JP2809005B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

内燃機関の可変動弁装置

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JP2809005B2
JP2809005B2 JP4248237A JP24823792A JP2809005B2 JP 2809005 B2 JP2809005 B2 JP 2809005B2 JP 4248237 A JP4248237 A JP 4248237A JP 24823792 A JP24823792 A JP 24823792A JP 2809005 B2 JP2809005 B2 JP 2809005B2
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/26Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of two or more valves operated simultaneously by same transmitting-gear; peculiar to machines or engines with more than two lift-valves per cylinder
    • F01L1/267Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of two or more valves operated simultaneously by same transmitting-gear; peculiar to machines or engines with more than two lift-valves per cylinder with means for varying the timing or the lift of the valves

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の可変動弁
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】機関の出力性能を高めるために、各気筒
にそれぞれ2つの吸気弁・排気弁を設けたものが知られ
ており、この場合吸入空気量の少ない機関の低速域に安
定した燃焼を維持するため、2つの吸気弁のうち一方の
吸気弁を休止することで、燃焼室内にスワールを生起す
るようにしたものがある(自動車技術 Vol.45,
No.8,1991年 自動車技術会発行等参照)。
【0003】このものは、図10に示すように、2つの
カム71,72を持つ1本のカムシャフト73と、油圧
ピストン74を内蔵するメインロッカアーム75および
サブロッカアーム76とから大略構成され、高速域には
油圧が作用することで油圧ピストン74は図中右側に移
動し、メインロッカアーム75とサブロッカアーム76
とが一体となるので、2つの吸気弁(図略)双方はカム
71に従って開閉することになる。一方、低速域では油
圧ピストン74は図の状態にあって、各々のロッカアー
ム75,76は独立して対するカム71,72に合わせ
て揺動するので、微小リフトのカムプロフィルを有する
カム72に追従するサブロッカアーム76側の吸気弁
は、事実上休止状態となって、燃焼室内にスワールが生
起される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、燃焼室内に
生成されるスワールは、吸気弁を介して燃焼室内に流入
する吸気の流速に大きく影響されるので、特に吸気量の
少ない低回転・低負荷域では、休止されない側の吸気弁
のリフト量を比較的小さく抑えることで、吸気弁を介し
て流入する吸気の流速が速められて、高スワールが確保
される。
【0005】しかしながら、図10に示した機関につい
て、低速域に高スワールを得るためにカム71のカムプ
ロフィルを低リフトに設定すると、高速域にあってはそ
の低リフトのため吸入効率が著しく低下してしまい、出
力性能の低下を招く。一方、高速域に吸入効率を向上さ
せようとカム71のカムプロフィルを高リフトに設定す
ると、低速域に期待するほどのスワールが得られなくな
ってしまう。つまり、マッチングによる両立が難しいと
いう問題があった。
【0006】この発明は、このような問題点を解決する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、異なるカ
ムプロフイルを有する第1カムおよび第2カムと、ロッ
カシャフト廻りに揺動可能に支承されかつ前記第1カム
に従って運動するメインロッカアームと、該メインロッ
カアームから独立して揺動可能に支承されかつ前記第2
カムに従って運動するサブロッカアームと、該サブロッ
カアームとメインロッカアームとを係合・分離する連結
部材とを備え、1気筒当たり複数の吸気弁または排気弁
を開閉駆動する内燃機関の可変動弁機構において、前記
複数の吸気弁または排気弁のうちの第1の所定弁とメイ
ンロッカアームとの当接部位にメインロッカアームから
独立して運動可能な弁当接部材を配設すると共に、メイ
ンロッカアームと弁当接部材とを係合・分離する係合部
材を配設し、前記連結部材と係合部材の双方が係合した
状態、双方が分離した状熊、弾結部材または係合部材の
いずれか一方が係合した状態の何れかの状態に運転状熊
に応じて切り換え可能としたことを特徴とする。
【0008】また、第2の発明は、前記複数の吸気弁ま
たは排気弁のうちの前記第1の所定弁および第2の所定
弁は前記メインロッカアームに開閉駆動され、前記第1
カムは前記第2カムよりも低リフトのカムプロフィルに
形成されることを特徴とする。
【0009】また、第3の発明では、前記弁当接部材
は、前記複数の吸気弁または排気弁のうち、第1カムよ
りも高リフトのカムプロフィルに形成された第2カムに
近いところに位置する第1の所定弁について配設される
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】第1の発明によれば、メインロッカアームとサ
ブロッカアームとを係合・分離する連結部材と、メイン
ロッカアームと弁当接部材とを係合・分離する係合部材
の動作の組み合わせによって、第1の所定弁の開閉を休
止する一方で第1カムおよび第2カムのうち何れか低リ
フトのカムプロフィルを有する方のカムにて他の所定弁
を開閉できるので、高スワールが確保される。しかも、
この可変動弁装置は第1の所定弁ならびに他の所定弁を
共に高リフトのカムプロフィルを有するカムにて開閉す
ることもできるので、機関運転状態によっては高充填率
を確保することも可能である。
【0011】また、第2の発明によれば、メインロッカ
アームとサブロッカアームとを分離した状態で、メイン
ロッカアームと弁当接部材とを分離すると、第2の所定
弁を低リフトの第1カムに追従させて開閉できると同時
に第1の所定弁の開閉を休止でき、高スワールが確保さ
れる。
【0012】一方、メインロッカアームとサブロッカア
ームとを係合させた状態で、メインロッカアームと弁当
接部材とを分離すれば、第2の所定弁を高リフトの第2
カムに追従させて開閉できると同時に第1の所定弁を休
止でき、所定のスワールを確保しながらも吸入抵抗を減
少でき、機関の出力を向上できる。
【0013】さらに、メインロッカアームとサブロッカ
アームとを分離した状態で、メインロッカアームと弁当
接部材とを係合すると、第1の所定弁ならびに第2の所
定弁を低リフトの第1カムに追従させて開閉できる。
【0014】そして、メインロッカアームとサブロッカ
アームとを係合させた状態で、メインロッカアームと弁
当接部材とを係合すれば、第1の所定弁ならびに第2の
所定弁を高リフトの第2カムに追従させて開閉でき、高
充填率が確保されて出力の向上が得られる。
【0015】つまり、メインロッカアームとサブロッカ
アームとを係合・分離する連結部材と、メインロッカア
ームと弁当接部材とを係合・分離する係合部材の動作の
組み合わせによって、機関の運転状態に応じた4つの動
弁特性が得られ、第1の所定弁を低リフトの第1カムに
追従させて開閉すると同時に第2の所定弁を休止するこ
とによる高スワールの確保と、第1の所定弁および第2
の所定弁を共に高リフトの第2カムに追従させて開閉す
ることによる高充填率の確保との両立が図られるのであ
る。
【0016】しかも、第1の所定弁および第2の所定弁
が共にメインロッカアームに開閉駆動されることで、第
1の所定弁および第2の所定弁を共に低リフトの第1カ
ムに追従させて開閉することもでき、例えば中速域での
良好な充填効率が得られるのである。
【0017】また、第3の発明によれば、弁当接部材が
配設される第1の所定弁側は、弁当接部材が配設されな
い側、例えば第2の所定弁側に比して剛性の低下を余儀
なくされる場合もあるが、高リフトの第2カムに近い側
に位置する弁について弁当接部材を設ければ、これに加
わる入力荷重が軽減され、弁の安定した開閉を実現でき
る。
【0018】
【実施例】図1〜図7は、1つの気筒に2つの吸気弁
(排気弁は図示しない)を備えたエンジンに対して本発
明を適用した場合の実施例を示している。
【0019】これを説明すると、各気筒には2本の吸気
弁8,9に対応して単一のメインロッカアーム1が設け
られる。メインロッカアーム1の基端は、各気筒に共通
なメインロッカシャフト3を介してシリンダヘッドに揺
動自在に支持される。
【0020】メインロッカアーム1には、シャフト13
にニードルベアリング12を介してローラ14が回転自
在に嵌装され、このローラ14に小作用角の低リフトカ
ム21(第1カム)を転接させるようになっている。
【0021】メインロッカアーム1は平面図上ほぼ矩形
に形成され、メインロッカアーム1にはローラ14と並
んで単一のサブロッカアーム2が設けられる。サブロッ
カアーム2の基端は、サブロッカシャフト16を介して
メインロッカアーム1に相対的に揺動可能に連結され
る。
【0022】サブロッカアーム2は、吸気弁8,9に当
接する部位を持たず、その先端には大作用角の高リフト
カム22(第2カム)に摺接するカムフォロア部23が
円弧状に突出して形成され、その下側にはカムフォロア
部23を高リフトカム22に押付けるロストモーション
スプリング25が介装される。
【0023】メインロッカアーム1には、サブロッカア
ーム2の直下に位置してロストモーションスプリング2
5を介装する円柱状の凹部26が一体形成される。ロス
トモーションスプリング25の下端は凹部26の底面2
6aに着座し、その上端は凹部26に摺動自在に嵌合す
るリテーナ27を介してサブロッカアーム2に一体形成
されたフォロア部28に当接する。
【0024】図4、図5のように、両ロッカアーム1,
2を係合・分離する連結駆動手段として、サブロッカア
ーム2にはプランジャ31(連結部材)を摺動自在に嵌
合させる穴32が、メインロッカアーム1にはプランジ
ャ33,34(連結部材)を摺動自在に嵌合させる穴3
5,36がそれぞれ形成され、プランジャ33の背後に
油室37が画成される一方、プランジャ34の背後にリ
ターンスプリング38が介装される。
【0025】各穴32,35,36は所定位置で互いに
同軸方向に連続し、かつ同一径で形成される。図5のよ
うに油室37に導かれる作動油圧(所定高油圧)により
プランジャ33が穴35,32に、プランジャ31が穴
32,36に渡ってそれぞれ嵌合することにより、メイ
ンロッカアーム1とサブロッカアーム2が一体化するよ
うになっている。この状態では、大作用角の高リフトカ
ム22にメインロッカアーム1が追従する。
【0026】図4のように、リターンスプリング38の
付勢力によりプランジャ33が穴35の一端に当接した
状態では、各プランジャ31,33,34が各穴32,
35,36にそれぞれ収まって、メインロッカアーム1
の揺動を拘束しない。この状態では、小作用角の低リフ
トカム21にメインロッカアーム1が追従するようにな
っている。
【0027】プランジャ34の嵌合する穴36の一端に
は栓体39が圧入され、栓体39には空気抜き孔40が
設けられる。
【0028】油室37に作動油圧を導く油通路41は、
メインロッカアーム1およびメインロッカシャフト3の
内部を通して設けられる。メインロッカアーム1には油
室37に一端が開口すると共に、他端がメインロッカシ
ャフト3に対する軸受面42を貫通する通孔43が形成
され、通孔43の加工端には栓体45が圧入される。メ
インロッカシャフト3の内部にはオイルギャラリ44が
軸方向に形成され、このオイルギャラリ44から通孔4
6および環状溝47を介してメインロッカアーム1の通
孔43と連通している。
【0029】一方、メインロッカアーム1の先端には、
低リフトカム21側つまりローラ14側にて片方の吸気
弁8(第2の所定弁)のステム頂部に当接するアジャス
トスクリュー10がナット11を介して締結される。
【0030】図6、図7のように、高リフトカム22側
つまりサブロッカアーム2側に位置して、メインロッカ
アーム1の先端には、他方の吸気弁9(第1の所定弁)
のステム頂部に当接する押しピストン50(弁当接部
材)が設けられる。
【0031】押しピストン50は、メインロッカアーム
1に形成された穴51に摺動自在に嵌装され、ピストン
50の先端とメインロッカアーム1の間にリターンスプ
リング58が介装される一方、この押しピストン50を
メインロッカアーム1に固定あるいは自由な状態に係合
・分離する係合切換手段が設けられる。
【0032】係合切換手段は、メインロッカアーム1に
プランジャ53(係合部材)を摺動自在に嵌合させる穴
54が、押しピストン50の側部にプランジャ55を摺
動自在に嵌合させる穴56がそれぞれ形成され、プラン
ジャ53の背後に油室57が画成される一方、プランジ
ャ55の背後にリターンスプリング52が介装される。
【0033】穴54,56は所定位置でピストン50の
直交方向に、同一径で形成され、穴56側のピストン5
0の側部は平面に形成される。油室57に導かれる作動
油圧(所定高油圧)によりプランジャ53が穴54,5
6に渡って嵌合することにより、押しピストン50がメ
インロッカアーム1と一体化するようになっている。
【0034】図6、図7のように、リターンスプリング
52の付勢力によりプランジャ53が穴54の一端に当
接した状態では、各プランジャ53,55が各穴54,
56にそれぞれ収まって、押しピストン50の摺動を拘
束しない。この状態では、メインロッカアーム1の動き
が押しピストン50から吸気弁9に伝わらないようにな
っている。
【0035】油室57に作動油圧を導く油通路60は、
前記油通路41と同様にメインロッカアーム1およびメ
インロッカシャフト3の内部を通して設けられる。メイ
ンロッカアーム1には油室57に一端が開口すると共
に、他端がメインロッカシャフト3に対する軸受面42
を貫通する通孔61が形成され、通孔61の加工端には
栓体62が圧入される。メインロッカシャフト3の内部
には前記オイルギャラリ44と並行にオイルギャラリ6
3が形成され、このオイルギャラリ63から通孔および
環状溝64を介してメインロッカアーム1の通孔61と
連通している。
【0036】両オイルギャラリ44,63には、それぞ
れ図示しない制御弁を介してオイルポンプからの油圧が
導かれる。制御弁は、エンジンの回転信号、冷却水の水
温信号、潤滑油の油温信号、過給機による吸気の過給圧
信号、スロットルバルブの開度信号等が入力される図示
しないコントロールユニットによって、運転状態に応じ
て所定高油圧、所定低油圧に切換えるように制御され
る。
【0037】この場合、図8のようにオイルギャラリ4
4にはエンジンの低回転・高負荷時(領域II)ならび
に高回転時(領域IV)に所定高油圧が、オイルギャラ
リ63にはエンジンの中・高回転時(領域III、I
V)に所定高油圧が供給されるようになっている。
【0038】なお、低リフトカム21、高リフトカム2
2は共通のカムシャフトに一体形成される。
【0039】次に作用を説明する。
【0040】エンジンの低回転・低負荷時に、オイルギ
ャラリ44、63には高油圧が供給されず、連結駆動手
段、係合切換手段の各プランジャ31,33,34,5
3,55はそれぞれリターンスプリング38,52の付
勢力によって各穴32,35,36,54,56に収ま
った分離状態に、即ちサブロッカアーム2、押しピスト
ン50はメインロッカアーム1に対してそれぞれ自由な
状態にある。
【0041】このため、メインロッカアーム1は低リフ
トカム21のプロフィルに従って揺動し、片方の吸気弁
8を開閉駆動する一方、押しピストン50が自由なた
め、メインロッカアーム1の動きは他方の吸気弁9には
伝わらず、吸気弁9は休止する。
【0042】これにより、エンジンの低回転・低負荷時
に、一方の吸気弁8のみが低リフトで開閉され、低リフ
トが故に燃焼室へ導入される吸入空気の流速が高まり、
燃焼室に高スワールが生成される。したがって、リーン
空燃比にしても安定した燃焼状態が得られ、燃費の改善
を図れる。
【0043】エンジンの低回転・高負荷時には、オイル
ギャラリ44に高油圧が供給され、連結駆動手段のプラ
ンジャ31が穴36,32に渡って、プランジャ33が
穴32,35に渡って嵌合する、即ちメインロッカアー
ム1とサブロッカアーム2が一体となって揺動する。
【0044】このため、メインロッカアーム1は、サブ
ロッカアーム2と共に高リフトカム22のプロフィルに
従って揺動し、片方の吸気弁8を開閉駆動する。
【0045】これにより、低回転時でも負荷の大きいと
きは、作動側の吸気弁8が高リフトで開閉され、所定の
スワールを確保しながら、吸入抵抗が減少される。した
がって、ややリーン空燃比にして燃費と共に低速トルク
を向上することができ、ドライバビリティを改善でき
る。
【0046】エンジンの中回転域に入ると、オイルギャ
ラリ44に高油圧は供給されず、オイルギャラリ63に
高油圧が供給され、係合切換手段のプランジャ53が穴
54,56に渡って嵌合する、即ち押しピストン50が
メインロッカアーム1と一体となって動く。
【0047】このため、メインロッカアーム1は低リフ
トカム21のプロフィルに従って揺動すると共に、吸気
弁8ならびに押しピストン50を介して吸気弁9を開閉
駆動する。
【0048】これにより、エンジンの中回転時に、両吸
気弁8,9が低リフトで開閉される。したがって、中速
域での良好な吸気充填効率が得られ、理論空燃比等によ
って中速トルクを大幅に向上できる。
【0049】そして、エンジンの高回転時には、両オイ
ルギャラリ44,63に高油圧が供給され、メインロッ
カアーム1が高リフトカム22のプロフィルに従って揺
動すると共に、吸気弁8ならびに押しピストン50を介
して吸気弁9を開閉駆動する。
【0050】これにより、高速域での高い吸気充填効率
が確保され、高速トルク、最高出力を十分に向上でき
る。
【0051】このように、運転状態に応じて4つの動弁
特性を選択できると共に、最適マッチングを行うことが
でき、燃費ならびに出力性能を両立することができる。
なお、図9に領域別の制御内容を示す。
【0052】また、本発明では、係合切換手段の押しピ
ストン50をメインロッカアーム1に高リフトカム22
に近い弁9側に設けている。
【0053】押しピストン50の配設側はスクリューナ
ット10側よりも剛性が下がる場合があり、この場合高
リフトカム22が選択される高回転域には、カム22か
らの入力荷重が増加するので、弁当接部位の変位が大き
くなる。
【0054】このため、押しピストン50を高リフトカ
ム22から遠い側に設けたのでは、カム22からピスト
ン50までの間のメインロッカアーム1の変形が加わっ
て、それだけ弁当接部位の変位が大きくなるが、この場
合高リフトカム22に近い側に設ければ、その間のメイ
ンロッカアーム1の変形が小さくなるため、押しピスト
ン50側のトータルの変位は、他方の弁側の変位と同程
度に抑えられる。
【0055】したがって、両弁の弁当接部位の変位がバ
ランスし、両弁の異常運動の発生を抑制できる。
【0056】なお、本発明は、図10に示した可変動弁
装置、即ちメインロッカアームおよびサブロッカアーム
それぞれに吸気弁または排気弁を当接させたものに適用
することも可能であり、例えばカム71を高リフトに、
カム72を低リフトに設定し、メインロッカアーム75
に弁当接部材および係合部材を配設することで、図9に
おけるIおよびIVの動弁特性を得ることができる。
【0057】
【発明の効果】以上のように第1の発明では、異なるカ
ムプロフィルを有する第1カムおよび第2カムと、ロッ
カシャフト廻りに揺動可能に支承されかつ前記第1カム
に従って運動するメインロッカアームと、該メインロッ
カアームから独立して揺動可能に支承されかつ前記第2
カムに従って運動するサブロッカアームと、該サブロッ
カアームとメインロッカアームとを運転状態に応じて係
合・分離する連結部材とを備え、1気筒当たり複数の吸
気弁または排気弁を開閉駆動する内燃機関の可変動弁機
構において、前記複数の吸気弁または排気弁のうちの第
1の所定弁とメインロッカアームとの当接部位にメイン
ロッカアームから独立して運動可能な弁当接部材を配設
すると共に、メインロッカアームと弁当接部材とを運転
状態に応じて係合・分離する係合部材を配設したので、
第1の所定弁の開閉を休止すると同時に低リフトのカム
プロフィルを有するカムにて他の所定弁を開閉できる一
方、第1の所定弁ならびに第2の所定弁を共に高リフト
のカムプロフィルを有するカムにて開閉することもで
き、高スワールの確保と高充填率の確保とが両立され
る。
【0058】また、第2の発明によれば、前記複数の吸
気弁または排気弁のうちの前記第1の所定弁および第2
の所定弁は前記メインロッカアームに開閉駆動され、前
記第1カムは前記第2カムよりも低リフトのカムプロフ
ィルに形成されるので、上記と同様に高スワールの確保
と高充填率の確保を両立できることは無論のこと、第1
の所定弁および第2の所定弁を共に低リフトの第1カム
に追従させて開閉することが可能となり、例えば中速域
での良好な充填効率が得られる。
【0059】また、第3の発明によれば、前記弁当接部
材は、前記複数の吸気弁または排気弁のうち、第1カム
よりも高リフトのカムプロフィルに形成された第2カム
に近いところに位置する第1の所定弁について配設され
るので、弁の安定した開閉が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】可変動弁装置の平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】連結駆動手段の動作状態図である。
【図6】図1のD−D線断面図である。
【図7】図6のE−E線断面図である。
【図8】制御領域を示すグラフである。
【図9】領域別の制御内容を示す図である。
【図10】従来の可変動弁装置を示す図である。
【符号の説明】
1 メインロッカアーム 2 サブロッカアーム 3 メインロッカシャフト 8 吸気弁(第2の所定弁) 9 吸気弁(第1の所定弁) 16 サブロッカシャフト 21 低リフトカム(第1カム) 22 高リフトカム(第2カム) 31,33,34 プランジャ(連結部材) 37 油室 41 油通路 44 オイルギャラリ 50 押しピストン(弁当接部材) 53,55 プランジャ(係合部材) 57 油室 60 油通路 63 オイルギャラリ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なるカムプロフイルを有する第1カム
    および第2カムと、ロッカシャフト廻りに揺動可能に支
    承されかつ前記第1カムに従って運動するメインロッカ
    アームと、該メインロッカアームから独立して揺動可能
    に支承されかつ前記第2カムに従って運動するサブロッ
    カアームと、該サブロッカアームとメインロッカアーム
    を係合・分離する連結部材とを備え、1気筒当たり複
    数の吸気弁または排気弁を開閉駆動する内燃機関の可変
    動弁機構において、 前記複数の吸気弁または排気弁のうちの第1の所定弁と
    メインロッカアームとの当接部位にメインロッカアーム
    から独立して運動可能な弁当接部材を配設すると共に、
    メインロッカアームと弁当接部材とを係合・分離する係
    合部材を配設し、前記連結部材と係合部材の双方が係合した状態、双方が
    分離した状態、連結部材または係合部材の何れか一方が
    係合した状態の何れかの状態に運転状態に応じて切り換
    え可能とした ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装
    置。
  2. 【請求項2】 前記複数の吸気弁または排気弁のうちの
    前記第1の所定弁および第2の所定弁は前記メインロッ
    カアームに開閉駆動され、前記第1カムは前記第2カム
    よりも低リフトのカムプロフィルに形成されることを特
    徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 【請求項3】 前記弁当接部材は、前記複数の吸気弁ま
    たは排気弁のうち、第1カムよりも高リフトのカムプロ
    フィルに形成された第2カムに近いところに位置する第
    1の所定弁について配設されることを特徴とする請求項
    1または2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
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