JP2819032B2 - 高周波機器 - Google Patents

高周波機器

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JP2819032B2 JP1208665A JP20866589A JP2819032B2 JP 2819032 B2 JP2819032 B2 JP 2819032B2 JP 1208665 A JP1208665 A JP 1208665A JP 20866589 A JP20866589 A JP 20866589A JP 2819032 B2 JP2819032 B2 JP 2819032B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はテレビVHFやUHF信号、あるいはSHF信号を取
り扱う高周波機器に関し、更に詳しくは、自体のケース
内部とケースの外部とを電磁気的にシールドできる様に
した高周波機器に関する。
(従来の技術) 従来からこの種の高周波機器のケースは、夫々導電性
の材料により成るケース本体と蓋体とから構成されてい
る。そしてケース本体内部には増幅回路や分配回路等の
回路基板が取付けられ、ケース本体の開口部は蓋体によ
り閉じられる。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来の高周波機器は、ケース本体の開口部に蓋体
を取付ける場合、蓋体と本体との電気的導通を良くして
ケース本体内部の回路とケース外部とを良好にシールド
する為、ケース本体の開口部を一旦金属製のメッシュや
柔軟性のある薄い銅板等で覆った後、その上から蓋体を
被せている。しかしこの様な従来の高周波機器は、蓋体
とケース本体とが多接点と接触するから上記のシールド
が良好に得られる反面、メッシュでケース本体の開口部
を覆う作業が大変困難で、蓋体をケース本体に取付ける
迄に時間がかかり過ぎるという組立て能率上の問題があ
る。
本発明は上記従来の問題点を解決すべくなされたもの
で、蓋体とケース本体とが多接点で接触する為ケース内
部の回路をケース外部と良好にシールドでき、しかもケ
ースの組立ても簡単に行える優れた高周波機器を提供す
ることを目的とする。
(課題を解決する為の手段) 本願発明は上記目的を達成させる為に前記請求の範囲
記載の通りの手段を講じたものであって、その作用は次
の通りである。
(作用) ケース本体の開口部周縁に設けられた装着部には蓋体
が嵌合される。蓋体の周縁部で上記装着部と対応する部
分には、例えばプレス加工等により凹凸部が設けられて
おり、蓋体とケース本体とはこの凹凸部の位置で電気的
に多接点に接続される。従ってケース本体の内部に収納
されている回路基板とケース外部とのシールドは良好で
ある。
(実施例) 以下本願の実施例を示す図面について説明する。
第1図乃至第4図は高周波機器として例示するテレビ
共同受信用分配器を示すものである。1はケース本体
で、導電性の良い硬質の金属により成る。例えばアルミ
ニウム合金や亜鉛合金をダイカスト成形してつくられて
いる。2は蓋体で、アルミニウム等の導電性の良い軟質
の金属板、あるいは合成樹脂板に導電性のメッキを施し
たもの等を用いて形成されている。3は分配回路が搭載
された回路基板を示す。
次にケース本体1について詳しく説明する。4は止付
片で、ケース本体1の両側壁から夫々突設させてある。
これら止付片4は夫々ケース本体1の成形時に同時に形
成されるもので、中央部に透孔5を備えている。透孔5
には図示外の木ネジ等が通されて、分配器を板壁面等に
固定する為に利用される。6は出力端子で、入力端子20
に加わった高周波信号が分配されてこの端子6から取り
出される。入力端子20や出力端子6には例えばF型接栓
座が用いられる。7はケース本体1の開口部、8は底
壁、9は底壁8から突設された回路基板止付座を夫々示
す。10は蓋体2の装着部で、開口部7の周縁に設けられ
ている。装着部10において、11は接合壁、12は受止壁を
示す。これら接合壁11及び受止壁12は平らな面にして、
ケース本体1の成形時に同時に形成されている。23はF
型接栓座の中心導体を示す。24はF型接栓座の外部導体
を示し、ケース本体1と機械的及び電気的に接続されて
いる。
次に回路基板3は、プリント基板13に分配トランス等
の高周波部品14を搭載してつくられている。
続いて蓋体2について詳しく説明する。15は表面で、
型式名や規格等が印刷表示されている。16は裏面で、そ
の周縁部にはプレス加工等により網目状のローレット目
を施して帯状に凹凸部17が形成してある。この凹凸部17
は蓋体2の成形時に同時に形成される。18は蓋体2の四
周の縁部で、平らな面に形成されている。
次に高周波機器の組立てについて説明する。
(イ)ケース本体1に入力端子20や出力端子6を取付け
る。
(ロ)回路基板3を組立てる。
(ハ)回路基板3を開口部7からケース本体1に取付
け、回路基板3と入力端子20や出力端子6を半田付け等
により接続する。
(ニ)蓋体2をケース本体1の開口部7の周縁に設けら
れた装着部10に装着する。この場合、先ず第4図(A)
に示す様にケース本体1の開口部7に蓋体2をのせる。
次に蓋体2を図の上方から下方へ加圧することによりケ
ース本体1の装着部10に圧入する。すると第4図(B)
に示す様に蓋体2は装着部10に嵌まり込んでケース本体
1から抜けなくなる。それと共に凹凸部17の各突起19
は、たとえ高さにばらつきがあったとしても夫々変形し
て、夫々受止壁12に圧接する。この各突起19の受止壁12
への圧接は、ケース本体1の開口部7全周縁において起
こる。この様な状態になって高周波機器は完成する。
上記の様にして組立てられた高周波機器は、蓋体2の
凹凸部17における隣り同志の突起19相互の間隔が、機器
が取り扱う信号の周波数の波長に対して充分小さくして
あるので、多接点でケース本体1と蓋体2が接触するこ
とになる。このことはケース本体1の内部に収納された
回路と外部とを広帯域の周波数にわたり良好にシールド
できることを意味する。
次に第5図は凹凸部17の異なる例を示すもので、図示
の様な模様にローレット目を施してもよいという例であ
る。尚前図と同一あるいは均等機能のものには同一の符
号にアルファベットのeを付して示し、重複する説明は
省略する(また以下も同様の考えで、異なる例にはアル
ファベットのf,g,hを付して示すこととする)。
第6図及び第7図は異なる構成の高周波機器を示すも
のである。この例の場合には凹凸部17fが蓋体2fの縁部1
8fに設けてある。凹凸部17fは前例の場合と同様に、プ
レス加工等でローレット目を施して形成される。蓋体2f
の縁部18fはテーパー面になっており、ケース本体1fに
蓋体2fを装着する際の作業性が良い。組立ての完成した
高周波機器の蓋体2fとケース本体1fは、凹凸部17fと接
合部11fが第7図に示す様に多接点で接続される。
次に第8図は更に異なる高周波機器における蓋体を示
す斜視図である。この例の場合には、凹凸部17gが蓋体2
gの裏面16gと四周の縁部18gとの両方に設けてある。
尚以上は高周波機器としてテレビ共同受信用分配器の
例をあげて示したが、この他にテレビ共同受信用増幅器
や周波数変換器等であってもよい。
次に第9図は高周波機器として例示するBSコンバータ
を示すものである。この例では装着部10hがケース本体1
hの両面に設けられ、夫々に同じ形状の蓋体2hが装着さ
れる。21は一次放射器が接続されるフランジ、22は信号
入力用の導波管を示す。
(発明の効果) 以上のように本願にあっては、硬質の金属より成るケ
ース本体の装着部に、ケース本体より軟質の金属より成
る蓋体の凹凸部が多接点で接続しているから、テレビVH
FやUHF信号、更にSHF信号等の高周波を取り扱う高周波
機器であっても、ケース本体内の高周波回路とケース外
部とを良好にシールドできるという特長がある。
しかもその様にシールド特性が良好なものであって
も、その組立てはケース本体の開口部周縁の装着部に蓋
体を嵌合させるだけの簡単なものであるから、安価な高
周波機器が提供できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
図面は本願の実施例に関するもので、第1図は高周波機
器として例示するテレビ共同受信用分配器の斜視図、第
2図は上記分配器の分解斜視図、第3図は第1図のIII
−III線断面図、第4図(A)は蓋体を装着する前の第
3図IV−IV部分断面図、第4図(B)は第3図のIV−IV
部分断面図、第5図は凹凸部の異なる例を示す図、第6
図は異なる高周波機器の分解斜視図、第7図は第6図の
高周波機器を一部破断して示す図、第8図は更に異なる
高周波機器の蓋体を示す斜視図、第9図は異なる高周波
機器として例示するBSコンバータの分解斜視図。 1……ケース本体、2……蓋体、3……回路基板、7…
…開口部、10……装着部、11……接合壁、12……受止
壁、16……裏面、17……凹凸部、18……縁部、19……突
起。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性が良く硬質の金属で形成されていて
    開口部を有するケース本体と、このケース本体の上記開
    口部周縁に設けられた装着部に装着されるべく、導電性
    が良く前記ケース本体より軟質の金属で形成された蓋体
    とを備え、上記蓋体における上記ケース本体の装着部に
    対応する周縁部には凹凸部が設けてあることを特徴とす
    る高周波機器。
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