JP2823670B2 - ヒンジ減速機構 - Google Patents
ヒンジ減速機構Info
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- JP2823670B2 JP2823670B2 JP2229534A JP22953490A JP2823670B2 JP 2823670 B2 JP2823670 B2 JP 2823670B2 JP 2229534 A JP2229534 A JP 2229534A JP 22953490 A JP22953490 A JP 22953490A JP 2823670 B2 JP2823670 B2 JP 2823670B2
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- B60N—SEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60N2/00—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H1/00—Toothed gearings for conveying rotary motion
- F16H1/28—Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
- F16H1/2863—Arrangements for adjusting or for taking-up backlash
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60N—SEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60N2/00—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
- B60N2/02—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
- B60N2/22—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable
- B60N2/225—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable by cycloidal or planetary mechanisms
- B60N2/2251—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the back-rest being adjustable by cycloidal or planetary mechanisms with gears having orbital motion, e.g. sun and planet gears
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16H57/08—General details of gearing of gearings with members having orbital motion
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、バックラッシのないヒンジ減速機構、特に
自動車座席の倒れ角度の設定に使用できるバックラッシ
のないヒンジ減速機構に関する。
自動車座席の倒れ角度の設定に使用できるバックラッシ
のないヒンジ減速機構に関する。
フランス特許2624239は、２つの介在する遊星歯車列
の使用によるヒンジ減速機構を開示しているが、その目
的は、製造公差と使用中の摩耗によって生じるバックラ
ッシをできるだけ避けることである。
の使用によるヒンジ減速機構を開示しているが、その目
的は、製造公差と使用中の摩耗によって生じるバックラ
ッシをできるだけ避けることである。
この先行技術の装置は２個のフランジで構成されてケ
ースを形成し、フランジの一つは固定で、もう一つは可
動であり、各フランジは内歯を有している。この装置
は、いろいろな手段により、一方（固定フランジ）を座
席の着座部の枠に、他方（可動フランジ）を背もたれ枠
の下部に固定する。
ースを形成し、フランジの一つは固定で、もう一つは可
動であり、各フランジは内歯を有している。この装置
は、いろいろな手段により、一方（固定フランジ）を座
席の着座部の枠に、他方（可動フランジ）を背もたれ枠
の下部に固定する。
前記のケースには４個の遊星歯車が入っている。各遊
星歯車は２つの外歯を具備し、それらの外歯は、歯と同
軸の円筒形の支え面の各側に配設されている。
星歯車は２つの外歯を具備し、それらの外歯は、歯と同
軸の円筒形の支え面の各側に配設されている。
各遊星歯車の第１歯は、一方のフランジの歯、および
前記のケースの中心に一般に配設された弾性のあるアイ
ドル・ピニオンに同時にかみ合うように設計されてい
る。
前記のケースの中心に一般に配設された弾性のあるアイ
ドル・ピニオンに同時にかみ合うように設計されてい
る。
各遊星歯車の第２歯は、他方のフランジの歯、および
中心に配設されてこれらの遊星歯車の歯によって自己心
出しができる制御ピニオンに同時にかみ合うように設計
されている。
中心に配設されてこれらの遊星歯車の歯によって自己心
出しができる制御ピニオンに同時にかみ合うように設計
されている。
制御ピニオンは、フランジ間の角度設定を行うために
設けられた駆動部材に接続されるようになっており、角
度設定は手動制御またはモータによって行われるが、こ
の場合のモータは電動、空気圧、またはその他のモータ
でもよい。
設けられた駆動部材に接続されるようになっており、角
度設定は手動制御またはモータによって行われるが、こ
の場合のモータは電動、空気圧、またはその他のモータ
でもよい。
最後に、この装置は弾性のある遊星歯車保持装置を具
備し、この遊星歯車保持装置は遊星歯車を配設し、固定
フランジまたは可動フランジの一方と相互依存している
環に遊星歯車の歯をブロックする。
備し、この遊星歯車保持装置は遊星歯車を配設し、固定
フランジまたは可動フランジの一方と相互依存している
環に遊星歯車の歯をブロックする。
前記の発明による実施例は、前述のようなバックラッ
シに起因する問題を解決するが、２つの大きい欠点をも
っている。
シに起因する問題を解決するが、２つの大きい欠点をも
っている。
第１に、遊星歯車保持装置は、製造公差を吸収するた
めに十分な可撓性と弾性をもつように設計されている
が、機構に大きな荷重（たとえば２つのフランジ間の大
きいトルクなど）がかかったときに加わる大きい力およ
び変形を許容するのに十分な剛性と強度をもっていな
い。その結果、機構が高負荷で使用される場合には、バ
ックラッシ吸収装置が明らかに劣化する。
めに十分な可撓性と弾性をもつように設計されている
が、機構に大きな荷重（たとえば２つのフランジ間の大
きいトルクなど）がかかったときに加わる大きい力およ
び変形を許容するのに十分な剛性と強度をもっていな
い。その結果、機構が高負荷で使用される場合には、バ
ックラッシ吸収装置が明らかに劣化する。
一方、使用時に、これらの機構は、遊星歯車制御装置
部材によって遊星歯車の歯がフランジの歯の内側に恒久
的に当たるため、制御部材に「ざらざらした」感じを与
え、急激な動きを感じることさえある。したがって、歯
の通過による周期現象はすべて不快となり有害ともいえ
る状態になる。
部材によって遊星歯車の歯がフランジの歯の内側に恒久
的に当たるため、制御部材に「ざらざらした」感じを与
え、急激な動きを感じることさえある。したがって、歯
の通過による周期現象はすべて不快となり有害ともいえ
る状態になる。
以上の理由によって新しい研究が実施され、その結
果、もっと簡単な製造手段ともっと容易な取付け手段に
よって、あらゆる場合に信頼性の高い結果が得られる安
全で安価な製造により前述の欠点が解決できることがわ
かった。
果、もっと簡単な製造手段ともっと容易な取付け手段に
よって、あらゆる場合に信頼性の高い結果が得られる安
全で安価な製造により前述の欠点が解決できることがわ
かった。
本発明の第１の特徴によると、特に自動車座席の倒れ
角度の設定に使用できるバックラッシのないヒンジ減速
機構は固定フランジと可動フランジを具備し、各フラン
ジは円形内歯を有し、２つの円形内歯は互いに異なる
が、隣接直径に配設され、３個以上の遊星歯車の入るケ
ースを形成する。各遊星歯車は円筒形支え面すなわちカ
ラーの両側に２つの外歯を有し、各遊星歯車の第１歯は
固定フランジおよび可動フランジの一方の歯とかみ合
い、各遊星歯車の第２歯は固定フランジおよび可動フラ
ンジのもう一方の歯ならびに駆動ピニオンとかみ合い、
この駆動ピニオンは固定フランジおよび可動フランジに
対して浮動的に取り付けられ、制御軸に固定される。各
遊星歯車は、星形遊星歯車保持装置に設けられた補助の
円筒形支え面（内側または外側）と中心が合って反作用
するための円筒形支え面（それぞれ外側または内側）を
もつ中心軸を有する。前記の遊星歯車保持装置は遊星歯
車の歯を各フランジの歯の内側にたえず当てるだけの弾
性を有し、それによってこの減速機構の製造につきもの
の隙間を吸収し、また、たとえば自動車座席のヒンジ機
構として減速機構を使用するときに生じる過大荷重を、
劣化を起こすことなく吸収する。
角度の設定に使用できるバックラッシのないヒンジ減速
機構は固定フランジと可動フランジを具備し、各フラン
ジは円形内歯を有し、２つの円形内歯は互いに異なる
が、隣接直径に配設され、３個以上の遊星歯車の入るケ
ースを形成する。各遊星歯車は円筒形支え面すなわちカ
ラーの両側に２つの外歯を有し、各遊星歯車の第１歯は
固定フランジおよび可動フランジの一方の歯とかみ合
い、各遊星歯車の第２歯は固定フランジおよび可動フラ
ンジのもう一方の歯ならびに駆動ピニオンとかみ合い、
この駆動ピニオンは固定フランジおよび可動フランジに
対して浮動的に取り付けられ、制御軸に固定される。各
遊星歯車は、星形遊星歯車保持装置に設けられた補助の
円筒形支え面（内側または外側）と中心が合って反作用
するための円筒形支え面（それぞれ外側または内側）を
もつ中心軸を有する。前記の遊星歯車保持装置は遊星歯
車の歯を各フランジの歯の内側にたえず当てるだけの弾
性を有し、それによってこの減速機構の製造につきもの
の隙間を吸収し、また、たとえば自動車座席のヒンジ機
構として減速機構を使用するときに生じる過大荷重を、
劣化を起こすことなく吸収する。
本発明のもう一つの特徴によると、ケース内に２個の
星形遊星歯車保持装置を好ましい方法で遊星歯車の各面
に１個ずつ配設し、それによってこれらの遊星歯車にか
かる力の分布をよくする。
星形遊星歯車保持装置を好ましい方法で遊星歯車の各面
に１個ずつ配設し、それによってこれらの遊星歯車にか
かる力の分布をよくする。
本発明のさらにもう一つの特徴によると、減速機構が
大きい荷重を受けるときにカラーが互いに接触して反作
用するように遊星歯車のカラーの直径が計算されている
ため、大きい荷重を受けるときに減速機構は自己保護さ
れ、したがって星形遊星歯車保持装置はひずみおよび有
害な変形から保護され、減速機構の抵抗が増す。
大きい荷重を受けるときにカラーが互いに接触して反作
用するように遊星歯車のカラーの直径が計算されている
ため、大きい荷重を受けるときに減速機構は自己保護さ
れ、したがって星形遊星歯車保持装置はひずみおよび有
害な変形から保護され、減速機構の抵抗が増す。
本発明のその他の特徴は、以下の実施例の説明から明
らかであろう。
らかであろう。
以下図面について説明する。第１図および第２図は、
主として固定フランジ１を具備するヒンジ減速機構を示
す。固定フランジ１はいろいろな固定部材２によって座
席の着座部の枠に取り付けることができる。固定部材２
は互いに120゜の間隔に配設され、多くの場合これらの
固定部材２の間に、同じく互いに120゜の間隔で固定部
材２に対して60゜の所に突起（図示せず）を具備し、固
定フランジ１を着座部の枠に完全に保持できるようにす
る。可動フランジ３は、固定フランジ１に対して可動フ
ランジ３の回転が可能なように、クリンプ環４によっ
て、それ自体周知の方法で固定フランジ１に保持する。
主として固定フランジ１を具備するヒンジ減速機構を示
す。固定フランジ１はいろいろな固定部材２によって座
席の着座部の枠に取り付けることができる。固定部材２
は互いに120゜の間隔に配設され、多くの場合これらの
固定部材２の間に、同じく互いに120゜の間隔で固定部
材２に対して60゜の所に突起（図示せず）を具備し、固
定フランジ１を着座部の枠に完全に保持できるようにす
る。可動フランジ３は、固定フランジ１に対して可動フ
ランジ３の回転が可能なように、クリンプ環４によっ
て、それ自体周知の方法で固定フランジ１に保持する。
固定フランジ１は円形内歯５を具備し、可動フランジ
３は円形内歯６を具備する。
３は円形内歯６を具備する。
上記の構成は一般的なものであり、余分な説明を必要
としない。
としない。
固定フランジ１の中心および可動フランジ３の中心に
穴7,8を形成する。これらの穴は駆動ピニオン10を回転
させるための制御軸９を通すために設けられる（第３図
も参照）。
穴7,8を形成する。これらの穴は駆動ピニオン10を回転
させるための制御軸９を通すために設けられる（第３図
も参照）。
ここで２つの点について述べる。
ａ） 制御軸９は、第３図でよくわかるように、断面が
多角形である。したがって制御軸９は、バックラッシな
しで駆動ピニオン10を動かすことができる。もちろん、
上記の接続は他の種類の構成によっても可能である。
多角形である。したがって制御軸９は、バックラッシな
しで駆動ピニオン10を動かすことができる。もちろん、
上記の接続は他の種類の構成によっても可能である。
ｂ） 制御軸９は、座席の内側で、たとえば電動モータ
による駆動制御を受容できるように、また、座席に２つ
のヒンジ減速機構が設けられているときに座席の反対側
に配設されたもう一つの機構に接続するように延長する
ことができる。
による駆動制御を受容できるように、また、座席に２つ
のヒンジ減速機構が設けられているときに座席の反対側
に配設されたもう一つの機構に接続するように延長する
ことができる。
また、一般に周知の方法で制御ノブのような手動制御
を制御軸９が受容できるように、制御軸９を外側に（可
動フランジの側に）延長することも可能である。
を制御軸９が受容できるように、制御軸９を外側に（可
動フランジの側に）延長することも可能である。
最後に、固定部材11は、可動フランジ３を座席の背も
たれの枠の基部に接続できるように、可動フランジ３の
メジアン円上に取り付ける。
たれの枠の基部に接続できるように、可動フランジ３の
メジアン円上に取り付ける。
着座部と同じ方法で、位置決め用突起すなわちボスを
固定部材11の間に互いに120゜の間隔で設けることがで
きる。
固定部材11の間に互いに120゜の間隔で設けることがで
きる。
もちろん、これらのボスは、同じ円上で、固定部材11
から60゜の所に配置する。
から60゜の所に配置する。
固定フランジ１および可動フランジ３が特殊形状であ
るため、これらのフランジを互いに取り付けたとき、可
動フランジ３を固定フランジ１の円形アンダカット1aに
セットすることによって可動フランジ３の位置が決ま
り、４個の遊星歯車15を入れるための中央の自由空間が
形成される。４個の遊星歯車は互いに90゜の間隔に配設
され、第８図ないし第10図に示すように、歯18,19と中
心の合っている円筒形支え面すなわちカラー17をメディ
アン領域に有する円筒形中心本体16でできている。
るため、これらのフランジを互いに取り付けたとき、可
動フランジ３を固定フランジ１の円形アンダカット1aに
セットすることによって可動フランジ３の位置が決ま
り、４個の遊星歯車15を入れるための中央の自由空間が
形成される。４個の遊星歯車は互いに90゜の間隔に配設
され、第８図ないし第10図に示すように、歯18,19と中
心の合っている円筒形支え面すなわちカラー17をメディ
アン領域に有する円筒形中心本体16でできている。
４個の遊星歯車15はほとんど同じで、製造公差により
寸法だけは違うことがある。
寸法だけは違うことがある。
駆動ピニオン10（第11図および第12図）は、遊星歯車
15の歯と容易に協働できるための歯10aを有する。
15の歯と容易に協働できるための歯10aを有する。
先に述べたように、駆動ピニオン10の制御軸９への契
合は、第11図でよくわかるように、多角形の開口により
行われる。このため駆動ピニオン10の駆動のための把持
がよくなる。
合は、第11図でよくわかるように、多角形の開口により
行われる。このため駆動ピニオン10の駆動のための把持
がよくなる。
最後に、固定フランジ１と可動フランジ３の２つのフ
ランジによって形成される空間内に、２個の星形遊星歯
車保持装置20が設けられる。これらの遊星歯車保持装置
は、薄いが所要の力と衝撃に耐えられる厚さで使用され
るので、高品質の強くて十分な弾性のある金属、すなわ
ち一般にばね鋼で作られる。
ランジによって形成される空間内に、２個の星形遊星歯
車保持装置20が設けられる。これらの遊星歯車保持装置
は、薄いが所要の力と衝撃に耐えられる厚さで使用され
るので、高品質の強くて十分な弾性のある金属、すなわ
ち一般にばね鋼で作られる。
第６図に示すように、遊星歯車保持装置20は４つの分
岐部20a,20b,20c,20dでできていて、各分岐点の中心に
は、遊星歯車保持装置20の内側を向き、各遊星歯車15の
回転軸として使用するための突起21がある。星形遊星歯
車保持装置20の分岐部20a,20b,20c,20dは、拡幅部23に
形成された深切込22によって分離され、各星形遊星歯車
保持装置20に十分な可撓性をもたせ、取付け時の初期応
力による弾性エネルギーを十分に貯えられるようになっ
ている。これにより遊星歯車の歯をフランジの歯に効率
よく当てることができる。したがって、これらの深切込
22は、分岐部20a,20b,20c,20dの間にある程度の独立性
を与え、遊星歯車15の間の寸法のばらつき、またはフラ
ンジ１および３の歯の円筒度不良を許容する。
岐部20a,20b,20c,20dでできていて、各分岐点の中心に
は、遊星歯車保持装置20の内側を向き、各遊星歯車15の
回転軸として使用するための突起21がある。星形遊星歯
車保持装置20の分岐部20a,20b,20c,20dは、拡幅部23に
形成された深切込22によって分離され、各星形遊星歯車
保持装置20に十分な可撓性をもたせ、取付け時の初期応
力による弾性エネルギーを十分に貯えられるようになっ
ている。これにより遊星歯車の歯をフランジの歯に効率
よく当てることができる。したがって、これらの深切込
22は、分岐部20a,20b,20c,20dの間にある程度の独立性
を与え、遊星歯車15の間の寸法のばらつき、またはフラ
ンジ１および３の歯の円筒度不良を許容する。
ヒンジ減速機構を第１図および第２図に示すように取
り付けて着座部に対する背もたれの位置を変えようとす
る場合には、前述の装置によって制御軸９を駆動する。
すると、ピニオン10が駆動される。この動きが二重遊星
歯車15に伝えられ、それ自体周知の方法で可動フランジ
３が固定フランジ１に対して回転する。減速率は各歯の
歯数の選択によって決まる。遊星歯車保持装置20によっ
て遊星歯車15に加わる力は、これらの遊星歯車の中心円
筒領域16で連続的に支えられる。
り付けて着座部に対する背もたれの位置を変えようとす
る場合には、前述の装置によって制御軸９を駆動する。
すると、ピニオン10が駆動される。この動きが二重遊星
歯車15に伝えられ、それ自体周知の方法で可動フランジ
３が固定フランジ１に対して回転する。減速率は各歯の
歯数の選択によって決まる。遊星歯車保持装置20によっ
て遊星歯車15に加わる力は、これらの遊星歯車の中心円
筒領域16で連続的に支えられる。
以上の構成では、固定フランジ１と可動フランジ３の
間の大きいトルクを機構が受けるときにカラー17が遊星
歯車保持装置20を保護する機能をもつ。前述の先行技術
の機構では、遊星歯車の外側カラーが弾性のある遊星歯
車保持装置と直接関係するので、このことは不可能であ
る。
間の大きいトルクを機構が受けるときにカラー17が遊星
歯車保持装置20を保護する機能をもつ。前述の先行技術
の機構では、遊星歯車の外側カラーが弾性のある遊星歯
車保持装置と直接関係するので、このことは不可能であ
る。
実際には、歯の圧力の角度（一般に円のインボリュー
ト）により、機構の可動フランジ３にトルクがかかると
きに遊星歯車保持装置20を押す力に抗する半径方向の力
の成分（中心に向かう）が遊星歯車15に生じる。一方、
遊星歯車保持装置20は、避けられない製造公差による寸
法のばらつきを許容できる可撓性をもたなければなら
ず、この力の成分は従来の機構では遊星歯車保持装置を
破壊する原因であった。
ト）により、機構の可動フランジ３にトルクがかかると
きに遊星歯車保持装置20を押す力に抗する半径方向の力
の成分（中心に向かう）が遊星歯車15に生じる。一方、
遊星歯車保持装置20は、避けられない製造公差による寸
法のばらつきを許容できる可撓性をもたなければなら
ず、この力の成分は従来の機構では遊星歯車保持装置を
破壊する原因であった。
本発明にによると、また、機構が大きい荷重を受ける
ときに遊星歯車保持装置が恒久的に破壊や変形を起こさ
ないように、遊星歯車の円筒形支え面17、すなわち外側
カラーは、大きい荷重の下で、弾性のある遊星歯車保持
装置の許容変形限度および機械応力になる前に、互いに
反作用するような直径を有する。これを第４図に示す
が、この図ではカラーの間の隙間Ｊを示している。この
隙間は、機構が強く押し付けられないときに小さく、可
動フランジ３に加わる荷重が大きくなって既定値を超え
るとゼロになる。
ときに遊星歯車保持装置が恒久的に破壊や変形を起こさ
ないように、遊星歯車の円筒形支え面17、すなわち外側
カラーは、大きい荷重の下で、弾性のある遊星歯車保持
装置の許容変形限度および機械応力になる前に、互いに
反作用するような直径を有する。これを第４図に示す
が、この図ではカラーの間の隙間Ｊを示している。この
隙間は、機構が強く押し付けられないときに小さく、可
動フランジ３に加わる荷重が大きくなって既定値を超え
るとゼロになる。
このような構成によって、遊星歯車保持装置の挙動は
かなり改善されて、機構に応力が加わっても効率が維持
されるが、また、円筒形支え面17、すなわち外側カラー
が互いに反作用することによって遊星歯車の歯がフラン
ジの歯から外れるのを防止するため機構の全体挙動も改
善される。また、この機構によって、可動フランジに加
わるトルクが大きいときに無視できないたわみを制限す
ることもできる。したがってこのバックラッシのない機
構は「剛体」といわれる。
かなり改善されて、機構に応力が加わっても効率が維持
されるが、また、円筒形支え面17、すなわち外側カラー
が互いに反作用することによって遊星歯車の歯がフラン
ジの歯から外れるのを防止するため機構の全体挙動も改
善される。また、この機構によって、可動フランジに加
わるトルクが大きいときに無視できないたわみを制限す
ることもできる。したがってこのバックラッシのない機
構は「剛体」といわれる。
したがって、本発明によれば、遊星歯車保持装置20
は、機構の所要用途に対応する荷重の下でバックラッシ
を吸収できるだけの剛性を示し、製造公差を許容し補償
するだけの可撓性をもつように設計されることに注意す
べきである。これらの遊星歯車保持装置20はたとえば板
ばね鋼で作ることができ、ついで雄形の円筒形支え面を
すえ込みによって作ることができる。
は、機構の所要用途に対応する荷重の下でバックラッシ
を吸収できるだけの剛性を示し、製造公差を許容し補償
するだけの可撓性をもつように設計されることに注意す
べきである。これらの遊星歯車保持装置20はたとえば板
ばね鋼で作ることができ、ついで雄形の円筒形支え面を
すえ込みによって作ることができる。
第13図は遊星歯車15と遊星歯車保持装置20の間の接続
の変更態様を示す。この変更態様は、たとえば遊星歯車
15を押出しで作る場合など、ある種の製造法の場合に興
味のある態様である。第13図に示すように、遊星歯車15
には中心穴がなく、歯と中心が合っている２個の雄形の
円筒形支え面24および25を有し、これらが前述の突起21
の代わりに遊星歯車保持装置20に形成された円筒形の穴
26にはまって反作用する。
の変更態様を示す。この変更態様は、たとえば遊星歯車
15を押出しで作る場合など、ある種の製造法の場合に興
味のある態様である。第13図に示すように、遊星歯車15
には中心穴がなく、歯と中心が合っている２個の雄形の
円筒形支え面24および25を有し、これらが前述の突起21
の代わりに遊星歯車保持装置20に形成された円筒形の穴
26にはまって反作用する。
結論として、また、歯の通過による周期現象を改善す
るため、各かみ合いが同時に行われて遊星歯車保持装置
の作用によって増大する不快感を発生することを防止す
るように各歯の歯数の組合せを選ぶ。
るため、各かみ合いが同時に行われて遊星歯車保持装置
の作用によって増大する不快感を発生することを防止す
るように各歯の歯数の組合せを選ぶ。
実際には、確実にこのような構成にするため、フラン
ジの歯の歯数は、フランジ1,3の歯数の積と遊星歯車15
の数との最大公約数が一般に１に等しくなるようにす
る。第３図および第４図は歯数の選択をはっきり示して
いるが、実際にかみ合いが同時に行われず、ハード・ポ
イントや急激な動きの発生が避けられることが明らかで
ある。
ジの歯の歯数は、フランジ1,3の歯数の積と遊星歯車15
の数との最大公約数が一般に１に等しくなるようにす
る。第３図および第４図は歯数の選択をはっきり示して
いるが、実際にかみ合いが同時に行われず、ハード・ポ
イントや急激な動きの発生が避けられることが明らかで
ある。
第１図は、可動フランジ側から見たヒンジ減速機構の前
面図である（第２図の線Ｉ−Ｉ参照）。 第２図は、部品を全部取り付けた状態のヒンジ減速機構
の直径断面図である。 第３図は、第２図の線III−IIIについての断面図であ
る。 第４図は、第２図の線IV−IVについての断面図で、可動
フランジは一部だけを示している。 第５図は、第４図に対応する図で、第２の遊星歯車保持
装置を取り付けた状態を示している。 第６図は、遊星歯車保持装置の部材の一つの平面図であ
る。 第７図は、第６図の線VIII−VIIIについての断面図であ
る。 第８図は、遊星歯車の側面の一つを示す平面図である。 第９図は、第８図の線IX−IXについての断面図である。 第10図は、第８図と反対の側から見た遊星歯車の平面図
である。 第11図は、制御ピニオンの平面図である。 第12図は、第11図の線XII−XIIについての断面図であ
る。 第13図は遊星歯車と遊星歯車保持装置の接続のもう一つ
の実施例の直径断面図である。 １……固定フランジ、３……可動フランジ、5,6……円
形内歯、９……制御軸、10……駆動ピニオン、15……遊
星歯車、17……円筒形支え面（カラー）、18,19……
歯、20……遊星歯車保持装置、21……突起、22……深切
込、23……拡幅部、24……円筒形支え面、26……穴。
面図である（第２図の線Ｉ−Ｉ参照）。 第２図は、部品を全部取り付けた状態のヒンジ減速機構
の直径断面図である。 第３図は、第２図の線III−IIIについての断面図であ
る。 第４図は、第２図の線IV−IVについての断面図で、可動
フランジは一部だけを示している。 第５図は、第４図に対応する図で、第２の遊星歯車保持
装置を取り付けた状態を示している。 第６図は、遊星歯車保持装置の部材の一つの平面図であ
る。 第７図は、第６図の線VIII−VIIIについての断面図であ
る。 第８図は、遊星歯車の側面の一つを示す平面図である。 第９図は、第８図の線IX−IXについての断面図である。 第10図は、第８図と反対の側から見た遊星歯車の平面図
である。 第11図は、制御ピニオンの平面図である。 第12図は、第11図の線XII−XIIについての断面図であ
る。 第13図は遊星歯車と遊星歯車保持装置の接続のもう一つ
の実施例の直径断面図である。 １……固定フランジ、３……可動フランジ、5,6……円
形内歯、９……制御軸、10……駆動ピニオン、15……遊
星歯車、17……円筒形支え面（カラー）、18,19……
歯、20……遊星歯車保持装置、21……突起、22……深切
込、23……拡幅部、24……円筒形支え面、26……穴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−186604（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−303105（ＪＰ，Ａ) 実開 平２−61226（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A47C 1/025 B60N 2/22
Claims (7)
- 【請求項１】固定フランジ（１）および可動フランジ
（３）を具備するバックラッシのないヒンジ減速機構に
おいて、各フランジは、互いに異なるが隣接直径に配設
された円形内歯（5,6）を有し、かつ、３個以上の遊星
歯車（15）の入るケースを形成し、各遊星歯車は円筒形
支え面（17）すなわちカラーの両側に２つの外歯（18,1
9）を有し、各遊星歯車の第１歯は固定フランジおよび
可動フランジの一方の歯とかみ合い、各遊星歯車の第２
歯は固定フランジおよび可動フランジのもう一方の歯な
らびに駆動ピニオン（10）とかみ合い、前記駆動ピニオ
ンは固定および可動フランジ（1,3）に対して浮動的に
取り付けられ、かつ、制御軸（９）に固定され、各遊星
歯車（15）は、星形遊星歯車保持装置（20）に設けられ
た補助の円筒形支え面（内側または外側）（21）と中心
が合って反作用するための円筒形支え面（それぞれ外側
または内側）（16）をもつ中心軸を有し、前記遊星歯車
保持装置（20）は遊星歯車の歯を各フランジの歯にたえ
ず当てるだけの弾性を有し、それによって前記減速機構
の製造につきものの隙間を吸収し、また、たとえば自動
車座席のヒンジ機構として減速機構を使用するときに生
じる過大荷重を、劣化を起こすことなく吸収できるよう
にしたヒンジ減速機構。 - 【請求項２】遊星歯車（15）のカラー（17）が直径を有
し、前記直径は、減速機構が大きい荷重を受けるときに
カラー（17）が互いに接触して反作用するように計算さ
れ、それによって、遊星歯車保持装置（20）を応力から
保護し、歯（18,19）がフランジ（1,3）の歯（5,6）か
ら外れるのを防止することによって減速機構の抵抗を増
すようにした請求項１記載の機構。 - 【請求項３】フランジ（1,3）の歯数の積と遊星歯車（1
5）の数との間の最大公約数を１に等しくして、弾性の
ある遊星歯車保持装置（20）の作用によって増大する不
快感、ハード・ポイント、または急激な動きを発生する
歯の通過による周期現象を改善できるようにした請求項
１記載の機構。 - 【請求項４】遊星歯車保持装置（20）が分岐部（20a,20
b,20c,…）で構成され、前記分岐部は、その数が遊星歯
車の数に等しく、遊星歯車の内側の方に向き、各遊星歯
車（15）に形成された円筒形凹所（16）に配設すること
によって各遊星歯車（15）の回転軸として働くための突
起（21）を有し、拡幅部（23）に形成された深切込（2
2）によって分離され、それによって、取付け時の初期
応力による十分な弾性エネルギーをこれらの遊星歯車保
持装置が貯えられるように各遊星歯車保持装置（20）に
十分な可撓性をもたせ、また、遊星歯車（15）の歯をフ
ランジ（1,3）の歯に効率よく当てながら、これらの分
岐部（20a,20b,20c,…）の間である程度の独立性をもた
せ、これらの遊星歯車（15）の間の寸法のばらつき、ま
たはフランジ（１および３）の歯（5,6）の円筒度不良
を許容できるようにした請求項１記載の機構。 - 【請求項５】ケース内に配設した２個の星形遊星歯車保
持装置（20）によってフランジ（1,3）の歯（5,6）の内
側に各遊星歯車（15）を配設して応力をかけて取り付
け、遊星歯車の各側面に対して遊星歯車保持装置を１つ
ずつ取付け、これらの遊星歯車にかかる力の分布をよく
するようにした請求項１記載の機構。 - 【請求項６】星形遊星歯車保持装置（20）のおのおの
が、ばね鋼のような可撓弾性材料のすえ込みと切断によ
って作られている請求項５記載の機構。 - 【請求項７】前記遊星歯車（15）に中心穴（16）がな
く、各遊星歯車には歯（18,19）に対して中心が合って
いる２つの雄形の円筒形支え面（24,25）が付いてい
て、これが遊星歯車保持装置（20）に形成された円筒形
穴（26）にはめられて反作用するようになっている請求
項１記載の機構。
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