JP2808994B2 - エンジンの可変動弁装置 - Google Patents

エンジンの可変動弁装置

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JP2808994B2
JP2808994B2 JP4192106A JP19210692A JP2808994B2 JP 2808994 B2 JP2808994 B2 JP 2808994B2 JP 4192106 A JP4192106 A JP 4192106A JP 19210692 A JP19210692 A JP 19210692A JP 2808994 B2 JP2808994 B2 JP 2808994B2
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信一 竹村
信 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンの運転条件に
よってカムを切換える可変動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カムの外径寸法(カムプロフィル)の異
なる3つのカムを備えておき、運転条件によってカムの
切換を行うことにより、それぞれにおいて最適なバルブ
タイミングで運転することを可能とした、可変動弁装置
が提案されている(たとえば特開平4−17706号公
報参照)。
【0003】同一のカムシャフトに並列的に設けられる
カムは、カムリフトおよびリフト区間のともに小さい第
1カムと、低回転域で高いトルクを発生するカムプロフ
ィールに設定され、第1カムよりカムリフトが相対的に
大きいカム(低速型の出力カム、以下低速型カムとい
う)と、高回転域で高トルクを発生するカムプロフィル
に設定され、低速型カムよりカムリフト、リフト区間の
大きいカム(高速型の出力カム、以下高速型カムとい
う)の3つで、部分負荷域で第1カムを用いて燃費向上
を図る一方、高負荷域になると、低速型カムと高速型カ
ムに順次切換えて用いることにより低速域から高速域ま
で高出力を発揮させるのである。
【0004】この場合、ローラを介して第1カムと常時
接触するメインロッカーアームに、シャフトを支点にし
て揺動する2つのサブロッカーアームが前記ローラと並
列的に支持されており、一方のサブロッカーアームに低
速型カムが、他方のサブロッカーアームに高速型カムが
それぞれ接触している。
【0005】これらサブロッカーアームはメインロッカ
ーアームと係合していないときは、ロストモーションス
プリングにより常時低速型カム、高速型カムに接触する
ように付勢され、メインロッカーアームとは独立して揺
動するのであるが、一方のサブロッカーアームがメイン
ロッカーアームと係合して一体になると、一体後は第1
カムよりもリフトやリフト区間の大きい出力カム(低速
型カムや高速型カム)にしたがったバルブタイミングに
切換わる。
【0006】各サブロッカーアームをメインロッカーア
ームに対して選択的に係合するため、各サブロッカーア
ームの揺動部位に円柱形のピンが、またメインロッカー
アームにもこのピンと同軸上にピンが、それぞれカムシ
ャフト方向に摺動自在に配設され、かつこれらピンは常
時はリターンスプリングに付勢された状態に保持され、
メインロッカーアームとの係合を解かれているが、ピン
の収装された油圧室に圧油が導かれると、2つのピンが
所定量だけ押し出されて、各サブロッカーアームがメイ
ンロッカーアームと係合するのである。ここではピンと
リターンスプリングなどからなる油圧アクチュエータで
サブロッカーアームがメインロッカーアームに係合され
るわけである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の装置
では、低速型カムから高速型カムへの切換時に低速型カ
ム用サブロッカーアームとメインロッカーアームの係合
が解かれ、高速型カムへの切換後はロストモーションス
プリングにより低速型カム用サブロッカーアームが低速
型カムに押し付けられる。
【0008】この場合に、低速型カム用サブロッカーア
ームが低速型カムとの間でばたつき、異音や騒音を発生
する。高回転域になると、ロストモーションスプリング
によってはサブロッカーアームを低速型カムの動きに追
従して接触させておくことができず、サブロッカーアー
ムが低速型カムより不規則に離れたり衝突したりを繰り
返すのである。
【0009】そこでこの発明は、高回転域でバルブリフ
トに預からないサブロッカーアームの不正運動を防止す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、揺動先端
を吸気弁または排気弁に接触させるメインロッカアーム
と、弁に接触する部位を持たない複数のサブロッカアー
ムとを揺動可能に支持する一方、前記メインロッカアー
ムに常時接触する第1のカムよりカムリフトまたはリフ
ト区間の少なくとも一方を段階的に大きく形成した複数
の出力カムを備え、これらの出力カムをそれぞれ対応す
る前記サブロッカアームに接触させるとともに、各サブ
ロッカアームをそれぞれ対応する出力カムにロストモー
ションスプリングで押し付け、前記サブロッカアームと
同数のアクチュエータを駆動して各サブロッカアームを
選択的にメインロッカアームに係合させるようにしたエ
ンジンの可変動弁装置において、高回転になるほど前記
カムリフトまたはリフト区間のより大きな出力カムに切
換えられるように、前記サブロッカアームと同数のアク
チュエータへの駆動信号を選択的に出力する手段と、前
記出力カムの一つへの切換時に、この出力カムの外径寸
法より小さな出力カム用のアクチュエータをすべて駆動
した状態に保つ手段と、各アクチュエータへの油圧経路
を独立して形成するとともに、各油圧経路に運転条件に
応じてアクチュエータに付与する油圧を選択的に切換え
る手段とを設けた。
【0011】第2の発明は、第1の発明において、少な
くとも1つのアクチュエータの故障によりこのアクチュ
エータに対応するサブロッカーアームをメインロッカー
アームに係合できなくなったとき、そのサブロッカーア
ームと接触する出力カムの外形寸法より大きな出力カム
への切換を禁止する手段を設けた。
【0012】
【作用】出力カムが2つの場合(低回転側で使われる出
力カムを低速型カム、高回転側で使われる出力カムを高
速型カムとする)で説明すると、低速型カムから高速型
カムへの切換時には、低速型カム用アクチュエータが駆
動されたまま、高速型カム用アクチュエータが駆動され
る。低速型カム用サブロッカーアームとメインロッカー
アームが係合していたところに、さらに高速型カム用サ
ブロッカーアームがメインロッカーアームと係合される
わけである。
【0013】このとき、高速型カムの外形寸法のほうが
低速型カムより一回り大きいため、メインロッカーアー
ムは高速型カムのプロフィルにしたがって揺動する。
【0014】一方、メインロッカーアームと一体に揺動
する低速型カム用サブロッカーアームは、高速型カムが
メインロッカーアームを押し下げているあいだ低速型カ
ムから離れ、高速型カムのベースサークル域になると、
低速型カムと接触するということを繰り返す。
【0015】この場合に、低速型カム用サブロッカーア
ームが低速型カムとのあいだで離れたり接触したりを繰
り返すからといって、このサブロッカーアームが不規則
にばたつくわけではない。カムのリフト域からベースサ
ークル域への移行時に、大きな衝撃を伴ってメインロッ
カーアームが高速型カムに衝突することのないように各
カム形状を定めているため、メインロッカーアームと一
体動する高速型カム用サブロッカーアームに衝撃を伴う
ことがないのはもちろん、メインロッカーアームと一体
動するもう1つの低速型カム用サブロッカーアームにも
衝撃はないのである。
【0016】これにより、低速型カム用サブロッカーア
ームのばたつきに伴う異音や騒音がなくされる。
【0017】一方、高速型カムから低速型カムへの切換
時に、低速型カム用アクチュエータが駆動されたまま、
高速型カム用アクチュエータの駆動が停止されると、今
度は低速型カムのプロフィルにしたがってメインロッカ
ーアームが揺動する。
【0018】この場合に、高速型カム用アクチュエータ
の駆動停止によって高速型カム用サブロッカーアームと
メインロッカーアームの係合が解かれると、このサブロ
ッカーアームはロストモーションスプリングにより高速
型カムに押し付けられる。
【0019】この状態では、低い回転数で高速型カムが
回転するため、ロストモーションスプリングにより、高
速型カムに追従して高速型カム用サブロッカーアームを
接触させておくことができる。
【0020】ところで、低速型カム用アクチュエータに
故障を生じて低速型カム用サブロッカーアームをメイン
ロッカーアームに係合できなくなった場合に、高速型カ
ムに切換えられたときにも、低速型カム用サブロッカー
アームにばたつきが発生する。
【0021】これに対して第2の発明で、高速型カムへ
の切換が禁止されると、低速型カム用アクチュエータの
故障時にも、低速型カム用サブロッカーアームの不正運
動が防止される。
【0022】
【実施例】図1,図2に一実施例の可変動弁装置の具体
的な構成を示すが、これ自体は本出願人により、特願平
2−117261号として、既に提案されている。
【0023】21は燃費重視型のカムプロフィルに設定
され、カムリフトおよびリフト区間のともに小さい第1
カム、22は低回転域で高トルクを発生するカムプロフ
ィルに設定され、前記第1カム21よりもカムリフトが
相対的に大きい(あわせてリフト期間が相対的に大きく
てもよい)低速型カム、23は高回転域で高トルクを発
生するカムプロフィルに設定され、低速型カム22より
もカムリフト、リフト区間のともに大きい高速型カム
で、これらは同一のカムシャフトに並列的に設けられ
る。
【0024】24は吸気弁(吸気弁と排気弁のいずれで
もよい)、25はローラ26を介して前記第1カム21
と常時接触するメインロッカーアームで、ロッカーシャ
フト27を支点に揺動して、1気筒当たり2つの吸気弁
24を開閉する。
【0025】メインロッカーアーム25にはシャフト3
0を支点にして揺動する2つのサブロッカーアーム2
8,29が前記ローラ26と並列的に支持され、一方の
サブロッカーアーム28は前記低速型カム22と、他方
のサブロッカーアーム29は前記高速型カム23と接触
する。
【0026】これらサブロッカーアーム28,29は、
メインロッカーアーム25と係合していないときはロス
トモーションスプリング(図示せず)により常時低速型
カム22,高速型カム23に接触するように図2におい
て上方に付勢され、メインロッカーアーム25からは独
立して運動(揺動)する。
【0027】これらサブロッカーアーム28,29をメ
インロッカーアーム25に対して選択的に係合するた
め、まず一方のサブロッカーアーム28の揺動部位には
円柱形のピン32が、またメインロッカーアーム25に
もこのピン32と同軸上にピン34が、それぞれカムシ
ャフト方向に摺動自在に配設され、かつこれらピン3
2,34は常時はリターンスプリング36に付勢されて
図1の状態に保持され、メインロッカーアーム25との
係合を解かれているが、ピン34の収装された油圧室3
8に通路40を介して圧油が導かれると、ピン32と3
4が所定量だけ押し出されて、サブロッカーアーム28
がメインロッカーアーム25と係合するようになってい
る。
【0028】サブロッカーアーム28がメインロッカー
アーム25と一体になるのは、第1カム21および低速
型カム22がベースサークルにあるときで、一体後は第
1カム21よりもリフトの大きい低速型カム22にした
がったバルブタイミングに切換わる(図3)。つまり、
第1カム21による燃費重視の特性から、低速型カム2
2による低回転域での出力重視特性に切換えられるので
ある。
【0029】なお、図1と図2とではピン32,34と
スプリング36などから構成される油圧シリンダ(油圧
アクチュエータ)の配置が逆になっているが、いずれで
もかまわない。
【0030】他方のサブロッカーアーム29について
も、これと同様に構成され、油圧室39に通路41を介
して圧油が導かれると、ピン35と33がリターンスプ
リング37に抗して押し出され、サブロッカーアーム2
9がメインロッカーアーム25に係合することにより、
バルブタイミングは今度は図3のように第1カム21よ
りもリフト、リフト区間のともに大きい高速型カム23
に依存するように切換えられ、高回転域での出力重視の
特性が得られるのである。
【0031】各カムを用いたときの全開出力特性は、図
4のようになり、第1カムによれば、発生トルクは低い
ものの燃費がよく、低速型カムでは低回転域での最大ト
ルクが最も高く、高速型カム23は低回転域での発生ト
ルクは低速型カムよりも小さいものの、高回転域での最
大トルクは最も大きくなる。
【0032】ところで、第1カムから低速型カム、高速
型カムへの切換や、その反対に低速型カム、高速型カム
から第1カムへの切換を制御するために図5に示すよう
なコントロールユニット51が備えられ、運転条件によ
って最適なカムが選択されるのである。
【0033】コントロールユニット51におけるこのカ
ムの選択は図4の特性にもとづいて、要求するトルクと
回転数がたとえば燃費カムである第1カムの領域にある
ときはこの燃費カムを使い、この状態からアクセル開度
が増加して要求トルクが燃費カムの領域を外れてたとえ
ば低速型カムの領域に移行すると、燃費カムから低速型
カムに切換えられ、また、回転数が低回転域から高回転
域に上昇してくると、高速型カムに切換えられるのであ
る。
【0034】このため、コントロールユニット51では
エンジン回転数とクランク角度位置を検出するクランク
角センサ52、アクセルペダルの操作量(エンジン負荷
相当量)を検出するアクセルセンサ53からの信号にも
とづいて、図6で示したように、高負荷域になるとエン
ジン回転数が低回転域にあるか高回転域にあるかを判定
し(図6のステップ2,3)、判定結果に応じて前記2
つの油圧室38,39への油圧の切換を行うソレノイド
弁(ON信号で開き、OFF信号で閉じる)45と46
の作動を選択的に制御する。
【0035】一方のソレノイド弁45を開くと(図6の
ステップ3,4,5)、低速型カムを働かせるために油
圧室38にオイルポンプからの圧油が油圧通路61を介
して導かれ、他方のソレノイド弁46を開くことにより
(図6のステップ3,8,9,13)、今度は高速型カ
ムを働かせるため油圧室39に圧油が油圧通路62を介
して導かれるのである。
【0036】なお、図6において、NGフラグL=1は
一方のソレノイド弁45が故障していることを、NGフ
ラグH=1は他方のソレノイド弁46が故障しているこ
とを表すもので、後述する。図5において45a,46
aは、ソレノイド弁45,46のOFF時に油圧通路6
1,62の圧油をそれぞれオイルパンに戻すためのリリ
ーフ通路である。
【0037】ところで、低速型カムから高速型カムへの
切換時に、ソレノイド弁45をOFFにして、低速型カ
ム用サブロッカーアーム28とメインロッカーアーム2
5の係合を解くと、サブロッカーアーム28が低速型カ
ムとの間でばたつくことになり、異音や騒音を発生す
る。
【0038】これに対処するため、コントロールユニッ
ト51では、図6のように高速型カムへの切換時は、低
速型カム用ソレノイド弁45をONにしたまま、高速型
カム用ソレノイド弁46をONにする(図7のステップ
13)。高速型カムへの切換後も、低速型カム用サブロ
ッカーアーム28がメインロッカーアーム25に係合さ
れた状態に保たれるようにしておくのである。
【0039】ここで、この例の作用を説明する。
【0040】図8のように低速型カムから高速型カムへ
の切換時に、低速型カム用ソレノイド弁45をONにし
たまま、高速型カム用ソレノイド弁46がONにされる
と、サブロッカーアーム28とメインロッカーアーム2
5が係合していたところに、さらにサブロッカーアーム
29がメインロッカーアーム25と係合される。
【0041】このとき、高速型カムの外形寸法のほうが
低速型カムより一回り大きいため、メインロッカーアー
ム25は高速型カムのプロフィルにしたがって揺動す
る。
【0042】一方、メインロッカーアーム25と一体に
揺動するサブロッカーアーム28は、高速型カムがメイ
ンロッカーアーム25を押し下げているあいだ低速型カ
ムから離れ、高速型カムのベースサークル域になると、
低速型カムと接触するということを繰り返す。
【0043】しかしながら、サブロッカーアーム28が
低速型カムとのあいだで離れたり接触したりを繰り返す
からといって、サブロッカーアーム28が不規則にばた
つくわけではない。カムのリフト域からベースサークル
域への移行時にメインロッカーアーム25の変位速度が
一気にゼロになると大きな衝撃を伴うので、これを防止
するため各カム形状を定めている(たとえばカム線図に
おいてリフト初めとリフト終わりに緩和曲線を設けてい
る)。このため、高速型カムのベースサークル域への移
行時に、メインロッカーアーム25と一体動するサブロ
ッカーアーム29に衝撃を伴うことがないのはもちろ
ん、メインロッカーアーム25と一体動するもう1つの
サブロッカーアーム28にも衝撃はないのである。
【0044】これにより、サブロッカーアーム28のば
たつきに伴う異音や騒音をなくすことができる。
【0045】一方、高速型カムから低速型カムへの切換
時には、低速型カム用ソレノイド弁45がONにされた
まま、高速型カム用ソレノイド弁46がOFFにされる
と、今度は低速型カムのプロフィルにしたがってメイン
ロッカーアーム25が揺動する。
【0046】この場合に、ソレノイド弁46のOFFに
よって高速型カム用サブロッカーアーム29とメインロ
ッカーアーム25の係合が解かれると、サブロッカーア
ーム29はロストモーションスプリングにより高速型カ
ムに押し付けられる。
【0047】この状態では、低い回転数で高速型カムが
回転するため、ロストモーションスプリングにより、高
速型カムに追従して高速型カム用サブロッカーアーム2
9を接触させておくことができる。
【0048】ところで、ソレノイド弁45,46に断線
などの故障を生じたときのためフェイルセーフ機能が備
えられることがある。これは、ソレノイド弁45または
46に故障を生じて油圧室38,39に導かれるライン
油圧が、出力カムへの切換を可能とする基準値以上に上
昇しないと、コントロールユニット51から指令された
出力カムに切換えられなくなるので、これに対処するた
めのものである。
【0049】図5のようにソレノイド弁45,46の下
流の油圧通路61,62の各ライン油圧Plow、Phigh
を検出する油圧センサ(あるいは油圧スイッチ)63,
64を設けておき、図6のようにコントロールユニット
51において、これらのライン油圧から判断して、一方
のソレノイド弁45が故障したとき(NGフラグL=1
のとき)は、運転席内に設けた低速型カム用警告ブザー
を鳴らすとともに、ソレノイド弁45へのON信号(駆
動信号)の出力を禁止し、また他方のソレノイド弁46
の故障時(NGフラグH=1)には、運転席内に設けた
高速型カム用警告ブザーを鳴らし、ソレノイド弁46へ
のON信号の出力を禁止するのである(図6のステップ
4,6,7、ステップ8,9,11,12)。また、2
つのソレノイド弁45,46とも故障していると(NG
フラグL=1かつNGフラグH=1のとき)、2つの警
告ブザーを鳴らし、ソレノイド弁45,46へのON信
号をともに禁止する(図6のステップ8,10,14,
15)。
【0050】ソレノイド弁45,46が故障したかどう
かは、図7のように低速型カムあるいは高速型カムへの
切換時に行う(図7のステップ23,24,31)。出
力カム(低速型カムまたは高速型カム)への切換時に、
読み込んだライン油圧Plow、Phighと規定値(Plowに
対する基準値がPlc、Phighに対する基準値がPhc)の
比較により、ライン油圧Plow,Phighが、これに対応
する規定値以下のとき(ソレノイド弁45についてPlo
w≦Plc、ソレノイド弁46についてPhigh≦Phcのと
き)は、対応するフラグ(ソレノイド弁45についてN
GフラグL、ソレノイド弁46についてNGフラグH)
を“1”にするのである(図7のステップ28,29,
30、ステップ35,36,37)。なお、NGフラグ
L、NGフラグHはエンジン始動時にともに“0”に設
定する。
【0051】図7において、カム切換後に一定時間が経
過したかどうかをみているのは(ステップ25,26,
27、ステップ32,33,34)、ソレノイド弁4
5,46のONタイミングから遅れてライン油圧Plo
w、Phighが立ち上がるためである。
【0052】これにより、ソレノイド弁45,46の一
方、たとえばソレノイド弁46の故障時は、高速型カム
への切換は行えなくなるが、他方のソレノイド弁45が
正常であれば低速型カムへの切換は行うことができるわ
けである。
【0053】しかしながら、低速型カム用ソレノイド弁
45に故障を生じて油圧通路61のライン油圧Plowが
基準値Plcを越えて上昇しない場合に、高速型カムに切
換えられたときにも、低速型カム用サブロッカーアーム
28にばたつきが発生する。高速型カムへの切換時に、
低速型カム用サブロッカーアーム28をメインロッカー
アーム25に係合しようとしても、低速型カム用ソレノ
イド弁45の故障で油圧通路61のライン油圧Plowが
立ち上がらないからである。
【0054】こうした場合にも対処するため、コントロ
ールユニット51では、図6で示したように、低速型カ
ム用ソレノイド弁45に故障が生じたことを判断したと
きは、高速型カムに切換えられないよう、高速型カム用
ソレノイド弁46へのON信号の出力をも禁止するよう
にしている(図6のステップ4,7)。こうした制御
は、ソレノイド弁が故障したときの一般のフェイルセー
フに追加するものである。
【0055】これによって、ソレノイド弁45の故障時
にもサブロッカーアーム28の不正運動を防止できるの
である。
【0056】ところで、出力カムは高速型カムと低速型
カムの2つに限らず、さらに多い数の出力カムが設けら
れることがある。たとえば4つの出力カムを備える他の
実施例を図9に示すと、エンジン回転の上昇時は、出力
カム1→出力カム2→出力カム3→出力カム4の順にカ
ムを切換えていくのである。
【0057】このものに対しては、1の出力カムから高
回転側の出力カムへの切換時に、その1の出力カムを含
めて低回転側の出力カム用ソレノイド弁をすべてONに
したままカムを切換える。たとえば、出力カム4への切
換時は、出力カム1用、出力カム2用、出力カム3用の
ソレノイド弁をすべてONにしたままとすることで、出
力カム1用、出力カム2用および出力カム3用のサブロ
ッカーアームの不正運動を防止できる。
【0058】また、断線などにより1の出力カム用のソ
レノイド弁が故障したとき、その1の出力カムより高回
転側の出力カムへの切換をすべて禁止する。たとえば出
力カム2用のソレノイド弁が故障したとすれば、このと
き出力カム3と出力カム4へのカム切換を禁止すること
で、出力カム2用のサブロッカーアームの不正運動が防
止される。
【0059】図10〜図14は別の他の実施例で、図5
に対応する。これらの例は、ソレノイド弁(高速型カム
用ソレノイド弁をHsol弁、低速型カム用ソレノイド弁
をMsol弁という)71,72をパイロット弁として、
切換弁としてのスプール弁(高速型カム用スプール弁を
Hスプール弁、低速型カム用スプール弁をMスプール弁
という)73〜76を駆動するようにしたものである。
【0060】ただし、Hsol弁72、Msol弁71はON
信号で開き、OFF信号で閉じる。Hスプール弁74,
75、Mスプール弁73,76はスプールがスプリング
により図で右に付勢されている状態で出力圧が低く、ス
プリングに抗して図で左に動くと、出力圧が高くなる。
【0061】このうち、図10の例は低速型カム用スプ
ール弁73の出力圧をHsol弁72への供給圧としたも
の、また図11の例はHスプール弁75のパイロット受
圧面を2面にして、一方の受圧面(たとえばA面)に、
Hsol弁72のパイロット圧を、他方の受圧面BにMス
プール弁73の出力圧を接続し、2面の双方に加わる圧
力でHスプール弁75のスプール75aがスプリング7
5bに抗し図で左に動くように(A,Bの一面だけに圧
力が加わったのではスプール75aが左に動かない)、
スプリング75bをセットしたものである。
【0062】図12と図13の例はMスプール弁76の
パイロット受圧面を2面にして、一方の受圧面AにMso
l弁71のパイロット圧を、他方の受圧面BにHスプー
ル弁74の出力圧(図12)またはパイロット圧(図1
3)を接続し、A,Bのいずれか一方の受圧面に加わる
圧力でMスプール弁76のスプール76aがスプリング
76bに抗して図で左に動くようにスプリング76bを
セットしたもの、図14はHsol弁72のパイロット圧
通路72aとMsol弁71のパイロット圧通路71aを
チェック弁(Msol弁側からHsol弁側への流れを禁止す
る)78で接続したものである。
【0063】図10と図11の例では、Msol弁71の
ソレノイド断線時に(OFF側で固着したときも)、高
速型カムに切換えようとHsol弁72をONにしても切
換わることがない。Msol弁71の断線または固着によ
るOFF状態で、Hsol弁72がONにされてもHスプ
ール弁74,75の出力圧が高くなることがないからで
ある。
【0064】このため、コントロールユニットに与える
フローチャートは図15,図16のようになり、図15
を図6と比較すれば分かるように、Msol弁71の故障
時にHsol弁への駆動信号の出力をも禁止する必要がな
い(図15のステップ42、ステップ45)。フローの
上で対処しなくともよいわけである。
【0065】図12,図13の例に対するフローチャー
トを図17,図18に、また図14に対するフローチャ
ートを図19,図20に示す。
【0066】図12〜図14の3つの例では、Msol弁
71の断線によりOFF状態になっても、Hsol弁72
をONにすれば高速型カムへの切換は可能であるため、
Msol弁71の断線時に高速型カムへの切換を禁止する
ステップが必要である(図17のステップ71、図19
のステップ71)。
【0067】ただし、図12または図13の例ではHso
l弁72をONにすると、Hスプール弁74のパイロッ
ト圧または出力圧がMスプール弁76に作用するので、
Msol弁71がONでもOFFでもMスプール弁76の
スプール76aがスプリング76bに抗し図で左に移動
する。つまり、Hsol弁72をONにしたときは、Msol
弁71のON,OFFに関係なくMスプール弁76の出
力圧が高くなるので、高速型カムに切換えるときは、M
sol弁71をONにする必要がない(図17のステップ
72、図18のステップ61)。
【0068】これより、図12と図13の2つの例で
は、Msol弁71の故障時に高速型カムへの切換を行っ
たとしても、低速型カム用サブロッカーアームの不正運
動を防止できる。
【0069】なお、図14の例では Hsol弁72とMs
ol弁71をともにONにすることにより、Hsol弁72
のパイロット圧でHスプール弁74のスプール74a
が、またMsol弁71のパイロット圧でMスプール弁7
3のスプール73aがそれぞれ図で左に動く(チェック
弁78の両端には同じ圧力が加わるため、チェック弁7
8は閉じている)。したがって、高速型カムへの切換時
はMsol弁71をONにしておかなけれならない(図1
9のステップ44、図20のステップ52)。
【0070】
【0071】
【発明の効果】第1の発明は、メインロッカーアームに
常時接触する第1のカムよりカムリフトまたはリフト区
間の少なくとも一方を段階的に大きく形成した複数の出
力カムを備え、これらの出力カムをそれぞれ対応する複
数のサブロッカーアームに接触させるとともに、各サブ
ロッカーアームをロストモーションスプリングでそれぞ
れ対応する出力カムに押し付け、サブロッカーアームと
同数のアクチュエータで各サブロッカーアームを選択的
にメインロッカーアームに係合させるようにしたエンジ
ンの可変動弁装置において、高回転になるほどカムリフ
トまたはリフト区間のより大きな出力カムに切換えられ
るように、サブロッカーアームと同数のアクチュエータ
への駆動信号を選択的に出力するとともに、出力カムの
一つへの切換時に、この出力カムの外形寸法より小さな
出力カム用のアクチュエータをすべて駆動した状態に保
つことにしたため、バルブリフトに預かっている出力カ
ムより低回転側の出力カム用のサブロッカーアームに生
じる不正運動を防止することができる。
【0072】第2の発明は、第1の発明において、少な
くとも1つのアクチュエータの故障によりこのアクチュ
エータに対応するサブロッカーアームをメインロッカー
アームに係合できなくなったとき、そのサブロッカーア
ームと接触する出力カムの外形寸法より大きな出力カム
への切換を禁止するため、さらに、故障したアクチュエ
ータに対応するサブロッカーアームに生じる不正運動を
も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す平面図である。
【図2】可変動弁機構の斜視図である。
【図3】バルブリフト特性図である。
【図4】各カムを用いたときの全開出力の特性図であ
る。
【図5】制御系統の構成図である。
【図6】カムの切換制御を説明するためのフローチャー
トである。
【図7】故障判定を説明するためのフローチャートであ
る。
【図8】前記実施例の作用を説明するための波形図であ
る。
【図9】第2実施例の作用を説明するための波形図であ
る。
【図10】第3実施例のHスプール弁74とMスプール
弁73に対する油圧回路図である。
【図11】第4実施例のHスプール弁75とMスプール
弁73に対する油圧回路図である。
【図12】第5実施例のHスプール弁74とMスプール
弁76に対する油圧回路図である。
【図13】第6実施例のHスプール弁74とMスプール
弁76に対する油圧回路図である。
【図14】第7実施例のHスプール弁74とMスプール
弁73に対する油圧回路図である。
【図15】第3実施例と第4実施例のカムの切換制御を
説明するためのフローチャートである。
【図16】第3実施例と第4実施例の故障判定を説明す
るためのフローチャートである。
【図17】第5実施例と第6実施例のカムの切換制御を
説明するためのフローチャートである。
【図18】第5実施例と第6実施例の故障判定を説明す
るためのフローチャートである。
【図19】第6実施例のカムの切換制御を説明するため
のフローチャートである。
【図20】第6実施例の故障判定を説明するためのフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
21 第1カム 22 低速型カム(出力カム) 23 高速型カム(出力カム) 24 吸気弁 25 メインロッカーアーム 28 低速型カム用サブロッカーアーム 29 高速型カム用サブロッカーアーム 45 低速型カム用ソレノイド弁 46 高速型カム用ソレノイド弁 51 コントロールユニット 52 クランク角センサ(エンジン回転数センサ) 53 アクセルセンサ 61,62 油圧通路 63,64 圧力センサ 71 Msol弁 72 Hsol弁 73 Mスプール弁 74 Hスプール弁 75 Hスプール弁 76 Mスプール弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−17706(JP,A) 特開 昭63−100213(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01L 13/00 301 F01L 13/00 302

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揺動先端を吸気弁または排気弁に接触さ
    せるメインロッカアームと、弁に接触する部位を持たな
    い複数のサブロッカアームとを揺動可能に支持する一
    方、前記メインロッカアームに常時接触する第1のカム
    よりカムリフトまたはリフト区間の少なくとも一方を段
    階的に大きく形成した複数の出力カムを備え、これらの
    出力カムをそれぞれ対応する前記サブロッカアームに接
    触させるとともに、各サブロッカアームをそれぞれ対応
    する出力カムにロストモーションスプリングで押し付
    け、前記サブロッカアームと同数のアクチュエータを駆
    動して各サブロッカアームを選択的にメインロッカアー
    ムに係合させるようにしたエンジンの可変動弁装置にお
    いて、高回転になるほど前記カムリフトまたはリフト区
    間のより大きな出力カムに切換えられるように、前記サ
    ブロッカアームと同数のアクチュエータへの駆動信号を
    選択的に出力する手段と、前記出力カムの一つへの切換
    時に、この出力カムの外径寸法より小さな出力カム用の
    アクチュエータをすべて駆動した状態に保つ手段と、各
    アクチュエータへの油圧経路を独立して形成するととも
    に、各油圧経路に運転条件に応じてアクチュエータに付
    与する油圧を選択的に切換える手段とを設けたことを特
    徴とするエンジンの可変動弁装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つのアクチュエータの故障
    によりこのアクチュエータに対応するサブロッカーアー
    ムをメインロッカーアームに係合できなくなったとき、
    そのサブロッカーアームと接触する出力カムの外形寸法
    より大きな出力カムへの切換を禁止する手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載のエンジンの可変動弁装
    置。
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