JP3476882B2 - エンジンの可変動弁装置 - Google Patents

エンジンの可変動弁装置

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JP3476882B2 JP29706593A JP29706593A JP3476882B2 JP 3476882 B2 JP3476882 B2 JP 3476882B2 JP 29706593 A JP29706593 A JP 29706593A JP 29706593 A JP29706593 A JP 29706593A JP 3476882 B2 JP3476882 B2 JP 3476882B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの低回転時と
高回転時とで弁リフト特性を切換える可変動弁装置の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から低中速運転時のトルクと高速運
転時の出力向上を両立する目的で、運転状態に応じて吸
気弁または排気弁のリフト特性を異ならせ、これによっ
て吸排気のタイミングあるいは吸排気量を制御すること
が知られている。
【0003】この種の可変動弁装置として、例えば特開
平2−42107号公報に開示されたものがある。
【0004】これについて説明すると、その揺動先端が
弁に当接する低速用ロッカアームと、この低速用ロッカ
アームの片側に隣接して弁との当接部位を持たない高速
用ロッカアームとが共通のロッカシャフトに揺動可能に
支持され、低速用ロッカアームには低速カムが、高速用
ロッカアームには低速カムよりも開弁角度またはバルブ
リフト(弁の最大リフト量)が大きくなるプロフィール
を有する高速カムがそれぞれ摺接される。
【0005】さらに、ロッカシャフトから所定の距離だ
け離れた揺動部位においてロッカシャフトと平行な方向
には、作動油圧に応動するプランジャが嵌合穴に嵌まり
あるいは嵌合穴から抜けることで2つのロッカアームが
連結されたりその連結が解かれたりする。
【0006】高速カムが弁の開閉に携わる高速運転時に
低速用ロッカアームは高速用ロッカアームと一体となっ
て揺動し、低速カムは低速用ロッカアームから浮き上が
って空転するため、低速カムに低速用ロッカアームが追
従する限界回転数は高速カムに高速用ロッカアームが追
従する限界回転数より低く設定されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラン
ジャに作用する油圧を制御するバルブ等の作動不良によ
り、高速運転時に低速カムが弁の開閉に携わる可能性が
あり、この場合、低速カムのプロフィールに対して低速
用ロッカアームが追従しなくなり、動弁系の耐久性を低
下させる原因になったり、低速用ロッカアームと低速カ
ムの間で打音が生じるという問題点が考えられる。
【0008】本発明は上記の問題点に着目し、エンジン
の可変動弁装置において、カムの切換え作動不良時にお
けるフェイルセーフ機能を持たせることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定のフュー
エルカット回転数に達すると燃料の供給が停止されてエ
ンジンの最高回転数が前記フューエルカット回転数に規
制されるエンジンに適用され、吸気弁または排気弁を作
動させる低速カムと、前記吸気弁または排気弁を作動さ
せる高速カムと、弁の開閉作動に携わるカムを運転条件
に応じて切換えるカム切換機構と、を気筒毎に備えた
気筒エンジンの可変動弁装置において、低速カム作動時
のバルブ側等価慣性質量とバルブスプリングが弁に付与
するバネ荷重と低速カムに追従する弁の最大負加速度と
で定まる低速カム作動時の限界回転数および高速カム作
動時のバルブ側等価慣性質量とバルブスプリングが弁に
付与するバネ荷重と高速カムに追従する弁の最大負加速
度とで定まる高速カム作動時の限界回転数を共に前記フ
ューエルカット回転数以上に設定する。第2の発明は、
第1の発明において、前記低速カム作動時の限界回転数
は、前記高速カム作動時の限界回転数より高く設定す
る。
【0010】
【作用】例えば低速運転時に弁の開閉に携わる低速カム
に対してロッカアーム等で構成されるカム切換機構が追
従する限界回転数N1を、高速運転時に弁の開閉に携わ
る高速カムに対してカム切換機構が追従する限界回転数
2と共にエンジンの常用域における最高回転数以上に
設定することにより、万一制御系等に作動不良が起き
て、高速運転時まで低速カムが弁の開閉に携わる場合、
高速運転時まで低速カムのカム面に対してメインロッカ
アームを追従させ、ロッカアーム等と低速カムの間で打
音が生じることを防止するとともに、二次故障を招くこ
とを回避できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0012】図1、図2、図3は、1つの気筒について
同一の機能を有する2つの弁(吸気弁、排気弁のいずれ
でも良く、図示のものは吸気弁とする)を備えた多気筒
エンジンに対して本発明を適用した場合の実施例を示し
ている。
【0013】これについて説明すると、各気筒には2本
の吸気弁9に対応して単一のメインロッカアーム1が設
けられる。メインロッカアーム1の基端は各気筒に共通
なメインロッカシャフト3を介してシリンダヘッドに揺
動自在に支持され、メインロッカアーム1の先端には吸
気弁9のステム頂部を当接させるアジャストスクリュ1
0がナット11を介して締結される。
【0014】メインロッカアーム1にはシャフト13に
ニードルベアリング12を介してローラ14が回転自在
に連結され、このローラ14に低速カム21を転接させ
るようになっている。
【0015】メインロッカアーム1は平面図上ほぼ矩形
に形成され、メインロッカアーム1にはローラ14と並
んで単一のサブロッカアーム2が設けられる。このサブ
ロッカアーム2の基端はサブロッカシャフト16を介し
てメインロッカアーム1に相対的な回転可能に連結され
る。サブロッカシャフト16はサブロッカアーム2に形
成された穴17に摺動可能に嵌合する一方、各メインロ
ッカアーム1に形成された穴18に圧入されている。
【0016】サブロッカアーム2は吸気弁9に当接する
部位を持たず、その先端には高速カム22に摺接するカ
ムフォロア部23が円弧状に突出して形成され、その下
側にはこのカムフォロア部23を高速カム22に押し付
けるロストモーションスプリング25が介装される。
【0017】メインロッカアーム1にはサブロッカアー
ム2の直下に位置してロストモーションスプリング25
を介装する円柱状の凹部26が一体形成される。コイル
状のロストモーションスプリング25の下端は凹部26
の底面26aに着座し、その上端は凹部26に摺動自在
に嵌合するリテーナ27を介してサブロッカアーム2に
一体形成されたフォロア部28に当接する。
【0018】図4に示すように、両ロッカアーム1,2
の相対回転を係止するため、サブロッカアーム2にはプ
ランジャ31を摺動自在に嵌合させる穴32が形成さ
れ、メインロッカアーム1にはプランジャ33,34を
摺動自在に嵌合させる穴35,36がそれぞれ形成さ
れ、プランジャ33の背後に油室37が画成される一
方、プランジャ34の背後にリターンスプリング38が
介装される。
【0019】プランジャ34の嵌合する穴36の一端に
は栓体39が圧入され、栓体39には空気抜き孔40が
開口する。
【0020】油室37に作動油圧を導く油通路41はメ
インロッカアーム1およびメインロッカシャフト3の内
部を通して設けられる。メインロッカアーム1には油室
37に一端が開口するとともに、他端がメインロッカシ
ャフト3に対する軸受面42を貫通する通孔43が形成
され、通孔43の一端には栓体45が圧入される。ロッ
カシャフト3の内部にはオイルギャラリ44が軸方向に
形成され、このオイルギャラリ44から通孔46および
環状溝47を介してメインロッカアーム1の通孔43と
連通している。
【0021】オイルギャラリ44には図示しない切換弁
を介してオイルポンプの吐出油圧が所定の高速運転時に
導かれる。切換弁の作動を電子制御するコントロールユ
ニットはエンジン回転信号、冷却水温信号、潤滑油の温
度信号、過給機による吸気の過給圧力信号、スロットル
バルブの開度信号等を入力して、これらの検出値に基づ
いてエンジントルクの急激な変動を抑えつつ、後述する
低速カム21と高速カム22の切換えを円滑に行うよう
になっている。
【0022】低速カム21とこれに隣接する高速カム2
2はそれぞれ共通のカムシャフトに一体形成され、エン
ジンの低回転時と高回転時において要求される弁リフト
特性を満足するように異なる形状(大きさが異なる相似
形も含む)に形成されている。つまり、高速カム22は
低速カム21と比べ、バルブリフトもしくは開弁角度
(開弁期間)の少なくとも一方を大きくするプロフィー
ルを有している。ここでは、バルブリフト、開弁角度を
共に大きくしてある。
【0023】エンジンの低速運転時、メインロッカアー
ム1は低速カム21のプロフィールに従って揺動し、各
吸気弁9を開閉駆動する。このとき、サブロッカアーム
2は高速カム22によって揺動されるものの、図4のa
図に示すように、リターンスプリング38の付勢力によ
り各プランジャ33,31,34が各穴35,32,36に
それぞれ収まって、メインロッカアーム1の揺動を拘束
しない。
【0024】これに対して、エンジンの高速運転時に作
動油圧がオイルギャラリ44および油通路41を介して
油室37に導かれると、図4のb図に示すように、各プ
ランジャ33,31,34はリターンスプリング38に抗
して移動し、プランジャ33が各穴35,32に渡って
嵌合するとともに、プランジャ34が各穴32,36に
渡って嵌合することにより、2つのロッカーアーム1,
2が一体となって揺動する。ここに、高速カムは低速カ
ムに比較して、弁の開き角度およびリフト量が共に大と
なるように形成されているから、サブロッカアーム2と
一体化した揺動時はメインロッカーアーム1のローラ1
4が低速カム21から浮き上がり、各吸気弁9は高速カ
ム22のプロフィールに従って開閉駆動され、弁の開き
角度およびリフト量が共に大きくなる。 一方、エンジンが高回転域から再び低回転域に移ると、
切換弁の作動により油室37に導かれる油圧が低下し、
リターンスプリング38の弾性復元力により各プランジ
ャ33,31,34が元の位置に移動して、メインロッカ
ーアーム1の拘束が解除される。
【0025】そして本発明の要旨とするところである
が、低速カム21と高速カム22に対してメインロッカ
アーム1とサブロッカアーム2がそれぞれ追従する限界
回転数N1,N2が共にエンジンの常用域における最高回
転数以上となるように、略等しく設定する。
【0026】このエンジンでは、所定のフューエルカッ
ト回転数N4に達すると燃料の供給が停止され、それ以
上の回転上昇を規制しているが、この実施例では上記エ
ンジンの常用域における最高回転数をフューエルカット
回転数N4と定め、上記各限界回転数N1,N2を共にフ
ューエルカット回転数N4以上に設定する。
【0027】メインロッカアーム1がサブロッカアーム
2と一体となって揺動する高速カム作動時において、高
速カム22のカム面に対してサブロッカアーム2が離れ
ずに摺接する限界回転数N2は次式により略算すること
ができる。
【0028】
【数1】
【0029】ただし、m2は高速カム作動時のバルブ側
等価慣性質量(kg)であり、次式で算出される。
【0030】 m2=mv+mr+ms/3+Ir2/b2 … mvは吸気弁9の質量(kg)、mrは吸気弁9に取付
けられるリテーナ7およびコッタ(図示せず)の質量
(kg)、msはバルブスプリング8の質量(kg)で
ある。
【0031】Ir2は、サブロッカアーム2が一体とな
ったロッカアーム1のメインロッカシャフト3に対する
慣性モーメント(kg・mm2)である。
【0032】bはメインロッカシャフト3の中心と吸気
弁9の中心線との距離(mm)である。
【0033】F2は、バルブスプリング8が吸気弁9に
付与するバネ荷重(N)である。
【0034】y″2maxは、図5に示すように、高速カム
22に追従する吸気弁9の最大負加速度(mm/rad
2)である。
【0035】メインロッカアーム1がサブロッカアーム
2と独立して揺動する低速カム作動時において、低速カ
ム21のカム面に対してメインロッカアーム1が離れず
に摺接する限界回転数N1は次式により略算することが
できる。
【0036】
【数2】
【0037】ただし、m1は低速カム作動時のバルブ側
等価慣性質量であり、次式で算出される。
【0038】 m1=mv+mr+ms/3+Ir1/b2 … Ir1は、サブロッカアーム2が独立して揺動するロッ
カアーム1のメインロッカシャフト3に対する慣性モー
メント(kg・mm2)である。すなわち、サブロッカ
アーム2とロストモーションスプリング25およびリフ
タ26を除いた慣性モーメント(kg・mm2)に等し
い。
【0039】cはメインロッカシャフト3の中心とリフ
タ26の中心線との距離(mm)である。
【0040】fは、ロストモーションスプリング25が
サブロッカアーム2に付与するバネ荷重(N)である。
【0041】y″1maxは、低速カム21に追従する吸気
弁9の最大負加速度(mm/rad2)である。
【0042】メインロッカアーム1がサブロッカアーム
2と独立して揺動する低速カム作動時において、高速カ
ム22のカム面に対してサブロッカアーム2が離れずに
摺接する限界回転数N1′は次式により略算することが
できる。
【0043】
【数3】
【0044】ただし、m3はサブロッカアーム2の可動
部質量とリフタ26の質量とロストモーションスプリン
グ25の質量に1/3を乗じたものの和(kg)と略等
しい。
【0045】y″3maxは、高速カム22のカムリフト曲
線の最大負加速度(mm/rad2)である。
【0046】したがって、低速カム21と高速カム22
に対してメインロッカアーム1とサブロッカアーム2が
それぞれ追従する限界回転数を略等しくするために、N
2≒N1≒N1′の関係に設定する。
【0047】ところが、従来は図6に実線で示すよう
に、低速カム21は高速カム22に比べて開弁角度が大
幅に小さく設定されているため、最大負加速度|y″
1max|は|y″2max|より大きい値となり、限界回転数
1がN2より小さい値となっていた。また、限界回転数
1′もN1よりおおきくするだけの格別の意味がなく、
2より小さい値になっていた。具体的には、図7の表
に示すように、高速カム22は開弁角度が280°、バ
ルブリフトが11mmに設定され、吸気弁9が高速カム
22に追従する限界回転数N2が9000rpmとなっ
ているのに対して、従来装置における低速カムは開弁角
度が220°、バルブリフトが8mmに設定され、吸気
弁9が低速カムに追従する限界回転数N1が7000r
pmとなっている。
【0048】これに対処する一つの手段として、図6に
破線で示すように、低速カム21の開弁角度を比較的大
きく設定する。
【0049】これに対処する他の手段として、図6に1
点鎖線で示すように、低速カム21のバルブリフトを比
較的小さく設定する。
【0050】なお、図6には排気弁を開閉する低速カム
と高速カムのリフト特性も示している。
【0051】具体的には、図7の表に示すように、第一
実施例として、低速カム21の開弁角度を250°、バ
ルブリフトを8mmに設定し、吸気弁9が低速カム21
に追従する限界回転数N1が9400rpmとする。
【0052】第二実施例として、低速カム21の開弁角
度を220°、バルブリフトを6mmに設定し、吸気弁
9が低速カム21に追従する限界回転数N1が9200
rpmとする。
【0053】このようにして、低速カム21に対してメ
インロッカアーム1が追従する限界回転数N1を、高速
カム22に対してサブロッカアーム2が追従する限界回
転数N2と同等に設定することにより、万一油圧を制御
する切換弁等の作動不良が起きて、一部の気筒で高速運
転時まで低速カム21が吸気弁9の開閉に携わる場合、
低速カム21のカム面に対してメインロッカアーム1を
追従させ、メインロッカアーム1と低速カム21の間で
打音が生じることを防止するとともに、この動弁系に二
次故障を招くことを回避できる。
【0054】また、高速カム22に対してサブロッカア
ーム2がロストモーションスプリング25を介して追従
する限界回転数N1′を、高速カム22に対してサブロ
ッカアーム2が追従する限界回転数N2と同等に設定す
ることにより、万一油圧を制御する切換弁等の作動不良
が起きて、高速運転時に低速カム21が吸気弁9の開閉
に携わる場合、高速カム22のカム面に対してサブロッ
カアーム2を追従させ、サブロッカアーム2と高速カム
22の間で打音が生じることを防止できる。
【0055】図8は、エンジンの出力特性を示している
が、第一実施例の場合、低速カム21の開弁角度を比較
的大きく設定することにより、低速運転時の発生出力は
若干低下するものの、中速運転時の発生出力は上昇し、
低速カム21から高速カム22に切換える回転数域にお
いて発生出力が落ち込むことを抑えられる。第二実施例
の場合は、低速カム21のバルブリフトを比較的小さく
設定することにより、逆に低速運転時の発生出力が上昇
する。
【0056】なお、弁の開閉作動に携わるカムを切換え
るカム切換機構は、前記実施例のように円柱状のプラン
ジャ33,34を備える構造に限定されるものではな
い。
【0057】以上説明したように本発明は、所定のフュ
ーエルカット回転数に達すると燃料の供給が停止されて
エンジンの最高回転数が前記フューエルカット回転数に
規制されるエンジンに適用され、吸気弁または排気弁を
作動させる低速カムと、前記吸気弁または排気弁を作動
させる高速カムと、弁の開閉作動に携わるカムを運転条
件に応じて切換えるカム切換機構と、を気筒毎に備えた
多気筒エンジンの可変動弁装置において、低速カム作動
時のバルブ側等価慣性質量とバルブスプリングが弁に付
与するバネ荷重と低速カムに追従する弁の最大負加速度
とで定まる低速カム作動時の限界回転数および高速カム
作動時のバルブ側等価慣性質量とバルブスプリングが弁
に付与するバネ荷重と高速カムに追従する弁の最大負加
速度とで定まる高速カム作動時の限界回転数を共に前記
フューエルカット回転数以上に設定したため、万一制御
系等に作動不良が起きて、高速運転時まで本来低速運転
時に用いられる低速カムが弁の開閉に携わる場合に、高
速運転時まで低速カムのカム面に対してメインロッカア
ームを追従させ、ロッカアーム等と低速カムの間で打音
が生じることを防止するとともに、動弁系に二次故障を
招くことを回避できる。また、低速カム作動時の限界回
転数は、高速カム作動時の限界回転数より高く設定す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す動弁系の平面図。
【図2】同じく図1のX−X線に沿う断面図。
【図3】同じく図1のY−Y線に沿う断面図。
【図4】同じく図1のZ−Z線に沿う断面図。
【図5】同じくバルブリフトおよび加速度等を示す線
図。
【図6】同じくバルブリフトを示す線図。
【図7】同じく開弁角度、バルブリフト、限定回転数の
設定例を示す表。
【図8】同じくエンジンの出力特性を示す線図。
【符号の説明】
1 メインロッカアーム 2 サブロッカアーム 9 吸気弁 21 低速カム 22 高速カム 25 ロストモーションスプリング 33 プランジャ 34 プランジャ 41 油通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹村 信一 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 後藤 徹朗 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−45960(JP,A) 特開 平2−42105(JP,A) 特開 昭64−19131(JP,A) 特開 昭61−76711(JP,A) 特開 平4−203404(JP,A) 特開 昭63−1727(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 13/00 301

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のフューエルカット回転数に達すると
    燃料の供給が停止されてエンジンの最高回転数が前記フ
    ューエルカット回転数に規制されるエンジンに適用さ
    れ、吸気弁または排気弁を作動させる低速カムと、前記
    吸気弁または排気弁を作動させる高速カムと、弁の開閉
    作動に携わるカムを運転条件に応じて切換えるカム切換
    機構と、を気筒毎に備えた多気筒エンジンの可変動弁装
    置において、 低速カム作動時のバルブ側等価慣性質量とバルブスプリ
    ングが弁に付与するバネ荷重と低速カムに追従する弁の
    最大負加速度とで定まる低速カム作動時の限界回転数お
    よび高速カム作動時のバルブ側等価慣性質量とバルブス
    プリングが弁に付与するバネ荷重と高速カムに追従する
    弁の最大負加速度とで定まる高速カム作動時の限界回転
    数を共に前記フューエルカット回転数以上に設定したこ
    とを特徴とする多気筒エンジンの可変動弁装置。
  2. 【請求項2】低速カム作動時の限界回転数は、高速カム
    作動時の限界回転数より高く設定したことを特徴とする
    請求項1に記載の多気筒エンジンの可変動弁装置。
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