JP2824051B2 - 4−(6−メトキシ−2−ナフチル)ブタン−2−オンの新規な合成方法 - Google Patents

4−(6−メトキシ−2−ナフチル)ブタン−2−オンの新規な合成方法

Info

Publication number
JP2824051B2
JP2824051B2 JP9036548A JP3654897A JP2824051B2 JP 2824051 B2 JP2824051 B2 JP 2824051B2 JP 9036548 A JP9036548 A JP 9036548A JP 3654897 A JP3654897 A JP 3654897A JP 2824051 B2 JP2824051 B2 JP 2824051B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methoxy
naphthyl
formula
carbon atoms
sodium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9036548A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09323952A (ja
Inventor
カンナータ ヴィンチェンツォ
ベルトーニ アミルカーレ
ビアンキ ステファーノ
Original Assignee
アルファ ケミカルス イタリアーナ エッセ ピ ア
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アルファ ケミカルス イタリアーナ エッセ ピ ア filed Critical アルファ ケミカルス イタリアーナ エッセ ピ ア
Publication of JPH09323952A publication Critical patent/JPH09323952A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2824051B2 publication Critical patent/JP2824051B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C49/00Ketones; Ketenes; Dimeric ketenes; Ketonic chelates
    • C07C49/20Unsaturated compounds containing keto groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C49/255Unsaturated compounds containing keto groups bound to acyclic carbon atoms containing ether groups, groups, groups, or groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/41Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by hydrogenolysis or reduction of carboxylic groups or functional derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/45Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by condensation
    • C07C45/455Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by condensation with carboxylic acids or their derivatives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/61Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups
    • C07C45/65Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by splitting-off hydrogen atoms or functional groups; by hydrogenolysis of functional groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/78Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C45/81Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change in the physical state, e.g. crystallisation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/78Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C45/85Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by treatment giving rise to a chemical modification

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はナブメトン(nabume
tone)の名で知られている4−(6−メトキシ−2−ナ
フチル)ブタン−2−オンの合成方法に関する。ナブメ
トン(4−(6−メトキシ−2−ナフチル)ブタン−2
−オン)は既知の抗炎症薬であり、つぎのような化学式
で示される。
【0002】
【化5】
【0003】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】ナブ
メトンは、最初1977年に付与された米国特許第40
61779号明細書において合成され、特許出願され
た。その後ナブメトンのほかの合成方法が記載され、特
許出願された。
【0004】1980年に付与された米国特許第422
1741号明細書には、2−アセチル−6−メトキシナ
フタレンと酢酸エチルとを水素化ナトリウムの存在下縮
合させ、えられた4−(6−メトキシ−2−ナフチル)
−4−ヒドロキシブト−3−エン−2−オンを接触水素
化してナブメトンを合成する方法が記載されており、前
記縮合反応は無水ジメチルスルホキシド中窒素雰囲気下
で行なわれている。この縮合反応は収率がよいけれど
も、水素化ナトリウムは高価であり、工業的規模で行な
うばあい、大量の水素化ナトリウムを用いること、その
結果、爆発の危険を避けるために完全に無水の脱気した
大気中で反応を行なう必要があることから、コストおよ
び安全性の点で重大な欠点がある。
【0005】また、1981年に付与された米国特許第
4247709号明細書および同第4270004号明
細書には6−メトキシ−2−ナフトアルデヒドとアセト
酢酸アルキルエステルまたはアセト酢酸アルキルアリー
ルエステルとを縮合させ、えられた式(V):
【0006】
【化6】
【0007】(式中、R1およびR2はアルキル基または
アルキルアリール基を表わす)で示される化合物を接触
水素化することが記載されている。しかし、この方法も
6−メトキシ−2−ナフトアルデヒドの工業的コストが
高いため経済的な観点からすると有益な方法ではない。
【0008】その後、代わりとなるナブメトンの合成方
法について多数の一連の特許出願が出願され、その中に
オランダ特許出願公開第8700353号明細書があ
る。この特許出願明細書には、式(II):
【0009】
【化7】
【0010】で示される2−アセチル−5−ブロモ−6
−メトキシナフタレンと酢酸エチルとを80%水素化ナ
トリウム油状分散液の存在下反応させて式(VI):
【0011】
【化8】
【0012】で示される4−(5−ブロモ−6−メトキ
シ−2−ナフチル)−4−ヒドロキシブト−3−エン−
2−オンのナトリウム塩をえ、これを、このナトリウム
塩から4−(5−ブロモ−6−メトキシ−2−ナフチ
ル)−4−ヒドロキシブト−3−エン−2−オンまたは
その互変異性体(tautomer)を遊離するのに必要な量に
対して過剰量の硫酸の存在下、触媒として10%Pd/
Cを用いて接触水素化することにより、4−(6−メト
キシ−2−ナフチル)ブタン−2−オンに還元する方法
が記載されている。しかし、この方法の縮合反応では、
高価で爆発の危険性のある水素化ナトリウムを用いてい
る。さらに、この水素化反応中には臭化水素酸が生成す
るが、これを中和しなければ、臭化水素酸によって反応
混合物がさらに酸性となってしまい、大量の反応副生物
の生成がひき起こされたり、値段の高い耐酸性設備が必
要となる。さらに、必要とする質を獲得するためには水
素化反応から生じる粗生成物を何度も精製しなければな
らず、その最終収率がわずか57%であるという事実か
ら、この反応の選択性が低いことが明らかである。
【0013】要するに、オランダ特許出願公開第870
0353号明細書に記載の方法は、高コスト、試薬の危
険性、低収率および値段の高い特定の設備が製造に必要
なことから、ナブメトンの工業的な製造にはほとんど不
都合な方法である。
【0014】本発明の目的は、メブメトンの名で知られ
ている抗炎症薬、4−(6−メトキシ−2−ナフチル)
ブタン−2−オンの新規な合成方法を提供することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は式
(I):
【0016】
【化9】
【0017】で示される4−(6−メトキシ−2−ナフ
チル)ブタン−2−オンの合成方法であって、(a)式
(II):
【0018】
【化10】
【0019】で示される2−アセチル−5−ブロモ−6
−メトキシナフタレン1モル当量と、式(III):
【0020】
【化11】
【0021】(式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基を
表わす)で示される酢酸アルキルエステルとを、1〜3
モル当量のアルカリアルコラート(alkaline alcoholat
e)の存在下、10℃〜90℃の温度で0.5〜6時間
反応させ、ついでpHの値を有機酸または無機酸の水溶
液でpH3〜pH5に調整し、式(IV):
【0022】
【化12】
【0023】で示される4−(5−ブロモ−6−メトキ
シ−2−ナフチル)−4−ヒドロキシブト−3−エン−
2−オンをうる工程、(b)前記式(IV)で示される化
合物1モル当量を、極性溶媒中でまたは極性溶媒と極性
もしくは非極性の溶媒との混合物中で0.005〜0.
05モル当量の水素化触媒および0.30〜0.99モ
ル当量の塩基の存在下、室温〜90℃の温度で2〜24
時間のあいだ、1〜10気圧の圧力の水素での接触水素
化に供する工程、(c)工程(b)でえられた混合物を
濾過し、えられた濾液を濃縮して粗生成物をうる工程、
および(d)工程(c)でえられた粗生成物を精製して
前記式(I)で示される4−(6−メトキシ−2−ナフ
チル)ブタン−2−オンをうる工程からなる合成方法、
前記精製を炭素数1〜6のアルコールから結晶化するこ
とによって行なう前記方法、前記精製を、水中でまたは
水と1種または2種以上の極性溶媒との混合物中で重亜
硫酸ナトリウム(sodium bisulfite)またはメタ重亜硫
酸ナトリウム(sodiummetabisulfite)を用いて4−
(6−メトキシ−2−ナフチル)ブタン−2−オンの重
亜硫酸塩錯体(bisulfite complex)を形成したのち、
式(I)で示される4−(6−メトキシ−2−ナフチ
ル)ブタン−2−オンに戻すために、えられた重亜硫酸
塩錯体の結晶をアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭
酸塩またはアルカリ金属重炭酸塩の水溶液で処理するこ
とによって行なう前記方法、および前記アルカリアルコ
ラートが炭素数1〜4のアルコールのナトリウムアルコ
ラートおよび炭素数1〜4のアルコールのカリウムアル
コラートから選ばれたものであり、前記水素化触媒がP
d/C(palladium on carbon)であり、前記塩基の量
が0.90〜0.98モル当量であり、前記塩基が酢酸
ナトリウム、酢酸カリウム、炭酸ナトリウムおよび炭酸
カリウムよりなる群から選ばれたものであり、前記水素
化工程で用いる溶媒が炭素数1〜6のアルコール、炭素
数1〜6のアルコールと水との混合物および炭素数1〜
6のアルコールと非極性溶媒との混合物から選ばれたも
のである前記方法に関する。
【0024】本発明は、2−アセチル−5−ブロモ−6
−メトキシナフタレンである中間体から出発してナブメ
トンをうるために用いられる、縮合反応と水素化反応の
両方の反応に対して、オランダ特許出願公開第8700
353号明細書に記載の方法の範囲のもの(limits)よ
り明らかに優れている。本発明における縮合反応は、オ
ランダ特許出願公開第8700353号明細書で用いて
いる水素化ナトリウムよりも、値段がずっと安価でかつ
より安全なアルカリアルコラートの存在下で行なうもの
である。また本発明における水素化反応は、硫酸を用い
ずに行なうばかりか、塩基性物質の存在下で行なうもの
であり、その塩基性物質の量は、水素化反応から生ずる
ほとんどの臭化水素酸を中和して反応混合物(reaction
ambient)から大部分の臭化水素酸を遊離させる量であ
る。この臭化水素酸が大量に存在するばあい副生物が生
成する可能性があり、副生物により目的化合物が汚染さ
れ、精製が2回必要となり、最終的には最終収率が低下
してしまう。
【0025】本発明による水素化反応は普通の設備で行
なうことができ、反応からはよりクリーンな粗生成物が
より高い収率で生成する。えられた粗生成物は、結晶化
することまたは重亜硫酸塩錯体をへることによる精製工
程が1回だけでよい。
【0026】前記オランダ特許出願公開第870035
3号明細書に記載の方法の不都合な点をすべて削除した
本発明の方法は、前述の米国特許第4221741号明
細書に対しても、ナブメトンの工業的な製造において著
しく進歩した方法である。なぜなら、本発明の方法で
は、本件出願人の欧州特許第0440930号公報に記
載の2−アセチル−6−メトキシナフタレンの合成中間
体である2−アセチル−5−ブロモ−6−メトキシナフ
タレンからえられる、より安価な4−(5−ブロモ−6
−メトキシ−2−ナフチル)−4−ヒドロキシブト−3
−エン−2−オンまたはその互変異性体を用いており、
この化合物から前記米国特許明細書で用いられている4
−(6−メトキシ−2−ナフチル)−4−ヒドロキシブ
ト−3−エン−2−オンまたはその互変異性体がえられ
るからである。実際には、普通の(normal)条件下で2
−メトキシナフタレンのアシル化反応を行なうと、2−
アセチル−6−メトキシナフタレンの代わりに1−アセ
チル−2−メトキシナフタレンがえられてしまう。2−
アセチル−6−メトキシナフタレンを製造する反応は、
ニトロベンゼンなどの、きわめて毒性の強く取扱いの危
険な、さらには低収率しか達成されない、独特の溶媒中
で行なわなければならず、あるいは本件出願人の欧州特
許第0440930号のばあいのように、まず1−ブロ
モ−2−メトキシナフタレンを製造することによって2
−メトキシナフタレンの1位を保護しなければならず、
これを普通の条件下でアシル化して90%をこえる収率
で2−アセチル−5−ブロモ−6−メトキシナフタレン
をえたのち、さらに脱ハロゲン化して2−アセチル−6
−メトキシナフタレンをうるのである。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の合成方法はつぎのスキー
ムに示す2段階を経由する。
【0028】
【化13】
【0029】(式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基を
示す) 出発化合物である式(II)で示される2−アセチル−5
−ブロモ−6−メトキシナフタレンは、たとえば特公平
2−31704号公報の参考例1(A)に記載された方
法によりえられる。
【0030】まず、式(II)で示される2−アセチル−
5−ブロモ−6−メトキシナフタレン1モル当量と式
(III)で示される酢酸アルキルエステル(式中、Rは
炭素数1〜6のアルキル基を表わす)とを、1〜3モル
当量のアルカリアルコラートの存在下、反応させ、式
(IV)で示される4−(5−ブロモ−6−メトキシ−2
−ナフチル)−4−ヒドロキシブト−3−エン−2−オ
ンを生成させる。反応混合物は10℃〜90℃の温度で
0.5〜6時間反応させる。試薬として用いた同じ酢酸
アルキルエステル、好ましくは酢酸エチル、酢酸n−ブ
チル、酢酸n−プロピルまたは酢酸イソプロピルは、単
独でまたはトルエン、アセトニトリルもしくはN,N−
ジメチルホルムアミドなどのほかの溶媒と混合して、反
応溶媒として用いることもできる。したがって、酢酸ア
ルキルエステルの量は一概にはいえず、適宜決定すれば
よい。
【0031】式(III)で示される酢酸アルキルエステ
ルの例としては、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸n
−プロピルおよび酢酸イソプロピルがあげられる。アル
カリアルコラートとしては、炭素数1〜4のアルコール
のナトリウムアルコラートまたは炭素数1〜4のアルコ
ールのカリウムアルコラートが好ましく、具体例として
は、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナ
トリウムイソプロポキシド、ナトリウムn−ブトキシ
ド、ナトリウムt−ブトキシド、カリウムメトキシド、
カリウムエトキシド、カリウムイソプロポキシド、カリ
ウムn−ブトキシド、カリウムt−ブトキシドなどがあ
げられる。
【0032】ついで、反応混合物のpHの値を有機酸ま
たは無機酸の水溶液でpH3〜pH5に調整し、濾過性
を改善するために任意に反応混合物を沸騰温度で15〜
30分間加温し、その後10℃〜0℃の温度で冷却する
ことによって、式(IV)で示される生成物が反応混合物
(ambient of reaction)から回収される。pHの調整
に用いる前記有機酸または無機酸の水溶液の例としては
酢酸水溶液、塩酸水溶液および硫酸水溶液などがあげら
れる。反応混合液を濾過し、えられた固体を水および反
応溶媒で洗浄し、減圧下乾燥器中で乾燥すると、式(I
V)で示される生成物が式(II)で示される出発化合物
に対して85%〜95%という高収率でえられる。
【0033】つぎに、えられた式(IV)で示される4−
(5−ブロモ−6−メトキシ−2−ナフチル)−4−ヒ
ドロキシブト−3−エン−2−オンを塩基存在下水素を
用いた接触水素化に供し、ナブメトンとして知られた抗
炎症薬である、式(I)で示される所望の4−(6−メ
トキシ−2−ナフチル)ブタン−2−オンをうる。水素
化反応は水素化装置(hydrogenator)中で行ない、式
(IV)で示される化合物1モル当量を、0.30〜0.
99モル当量、好ましくは0.90〜0.98モル当量
の塩基、0.005〜0.05モル当量の水素化触媒お
よび極性溶媒または極性溶媒と極性もしくは非極性の溶
媒との混合物の存在下、室温〜90℃、好ましくは30
℃〜60℃の温度で、2〜24時間、好ましくは4〜1
2時間のあいだ、1〜10気圧の圧力の水素で水素化す
る。
【0034】本発明の実現に好ましい塩基は、アルカリ
金属酢酸塩、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属重炭酸
塩、芳香族アミンおよび第三級脂肪族アミンであり、本
発明の実施にはとりわけ酢酸ナトリウム、酢酸カリウ
ム、炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウムが好ましい。
【0035】本発明の実施に好ましい水素化触媒はPd
/Cであり、より好ましくは5%Pd/Cまたは10%
Pd/Cである。
【0036】前記極性溶媒としては、水、直鎖もしくは
分岐アルコール、環状もしくは直鎖エーテル、脂肪族ア
ミドまたはニトリルを用いることができる。前記非極性
溶媒としては、直鎖もしくは分岐の脂肪族炭化水素、芳
香族炭化水素またはハロゲン化脂肪族炭化水素を用いる
ことができる。本発明の実現に好ましい溶媒は炭素数1
〜6のアルコール、炭素数1〜6のアルコールと水との
混合物および炭素数1〜6のアルコールと非極性溶媒と
の混合物である。前記炭素数1〜6のアルコールとして
はメタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブ
タノールおよびt−ブタノールなどが用いられる。前記
非極性溶媒としては、トルエン、ベンゼン、石油ベンジ
ン、リグロイン、クロロホルムおよび四塩化炭素などが
用いられる。混合溶媒のばあい、これら溶媒を適宜組み
合わせて用いればよい。
【0037】水素化反応終了後、反応混合物を濾過して
触媒を除去してから、必要であれば、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウ
ムの水溶液などを用いて溶液のpHをpH5〜pH7に
調整したのち、濾液を濃縮する。
【0038】濃縮後にえられた粗生成物を精製すること
により、4−(6−メトキシ−2−ナフチル)ブタン−
2−オンをうる。精製は、極性溶媒、好ましくは炭素数
1〜6のアルコールから結晶化することによって行なう
か、または、水中または水と1種または2種以上の極性
溶媒との混合物中で重亜硫酸ナトリウムまたはメタ重亜
硫酸ナトリウムで重亜硫酸塩錯体を形成することによっ
て行なう。さらに、形成した重亜硫酸塩錯体の結晶は濾
過により単離し、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属
炭酸塩またはアルカリ金属重炭酸塩の水溶液で処理する
ことにより式(I)で示される化合物をうる。
【0039】結晶化に用いる炭素数1〜6のアルコール
の具体例としては、メタノール、エタノール、イソプロ
パノール、n−ブタノールおよびt−ブタノールなどが
あげられる。重亜硫酸塩錯体の形成に水と用いる極性溶
媒の具体例としては、N,N−ジメチルホルムアミド、
メタノールおよびイソプロパノールなどの炭素数1〜6
のアルコール、エステルならびにエーテルなどがあげら
れる。
【0040】アルカリ金属水酸化物の具体例としては水
酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムなどがあげられ、
アルカリ金属炭酸塩の具体例としては炭酸ナトリウムお
よび炭酸カリウムなどがあげられ、アルカリ金属重炭酸
塩の具体例としては重炭酸ナトリウムおよび重炭酸カリ
ウムなどがあげられる。
【0041】水素化工程および続く精製工程における全
体的な収率は式(IV)で示される化合物に対して70%
〜80%である。
【0042】
【実施例】以下に実施例をあげるが、これら実施例は本
発明をさらに説明するためのものであって本発明を何ら
制限するためのものではない。
【0043】実施例1 4−(5−ブロモ−6−メトキ
シ−2−ナフチル)−4−ヒドロキシブト−3−エン−
2−オンの製造 冷却装置(refrigerator)および撹拌機を備えたフラス
コに2−アセチル−5−ブロモ−6−メトキシナフタレ
ン139.4g(0.499モル)および酢酸エチル145
0mlを入れ、これに撹拌下温度45℃でナトリウムメ
トキシド30g(0.556モル)を加えた。反応混合物の
温度は55℃まで上昇し、65℃に1時間保ったのち、
撹拌下ナトリウムメトキシド10g(0.185モル)を加
え、30分後撹拌下さらにナトリウムメトキシド10g
(0.185モル)を加え、65℃に1.5時間保った。つ
いで反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸を添加して反
応混合物のpHをpH4に調整した。ついで反応混合物
を加熱して15分間還流し、1時間で5℃まで冷却し、
この温度に2時間保った。沈殿した固体を濾取し、えら
れた固体をフィルター(filter)上で水で充分洗浄し、
ついで酢酸エチルで洗浄し、減圧下乾燥器中で乾燥し
た。4−(5−ブロモ−6−メトキシ−2−ナフチル)
−4−ヒドロキシブト−3−エン−2−オン145.7
gが収率90.8%でえられた。
【0044】実施例2 4−(5−ブロモ−6−メトキ
シ−2−ナフチル)−4−ヒドロキシブト−3−エン−
2−オンの製造 冷却装置および撹拌機を備えたフラスコに2−アセチル
−5−ブロモ−6−メトキシナフタレン50g(0.179
モル)および酢酸n−ブチル200mlを入れ、これに
撹拌下温度15℃でナトリウムメトキシド14.5g
(0.268モル)を加えた。反応混合物の温度は25℃ま
で上昇し、この温度に30分間保ったのち、反応混合物
を65℃で1時間加温し、水100mlを加えた。濃塩
酸を添加して反応混合物のpHをpH4に調整した。つ
いで反応混合物を0℃〜5℃に冷却し、この温度に1時
間保った。生成した固体を濾取し、フィルター(filte
r)上で水で充分洗浄し、ついで酢酸ブチルで洗浄し、
減圧下乾燥器中で乾燥した。4−(5−ブロモ−6−メ
トキシ−2−ナフチル)−4−ヒドロキシブト−3−エ
ン−2−オン53gが収率92%でえられた。
【0045】実施例3 4−(6−メトキシ−2−ナフ
チル)ブタン−2−オンの製造 水素化装置(hydrogenator)に、4−(5−ブロモ−6
−メトキシ−2−ナフチル)−4−ヒドロキシブト−3
−エン−2−オン48g(0.150モル)、水を32.4
%含有する酢酸ナトリウム水和物6.1g(酢酸ナトリ
ウム0.050モルに相当する)、10%Pd/Cの50%
水懸濁液4g(パラジウム0.0019モルに相当する)およ
びメタノール500mlを入れた。酸素を除去するため
に水素化装置を窒素で洗浄し、ついで2気圧の圧力で水
素を導入した。反応温度を40℃に6時間保ったのち、
水素を排出した。水素化装置を窒素で洗浄したのち、反
応混合物を濾過して触媒を除去した。5%水酸化ナトリ
ウム水溶液で溶液をpH6に調整し、減圧濃縮した。
【0046】えられた油状残渣をイソプロパノール13
0mlおよびN,N−ジメチルホルムアミド30mlの
混合溶媒に溶解し、えられた溶液に水45mlおよび重
亜硫酸ナトリウム17.6gを加えて懸濁液をえた。こ
の懸濁液を60℃で1時間撹拌したのち、5℃に冷却
し、濾過した。えられた固体をメタノール75mlで洗
浄したのち、5%水酸化ナトリウム水溶液200mlに
懸濁し、懸濁液を撹拌下室温に3時間保った。ついで懸
濁液を濾過し、えられた固体を中性になるまで水洗し、
減圧下乾燥器中で乾燥した。4−(6−メトキシ−2−
ナフチル)ブタン−2−オン18gが収率52.8%で
えられた。
【0047】実施例4 4−(6−メトキシ−2−ナフ
チル)ブタン−2−オンの製造 水を32.4%含有する酢酸ナトリウム水和物の量を2
倍の12.22g(酢酸ナトリウム0.100モルに相当す
る)に変え、水素化の時間を5時間に減らした以外は同
様にして、実施例3記載の反応を繰り返した。このよう
にして4−(6−メトキシ−2−ナフチル)ブタン−2
−オン22.5gが収率66%でえられた。
【0048】実施例5 4−(6−メトキシ−2−ナフ
チル)ブタン−2−オンの製造 水を32.4%含有する酢酸ナトリウム水和物の量を約
3倍の17.60g(酢酸ナトリウム0.145モルに相当
する)に変え、水素化の時間を5時間に減らした以外は
同様にして、実施例3記載の反応を繰り返した。
【0049】実施例3のように反応の終わりに溶媒を蒸
発させてえられた油状物を、トルエン300mlおよび
水100mlで処理して15分間撹拌すると、2層に分
離した。水相は廃棄し、有機相を減圧下70℃で蒸発さ
せて油状物をえ、これをメタノール100mlに溶解し
た。えられた溶液を0℃に2時間保ち、沈殿した固体を
濾取して、0℃に冷却したメタノール15mlで洗浄
し、減圧下乾燥器中で乾燥した。このようにして4−
(6−メトキシ−2−ナフチル)ブタン−2−オン2
1.7gがえられた。
【0050】結晶化工程および洗浄でえられたメタノー
ルの濾液を半分の体積になるまで減圧濃縮し、0℃に冷
却すると、さらに4−(6−メトキシ−2−ナフチル)
ブタン−2−オンの結晶4gが全体収率75.3%でえ
られた。
【0051】実施例6 4−(6−メトキシ−2−ナフ
チル)ブタン−2−オンの製造 水素化装置に、4−(5−ブロモ−6−メトキシ−2−
ナフチル)−4−ヒドロキシブト−3−エン−2−オン
24.72g(0.077モル)、無水酢酸ナトリウム4.
57gおよび酢酸ナトリウム三水和物2.58g(酢酸
ナトリウム0.075モルに相当する)、5%Pd/Cの5
0%水懸濁液2g(パラジウム0.00047モルに相当す
る)ならびにメタノール200mlを入れた。酸素を除
去するために水素化装置を窒素で洗浄し、ついで3気圧
の圧力で水素を導入した。反応温度を40℃に6時間保
ったのち、水素を排出した。水素化装置を窒素で洗浄し
たのち、反応混合物を濾過して触媒を除去した。5%水
酸化ナトリウム水溶液で溶液をpH6に調整し、減圧濃
縮した。
【0052】えられた油状残渣をトルエン150mlお
よび水50mlで処理し、15分間撹拌すると、2層に
分離した。水相は廃棄し、有機相を減圧下70℃で蒸発
させて油状物をえ、これをメタノール50mlに溶解し
た。えられた溶液を0℃に2時間保ち、沈殿した固体を
濾取して0℃に冷却したメタノール10mlで洗浄し、
減圧下乾燥器中で乾燥した。
【0053】結晶化工程および洗浄でえられたメタノー
ルの濾液を半分の体積になるまで減圧濃縮し、0℃に冷
却すると、さらに4−(6−メトキシ−2−ナフチル)
ブタン−2−オンの結晶がえられ、これを減圧下乾燥器
中で乾燥した。
【0054】全体的に4−(6−メトキシ−2−ナフチ
ル)ブタン−2−オン14gが全体収率79.7%でえ
られた。
【0055】実施例7 4−(6−メトキシ−2−ナフ
チル)ブタン−2−オンの製造 酢酸ナトリウムの代わりに炭酸カリウム5.15g(0.
037モル)を用い、反応時間を2倍の12時間とした以
外は同様にして、実施例6記載の反応を繰り返した。4
−(6−メトキシ−2−ナフチル)ブタン−2−オン1
3.7gが収率78%でえられた。
【0056】実施例8 4−(6−メトキシ−2−ナフ
チル)ブタン−2−オンの製造 水素化装置に、4−(5−ブロモ−6−メトキシ−2−
ナフチル)−4−ヒドロキシブト−3−エン−2−オン
49.44g(0.154モル)、無水酢酸ナトリウム1
2.24g(0.149モル)、5%Pd/Cの50%水懸
濁液4g(パラジウム0.00094モルに相当する)および
イソプロパノール400mlを入れた。酸素を除去する
ために水素化装置を窒素で洗浄し、ついで2.5気圧の
圧力で水素を導入した。反応温度を50℃に9時間保っ
たのち、水素を排出した。水素化装置を窒素で洗浄した
のち、反応混合物を濾過して触媒を除去した。えられた
溶液を130mlにまで濃縮した。
【0057】濃縮した液を水45mlで希釈して、60
℃に加熱し、これにメタ重亜硫酸ナトリウム(sodium m
etabisulfite)18.2gを加えた。反応混合物を60
℃に1時間保ったのち、0℃に冷却した。こうしてえら
れた懸濁液を0℃に2時間保ったのち、濾過した。えら
れた固体を0℃に冷却したイソプロパノール60mlで
洗浄したのち、10%水酸化ナトリウム水溶液70ml
およびトルエン270mlからなる混合物に懸濁した。
反応混合物を室温で1.5時間撹拌し、ついで60℃で
加熱すると、複数の層に分離した。有機相を水60ml
で洗浄して、60℃で油状物がえられるまで減圧濃縮
し、えられた油状物を冷却して凝固させた(solidif
y)。生成した固体をイソプロパノール40mlに60
℃で溶解し、えられた溶液を2時間で0℃まで冷却し
た。えられた懸濁液をこの温度に1時間保ったのち濾過
して、えられた固体を冷イソプロパノール10mlで洗
浄し、減圧下乾燥器中で恒量(constant weight)にな
るまで乾燥した。こうしてナブメトン26.3gが収率
74.8%でえられた。
【0058】実施例9 4−(6−メトキシ−2−ナフ
チル)ブタン−2−オンの製造 水素化装置に、4−(5−ブロモ−6−メトキシ−2−
ナフチル)−4−ヒドロキシブト−3−エン−2−オン
24.72g(0.077モル)、無水酢酸ナトリウム6g
(0.073モル)、5%Pd/Cの50%水懸濁液2g
(パラジウム0.00047モルに相当する)、イソプロパノ
ール180mlおよびトルエン20mlを入れた。酸素
を除去するために、水素化装置を窒素で洗浄し、ついで
1気圧の圧力で水素を導入した。反応温度を60℃に9
時間保ったのち、水素を排出した。水素化装置を窒素で
洗浄したのち、反応混合物を濾過して触媒を除去した。
5%水酸化ナトリウム水溶液で溶液をpH6に調整し、
減圧濃縮した。
【0059】えられた油状残渣をトルエン150mlお
よび水50mlで処理し、15分間撹拌すると、2層に
分離した。水相は廃棄し、有機相を減圧下70℃で蒸発
させて油状物をえ、これをイソプロパノール70mlに
溶解した。えられた溶液を水25mlで希釈して、60
℃で加熱し、これにメタ重亜硫酸ナトリウム9.1gを
加えた。反応混合物を60℃に1時間保ったのち、0℃
に冷却した。こうしてえられた懸濁液を0℃に2時間保
ったのち、濾過した。えられた固体を0℃に冷却したイ
ソプロパノール30mlで洗浄したのち、10%水酸化
ナトリウム水溶液35mlおよびトルエン135mlか
らなる混合物に懸濁した。反応混合物を室温で1.5時
間撹拌し、ついで60℃で加熱すると、複数の層に分離
した。有機相を水30mlで洗浄して、60℃で油状物
がえられるまで減圧濃縮し、えられた油状物を冷却して
凝固させた。生成した固体をイソプロパノール20ml
に60℃で溶解し、えられた溶液を2時間で0℃まで冷
却した。えられた懸濁液をこの温度に1時間保ったのち
濾過して、えられた固体を冷イソプロパノール5mlで
洗浄し、減圧下乾燥器中で恒量になるまで乾燥した。こ
うしてナブメトン13.8gが収率78.5%でえられ
た。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、2−アセチル−5−ブ
ロモ−6−メトキシナフタレンを出発化合物として用い
て縮合反応および水素化反応をえて4−(5−ブロモ−
6−メトキシ−2−ナフチル)−4−ヒドロキシブト−
3−エン−2−オンを高収率で安価で、かつ安全に製造
することができる。
【0061】さらにえられた4−(5−ブロモ−6−メ
トキシ−2−ナフチル)−4−ヒドロキシブト−3−エ
ン−2−オンの精製工程も、結晶化することまたは重亜
硫酸塩錯体をへることという1回の工程だけでよいので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ステファーノ ビアンキ イタリア共和国、22100 コモ、ヴィア ロンケット、20 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 49/255 C07C 45/62 C07C 45/65 C07C 45/74 CA(STN) EPAT(QUESTEL) WPI/L(QUESTEL)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 で示される4−(6−メトキシ−2−ナフチル)ブタン
    −2−オンの合成方法であって、(a)式(II): 【化2】 で示される2−アセチル−5−ブロモ−6−メトキシナ
    フタレン1モル当量と、式(III): 【化3】 (式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基を表わす)で示
    される酢酸アルキルエステルとを、1〜3モル当量のア
    ルカリアルコラートの存在下、10℃〜90℃の温度で
    0.5〜6時間反応させ、ついでpHの値を有機酸また
    は無機酸の水溶液でpH3〜pH5に調整し、式(I
    V): 【化4】 で示される4−(5−ブロモ−6−メトキシ−2−ナフ
    チル)−4−ヒドロキシブト−3−エン−2−オンをう
    る工程、(b)前記式(IV)で示される化合物1モル当
    量を、極性溶媒中でまたは極性溶媒と極性もしくは非極
    性の溶媒との混合物中で0.005〜0.05モル当量
    の水素化触媒および0.30〜0.99モル当量の塩基
    の存在下、室温〜90℃の温度で2〜24時間のあい
    だ、1〜10気圧の圧力の水素での接触水素化に供する
    工程、(c)工程(b)でえられた混合物を濾過し、え
    られた濾液を濃縮して粗生成物をうる工程、および
    (d)工程(c)でえられた粗生成物を精製して前記式
    (I)で示される4−(6−メトキシ−2−ナフチル)
    ブタン−2−オンをうる工程からなる合成方法。
  2. 【請求項2】 前記精製を炭素数1〜6のアルコールか
    ら結晶化することによって行なう請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記精製を、水中でまたは水と1種また
    は2種以上の極性溶媒との混合物中で重亜硫酸ナトリウ
    ムまたはメタ重亜硫酸ナトリウムを用いて4−(6−メ
    トキシ−2−ナフチル)ブタン−2−オンの重亜硫酸塩
    錯体を形成したのち、式(I)で示される4−(6−メ
    トキシ−2−ナフチル)ブタン−2−オンに戻すため
    に、えられた重亜硫酸塩錯体の結晶をアルカリ金属水酸
    化物、アルカリ金属炭酸塩またはアルカリ金属重炭酸塩
    の水溶液で処理することによって行なう請求項1記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 前記アルカリアルコラートが炭素数1〜
    4のアルコールのナトリウムアルコラートおよび炭素数
    1〜4のアルコールのカリウムアルコラートから選ばれ
    たものであり、前記水素化触媒がPd/Cであり、前記
    塩基の量が0.90〜0.98モル当量であり、前記塩
    基が酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、炭酸ナトリウムお
    よび炭酸カリウムよりなる群から選ばれたものであり、
    前記水素化工程で用いる溶媒が炭素数1〜6のアルコー
    ル、炭素数1〜6のアルコールと水との混合物および炭
    素数1〜6のアルコールと非極性溶媒との混合物から選
    ばれたものである請求項1、2または3記載の方法。
JP9036548A 1996-02-21 1997-02-20 4−(6−メトキシ−2−ナフチル)ブタン−2−オンの新規な合成方法 Expired - Fee Related JP2824051B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT96BO000078A IT1285567B1 (it) 1996-02-21 1996-02-21 Nuovo processo per la sintesi del nabumetone
IT96A000078 1996-02-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09323952A JPH09323952A (ja) 1997-12-16
JP2824051B2 true JP2824051B2 (ja) 1998-11-11

Family

ID=11341125

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9036548A Expired - Fee Related JP2824051B2 (ja) 1996-02-21 1997-02-20 4−(6−メトキシ−2−ナフチル)ブタン−2−オンの新規な合成方法

Country Status (8)

Country Link
US (2) US5750793A (ja)
EP (1) EP0792860B1 (ja)
JP (1) JP2824051B2 (ja)
KR (1) KR100199335B1 (ja)
AT (1) ATE205465T1 (ja)
CA (1) CA2194414C (ja)
DE (1) DE69706580T2 (ja)
IT (1) IT1285567B1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1291284B1 (it) * 1997-04-30 1999-01-07 Secifarma Spa Processo per la preparazione del 4-(6'-metossi-2'-naftil)butan-2-one (nabumetone).
FR2775284B1 (fr) * 1998-02-20 2000-04-21 Rhodia Chimie Sa Procede de preparation de composes cetoniques aromatiques
US6436990B1 (en) 1999-10-27 2002-08-20 Nobex Corporation 6-methoxy-2-naphthylacetic acid prodrugs
TWI262791B (en) 1999-10-27 2006-10-01 Nobex Corp 6-methoxy-2-naphthylacetic acid prodrugs
US6552078B2 (en) 1999-10-27 2003-04-22 Nobex Corp 6-methoxy-2-naphthylacetic acid prodrugs
ES2652304T3 (es) 2009-11-05 2018-02-01 Glaxosmithkline Llc Compuesto de benzodiacepina novedoso

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2544562A (en) * 1947-07-18 1951-03-06 Stanolind Oil & Gas Co Process for recovering aldehydes and ketones
US4061779A (en) * 1973-09-11 1977-12-06 Beecham Group Limited Naphthalene derivatives having anti-inflammatory activity
DE2860631D1 (en) 1978-01-07 1981-05-07 Beecham Group Plc Process for the preparation of 4-(6-methoxy-2-naphthyl)butan-2-one and 2-acetyl-3-(6-methoxy-2-naphthyl) propenoic acid esters
JPS6045621B2 (ja) 1978-01-27 1985-10-11 ビ−チヤム・グル−プ・リミテツド ブタノン誘導体の製造方法
GB8603766D0 (en) 1986-02-15 1986-03-19 Beecham Group Plc Process
IT1238008B (it) 1990-02-08 1993-06-21 Alfa Wassermann Spa Procedimento per la debromurazione di 2-sostituiti-5-bromo- 6-metossinaftaleni
US5344992A (en) * 1990-04-26 1994-09-06 Ciba-Geigy Corporation Process for the preparation of linear 1,3-diketones
DE4404059A1 (de) * 1994-02-09 1995-08-10 Huels Chemische Werke Ag Verfahren zur Herstellung von 1-Cyclopropylalkan-1,3-dionen

Also Published As

Publication number Publication date
EP0792860A1 (en) 1997-09-03
US5750793A (en) 1998-05-12
DE69706580D1 (de) 2001-10-18
ITBO960078A1 (it) 1997-08-21
KR970061841A (ko) 1997-09-12
JPH09323952A (ja) 1997-12-16
DE69706580T2 (de) 2002-07-11
EP0792860B1 (en) 2001-09-12
ATE205465T1 (de) 2001-09-15
USRE37813E1 (en) 2002-08-06
CA2194414C (en) 2001-12-25
KR100199335B1 (ko) 1999-06-15
ITBO960078A0 (it) 1996-02-21
CA2194414A1 (en) 1997-08-21
IT1285567B1 (it) 1998-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103342633B (zh) 用于制备苯并呋喃类化合物的方法
EP1844012A2 (en) Novel process for the preparation of substituted indoles
JP2824051B2 (ja) 4−(6−メトキシ−2−ナフチル)ブタン−2−オンの新規な合成方法
KR860001547B1 (ko) d-2-(6-메톡시-2-나프틸)-프로피온산의 제조방법
US4595765A (en) Process for preparing 5,6-dihydroxyindole
US5616799A (en) Process for the preparation of glycoloylanilides
RU2320655C2 (ru) УЛУЧШЕННЫЙ СПОСОБ ПОЛУЧЕНИЯ α-ПОЛИМОРФНОГО БРОМГИДРАТА ЭЛЕТРИПТАНА
EP2146719A1 (en) Process for making galantamine
KR20180116371A (ko) 4-알콕시-3-히드록시피콜린산의 제조 방법
RU2056403C1 (ru) Способ получения 2,2-диметил-5-(2,5-диметилфенокси)-пентановой кислоты
JP3046401B2 (ja) 6−〔1−(n−アルコキシイミノ)エチル〕サリチル酸誘導体及びその製造法
US5578728A (en) Process for the preparation of a benzo(a)quinolizione derivative
EP0199485B1 (en) Intermediates and process
JP4213244B2 (ja) ケト酸の精製方法
JPH1129540A (ja) エステル誘導体の製造方法
JPH07196610A (ja) 5−クロロ−2−オキシンドールの製造法
KR100755151B1 (ko) 신규 방법
JP3144921B2 (ja) ベンジルエステル誘導体及びその製造方法
JPH05286932A (ja) インドール類の製造方法
EP0990637A1 (en) Process for producing ketoprofen and 5-benzoyl-3-methyl-2-indolinone
KR100710547B1 (ko) (s)-3-아미노-2,3,4,5-테트라히드로-2-옥소-1H-벤자제핀-1-아세트산 및 이의 에스테르 화합물의 제조방법
JPH10204020A (ja) クロロ−ベンゾイルクロリド類の製造方法
JPH0853414A (ja) 4−アミノ−3−ヒドロキシ−フタルイミジンおよびその製造法
JPH04368377A (ja) 4−アミノ−3−ヒドロキシフタリドおよびその製造法
JP2004504261A (ja) 水素化第一アミンの製造

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees