JP2824706B2 - 電流源回路およびその動作方法 - Google Patents

電流源回路およびその動作方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電流源回路およびそ
の動作方法に関し、特に、外部信号に応じて電流の供給
が制御される電流源回路およびその動作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電流加算型D/Aコンバータやサ
ンプルホールド回路のような種々のデバイスにおいて、
外部信号に応じて電流の供給が制御される電流源回路が
用いられている。図22は、従来の電流源回路が用いら
れた電流加算型D/Aコンバータを示す概略ブロック図
である。図22において、電流源回路704は、定電圧
源から電流Iを流入させる電流源回路であり、外部から
のデジタル制御信号に応じて、機能的に表わされたスイ
ッチ701により電流の供給は制御される。また、電流
源回路705は、定電圧源から電流2Iを流入させる電
流源回路であり、外部からのデジタル制御信号に応じ
て、機能的に表わされたスイッチ702により電流の供
給は制御される。さらに、電流源回路706は、定電圧
源から電流4Iを流入させる電流源回路であり、外部か
らのデジタル制御信号に応じて、機能的に表わされたス
イッチ703により電流の供給が制御される。このよう
に、外部から供給されるデジタル信号に応じて選択され
た電流源回路に流入する電流の総和が抵抗値Rの負荷抵
抗600を流れ、その端子間電圧がアナログ出力電圧と
して取出されることになる。
【0003】一方、図23は、従来の電流源回路が用い
られたサンプルホールド回路を示す概略ブロック図であ
る。図23において、電流源回路804,805,80
6および807は、スイッチの制御により、ダイオード
ブリッジ801を駆動する双方向ブリッジドライバとし
て機能する。
【0004】次に、図24は、図23および図24に示
した装置に用いられる従来の電流源回路の一例を示す回
路図であり、たとえばISSCC83ダイジェスト・オ
ブ・テクニカル・ペーパーズの188頁ないし189頁
に示されている。この電流源回路は、外部から供給され
る制御信号に応じて、出力端子から出力電流を供給した
りしなかったりする単一出力型の電流源回路である。
【0005】図24を参照すると、電流源回路の出力端
子100は、NチャネルMOSトランジスタ902のド
レインに接続されている。トランジスタ902のソース
はNチャネルMOSトランジスタ901のドレインに接
続され、トランジスタ901のソースは接地されてい
る。一方バイアス電圧源921は、トランジスタ902
のゲートに接続されている。他方のバイアス電圧源92
0は、NチャネルMOSトランジスタ903の導通経路
を介してトランジスタ901のゲートに接続されてい
る。トランジスタ903のゲートは信号線101aに接
続されており、NチャネルMOトランジスタ904およ
び905のゲートは、共通に信号線101bに接続され
ている。また、トランジスタ905のドレインはバイア
ス電圧源921に接続され、そのソースはトランジスタ
902のソースに接続されている。トランジスタ904
のドレインはトランジスタ901のゲートに接続され、
そのソースは接地されている。
【0006】次に、図24に示した回路の動作について
説明する。電流源回路をオンさせる場合には、信号線1
01a上の電位がHレベル、信号線101b上の電位が
Lレベルになる。これによって、トランジスタ903が
オンするとともに、トランジスタ904および905か
オフし、バイアス電圧源921および920の電位が、
それぞれ、トランジスタ902および901のゲートに
印加される。これにより、トランジスタ902および9
01がともにオンし、出力端子100からトランジスタ
902および901に電流が流れる。すなわち、出力端
子100から、電流源回路内部に流入する電流が得られ
ることになる。
【0007】電流源回路をオフさせる場合には、信号線
101a上の電位がLレベル、信号線101b上の電位
がHレベルになる。これによって、トランジスタ903
がオフするとともに、トランジスタ904および905
がオンし、トランジスタ902および901のゲートは
それぞれのソースに接続される。これにより、トランジ
スタ902および901はオフし、電流源回路内部に流
入する電流が0となる。
【0008】次に、図25は、従来の電流源回路の他の
例を示す回路図であり、たとえば、ジャーナル・オブ・
ソリッド・ステート・サーキットの1986年12月号
の983頁ないし988頁に示されたものである。
【0009】図25において、電流源の正出力端子10
0aおよび相補出力端子100bは、それぞれNチャネ
ルMOSトランジスタ902aおよび902bのドレイ
ンに接続されている。トランジスタ902aおよび90
2bのソースは、共通にNチャネルMOSトランジスタ
901のドレインに接続され、トランジスタ901のソ
ースは接地されている。バイアス電圧源921は、トラ
ンスミッションゲート906aおよび906bを介し
て、NチャネルMOSトランジスタ902aおよび90
2bのゲートにそれぞれ接続されている。トランジスタ
902aおよび902bのゲートは、それぞれ、Nチャ
ネルMOSトランジスタ907aおよび907bのドレ
インに接続され、トランジスタ907aおよび907b
のソースは接地されている。他のバイアス電圧源920
は、トランジスタ901のゲートに接続されている。信
号線101aは、トランスミッションゲート906aを
構成するNチャネルMOSトランジスタのゲートと、ト
ランスミッションゲート906bを構成するPチャネル
MOSトランジスタのゲートと、トランジスタ907b
のゲートとに接続されている。一方、信号線101b
は、トランスミッションゲート906bを構成するNチ
ャネルMOSトランジスタのゲートと、トランスミッシ
ョンゲート906aを構成するPチャネルMOSトラン
ジスタのゲートと、トランジスタ907aのゲートとに
接続されている。
【0010】次に、図25に示した回路の動作について
説明する。この電流源回路は、出力端子100aおよび
100bのいずれか一方から出力電流を得る相補出力型
の電流源回路である。まず、出力端子100aから電流
を得ようとする場合、信号線101aがHレベル、10
1bがLレベルになる。これによって、トランスミッシ
ョンゲート906aとNチャネルMOSトランジスタ9
07bとがオンし、トランスミッションゲート906b
とNチャネルMOSトランジスタ907aとがオフし、
トランジスタ902aのゲートにバイアス電圧源921
の電位が印加されるとともに、トランジスタ902bの
ゲートは接地される。これにより、出力端子100aか
らトランジスタ902aおよび901に電流が流れると
ともに、端子100bからトランジスタ902bに至る
経路は遮断される。
【0011】一方、出力端子100bから電流を得よう
とする場合、信号線101aがLレベル、信号線101
bがHレベルになる。これによって、トランスミッショ
ンゲート906bとNチャネルMOSトランジスタ90
7aとがオンし、トランスミッションゲート906aと
NチャネルMOSトランジスタ907bとがオフし、ト
ランジスタ902bのゲートにバイアス電圧源921の
電位が印加されるとともに、トランジスタ902aのゲ
ートが接地される。これにより、端子100bからトラ
ンジスタ902bおよび901に電流が流れるととも
に、端子100aからトランジスタ902aに至る経路
は遮断される。次に、図27は、従来の電流源回路のさ
らに他の例を示す回路図であり、たとえば、電子情報通
信学会技術研究報告論文番号ICD88−6の第39頁
ないし第46頁の K.OKa et al. による「30-MHZ 10-bi
t CMOS D/A CONVERTER」に示されたものである。図27
において、NチャネルMOSトランジスタ912のソー
スと、NチャネルMOSトランジスタ911のドレイン
と、NチャネルMOSトランジスタ913のソースとが
共通のノードに接続されている。トランジスタ912の
ゲートは、バイアス電圧源914に接続され、トランジ
スタ911のゲートは、バイアス電圧源915に接続さ
れ、トランジスタ913のゲートは、信号線101aに
接続される。トランジスタ912のドレインは出力端子
100に接続され、トランジスタ911のソースは、接
地電位に接続され、トランジスタ913のドレインは電
源電位VDDに接続されている。次に、図27に示した回
路の動作について説明する。図27の回路において、同
一導電型のトランジスタ912および913は差動対を
形成している。したがって、一般に、信号線101a上
の電位がバイアス電圧源914の電位より小さいときに
は、トランジスタ912のドレイン電流は、トランジス
タ913のドレイン電流よりも大きく、逆に、信号線1
01a上の電位がバイアス電圧源914の電位より大き
いときは、トランジスタ913のドレイン電流がトラン
ジスタ912のドレイン電流よりも大きくなる。特に、
信号線101a上の電位変化の振幅が通常の論理振幅で
あるときは、それがLレベルであれば、トランジスタ9
12のドレイン電流のみがトランジスタ911のドレイ
ン電流となり、出力端子100からトランジスタ912
および911の導通経路に電流が流れる。すなわち、出
力端子100から、電流源回路内部に流入する電流が得
られる。一方、信号線101a上の電位がHレベルであ
れば、トランジスタ913のドレイン電流のみがトラン
ジスタ911のドレイン電流となり、出力端子100か
ら電流源回路内部に流入する電流量は0となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
た従来の電流源回路では、次のような問題点があった。
すなわち、図24の単一出力型の従来例では、信号線1
01aおよび101b上の信号により、トランジスタ9
03ないし905のオン・オフが制御され、これによっ
て電流経路を構成するトランジスタ901および902
の電流が間接的に制御される。一方、図25の相補出力
型の従来例では、信号線101aおよび101b上の信
号により、トランジスタ907aおよび907bと、ト
ランスミッションゲート906aおよび906bとのオ
ン・オフが制御され、これによって電流経路を構成する
トランジスタ901,902aおよび902bの電流が
間接的に制御される。
【0013】すなわち、このような従来の電流源回路で
は、電流経路を構成するトランジスタのオン・オフ制御
を間接的に行なっているため、電流源回路を構成するト
ランジスタの数が、単一出力型の場合で5個、相補出力
型の場合で9個必要であり、電流源回路を構成する素子
数が全体として増大するという問題点があった。さら
に、図27の単一出力型の従来例では、トランジスタの
数が3個に減っているが、バイアス電圧源は依然2個必
要であり、回路構成の簡略化が不十分であった。また、
図27の単一出力型の従来例では、信号線101a上の
電位がHレベルで出力端子100における出力電流が0
のときにもトランジスタ911は導通しており、消費電
流が増大するという問題点があった。
【0014】この発明の目的は、素子数の減少を図った
電流源回路を提供することである。この発明の他の目的
は、動作の高速化が図られた電流源回路およびその動作
方法を提供することである。この発明のさらに他の目的
は、動作の高速性を維持しつつ電源電位の低電圧化を図
った電流源回路およびその動作方法を提供することであ
る。この発明のさらに他の目的は、出力電圧の定電圧化
が図られた電流源回路およびその動作方法を提供するこ
とである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電流源回
路は、第1の定電圧源と出力電流端子との間に直列電流
経路を確立する第1および第2のトランジスタを備え、
第1のトランジスタは、出力電流端子に接続されたドレ
インと、ソースと、ゲートとを有し、かつ第2のトラン
ジスタは、第1のトランジスタのソースと第1の定電圧
源との間に挿入された導通経路と、制御電極とを有して
いる。電流源回路はさらに、第2の定電圧源と第1のト
ランジスタのソースとの間に導通経路を確立する、第2
のトランジスタとは逆の導電型の第3のトランジスタを
備え、第1のトランジスタのゲートは、第1のトランジ
スタが定電流領域で動作するように第3の定電圧の信号
を受取るように接続され、第2および第3のトランジス
タの制御電極は、電流源の動作状態を制御するための制
御電圧を受取るように接続される。この発明の他の局面
に従うと、電流源回路は、出力電流を供給する第1の出
力端子と、第1のバイアスで電圧源と、ソース、ドレイ
ンおよびゲートを有する第1のトランジスタと、第1お
よび第2の導通端子と制御端子とを有する第2のトラン
ジスタと、第1および第2の導通端子と制御端子とを有
し、第2のトランジスタとは逆の導電型の第3のトラン
ジスタとを備え、第1のトランジスタのソースと、第2
のトランジスタの第2の導通端子と、第3のトランジス
タの第2の導通端子とは共通のノードに接続され、第1
のトランジスタのドレインは第1の出力端子に接続さ
れ、第1のトランジスタのゲートは第1のバイアス電圧
源に接続され、第1のバイアス電圧源は第1のトランジ
スタを定電流領域にバイアスし、外部信号に応じて第2
および第3のトランジスタの導通を動的に制御する手段
をさらに備える。
【0016】
【作用】この発明に係る電流源回路においては、電流出
力を得ようとする場合、外部信号に応じて、第2のトラ
ンジスタが導通するとともに第3のトランジスタが遮断
される。これによって、第1のトランジスタおよび第2
のトランジスタからなる電流経路に電流が流れるととも
に、第1のトランジスタによって出力電流の定電流化が
なされる。電流出力を遮断する場合には、外部信号に応
じて、第2のトランジスタが遮断されるとともに第3の
トランジスタが導通する。これによって、第1のトラン
ジスタおよび第2のトランジスタからなる電流経路が遮
断されるとともに、第1のトランジスタのソースにある
電荷が第3のトランジスタを介して充電または放電され
る。これにより、数少ない素子数で構成された電流源回
路を高速で動作させることが可能になる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照しなが
ら詳細に説明する。図1は、この発明の第1の実施例に
よる電流源回路を示す回路図である。
【0018】図1において、NチャネルMOSトランジ
スタ2のソースと、MチャネルMOSトランジスタ1の
ドレインと、PチャネルMOSトランジスタ3のドレイ
ンとが共通のノードに接続されている。トランジスタ2
のゲートは、バイアス電圧源21に接続され、トランジ
スタ1および3のゲートは信号線101aに接続されて
いる。トランジスタ1のソースは、第1の定電位(この
実施例では接地電位)に接続され、トランジスタ3のソ
ースは第2の定電位(この実施例では電源電位VDD)に
接続されている。
【0019】次に、図1に示した第1実施例の動作につ
いて説明する。電流源回路をオンさせる場合には、信号
線101a上の電位がHレベルになる。これによって、
トランジスタ1が導通し、トランジスタ3が遮断され
る。これにより、出力端子100からトランジスタ2お
よび1の導通経路に電流が流れる。すなわち、出力端子
100から、電流源回路内部に流入する電流が得られ
る。
【0020】一方、電流源回路をオフさせる場合には、
信号線101a上の電位がLレベルになる。これによっ
て、トランジスタ1は遮断され、トランジスタ3が導通
する。この直後は、トランジスタ2および3から、トラ
ンジスタ2のソースに電流が流入するが、トランジスタ
1が遮断されているために、トランジスタ2のソース電
位VX は急激に上昇し、トランジスタ2のゲート−ソー
ス電圧がしきい値VTHより小さくなる。これにより、ト
ランジスタ2が遮断され、電流源回路の出力電流量は0
となる。従来技術の説明の部分で述べたように、図24
に示した単一出力型の従来例では、電流源回路がオフの
ときには出力電流経路が遮断されて電力は消費されない
が、5つのトランジスタおよび2つのバイアス電圧源を
必要としている。一方、図27に示した別の単一出力型
の従来例では、トランジスタは3個に減っているが、電
流源回路のオフ時にも電流が消費される。これに対し
て、図1に示したこの発明の第1実施例では、トランジ
スタを3個、バイアス電圧源を1個に減らすとともに、
電流源回路のオフ時にはトランジスタ1が遮断されて電
流が消費されることはない。
【0021】次に、図2は、図1に示した実施例の動作
を説明する特性図である。以下に、図2を参照して、P
チャネルMOSトランジスタ3が設けられた理由につい
て説明する。まず、図1の電流源回路において、トラン
ジスタ3がない場合を考える。図2の破線はこの場合の
トランジスタ2のソース電位VX とドレイン電流ID
の関係を示している。この場合において、電流源回路を
オフさせようと信号線101a上の電位をLレベルにし
たとき、トランジスタ3がたとえなくとも、トランジス
タ2を流れる電流によってトランジスタ2のソース電位
X の上昇は引き起こされる。この状態において、トラ
ンジスタ2のソースに供給される電流は、出力端子10
0から流入する出力電流Iout そのものである。したが
って、トランジスタ2のソース電位VX が上昇し、出力
電流Iout がゼロに近づけば近づくほど、VX の変化が
鈍り、Iout の整定速度が鈍る。
【0022】次に、この発明に従ってトランジスタ3が
設けられた場合について考える。図2の実線は、この場
合のトランジスタ2のソース電位VX とトランジスタ3
のドレイン電流ID との関係を示している。この図1の
場合には、トランジスタ3を設けることによって、出力
電流経路以外にトランジスタ2のソースの充放電を行な
う経路を設けているので、このトランジスタ3を介する
電流もトランジスタ2のソース電位VX の変化に寄与す
ることになる。すなわち、トランジスタ2を流れる電流
は、トランジスタ2のソース電位VX がトランジスタ3
のソース電位すなわち電源電位VDDになるまで流れ続け
る。したがって、図2の実線で示すように、出力電流I
OUT が0に近くなっても、ソース電位VX の変化は鈍ら
ず、電流源回路の過渡応答は速くなる。
【0023】また、電流源回路においては、電流出力状
態において、出力端子の電圧変動によらず、ほぼ一定の
出力電流が得られる必要がある。この第1の実施例にお
いて、どのようにこの定電流化を実現しているかを説明
する前に、まずトランジスタの動作特性について一般的
なことを説明しておく。
【0024】MOS,バイポーラ,JFETなどの各種
のトランジスタにおいては、ドレイン−ソース(コレク
タ−エミッタ)電圧の変動による、ドレイン(コレク
タ)電流の変化率goが大きい動作領域と小さい動作領
域とが存在する。通常、MOSトランジスタについて
は、goが小さい領域を飽和領域と呼び、逆にバイポー
ラトランジスタについては、goが大きい領域を飽和領
域と呼ぶ。このような混同を避けるため、以下の説明に
おいては、goが小さい領域を定電流領域と呼び、それ
以外の領域を非定電流領域と呼ぶことにする。図26
は、一般的なトランジスタ特性を示したものである。こ
の図26においては、曲線の傾きがgoを示している。
MOSトランジスタの場合、ドレイン−ソース電圧VDS
とゲート−ソース電圧VGSが、次の式(1)を満たすと
き、ドレイン電流ID は、式(2)で近似できる。
【0025】 VDS>VGS−VTH …(1) ID =(β/2)(VGS−VTH2 (1+VDS/VA ) …(2) ここで、βはMOSトランジスタのチャネル幅に比例し
かつチャネル長に反比例する係数であり、VA はチャネ
ル長変調電圧であり、チャネル長にほぼ比例する値であ
る。したがって、このときのgoは、次式で表わされ
る。
【0026】 go=dID /dVDS=ID /(VDS+VA ) …(3) また、式(4)は非定電流領域において成立し、その場
合、ドレイン電流ID は式(5)で近似できる。
【0027】 VDS<VGS−VTH …(4) ID =(β/2)[2(VGS−VTH)VDS−VDS 2 ] …(5) したがって、このときのgoは、次式で表わされる。
【0028】 go=dID /dVDS=β(VGS−VTH−VDS) …(6) さらに、図24および図25に示した従来例や、図1に
示した第1実施例のように、電流経路に2つのトランジ
スタがカスコード接続されている場合には、出力端子の
電圧変化に対する出力電流の変化率Goは次の式で与え
られる。
【0029】 Go=go1go2/(gm2+go1+go2) …(7) ここでgo1およびgo2は、それぞれ、トランジスタ
1および2のgoであり、gm2は、トランジスタ2の
ドレイン電圧の、ゲート−ソース間電圧の変動による変
化率、すなわち相互コンダクタンスである。したがっ
て、go1およびgo2のいずれかまたは双方が小さけ
れば、Goも小さくなり、電流源の定電流性が向上す
る。
【0030】さて、この発明では、少くともトランジス
タ2は定電流領域で動作させる。このために、式(1)
より、出力端子の許容最低電圧をVoutminとし、トラン
ジスタ2のゲート電圧すなわちバイアス電圧源の出力電
圧をVG 2とし、トランジスタ2のしきい値をVTH2と
し、次式を満たすようにVoutminを定めればよい。
【0031】 Voutmin>VG 2−VTH2 …(8) たとえば、負荷抵抗が抵抗値RLを持つ抵抗であって、
その一端が電源電位V DDに、もう一端が出力端子100
に接続されているときには、出力端子の電位は、電流源
回路がオフのときVDD、電流源回路がオンのときは、V
DD−RLIout となる。したがって、次式が成立するよ
うにRL,Iout ,VG 2などの諸定数を定めればよ
い。
【0032】 Voutmin=VDD−RLIout >VG2−VTH2 さて、式(8)が満足されているとき、トランジスタ2
のドレイン−ソース間電圧をVDS2とし、トランジスタ
2のチャネル長変調電圧をVA 2として、次式が得られ
る。
【0033】 go2=Iout /(VDS2+VA 2) …(9) 一方、ΔVout の範囲で出力端子の電圧が変化したとき
の、出力電流の変化ΔIout のIout に対する割合は、
次式で表わされる。
【0034】 ΔIout /Iout =ΔVout ・Go/Iout …(10) ここで、極端な例として、式(7)においてgo1を無
限大としても次式が成立する。
【0035】 Go=go2 …(11) したがって、次式が成立する。
【0036】 ΔIout /Iout =ΔVout ・go2/Iout =ΔVout /(VDS2+VA 2) …(12) VA 2の値は、トランジスタ2のゲート長が長くなれば
なるほど大きくなるが、ここでは現実的な値として、V
A 2=300V(今日の半導体製造技術によれば、ゲー
ト長が10μm前後あれば容易に得られる)とし、さら
にVDS2=2Vとし、ΔVout を1Vとすると、次のよ
うな高い定電流性が得られる。
【0037】ΔIout /Iout ≒0.33% この計算は、go1を無限大として計算しているが、実
際には有限である。したがって、トランジスタ1の動作
状態が定電流領域におけるものかどうかにかかわらず、
トランジスタ1の存在そのものによって、電流源の定電
流性は、上述の例よりもさらに高められる。
【0038】なお、図3のように、トランジスタ2のド
レイン側にさらに、トランジスタ2と同じ種類で同一導
電型を有するトランジスタ2e(本実施例の場合はNチ
ャネルMOSトランジスタ)、またはトランジスタ1の
導電型に相当する導電型を有する異なる種類のトランジ
スタ(たとえばNPNトランジスタなど)をカスコード
接続し、そのゲート(またはベース)をバイアス電圧源
21eによってバイアスすると、さらに定電流性が向上
する。というのは、カスコード接続後における出力端子
100の電圧変化に対する出力電流の変化率Gocは、
カスコード接続前における変化率Goを用いて、式
(7)と同様に、次式で表わされるからである。ここ
で、gm3とgo3とは新たに接続されたトランジスタ
のgmとgoである。
【0039】 Goc=Gogo3/(gm3+Go+go3)<Go 上述のようにこの発明では、少なくともトランジスタ2
を定電流領域で動作させることによって電流源回路の定
電流性を得ている。一方、トランジスタ1を非定電流領
域で動作させることが動作の高速性および電源電圧の低
電圧化の理由で好ましい。すなわち、電流源回路がオン
するとき、その出力が整定するためには、少なくともト
ランジスタ2のソース電位VX が整定する必要がある。
このノードの時定数τxは、寄生容量CX として、次式
で表わされる。
【0040】 τx=Cx/(gm2+go1) …(13) したがって、go1が小さい定電流領域の場合は時定数
が大きく、出力の整定が遅いが、go1が大きい非定電
流領域となると、go1により時定数の低減効果が現わ
れ、電流源回路の応答速度が速くなる。
【0041】なお、トランジスタ1を非定電流領域で動
作させるには以下のようにすればよい。すなわち、トラ
ンジスタ2のβをβ2とすると、トランジスタ2は定電
流領域で動作していることから、式(2)より、次式が
得られる。
【0042】 VX =VG 2−VTH2−(2Iout /β2)1/2 …(14) ただし、ここでは式計算の簡単化のためVA を無限大と
した。また、Iout は所望の出力電流量である。
【0043】さて、トランジスタ1を非定電流領域で動
作させるためには、電流源がオンしているときのトラン
ジスタ1のゲート電圧をVG 1、トランジスタ1のしき
い値をVTH1として、次式が成立する必要がある。
【0044】 VG 1−VTH1>VX =VG 2−VTH2−(2Iout /β2)1/2 …(15) したがって、VG 2を適当な低さに設定すれば、式(1
5)が満たされる。また、トランジスタ2のゲート幅を
適当に小さくすることによって、β2を小さくしてもよ
く、このようなことは容易に実現できる。特に、VG
を低くすると、式(8)で表わされる出力電圧範囲の許
容最低値が小さくなるので、さらに好ましい。
【0045】また、特にこの実施例の場合は、オン時の
G 1は信号線101a上のHレベルの電位、すなわち
電源電位に等しいことから、式(15)の左辺が大き
く、その実現がさらに容易である。
【0046】なお、出力電流Iout は、トランジスタ2
のβをβ1として、式(5)から、次式によって求めら
れる。
【0047】 Iout =(β1/2)[2(VG 1−VTH1)VX −VX 2 ] …(16) したがって、出力電流Iout は、式(14)と式(1
6)とからVX を消去することによって得られる。すな
わち、Iout は、β1,β2,VG 1,VG 2に依存す
るが、Iout を所望の値に設定することは、式(15)
が満たされる範囲内で、これらのパラメータを適宜調整
することによって容易に実現できる。
【0048】この電流源回路の出力端子100の許容最
低電圧Voutminを小さくすることは、この出力端子10
0に接続される電源電圧VDD(図示せず)の低電圧化を
図れることを意味する。この点に関して、図27の単一
出力型の従来例においても、電源電位VDDの低下を目的
として、トランジスタ911を非定電流領域で動作させ
ると、電流源回路のオフ時の消費電流がオン時のそれよ
りも増大してしまうという問題が生じる。すなわち、図
27の従来例では、前述のように、NチャネルMOSト
ランジスタ913のゲートの電位をHレベルにすること
によって、出力端子100における出力電流はオフにさ
れる。この結果、出力電流のオフ時に、トランジスタ9
13のドレイン−ソース電圧は大きくなる。したがっ
て、このときトランジスタ911を非定電流領域で動作
させていれば、トランジスタ911のドレイン電流は大
幅に増加する。したがって、トランジスタ911を非定
電流領域で動作させた場合、電流源回路のオフ時の消費
電流が増大し、電源電位VDDの低下を図ることが困難で
あった。これに対して、図1の第1の実施例では、前述
のように出力端子100に接続される電源電位VDDの低
下を図ることができる。なお、先に述べたトランジスタ
8を設けることによる高速性の実現、上述のようにトラ
ンジスタ1を非定電流領域で動作させることによる高速
性の実現以外に、次のような理由でもこの発明による電
流源回路は高速で動作する。
【0049】すなわち、従来例およびこの発明のいずれ
においても、定電流性の高い電流源回路を得るために
は、電流源回路を構成する複数のトランジスタの少なく
とも1つとして、比較的ゲート長の長いトランジスタを
用い、かつこのトランジスタを定電流領域で動作させる
ことが必要である。一方、ゲート長の長いトランジスタ
は、ゲート容量の増加を招く場合が多く、これを動的に
駆動する場合には、速度が低下する。
【0050】しかし、この発明では、ゲート長の長いト
ランジスタ2のゲートは、バイアス電圧源21によって
定電位に保たれ、動的に駆動されることはない。そし
て、この発明では、ゲート長が短くてもよいトランジス
タ1および3が動的に駆動されるように構成されてい
る。したがって、ゲート長の長いトランジスタを駆動す
るような構成に比べ、この発明による電流源回路では動
作のさらなる高速性が実現される。
【0051】次に、図4は、この発明の第2の実施例に
よる電流源回路を示す回路図であり、この発明を相補出
力型電流源回路に適用した例を示している。図4におい
て、トランジスタ1a,2aおよび3aと、トランジス
タ1b,2bおよび3bとは、それぞれ図1に示した第
1実施例と同じ構成の回路である。ただし、トランジス
タ2aおよび2bのゲートは、同一のバイアス電圧源2
1に共通に接続されている。
【0052】信号線101aおよび101bには、相補
的なデジタル信号が与えられる。すなわち、信号線10
1aがHレベル、信号線101bがLレベルのときは、
トランジスタ1a,2aおよび3aからなる電流源回路
がオンし、トランジスタ1b,2bおよび3bからなる
電流源回路がオフする。逆に、信号線101aがLレベ
ル、信号線101bがHレベルのときは、トランジスタ
1a,2aおよび3aからなる電流源回路がオフし、ト
ランジスタ1b,2bおよび3bからなる電流源回路が
オンする。
【0053】ところで、トランジスタ2aおよび3bの
ゲートは、同一のバイアス電圧源21に共通に接続され
ていることから、出力端子100aおよび100bのそ
れぞれの出力電流量は互いに等しい。以上のように、図
4に示した第2の実施例は、相補出力型の電流源回路を
構成している。ここで、図27に示した単一出力型の従
来例を2つ組合せて、相補的に駆動する場合について考
える。図28は、図27の従来例を組合せた回路で、図
28の回路自体は現実には公知ではない。このように構
成された回路と、図4の第2の実施例とを比較すると、
前述の第1の実施例の場合と同様に、第2の実施例で
は、バイアス電圧源の数は1つに減っている。また、図
28の例では、前述の図27の単一出力型回路の場合と
同じ理由で、電流源回路のオン・オフに関わりなく、常
に電流が消費され、特に低電源電位化の目的でトランジ
スタ911を非定電流領域で動作させた場合には、オフ
時の消費電力が著しく増大する。これに対して、図4の
第2の実施例では、一方側の電流源回路(たとえばトラ
ンジスタ1a,2aおよび3aからなる)がオンされて
その出力端子100aにおいて出力電流が得られている
ときに、他方側のオフしている電流源回路(たとえばト
ランジスタ1b,2bおよび3bからなる)の消費電流
は0である。また、この第2実施例では、トランジスタ
1aおよび1bを非定電流領域で動作させることによ
り、消費電力を増大することなく、電源電位VDDの低下
を図ることができる。
【0054】次に、図5および図6は、それぞれ、この
発明の第3および第4の実施例による電流源回路を示す
回路図である。これら図3および図4の実施例は、電流
源を制御する相補信号にスキューが起こった場合、すな
わち2本の信号線の論理の変化が互いにわずかにずれて
生じた場合において、その影響を抑制することを目的と
するものである。
【0055】まず、図5に示した第3の実施例において
は、トランジスタ3aのゲートはトランジスタ3bのド
レインと接続されており、トランジスタ3bのゲートは
トランジスタ3aのドレインと接続されている。それ以
外は、図4に示した第2実施例と同じである。
【0056】図8は、この第3実施例の動作を説明する
タイミングチャートである。以下に、図5に示した回路
の動作を、図8を参照して説明する。図8において、S
aおよびSbは、それぞれ、信号線101aおよび10
1bにおける論理レベルを示し、VxaおよびVxb
は、それぞれ、トランジスタ2aおよび2bのソース電
位を示し、Iout aおよびIout bは、それぞれ、出力
端子100aおよび100bから得られる出力電流を示
している。また、縦軸におけるVxは、式(14)で与
えられる、電流源がオンしているときのトランジスタ2
aまたは2bのソース電位であり、Iout は、オン時の
出力電流である。
【0057】まず、図8(a)を参照して、最初Saが
Lレベルであり、かつSbがHレベルであったとする。
このとき、トランジスタ1aはオフしており、トランジ
スタ1bはオンしている。また、図8(b)に示すよう
に、Vxaは電源電圧VDDに、Vxbは、式(14)で
与えられるVxになっている。この状態は、Vxa(=
DD)によるトランジスタ3bのオフおよびVxb(=
Vx)によるトランジスタ3aのオンによって維持され
る。したがって、図8(c)に示すように、出力端子1
00aの電流Iout a は0となり、出力端子100bの
電流Iout b は所定の値Iout となる。
【0058】次に、図8(a)のように、SaがHレベ
ルに変化すると、トランジスタ1aがオンし、図8
(b)のようにVxaが降下する。これによって、トラ
ンジスタ3bがオンするので、たとえSbが依然として
Hレベルであるとしても、Vxbは上昇し、一方I
out b は降下し始める。そして、SbがLレベルになる
と(図8(a))、トランジスタ1bがオフする。同時
に、Vxaは式(14)で与えられるVxに集束し、V
xbは電源電圧VDDに集束する(図8(b))。この状
態は、Vxa(=Vx)によるトランジスタ3bのオン
およびVxb(=VDD)によるトランジスタ3aのオフ
によって維持される。したがって、出力端子100aの
電流Iout a はIout となり、出力端子100bの電流
out b は0となる。
【0059】以上のように、図5に示した第3の実施例
では、たとえ相補信号にスキューが生じて、相補信号が
双方ともHレベルとなる期間が現われたとしても、電流
源回路の動作に対するその影響を抑制することができ
る。なお、以上の動作は、Vxがトランジスタ3aおよ
び3bをオンさせるのに十分な低さの電圧であることが
前提であるが、これは前述のトランジスタ1aおよび1
bの非定電流領域における動作の実現と同様に、バイア
ス電圧源21のバイアス電位を下げることや、トランジ
スタ2aおよび2bのチャネル幅を狭くすることで容易
に実現可能である。すなわち、Vxによるトランジスタ
3aおよび3bの駆動と、トランジスタ1aおよび1b
の非定電流領域における動作とは、相矛盾することがな
く、容易に実現可能である。
【0060】なお、図8(b)および(c)のタイミン
グ図中の破線は、このような構成をとらない場合(たと
えば、図4に示した実施例において相補信号にスキュー
が生じた場合)の電圧および電流の変化を示しており、
xb′およびIout b ′はその場合のソース電位および
出力電流を表わしている。したがって、このような構成
をとらない場合においてスキューが発生した場合には、
2つの出力端子100aおよび100bから得られる出
力電流の総和(図8(c)のIout a +Ioutb ′)に
は大きな変動が生じ、ノイズが発生するが、図5のよう
な構成をとることによって、そのような総出力電流量の
変動すなわちノイズの発生を防止することができる。
【0061】次に、図6に示した第4の実施例において
は、トランジスタ1aのゲートはトランジスタ1bのド
レインと接続されており、トランジスタ1bのゲートは
トランジスタ1aのドレインと接続されている。それ以
外は、図4に示した第2の実施例と同じである。
【0062】図9は、この第4実施例の動作を説明する
タイミングチャートである。まず、図6に示す回路の動
作を、図9を参照して説明する。図9における各記号
は、上記第3実施例の場合と同様である。
【0063】まず、図9(a)に示すように、最初にS
aがHレベルでありかつSbがLレベルであったとす
る。このとき、トランジスタ3aはオフしており、トラ
ンジスタ3bはオンしている。また、Vxaは、図9
(b)に示すように、式(14)で与えられるVxに、
Vxbは電源電圧VDDになっている。この状態は、Vx
a(=Vx)によりトランジスタ1bのオフおよびVx
b(=VDD)によるトランジスタ1aのオンによって維
持されている。したがって、出力端子100aの電流I
out a は所定の値Iout となり、出力端子100bの電
流Iout b は0となっている。
【0064】次に、図9(a)に示すように、SaがL
レベルに変化すると、トランジスタ3aがオンし、Vx
aが上昇する。これによって、トランジスタ1bがオン
するので、たとえSbが依然としてLレベルであるとし
ても、Vxbは上昇し、一方Iout b は降下し始める。
そして、SbがHレベルになると(図9(a))トラン
ジスタ3bがオフする。同時に、Vxaは電源電圧VDD
に、Vxbは式(14)で与えられるVxに集束する
(図9(b))。この状態は、Vxa(=VDD)による
トランジスタ1bのオンおよびVxb(=Vx)による
トランジスタ1aのオフによって維持される。したがっ
て、出力端子100aの電流Iout a はゼロとなり、出
力端子100bの電流Iout b はIout となる。
【0065】以上のように、第6図に示された第4の実
施例では、たとえ相補信号にスキューが生じて相補信号
が双方ともLレベルとなる期間が現われたとしても、電
流源回路の動作に対するその影響を抑制することができ
る。なお、以上の動作は、Vxがトランジスタ1aおよ
び1bをオンさせるのに十分な低さの電圧であることが
前提であるが、これは前述のトランジスタ1aおよび1
bの非定電流領域における動作の実現と同様に、バイア
ス電圧源21のバイアス電位を下げることや、トランジ
スタ2aおよび2bのチャネル幅を狭くすることで容易
に実現可能である。すなわち、上述の第3の実施例と同
様に、Vxによるトランジスタ3aおよび3bの駆動
と、トランジスタ1aおよび1bの非定電流領域での動
作とが、相矛盾することなく容易に実現可能である。な
お同様に、図9のタイミング図中の破線は、このような
構成をとらない場合(たとえば図4に示した実施例にお
いて相補信号にスキューが生じた場合)の電圧および電
流変化を示している。
【0066】次に、図7は、この発明の第5の実施例に
よる電流源回路を示す回路図である。この図7に示す電
流源回路は信号に大きなスキューが生じた場合であって
も、その影響を完全に除去できることを目的とする電流
源回路である。図7において、トランジスタ1a,2
a,3a,1b,2b,3bおよびバイアス電圧源21
のそれぞれの接続状態は、図4に示した第2実施例の接
続状態と基本的に同じである。したがって、図4の信号
線101aに相当するノード101aaの電位がHレベ
ル、図4の信号線101bに相当するノード101bb
の電位がLレベルの場合、出力端子100aから電流が
得られ、逆の場合には、出力端子100bから電流が得
られる。残りの部分の構成は以下のとおりである。
【0067】図7において、インバータ201aおよび
201bの入力端子は、それぞれ、トランジスタ1aの
ドレインおよびトランジスタ1bのドレインに接続さ
れ、その出力端は、それぞれ、トランスミッションゲー
ト202aおよび202bに接続されている。トランス
ミッションゲート202aの他端は、トランスミッショ
ンゲート203aおよびノード101aaに接続され、
トランスミッションゲート202bの他端は、トランス
ミッションゲート203bおよびノード101bbに接
続されている。トランスミッションゲート203aおよ
び203bのそれぞれの他端は、信号線101aおよび
101bに接続されている。
【0068】クロック線204および205は、互いに
逆相のクロックを供給する。クロック線204は、トラ
ンスミッションゲート202aおよび202bのNチャ
ネルMOSトランジスタのゲートと、トランスミッショ
ンゲート203aおよび203bのPチャネルMOSト
ランジスタのゲートとに接続されている。また、クロッ
ク線205は、トランスミッションゲート202aおよ
び202bのPチャネルMOSトランジスタのゲート
と、トランスミッションゲート203aおよび203b
のNチャネルMOSトランジスタのゲートとに接続され
ている。
【0069】図10は、図7に示した第5実施例の動作
を説明するタイミング図である。図10において、φは
クロック信号線205上の信号の論理値を表わしたもの
であり、クロック信号線204上の信号はφとは逆相で
ある。また、Saaはノード101aaにおける論理値
であり、Sbbはノード101bbにおける論理値であ
る。その他の記号は図8および図9と同じであり、たと
えばSaは信号線101aにおける論理値を表わしてい
る。
【0070】まず最初にφがLレベルであり、ノード1
01aaがLレベルであり、ノード101bbがHレベ
ルであったとする。このとき、トランスミッションゲー
ト202aおよび202bはオンし、トランスミッショ
ンゲート203aおよび203bはオフする。したがっ
て、信号線101aおよび101bと、ノード101a
aおよびノード101bとは、それぞれ、切り離されて
いる。一方、ノード101aaがLレベルであることに
よって、Iout a はゼロであり、トランジスタ2aのソ
ース電位VxaはVDDであり、インバータ201aの出
力はLレベルであり、この出力は信号線101aaの論
理値と一致している。したがって、このような状態は、
トランジスタ1aおよび3aと、インバータ201a
と、トランスミッションゲート202aとで形成される
閉ループによって保持されている。
【0071】また、ノード101bbがHレベルである
ことによって、出力電流Iout b は電流値Iout であ
り、トランジスタ1aのソース電位Vxbは式(14)
で与えられるVxであり、インバータ201bの出力は
Hレベルであり、この出力は信号線101bbの論理値
と一致する。したがって、このような状態は、トランジ
スタ1b および3bと、インバータ201bと、トラン
スミッションゲート202bとで形成される閉ループに
よって保持される。
【0072】以上のように、信号線101aとノード1
01aaとが切り離されかつ信号線101bとノード1
01bbとが切り離されている一方、ノード101aa
および101bbにおける論理値SaaおよびSbbが
保持されているので、この間に、図10(a)に示すよ
うにSaおよびSbが、異なるタイミングでそれぞれ状
態を変えたとしても、電流源回路そのものの状態は変わ
らない。
【0073】次に、図10(b)に示すように、φがH
レベルになったとする。このとき、トランスミッション
ゲート203aおよび203bはオンし、上記の閉ルー
プが開放される。また、同時にトランスミッションゲー
ト202aおよび202bはオフし、信号SaおよびS
bがノード10aaおよび101bbに伝達される。し
たがって、φがLレベルからHレベルに遷移した瞬間か
ら、図10(d)に示すように、Iout a およびI
out b は同時に変化を開始し、論理値SaおよびSbに
従った出力状態にそれぞれ落着く。
【0074】以上のように、図7に示した第5実施例で
は、クロックφがLレベルの期間中に、信号線の論理値
SaおよびSbに大きなスキューが生じたとしても、電
流出力は、その影響を全く受けることなく、クロックに
同期して同時に変化する。なお、以上の動作は、Vxが
インバータ201aおよび201bの論理しきい値より
も低いことを前提としているが、これはトランジスタ1
aおよび1bの非定電流領域における動作の実現と同様
に、バイアス電圧源21のバイアス電位を下げること
や、トランジスタ2aおよび2bのチャネル幅を狭くす
ることによって、容易に実現される。すなわち、前述の
第3および第4の実施例の場合と同様に、Vxによるト
ランジスタ3aおよび3bの駆動と、トランジスタ1a
および1bの非定電流領域における動作とは、相矛盾す
ることなく容易に実現可能ある。
【0075】図11は、この発明の第6の実施例による
電流源回路を示す回路図である。この第6実施例は、所
定の電流を電流源回路から流出する、および所定の電流
を電流源回路に流入する、の2つの状態のいずれかを選
択することができる、双方向電流源回路である。
【0076】図11において、NチャネルMOSトラン
ジスタ2と、NチャネルMOSトランジスタ1と、Pチ
ャネルMOSトランジスタ3と、バイアス電圧源21と
の接続関係は、図1に示した第1の実施例の場合と同じ
である。さらに、PチャネルMOSトランジスタ2cの
ゲートは、第2のバイアス電圧源21cに接続され、そ
のソースは、トランジスタ2のソースに接続され、その
ドレインは、トランジスタ2のドレインとともに出力端
子100に接続されている。
【0077】以下に、図11の実施例の動作について説
明する。信号線101aがHレベルの場合、トランジス
タ1がオンし、トランジスタ2がオフする。これによ
り、第1の実施例の説明で述べたように、出力端子10
0から電流がトランジスタ2および1へ流れ込む。この
ときのトランジスタ2のソースの電位をVxとし、トラ
ンジスタ2cのしきい値をVTH2′とし、バイアス電圧
源21cの電圧値をVG 2′とすると、トランジスタ2
cはPチャネルMOSトランジスタであるので、次式が
成立つとき、トランジスタ2cのドレイン電流はゼロと
なり、電流源回路は第1の実施例で説明した動作と全く
同じ動作をする。
【0078】 Vx<VG 2′+|VTH2′| …(17) すなわち、式(14)および(17)から次式が成立つ
場合、電流経路はトランジスタ2および1のみとなる。
【0079】 VG −VTH2−(2Iout /β2)1/2 <VG 2′+|VTH2′| …(18) このとき、式(8)が同時に満たされておれば、トラン
ジスタ2によって定電流化がなされ、定電流性を持つ流
入電流が得られる。
【0080】一方、信号線101aがLレベルの場合、
トランジスタ1がオフし、トランジスタ2がオンする。
これにより、電流がトランジスタ3および2cを介して
端子100から流出する。このときのトランジスタ2c
のソース電位をV′とし、このときに得たい所望の電流
をIout ′とし、トランジスタ2cのβをβ2′とする
と、トランジスタ2cがPチャネルMOSトランジスタ
てあることを考慮して、式(14)と同様に次式が成立
つ。
【0081】 Vx′=VG 2′+|VTH2′|+(2Iout ′/β2′)1/2 …(19) 一方このとき、 Vx′>VG 2−VTH2 …(20)で あれば、トランジスタ2のドレイン電流は0なとる。す
なわち、式(19)および(20)から次式が成立つ場
合、電流経路は2cおよび3のみとなる。
【0082】 VG 2′+|VTH2′|+(2Iout ′/β2′)1/2 >VG 2−VTH2 …(21) このとき、出力端子の許容最高電圧をVoutmaxとする
と、トランジスタ2cがPチャネルMOSトランジスタ
であることを考慮して、式(8)と同様に、次式が満た
されておれば、トランジスタ2cによって定電流化がな
され、定電流性を持つ流出電流が得られる。
【0083】 Voutmax<VG 2′+|VTH2′| …(22) 以上のように、(8),(18),(21)および(2
2)の各式が満たされている場合、流出および流入のい
ずれの場合においても定電流が得られる。このような動
作条件は、たとえばVG 2を低くかつVG 2′を高くす
ることによって簡単に得られる。また、これによって、
トランジスタ1および3の非定電流領域での動作も実現
され、これまでの実施例と同様に、電流源の動作の高速
化の面でも好ましい。また、流出電流Iout と流入電流
out ′を一致させることは、上記の条件下で、V
G 2,VG 2′,β2,β2′などを調整することによ
って容易に実現される。
【0084】次に、図12および図13は、それぞれ、
この発明の第7および第8の実施例を示す回路図であ
る。この発明の第7および第8の実施例は、上述の第1
ないし第6の実施例において述べた出力トランジスタ
2,2aおよび2bとは異なる導電型を有するトランジ
スタを、これらのトランジスタと並列に接続し、そのゲ
ートに新たなバイアス電圧源を接続することによって、
相補的かつ双方向の出力電流の供給を可能にした電流源
回路に関する。
【0085】図12および13において、トランジスタ
2aおよび2bと異なる導電型を有するトランジスタ2
cおよび2dが、それぞれ、トランジスタ2aおよび2
bと並列に接続され、トランジスタ2cおよび2dのゲ
ートは、共通にバイアス電圧源21cに接続されてい
る。この構成によれば、信号線101aがHレベル、信
号線101bがLレベルのとき、トランジスタ1a,2
a,3bおよび2dが導通する。したがって、出力端子
100bから電流が流れ出すとともに、出力端子100
aから電流が引込まれる。
【0086】また、信号線101aがLレベル、信号線
101bがHレベルのとき、トランジスタ3a,2c,
1bおよび2bが導通する。したがって、出力端子10
0aから電流が流れ出すとともに、出力端子100bか
ら電流が引込まれる。このような電流源回路は、たとえ
ばダイオードブリッジ400を駆動するのにに最適であ
る。
【0087】なお、図14は、これらの実施例の応用例
である第9の実施例を示す回路図であり、電流を供給す
る出力端子は、端子100と端子100cとのように分
離している。すなわち、信号線101aがHレベルのと
きには端子100から流入電流が得られ、信号線101
aがLレベルのときには端子100cから流出電流が得
られる。図14のように出力端子を分離しない場合に
は、端子100の許容電圧範囲が式(8)および式(2
2)を同時に満たすことが要求されるが、この図14の
場合は、端子100の電圧が式(8)を満たし、端子1
00cの電圧が式(22)を満たせばよい。
【0088】ところで、図1の第1実施例におけるトラ
ンジスタ1および3は、論理回路であるインバータとみ
なすことができる。したがって、トランジスタ1および
3を他の論理回路に組入れて、様々な機能を持つ電流源
回路を構成することができる。
【0089】図15は、この発明の第10の実施例であ
る電流源回路を示す回路図であり、所定の電流を電流源
回路から流出する、所定の電流源回路に流入する、電流
を流入出しない、の3状態のいずれかを選択できる、3
状態電流源回路の構成を示している。すなわち、Nチャ
ネルMOSトランジスタ2aのソースと、NチャネルM
OSトランジスタ1aのドレインと、PチャネルMOS
トランジスタ3aのドレインとが共通のノードに接続さ
れている。トランジスタ2aのゲートはバイアス電圧源
21aに接続されている。また、PチャネルMOSトラ
ンジスタ2cのソースと、PチャネルMOSトランジス
タの1cのドレインと、NチャネルMOSトランジスタ
3cのドレインとが共通のノードに接続されている。ト
ランジスタ2cのゲートはバイアス電圧源21cに接続
されている。
【0090】一方、トランジスタ1aおよび3aは、N
チャネルMOSトランジスタ301aおよびPチャネル
MOSトランジスタ303aとともにNANDゲート4
0を構成する。また、トランジスタ1cおよび3cは、
PチャネルMOSトランジスタ301cおよびNチャネ
ルMOSトランジスタ303cとともにNORゲート4
1を構成する。
【0091】トランジスタ2aおよび2cのドレインは
共通に出力端子100に接続されている。信号線102
はNANDゲート40に直接入力されるとともにインバ
ータ304に入力されている。また、インバータ304
の出力305は、NORゲート41に入力されている。
NANDゲート40およびNORゲート41のそれぞれ
の他方入力は、共通に信号線101に接続されている。
【0092】次に、図15に示した電流源回路の動作に
ついて説明する。まず、トランジスタ2aを流れる電流
について考える。信号線101および102がともにH
レベルであるとき、トランジスタ1aと301aとがと
もにオンし、トランジスタ3aと303aとがともにオ
フする。これにより、トランジスタ2aのソース電位V
xnが降下して、式(14)で表わされるVxに落着
き、端子100から、トランジスタ2a,1aおよび3
01aからなる経路へ電流が流れる。信号線101およ
び102の論理値がそれ以外の値をとるときは、トラン
ジスタ1aおよび301aのいずれか一方またはその双
方がオフし、トランジスタ3aおよび303aのいずれ
か一方またはその双方がオンする。これにより、トラン
ジスタ2aのソースの電位Vxnは上昇してVDDにな
り、端子100を流れる電流は0となる。
【0093】次に、トランジスタ2cを流れる電流につ
いて考える。信号線101およびインバータ304の出
力305がともにLレベルであるとき、トランジスタ1
cと301cとがともにオンし、トランジスタ3cと3
03cとがともにオフする。これにより、トランジスタ
2cのソース電位Vxpが上昇して、式(19)に表わ
されるVx′に落着き、端子100から、トランジスタ
301c,1cおよび2cからなる経路へ電流が流れ
る。信号線101およびインバータ304の出力305
の論理値がそれ以外の値をとるときは、トランジスタ1
cおよび301cのいずれか一方またはその双方がオフ
し、トランジスタ3cおよび303cのいずれか一方ま
たはその双方がオンする。これにより、トランジスタ2
cのソースの電位Vxpは降下して接地電位(=0)に
なり、端子100を流れる電流はゼロとなる。
【0094】図21は、以上の動作をまとめた表を示し
ている。表中S101およびS102は、それぞれ、信
号線101および102の論理値を表わし、S305は
ノード305の論理値を表わしている。図21の表から
明らかなように、S101は電流方向を制御する信号で
あり、S102は電流のオン・オフを制御する信号であ
る。以上のように、この発明の第10実施例によれば、
トランジスタ1a,3a,1c,3cなどの、電流源の
オン・オフを制御するための、互いに導電型の異なるト
ランジスタを論理回路の一部として融合することによっ
て、特定の機能を有する電流源回路を簡単に実現するこ
とができる。
【0095】なお、上述のような3状態電流源回路が、
第11図の回路で代表される、この発明による双方向電
流源回路を改良することによっても得られる。図16
は、そのような回路の一例としてのこの発明の第11の
実施例を示す回路図である。図16において、トランジ
スタ1のソースはNチャネルMOSトランジスタ301
aを介して接地されている。トランジスタ3のソースは
PチャネルMOSトランジスタ301cを介して電源電
位に接続されている。信号線102はトランジスタ30
1aのゲートと、インバータ304の入力端子とに接続
されている。インバータ304の出力端子305は、ト
ランジスタ301cのゲートに接続されている。それ以
外の構成は、図1の第1実施例と同様である。
【0096】次に、図16の実施例の動作について説明
する。信号線102がHレベルであるとき、トランジス
タ301aおよび301cがともにオンする。このと
き、信号線101がHレベルであれば、トランジスタ1
がオンし、トランジスタ3がオフする。これにより、ト
ランジスタ2のソース電位(したがって、トランジスタ
2cのソース電位)が降下して、式(14)で表わされ
るVxに落着き、端子100から、トランジスタ2,1
および301aからなる経路へ電流が流れる。
【0097】また、同様に信号線102がHレベルであ
るときに、信号線101がLレベルであれば、トランジ
スタ1がオフし、トランジスタ3がオンする。これによ
り、トランジスタ2のソース電位が上昇して、式(1
9)で表わされるVx′に落着き、トランジスタ301
c,3および2cからなる経路から、端子100へ電流
が流れる。信号線102がLレベルであるときには、ト
ランジスタ301aおよび301cともにオフする。し
たがって、信号線101の論理値にかかわらず、端子1
00を流れる電流はゼロとなる。
【0098】なお、信号線102がHレベルからLレベ
ルになるとき、トランジスタ2のソースの電荷は、トラ
ンジスタ2まはた2cによって、充電または放電され
る。この充放電を加速するためには、図17のNチャネ
ルMOSトランジスタ303cおよびPチャネルMOS
トランジスタ303aのような充放電用トランジスタ
を、トランジスタ2のソースと、次式を満たすノード3
10との間に接続すればよい。
【0099】 VG 2−VTH2<V310 <VG 2′+|VTH2′| …(23) ここで、VG 2およびVTH2は、それぞれ、トランジス
タ2のゲートの電位およびしきい値であり、VG 2′お
よびVTH2′は、それぞれ、トランジスタ2cのゲート
の電位およびしきい値である。信号線102がHレベル
からLレベルに変化したとき、これらのトランジスタは
オンし、トランジスタ2のソースの充放電が促進され
る。なお、式(23)が満たされておれば、充放電後に
ノード310から、トランジスタ2および2cを介して
端子100に電流が流れるような不都合は生じない。こ
のため、本実施例では、電圧源311をノード310に
接続しているが、ノード310をバイアス電圧源21や
22と、または出力端子100と接続してもよい。
【0100】次に、上述の各実施例に用いられるバイア
ス電圧源21,21cの構成例について説明する。最も
簡単な構成の1つは、電源電位と接地電位との間に抵抗
を直列接続し、その抵抗同士の接続点を、バイアス電圧
源の出力として取出すという構成である。また他の例と
しては、様々なものが考えられるが、そのうちのいくつ
かを、以下に図18ないし図20を参照して説明する。
【0101】図18は、所望の出力電流Iout を得よう
とする場合の、バイアス電圧源21の構成を示してい
る。図18のバイアス電圧源21は、IRの出力電流量
を持つ参照電流源510と、そのβがβ1Rでありかつ
そのしきい値がトランジスタ1と同じくVTH1であるN
チャネルMOSトランジスタ501と、そのβがβ2R
でありかつそのしきい値がトランジスタ2と同じくVTH
2であるNチャネルMOSトランジスタ502とを備え
ている。電流源回路は、トランジスタ502のゲートと
ドレインとに接続され、トランジスタ502のソースは
トランジスタ501のドレインに接続され、トランジス
タ501のソースはトランジスタ1のソースと同電位す
なわち接地電位に接続され、トランジスタ501のゲー
トは信号線101aのHレベルに相当する電位すなわち
電源電位VDDに接続されている。
【0102】トランジスタ502のゲートはバイアス電
圧源の出力500として、トランジスタ2のゲートに接
続されている。この回路においては、トランジスタ50
2のゲート電圧が、参照電流IRを流すような電圧に落
着く。トランジスタ502および2のゲートが互いに接
続されるので、そしてトランジスタ501および1のゲ
ート電位は、信号線101aがHレベルのときに等しく
なるので、ここでたとえば、β1およびβ2を、それぞ
れトランジスタ1および2のβとし、 β1/β1R=β2/β2R=M1 …(24) であるとすれば、電流源回路のオン時の出力電流Iout
は、 Iout =M1IR …(25) となる。したがって、IRを調整することによって所望
のIout が得られる。
【0103】次に、図19は、上記参照電流の発生に、
さらなる工夫を加えた例を示している。可変抵抗511
は、その一端が電源電位に、もう一端がトランジスタ5
02のドレインに接続されている。温度変動および電源
電圧変動に対して出力が不変の、バッドギャップリファ
レンスなどの電圧源513は、その一端が電源電位に、
もう一端がオペアンプ512の負入力端に接続されてい
る。オペアンプ512の正入力端は、トランジスタ50
2のドレインと接続され、オペアンプ512の出力端
は、トランジスタ502のゲートに接続されるととも
に、バイアス電圧源の出力部500として、トランジス
タ2のゲートに接続されている。この回路では、オペア
ンプの出力電位が上昇すれば、トランジスタ502のド
レインの電位すなわちオペアンプの正入力端の電位は降
下する。したがって、負帰還が形成されており、オペア
ンプの正負入力端の電位が等しくなるように、トランジ
スタ502のゲート電圧が調整される。このとき、可変
抵抗511を流れる参照電流IRは、電圧源513の電
圧をVRとし、可変抵抗511の抵抗値をRとして、次
式で表わされる。
【0104】 IR=VR/R …(26) トランジスタ502および5のゲートが接続されるの
で、そしてトランジスタ501および1のゲート電位
は、信号線101aがHレベルのときに等しくなるの
で、ここでたとえば、式(24)が成立しているとする
と、出力電流Iout は、次式で表わされる。
【0105】 Iout =M1IR=M1VR/R …(27) したがって、可変抵抗511の抵抗値Rを調整すること
によって所望のIout が得られる。なお、この例では、
VRは温度変動および電源電圧変動に対して、その出力
か不変であるから、少なくとも出力電流Iout は、電源
電圧変動に対して不変である。また、電流源回路の出力
端子100に、抵抗値RLを持つ抵抗を負荷抵抗として
接続すれば、電流源回路のオン時に生じる、負荷抵抗の
電圧降下Vout は、 Vout =Iout RL=M1VRRL/R …(28) となるが、RLがRと同じ温度特性を持つときは、V
out は温度に関係なく不変となる。
【0106】次に、図20は、双方向電流源または3状
態電流源の流出電流および流入電流の電流値を等しくす
るためのバイアス電圧源21cの構成例を示している。
このバイアス電圧源21cは、そのβがβ1mでありか
つそのしきい値がトランジスタ1と同じくVTH1である
NチャネルMOSトランジスタ501mと、そのβがβ
2mでありかつそのしきい値がトランジスタ2と同じく
TH2であるNチャネルMOSトランジスタ502m
と、そのβがβ1cでありかつそのしきい値がトランジ
スタ3と同じくVTH1′であるPチャネルMOSトラン
ジスタ501cと、そのβがβ2cでありかつそのしき
い値がトランジスタ2cと同じくVTH2′であるPチャ
ネルMOSトランジスタ502cとを備えている。
【0107】トランジスタ502mのドレインは、トラ
ンジスタ502cのゲートとドレインとに接続されてお
り、バイアス電圧源21cの出力499を形成してい
る。トランジスタ502cのソースはトランジスタ50
1cのドレインに接続され、トランジスタ501cのソ
ースはトランジスタ3のソースと同電位すなわち電源電
位に接続され、トランジスタ501cのゲートは信号線
101aのLレベルに相当する電位すなわち接地電位に
接続されている。また、上記のようなバイアス電圧源2
1の出力500は、トランジスタ502mのゲートとト
ランジスタ2のゲートとに接続されている。トランジス
タ502mのソースは、トランジスタ501mのドレイ
ンに接続され、トランジスタ501mのソースはトラン
ジスタ1のソースと同電位すなわち接地電位に接続さ
れ、トランジスタ501mのゲートは信号線101aの
Hレベルに相当する電位すなわち電源電位VDDに接続さ
れている。トランジスタ502mおよび2のゲートが接
続されるので、そしてトランジスタ501mおよび1の
ゲート電位は、信号線101aがHレベルのときに等し
くなるので、ここでたとえば、β1およびβ2を、それ
ぞれ、トランジスタ1および2のβとし、 β1/β1m=β2/β2m=M2 …(29) であるとすれば、信号線101aがHレベルであるとき
の流入電流Ioutとトランジスタ502mのドレイン電
流Imとの関係は、次式で表わされる。
【0108】 Iout =M1Im …(30) したがって、トランジスタ502cのゲート電圧は、電
流Imを流すような電圧に落着く。一方、トランジスタ
502cおよび2cのゲートが接続されるので、そして
トランジスタ501cおよび1のゲート電位は、信号線
101aがLレベルのときに等しくなるので、ここでた
とえは、β1′およびβ2′は、それぞれ、トランジス
タ3および2cのβとし、 β1′/β1c=β′/β2c=m3 …(31) であるとすれば、信号線101aがLレベルであるとき
の流出電流Iout′と、電流Imとの関係は、次式で表
わされる。
【0109】 Iout ′=M3Im …(32) したがって、式(29)および(30)より、 Iout ′=(M3/M2)Iout …(33) となり、(M3/M2)=1となるように、β1m,β
2m,β1cおよびβ2cを設定することによって、流
出電流Iout ′と流入電流Iout とを等しくすることが
できる。
【0110】なお、上述の各実施例のうち、単一出力型
および相補出力型の電流源回路においては、トランジス
タ1,2,1a,2a,1b,2bとしてNチャネルM
OSトランジスタを用い、トランジスタ3,3a,3b
にPチャネルMOSトランジスタを用いていたが、各々
のトランジスタを逆の導電型のトランジスタを用いて構
成しても、同様の効果が得られる。さらに、上述の各実
施例においては、MOSトランジスタを用いていたが、
これはJFETでもよく、またバイポーラトランジスタ
であってもよい。
【0111】
【発明の効果】以上のように、この発明による電流源回
路は、第1の定電圧源と出力電流端子との間に直列電流
経路を確立する第1および第2のトランジスタを備え、
第1のトランジスタは、出力電流端子に接続されたドレ
インと、ソースと、ゲートとを有し、かつ第2のトラン
ジスタは、第1のトランジスタのソースと第1の定電圧
源との間に挿入された導通経路と、制御電極とを有し、
電流源回路はさらに、第2の定電圧源と第1のトランジ
スタのソースとの間に導通経路を確立する、第2のトラ
ンジスタとは逆の導電型の第3のトランジスタを備え、
第1のトランジスタのゲートは、第1のトランジスタが
定電流領域で動作するように第3の定電圧の信号を受取
るように接続され、第2および第3のトランジスタの制
御電極は、電流源の動作状態を制御するための制御電圧
を受取るように接続されているので、電流源回路を構成
する素子数を減少させ、また電流源回路の動作の高速
化、出力電圧範囲の拡張、電源電圧の定電圧化を容易に
実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による電流源回路を示
す回路図である。
【図2】この発明の第1の実施例の動作を説明する図で
ある。
【図3】第1の実施例の変形例を示す回路図である。
【図4】この発明の第2の実施例による電流源回路を示
す回路図である。
【図5】この発明の第3の実施例による電流源回路を示
す回路図である。
【図6】この発明の第4の実施例による電流源回路を示
す回路図である。
【図7】この発明の第5の実施例による電流源回路を示
す回路図である。
【図8】この発明の第3の実施例の動作を説明するタイ
ミング図である。
【図9】この発明の第4の実施例の動作を説明するタイ
ミング図である。
【図10】この発明の第5の実施例の動作を説明するタ
イミング図である。
【図11】この発明の第6の実施例による電流源回路を
示す回路図である。
【図12】この発明の第7の実施例による電流源回路を
示す回路図である。
【図13】この発明の第8の実施例による電流源回路を
示す回路図である。
【図14】この発明の第9の実施例による電流源回路を
示す回路図である。
【図15】この発明の第10の実施例による電流源回路
を示す回路図である。
【図16】この発明の第11の実施例による電流源回路
を示す回路図である。
【図17】この発明の第12の実施例による電流源回路
を示す回路図である。
【図18】この発明に適したバイアス電圧源の第1の構
成例を示す回路図である。
【図19】この発明に適したバイアス電圧源の第2の構
成例を示す回路図である。
【図20】この発明に適したバイアス電圧源の第3の構
成例を示す回路図である。
【図21】第10の実施例の動作を説明する表を表わす
図である。
【図22】従来の電流源回路が用いられるD/Aコンバ
ータの一例を示す回路図である。
【図23】従来の電流源回路が用いられるサンプルホー
ルド回路の一例を示す回路図である。
【図24】従来の電流源回路の構成例を示す回路図であ
る。
【図25】従来の電流源回路の他の構成例を示す回路図
である。
【図26】トランジスタの一般的な特性を説明する図で
ある。
【図27】 従来の電流源回路の他の構成例を示す回路
図である。
【図28】 図27の回路を拡張することによって得ら
れる電流源回路の構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,2,2a,2b NチャネルMOSト
ランジスタ 1c,2c,2d,3,3a,3b, PチャネルMO
Sトランジスタ 21,21c バイアス電圧源 101a,101b,101 信号線 40 NANDゲート 41 NORゲート なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03F 3/34 - 3/347 G05F 3/24

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の定電圧源と出力電流端子との間に
    直列電流経路を確立する第1および第2のトランジスタ
    を備え、前記第1のトランジスタは、前記出力電流端子
    に接続されたドレインと、ソースと、ゲートとを有し、
    かつ前記第2のトランジスタは、前記第1のトランジス
    タの前記ソースと前記第1の定電圧源との間に挿入され
    た導通経路と、制御電極とを有し、 第2の定電圧源と前記第1のトランジスタの前記ソース
    との間に導通経路を確立する、前記第2のトランジスタ
    とは逆の導電型の第3のトランジスタをさらに備え、 前記第1のトランジスタのゲートは、前記第1のトラン
    ジスタが定電流領域で動作するように第3の定電圧の信
    号を受取るように接続され、 前記第2および第3のトランジスタの制御電極は、電流
    源の動作状態を制御するための制御電圧を受取るように
    接続された、電流源回路。
  2. 【請求項2】 前記第2および第3の定電圧が予め定め
    られた関係を有しかつ前記制御電圧が前記第2の定電圧
    の大きさに対応する大きさを有するときに、前記第2の
    トランジスタが非定電流領域で動作する一方で前記第1
    のトランジスタが定電流領域で動作する、請求項1記載
    の電流源回路。
  3. 【請求項3】 前記直列電流経路に設けられ、第4の定
    電圧を受取る制御電極を有する第4のトランジスタをさ
    らに備えた、請求項1記載の電流源回路。
  4. 【請求項4】 前記第3および第4の定電圧は異なる大
    きさである、請求項3記載の電流源回路。
  5. 【請求項5】 所定の論理機能を実行する論理回路をさ
    らに備え、前記論理回路は前記第2および第3のトラン
    ジスタを含む、請求項1記載の電流源回路。
  6. 【請求項6】 出力電流を供給する第1の出力端子と、 第1のバイアス電圧源と、 ソース、ドレインおよびゲートを有する第1のトランジ
    スタと、 第1および第2の導通端子と制御端子とを有する第2の
    トランジスタと、 第1および第2の導通端子と制御端子とを有し、前記第
    2のトランジスタとは逆の導電型の第3のトランジスタ
    とを備え、 前記第1のトランジスタの前記ソースと、前記第2のト
    ランジスタの前記第2の導通端子と、前記第3のトラン
    ジスタの前記第2の導通端子とは共通のノードに接続さ
    れ、 前記第1のトランジスタの前記ドレインは前記第1の出
    力端子に接続され、 前記第1のトランジスタの前記ゲートは前記第1のバイ
    アス電圧源に接続され、 前記第1のバイアス電圧源は前記第1のトランジスタを
    定電流領域にバイアスし、 外部信号に応じて前記第2および第3のトランジスタの
    導通を動的に制御する手段をさらに備える、電流源回
    路。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、 第1および第2の定電位を供給する第1および第2の定
    電圧源と、 前記外部信号の供給源とを含み、 前記第2のトランジスタの前記第1の導通端子および前
    記第3のトランジスタの前記第1の導通端子は、それぞ
    れ、前記第1および第2の定電圧源に接続され、 前記第2および第3のトランジスタの前記制御端子は、
    前記外部信号供給源に共通に接続される、請求項6記載
    の電流源回路。
  8. 【請求項8】 前記第2および第3のトランジスタは、
    所定の論理機能を実行する論理回路の一部を構成する、
    請求項6記載の電流源回路。
  9. 【請求項9】 ソース、ドレインおよびゲートを有し、
    前記第1のトランジスタとは逆の導電型の第4のトラン
    ジスタと、 第2のバイアス源とをさらに備え、 前記第4のトランジスタの前記ソースは前記第1のトラ
    ンジスタの前記ソースに接続され、 前記第4のトランジスタの前記ゲートは前記第2のバイ
    アス電圧源に接続される、請求項6ないし8のいずれか
    に記載の電流源回路。
  10. 【請求項10】 前記第4のトランジスタの前記ドレイ
    ンは前記第1の出力端子に接続される、請求項9記載の
    電流源回路。
  11. 【請求項11】 第2の出力電流を供給する、前記第1
    の出力端子とは別の第2の出力端子をさらに備え、 前記第4のトランジスタの前記ドレインは前記第2の出
    力端子に接続される、請求項9記載の電流源回路。
  12. 【請求項12】 出力電流を供給する第1の出力端子
    と、 第1のバイアス電圧源と、 ソース、ドレインおよびゲートを有する第1のトランジ
    スタと、 第1および第2の導通端子と制御端子とを有する第2の
    トランジスタと、 第1および第2の導通端子と制御端子とを有し、前記第
    2のトランジスタとは逆の導電型の第3のトランジスタ
    とを備え、 前記第1のトランジスタの前記ソースと、前記第2のト
    ランジスタの前記第2の導通端子と、前記第3のトラン
    ジスタの前記第2の導通端子とは共通のノードに接続さ
    れ、 前記第1のトランジスタの前記ドレインは前記第1の出
    力端子に接続され、 前記第1のトランジスタの前記ゲートは前記第1のバイ
    アス電圧源に接続された電流源回路において、 前記第2のトランジスタを導通させるとともに前記第1
    のトランジスタを前記第1のバイアス電圧源により定電
    流領域で動作させるステップと、 前記第3のトランジスタを導通させるとともに前記第1
    のトランジスタを遮断するステップとを含む、電流源回
    路の動作方法。
  13. 【請求項13】 出力電流を供給する第1および第2の
    出力端子と、 第1のバイアス電圧源と、 ソース、ドレインおよびゲートを有する第1のトランジ
    スタと、 第1および第2の導通端子と制御端子とを有する第2の
    トランジスタと、 第1および第2の導通端子と制御端子とを有し、前記第
    2のトランジスタとは逆の導電型の第3のトランジスタ
    とを備え、 前記第1のトランジスタの前記ソースと、前記第2のト
    ランジスタの前記第2の導通端子と、前記第3のトラン
    ジスタの前記第2の導通端子とは、第1のノードに共通
    に接続され、 前記第1のトランジスタの前記ドレインは前記第1の出
    力端子に接続され、 ソース、ドレインおよびゲートを有し、前記第1のトラ
    ンジスタと同じ導電型の第4のトランジスタと、 第1および第2の導通端子と制御端子とを有し、前記第
    2のトランジスタと同じ導電型の第5のトランジスタ
    と、 第1および第2の導通端子と制御端子とを有し、前記第
    5のトランジスタとは逆の導電型の第6のトランジスタ
    とをさらに備え、 前記第4のトランジスタの前記ソースと、前記第5のト
    ランジスタの前記第2の導通端子と、前記第6のトラン
    ジスタの前記第2の導通端子とは、第2のノードに共通
    に接続され、 前記第4のトランジスタの前記ドレインは前記第2の出
    力端子に接続され、 前記第1および第4のトランジスタの前記ゲートは前記
    第1のバイアス電圧源に共通に接続され、 前記第1のバイアス電圧源は前記第1および第4のトラ
    ンジスタを定電流領域にバイアスし、 外部信号に応じて第2,第3,第5および第6のトラン
    ジスタの導通を動的に制御する手段をさらに備える、電
    流源回路。
  14. 【請求項14】 前記制御手段は、 第1および第2の定電位を供給する第1および第2の定
    電圧源と、 前記外部信号の第1および第2の供給源とを含み、 前記第2のトランジスタの前記第1の導通端子および前
    記第5のトランジスタの前記第1の導通端子は、前記第
    1の定電圧源に接続され、 前記第3のトランジスタの前記第1の導通端子および前
    記第6のトランジスタの前記第1の導通端子は、前記第
    2の定電圧源に接続され、 前記第2および第3のトランジスタの前記制御端子は、
    前記第1の外部信号供給源に共通に接続され、 前記第5および第6のトランジスタの前記制御端子は、
    前記第2の外部信号供給源に共通に接続される、請求項
    13記載の電流源回路。
  15. 【請求項15】 前記制御手段は、 第1および第2の定電位を供給する第1および第2の定
    電圧源と、 前記外部信号の第1および第2の供給源とを含み、 前記第2のトランジスタの前記第1の導通端子および前
    記第5のトランジスタの前記第1の導通端子は、前記第
    1の定電圧源に接続され、 前記第3のトランジスタの前記第1の導通端子および前
    記第6のトランジスタの前記第1の導通端子は、前記第
    2の定電圧源に接続され、 前記第3のトランジスタの前記制御端子は前記第6のト
    ランジスタの前記第2の導通端子に接続され、 前記第6のトランジスタの前記制御端子は前記第3のト
    ランジスタの前記第2の導通端子に接続される、請求項
    13記載の電流源回路。
  16. 【請求項16】 前記制御手段は、 第1および第2の定電位を供給する第1および第2の定
    電圧源と、 前記外部信号の第1および第2の供給源とを含み、 前記第2のトランジスタの前記第1の導通端子および前
    記第5のトランジスタの前記第1の導通端子は、前記第
    1の定電圧源に接続され、 前記第3のトランジスタの前記第1の導通端子および前
    記第6のトランジスタの前記第1の導通端子は、前記第
    2の定電圧源に接続され、 前記第2のトランジスタの前記制御端子は前記第5のト
    ランジスタの前記第2の導通端子に接続され、 前記第5のトランジスタの前記制御端子は前記第2のト
    ランジスタの前記第2の導通端子に接続される、請求項
    13記載の電流源回路。
  17. 【請求項17】 前記第2および第3のトランジスタ
    は、所定の論理機能を実行する第1の論理回路の一部を
    構成し、かつ前記第5および第6のトランジスタは、所
    定の論理機能を実行する第2の論理回路の一部を構成す
    る、請求項13記載の電流源回路。
  18. 【請求項18】 ソース、ドレインおよびゲートを有
    し、前記第1のトランジスタとは逆の導電型の第7のト
    ランジスタと、 ソース、ドレインおよびゲートを有し、前記第4のトラ
    ンジスタとは逆の導電型の第8のトランジスタと、 第2のバイアス電圧源とをさらに備え、 前記第7のトランジスタの前記ソースおよびドレイン
    は、それぞれ、前記第1のトランジスタの前記ソースお
    よびドレインに接続され、 前記第8のトランジスタの前記ソースおよびドレイン
    は、それぞれ、前記第4のトランジスタの前記ソースお
    よびドレインに接続され、 前記第7および第8のトランジスタの前記ゲートは前記
    第2のバイアス電圧源に接続される、請求項13ないし
    16のいずれかに記載の電流源回路。
  19. 【請求項19】 出力電流を供給する第1および第2の
    出力端子と、 第1のバイアス電圧源と、 ソース、ドレインおよびゲートを有する第1のトランジ
    スタと、 第1および第2の導通端子と制御端子とを有する第2の
    トランジスタと、 第1および第2の導通端子と制御端子とを有し、前記第
    2のトランジスタとは逆の導電型の第3のトランジスタ
    とを備え、 前記第1のトランジスタの前記ソースと、前記第2のト
    ランジスタの前記第2の導通端子と、前記第3のトラン
    ジスタの前記第2の導通端子とは、第1のノードに共通
    に接続され、 前記第1のトランジスタの前記ドレインは前記第1の出
    力端子に接続され、 ソース、ドレインおよびゲートを有し、前記第1のトラ
    ンジスタと同じ導電型の第4のトランジスタと、 第1および第2の導通端子と制御端子とを有し、前記第
    2のトランジスタと同じ導電型の第5のトランジスタ
    と、 第1および第2の導通端子と制御端子とを有し、前記第
    5のトランジスタとは逆の導電型の第6のトランジスタ
    とをさらに備え、 前記第4のトランジスタの前記ソースと、前記第5のト
    ランジスタの前記第2の導通端子と、前記第6のトラン
    ジスタの前記第2の導通端子とは、第2のノードに共通
    に接続され、 前記第4のトランジスタの前記ドレインは前記第2の出
    力端子に接続され、 前記第1および第4のトランジスタの前記ゲートは前記
    第1のバイアス電圧源に共通に接続された電流源回路に
    おいて、 前記第2および第5のトランジスタを導通させるととも
    に前記第1および第4のトランジスタを前記第1のバイ
    アス電圧源により定電流領域で動作させるステップと、 前記第3および第6のトランジスタを導通させるととも
    に前記第1および第4のトランジスタを遮断するステッ
    プとを含む、電流源回路の動作方法。
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