JPH0216063B2 - - Google Patents

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JPH0216063B2
JPH0216063B2 JP56178162A JP17816281A JPH0216063B2 JP H0216063 B2 JPH0216063 B2 JP H0216063B2 JP 56178162 A JP56178162 A JP 56178162A JP 17816281 A JP17816281 A JP 17816281A JP H0216063 B2 JPH0216063 B2 JP H0216063B2
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JP
Japan
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mos
circuit
complementary
mos transistor
type
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JP56178162A
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Kenji Matsuo
Yasoji Suzuki
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Toshiba Corp
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Priority to EP82101282A priority patent/EP0058958B1/en
Priority to CA000396984A priority patent/CA1188755A/en
Publication of JPS5880929A publication Critical patent/JPS5880929A/ja
Priority to US06/652,429 priority patent/US4558234A/en
Publication of JPH0216063B2 publication Critical patent/JPH0216063B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K19/00Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
    • H03K19/02Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components
    • H03K19/08Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components using semiconductor devices
    • H03K19/094Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components using semiconductor devices using field-effect transistors
    • H03K19/0944Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components using semiconductor devices using field-effect transistors using MOSFET or insulated gate field-effect transistors, i.e. IGFET
    • H03K19/09448Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components using semiconductor devices using field-effect transistors using MOSFET or insulated gate field-effect transistors, i.e. IGFET in combination with bipolar transistors [BIMOS]

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は入出力に、TTL及びCMOS回路を
接続する事が可能で、しかも電源電圧が低下した
場合でも動作を保障することができる相補型
MOS論理回路に関する。
一般に相補型MOSトランジスタ(以下C−
MOSと称する)回路からなる集積回路は、低消
費電力、高雑音余裕度、および広動作電圧範囲等
の多くの利点を有している。ところで、このC−
MOS回路はバイポーラトランジスタによつて構
成されるTTL回路と比較して低速動作であるた
め、上記のような特徴をもちながら比較的低速動
作の応用面においてのみTTL回路に置き換え使
用されてきた。しかしながら、近年、微細加工技
術および回路技術等の進歩により高速動作の可能
なC−MOS回路が実現されるようになり、この
ような高速C−MOS回路の低消費電力特性を利
用してTTL回路の高電力消費素子と置換し比較
的低消費電力性を有するLS−TTL(Low Power
Schottky TTL)等のTTL回路と組み合せて、
低消費電力と高速動作等の利点を有する回路を構
成することが試みられている。ところで、LS−
TTL等のTTL回路の電気特性は、例えば電源電
圧VDD=5Vの場合、出力電圧のハイレベル(「H」
レベル)VOHは最低が2V程度であり、また出力電
圧のローレベル(「L」レベル)VOLは最大が
0.8V前後である。これに対してC−MOS回路の
電気特性はVDD=5Vの場合、入力電圧VIH(「H」
レベル)4V、入力電圧VIL1Vおよび回路閾
値電圧Vthc1/2VDD2.5Vである。従つて第1図
に示すように、全体のシステムがLS−TTL回路
11で構成され、その中で消費電流が過大な部分
を高速C−MOS回路12で置き換える場合には、
上記のようにTTL回路とC−MOS回路の電気特
性の相違から、C−MOS回路12の前段に昇圧
回路等のインターフエース回路13が必要とな
る。このインターフエース回路13を不要とし
て、TTL回路との完全コンパチブル(適合)化
のできる高速C−MOS回路を実現するには、そ
の電気特性をTTL回路の出力特性に適合するよ
うに改善する必要があり、例えばVDD=5Vの場
合、前記TTL回路の出力レベルに合わせるよう
にVIH2VおよびVIL0.8Vにすることが必要で
ある。
第2図は通常の高速C−MOSインバータを示
すもので、電源電圧VDD(高電位)、VSS(低電位)
間にP型MOSトランジスタ(以下P−MOSと称
する)21およびN型MOSトランジスタ(以下
N−MOSと称する)22が直列挿入され、それ
ぞれのゲートには共通に入力信号INが供給され
る。さらにN−MOS22のドレインとP−MOS
21のドレインとの共通接続点から信号OUTが
出力される。このようなC−MOSインバータは
第3図に示すような入力電圧(VIN)−出力電圧
(VOUT)特性を有している。この回路では電源電
圧VDDにおいて出力レベルが反転するときの入力
電圧VINが回路閾値電圧Vthcとなる。そしてこの
回路閾値電圧VthcはP−MOS21およびN−
MOS22が飽和動作時において下記の様な式で
表現される。
VthN:N−MOSの閾値電圧 VthP:P−MOSの閾値電圧 さらにKP、KNはP−MOSおよびN−MOSの
ソース・ドレイン電流IDSの係数で、 KP=1/2・WP/LP・εox/tox・μP ……(2) KN=1/2・WN/LN・εox/tox・μN ……(3) である。
WP、WN:P−MOSおよびN−MOSの各チヤ
ネル幅 LP、LN:P−MOSおよびN−MOSの各チヤネ
ル長 tox:ゲート酸化膜の長さ εox:誘電率 μP、μN:正孔および電子の各実効移動度 従つて上記の様に高速C−MOS回路(インバ
ータ)の入力電圧VIH、VILの電気特性を改善、例
えばVDD=5として、VIH4Vを2Vにするには、
すなわちVthcを小さくするには上記式(1)から明ら
かな様に、|VthP|を大きくし、またKPを小さく
(P−MOS21のコンダクタンスgnを小さく)す
ればよい。しかしながら、このように|VthP|を
大きく、およびKPを小さくするように電気特性
を変更させると、高速C−MOSインバータの動
作における例えば立上り時間trは電気特性の変更
前と比較して長くなり、高速性が失なわれること
になる。すなわち従来のC−MOS回路では高速
性およびTTL回路との完全適合性を共に有する
ことは困難であつた。
そこで本発明者らは以前に、TTL回路との完
全適合性に対応する電気特性および高速動作が可
能な相補型MOS論理回路を開発した。この回路
は昭和56年特許願第26376号の出願に係る明細書
に記載されているものであるが、その構成は第4
図に示す通りである。すなわち、この回路はC−
MOSインバータであり、電源電圧VDD、VSS間に
P−MOS31およびN−MOS32を直列接続し
てなるC−MOS回路33が設けられる。このP
−MOS31およびN−MOS32のそれぞれのゲ
ートには共通に入力信号INが供給され、またN
−MOS32のドレインとP−MOS31のドレイ
ンとの共通接続点から出力される信号φは出力バ
ツフア回路34内のバイポーラ型のnpnトランジ
スタ35のベースに供給される。この出力バツフ
ア回路34はトランジスタ35のコレクタに電源
VDDが供給され、そのエミツタがN−MOS36を
介して電源電圧VSSに接続される様に構成され、
このN−MOS36のゲートには入力信号INが供
給される。そして出力バツフア回路44内のトラ
ンジスタ35のエミツタとN−MOS36のドレ
インとの接続点から信号OUTが出力される。
このようなC−MOSインバータにおいて、い
ま仮に電源電圧VDD=5Vのとき、入力電圧VIH
2.0VおよびVIL=0.8VであるTTL回路の出力レベ
ルに適合する条件で、C−MOS回路33の正常
な回路動作がなされる様な電気特性が設定される
必要がある。すなわちC−MOS回路の閾値電圧
Vthcを小さくするものであるが、従来のC−
MOSプロセスによつてC−MOS回路が構成され
て、その回路閾値電圧Vthcが例えば1〜2V程度
に小さく設定される場合、上記式(1)よりP−
MOS31およびN−MOS32の閾値電圧|VthP
|およびVTHNが従来の状態(通常1V程度)で、
KPまたはKNのみを変更すると、入力信号(電圧)
IN=VIH=2.0Vでは、P−MOS31およびN−
MOS32は共にオン状態となり、直流貫通電流
が発生して、C−MOS本来の特性である低消費
電力性が失われることになる。そのためP−
MOS31およびN−MOS32それぞれの閾値電
圧|VthP|およびVthNの設定を工夫する必要があ
る。すなわち電圧VIN=VIHのときP−MOS31
がオフ(C−MOS回路33の出力は「0」レベ
ル)となるには、 |VthP|≧VDD−VIH ……(4) である。また、VIN=VILのときN−MOS32が
オフ(C−MOS回路33の出力は「1」レベル)
となるには、 VthN≧VIL ……(5) であり、従つて具体的には、|VthP|≧3.0V、
NthN≧0.8Vに設定すればよいことになる。なお、
この|VthP|およびVthNはMOSトランジスタ3
1,32の表面濃度コントロール等の作来技術に
よつて得ることができる。
このような電気特性を有するC−MOS回路3
3において高速性を保持するために、上記の出力
バツフア回路34が必要となる。まずC−MOS
回路33の回路動作の速度、すなわちスイツチン
グの過度時間tSW(立上がり時間trおよび立下がり
時間tf)は一般に下記の様な関係式(6)が成立す
る。
tSW∝CL/IDS ……(6) CL:負荷容量 IDS:ソース・ドレイン電流 さらにIDSを飽和電流とすれば、 IDS=K(VgS−Vth2 ……(7) VgS:ゲート・ソース間電圧 となる。従つて従来の高速C−MOS回路に対し
てtSWの増加を押え、高速性を保持するには、単
位負荷容量あたりのIDSを低下させない様にする
必要がある。具体的には、まず、立上り時間tr
ついて、すなわちVIN=VILで、P−MOS31が
オンの場合、そのゲート・ソース間電圧Vgspは、 |Vgsp|=VDD−VIL5−0.84.2V ……(8) となる。この|Vgsp|は従来の高速C−MOS
(4V:VIH4V、VIL1V)と比較した場合、ほ
とんど差がないため、上記式(7)よりVth、すなわ
ちP−MOS31の|Vthp|の変化分がIDSの値、
つまり立上り時間trに影響する。ところで上記の
様に、低消費電力性の点から|Vthp|≧3.0Vと設
定されたが、いま|Vthp|=3.0Vとすると、上記
式(7)、(8)より (|VgS|−|Vthp|)2=(4.2−3)2=1.44
……(9) となる。同様に従来の高速C−MOSでは (|VgSp|−|Vthp|)2=(4−1)29……(10) となる。ところで、通常C−MOSインバータの
(集積回路)の出力が直接IC外部素子を駆動する
には、負荷容量CLが大きな値となる。ここでは
CL20PFと仮定する。一方C−MOS回路33の
負荷容量CLはIC内部であるから、その値は小さ
くCL1PFとする。従つて立上り時間trが従来の
高速C−MOSと同値であるには、従来のP−
MOSのIDSの係数をKP′とした場合、上記式(6)、
(7)、(9)、(10)よりP−MOS31のKPは KP=KP′・1/20・9/1.440.3KP′ ……(11) となる。ここで出力信号OUTの立上り時間trp
トランジスタ35を介するため、 KP=0.6KP′ ……(12) とする。
次に立下り時間tfについて、すなわちVIN=VIH
でN−MOS32がオンの場合には、N−MOS3
2のゲート・ソース間電圧VgSNは、 VgSN=VIH2.0V ……(13) となる。このVgSNは従来の高速C−MOS(VIH
4V)と比較した場合、2倍以上の差があること
から立下り時間tfに大きく影響する。ところで上
記の様にVthN≧0.8VからVthN=0.8Vとした場合、
上記式(13)より (VgSN−VthN2(2.0−0.8)2=1.44 ……(14) となる。同様に従来の高速C−MOS回路の VthN=〔1〕Vとすれば、 (VgSN−VthN2=(4−1)5=9……(15) となる。従つて立下り時間tfが従来の高速C−
MOS同値であるには、従来のN−MOS3のIDS
係数をKN′とした場合、上記式(6)、(7)、(14)、
(15)よりN−MOS32のKNは KN=KN′・1/20・9/1.440.3KN′ ……(16) となる。
このように、C−MOS回路33の出力信号φ
の立上がり時間trおよび立下り時間tfが従来の高
速C−MOS回路に対応する様にP−MOS31お
よびN−MOS32のKPおよびKNを設定できる
が、外部素子を駆動する本来の出力信号OUTの
立上り時間trpおよび立下がり時間tfpは出力バツフ
ア回路34によつて決定される。すなわちまず出
力信号OUTの立上がり時間trpは、信号φが供給
されるバイポーラトランジスタ35の電流増幅率
β(この場合エミツタ接地増幅率)に依存し、そ
のトランジスタ35の電流駆動力はKP・βに相
当する。通常npnトランジスタはC−MOS工程
で製造されるときのβ50〜100であるため、電
流駆動力は十分にあり、立上り時間trpをtrの値に
するのは容易にできるものである。さらに出力信
号OUTの立下がり時間tfpはN−MOS36のIDS
係数KN2に依存する。すなわち負荷容量CLを従来
のC−MOS回路と同値(20PF)とした場合、 KN2KN′・20/20・9/1.446KN′ ……(17) となる。そして通常のC−MOS工程では μP:μN1:2およびWP:WN2:1の様な
傾向があるため、上記式(2)、(3)、(12)、(16)によ
り、P−MOS31、N−MOS32およびN−
MOS46の各KP、KN、KN2の比率、すなわちチ
ヤネル幅WP、WN、WN2に換算して WP:WN=4:1 ……(18) WN:WN2=1:20 ……(19) となる。なお、上記式(19)はVthN0.5V程度ま
で下げた場合には、WN:WN2=1:12でもよい。
上記の様に、TTLの電気特性(入出力電圧特
性)に完全適合性を得るために、C−MOS回路
の回路閾値電圧Vthcを小さくしても(例えば|
Vthp|を大きくし、KPを小さくする)、出力信号
立上り時間trpおよび立下り時間tfpは電流増幅率の
大きいバイポーラトランジスタ、およびC−
MOS回路のN−MOSのIDSの係数KNの大きいN
−MOSからなる出力バツフア回路によつて小さ
くすることができ、高速性を失うことのないC−
MOSインバータを構成できるものである。
ところで上記第4図に示す回路において、VDD
=5Vの時、入力信号INがVIH(=2.0V)の場合、
P−MOS31のゲートバイアスが(VDD−VIH
3Vとなるため、P−MOS31の閾値電圧|
Vthp|を3.0V以上に設定しないと前記した直流貫
通電流が発生することになる。したがつて、VDD
=5Vに固定されている時、|Vthp|≧3.0Vに設定
すれば低消費電力性は保たれる。しかしながら、
何等かの原因で、たとえば電池による駆動の際に
電池の消耗が進んでVDDが5Vから3Vに低下する
と、第4図回路では動作を保障することができな
いという欠点がある。
この発明は上記のような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、TTL
回路との完全適合性に対応する電気特性を有する
とともに電源電圧が正常の値から低下した場合で
も動作を保障することができかつ電力消費量も少
ない相補型MOS論理回路を提供することにある。
以下、図面を参照してこの発明の一実施例を説
明する。第5図はこの発明に係る相補型MOS論
理回路を第4図と同様にC−MOSインバータに
実施したものであり、第4図の回路と対応する箇
所には同じ符号を付してその説明は省略する。こ
の回路が第4図の回路と異なるところは、C−
MOS回路33の出力端であるS点と電源VDD印加
点との間に信号INをゲート入力とするもう1個
のP−MOS37を挿入したところにあり、この
P−MOS37の閾値電圧は製造プロセスによつ
てC−MOS回路33内のP−MOS31と異なる
ように設定される。すなわち、たとえば従来技術
によれば、P−MOS31とN−MOS32とのgn
比は4:1に設定され、かつP−MOS31の閾
値電圧Vthp31は−3.0V程度に、N−MOS32
の閾値電圧VthN32は0.8V程度にそれぞれ設定さ
れ、入力信号INの入力電圧VIH2.0V、VIL
0.8Vの条件の下で最適動作が行なわれるように
設計される。そして新たに追加されたP−MOS
37の閾値電圧VthP37は−1.0V程度に設定さ
れ、かつP−MOS31、P−MOS37のgn
は、gnP31:gnP37=4:1に設定される。
このような構成において、いま、VDD=5V、入
力信号INが2.0V(=VIH)の時、P−MOS31は
完全にオフ、N−MOS32は完全にオンとなる。
この時、P−MOS37はオンするがN−MOS3
2に比べて十分にgn値が小さいため、C−MOS
回路33の出力信号φはほぼ「0」レベルとな
る。なお、この時、P−MOS37がオンしてい
るために直流貫通電流が生じるが、電圧VDD低下
時の動作を保障するためにP−MOS37を設け
ずに、P−MOS31の閾値電圧VthP31を単純
に小さくした場合に比べれば十分に小さな値とす
ることができる。すなわち、直流貫通電流IDD(D.
C)は次のような比例式で表わすことができ、 IDD(D.C)∝gnP(VDD−VIH−|VthP|)2
……(20) P−MOS31のgn値gnP31はP−MOS37
のgn値gnP37の4倍であるために、P−MOS3
7を設けた場合に生じる貫通電流は設けない場合
に比べて小さくすることができる。
次にVDDが低下して3.8Vになつた時に、入力信
号IN=0.8(=VIL)が入力すると、P−MOS31
はオンしないが、P−MOS37はオンする。す
なわち、電圧VDDが3.8Vに低下すると、P−
MOS37を設けない場合には出力信号φは「1」
レベルとはならないが、P−MOS37によつて
電流経路が作られるためφは「1」レベルとな
る。この時、P−MOS37を流れる電流IDPS37
は、 IDSP37は、 IDSP37∝gnP37(VDD−VIL−|VthP37|)2∝4・
gnP31 ……(21) となる。
一方、VDD=5V、VIL=0.8VではP−MOS3
1,37がともにオンする時の各ドレイン電流
IDSP31、IDSP37は、 IDSP31∝1.44gnP31 ……(22) IDSP37∝10.24gnP37 ……(23) となり、この両ドレイン電流の和電流が流れるわ
けであるから、gnP31:gnP37=4:1を代入して
VDD=5Vの時とVDD=3.8Vの時の駆動能力を比較
すると、 IDSP37(VDD=3.8V)/IDSP31(VDD=5V)+IDSP37
VDD=5V) 4×1/1.44×4+10.24×11/4 ……(24) となる。すなわち、VDD=5Vの時に比べてVDD
3.8Vの時のP−MOSの駆動能力は1/4となり、出 力信号φの立上り時間が大きくなるが、一般にC
−MOS回路に限らず、電源電圧が低下するとス
イツチング時間が増大することは当然のことであ
り問題とはならない。
また、上記の説明ではVDDが3.8Vまで低下した
場合であるが、VDD>VIL−|VthP37|1・8Vの
関係を満たすようなVDDの値であれば動作を保障
でき、VthP37が上記と同様に−1.0Vに設定されて
いればVDDが2V程度に低下しても動作することに
なる。しかもP−MOS31と37のgn比の設定
により、入力レベル変化に伴なう直流貫通電流は
小さく押さえることができる。
このように上記実施例によれば、TTL回路と
の完全適合性に対応する電気特性を有するととも
に電源電圧が正常の値から低下した場合でも動作
を保障することができ、しかも電力消費量を小さ
くおさえることができる。
第6図はこの発明の他の実施例の構成図であ
る。この実施例回路では上記バイポーラ型のnpn
トランジスタ35の代りにダーリントントランジ
スタ38を設けて、動作の高速化を図るようにし
たものである。
第7図および第8図はそれぞれこの発明の他の
実施例の構成図であり、第7図の実施例ではこの
発明をC−MOS NOR回路に、第8図の実施例
ではこの発明をC−MOS NAND回路にそれぞ
れ実施したものである。すなわち、第7図の回路
では直列接続された2個のP−MOS41,42
と並列接続された2個のN−MOS43,44か
らなるC−MOS NORゲート45の出力端と、
電源VDDとの間に入力信号IN1、IN2をゲート
入力とする2個のP−MOS46,47を直列挿
入し、さらにnpnトランジスタ48のコレクタを
電源VDDに、ベースを上記C−MOS NORゲート
45の出力端にそれぞれ接続し、このトランジス
タ48のエミツタと他方の電源VSSとの間に入力
信号IN1、IN2をゲート入力する2個のN−
MOS49,50を並列挿入して出力バツフア回
路51を構成している。
また第8図の回路では並列接続された2個P−
MOS61,62と直列接続された2個のN−
MOS63,64とからなるC−MOS NANDゲ
ート65の出力端と、電源VDDとの間に入力信号
IN1、IN2をゲート入力とする2個のP−MOS
66,67を並列挿入し、さらにnpnトランジス
タ68のコレクタを電源VDDに、ベースを上記C
−MOS NANDゲート65の出力端にそれぞれ
接続し、このトランジスタ68のエミツタと他方
の電源VSSとの間に入力信号IN1、IN2をゲート
入力とする2個のN−MOS69,70を直列挿
入して出力バツフア回路71を構成している。そ
して第7図に示す回路ではP−MOS41,42
の閾値電圧を等しく設定しかつP−MOS46,
47の閾値電圧を等しく設定した上で、P−
MOS46,47の閾値電圧をP−MOS41,4
2のものよりも大きく(絶対値を小さく)設定す
ることによつて電源電圧VDD低下時の動作を保障
している。同様に第8図に示す回路でもP−
MOS61,62の閾値電圧を等しく設定しかつ
P−MOS66,67の閾値電圧を等しく設定し
た上で、P−MOS66,67の閾値電圧をP−
MOS61,62のものよりも大きく(絶対値を
小さく)設定することによつてVDD低下時におけ
る動作を保障している。なお、P−MOS41,
42,61,62それぞれとP−MOS46,4
7,66,67それぞれのgn比を前記と同様に
P−MOS41,42,61,62が大きくなる
ように設定することによつて直流貫通電流を小さ
くし電力消費量をおさえることができる。
第9図はこの発明の他の実施例の構成図であ
る。この実施例回路では前記第4図の回路におい
て、出力バツフア回路34の出力端と電源VDD
の間に入力信号INをゲート入力とするgn値の比
較的大きなP−MOS81を挿入するようにした
ものである。すなわち、このP−MOS81を挿
入することによつて、バイポーラ型のnpnトラン
ジスタ35のベース・エミツタ間の順方向電位差
により出力信号OUTに生じるオフセツト電圧を
補正している。
第10図および第11図はそれぞれこの発明の
他の実施例の構成図であり、前記第7図の回路お
よび第8図の回路に上記第9図の回路と同様に出
力信号OUTに生じるオフセツト電圧を補正する
FETを挿入するようにしたものである。すなわ
ち、第10図の実施例回路では、出力バツフア回
路51の出力端と電源VDDとの間に入力信号IN
1、IN2をゲート入力とするgn値の比較的大き
な2個のP−MOS82,83を直列挿入し、ま
た第11図の実施例回路では、出力バツフア回路
71の出力端と電源VDDとの間に入力信号IN1、
IN2をゲート入力とするgn値の比較的大きな2
個のP−MOS84,85を並列挿入することに
よつて、それぞれの目的を達成するようにしたも
のである。
なお、この発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、たとえば第7図および第10図の実施
例回路において、それぞれ直列接続された各2個
のP−MOS41,42および46,47は電源
VDDとC−MOS NORゲート45の出力端との間
で独立した電流経路を形成する場合について説明
したが、これはP−MOS41,42の直列接続
点とP−MOS46,47の直列接続点とを接続
するようにしてもよい。
以上説明したようにこの発明によれば、TTL
回路との完全適合性に対応する電気特性を有する
とともに電源電圧が正常の値から低下した場合で
も動作を保障でき、かつ電力消費量も少ない相補
型MOS論理回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の高速C−MOS回路によるTTL
回路のコンパチブル化を説明するための図、第2
図は従来の高速C−MOSインバータの回路図、
第3図はその電気的特性を説明するための図、第
4図はこの発明の途中の過程で開発された相補型
MOS論理回路の構成図、第5図はこの発明の一
実施例の回路構成図、第6図ないし第11図はそ
れぞれこの発明の他の実施例の構成図である。 31,37,41,42,46,47,61,
62,66,67,81,82,83,84,8
5……P型MOSトランジスタ(P−MOS)、3
2,36,43,44,49,50,63,6
4,69,70……N型MOSトランジスタ(N
−MOS)、33……C−MOS回路、34,51,
71……出力バツフア回路、35,48,68…
…バイポーラ型npnトランジスタ、38……ダー
リントントランジスタ、45……C−MOS
NORゲート、65……C−MOS NANDゲー
ト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも各1個のP型MOSトランジスタ
    およびN型MOSトランジスタからなり、TTL論
    理回路の入出力電圧特性に対応してP型MOSト
    ランジスタとN型MOSトランジスタのコンダク
    タンス比および各閾値電圧が設定された相補型
    MOS回路と、 上記相補型MOS回路の出力端と高電位印加点
    との間に挿入され、ゲートが上記相補型MOS回
    路の入力端に接続され、その閾値電圧が上記相補
    型MOS回路のP型MOSトランジスタよりも小さ
    く設定されかつそのコンダクタンスが上記相補型
    MOS回路のP型MOSトランジスタよりも十分に
    小さく設定された少なくとも1個のP型MOSト
    ランジスタと を具備したことを特徴とする相補型MOS論理回
    路。 2 少なくとも各1個のP型MOSトランジスタ
    およびN型MOSトランジスタからなり、TTL論
    理回路の入出力電圧特性に対応してP型MOSト
    ランジスタとN型MOSトランジスタのコンダク
    タンス比および各閾値電圧が設定された相補型
    MOS回路と、 上記相補型MOS回路の出力端と高電位印加点
    との間に挿入され、ゲートが上記相補型MOS回
    路の入力端に接続され、その閾値電圧が上記相補
    型MOS回路のP型MOSトランジスタよりも小さ
    く設定されかつそのコンダクタンスが上記相補型
    MOS回路のP型MOSトランジスタよりも十分に
    小さく設定された少なくとも1個のP型MOSト
    ランジスタと、 上記相補型MOS回路の出力端の信号がベース
    に供給されるバイポーラトランジスタおよび上記
    相補型MOS回路の入力端の信号がゲートに供給
    される少なくとも1個のMOSトランジスタとを
    高電位印加点と低電位印加点との間に直列挿入し
    てなり、上記相補型MOS回路の出力端における
    論理信号に対応した信号を出力する出力バツフア
    回路と を具備したことを特徴とする相補型MOS論理回
    路。
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