸
点:62−63℃/mbarの液体として得られた。
実施例 5 38g(0.25モル)の2−フルオロ−2−クロロ−1−
メチルシクロプロパンカルボン酸(cis/trans混合物)
と30g(0.5モル)の1,2−ジアミノエタンを750mlのエタ
ノールに溶解する。10gのラネーニッケルを添加してか
ら、水素圧20bar、温度80℃で8時間水素化した。触媒
を濾別、濾液を稀塩酸及び水で洗浄、それから乾燥、蒸
留した。
この方法で、21g(理論量の71%)の2−フルオロ−
1−メチルシクロプロパンカルボン酸が、沸点52−54℃
/0.1barの液体として得られた。
実施例 6 51g(0.43モル)の2−フルオロ−1−メチルシクロ
プロパンカルボン酸(cis/trans混合物)と100mlの塩化
チオニルとの混合物を、蒸留器中でゆっくりと加熱、撹
拌しながら始めは過剰の塩化チオニルを、終わりには目
的の生成物を溜出させた。この方法で、56g(理論量の9
3%)の2−フルオロ−1−メチルシクロプロパンカル
ボニルクロリドが、沸点:40−42℃/20barの液体として
得られた。
実施例 7 40mlのエタノールを20℃で、20g(0.12モル)の2−
フルオロ−1−メチル−シクロプロパンカルボニルクロ
リド(cis/trans混合物)に、撹拌しながら滴下した。
2滴の混硫酸を加えてから、反応混合物を更に1時間還
流した。過剰のエタノールを溜去し、残渣を乾燥、そし
て常圧で蒸留した。この方法で、18.4g(理論量の85
%)の2−フルオロ−1−メチル−シクロプロパン−カ
ルボン酸エチルが、沸点42−45℃/18mbarの液体として
得られた。
n20=1.4069
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 49/567 C07C 49/567 51/16 51/16 51/60 51/60 61/15 61/15 67/08 67/08 69/74 69/74 Z 69/753 69/753 A Z // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 49/327 - 49/567 C07C 51/16 - 51/60 C07C 69/74 - 69/753 WPI/L(QUESTEL) EPAT(QUESTEL) REGISTRY(STN) CA(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) 式中 Rは1ないし4個の炭素原子を有するアルキルを表すか
    又はベンジルを表し、該ベンジルのフエニル部分は、ハ
    ロゲン、1ないし4個の炭素原子を有するアルキル、1
    ないし4個の炭素原子を有するアルコキシ、1ないし4
    個の炭素原子を有するアルキルチオ、1個又は2個の炭
    素原子を有し、そして1ないし5個の同一か又は異なる
    ハロゲン原子を有するハロゲノアルキル、1個又は2個
    の炭素原子を有し、そして1ないし5個の同一か又は異
    なるハロゲン原子を有するハロゲノアルコキシ、1個又
    は2個の炭素原子を有し、そして1ないし5個の同一か
    又は異なるハロゲン原子を有するハロゲノアルキルチ
    オ、アルキル部分に1ないし4個の炭素原子を有し、そ
    してアルコキシ部分に1ないし4個の炭素原子を有する
    アルコキシイミノアルキル、アルキル部分に1ないし4
    個の炭素原子を有し、そして随時1個又は2個の炭素原
    子を有するアルキル、及び/又はハロゲンによって置換
    されていて良いフェノキシイミノアルキル、随時1個又
    は2個の炭素原子を有するアルキル、及び/又はハロゲ
    ンによって置換されていて良いフェニル、又は随時1個
    又は2個の炭素原子を有するアルキル、及び/又はハロ
    ゲンによって置換されていて良いフェノキシからなる群
    れから選ばれた置換基によってモノ置換ないしトリ置換
    することができ、 Xは水素、塩素、又は臭素を表し、そして R1はヒドロキシル、1ないし6個の炭素原子を有するア
    ルコキシ、1ないし6個の炭素原子を有するアルキル、
    又はハロゲンを表す、 のフルオロシクロプロピル誘導体。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載されたフルオ
    ロシクロプロピル誘導体の製造方法であって、 a)式(II) 式中 Rは上述された意味を有する、 X1は塩素、又は臭素を表す、 のビニールシクロプロパンを、 希釈剤の存在下に強力な酸化剤と反応させるか、又は b)式(I a) 式中 R及びX1は上述された意味を有する、 のフルオロシクロプロピル誘導体を、 α)もし適当ならば希釈剤の存在下にハロゲン化剤と、 又は β)式(III) R2−OH (III) 式中 R2は1ないし4個の炭素原子を有するアルキルを表す、 のアルコールと、 もし適当ならば、触媒の存在下に、そしてもし適当なら
    ば希釈剤の存在下に、 又は γ)水素と、触媒の存在下に、そしてアミンの存在下
    に、そして希釈剤の存在下に反応させるか、又は c)式(I b) 式中 Rは上述された意味を有する、 のフルオロシクロプロピル誘導体を、 ハロゲン化剤と、もし適当ならば希釈剤の存在下に反応
    させるか、 又は d)式(I c) 式中 R及びXは上述された意味を有し、そして Halはハロゲンを表す、 のフルオロシクロプロピル誘導体を、 式(III) R2−OH (III) 式中 R2は上述された意味を有する、 のアルコールと、もし適当ならば触媒の存在下に、そし
    てもし適当ならば希釈剤の存在下に反応させるか、 又は e)式(I b) 式中 R及びXは上述された意味を有する、 のフルオロシクロプロピル誘導体を、 式(IV) R3−Li (IV) 式中 R3は1ないし4個の炭素原子を有するアルキルを表す、 の有機金属化合物と、希釈剤の存在下に反応させる、こ
    とを特徴とする方法。
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