JP2825247B2 - レーザ加工機用数値制御装置 - Google Patents

レーザ加工機用数値制御装置

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JP2825247B2
JP2825247B2 JP63333083A JP33308388A JP2825247B2 JP 2825247 B2 JP2825247 B2 JP 2825247B2 JP 63333083 A JP63333083 A JP 63333083A JP 33308388 A JP33308388 A JP 33308388A JP 2825247 B2 JP2825247 B2 JP 2825247B2
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能彦 丹治
耕一郎 正井
寛文 西垣
克一 浮田
修 小林
英昭 永利
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はレーザ加工機用数値制御装置に関するもので
ある。
従来の技術 レーザ加工機から放出されるレーザ光には連続モード
(以下CWと記す)とパルスモード(以下PLSと記す)が
あるが、CWの場合はエネルギー密度が高く高速で加工物
を切断できる特長がある。ところがCWは、エネルギー密
度が高いだけに、加工物の切断部に与える熱影響も大き
い。このため低速で切断すると切断部に熱による溶込み
と呼ばれる溶解部を生じる。一般に工具経路にコーナが
ある場合には、加工テーブルの特性などからコーナ付近
では加工テーブルに機械的ショックを与えないために加
減速を加えることが必要となる。このコーナ部における
加減速が前述の溶込みを発生し、加工品質を悪くしてい
る。そこで従来、加工物のコーナ部の切断時にルーピン
グといったオーバラッピング切断処理を行って加工精度
を保っている。
発明が解決しようとする課題 しかし、このような切断処理の実際の運用にあたって
は、自動プログラム装置を用いたり、ユーザマクロによ
って記述しなければならず、現場で作業者が簡単に対応
できなかった。
たとえば、第8図に示すように長方形の板を加工する
場合には、マクロプログラム機能を用いて次のようにプ
ログラムするのが普通であった。
N1 #100=40.(A/2); N2 #101=8.(B/2); N3 #102=3.(R); N4 #103=#100+#102; N5 #104=#101+#102; N6 G9G1X#100; N7 Y#104; N8 G2X#103Y#101R−#102; N9 G1X−#103; N10 G2X−#100Y#104R−#102; N11 G1Y−#104; N12 G2X−#103Y−#101R−#102; N13 G1X#103; N14 G2X#100Y#101R−#102; N15 G1Y0; ただし#はマクロ変数である。
ここでN8,N10,N12,N14がルーピングに該当する部分で
ある。未来の長方形を切る動作は、次のステップで動作
できる。
N20 G9G1X40.; N21 Y8; N22 X−40; N23 Y−8; N24 X40; N25 Y0; このように従来においては、第8図の長方形を加工す
るために2倍以上の加工プログラムを作成しなければな
らず、また自動プログラミング装置またはユーザマクロ
機能がなければ実現困難であった。さらにプログラムの
ステップ数が長いことから、加工速度の向上を阻害する
ものとなっていた。
そこで本発明はかかる欠点を除去し、ユーザマクロや
自動プログラミングを使用しなくても簡単にコーナ部の
切断にオーバラッピング動作が行なえるレーザ加工機用
数値制御装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するため本発明のレーザ加工機用数値
制御装置は、加工プログラムの入力操作や表示を行う操
作表示部と、1つの移動指令のコーナR指定または面取
り指定を、負の符号によって通常コーナRまたは面取り
と区別するNCコード解析部と、前記NCコード解析部の判
定が負の符号の場合はこれら指定が無いときの仮想の交
点から形状の反対側に対称な移動形状を付加できるルー
ピング処理部と、前記NCコード解析部及び前記ルーピン
グ処理部の指令にもとづき加工テーブルの移動を行うサ
ーボ制御部とを備えたものである。
すなわち本発明の装置では、汎用のNC移動指令に対
し、コーナRまたは面取り指定のアドレス記号Rまたは
Cの後に負の符号(−)を付すことによって、通常の指
定とルーピング指定とを判別する。そして負の符号の場
合は、自動的にルーピング動作を行わせることにより、
簡単にオーバラッピング切断処理を行わせるものであ
る。この場合は、前記N20〜N25のプログラムに対して、 N20 G9G1X0.; N21 Y8.R−3; N22 X−40.R−3.; N23 Y−8.R−3.; N24 X40.R−3.; N25 Y0; というプログラムになる。すなわち、第2図のようにル
ーピングを行わしめるものである。
作用 上記構成により、ユーザマクロといった機能を使用し
なくても、簡単にルーピングといったオーバラッピング
切断処理を連続的に現場で行わせることができる。
実施例 第1図に本発明の一実施例のレーザ加工機用数値制御
装置1の構成を示す。この装置は、加工プログラムの入
力操作や表示を行う操作表示部2と、加工プログラムを
遂時解析し移動指令やレーザ制御指令を行うNCコード解
析部3と、NCコード解析部3よりの指示によりルーピン
グ処理を行うルーピング処理部4と、実際に補間演算を
行い、サーボアンプ6によるサーボモータ7の駆動や、
レーザ発振器8の制御を行うサーボ制御部5とを有す
る。
第3図は本発明のレーザ加工機用数値制御装置のルー
ピング判定の流れ図である。たとえば直線と直線が交差
する部分にコーナRを指定したときの例を第4図に示
す。コーナRが正によって指示されているときはコーナ
Rを付加するが、直線▲▼と▲▼の交点Bの近
傍に指定半径Rで内接する円弧 の短い方をとる。このときの軌跡は となり、通常のコーナRが指定されたのと同じになる。
第4図(b)(d)がこれに該当する。コーナRが負に
よって指定されたときは、直線▲▼と▲▼の交
点Bの近傍に指定半径Rで内接する円弧 の長い方をとり、これを交点Bを中心として対称に配置
する。このとき軌跡は▲▼′→▲▼′→▲
▼となり、ルーピングの動作を行う。第4図(a)
(c)がこれに該当する。
第5図は面取りを指定した場合の例である。面取りが
正によって指定されているときは第5図(b)(d)の
ように通常の面取り動作を行う。反対に面取りが負によ
って指定されたときは、B点と対称にa′点とb′点と
を配置し、▲▼′→a′b′→▲▼のように
ルーピング動作を行うものである。
さらに第6図は直線と円とが交差する場合にコーナR
として負を指定した例を示す。また第7図は直線と円と
が交差する場合に面取りとして負を指定した例を示す。
これらコーナ部の指定は、プログラムにおいてそれが含
まれる行と次の移動指令との関係で第1図のルーピング
処理部4によって行われる。移動のない指令が途中に入
った場合は、ルーピングを行うことが有効であるかを判
断して、ルーピングを行わずに動作するこおとはいうま
でもない。
発明の効果 以上、本発明のレーザ加工機用数値制御装置によれ
ば、次のような特有の効果を奏する。
(a)汎用のNCコードに対しコーナRまたは面取り指定
のアドレス記号RまたはCの後に負の符号(−)を付す
ことによって自動的にルーピング処理をさせることがで
き、面倒なプログラムを必要とせずに作業が行なえる。
(b)ユーザマクロの様な特別なプログラムを必要とせ
ず、作業者が直感的に理解できるルーピング処理であ
る。
(c)実機使用中に通常のコーナRや面取りの挿入、削
除と同様にルーピングを扱うことができる。
したがって本発明のレーザ加工用用数値制御装置によ
れば、そのルーピング処理により、通常のコーナRや面
取りと同様の操作で簡単にルーピングとコーナの処理と
を切り替えることができ、連続加工時に加減速によって
溶け込みを発生することなく鋭角処理を行えるなど、そ
の工業的利用価値は大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のレーザ加工機用数値制御装
置の概略の構成を示すブロック図、第2図は第1図の装
置にもとづく自動ルーピング加工を例示する図、第3図
はルーピング判定のためのフロー図、第4図はコーナR
指定規則の説明図、第5図は面取り指定規則の説明図、
第6図は直線と円との交差部にコーナR負指定時の説明
図、第7図は直線と円との交差部に面取り負指定時の説
明図、第8図は従来の長方形の連続加工作業の説明図で
ある。 2……操作表示部、3……NCコード解析部、4……ルー
ピング処理部、5……サーボ制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西垣 寛文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 浮田 克一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 小林 修 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 永利 英昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−58506(JP,A) 特開 昭63−187306(JP,A) 特開 昭63−116213(JP,A) 特開 昭63−58507(JP,A) 特開 昭63−187307(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工プログラムの入力操作や表示を行なう
    操作表示部と、1つの移動指令のコーナR指定または面
    取り指定を、負の符号によって通常コーナRまたは面取
    りと区別するNCコード解析部と、前記NCコード解析部の
    判定が負の符号の場合はこれらの指定が無いときの仮想
    の交点から形状の反対側に対称な移動形状を自動付加で
    きるルーピング処理部と、前記NCコード解析部及び前記
    ルーピング処理部の指令にもとづき加工テーブルの移動
    を行うサーボ制御部とを備えたレーザ加工機用数値制御
    装置。
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