JPH07231252A - レベルシフト回路 - Google Patents

レベルシフト回路

Info

Publication number
JPH07231252A
JPH07231252A JP6021667A JP2166794A JPH07231252A JP H07231252 A JPH07231252 A JP H07231252A JP 6021667 A JP6021667 A JP 6021667A JP 2166794 A JP2166794 A JP 2166794A JP H07231252 A JPH07231252 A JP H07231252A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductivity type
power supply
mos transistor
transistor
mis transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6021667A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Sano
功 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP6021667A priority Critical patent/JPH07231252A/ja
Publication of JPH07231252A publication Critical patent/JPH07231252A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源電圧の異なる電源の投入の仕方に拘ら
ず、電源立ち上げ時の貫通電流を抑制可能のレベルシフ
ト回路を実現すること。 【構成】 先に35V系電源(Vee)を投入した時点
ではノードN1,2 の電位が論理的に確定していない
が、第1のNチャネル型MOSトランジスタQN1と並列
に第1のプルダウン抵抗R1 が接続されていると共に、
第2のNチャネル型MOSトランジスタQN2と並列に第
2のプルダウン抵抗R2 が接続されているため、ノード
1,2 の電位は共にVeeの低レベルになっており、
電源Vccの上昇期間においては第1のNチャネル型M
OSトランジスタQN1及び第2のNチャネル型MOSト
ランジスタQN2のいずれもがオンし難く、貫通電流I1
の電流値は抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば0〜5V範囲の
狭論理振幅を持つ入力信号を例えば−30〜5V範囲の
高論理振幅を持つ出力信号に変換するレベルシフト回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば液晶駆動ICには5V系の選択信
号を高電圧の液晶駆動電圧に変換する信号電圧レべル変
換回路(レベルシフト回路)が用いられている。従来、
このレベルシフト回路としては図7に示すようなCMO
Sを用いた低消費電力型のフリップフロップ形回路構成
が一般的である。図7に示す従来のレベルシフト回路
は、5V系(Vss〜Vcc,0〜5V)電源による狭
論理振幅の論理入力信号Vinにより5V系の狭論理振幅
の反転信号Vin(バー)を生成するCMOSインバータ
1と、論理入力信号Vinによりスイッチング制御される
第1のPチャネル型MOSトランジスタQP1と、反転信
号Vin(バー)によりスイッチング制御される第2のP
チャネル型MOSトランジスタQP2と、第1のPチャネ
ル型MOSトランジスタQP1に直列接続しており、第2
のPチャネル型MOSトランジスタQP2の閉成により閉
成制御される第1のNチャネル型MOSトランジスタQ
N1と、第2のPチャネル型MOSトランジスタQP2に直
列接続しており、第1のPチャネル型MOSトランジス
タQP1の閉成により閉成制御される第2のNチャネル型
MOSトランジスタQN2とを有している。
【0003】論理出力信号Vout 及びその反転信号V
out (バー)はそれぞれノードN1 及びN2 から取り出
される。このような構成のレベルシフト回路において、
論理入力信号Vinが0V(=Vss)から5V(=Vc
c)の高レベルになると、第1のPチャネル型MOSト
ランジスタQP1は開成し、反転信号Vin(バー)が0v
(=Vss)の低レベルになることから第2のPチャネ
ル型MOSトランジスタQP2は閉成状態になる。第2の
Pチャネル型MOSトランジスタQP2の閉成によってノ
ードN1 が5Vの高レベル電位となるので、第1のNチ
ャネル型MOSトランジスタQN1は閉成し、ノードN2
が接地電位の−30V(=Vee)となり、第2のNチ
ャネル型MOSトランジスタQN2が開成する。従って、
図8(a)に示す0〜5Vの狭論理振幅値を持つ論理入
力信号Vinのステップ波形に対して−30〜5Vの高論
理振幅値を持つ論理出力信号Vout のステップ波形が得
られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図7に示すレベルシフ
ト回路を含む半導体集積回路の電源投入時において、5
V系電源(Vss〜Vcc)を先に投入した後、35V
系電源(Vee〜Vcc)を投入した場合には、35V
系電源の投入時においては第1及び第2のPチャネル型
MOSトランジスタQP1,QP2のゲート電位が入力電位
in,Vin(バー)として論理的に既に確定しているた
め、第1及び第2のPチャネル型MOSトランジスタQ
P1,QP2は相互排他的にオン又はオフ状態にあり、これ
によって第1及び第2のNチャネル型MOSトランジス
タQN1,QN2は相互排他的にオフ又はオン状態にあるの
で、第1のPチャネル型MOSトランジスタQP1及び第
1のNチャネル型MOSトランジスタQN1から成る直列
回路又は第2のPチャネル型MOSトランジスタQP2
び第2のNチャネル型MOSトランジスタQN2から成る
直列回路はオン状態になることがない。従って、5V系
電源を35V系電源よりも先に投入した場合には、いず
れのNチャネル型MOSトランジスタQN1,QN2にも貫
通電流が流れなることはない。
【0005】しかしながら、逆に、35V系電源(Ve
e〜Vcc)を先に投入した後、5V系電源(Vss〜
Vcc)を投入した場合には、5V系電源電圧がある程
度上昇する迄、貫通電流が流れ続けてしまう。即ち、先
に35V系電源を投入しても、その投入時点では第1及
び第2のPチャネル型MOSトランジスタQP1,QP2
ゲート電圧は未だ論理的に確定していない。その後、図
8(b)に示すように5V系電源Vccが投入され、除
々にその電位が上昇するが、この上昇期間においては第
1及び第2のPチャネル型MOSトランジスタQP1,Q
P2のいずれか一方がオン・オフの過渡的中間状態におか
れるため、ノードN1,2 の一方が浮遊状態になり、こ
れにより第1及び第2のNチャネル型MOSトランジス
タQN1,QN2の一方に貫通電流Iが流れてしまう。Vc
c電源の立ち上げ完了として認められる値が例えば3.
5Vとすれば、この値まで貫通電通Iは増え続け、最大
125μAまで流れる。そしてそれまで上昇する時間は
3μS程度要しており、無視でいない無効電流が流れて
しまう。液晶駆動ICではこのような1ビットのレベル
シフト回路が数十から数百ビット内蔵されているため、
電源起動時には通常使用時に比べて非常に大きな無効電
力を消費している。そのため、電流定格が大きな高価な
電源回路(バッテリ)の使用を余儀無くされる。
【0006】そこで上記問題点に鑑み、本発明の第1の
課題は、電源電圧の異なる電源の投入の仕方に拘らず、
電源立ち上げ時の貫通電流を抑制可能のレベルシフト回
路を実現することにあり、本発明の第2の課題は、更に
応答速度(動作速度)を低下させずに済むレベルシフト
回路を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るため、本発明の講じた手段は、第1電源による狭論理
振幅の入力信号を第2電源による広論理振幅の出力信号
に変換するレベルシフト回路であって、上記入力信号に
よりスイッチング制御される第1導電型の第1のMIS
トランジスタ(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)
と、上記入力信号の反転信号によりスイッチング制御さ
れる第1導電型の第2のMISトランジスタと、第1導
電型の第1のMISトランジスタに直列しており、第1
導電型の第2のMISトランジスタの閉成により閉成制
御される第2導電型の第1のMISトランジスタと、第
1導電型の第2のMISトランジスタに直列しており、
第1導電型の第1のMISトランジスタの閉成により閉
成制御される第2導電型の第2のMISトランジスタ
と、第1電源の起動時における電圧増加過程では第2導
電型の第1のMISトランジスタ及び第2導電型の第2
のMISトランジスタを強制的に開成維持せしめる強制
開成制御手段を有することを特徴とする。ここで、上記
強制開成制御手段の具体的構成としては、上記第2導電
型の第1のMISトランジスタと並列に接続された第1
の高抵抗と、上記第2導電型の第2のMISトランジス
タと並列に接続された第2の高抵抗を採用することがで
きる。
【0008】また、上記第2の課題をも解決するための
上記強制開成制御手段の具体的構成として、上記第2導
電型の第1のMISトランジスタに直列しており、上記
第1電源の電圧増加に応じてオン抵抗の低減する第2導
電型の第3のMISトランジスタと、上記第2導電型の
第2のMISトランジスタに直列しており、上記第1電
源の電圧増加に応じてオン抵抗の低減する第2導電型の
第4のMISトランジスタであることを特徴とする。
【0009】
【作用】このように、第1電源起動時では強制開成制御
手段の作用によって第1及び第2のMISトランジスタ
が開成状態又はオン抵抗の高い状態に維持されている。
【0010】このため、第1及び第2のMISトランジ
スタのいずれか一方に流れる貫通電流の値を低減させる
ことができる。このようなレベルシフト回路を多ビット
含む液晶駆動IC等においては、異種電源(第1電源,
第2電源)の起動の仕方による無効電流を抑制すること
ができ、消費電力の低減を図ることができることは勿論
のこと、起動時のラッシュ電流を抑制できるので、電流
定格の小さい電源回路の使用を可能とする。
【0011】また、強制開成制御手段として、第2導電
型の第1のMISトランジスタと並列に接続された第1
の高抵抗と、第2導電型の第2のMISトランジスタと
並列に接続された第2の高抵抗を用いる場合には、半導
体集積回路のレイアウト面積の縮小化を図ることができ
る。
【0012】更に、強制開成制御手段として、第2導電
型の第1のMISトランジスタに直列しており、第1電
源の電位上昇に応じてオン抵抗の低減する第2導電型の
第3のMISトランジスタと、第2導電型の第2のMI
Sトランジスタに直列しており、第1電源の電位上昇に
応じてオン抵抗の低減する第2導電型の第4のMISト
ランジスタを用いる場合には、第1電源の電圧上昇過程
においてトランジスタの開成状態及びオン抵抗の高い状
態により貫通電流値の抑制を図ることができると共に、
通常動作時には第1電源が完全に立ち上がっているた
め、第2導電型の第3及び第4のMISトランジスタは
閉成状態であるため、寄生時定数を無視でき、強制開成
制御手段として高抵抗を用いる場合に比して応答速度を
低下させずに済む。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0014】〔実施例1〕図1は本発明の実施例1に係
るレベルシフト回路を示す回路図である。本例のレベル
シフト回路は、5V系(Vss〜Vcc,0〜5V)電
源による狭論理振幅の入力信号Vinを35V系(Vee
〜Vss,−30〜5V)による広論理振幅の出力信号
に変換するレベルシフト回路であって、5V系狭論理振
幅の論理入力信号Vinにより5V系の狭論理振幅の反転
信号Vin(バー)を生成するCMOSインバータ1と、
論理入力信号Vinによりスイッチング制御される第1の
Pチャネル型MOSトランジスタQP1と、反転信号Vin
(バー)によりスイッチング制御される第2のPチャネ
ル型MOSトランジスタQP2と、第1のPチャネル型M
OSトランジスタQP1に直列接続しており、第2のPチ
ャネル型MOSトランジスタQP2の閉成により閉成制御
される第1のNチャネル型MOSトランジスタQN1と、
第2のPチャネル型MOSトランジスタQP2に直列接続
しており、第1のPチャネル型MOSトランジスタQP1
の閉成により閉成制御される第2のNチャネル型MOS
トランジスタQN2と、第1のNチャネル型MOSトラン
ジスタQN1と並列に接続された高抵抗の第1のプルダウ
ン抵抗R1 と、第2のNチャネル型MOSトランジスタ
N2と並列に接続された高抵抗の第2のプルダウン抵抗
2 とを有している。
【0015】論理出力信号Vout 及びその反転信号V
out (バー)はそれぞれノードN1 及びN2 から取り出
される。このような構成のレベルシフト回路において、
論理入力信号Vinが0V(=Vss)から5V(=Vc
c)の高レベルになると、第1のPチャネル型MOSト
ランジスタQP1は開成し、反転信号Vin(バー)が0V
(=Vss)の低レベルになることから第2のPチャネ
ル型MOSトランジスタQP2は閉成状態になる。ノード
1 は高抵抗の第2のプルダウン抵抗R2 によって過渡
的には非短絡状態とみることができるため、第2のPチ
ャネル型MOSトランジスタQP2の閉成によってノード
1 が5Vの高レベル電位となるので、第1のNチャネ
ル型MOSトランジスタQN1は閉成し、ノードN2 が接
地電位の−30V(=Vee)となり、第2のNチャネ
ル型MOSトランジスタQN2が開成する。従って、図3
に示すように、0〜5Vの狭論理振幅値を持つ論理入力
信号Vinのステップ波形に対して−30〜5Vの高論理
振幅値を持つ論理出力信号Vout のステップ波形が得ら
れる。
【0016】ここで、35V系電源(Vee〜Vcc)
を先に投入した後、5V系電源(Vss〜Vcc)を投
入した場合について考察する。先に35V系電源を投入
しても、その投入時点では第1及び第2のPチャネル型
MOSトランジスタQP1,QP2のゲート電圧は未だ論理
的に確定していない。その後、図2(a)に示すように
5V系電源Vccが投入され、除々にその電位が上昇す
るが、この上昇期間においては第1及び第2のPチャネ
ル型MOSトランジスタQP1,QP2のいずれか一方がオ
ン・オフの過渡的中間状態におかれているが、本例で
は、第1のNチャネル型MOSトランジスタQN1と並列
に第1のプルダウン抵抗R1 が接続されていると共に、
第2のNチャネル型MOSトランジスタQN2と並列に第
2のプルダウン抵抗R2 が接続されているため、ノード
1,2 の電位は共にVeeの低レベルになっている。
このため、電源Vccの上昇期間においては第1のNチ
ャネル型MOSトランジスタQN1及び第2のNチャネル
型MOSトランジスタQN2のいずれもがオンし難く、V
cc電源がある程度立ち上げられた時点(例えば3.5
V程度の時点)からプルダウン抵抗R1 ,R2 の電圧降
下で第1のNチャネル型MOSトランジスタQN1及び第
2のNチャネル型MOSトランジスタQN2のいずれかが
オンとなり、貫通電流I1 が流れる。この貫通電流I1
の値はトランジスタQN1,QN2の開成状態及びオン抵抗
の高い状態により図8(b)に示す従来の貫通電流Iの
値より低くなっている。このようにプルダウン抵抗
1 ,R2 としては通常動作時においては抵抗値無限大
で、電源起動時には抵抗値零となるものが望ましいが、
本例ではその中庸的な値として高抵抗を用いてある。プ
ルダウン抵抗R1 ,R2 の抵抗値が50MEGオームの
ときは、図2(a)に示すように、貫通電流I1 の最大
値は90μAであり、従来に比べ相当減少している。ま
た、プルダウン抵抗R1 ,R2 の抵抗値が20MEGオ
ームのときは、図2(b)に示すように、貫通電流I2
の最大値は45μAであり、従来の貫通電流の最大値
(125μA)の40%以下になっている。また通常動
作時における出力遅延時間(応答速度)は、プルダウン
抵抗R1 ,R2 の抵抗値が20MEGオームときは図3
に示すように、従来の応答速度と遜色がない。ただ、プ
ルダウン抵抗R1 ,R2 の抵抗値を下げれば下げる程、
電源起動時の貫通電流の値は減少するものの、電源起動
後の通常動作時においては高抵抗のプルダウン抵抗
1 ,R2であっても、ノードN1,2 が低レベル(V
ee)に繋がっているため、プルダウン抵抗R1 ,R2
の抵抗値を下げ過ぎると、出力信号のターンオン時の応
答速度が遅くなる傾向にある。
【0017】また、本例では従来構成に対して2個の高
抵抗を付加した簡素な構成であり、このため、半導体集
積回路のレイアウト面積の縮小化に寄与する。
【0018】〔実施例2〕図4は本発明の実施例2に係
るレベルシフト回路を示す回路図である。図1に示す実
施例1のレベルシフト回路はN型半導体基板に形成さ
れ、狭論理振幅の高レベル(Vcc)と広論理振幅の高
レベルとを一致させ、狭論理振幅の低レベル電位(Vs
s)を広論理振幅の低レベル電位(Vee)に置き換え
するものであるが、本例のレベルシフト回路はP型半導
体基板に形成され、狭論理振幅の低レベル(Vss)と
広論理振幅の低レベルとを一致させ、論理振幅の高レベ
ル電位(Vcc)を広論理振幅の高レベル電位(Vd
d)に置き換えするものである。
【0019】即ち、本例のレベルシフト回路は、5V系
(Vss〜Vcc,0〜5V)電源による狭論理振幅の
入力信号Vinを30V系(VssからVdd,0〜30
V)による広論理振幅の出力信号に変換するレベルシフ
ト回路であって、5V系(Vss〜Vcc,0〜5V)
の狭論理振幅の論理入力信号Vinにより5V系の狭論理
振幅の反転信号Vin(バー)を生成するCMOSインバ
ータ1と、論理入力信号Vinによりスイッチング制御さ
れる第1のNチャネル型MOSトランジスタFN1と、反
転信号Vin(バー)によりスイッチング制御される第2
のNチャネル型MOSトランジスタFN2と、第1のNチ
ャネル型MOSトランジスタFN1に直列接続しており、
第2のNチャネル型MOSトランジスタFN2の閉成によ
り閉成制御される第1のPチャネル型MOSトランジス
タFP1と、第2のNチャネル型MOSトランジスタFN2
に直列接続しており、第1のNチャネル型MOSトラン
ジスタFN1の閉成により閉成制御される第2のPチャネ
ル型MOSトランジスタFP2と、第1のPチャネル型M
OSトランジスタFP1と並列に接続された高抵抗の第1
のプルアップ抵抗r1 と、第2のPチャネル型MOSト
ランジスタFP2と並列に接続された高抵抗の第2のプル
アップ抵抗r2 とを有している。
【0020】論理出力信号Vout 及びその反転信号V
out (バー)はそれぞれノードN1 及びN2 から取り出
される。このような構成のレベルシフト回路において、
論理入力信号Vinが0V(=Vss)から5V(=Vc
c)の高レベルになると、第1のNチャネル型MOSト
ランジスタFN1は閉成し、反転信号Vin(バー)が0V
(=Vss)の低レベルになることから第2のNチャネ
ル型MOSトランジスタFN2は開成状態になる。ノード
2 は高抵抗の第1のプルアップ抵抗r1 によって過渡
的に非短絡状態とみることができるため、第1のNチャ
ネル型MOSトランジスタFN1の閉成によってノードN
2 が0Vの低レベル電位(Vss)となるので、第2の
Pチャネル型MOSトランジスタFP2は閉成し、ノード
1 が+30V(=Vdd)となり、第1のPチャネル
型MOSトランジスタFP1が開成する。従って、0〜5
Vの狭論理振幅値を持つ論理入力信号Vinのステップ波
形に対して0〜30の高論理振幅値を持つ論理出力信号
out のステップ波形が得られる。
【0021】このようなレベルシフト回路において、先
に30V系電源が投入され、その投入時点では第1及び
第2のNチャネル型MOSトランジスタFN1,FN2のゲ
ート電圧は未だ論理的に確定していない状態でも、ノー
ドN1,2 はプルアップ抵抗r1 , 2 によって高電位
Vddに規定されているため、電源Vccの上昇期間に
おいては第1のPチャネル型MOSトランジスタFP1
び第2のPチャネル型MOSトランジスタFP2のいずれ
もがオンし難く、Vcc電源がある程度立ち上げられた
時点からプルアップ抵抗r1 ,r2 の電圧降下でいずれ
かがオンとなる。従って、実施例1の場合と同様に、貫
通電流は従来に比して低い値となる。
【0022】〔実施例3〕図5は本発明の実施例3に係
るレベルシフト回路を示す回路図である。本例のレベル
シフト回路は実施例1と同様にN型半導体基板に作り込
まれたものであり、狭論理振幅の低レベル電位(Vs
s)を広論理振幅の低レベル電位(Vee)に変換する
ものである。即ち、図5のレベルシフト回路は、5V系
(Vss〜Vcc,0〜5V)電源による狭論理振幅の
入力信号Vinを35V系(Vee〜Vss,−30〜5
V)による広論理振幅の出力信号に変換するレベルシフ
ト回路であって、5V系(Vss〜Vcc,0〜5V)
の狭論理振幅の論理入力信号Vinにより5V系の狭論理
振幅の反転信号Vin(バー)を生成するCMOSインバ
ータ1と、論理入力信号Vinによりスイッチング制御さ
れる第1のPチャネル型MOSトランジスタQP1と、反
転信号Vin(バー)によりスイッチング制御される第2
のPチャネル型MOSトランジスタQP2と、第1のPチ
ャネル型MOSトランジスタQP1に直列接続しており、
第2のPチャネル型MOSトランジスタQP2の閉成によ
り閉成制御される第1のNチャネル型MOSトランジス
タQN1と、第2のPチャネル型MOSトランジスタQP2
に直列接続しており、第1のPチャネル型MOSトラン
ジスタQP1の閉成により閉成制御される第2のNチャネ
ル型MOSトランジスタQN2と、第1のNチャネル型M
OSトランジスタQN1に直列接続され、Vcc電源で開
閉制御される第3のNチャネル型MOSトランジスタQ
N3と、第2のNチャネル型MOSトランジスタQN2に直
列接続され、Vcc電源で開閉制御される第4のNチャ
ネル型MOSトランジスタQN4とを有している。
【0023】通常動作時においては、既に狭論理振幅の
Vcc電源電圧が立ち上がっているので、第3のNチャ
ネル型MOSトランジスタQN3及び第4のNチャネル型
MOSトランジスタQN4はオンになっており、等価回路
的には図1に示すものと同じである。従って、0〜5V
の狭論理振幅値を持つ論理入力信号Vinのステップ波形
に対して−30〜5Vの高論理振幅値を持つ論理出力信
号Vout のステップ波形が得られる。
【0024】ここで、35V系電源(Vee電源)を先
に投入した後、5V系電源(Vcc電源)を投入した場
合について考察する。先に35V系電源を投入しても、
その投入時点では第1及び第2のPチャネル型MOSト
ランジスタQP1,QP2のゲート電圧(ノードN1,2
ロジック)は未だ論理的に確定していない。その後、図
6に示すように5V系電源Vccが投入され、除々にそ
の電位が上昇するが、この上昇期間においては第1及び
第2のPチャネル型MOSトランジスタQP1,QP2のい
ずれか一方がオン・オフの過渡的中間状態におかれてい
るものの、その初期時には、第1及び第2のNチャネル
型MOSトランジスタQN3,QN4が共にオフ状態である
ので、5V系電源Vccの電位上昇につれ、第1及び第
2のNチャネル型MOSトランジスタQN3,QN4がオン
し始め、除々にオン抵抗が減少していく。このため、5
V系電源Vccの電位上昇期間は従来に比べると貫通電
流の値に小さくなっており、図6から判るように、最大
値も約85μAで、従来値よりも減少している。このよ
うに、Vccの立ち上げにつれて除々にオン抵抗が減少
するVcc電源電圧感応型のMOSトランジスタQN3
N4を用いれば、実施例1のように抵抗R1 , 2 を用
いる場合に比して通常動作時の応答速度が劣化すること
がないという利益がある。
【0025】なお、実施例2と同様に、P型半導体基板
に形成され、狭論理振幅の高レベル電位(Vcc)を広
論理振幅の高レベル電位(Vdd)に置き換えるレベル
シフト回路に上記第3実施例のようなオン抵抗可変用の
MOSトランジスタを用いることができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、第1電
源による狭論理振幅の入力信号を第2電源による広論理
振幅の出力信号に変換するレベルシフト回路において、
第1電源起動時の電源電圧増加過程で貫通電流の流れる
第2導電型の第1及び第2のMISトランジスタを強制
的に開成維持せしめる強制開成制御手段を設けた点に特
徴を有する。従って、次のような効果を奏する。
【0027】 第1電源起動時では強制開成制御手段
の作用によって第1及び第2のMISトランジスタが開
成状態又はオン抵抗の高い状態に維持されているので、
貫通電流の値を低減させることができる。従って、この
ようなレベルシフト回路を多ビット含む液晶駆動IC等
においては、異種電源の起動の仕方による無効電流を抑
制することができ、消費電力の低減を図ることができる
ことは勿論のこと、電流定格の小さい電源回路の使用を
可能とする。
【0028】 強制開成制御手段として高抵抗を用い
る場合は、半導体集積回路のレイアウト面積の縮小化を
図ることができる。
【0029】 強制開成制御手段として、第2導電型
の第1のMISトランジスタに直列しており、第1電源
の電位上昇に応じてオン抵抗の低減する第2導電型の第
3のMISトランジスタと、第2導電型の第2のMIS
トランジスタに直列しており、第1電源の電位上昇に応
じてオン抵抗の低減する第2導電型の第4のMISトラ
ンジスタを用いる場合には、第1電源の電圧上昇過程に
おいてトランジスタの開成状態及びオン抵抗の高い状態
により貫通電流値の抑制を図ることができると共に、通
常動作時には第1電源が完全に立ち上がっているため、
第2導電型の第3及び第4のMISトランジスタは閉成
状態であるため、強制開成制御手段として高抵抗を用い
る場合に比して応答速度を低下させずに済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るレベルシフト回路を示
す回路図である。
【図2】(a)は実施例1においてプルダウン抵抗R1,
1 の値が50MEGオームのとき、Vcc電源起動時
の貫通電流の推移を示すグラフで、(b)は実施例2に
おいてプルダウン抵抗R1,1 の値が20MEGオーム
のとき、Vcc電源起動時の貫通電流の推移を示すグラ
フである。
【図3】実施例1においてプルダウン抵抗R1,1 の値
が20MEGオームのとき、入力信号Vinと出力信号V
out のそれぞれの波形を示す波形図である。
【図4】本発明の実施例2に係るレベルシフト回路を示
す回路図である。
【図5】本発明の実施例3に係るレベルシフト回路を示
す回路図である。
【図6】実施例3においてVcc電源起動時の貫通電流
の推移を示すグラフである。
【図7】従来のレベルシフト回路を示す回路図である。
【図8】(a)は従来のレベルシフト回路において入力
信号Vinと出力信号Vout のそれぞれの波形を示す波形
図で、(b)はVcc電源起動時の貫通電流の推移を示
すグラフである。
【符号の説明】
in…論理入力信号 Vin(バー)…反転信号 1…CMOSインバータ QP1…第1のPチャネル型MOSトランジスタ QP2…第2のPチャネル型MOSトランジスタ QN1…第1のNチャネル型MOSトランジスタ QN2…第2のNチャネル型MOSトランジスタ N1 …第1のノード N2 …第2のノード R1 …高抵抗の第1のプルダウン抵抗 R2 …高抵抗の第2のプルダウン抵抗 FN1…第1のNチャネル型MOSトランジスタ FN2…第2のNチャネル型MOSトランジスタ FP1…第1のPチャネル型MOSトランジスタ FP2…第2のPチャネル型MOSトランジスタ r1 …高抵抗の第1のプルアップ抵抗 r2 …高抵抗の第2のプルアップ抵抗 QN3…第3のNチャネル型MOSトランジスタ QN4…第4のNチャネル型MOSトランジスタ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1電源による狭論理振幅の入力信号を
    第2電源による広論理振幅の出力信号に変換するレベル
    シフト回路であって、前記入力信号によりスイッチング
    制御される第1導電型の第1のMISトランジスタと、
    前記入力信号の反転信号によりスイッチング制御される
    第1導電型の第2のMISトランジスタと、第1導電型
    の第1のMISトランジスタに直列しており、第1導電
    型の第2のMISトランジスタの閉成により閉成制御さ
    れる第2導電型の第1のMISトランジスタと、第1導
    電型の第2のMISトランジスタに直列しており、第1
    導電型の第1のMISトランジスタの閉成により閉成制
    御される第2導電型の第2のMISトランジスタと、第
    1電源の起動時における電圧増加過程では第2導電型の
    第1のMISトランジスタ及び第2導電型の第2のMI
    Sトランジスタを強制的に開成維持せしめる強制開成制
    御手段を有することを特徴とするレベルシフト回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のレベルシフト回路にお
    いて、前記強制開成制御手段は、前記第2導電型の第1
    のMISトランジスタと並列に接続された第1の高抵抗
    と、前記第2導電型の第2のMISトランジスタと並列
    に接続された第2の高抵抗であることを特徴とするレベ
    ルシフト回路。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のレベルシフト回路にお
    いて、前記強制開制御成手段は、前記第2導電型の第1
    のMISトランジスタに直列しており、前記第1電源の
    電圧増加に応じてオン抵抗の低減する第2導電型の第3
    のMISトランジスタと、前記第2導電型の第2のMI
    Sトランジスタに直列しており、前記第1電源の電圧増
    加に応じてオン抵抗の低減する第2導電型の第4のMI
    Sトランジスタであることを特徴とするレベルシフト回
    路。
JP6021667A 1994-02-21 1994-02-21 レベルシフト回路 Pending JPH07231252A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6021667A JPH07231252A (ja) 1994-02-21 1994-02-21 レベルシフト回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6021667A JPH07231252A (ja) 1994-02-21 1994-02-21 レベルシフト回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07231252A true JPH07231252A (ja) 1995-08-29

Family

ID=12061399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6021667A Pending JPH07231252A (ja) 1994-02-21 1994-02-21 レベルシフト回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07231252A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6418075B2 (en) 2000-07-21 2002-07-09 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor merged logic and memory capable of preventing an increase in an abnormal current during power-up
JP2003017996A (ja) * 2001-06-28 2003-01-17 Kawasaki Microelectronics Kk レベルシフト回路
JP2006279517A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Toshiba Corp 電圧レベル変換回路及び半導体集積回路装置
DE102005060347B3 (de) * 2005-12-16 2007-06-06 Infineon Technologies Ag Schaltungsanordnung und Verfahren zur Umsetzung von Logiksignalpegeln sowie Verwendung der Schaltungsanordnung
JP2011077629A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Mitsubishi Electric Corp 半導体回路
US8399037B2 (en) 2007-05-17 2013-03-19 Satake Corporation Grain or legume having increased content of functional component and a manufacturing method thereof
US20190089336A1 (en) * 2016-04-01 2019-03-21 King Kuen Hau Power Control by Direct Drive

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6418075B2 (en) 2000-07-21 2002-07-09 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor merged logic and memory capable of preventing an increase in an abnormal current during power-up
JP2003017996A (ja) * 2001-06-28 2003-01-17 Kawasaki Microelectronics Kk レベルシフト回路
JP2006279517A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Toshiba Corp 電圧レベル変換回路及び半導体集積回路装置
DE102005060347B3 (de) * 2005-12-16 2007-06-06 Infineon Technologies Ag Schaltungsanordnung und Verfahren zur Umsetzung von Logiksignalpegeln sowie Verwendung der Schaltungsanordnung
US7414435B2 (en) 2005-12-16 2008-08-19 Qimonda Ag Circuit arrangement and method for converting logic signal levels and use of the circuit arrangement
US8399037B2 (en) 2007-05-17 2013-03-19 Satake Corporation Grain or legume having increased content of functional component and a manufacturing method thereof
JP2011077629A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Mitsubishi Electric Corp 半導体回路
US20190089336A1 (en) * 2016-04-01 2019-03-21 King Kuen Hau Power Control by Direct Drive
US10715116B2 (en) * 2016-04-01 2020-07-14 King Kuen Hau Power control by direct drive

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI439051B (zh) 準位轉換正反器及其操作方法
US20020149392A1 (en) Level adjustment circuit and data output circuit thereof
US7724045B2 (en) Output buffer circuit
JPH0360218A (ja) 半導体集積回路
JPH11274912A (ja) レベルシフト回路
US20070188194A1 (en) Level shifter circuit and method thereof
JPH04229714A (ja) バッファを有する集積回路
JP3657243B2 (ja) レベルシフタ、半導体集積回路及び情報処理システム
JP2000091900A (ja) ブ―トストラップ型mosドライバ―
JPH0653807A (ja) ラッチを組込んだcmos−ecl変換器
JPWO2003073617A1 (ja) 振幅変換回路
US5986463A (en) Differential signal generating circuit having current spike suppressing circuit
JPH07231252A (ja) レベルシフト回路
JP2006295322A (ja) レベルシフタ回路
JP4774287B2 (ja) 出力回路
JP3237644B2 (ja) レベル変換回路
JP3312551B2 (ja) レベルシフト回路
US7420394B2 (en) Latching input buffer circuit with variable hysteresis
JP4724575B2 (ja) レベル変換回路
TWI223498B (en) Amplitude conversion circuit
JP2001308694A (ja) ローノイズバッファ回路
JP3396448B2 (ja) ドライバ回路
KR100780951B1 (ko) 레벨 쉬프터 회로
JP2001111412A (ja) 入力信号レベル変換回路及び液晶表示装置
JP4242226B2 (ja) レベル変換回路およびそれを用いた半導体装置