JP2755025B2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

内燃機関の動弁装置

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JP2755025B2
JP2755025B2 JP5791392A JP5791392A JP2755025B2 JP 2755025 B2 JP2755025 B2 JP 2755025B2 JP 5791392 A JP5791392 A JP 5791392A JP 5791392 A JP5791392 A JP 5791392A JP 2755025 B2 JP2755025 B2 JP 2755025B2
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真一 村田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用エンジ
ンに設けられた吸気バルブ及び排気バルブの作動制御を
行なう内燃機関の動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用エンジンにおける吸・
排気弁の開閉制御は、エンジンの回転数及びアクセルの
踏み込み量から得られる運転状態に対応して開閉時期が
設定される。
【0003】ところで、上述した弁装置にあっては、運
転状態に応じて低速時には燃費の低減を図り、また、高
速時には効率的な吸・排気が行なえるようにするための
工夫がされている。
【0004】そして、上述した工夫の一つとして、例え
ば、OHC式の弁装置において、カムシャフトと駆動プ
ーリーとの間にカムシャフトと一体のバネを内蔵し、ク
ランクシャフトの動きに応じてカムシャフトの位相を、
カムシャフトを少しねじることで変えてエンジンの負荷
状態に応じた開閉タイミングあるいは開閉用リフトを変
化させる構造がある(例えば、株式会社グランプリ出版
発行、「メカニズム研究図鑑・エンジン編」、第47頁
「可変バルブタイミング」の欄)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構造にあっては、カムシャフトの位相変化を起こさせ
るための構造が複雑であると共に、バネの撓み変形力に
依存することになるので位相変化量が不安定であるばか
りでなく、その変化量を保持する機構が新たに必要とな
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は、低速用カム及び高速用カムが装着さ
れたカムシャフトと、前記カムシャフトに平行に配置さ
れたロッカーシャフトと、基端が前記ロッカーシャフト
に一体に取付けられ揺動端が吸気あるいは排気バルブの
上端部に対向するメインロッカーアームと、基端が前記
ロッカーシャフトに回転可能に枢着され前記低速用カム
と当接するローラベアリングが揺動端に設けられた第1
のサブロッカーアームと、基端が前記ロッカーシャフト
に回転可能に枢着され前記高速用カムと当接するローラ
ベアリングが揺動端に設けられた第2のサブロッカーア
ームと、前記第1及び第2のサブロッカーアームの直径
方向における中心位置からの一方に向けて貫通する係合
孔と、前記ロッカーシャフトの軸心部に軸方向に沿って
形成された油圧通路と、前記ロッカーシャフトの内部に
前記油圧通路と直交する状態に形成され前記カムのベー
ス円が前記ローラベアリングに対向した際に前記係合孔
と対向する貫通孔と、前記貫通孔内に設けられ、該貫通
孔と前記係合孔との間を突没可能とされ、通常時、頭部
を前記貫通孔内に位置させもしくは前記係合孔内に位置
させる態位のいずれか一方が設定され、前記油圧通路へ
の油圧変化に応じて前記態位が解除されるロックピン
と、前記油圧通路に接続する油路を有し内燃機関の低
速、高速運転に応じて該油圧通路への油圧設定を行なう
油圧制御手段とを備え、前記係合孔の前記係合孔の蓋を
板金で形成し、該蓋をスナップリングにより前記サブロ
ッカーアームに固定したことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明によれば、内燃機関の運転状態に応じて
油圧通路内の圧力を設定することで、ロッカーシャフト
内のロックピンの突没設定を行って、第1あるいは第2
のサブロッカーアームを選択的にロッカーシャフトと一
体化若しくは一体化を解除したり、さらにはこれら両サ
ブロッカーアームをロッカーシャフトに対して駆動力の
伝達が断状態に設定されて休筒設定が行われる。係合孔
に荷重が加わった際の変形に、板金製の蓋の形状も追従
して変形する。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0009】図1に本発明の一実施例に係る内燃機関の
動弁装置を表すシリンダヘッドの要部(図2のA−A)
断面、図2にシリンダヘッドの中央(図10のB−B)
断面、図3に休筒機構付の動弁装置の平面、図4に図3
のC−C断面、図5に図3のD−D断面、図6にその動
弁装置の分解斜視、図7に動弁装置の切換機構を表す断
面、図8に動弁装置の油圧経路、図9に切替機構の作動
説明、図10に休筒機構なしの動弁装置の断面、図11
にシリンダヘッドの平面を示す。
【0010】本実施例の内燃機関はシリンダヘッドにカ
ムシャフトが2本あるダブル・オーバー・ヘッド・カム
シャフト式のエンジン(DOHC)であって、吸気が2
バルブ、排気が2バルブの4気筒エンジンである。
【0011】図3乃至図5、図11に示すように、シリ
ンダヘッド11にはその長手方向に沿って互いに平行を
なす一対の吸気用カムシャフト12と排気用カムシャフ
ト13とが配設され、それぞれ各気筒ごとに小リフト量
をもつ低速用カム14と大リフト量をもつ高速用カム1
5が一体に形成されている。そして、この一対のカムシ
ャフト12,13はカムシャフトハウジング16の上部
と複数のカムキャップ17によって挾持された状態でボ
ルト18,19によってシリンダヘッド11の上部に固
定されることで、シリンダヘッド11に回転自在に支持
される。
【0012】また、シリンダヘッド11にはその長手方
向に沿って互いに平行をなし、且つ、一対のカムシャフ
ト12,13と平行をなす一対の吸気用ロッカーシャフ
ト21と排気用ロッカーシャフト22がそれぞれ気筒ご
とに配設されている。そして、この一対のロッカーシャ
フト21,22はカムシャフトハウジング16の下部と
複数のロッカーシャフトキャップ23によって挾持され
た状態でボルト19,24によってシリンダヘッド11
の下部に固定されることで、シリンダヘッド11に回転
自在に支持される。なお、シリンダヘッド11の上部に
はシリンダヘッドカバー25が固定されている。
【0013】各ロッカーシャフト21,22には高速運
転用のバルブ開閉タイミングと低速運転用のバルブ開閉
タイミングとに切り換えられる動弁装置と高速運転用の
バルブ開閉タイミングと低速運転用のバルブ開閉タイミ
ングとに切り換えられると共に低負荷運転時に休筒でき
る動弁装置とが装着されている。即ち、図11に示すよ
うに、4気筒のうち上下の2気筒の動弁装置31は休筒
機構を有し、中央の2気筒の動弁装置32は休筒機構を
有していない。
【0014】ここで休筒機構付の動弁装置31について
説明する。図6に示すように、排気用ロッカーシャフト
22には平面視がT字形状をしたメインロッカーアーム
33とその両側に第1及び第2サブロッカーアームとし
て低速用ロッカーアーム34及び高速用ロッカーアーム
35が装着されている。メインロッカーアーム33はそ
の基端が、例えば、スプライン結合などによってロッカ
ーシャフト22に一体に固結され、その揺動端にはアジ
ャストスクリュー36がアジャストナット37によって
取付けられ、アジャストスクリュー36の下端部が後述
する排気バルブ80の上端部に当接している。
【0015】一方、低速用ロッカーアーム34はその基
端がロッカーシャフト22に枢着されて回転自在に支持
され、その揺動端にはローラベアリング38が取付けら
れており、ローラベアリング38には低速用カム14が
係合できるようになっている。また、高速用ロッカーア
ーム35も同様にその基端がロッカーシャフト22に枢
着されて回転自在に支持され、その揺動端にはローラベ
アリング39が取付けられてており、ローラベアリング
39には高速用カム15が係合できるようになってい
る。
【0016】更に、図5に示すように、低速用ロッカー
アーム34及び高速用ロッカーアーム35にはローラベ
アリング38,39が取付けられた揺動端とは反対側に
それぞれアーム部40,41が一体に形成され、このア
ーム部40,41にはロストモーション42,43が作
用している。ロストモーション42,43はカムキャッ
プ17に固定されたシリンダ44及びプランジャ45、
圧縮スプリング46によって構成され、プランジャ45
の先端部がアーム部40,41を押圧し、図5において
左側に示す各ロッカーアーム34,35を時計回り方向
に、右側に示す各ロッカーアーム34,35を反時計回
り方向にそれぞれ付勢している。
【0017】従って、通常、低速用ロッカーアーム34
及び高速用ロッカーアーム35はロストモーション4
2,43によってローラベアリング38,39がカムシ
ャフト13の低速用カム14及び高速用カム15の外周
面に当接した状態となっており、カムシャフト13が回
転すると、各カム14,15が作用して低速用ロッカー
アーム34及び高速用ロッカーアーム35を揺動するこ
とができるようになっている。
【0018】図7に示すように、低速用ロッカーアーム
34及び高速用ロッカーアーム35は切換機構50によ
ってロッカーシャフト22と一体に回転することができ
るようになっている。ロッカーシャフト22には低速用
ロッカーアーム34に対応する位置にその径方向に沿っ
て貫通孔51が形成され、この貫通孔51にはロックピ
ン52が移動自在に装着されると共に、付勢手段受座と
してのスプリングシート53によって支持された付勢手
段としての圧縮スプリング54によって一方方向に付勢
されている。一方、低速用ロッカーアーム34にはロッ
カーシャフト22の貫通孔51に対応する位置に係合孔
55が形成され、この係合孔55に圧縮スプリング54
によって付勢されたロックピン52の頭部が係合してい
る。そして、ロッカーシャフト22にはその軸方向に沿
って貫通孔51に連通する油圧通路56が形成され、ロ
ックピン52にはこの油圧通路56に連通すると共に係
合孔55に係合する側に開口する油路57が形成されて
いる。
【0019】低速用ロッカーアーム34の構成を図12
乃至図18に基づいて更に詳細に説明する。図12に図
5中の矢印X部の詳細、図13に図12中の矢印Z部の
詳細、図14に蓋の断面、図15にスナップリングの斜
視、図16にロッカーシャフトの断面、図17に貫通孔
を表わすロッカーシャフトの断面、図18に低速用ロッ
カーアーム34を反転させた状態の切換機構の断面を示
してある。
【0020】図12及び図13に示すように、係合孔5
5には蓋201が嵌合され、蓋201はスナップリング
202によって低速用ロッカーアーム34に固定されて
いる。蓋201は板金製で、図14に示すように、底面
の縁201aは角度αで傾斜している。蓋201の上辺
が図15に示したスナップリング202により低速用ロ
ッカーアーム34に固定されている。
【0021】低速用ロッカーアーム34が低速用カム1
4によって回動すると、係合孔55はロックピン52に
より引張りの繰り返し荷重を受け、弾性変形が繰り返さ
れる。蓋201は板金製のため、係合孔55の変形に追
従して変形し、蓋201が外れたり、低速用ロッカーア
ーム34に亀裂や隙間が生じることがない。
【0022】図12及び図16,図17に示すように、
貫通孔51の内周には、油圧通路56からの圧油を油路
56からの圧油を油路57に案内する油通路203が形
成されている。従って、ロックピン52を円柱状とする
ことができ、ロックピン52の折損を防止して信頼性を
向上させることができる。
【0023】図16に示すように、ロックピン52のス
プリングシート53の径Tは係合孔55に挿入される頭
部の径tよりも大きく設定されている。これにより、図
18に示すように、組立時等に低速用ロッカーアーム3
4を反転させてスプリングシート53と係合孔55を対
向させても、圧縮スプリング54の付勢力によってスプ
リングシート53が係合孔55内に嵌合することがな
い。
【0024】一方、ロッカーシャフト22には高速用ロ
ッカーアーム35に対応する位置にその径方向に沿って
貫通孔58が形成され、この貫通孔58にはロックピン
59が移動自在に装着されると共に、圧縮スプリング6
0によって一方方向に付勢されている。一方、高速用ロ
ッカーアーム35にはロッカーシャフト22の貫通孔5
8に対応する一に係合孔61が形成され、ロックピン5
9は圧縮スプリング60によって係合孔59から抜け出
ている。そして、ロッカーシャフト22にはその軸方向
に沿って貫通孔58に連通する油圧通路62が形成され
ると共に貫通孔58の係合孔59とは反対側の端部に連
通する油路63が形成されている。
【0025】而して、通常、図9(a)に示すように、
低速用ロッカーアーム34は圧縮スプリング54によっ
て付勢されたロックピン52が係合孔55に係合するこ
とでロッカーシャフト22と一体となり、このロッカー
シャフト22を介してメインロッカーアーム33と共に
回転できるようになっている。一方、高速用ロッカーア
ーム35は圧縮スプリング60によって付勢されたロッ
クピン59が係合孔61から抜け出ており、ロッカーシ
ャフト22との係合は解除されてこのロッカーシャフト
22と一体に回転しないようになっている。従って、低
速用カム14及び高速用カム15は低速用ロッカーアー
ム34及び高速用ロッカーアーム35を揺動させるが、
低速用ロッカーアーム34の伝達された駆動力のみがロ
ッカーシャフト22を介してメインロッカーアーム33
に伝達され、このメインロッカーアーム33を揺動する
ことができるようになっている。
【0026】そして、ロッカーシャフト22の各油圧通
路56,62に油圧を供給すると、図9(b)に示すよ
うに、低速用ロッカーアーム34にあっては、圧油が油
路57を介して貫通孔51の係合孔55側に流れ、ロッ
クピン52を圧縮スプリング54の付勢力に抗して係合
孔55から抜き出す。すると、低速用ロッカーアーム3
4とロッカーシャフト22との係合が解除されて一体に
回転しないようになる。一方、高速用ロッカーアーム3
5にあっては、圧油が油路63を介して貫通孔58の係
合孔61とは反対側に流れ、ロックピン59を圧縮スプ
リング54の付勢力に抗して係合孔61に係合させる。
すると、高速用ロッカーアーム35とロッカーシャフト
22が係合し、両者が一体に回転できるようになる。従
って、低速用カム14及び高速用カム15は低速用ロッ
カーアーム34及び高速用ロッカーアーム35を揺動さ
せるが、高速用ロッカーアーム35の伝達された駆動力
のみがロッカーシャフト22を介してメインロッカーア
ーム33に伝達され、このメインロッカーアーム33を
揺動することができるようになっている。
【0027】また、ロッカーシャフト22の油圧通路5
6のみに油圧を供給すると、図9(c)に示すように、
低速用ロッカーアーム34にあっては、圧油が貫通孔5
1の係合孔55側に流れてロックピン52を係合孔55
から抜き出し、低速用ロッカーアーム34とロッカーシ
ャフト22との係合が解除されて一体に回転しないよう
になる。一方、高速用ロッカーアーム35にあっては、
圧縮スプリング60によってロックピン59が係合孔6
1から抜け出てロッカーシャフト22との係合は解除さ
れており、両者は一体に回転しない。従って、低速用カ
ム14及び高速用カム15は低速用ロッカーアーム34
及び高速用ロッカーアーム35を揺動させるが、その駆
動力はロッカーシャフト22には伝達されず、メインロ
ッカーアーム33は作動せずに休筒状態とすることがで
きるようになっている。
【0028】また、休筒機構なしの動弁装置32におい
て、図10に示すように、排気用ロッカーシャフト22
には平面視がT字形状をした低速用ロッカーアーム64
及び高速用ロッカーアーム65が装着されている。低速
用ロッカーアーム64はその基端がロッカーシャフト2
2に一体に固結されている。そして、低速用ロッカーア
ーム64の揺動端にはローラベアリング66が取付けら
れて低速用カム14が係合できるようになっていると共
に、アジャストスクリュー67がアジャストナット68
によって取付けられ、アジャストスクリュー67の下端
部が後述する排気バルブ80の上端部に当接している。
【0029】一方、高速用ロッカーアーム65はその基
端がロッカーシャフト22に枢着されて回転自在に支持
され、その揺動端にはローラベアリング69が取付けら
れてており、ローラベアリング69には高速用カム15
が係合できるようになっている。また、高速用ロッカー
アーム65にはローラベアリング69が取付けられた揺
動端とは反対側にアーム部70が一体に形成され、この
アーム部70にはロストモーション71が作用し、高速
用ロッカーアーム65を一方方向に付勢している。更
に、高速用ロッカーアーム65は切換機構72によって
ロッカーシャフト22と一体に回転することができるよ
うになっている。即ち、ロッカーシャフト22には高速
用ロッカーアーム65に対応する位置に貫通孔73が形
成され、ロックピン74が移動自在に装着されると共に
圧縮スプリング75によって付勢支持されている。一
方、高速用ロッカーアーム65には係合孔76が形成さ
れ、ロックピン74は圧縮スプリング75によって係合
孔76から抜け出ている。そして、ロッカーシャフト2
2にはその軸方向に沿って貫通孔73に連通する油圧通
路77が形成されると共に貫通孔73の係合孔76とは
反対側の端部に連通する油路78が形成されている。
【0030】而して、通常、高速用ロッカーアーム65
は圧縮スプリング75によってロックピン74が係合孔
76から抜け出ており、ロッカーシャフト22との係合
は解除されてこのロッカーシャフト22と一体に回転し
ないようになっている。従って、低速用カム14及び高
速用カム15は低速用ロッカーアーム64及び高速用ロ
ッカーアーム65を揺動させるが、低速用カム14の駆
動力が後述する排気バルブ80に伝達されてこの排気バ
ルブ80を揺動することができるようになっている。そ
して、ロッカーシャフト22の油圧通路77に油圧を供
給すると、高速用ロッカーアーム65にあっては、圧油
が油路78を介して貫通孔73の係合孔76とは反対側
に流れてロックピン59を係合孔76に係合させる。す
ると、高速用ロッカーアーム65とロッカーシャフト2
2が係合し、このロッカーシャフト22と一体に回転で
きるようになる。従って、高速用カム15が高速用ロッ
カーアーム35を揺動させ、その駆動力がロッカーシャ
フト22及び低速用ロッカーアーム64を介して排気バ
ルブ80に伝達されてこの排気バルブ80を揺動するこ
とができるようになっている。
【0031】なお、上述の動弁装置31,32の説明に
おいて、排気側についてのみ説明したが、吸気側につい
ても同様の構造となっており、吸気と排気のバルブ開閉
タイミングに合わせて各カムシャフト12,13のカム
14,15の周方向における形成位置のみ異ならせてあ
る。
【0032】ところで、図5に示すように、吸気バルブ
79及び排気バルブ80はシリンダヘッド11に移動自
在に装着され、バルブスプリング81,82によって吸
気ポート83及び排気ポート84を閉じている。従っ
て、前述したメインロッカーアーム33(低速用ロッカ
ーアーム64)の駆動によって吸気バルブ79及び排気
バルブ80の上端部を押圧することで、吸気ポート83
及び排気ポート84を開閉して燃焼室85と連通するこ
とができるようになっている。
【0033】図1及び図2、図11に示すように、シリ
ンダヘッドの後部(図11において上部)には前述した
動弁装置31の切換機構50,72を作動させるための
油圧制御装置86が設けられている。この油圧制御装置
86はオイルポンプ87とアキュムレータ88と高速切
換用オイルコントロールバルブ89及び休筒切換用オイ
ルコントロールバルブ90とから構成されている。
【0034】オイルポンプ87とアキュムレータ88は
吸気用カムシャフト12と排気用カムシャフト13の間
に位置し、且つ、両者が上下に並んで配設されると共に
両者の軸心方向が水平方向をなしている。即ち、シリン
ダヘッド11の最後部のカムキャップハウジング16及
びカムキャップ17の側部には上側にオイルポンプ87
のシリンダ91が水平移動自在に、且つ、圧縮スプリン
グ92によって付勢支持されており、カバー93を介し
てボルト94によって固定されている。そして、オイル
ポンプ87のシリンダ91には圧縮スプリング95を介
してプランジャ96が作用し、このプランジャ96は吸
気用カムシャフト12の一端に一体に形成されたオイル
ポンプカム97によって駆動することができるようにな
っている。
【0035】また、カムキャップハウジング16及びカ
ムキャップ17の側部には下側にアキュムレータ88の
シリンダ98が水平移動自在で、且つ、圧縮スプリング
99によって付勢支持されており、同じくカバー93を
介してボルト94によって固定されている。なお、オイ
ルポンプ87のシリンダ91とアキュムレータ88のシ
リンダ98の径は同じであり、共用することができる。
また、高速切換用オイルコントロールバルブ89及び休
筒切換用オイルコントロールバルブ90はシリンダヘッ
ド11に取付けられている。
【0036】図1及び図2、図8に示すように、高速切
換用オイルコントロールバルブ89は油路100を介し
て図示しないエンジンのメインオイルポンプに直接接続
されると共に油路101を介して油圧通路62に接続さ
れている。また、休筒切換用オイルコントロールバルブ
90は油路102を介してアキュムレータ88及びオイ
ルポンプ87、メインオイルポンプに接続されると共に
油路103を介して油圧通路56に接続されている。更
に、各オイルコントロールバルブ89,90はエンジン
コントロールユニット104の制御信号によって作動す
ることができるようになっている。
【0037】なお、動弁装置32の切換機構72も動弁
装置31と同様に油圧制御装置86によって作動するこ
とができるようになっており、ロッカーシャフト22の
油圧通路77には図示しない油路を介してオイルコント
ロールバルブ89が連結されている。また、図2に示す
ように、シリンダヘッド11には各気筒ごとに中空形状
のプラグチューブ105が立設されており、この各プラ
グチューブ105の内部にはそれぞれ点火プラグ106
が装着され、その先端部が各燃焼室85内に臨んでい
る。
【0038】以下、本実施例の4気筒エンジンの作動に
ついて説明する。エンジンコントロールユニット104
は各種センサの検出結果によってエンジンの運転状態を
検出し、エンジンが低速走行状態であれば、それに合っ
たカムのプロフィールを選択する。この場合、エンジン
コントロールユニット104は各オイルコントロールバ
ルブ89,90に制御信号を出力し、各バルブ89,9
0を閉じる。すると、各油圧通路56,62,77に圧
油は供給されず、動弁装置31は、図9(a)に示すよ
うに、ロックピン52によって低速用ロッカーアーム3
4とロッカーシャフト22とは一体となり、高速用ロッ
カーアーム35とロッカーシャフト22との係合は解除
される。従って、カムシャフト12,13が回転する
と、低速用カム14によって低速用ロッカーアーム34
が揺動し、その駆動力がロッカーシャフト22を介して
メインロッカーアーム33に伝達されてこのメインロッ
カーアーム33が揺動し、揺動端の一対のアジャストス
クリュー36が吸気バルブ79及び排気バルブ80を駆
動する。一方、動弁装置32は、図10に示すように、
高速用ロッカーアーム65とロッカーシャフト22との
係合は解除され、カムシャフト12,13が回転する
と、低速用カム14によって低速用ロッカーアーム64
が揺動し、揺動端の一対のアジャストスクリュー67が
吸気バルブ79及び排気バルブ80を駆動する。このよ
うにして吸気バルブ79及び排気バルブ80は低速運転
に対応したバルブ開閉タイミングで駆動し、エンジンは
低速運転される。
【0039】エンジンコントロールユニット104がエ
ンジンの高速走行状態を検出すると、エンジンコントロ
ールユニット104は各オイルコントロールバルブ8
9,90に制御信号を出力し、各バルブ89,90を開
ける。すると、各油圧通路56,62,77に圧油が供
給され、エンジンの高速走行時において、動弁装置31
は、図9(b)に示すように、その圧油によってロック
ピン52が係合孔55から抜き出て低速用ロッカーアー
ム34とロッカーシャフト22との係合が解除される。
また、ロックピン59が係合孔61に係合して高速用ロ
ッカーアーム35とロッカーシャフト22とが一体とな
る。従って、高速用カム15によって高速用ロッカーア
ーム35が揺動し、更にメインロッカーアーム33が揺
動して吸気バルブ79及び排気バルブ80を駆動する。
一方、動弁装置32にあっては、供給圧油によってロッ
クピン59が係合孔76に係合して高速用ロッカーアー
ム65とロッカーシャフト22とが一体となる。従っ
て、高速用カム15によって高速用ロッカーアーム35
が揺動し、吸気バルブ79及び排気バルブ80を駆動す
る。このようにして吸気バルブ79及び排気バルブ80
は高速運転に対応したバルブ開閉タイミングで駆動し、
エンジンは高速運転される。
【0040】そして、エンジンコントロールユニット1
04がエンジンのアイドル運転状態や低負荷走行状態を
検出すると、4気筒のうちの2気筒を停止して燃費の低
減を図る。即ち、エンジンコントロールユニット104
は各オイルコントロールバルブ89,90に制御信号を
出力し、バルブ90のみを開ける。すると、油圧通路5
6に圧油が供給され、動弁装置31は、図9(c)に示
すように、低速用ロッカーアーム34とロッカーシャフ
ト22との係合が解除される。従って、低速用カム14
及び高速用カム15の駆動力はメインロッカーアーム3
3に伝達されず、動弁装置31は作動せずに休筒状態と
なる。一方、動弁装置32は低速用カム14によって低
速用ロッカーアーム64が揺動して吸気バルブ79及び
排気バルブ80を駆動する。このようにしてエンジンは
動弁装置32の吸気バルブ79及び排気バルブ80のみ
の駆動によって運転される。
【0041】このように本実施例のエンジンの動弁装置
は、この動弁装置31の切換機構50を作動させるため
のオイルポンプ87及びアキュムレータ88、各オイル
コントロールバルブ89,90などから油圧制御装置8
6が吸気用カムシャフト12と排気用カムシャフト13
との間で、且つ、オイルポンプ87とアキュムレータ8
8を上下に配設したので、このオイルポンプ87及びア
キュムレータ88を効率的に配置でき、シリンダヘッド
11のレイアウトがコンパクトとなってエンジンの一部
が上方に突出したり、エンジンの高さが高くなってしま
うことはなくなる。
【0042】また、オイルポンプ87とアキュムレータ
88の各シリンダ91,98の径を同じとしたので、こ
のシリンダ91,98の共用化が図れるばかりでなく、
周辺部材の共用化も図れ、コストを低減できる。
【0043】また、係合孔55に板金製の蓋201を取
付けたので、係合孔55が変形しても蓋201が変形に
追従して変形し、蓋201が外れたり、低速用ロッカー
アーム34に亀裂や隙間が生じることがない。このた
め、油洩れが生じることがなく、低速用ロッカーアーム
34が破損する虞がない。
【0044】
【発明の効果】以上、本発明によれば、ロッカーシャフ
トに低速用および高速用のサブロッカーアームを枢着
し、このサブロッカーアームとの間に突没自在の連結プ
ランジャを配置し、この連結プランジャを低速、高速の
各運転状態および負荷検知により突没設定を行うように
してロッカーシャフトとサブロッカーアームとの間の駆
動力の伝達状態を設定するようにしたので、各運転状態
に応じた弁の開閉時期制御と弁の開閉停止による休筒設
定とを共通の機構により行うことができる。従って、燃
費低減機構と吸・排気効率の改善機構とを新たに設ける
ことなく、簡単な共通機構により実現させることができ
る。
【0045】また、上述した機構において、連結プラン
ジャの突没動作は、サブロッカーアームに有するローラ
ベアリングがカムのベース円に対向したときにのみロッ
カーシャフト側の貫通孔とサブロッカーアーム側の係合
孔とを一致させて行う構造としているので、妛りに連結
プランジャの態位が変化するようなことがなく、これに
よって、信頼性の高い、駆動力の伝達制御が行える。
【0046】また、係合孔の蓋を板金で形成したので、
係合孔の変形に追従して変形し、蓋が外れたりサブロッ
カーアームに亀裂や隙間が生じることがない。このた
め、油洩れが生じることがなくサブロッカーアームの破
損の虞もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る内燃機関の動弁装置を
表すシリンダヘッドの要部(図2のA−A)断面図であ
る。
【図2】シリンダヘッドの中央(図11のB−B)断面
図である。
【図3】休筒機構付の動弁装置の平面図である。
【図4】図3のC−C断面図である。
【図5】図3のD−D断面図である。
【図6】動弁装置の分解斜視図である。
【図7】動弁装置の切換機構を表す断面図である。
【図8】動弁装置の油圧経路図である。
【図9】切替機構の作動説明図である。
【図10】休筒機構なしの動弁装置の断面図である。
【図11】シリンダヘッドの平面図である。
【図12】図5中の矢印X部の詳細図である。
【図13】図12中の矢印Z部の詳細図である。
【図14】蓋の断面図である。
【図15】スナップリングの斜視図である。
【図16】ロッカーシャフトの断面図である。
【図17】貫通孔を表わすロッカーシャフトの断面図で
ある 。
【図18】低速用ロッカーアームを反転させた状態の切
換機構の断面図である。
【符号の説明】
11 シリンダヘッド 12,13 カムシャフト 14 低速用カム 15 高速用カム 21,22 ロッカーシャフト 31,32 動弁装置 33 メインロッカーアーム 34,64 低速用ロッカーアーム(第1のサブロッカ
ーアーム) 35,65 高速用ロッカーアーム(第2のサブロッカ
ーアーム) 42,43,71 ロストモーション 50,72 切換機構 51,58,73 貫通孔 52,59,74 ロックピン 53 スプリングシート 55,61,76 係合孔 56,62,77 油圧通路 79 吸気バルブ 80 排気バルブ 85 燃焼室 86 油圧制御装置 87 オイルポンプ 88 アキュムレータ 89 高速切換用オイルコントロールバルブ 90 休筒切換用オイルコントロールバルブ 91,98 シリンダ 97 オイルポンプカム 104 エンジンコントロールユニット 201 蓋 202 スナップリング 203 油通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01L 13/00 301 F01L 13/00 302

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低速用カム及び高速用カムが装着された
    カムシャフトと、 前記カムシャフトに平行に配置されたロッカーシャフト
    と、 基端が前記ロッカーシャフトに一体に取付けられ揺動端
    が吸気あるいは排気バルブの上端部に対向するメインロ
    ッカーアームと、 基端が前記ロッカーシャフトに回転可能に枢着され前記
    低速用カムと当接するローラベアリングが揺動端に設け
    られた第1のサブロッカーアームと、 基端が前記ロッカーシャフトに回転可能に枢着され前記
    高速用カムと当接するローラベアリングが揺動端に設け
    られた第2のサブロッカーアームと、 前記第1及び第2のサブロッカーアームの直径方向にお
    ける中心位置からの一方に向けて貫通する係合孔と、 前記ロッカーシャフトの軸心部に軸方向に沿って形成さ
    れた油圧通路と、 前記ロッカーシャフトの内部に前記油圧通路と直交する
    状態に形成され前記カムのベース円が前記ローラベアリ
    ングに対向した際に前記係合孔と対向する貫通孔と、 前記貫通孔内に設けられ、該貫通孔と前記係合孔との間
    を突没可能とされ、通常時、頭部を前記貫通孔内に位置
    させもしくは前記係合孔内に位置させる態位のいずれか
    一方が設定され、前記油圧通路への油圧変化に応じて前
    記態位が解除されるロックピンと、 前記油圧通路に接続する油路を有し内燃機関の低速、高
    速運転に応じて該油圧通路への油圧設定を行なう油圧制
    御手段と、 を備え、 前記係合孔の蓋を板金で形成し、該蓋をスナップリング
    により前記サブロッカーアームに固定したことを特徴と
    する内燃機関の動弁装置。
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EP93102975A EP0563574B1 (en) 1992-02-28 1993-02-25 Valve-moving apparatus for internal combustion engine
DE69305894T DE69305894T2 (de) 1992-02-28 1993-02-25 Ventilantrieb für eine Brennkraftmaschine
US08/023,390 US5441020A (en) 1992-02-28 1993-02-26 Valve-moving apparatus for internal combustion engine
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