JP2807083B2 - 新規ビタミンd類似体 - Google Patents

新規ビタミンd類似体

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JP2807083B2 JP2504126A JP50412690A JP2807083B2 JP 2807083 B2 JP2807083 B2 JP 2807083B2 JP 2504126 A JP2504126 A JP 2504126A JP 50412690 A JP50412690 A JP 50412690A JP 2807083 B2 JP2807083 B2 JP 2807083B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、免疫調節作用を示し、癌細胞および皮膚細
胞を含む細胞の分化の誘導および望ましくない増殖の抑
制において強い活性を示す未知の種類の化合物、該化合
物を含有する薬剤製剤、該製剤の用量単位、並びに自己
免疫疾患、例えば真性糖尿病、高血圧症、炎症性疾患、
例えばリューマチ様関節炎および喘息並びに異常な細胞
分化および/または細胞増殖および/または免疫系の平
衡失調により特徴付けられる疾患の治療および予防にお
けるそれらの用途に関する。
本発明の化合物は、一般式I [式中、Rは、要すれば水酸基で置換した炭素原子数4
〜12のアルキル基を表わす。] で示される。
好ましくは、Rは式II [式中、nは1〜7の整数であり;R1およびR2は、同一
または異なって、水素、低級アルキル、低級シクロアル
キルを表わすか、またはR1およびR2は、基Xを有する炭
素原子(式II中、星印)と共にC3−C8炭素環を形成し
得;Xは水素またはヒドロキシを表わす。] で示される基である。
本発明において、「低級アルキル」なる表現は、炭素
原子1〜5個を有する直鎖または分枝状の飽和または不
飽和炭素鎖を示し、「低級シクロ−アルキル」なる表現
は、飽和または不飽和のC3−C7炭素環を示す。
式IおよびIIからわかるように、R、X、R1およびR2
の意義によっては、本発明の化合物は、複数のジアステ
レオマーの形態(例えば、星印を付した炭素原子上のR
またはS配置)を包含し得る。本発明は、純粋な形態の
これらすべてのジアステレオマーおよびジアステレオマ
ー混合物を包含する。更に、1個またはそれ以上の水酸
基が、インビボで水酸基に再生し得る基としてマスクさ
れているIの誘導体も、本発明の範囲に含まれる(「I
の生可逆誘導体またはプロドラッグ」)。
「Iの生可逆誘導体またはプロドラッグ」なる用語
は、1個またはそれ以上の水酸基が、−O−アシルもし
くは−O−グリコシル基、またはリン酸エステル基に変
換されている式Iの化合物の誘導体(マスクされた基
は、インビボで加水分解され得る)を包含するが、それ
らに限定されるものではない。
別の種類のプロドラッグは、Rがヒドロキシで置換さ
れていない式Iの化合物である。このような化合物は、
インビトロでは比較的不活性であるが、患者に投与後、
酵素的ヒドロキシル化によって、式Iで示される活性化
合物に変換される。
近年、1α,25−ジヒドロキシビタミンD3(1,25(O
H)2D3)が、インターロイキンの作用および/または生
成に影響することがわかったが、このことは、この化合
物を、免疫系の機能障害によって特徴付けられる疾患、
例えば自己免疫疾患および移植組織拒絶の治療において
使用することの可能性を示唆するものである。更に、イ
ンターロイキン−1の異常生成によって特徴付けられる
他の病態、例えばリューマチ様関節炎のような炎症性疾
患も、1,25(OH)2D3で処置し得る。
1,25(OH)2D3は、細胞分化を促進し、過度の細胞増
殖を阻止することができることも示され、この化合物
は、異常な細胞増殖および/または細胞分化によって特
徴付けられる疾患、例えば癌および乾癬の治療に有用で
あり得ると提案されている。
また、1,25(OH)2D3を高血圧症および真性糖尿病の
治療に使用することも提案されている。
しかし、1,25(OH)2D3のそのような指摘における治
療的可能性は、このホルモンはカルシウム代謝に強力に
作用することが知られており、血中濃度が高いと、急速
に高カルシウム血症を起こすであろうことから、極度に
制限されている。すなわち、この化合物およびその有効
な合成類似体は、例えば乾癬、癌または免疫疾患のよう
な、薬物を比較的高用量で連続的に投与する必要のあり
得る疾患の治療において使用する薬物として充分満足で
きるものではない。
ビタミンD3の多数のオキサ類似体が知られている。1
α,25−ジヒドロキシ−20−オキサ−21−ノルビタミンD
3および1α−ヒドロキシ−20−オキサ−21−ノルビタ
ミンD3が、エヌ・クボデラ(N.Kubodera)ら、ケミカル
・アンド・ファーマシューティカル・ブリティン(Che
m.Pharm.Bull.)、34、2286(1986)に記載され、1α,
25−ジヒドロキシ−22−オキアビタミンD3および25−ヒ
ドロキシ−22−オキサビタミンD3が、イー・ムラヤマ
(E.Murayama)ら、ケミカル・アンド・ファーマシュー
ティカル・ブリティン、34、4410(1986)、ジェイ・ア
ベ(J.Abe)ら、フェブス・レター(FEBS LETTER)、22
6、58(1987)および欧州特許出願、公告第184112号に
記載され、1α,25−ジヒドロキシ−23−オキサビタミ
ンD3が、欧州特許出願、公告第78704号に記載されてい
る。
インビトロの実験によると、そのような化合物のいく
つかは、1,25(OH)2D3に勝る利点を有し得る。すなわ
ち、1α,25−ジヒドロキシ−22−オキサビタミンD
3は、ヒヨコ腸サイトゾルレセプターに対する親和性
が、1α,25(OH)2D3のわずか14分の1であり、ヒト骨
髄性白血病セルライン(HL−60)中のレセプターに対す
る親和性が1,25(OH)2D3よりも小さく、HL−60細胞の
分化の誘発物質として高活性を有する。
本発明の化合物とは対照的に、前記22−オキサ化合物
は、20位においてS配置を有する。
前記指摘におけるビタミンD類似体の有用性は、腸レ
セプターに比べての関連レセプターへの結合親和性の好
ましい比だけでなく、生体内の化合物の運命によっても
異なる。
本発明の化合物は、レセプター結合に関して好ましい
選択性を示し、同時に、高いバイオアベイラビリティー
並びに化学および代謝安定性を示すことがわかった。
本発明の化合物の選択性は、本発明の化合物は、腫瘍
細胞中のレセプターに対して高い親和性を有し[1,25
(OH)2D3の親和性と同等またはより高い]、ヒト単球
腫瘍セルラインにおいて細胞分化を誘導するのに要する
濃度は、同じ効果を得るのに要する1,25(OH)2D3の濃
度と同じであるか、またそれよりも著しく低いが、腸の
レセプターへの結合親和性は1,25(OH)2D3のそれより
も小さいという事実により説明される。ラットにおい
て、本発明の化合物は、インビボで、高カルシウム尿症
および高カルシウム血症の誘発活性が、1,25(OH)2D3
よりも小さい。
このことにより、本発明の化合物は、ヒトおよび動物
の、異常細胞増殖および/または細胞分化によって特徴
付けられる疾患、例えば乾癬を含むある種の皮膚病およ
びある種の癌(例えば白血病および骨髄線維症)、およ
び免疫系の平衡失調により特徴付けられる疾患、例えば
自己免疫疾患、またはエイズを局所的および全身的に治
療および予防するために、例えば移植時に所望の免疫抑
制を達成するために、並びにアクネ、真性糖尿病、高血
圧症および炎症性疾患、例えばリューマチ様関節炎およ
び喘息を治療するために特に適当である。本発明の化合
物は、毛嚢細胞の分化を促進し得るので、本発明の化合
物を、脱毛症の治療に使用し得る。
式Iの化合物は、図式1に示す経路により、ビタミン
D誘導体(またはその20R異性体)[テトラヘドロン
(Tetrahedron)、43、4609(1987)]から好都合に合
成し得る。例えばファン・レーネン(van Rheenen)法
[テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Letter
s)、1969、985]を用いてを酸化してケトンを得、
これを還元して20R−アルコールとする。適当なキラ
ル還元剤を使用すると、を非常に高度に立体選択的に
製造し得るが、をNaBH4で還元し、少量の対応する20S
−アルコールをクロマトグラフィーにより分離すること
によってを製造するのが好都合である。をO−アル
キル化してIIIを得るには、一般式Z−R3[式中、Zは
脱離基、例えばハロゲン(Cl、BrまたはI)またはp−
トルエンスルホニルオキシもしくはメタンスルホニルオ
キシであり、R3は(式Iの)R、または要すれば後の好
都合な段階(または複数の段階)でRに変換し得る基で
ある。]で示される側鎖形成ブロックで塩基性条件下に
処理する。すなわち、化合物III、IV、VおよびVI中のR
3は、合成経路によって、同じである必要はない。R3
Rへの変換には複数の工程を要し得、分子の感受性のト
リエン系を一時的に保護する必要があり得る。側鎖
(R3)の必要な変更以外に、IIIからIへの変換には、
他のビタミンD類似体の合成の最終段階において用いる
工程(欧州特許第0227826号参照)と同様の光異性化工
程および脱シリル化工程が必要である。
側鎖形成ブロックR3Zは、既知の化合物であるか(い
くつかは、国際特許出願PCT/DK89/00079に記載されてい
る)、またはPCT/DK89/00079に記載のものと同様に合成
し得る。R3は通例、Xが保護されたOH基、例えばテトラ
ヒドロピラニルオキシまたはトリアルキルシリルオキシ
である式IIと同じである。(PCT/DK89/00079に記載され
ていない、そのようないずれのTHPエステルR3Zも、対応
するアルコールから容易に合成する。) 以下の標準的な略号を、本発明の開示を通して使用す
る:Me=メチル;Et=エチル;Prn=n−プロピル;Pri
イソプロピル;But=t−ブチル;THP=テトラヒドロ−4
H−ピラン−2−イル;THF=テトラヒドロフラン;Ts=p
−トルエンスルホニル;TBA=テトラ−(n−ブチル)ア
ンモニウム。
図式1の注釈 a)例えばCu(AcO)2、2,2′−ビピリジルおよび1,4−
ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンを触媒とするO2によ
る酸化。
b)還元(例えばNaBH4による)。
c)溶媒、例えばTHF中、触媒[例えば18−クラウン(C
rown)−6]を用いて、または用いずに、塩基(例えば
KOH、KOButまたはKH)の存在下に行う側鎖フラグメント
R3−Zによるアルキル化。
d)側鎖中の官能基の任意の変更。
e)hν−三重項増感剤、例えばアントラセンを用いる
異性化。
f)TBA+F-またはHFによる脱保護。
示した中間体は、t−ブチルジメチルシリルエーテル
として保護された水酸基を有し得るが、本発明の範囲
は、当業者によく知られた他のヒドロキシル保護基[例
えばティー・ダブリュ・グリーン(T.W.Greene)、「プ
ロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シン
セシス(Protective groups in organic synthesi
s)」、ワイリー(Wiley)、ニューヨーク、1981に記載
のもの]並びに他の保護反応の使用を排除するものでは
ないことに注意すべきである。
本発明の化合物は、前記のようなヒトおよび動物の疾
病の治療に有用な薬剤組成物中で使用することが意図さ
れている。
式Iで示される化合物(以下、活性成分と称する)の
治療効果に必要な量は、もちろん、その化合物、投与方
法および処置するホ乳動物のいずれによっても変化す
る。本発明の化合物は、非経口的、関節内、経腸的また
は局所的に投与することができる。本発明の化合物は、
経腸投与あれた場合によく吸収され、これは全身的疾病
の治療に好ましい投与経路である。乾癬のような皮膚病
の治療においては、局所または経腸の形態が好ましい。
喘息のような呼吸器疾患の治療においては、エアロゾ
ルが好ましい。
活性成分を原料化合物として単独で投与することが可
能であるが、薬剤製剤として投与することが好ましい。
好ましくは、活性成分含量は、製剤の1ppm〜0.1重量%
である。
「用量単位」とは、単位量、すなわち扱いおよび包装
が簡単な、患者に投与し得る単一用量であって、活性物
質そのもの、または固体もしくは液体薬剤希釈剤もしく
は担体とその混合物から成る物理的および化学的に安定
な単位用量を意味する。
動物およびヒトの医療に使用する本発明の製剤は、活
性成分と共に、薬学的に許容し得る担体、および要すれ
ば他の治療成分を含有する。担体は、製剤中の他の成分
と適合し、被投与体に有害でないという意味において
「許容し得る」ものでなくてはならない。
製剤には、例えば、経口、直腸、非経口(皮下、筋肉
内および静脈内を含む)、関節内および局所投与に適当
な形態の製剤が含まれる。
製剤は、用量単位形態で提供されることが好ましく、
薬学分野でよく知られているいずれの方法で調製しても
よい。いずれの方法も、活性成分を1種またはそれ以上
の補助成分である担体と組み合わせる工程を含んで成
る。通例、製剤は、活性成分を液体担体もしくは微粉固
体担体またはその両方と均一かつ密に混合し、次いで要
すれば、生成物を所望の剤形に成型することによって調
製される。
経口投与に適当な本発明の製剤は、それぞれ所定量の
活性成分を含んで成るカプセル剤、サシェ剤、錠剤もし
くはロゼンジのような個々の単位の剤形;散剤もしくは
顆粒剤の剤形;水性液体もしくは非水性液体中の溶液剤
もしくは懸濁剤の剤形;または水中油型乳剤もしくは油
中水型乳材料の剤形であり得る。活性成分を、巨丸薬、
舐剤またはペーストの形態で投与してもよい。
錠剤は、活性成分を、要すれば1種またはそれ以上の
補助成分と共に圧縮または成形することによって製造し
得る。圧縮錠剤は、適当な機械中で、粉末または顆粒の
ような流動形態の活性成分を、要すれば結合剤、滑沢
剤、不活性希釈剤、表面活性剤または分散剤と混合して
圧縮することによって製造し得る。成形錠剤は、適当な
機械中で、粉末活性成分および適当な担体の混合物を不
活性液体希釈剤で湿潤させて成形することによって製造
し得る。
直腸投与用製剤は、活性成分および担体(例えばカカ
オ脂)を組み合わせた坐薬の形態、または浣腸の形態で
あってよい。
非経口投与に適当な製剤は、好ましくは活性成分の滅
菌油性または水性製剤(好ましくは、被投与体の血液と
等張である)から成る。
関節内投与に適当な製剤は、微結晶の形態であり得る
活性成分の滅菌水性製剤の形態、例えば水性微結晶懸濁
液の形態であってもよい。活性成分を関節内および眼の
いずれに投与するのにも、リポソーム製剤または生分解
性ポリマー系を使用してもよい。
局所投与に適当な製剤は、液体もしくは半液体製剤、
例えばリニメント剤、ローション剤、アプリカント剤、
水中油型もしくは油中水型乳剤、例えばクリーム、軟膏
剤またはペースト;または溶液剤もしくは懸濁剤、例え
ばドロップ剤を含む。
喘息の治療には、スプレー缶、ネブライザーまたはア
トマイザーから投与される粉末のセルフ−プロペリング
剤または噴霧剤の吸入を使用し得る。分散時の製剤の粒
子サイズは、10〜100μであることが好ましい。
このような製剤は、粉末吸入装置から肺に投与する細
かく粉砕した粉末またはセルフ−プロペリング・パウダ
ー−ディスペンシング剤の形態であることが最も好まし
い。セルフ−プロペリング溶液および噴霧製剤の場合
は、所望の噴霧性を有する(すなわち、所望の粒子サイ
ズの霧を形成し得る)バルブを選択するか、または活性
成分の粒子サイズを調節して懸濁粉末として組み合わせ
ることによって効果を達成することができる。これらの
セフル−プロペリング剤は、パウダー−ディスペンシン
グ剤または活性成分を溶液または懸濁液の飛沫として投
与する製剤であってよい。
セルフ−プロペリング・パウダー−ディスペンシング
剤は、好ましくは、固体活性成分の分散粒子、および大
気圧における沸点が18℃以下の液体プロペラントを含ん
で成る。液体プロペラントは、医薬投与に適することが
知られているいずれのプロペラントであってもよく、1
種またはそれ以上のC1−C6−アルキル炭化水素もしくは
ハロゲン化C1−C6−アルキル炭化水素またはその混合
物、特に好ましくは塩素化およびフッ素化C1−C6−アル
キル炭化水素を含んで成っていてよい。通例、プロペラ
ントは製剤の45〜99.9w/w%を占め、活性成分は製剤の1
ppm〜0.1w/w%を占める。
前記成分に加えて、本発明の製剤は、1種またはそれ
以上の追加の成分、例えば賦形剤、緩衝剤、香料、結合
剤、表面活性剤、増粘剤、滑沢剤、メチルヒドロキシベ
ンゾエートのような保存剤(抗酸化剤を含む)、乳化剤
などを含有し得る。
本発明の組成物は、前記病態の処置に通例適用される
他の治療活性化合物を更に含有し得る。
本発明は更に、前記病態の1種に罹患している患者を
治療する方法にも関し、該方法は、治療を要する患者
に、式Iで示される化合物の1種またはそれ以上の有効
量を、単独で、または前記病態の治療において通例適用
される他の治療活性化合物の1種またはそれ以上と組み
合わせて投与することから成る。本発明の化合物および
/または他の治療活性化合物による治療は、同時に、ま
たは間隔をおいて行い得る。
全身的疾患の治療において、式Iの化合物を1日当た
り0.1〜100μg、好ましくは0.2〜25μgの用量で投与
する。皮膚病の局所治療においては、式Iの化合物を0.
1〜500μg/g、好ましくは1〜100μg/g含有する軟膏、
クリームまたはローションを投与する。経口組成物は、
式Iの化合物を用量単位当たり0.05〜50μg、好ましく
は0.1〜25μgを含有する錠剤、カプセル剤またはドロ
ップとして調製することが好ましい。
本発明を以下の製造例および実施例によってさらに説
明するが、本発明はそれらに制限されるものではない: 製造例および実施例 一般 例示の化合物Iを第1表に挙げる。製造例に記載の図
式Iの中間体は、第2表中の番号および対応する式によ
って識別される。
核磁気共鳴スペクトル(300MHz)では、化学シフト値
(δ)は、内部テトラメチルシラン(δ=0)またはク
ロロホルム(δ=7.25)に対して、ジュウテリオクロロ
ホルム溶液について示す。特定されるか(二重線
(d)、三重線(t)、四重線(q))、またはされて
いない(m)多重線の値は、範囲を示していない場合に
は、およその中心点を記載する(s=一重線、b=ブロ
ード)。結合定数()は、ヘルツで示し、しばしば最
も近い単位に近似する。
エーテルはジエチルエーテルであり、ナトリウムで乾
燥した。THFは、ナトリウム−ベンゾフェノンで乾燥し
た。石油エーテルは、ペンタンフラクションをさす。反
応は、特記しない限り室温で行った。処理方法は、特定
の溶媒(または有機反応溶媒)による希釈、水および次
いで塩水による抽出、無水MgSO4による乾燥並びに減圧
濃縮を行って残渣を得ることを含む。
製造例1:化合物2 N,N−ジメチルホルムアミド(150ml)中の1(S),3
(R)−ビス−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−
20(S)−ホルミル−9,10−セコプレグナ−5(E),
(7E),10(19)−トリエン(3.44g、6ミリモル)
)の溶液に、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタ
ン(600mg、5.3ミリモル)、酢酸第二銅1水和物(90m
g、0.45ミリモル)および2,2′−ビピリジル(72mg、0.
45ミリモル)を加えた。よく攪拌した溶液に、40℃で6
日間、空気を通した。
反応混合物を酢酸エチル(500ml)で希釈し、水(2
×100ml)および塩化ナトリウム飽和水溶液(3×50m
l)で抽出し、MgSO4で乾燥した。酢酸エチルを留去し、
固体残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出剤は
石油エーテル中の10%エーテル)により精製して、表記
化合物を得た。
NMR:δ=0.037(s,3H)、0.043(s、3H)、0.056
(s、6H)、0.49(s、3H)、0.84(s、9H)、0.89
(s、9H)、1.5−2.30(m、13H)、2.13(s、3H)、
2.55(dd、1H)、2.70(t、1H)、2.89(bd、1H)、4.
21(m、1H)、4.52(m、1H)、4.94(m、1H)、4.98
(m、1H)、5.83(d、1H)、6.43(d、1H)ppm。
製造例2:化合物3およびその20S−異性体 化合物2(製造例1)(3.10g、5.5ミリモル)をテト
ラヒドロフラン(140ml)に溶解し、水素化ホウ素ナト
リウム(0.35g、3.3ミリモル)を加えた。次いで、メタ
ノールを15分間にわたって滴下した。反応混合物を20分
間撹拌後、酢酸エチル(560ml)で希釈した。溶液を、
水(5×150ml)および塩化ナトリウム飽和水溶液(150
ml)で抽出し、MgSO4で乾燥し、蒸発させて、無職油状
物を得た。この油状残渣を、クロマトグラフィー(シリ
カゲル、溶出剤は石油エーテル中の15%酢酸エチル)お
よびメタノールからの結晶化により精製して、を得
た。
NMR:δ=0.05(m、12H)、0.62(s、3H)、0.86
(s、9H)、0.89(s、9H)、1.10−2.10(m、14
H)、1.15(d、3H)、2.30(bd、1H)、2.53(dd、1
H)、2.89(m、1H)、2.89(m、1H)、3.71(m、1
H)、4.21(m、1H)、4.52(m、1H)、4.93(m、1
H)、4.98(m、1H)、5.81(d、1H)、6.45(d、1
H)ppm。
極性の大きい方の20S−異性体を含有するフラクショ
ンを蒸発させて無色の残渣を得、これをメタノールから
結晶化した: NMR、δ=0.052(bd、12H)、0.54(s、3H)、0.85
(s、9H)、0.89(s、9H)、1.22(d、3H)、1.20−
2.10(m、14H)、2.30(bd、1H)、2.55(dd、1H)、
2.87(m、1H)、3.72(m、1H)、4.21(m、1H)、4.
52(m、1H)、4.94(bs、1H)、4.98(m、1H)、5.82
(d、1H)、6.44(d、1H)ppm。
製造例3:化合物14(R3=5−(テトラヒドロ−4−H−
ピラン−2−イルオキシ)−5−メチル−1−ヘキシ
ル) 乾燥テトラヒドロフラン(10ml)中の化合物3(561m
g、1ミリモル)の溶液に、水酸化カリウム(0.70g、10
ミリモル)、18−クラウン−6(40mg)および2−(6
−ブロモ−2−メチル−2−ヘキシルオキシ)−テトラ
ヒドロ−4H−ピラン(製造例5a)(2.7g、10ミリモル)
を加えた。混合物を週末の間、激しく撹拌し、反応混合
物を濾過し、濾液を減圧下に蒸発させた。
残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出剤は石
油エーテル中の10%エーテル)により精製して、14を無
色油状物として得た。
NMR:δ=0.054(m、12H)、0.54(s、3H)、0.86
(s、9H)、0.88(s、9H)、1.07(d、J=6、3
H)、1.17(s、3H)、1.19(s、3H)、1.15−1.95
(m、23H)、2.02(t、1H)、2.20(bd、1H)、2.30
(bd、1H)、2.53(dd、1H)、2.85(m、1H)、3.10−
3.30(m、2H)、3.40(m、1H)、3.55(m、1H)、3.
93(m、1H)、4.20(m、1H)、4.51(m、1H)、4.69
(m、1H)、4.93(m、1H)、4.98(m、1H)、5.79
(d、J=11、1H)、6.45(d、J=H、1H)ppm。
製造例4:1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(R)−
[5′−(テトラヒドロ−4H−ピラン−2″−イルオキ
シ)−5′−メチル−1′−ヘキシルオキシ]−9,10−
セコ−プレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエ
ン(化合物33) 窒素雰囲気中、パイレックス(Pyrex)フラスコ内の
ジクロロメタン(15ml)中の化合物14(400mg、0.5ミリ
モル)、アントラセン(200mg、1.1ミリモル)およびト
リエチルアミン(1滴)の溶液に、高圧紫外線ランプ、
タイプTQ150Z2[ハナウ(Hanau)]の光を、室温で30分
間照射した。溶液を濾過し、減圧濃縮して、粗中間体
(化合物IV、図式1、R3=5−(テトラヒドロ−4−H
−ピラン−2−イルオキシ)−5−メチル−1−ヘキシ
ル)を得た。これをテトラヒドロフラン(THF)(15m
l)に溶解し、テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオ
リド3水和物(1.05g、3.3ミリモル)を加えた。溶液
を、窒素雰囲気中で1時間、60℃に加熱した。冷却後、
反応混合物を、酢酸エチル(50ml)および炭酸水素ナト
リウム飽和水溶液(10ml)に分配した。有機相を水(10
ml)で洗い、乾燥し、濃縮した。残渣をクロマトグラフ
ィー(100g、シリカゲル、溶出剤は石油エーテル中の50
%酢酸エチル)により精製して、所望の化合物を得た。
NMR、δ=0.56(s、3H)、1.07(d、3H)、1.18
(s、3H)、1.20(s、3H)、1.1−2.05(m、24H)、
2.17(bd、1H)、2.30(dd、1H)、2.57(dd、1H)、2.
81(m、1H)、3.10−3.30(m、2H)、3.42(m、1
H)、3.56(m、1H)、3.93(m、1H)、4.22(m、3
H)、4.41(m、1H)、4.70(m、1H)、5.00(bs、1
H)、5.33(bs、1H)、5.99(d、1H)、6.39(d、1
H)ppm。
製造例5a:2−(6−ブロモ−2−メチル−2−ヘキシル
オキシ)−テトラヒドロ−4H−ピラン 乾燥エーテル(100ml)中のエチル5−ブロモペンタ
ノエート(18.7ml)の撹拌した氷冷溶液に、乾燥エーテ
ル(200ml)中のマグネシウム(10g)およびヨウ化メチ
ル(25ml)から調製したグリニヤール試薬の濾過した溶
液を、1時間にわたって滴下した。氷浴上で更に30分
後、反応混合物を30分間で室温に昇温し、次いで、水
(200ml)中の塩化アンモニウム(30g)の撹拌した氷冷
溶液に注いだ。激しい反応が鎮まった後、エーテル相を
分離し、水相を更にエーテルで抽出した。合したエーテ
ル相を、水および塩化ナトリウム飽和水溶液で連続して
洗い、乾燥し、減圧下に濃縮して、粗中間体(6−ブロ
モ−2−メチル−2−ヘキサノール)を淡黄色油状物と
して得た。これをジクロロメタン(100ml)に溶解し、
次いで、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(8.9ml)およびピ
リジニウムp−トルエンスルホネート(0.8g)を室温で
加えた。1時間後、反応溶液をエーテル(250ml)で希
釈し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(150ml)、水(1
00ml)および塩化ナトリウム飽和水溶液(100ml)で連
続して抽出した。乾燥し、溶媒を減圧除去した後、生成
物をクロマトグラフィー(150gシリカゲル、溶出剤は石
油エーテル中の10%エーテル)により精製して、所望の
化合物を無色油状物として得た。
NMR:δ=1.20(s、3H)、1.22(s、3H)、1.40−1.
95(m、12H)、3.42(t、2H)、3.94(m、1H)、3.4
5(m、1H)、4.72(m、1H)ppm。
製造例5b:2−(6−ブロモ−3−エチル−2−ヘキシル
オキシ)−テトラヒドロ−4H−ピラン 製造例5aと同様の方法を用いて、エチル4−ブロモブ
タノエートと、ヨウ化エチルから誘導したグリニヤール
試薬とから、標記化合物を製造した。
NMRは構造に一致。
製造例6:5−ヒドロキシ−2,2,6−トリメチル−3(E)
−ヘプテン ジクロロメタン(340ml)中のジエチルイソブチリル
メチルホスホネート(22g)、テトラブチルアンモニウ
ムブロミド(4g)およびトリメチルアセトアルデヒド
(13ml)の溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液(140m
l)を加えた。この混合物を一晩撹拌し、水で希釈後、
有機相を処理した。次いで、中間体5−オキソ−2,2,6
−トリメチル−3(E)−ヘプタンを、蒸留により単離
した(b.p.45−48℃/0.1mBar)。メタノール中の塩化セ
リウムIIIの0.4M溶液(90ml)中の中間体(5g)の撹拌
した氷冷溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(1.4g)を少
しずつ加えた。10分後、混合物を処理(酢酸エチル)し
て、標記化合物を油状物として得た。
NMR:δ=0.87(d、3H、J=6.8)、1.02(s、9
H)、1.50(bs、1H)、1.70(m、1H)、3.77(bt、1
H)、5.36(dd、1H、J=7.4および15.7)、5.65(dd,1
H、J=15.7および0.8)。
注:このラセミ化合物を、シャープレス(Sharples
s)の動力学的分割法[ジャーナル・オブ・アメリカン
・ケミカル・ソサエティ(J.Amer.Chem.Soc)1981、10
3、6237]を用いて分割して、S型((−)−酒石酸ジ
イソプロピルを使用)またはR型((+)−酒石酸ジイ
ソプロピルを使用)を得た。このような分割した形態
を、ラセミ化合物を側鎖形成ブロックに変換し、次いで
実施例2の目的化合物に変換するための、本明細書に記
載の手順における下記工程の出発物質として使用し得
る。
製造例7:3−メチル−2−(t−ブチルジメチルシリル
オキシ)−ブタナール ジメチルホルムアミド(50ml)中の5−ヒドロキシ−
2,2,6−トリメチル−3(E)−ヘプテン(製造例6)
(4.5g)、イミダゾール(5g)およびt−ブチルジメチ
ルシリルクロリド(5g)の溶液を1時間撹拌した。処理
(エーテル)および蒸留により、中間体5−(t−ブチ
ジメチルシリルオキシ)−2,2,6−トリメチル−3
(E)−ヘプテンを油状物として得た。(b.p.65−69℃
/0.03mBar)。メタノール(100ml)およびジクロロメタ
ン(320ml)中の中間体(7g)の−70℃の溶液を、反応
が完了したと判定(tlc分析)されるまでオゾン化酸素
で処理(40分間)し、その後、トリフェニルホスフィン
(9g)を加え、反応混合物を室温に昇温した。処理(ジ
クロロメタン)および蒸留により、標記化合物を油状物
として得た。b.p.45−48℃/1mBar。
NMR:δ=0.04(s、6H)、0.90(d、3H)、0.92
(s、9H)、0.95(d、3H)、2.01(m、1H)、3.70
(dd、1H、J=4.8および2.1)、9.58(d、1H、J=2.
1)。
製造例8:3−メチル−2−(t−ブチルジメチルシリル
オキシ)−1−(トリフルオロメタンスルホニルオキ
シ)ブタン THF(4ml)およびエタノール(8ml)中の3−メチル
−2−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ブタナール
(製造例7)(0.5g)の撹拌した氷冷溶液を、水素化ホ
ウ素ナトリウム(0.1g)で処理した。20分後、反応混合
物を処理(酢酸エチル)して、中間体3−メチル−2−
(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−ブタノール
を油状物として得た。これをジクロロメタン(5ml)に
溶解し、0℃に冷却し、ピリジン(0.5ml)およびトリ
フルオロメタンスルホン酸無水物(0.5ml)で処理し
た。1時間撹拌後、反応混合物を処理(エーテル)し
て、標記化合物を油状物として得た。
NMR:δ=0.07(s、3H)、0.08(s、3H)、0.90
(s、9H)、0.90(d、3H)、0.93(d、3H)、1.84
(m、1H)、3.75(m、1H)、4.34(dd、1H、J=9.9
および6.8)、4.43(d、1H、J=9.9および3.8)。
製造例9:1(S),3(R)−ビス(t−ブチルジメチル
シリルオキシ)−20(R)−(3′−メチル−2′−t
−ブチルジメチルシリルオキシ−1′−ブトキシ)−9,
10−セコプレグナ−5(E),7(E),10(19)−トリ
エン(化合物6) 乾燥THF(4ml)中の化合物3(0.24g)、18−クラウ
ン−6(40mg)およびカリウムt−ブトキシド(0.15
g)の撹拌した溶液を、3−メチル−2−t−ブチルジ
メチルシリルオキシ)−1−トリフルオロメタンスルホ
ニルオキシ)ブタン(製造例8)(0.3g)で処理した。
15分後、反応混合物を処理(エーテル)し、残渣をクロ
マトグラフィー(シリカゲル、溶出剤は石油エーテル中
の2%エーテル)により精製して、標記化合物を、ジア
ステレオマー(2′位におけるエピマー)のほぼ等量の
混合物として得た。
NMR:δ=0.0−0.12(m、18H)、0.53および0.54(2
s、3H)、0.60−2.65(m、52H)、2.87(m、1H)、3.
17(m、1H)、3.23(m、1H)、3.44(m、1H)、3.55
(m、1H)、4.21(m、1H)、4.53(m、1H)、4.93
(m、1H)、4.98(m、1H)、5.80(d、1H、J=11.
4)、6.46(d、1H、J=11.4)。
製造例10:1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(R)−
(2′−ヒドロキシ−3′−メチル−1′−ブトキシ)
−9,10−セコプレグナ−5(E),7(E),10(19)−
トリエン(化合物34) THF(5ml)中の1(S),3(R)−ビス(t−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−20(R)−(3′−メチル−
2′−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1′−ブトキ
シ)−9,10−セコプレグナ−5(E),7(E),10(1
9)−トリエン(化合物6)(0.2g)およびテトラブチ
ルアンモニウムフルオリド(0.7g)の撹拌した溶液を、
窒素雰囲気中、60℃に1時間加熱した。冷却後、反応混
合物を処理(酢酸エチル)した。クロマトグラフィー
(シリカゲル;溶出剤は酢酸エチル)により精製して、
標記化合物を得た。
NMR:δ=0.58および0.60(2s、3H)、0.92(d,3H、J
=6.9)、0.98(d、3H、J=6.9)、1.05−2.70(m、
20H)、2.86(m、2H)、3.13−3.63(m、5H)、4.22
(m、1H)、4.48(m、1H)、4.97(m、1H)、5.12
(m、1H)、5.87(d、1H、J=11.4)6.57(d、1H、
J=11.4)。
製造例11:1(S),3(R)−ビス−[t−ブチル(ジメ
チルシリル)オキシ]−20(R)−(3−メチルブタ−
2−エン−1−イルオキシ)−9,10−セコプレグナ−5
(E),7(E),10(19)−トリエン(化合物4) 乾燥THF(10ml)中の化合物3(0.61g)の溶液に、水
酸化カリウム粉末(1.2g)、18−クラウン−6(80mg)
および3,3−ジメチルアリルブロミド(2.2g)を加え
た。室温で24時間撹拌後、混合物をエーテルおよび水に
分配した。エーテル相を塩水で洗い、乾燥し、減圧下に
濃縮して、油状物を得た。クロマトグラフィー(シリカ
ゲル;溶出剤は石油エーテル中の2%〜5%のエーテ
ル)により精製し、次いでメタノールから結晶化して、
4を針状物として得た。
NMR:δ=0.05(bs、12H)、0.55(s、3H)、0.86
(s、9H)、0.89(s、9H)、1.10(d、3H)、1.65
(m、3H)、1.72(m、3H)、1.05−1.82(m、10
H)、1.90(m、1H)、2.03(bt、1H)、2.14(m、1
H)、2.30(m、1H)、2.54(dd、1H)、2.87(m、1
H)、3.30(m、1H)、3.78(m、1H)、4.06(m、1
H)、4.21(m、1H)、4.52(m、1H)、4.93(m、1
H)、4.98(m、1H)、5.33(m、1H)、5.80(d、1
H、J=11.5)、6.46(d、1H、J=11.5)。
製造例12:1(S),3(R)−ビス−[t−ブチル(ジメ
チルシリル)オキシ]−20(R)−(3−ヒドロキシ−
3−メチル−1−ブトキシ−9,10−セコプレグナ−5
(E),7(E),10(19)−トリエン(化合物7) NB:この製造例は、側鎖の官能基の効果的な変更を可能
にするための、SO2−付加物としてのIIIのトリエン系の
保護を説明するものである。
数滴のエーテル中の化合物4(100mg)の溶液を、液
体二酸化イオウ(3ml)により、−10℃で処理した。撹
拌した混合物を穏やかな窒素気流中で自然に昇温させ、
30分後、残留する揮発性物質を回転蒸発器で除去した。
残渣をTHF(2ml)に溶解し、水(1ml)中の酢酸水銀II
(100mg)の溶液にTHF(1ml)を加えることによって調
製した混合物で処理した。反応混合物を5℃で18時間撹
拌した後、3N−NaOH(3ml)および次いで3N−NaOH(2m
l)中のNaBH4(0.05g)の溶液で処理した。酢酸エチル
を加え、混合物をセライトで濾過した。有機相を塩水で
洗い、乾燥し、減圧下に濃縮してゴム状物を得た。これ
を、炭酸水素ナトリウム(0.2g)と共に96%エタノール
(4ml)中に溶解/懸濁させ、その撹拌した混合物を、
窒素雰囲気中で80分間加熱還流した。冷却後、酢酸エチ
ルを加え、混合物を水で抽出した。有機相を水洗した。
有機相を塩水で洗い、乾燥し、減圧下に濃縮して残渣を
得た。クロマトグラフィー(シリカゲル、溶出剤は石油
エーテル中の5%〜30%エーテル)により精製して、7
を得た。
NMR:δ=0.05(m、12H)、0.54(s、3H)、0.85
(s、9H)、0.89(s、9H)、1.13(d、3H)、1.22
(s、3H)、1.23(s、3H)、1.00−2.20(m、15
H)、2.30(bd、1H)、2.53(dd、1H)、2.86(m、1
H)、3.27(m、1H)、3.45(m、1H)、3.55(s、1
H)、3.83(m、1H)、4.21(m、1H)、4.52(m,1
H)、4.93(m、1H)、4.98(m、1H)、5.79(d、1
H、J=11.4)、6.45(d、1H、J=11.4)。
製造例13:1(S),3(R)−ビス−[t−ブチル(ジメ
チルシリル)オキシ]−20(R)−(3−ヒドロキシ−
3−メチル−1−ブトキシ−9,10−セコプレグナ−5
(Z),7(E),10(19)−トリエン(化合物21) パイレックスフラスコ内の、アントラセン(20mg)お
よびトリエチルアミン(50μl)を含有するジクロロメ
タン(4ml)中の化合物7(40mg)の溶液に、窒素雰囲
気中、高圧紫外線ランプ(タイプTQ150Z2(ハナウ)か
らの光を、15℃で30分間照射した。反応混合物を濾過
し、減圧下に濃縮して残渣を得た。クロマトグラフィー
(シリカゲル、溶出剤は石油エーテル中の30%エーテ
ル)により精製して、21を得た。
NMRは構造に一致。
製造例14:化合物11(R3=4−(テトラヒドロ−4H−ピ
ラン−2−イルオキシ)−4−エチル−1−ヘキシル) 乾燥テトラヒドロフラン(10ml)中の化合物3(561m
g、1.0ミリモル)の溶液に、カリウムt−ブトキシド
(0.4g、3.6ミリモル)、18−クラウン−6(80mg)お
よび2−(6−ブロモ−3−エチル−3−ヘキシルオキ
シ)−テトラヒドロ−4H−ピラン(製造例5b)(1.08
g、3.68ミリモル)を加えた。混合物を一晩撹拌し、酢
酸エチル(60ml)で希釈した後、水(3×10ml)および
塩化ナトリウム飽和水溶液(10ml)で洗い、MgSO4で乾
燥し、減圧下に濃縮した。次いで、化合物をクロマトグ
ラフィー(150gシリカゲル、溶出剤は石油エーテル中の
10%エーテル)により精製して、所望の化合物を無色油
状物として得た。
NMR:δ=0.05(m、12H)、0.55(s、3H)、0.82
(m、6H)、0.86(s、9H)、0.89(s、9H)、1.07
(d、3H)、J=6)、1.0−2.1(m、25H)、2.03(d
t、1H)、2.18(bd、1H)、2.30(bd、1H)、2.54(d
d、1H)、2.87(bd、1H)、3.12(m、1H)、3.25
(m、1H)、3.42(m、1H)、3.55(m、1H)、3.95
(m、1H)、4.21(m、1H)、4.52(m、1H)、4.68
(m、1H)、4.92(bs、1H)、4.98(bs、1H)、5.79
(d,1H、J=11)、6.46(d、1H、J=11)ppm。
製造例15:化合物10(R3=4−(テトラヒドロ−4H−ピ
ラン−2−イルオキシ)−4−メチル−1−ペンチル) 2−(6−ブロモ−3−エチル−3−ヘキシルオキ
シ)−テトラヒドロ−4H−ピランの代わりに2−(5−
ブロモ−2−メチル−2−ペンチルオキシ)−テトラヒ
ドロ−4H−ピランを用い、製造例14の方法に従って、所
望の化合物を無色油状物として得た。
NMR:δ=0.05(m、12H)、0.55(s、3H)、0.86
(s、9H)、0.89(s、9H)、1.07(d、3H、J=
6)、1.19(s、3H)、1.20(s、3H)、0.9−2.0
(m、21H)、2.03(m、1H)、2.16(bd、1H)、2.30
(bd、1H)、2.55(dd、1H)、2.87(bd、1H)、3.15
(m、1H)、3.25(m、1H)、3.43(m、1H)、3.55
(m、1H)、3.93(m、1H)、4.21(m、1H)、4.52
(m、1H)、4.71(m、1H)、4.93(bs、1H)、4.98
(bs、1H)、5.80(d,1H、J=11)、6.46(d,1H、J=
11)ppm。
製造例16:化合物24(R3=4−(テトラヒドロ−4H−ピ
ラン−2−イルオキシ)−4−メチル−1−ペンチル) ジクロロメタン(15ml)中の、製造例15において製造
した化合物10(200mg、0.27ミリモル)、アントラセン
(200mg、1.1ミリモル)およびトリエチルアミン(1
滴)のパイレックスフラスコ内の溶液に、窒素雰囲気
中、高圧紫外線ランプ、タイプTQ150Z2(ハナウ)から
の光を、約10℃で30分間照射した。反応混合物を濾過
し、減圧下に濃縮し、クロマトグラフィー(30gシリカ
ゲル、溶出剤は石油エーテル中の50%エーテル)により
精製して、所望の化合物を無色油状物として得た。
NMR:δ=0.05(m、12H)、0.53(s、3H)、0.87
(m、18H)、1.06(d、3H、J=6)、1.18(s、3
H)、1.20(s、3H)、1.0−1.9(m、21H)、1.98(b
t、1H)、2.16(m、2H)、2.43(dd、1H)、2.82(b
d、1H)、3.18(m、1H)、3.24(m、1H)、3.43
(m、1H)、3.53(m、1H)、3.93(m、1H)、4.18
(m、1H)、4.36(m、1H)、4.70(m、1H)、4.85
(bs、1H)、5.16(bs、1H)、5.99(d、1H、J=1
1)、6.24(d、1H、J=11)ppm。
製造例17:化合物25(R3=4−(テトラヒドロ−4H−ピ
ラン−2−イルオキシ)−4−エチル−1−ヘキシル) 製造例15において製造した化合物10の代わりに、製造
例14において製造した化合物11を用い、製造例16の方法
に従って、所望の化合物を無色油状物として得た。
NMR:δ=0.05(m、12H)、0.53(s、3H)、0.82
(m、6H)、0.87(s、18H)、1.06(d、3H、J=
6)、1.0−1.9(m、25H)、1.98(bt、1H)、2.19
(m、2H)、2.44(dd、1H)、2.82(bd、1H)、3.12
(m、1H)、3.25(m、1H)、3.43(m、1H)、3.55
(m、1H)、3.93(m、1H)、4.18(m、1H)、4.36
(m、1H)、4.69(m、1H)、4.85(bs、1H)、5.16
(bs、1H)、5.99(d、1H、J=11)、6.24(d、1H、
J=11)ppm。
製造例18:化合物15(R3=5−トリメチルシリルオキシ
−5−メチル−1−ヘキシル) 乾燥テトラヒドロフラン(10ml)中の3(561mg、1.0
ミリモル)の溶液に、カリウムt−ブトキシド(0.65
g、5.8ミリモル)、18−クラウン−6(120mg)および
6−ブロモ−2−メチル−2−トリメチルシリルオキシ
ヘキサン(1.4ml、5.0ミリモル)を加えた。反応混合物
を2時間撹拌し、処理(エーテル)した。粗生成物をク
ロマトグラフィー(40gシリカゲル、溶出剤は石油エー
テル中の2%エーテル)により精製して無色油状物を
得、これをメタノールから結晶化した。
m.p.:75.5−77.5℃。
NMR:δ=0.05−0.09(m、21H)、0.55(s、3H)、
0.86(s、9H)、0.89(s、9H)、1.07(d、3H)、1.
18(s、6H)、1.15−2.0(m、17H)、2.02(t、1
H)、2.17(d、1H)、2.31(d、1H)、2.55(dd、1
H)、2.85(bd、1H)、3.15(m、1H)、3.26(m、1
H)、3.56(m、1H)、4.21(m、1H)、4.53(m、1
H)、4.93(bs、1H)、4.99(bs、1H)、5.79(d、1
H)、6.46(d、1H)ppm。
製造例19:化合物16(R3=5−トリメチルシリルオキシ
−5−エチル−1−ヘプチル) 乾燥テトラヒドロフラン(10ml)中の化合物3(561m
g、1.0ミリモル)の溶液に、カリウムt−ブトキシド
(0.45g、4.0ミリモル)、18−クラウン−6(80mg)お
よび7−ブロモ−3−エチル−3−トリメチルシリルオ
キシ−ヘプタン(0.44ml、1.5モル)を加えた。反応混
合物を4時間撹拌し、処理(酢酸エチル)した。粗生成
物をクロマトグラフィー(100gシリカゲル、溶出剤は石
油エーテル中の5%エーテル)により精製して無色油状
物を得、これをメタノールから結晶化した。
m.p.:70.5−72.5℃。
NMR:δ=0.04−0.10(m、21H)、0.55(s、3H)、
0.80(dt、6H)、0.86(s、9H)、0.89(s、9H)、1.
07(d、3H)、1.43(dq、4H)、1.00−1.96(m、17
H)、2.04(bt、1H)、2.17(bd、1H)、2.30(bd、1
H)、2.55(dd、1H)、2.86(bd、1H)、3.15(m、1
H)、3.26(m、1H)、3.58(m、1H)、4.21(m、1
H)、4.52(m、1H)、4.93(m、1H)、4.98(m、1
H)、5.80(d、1H、J=11.3)、6.46(d、1H、J=1
1.3)ppm。
製造例20:1−(t−ブチル−ジメチルシリルオキシ)−
6−クロロ−ヘキサン 乾燥ジクロロメタン(100ml)中の6−クロロ−ヘキ
サン−1−オール(6.8ml、75.4ミリモル)の溶液に、
t−ブチルジメチルシリルクロリド(12.5g、83ミリモ
ル)およびイミダゾール(10.21g、150ミリモル)を加
え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。処理(ジクロロ
メタン)および蒸留により、標記化合物を油状物として
得た。
b,p.:130−134℃/12mBar。
NMR:δ=0.03(s、6H)、0.88(s、9H)、1.27−1.
60(m、6H)、1.77(m,2H)、3.52(t、2H)、3.59
(t,2H)ppm。
製造例21:1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−6
−ヨードヘキサン アセトン(70ml)中のヨウ化ナトリウム(13.5g、90
ミリモル)および1−(t−ブチルジメチルシリルオキ
シ)−6−クロロ−ヘキサン(製造例20)(8.35g、22
ミリモル)の溶液を一晩還流した。反応混合物を室温に
冷却し、濾過した。濾液を処理(ヘキサン)して、所望
の化合物を黄色油状物として得た。
NMR:δ=0.03(s、6H)、0.88(s、9H)、1.22−1.
60(m、6H)、1.82(m、2H)、3.18(t、2H)、3.59
(t,2H)ppm。
製造例22:化合物17(R3=6−(t−ブチルジメチルシ
リルオキシ)−1−ヘキシル) 乾燥テトラヒドロフラン(8ml)中の化合物3(516m
g、0.9ミリモル)の溶液に、カリウムt−ブトキシド
(0.65g、5.8ミリモル)、18−クラウン−6(100mg)
および1−t−ブチルジメチルシリルオキシ)−6−ヨ
ード−ヘキサン(製造例21)(1.70ml、5ミリモル)を
加えた。混合物を一晩撹拌し、処理(エーテル)した。
粗生成物をクロマトグラフィー(100gシリカゲル、溶出
剤は石油エーテル中の30%トルエン)により精製して無
色油状物を得、これをメタノールから結晶化した。
m.p.:84−87℃。
NMR:δ=0.03(s、6H)、0.06(m、12H)、0.54
(s、3H)、0.86(s,9H)、0.87(s、9H)、0.89
(s、9H)、1.07(d、3H)、1.10−1.82(m、18
H)、1.92(m、1H)、2.03(bt、1H)、2.14(bd、1
H)、2.30(bd、1H)、2.52(dd、1H)、2.87(m、1
H)、3.22(m、2H)、3.55(m、1H)、3.58(t、2
H)、4.21(m、1H)、4.52(m、1H)、4.93(m、1
H)、4.98(m、1H)、5.80(d、1H、J=11.4)、6.4
6(d、1H、J=11.4)ppm。
製造例23:化合物30(R3=6−(t−ブチルジメチルシ
リルオキシ)−1−ヘキシル) ジクロロメタン(12ml)中の、製造例22において製造
した化合物17(238mg、0.3ミリモル)、アントラセン
(150mg、0.8ミリモル)およびトリエチルアミン(2
滴)のパイレックスフラスコ内の溶液に、窒素雰囲気
中、高圧紫外線ランプ、タイプTQ150Z2(ハナウ)から
の光を15℃で30分間照射した。反応混合物を濾過し、減
圧下に濃縮し、クロマトグラフィー(40gシリカゲル、
溶出剤は石油エーテル中の10%エーテル)により精製し
て、所望の化合物を無色油状物として得た。
NMR:δ=0.03(s、6H)、0.04(m、6H)、0.05
(s、6H)、0.53(s、3H)、0.86(s、9H)、0.87
(s,9H)、0.88(s、9H)、1.06(d、3H)、1.00−2.
30(m、22H)、2.44(dd、1H)、2.82(bd、1H)、3.2
0(m、2H)、3.55(m、1H)、3.58(t、2H)、4.18
(m、1H)、4.36(m、1H)、4.86(m、1H)、5.16
(m、1H)、5.99(d、1H、J=11.3)、6.24(d、1
H、J=11.3)ppm。
製造例24:化合物29(R3=5−トリメチルシリルオキ
シ)−5−エチル−1−ヘプチル) ジクロロメタン(15ml)中の、製造例19において製造
した化合物16(300mg、0.4ミリモル)、アントラセン
(300mg、1.7ミリモル)およびトリエチルアミン(1
滴)のパイレックスフラスコ内の溶液に、窒素雰囲気
中、高圧紫外線ランプ、タイプTQ150Z2(ハナウ)から
の光を15℃で45分間照射した。反応混合物を濾過し、減
圧下に濃縮し、クロマトグラフィー(15gシリカゲル、
溶出剤は石油エーテル中の30%トルエン)により精製し
て、所望の化合物を無色油状物として得た。
NMR:δ=0.05(s、6H)、0.06(s、6H)、0.08
(s、9H)、0.54(s、3H)、0.80(ds、6H)、0.87
(s、18H)、1.07(d、3H)、1.43(dq、4H)、1.00
−2.25(m、20H)、2.45(dd、1H)、2.82(bd、1
H)、3.15(m、1H)、3.24(m、1H)、3.57(m、1
H)、4.18(m、1H)、4.35(m、1H)、4.86(m、1
H)、5.16(m、1H)、5.99(d、1H、J=11.3)、6.2
4(d、1H、J=11.3)ppm。
製造例25:化合物28(R3=5−トリメチルシリルオキシ
−5−メチル−1−ヘキシル) ジクロロメタン(175ml)中の、製造例18において製
造した化合物15(3.50g、4.7モル)、アントラセン(2.
2g、12ミリモル)およびトリエチルアミン(0.5ml)の
パイレックスフラスコ内の溶液に、窒素雰囲気中、高圧
紫外線ランプ、タイプTQ150Z2(ハナウ)からの光を15
℃で2時間照射した。反応混合物を濾過し、減圧下に濃
縮し、クロマトグラフィー(75gシリカゲル、溶出剤は
石油エーテル中の5%エーテル)により精製して、所望
の化合物を無色油状物として得た。
NMR:δ=0.05−0.10(m、21H)、0.54(s、3H)、
0.87(s、18H)、1.06(d、3H)、1.18(s、6H)、
1.15−1.90(m、17H)、1.99(t、1H)、2.15(m、1
H)、2.17(m、1H)、2.44(dd、1H)、2.81(m、1
H)、3.20(m、2H)、3.56(m、1H)、4.18(m、1
H)、4.36(m、1H)、4.86(bd、1H)、5.16(bs、1
H)、5.98(d、1H)、6.23(d、1H)ppm。
製造例26:化合物12(R3=4−トリメチルシリルオキシ
−4−エチル−1−ヘキシル) 乾燥テトラヒドロフラン(20ml)中の化合物3(1.68
g、3ミリモル)、18−クラウン−6(600mg)および6
−ブロモ−3−エチル−3−トリメチルシリルオキシ−
ヘキサン(2.53ml、9ミリモル)の窒素雰囲気中で撹拌
した溶液に、乾燥テトラヒドロフラン(15ml)中のカリ
ウムt−ブトキシド(1.95g、17ミリモル)の溶液を、4
0分間にわたってシリンジから滴下した。得られた溶液
を45分間撹拌し、処理(ヘキサン)した。粗生成物をク
ロマトグラフィー(140gシリカゲル、溶出剤は石油エー
テル中の30%トルエン)により精製して無色油状物を
得、これをメタノールから結晶化した。
m.p.:52−57℃。
NMR:δ=0.05−0.1(m、21H)、0.55(s、3H)、0.
80(dt、6H)、0.86(s、9H)、0.89(s、9H)、1.07
(d、3H)、1.10−2.05(m、20H)、2.18(d、1
H)、2.30(d、1H)、2.54(dd、1H)、2.86(bd、1
H)、3.12(m、1H)、32.5(m、1H)、3.55(m、1
H)、4.21(m、1H)、4.52(m、1H)、4.93(bs、1
H)、4.98(bs、1H)、5.79(d、1H)、6.46(d、1
H)ppm。
製造例27:化合物26(R3=4−トリメチルシリルオキ
シ)−4−エチル−1−ヘキシル) ジクロロメタン(70ml)中の、製造例26において製造
した化合物12(1.0g、1.3ミリモル)、アントラセン
(1.0g、5.6ミリモル)およびトリエチルアミン(3
滴)のパイレックスフラスコ内の溶液に、窒素雰囲気
中、高圧紫外線ランプ、タイプTQ150Z2(ハナウ)から
の光を15℃で55分間照射した。反応混合物を濾過し、減
圧下に濃縮し、クロマトグラフィー(35gシリカゲル、
溶出剤は石油エーテル中の2%エーテル)により精製し
て、所望の化合物を無色油状物として得た。
NMR:δ=0.05−0.10(m、21H)、0.54(s、3H)、
0.80(dt、6H)、0.87(s、18H)、1.06(d、3H)、
1.0−2.05(m、20H)、2.16(d、1H)、2.20(m、1
H)、2.43(dd、1H)、2.81(dd、1H)、3.12(m、1
H)、3.24(m、1H)、3.55(m、1H)、4.18(m、1
H)、4.35(m、1H)、4.85(bd、1H)、5.16(bs、1
H)、5.98(d、1H)、6.23(d、1H)ppm。
製造例28:化合物18(R3=6−メチル−6−トリメチル
シリルオキシ−1−ヘプチル) 化合物3(561ml、1ミリモル)、7−ブロモ−2−
メチル−2−トリメチルシリルオキシ−ヘプタン(1.5m
l、4ミリモル)および水素化カリウム(0.6ml、油中20
%懸濁液)の窒素雰囲気中で撹拌した混合物に、乾燥テ
トラヒドロフラン(4ml)中の18−クラウン−6(264m
g、1ミリモル)の溶液を、3分間にわたってシリンジ
から滴下した。得られた溶液を3時間撹拌し、処理(エ
ーテル)した。粗生成物をクロマトグラフィー(75gシ
リカゲル、溶出剤は石油エーテル中の5%エーテル)に
より精製して無色油状物を得、これをメタノールから結
晶化した。
NMR:δ=0.06(m、12H)、0.08(s、9H)、0.54
(s、3H)、0.86(s、9H)、0.89(s、9H)、1.07
(d、3H)、1.18(s、6H)、1.00−1.83(m、18
H)、1.90(m、1H)、2.03(bt、1H)、2.15(bd、1
H)、2.31(bd、1H)、2.55(dd、1H)、2.87(bd、1
H)、3.20(m、1H)、3.53(m、1H)、4.21(m、1
H)、4.53(m、1H)、4.93(m、1H)、4.98(m、1
H)、5.80(d、1H、J=11.4)、4.46(d、1H、J=1
1.4)ppm。
製造例29:化合物31(R3=6−メチル−6−トリメチル
シリルオキシ−1−ヘプチル) ジクロロメタン(20ml)中の、製造例28において製造
した化合物18(400mg、0152ミリモル)、アントラセン
(300mg、1.7ミリモル)およびトリエチルアミン(3
滴)のパイレックスフラスコ内の溶液に、窒素雰囲気
中、高圧紫外線ランプ、タイプTQ150Z2(ハナウ)から
の光を15℃で30分間照射した。反応混合物を濾過し、減
圧下に濃縮し、クロマトグラフィー(35gシリカゲル、
溶出剤は石油エーテル中の5%エーテル)により精製し
て、所望の化合物を無色ゴム状物として得た。
NMR:δ=0.05(m、12H)、0.08(s、9H)、0.53
(s、3H)、0.87(s、18H)、1.06(d、3H)、1.18
(s、6H)、1.00−2.30(m、22H)、2.44(dd、1
H)、2.81(bd、1H)、3.21(m、2H)、3.54(m、1
H)、4.18(m、1H)、4.37(m、1H)、4.86(m、1
H)、5.17(m、1H)、5.99(d、1H、J=11.3)、6.2
4(d、1H、J=11.3)ppm。
製造例30:1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4
−クロロ−ブタン 乾燥ジクロロメタン(100ml)中の4−クロロ−ブタ
ン−1−オール(10ml、100ミリモル)の溶液に、t−
ブチルジメチルシリルクロリド(20.8g、120ミリモル)
およびイミダゾール(13.61g、200ミリモル)を加え、
反応混合物を室温で一晩撹拌した。処理(酢酸エチ
ル)、蒸留により、標記化合物を油状物として得た。
b.p.:89−92℃/12mBar。
NMR:δ=0.04(s、6H9、0.88(s、9H)、1.65
(m、2H)、1.84(m、2H)、3.56(t、2H)、3.63
(t、2H)ppm。
製造例31:化合物9(R3=4−(t−ブチルジメチルシ
リルオキシ)−1−ブチル) 化合物3(561mg、1ミリモル)、4−クロロ−1−
t−ブチルジメチルシリルオキシ−ブタン(製造例3
0)、(1.5ml、5ミリモル)および水素化カリウム(0.
6ml、油中20%懸濁液)の窒素雰囲気中で撹拌した混合
物に、乾燥テトラヒドロフラン(4ml)中の18−クラウ
ン−6(264mg、1ミリモル)の溶液を、2分間にわた
ってシリンジから滴下した。得られた溶液を3.5時間撹
拌し、処理(エーテル)した。粗生成物をクロマトグラ
フィー(75gシリカゲル、溶出剤は石油エーテル中の5
%エーテル)により精製して無色ゴム状物を得、これを
メタノールから結晶化した。
m.p.:91−96℃ NMR:δ=0.03(m、6H)、0.06(s、12H)、0.54
(s、3H)、0.86(s、9H)、0.88(s、9H)、0.89
(s、9H)、1.06(d、3H)、1.00−1.83(m、14
H)、1.92(m、1H)、2.03(bt、1H)、2.14(bd、1
H)、2.30(bd、1H)、2.54(dd、1H)、2.86(bd、1
H)、3.23(m、2H)、3.57(dd、1H)、3.61(t、2
H)、4.21(m、1H)、4.53(m、1H)、4.93(m、1
H)、4.98(m、1H)、5.79(d、1H、J=11.4)、6.4
6(d、1H)、J=11.4)ppm。
製造例32:化合物13(R3=4−トリメチルシリルオキシ
−4−(1−プロピル)−1−ヘプチル) 4−クロロ−1−t−ブチルジメチルシリルオキシ−
ブタンを7−ブロモ−4−(1−プロピル)−4−トリ
メチルシリルオキシ−ヘプタンに置き換えたことを除い
ては、製造例31に記載の方法に従って化合物を製造し
た。
NMR:δ=0.05(m、12H)、0.07(s、9H)、0.55
(s、3H)、0.86(s、9H)、0.87(m、6H)、0.89
(s、9H)、1.07(d、3H)、1.00−1.85(m、22
H)、1.91(m、1H)、2.03(bt、1H)、2.19(bd、1
H)、2.30(bd、1H)、2.55(dd、1H)、2.87(bd、1
H)、3.11(m、2H)、3.25(dd、1H)、3.55(t、1
H)、4.22(m、1H)、4.53(m、1H)、4.93(m、1
H)、4.93(m、1H)、4.98(m、1H)、5.80(d、1
H、J=11.3)、6.46(d、1H)、J=11.3)ppm。
製造例33:化合物5(R3=5−メチル−1−ヘキシル) 4−クロロ−1−t−ブチルジメチルシリルオキシ−
ブタンを1−ブロモ−5−メチル−ヘキサンに置き換え
たことを除いては、製造例31に記載の方法に従って化合
物を製造した。
m.p.:79.5−81℃。
NMR:δ=0.06(m、12H)、0.55(s、3H)、0.85
(s、6H)、0.86(s、9H)、0.89(s、9H)、1.07
(d、3H)、1.00−1.85(m、17H)、1.91(m、1
H)、2.03(bt、1H)、2.16(bd、1H)、2.31(bd、1
H)、2.55(dd,1H)、2.87(bd、1H)、3.16(m、2
H)、3.24(m、1H)、3.55(m、1H)、4.21(m、1
H)、4.53(m、1H)、4.93(m、1H)、4.98(m、1
H)、5.80(d、1H、J=11.4)、6.46(d、1H)、J
=11.4)ppm。
製造例34:化合物27(R3=4−トリメチルシリルオキシ
−4−(1−プロピル)−1−ヘプチル) 製造例22において製造した化合物17を、製造例32にお
いて製造した化合物13に置き換えたことを除いては、製
造例23に記載の方法に従って化合物を製造した。
NMR:δ=0.04(m、6H)、0.05(s、6H)、0.07
(s、9H)、0.54(s、3H)、0.80−0.93(m、24
H)、1.06(d、3H)、1.00−2.07(m、24H)、2.19
(m、2H)、2.45(dd、1H)、2.82(bd、1H)、3.12
(m、1H)、3.24(m、2H)、3.55(m、1H)、4.18
(m、1H)、4.36(m、1H)、4.86(m、H)、5.17
(m、1H)、5.99(d、1H、J=11.2)、6.24(d、1
H、J=11.2)ppm。
製造例35:化合物20(R3=5−メチル−1−ヘキシル) 製造例22において製造した化合物17を、製造例33にお
いて製造した化合物5に置き換えたことを除いては、製
造例23に記載の方法に従って化合物を製造した。
NMR:δ=0.05(s、6H)、0.06(s、6H)、0.53
(s、3H)、0.85(d、6H)、0.87(s、18H、1.06
(d、3H)、1.00−1.92(m、18H)、1.98(bt、1
H)、2.18(m、2H)、2.44(dd、1H)、2.82(bd、1
H)、3.18(m、2H)、3.55(m、1H)、4.17(m、1
H)、4.36(m、1H)、4.86(m、1H)、5.16(m、1
H)、5.99(d、1H、J=11.3)、6.24(d、1H、J=1
1.3)ppm。
製造例36:化合物23(R3=4−t−ブチルジメチルシリ
ルオキシ−1−ブチル) 製造例22において製造した化合物17を、製造例31にお
いて製造した化合物9に置き換えたことを除いては、製
造例23に記載の方法に従って化合物を製造した。
NMR:δ=0.05(m、18H)、0.53(s、3H)、0.87
(m、27H)、1.06(d、3H)、1.00−2.30(m、18
H)、2.44(dd、1H)、2.82(bd、1H)、3.22(m、2
H)、3.57(m、1H)、3.61(t、1H)、4.18(m、1
H)、4.36(m、1H)、4.86(m、1H)、5.17(m、1
H)、5.99(d、1H、J=11.3)、6.24(d、1H、J=1
1.3)ppm。
製造例37:化合物8(R3=2−(1−ヒドロキシシクロ
ヘキシル)エチル) 3,3−ジメチルアリルブロミドを2−シクロヘキシリ
デン−1−ブロモエタン(2.5g)に置き換え、製造例11
の方法を用いて、中間体化合物III を得た。この化合物(100mg)を、製造例12の方法にお
いて化合物4に代えて、を得た。
NMRは構造に一致。
製造例38:化合物22(R3=2−(1−ヒドロキシシクロ
ヘキシル)エチル) 化合物7を化合物8に置き換え、製造例13の方法を用
いて化合物を製造した。
NMRは構造に一致。
製造例39:化合物19(R3=7−メチル−7−トリメチル
シリルオキシ−1−オクチル) 7−ブロモ2−メチル−2−トリメチルシリルオキシ
−ヘプタンを8−ブロモ−2−メチル−2−トリメチル
シリルオキシ−オクタンに置き換え、製造例28の方法を
用いて化合物を製造した。
NMRは構造に一致。
この製造例において使用した8−ブロモ−2−メチル
−2−トリメチルシリルオキシ−オクタンは、本出願人
のPCT/DK89/00079において低級同族体の製造のために記
載した方法と同様に製造した。
b.p.:92−95℃/0.1mmHg。
NMR:δ=0.09(s、9H)、1.18(s、6H)、1.2−1.5
(m、8H)、1.85(m、2H)、および3.40(t、2H)。
製造例40:化合物32(R3=(7−メチル−7−トリメチ
ルシリルオキシ−1−オクチル) 化合物18を化合物19に置き換え、製造例29の方法を用
いて化合物を製造した。
NMRは構造に一致。
実施例1:1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(R)−
(5′−ヒドロキシ−5′−メチル−1′−ヘキシルオ
キシ)−9,10−セコ−プレグナ−5(Z),7(E),10
(19)−トリエン(化合物109) 製造例4において製造した化合物33(60mg、0.11ミリ
モル)を酢酸エチル(0.5ml)に溶解し、アセトニトリ
ル(5ml)を加えた。アセトニトリル/水8:1中のフッ化
水素酸の5%溶液(0.5ml)を加え、溶液を窒素雰囲気
中で1時間撹拌した。酢酸エチル(50ml)を加え、混合
物を、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(10ml)および水
(10ml)で抽出し、乾燥し、減圧下に蒸発させた。残渣
をクロマトグラフィー(シリカゲル、溶出剤は酢酸エチ
ル)により精製して、109を得た。
NMR:δ=0.56(s、3H)、1.07(d、3H)、1.20
(s、6H)、1.10−2.05(m、24H)、2.15(bd、1
H)、2.30(dd、1H)、2.60(dd、1H)、2.72(m、1
H)、3.20(m、2H)、3.57(m、1H)、4.21(m、1
H)、4.42(m、1H)、5.00(bs、1H)、5.32(bs、1
H)、5.99(d、1H)、6.38(d、1H)ppm。
化合物33の代わりに、化合物28(製造例25)を用い
て、同じ化合物を得た。
実施例2:1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(R)−
(2′−ヒドロキシ−3′−メチル−1′−ブトキシ)
−9,10−セコ−プレグナ−5(Z),7(E),10(19)
−トリエン(化合物101) ジクロロメタン(8ml)中の1(S),3(R)−ジヒ
ドロキシ−20(R)−2′−ヒドロキシ−3′−メチル
−1′−ブトキシ)−9,10−セコプレグナ−5(E),7
(E),10(19)−トリエン(化合物34)(80mg)、ト
リエチルアミン(0.2ml)およびアントラセン(50mg)
の溶液に、高圧紫外線ランプ(タイプTQ150Z;ハナウ)
を1時間照射した。次いで、溶液を濾過し、濃縮し、生
成物をクロマトグラフィー(シリカゲル;溶出剤は酢酸
エチル)により精製して、標記化合物を得た。ラセミ側
鎖形成ブロックを用いる手順により得たこの2′−エピ
マーの約1:1の混合物のNMRは次の通りであった:δ=0.
54および0.56(2s、3H)、0.89(d、3H、J=6.8)、
0.96(d、3H、J=6.8)、1.02−2.10(m、19H)、2.
30(m、1H)、2.58(m、1H)、2.82(m、1H)、3.10
−3.61(m、5H)4.21(m、1H)、4.41(m、1H)、4.
98(m、1H)、5.31(m、1H)、5.98(d、1H、J=1
1.2)、6.36(d、1H、J=11.2)。
実施例3:1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(R)−
(3′−ヒドロキシ−3′−メチル−1′−ブトキシ)
−9,10−セコプレグナ−5(Z),7(E),10(19)−
トリエン(化合物102) アセトニトリル(4ml)およびフッ化水素酸40%水溶
液(0.2ml)中の化合物21(35mg)の溶液を、窒素雰囲
気中、室温で1時間撹拌した。酢酸エチルを加え、混合
物を、炭酸水素ナトリウム飽和溶液、および次いで塩水
で抽出した。酢酸エチル溶液を乾燥し、減圧下に濃縮し
て残渣を得、これをクロマトグラフィー(シリカゲル、
溶出剤は酢酸エチル)により精製して、標記化合物を得
た。
NMR:δ=0.54(s、3H)、1.12(d、3H)、1.21
(s、3H)、1.23(s、3H)、1.35−2.20(m、17
H)、2.30(dd、1H)、2.57(dd、1H)、2.81(m、1
H)、3.25(m、1H)、3.44(m、1H)、3.55(s、1
H)、3.82(m、1H)、4.21(m、1H)、4.42(m、1
H)、4.98(m、1H)、5.31(m、1H)、5.98(d、1
H、J=11.3)、6.37(d、1H、J=11.3)。
実施例4:1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(R)−
(4′−ヒドロキシ−4′−メチル−1′−ペンチルオ
キシ)−9,10−セコ−プレグナ−5(Z),7(E),10
(19)−トリエン(化合物105) 製造例16において製造した化合物24(128mg、0.2ミリ
モル)を酢酸エチル(0.2ml)に溶解し、激しく撹拌し
ながらアセトニトリル(4.4ml)を加えた。アセトニト
リル/水8:1中の5%フッ化水素酸の溶液(1.94ml)を
加え、反応混合物を、窒素雰囲気中、室温で45分間撹拌
した。反応混合物を処理(酢酸エチル)し、クロマトグ
ラフィー(35gシリカゲル、溶出剤は石油エーテル中の8
0%酢酸エチル)により精製して、所望の化合物を無色
油状物として得た。
NMR:δ=0.54(s、3H)、1.08(d、3H)、1.20
(s、6H)、1.05−2.50(m、21H)、2.59(dd、1
H)、2.81(bd、1H)、3.25(m、2H)、3.54(m、1
H)、4.21(m、1H)、4.42(m、1H)、4.99(m、1
H)、5.31(m、1H)、5.98(d、1H、J=11.3)、6.3
7(d、1、J=11.3)ppm。
実施例5:1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(R)−
(4′−ヒドロキシ−4′−エチル−1′−ヘキシルオ
キシ)−9,10−セコ−プレグナ−5(Z),7(E),10
(19)−トリエン(化合物106) 化合物24を化合物25または26(製造例17または27)に
置き換え、実施例4の方法に従って、所望の化合物を無
色ゴム状物として得た。
NMR:δ=0.56(s、3H)、0.85(dt、6H)、1.09
(d、3H)、1.47(dq、1H)、1.00−2.22(m、20
H)、2.31(dd、1H)、2.61(bd、1H)、2.83(bd、1
H)、3.25(m、2H)、3.55(m、1H)、4.23(m、1
H)、4.43(m、1H)、5.00(m、1H)、5.31(m、1
H)、6.00(d、1H、J=11.3)、6.39(d、1H、J=1
1.3)ppm。
実施例6:1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(R)−
(5′−ヒドロキシ−5′−エチル−1′−ヘプチルオ
キシ)−9,10−セコ−プレグナ−5(Z),7(E),10
(19)−トリエン(化合物110) 製造例24において製造した化合物29(40mg、0.085ミ
リモル)を酢酸エチル(0.1ml)に溶解し、アセトニト
リル(2.3ml)を加えた。アセトニトリル/水8:1中の5
%フッ化水素酸の溶液(1.05ml)を加え、反応混合物
を、窒素雰囲気中、室温で40分間撹拌した。反応混合物
を処理(酢酸エチル)し、クロマトグラフィー(30gシ
リカゲル、溶出剤は石油エーテル中の50%酢酸エチル)
により精製して、所望の化合物を得た。
NMR:δ=0.56(s、3H)、0.85(t、6H)、1.08
(d、3H)、1.45(q、4H)、1.02−2.09(m、21
H)、2.17(bd、1H)、2.32(dd、1H)、2.60(dd、1
H)、2.83(bd、1H)、3.20(m、2H)、3.59(m、1
H)、4.23(m、1H)、4.42(m、1H)、5.00(m、1
H)、5.31(m、1H)、6.00(d、1H、J=11.3)、6.3
9(d、1H、J=11.3)ppm。
実施例7:1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(R)−
(6′−ヒドロキシ−1′−ヘキシルオキシ)−9,10−
セコ−プレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエ
ン(化合物111) 製造例23において製造した化合物30(233mg、0.3ミリ
モル)を酢酸エチル(0.6ml)に溶解し、激しく撹拌し
ながらアセトニトリル(8ml)を加えた。アセトニトリ
ル/水8:1中の5%フッ化水素酸の溶液(4.0ml)を加
え、反応混合物を、窒素雰囲気中、室温で90分間撹拌し
た。反応混合物を処理(酢酸エチル)し、クロマトグラ
フィー(40gシリカゲル、溶出剤は石油エーテル中の80
%酢酸エチル)により精製して、所望の化合物を無色ゴ
ム状物として得た。
NMR:δ=0.55(s、3H)、1.07(d、3H)、1.00−2.
22(m、24H)、2.31(dd、1H)、2.60(dd、1H)、2.8
3(bd、1H)3.22(m、2H)、3.55(m、1H)、3.64
(t、2H)、4.23(m、1H)、4.43(m、1H)、5.00
(m、1H)、5.32(m、1H)、6.00(d、1H、J=11.
3)、6.39(d、1H、J=11.3)ppm。
実施例8:1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(R)−
(6′−ヒドロキシ−6′−メチル−1′−ヘプチルオ
キシ)−9,10−セコ−プレグナ−5(Z),7(E),10
(19)−トリエン(化合物112) 製造例29において製造した化合物31(300mg)および
テトラブチルアンモニウムフルオリド3水和物(1.16
g)の溶液を、窒素雰囲気中60℃で60分間撹拌した。冷
却後、反応混合物を処理(酢酸エチル)し、クロマトグ
ラフィー(35gシリカゲル、溶出剤は石油エーテル中の8
0%酢酸エチル)により精製して、所望の化合物を無色
ゴム状物として得た。
NMR:δ=0.55s、3H)、1.07(d、3H)、1.20(s、6
H)、1.00−2.22(m、24H)、2.30(dd、1H)、2.60
(dd、1H)、2.84(bd、1H)、3.22(m、1H)、3.55
(m、1H)、4.22(m、1H)、4.43(m、1H)、5.00
(m、1H)、5.32(m、1H)、6.00(d、1H、11.3)、
6.39(d、1H、J=11.3)ppm。
実施例9:1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(R)−
(4′−ヒドロキシ−4′−(1″−プロピル)−1′
−ヘプチルオキシ)−9,10−セコ−プレグナ−5
(Z),7(E),10(19)トリエン(化合物107) 製造例16において製造した化合物24を、製造例34にお
いて製造した化合物27に置き換えたことを除いては、実
施例4に記載の方法に従って化合物を製造した。
NMR:δ=0.55(s、3H)、0.91(t,6H)、1.09(d、
3H)、1.1−2.05(m、25H)、2.15(bd、1H)、2.32
(dd、1H)、2.60(bd、1H)、2.82(m、1H)、3.22
(m、2H)、3.56(m、1H)、4.23(m、1H)、4.43
(m、1H)、5.00(bs、1H)、5.32(bs、1H)、5.99
(d、1H)、6.48(d、1H)ppm。
実施例10:1(S)3(R)−ジヒドロキシ−20(R)−
(5′−メチル−1′−ヘキシルオキシ)−9,10−セコ
−プレグナ−5(Z),7(E),10(19)トリエン(化
合物108) 製造例16において製造した化合物24を、製造例35にお
いて製造した化合物20に置き換えたことを除いては、実
施例4に記載の方法に従って化合物を製造した。
NMR:δ=0.56(s、3H)、0.86(d、6H)、1.07
(d、3H)、1.00−2.07(m、21H)、2.16(bd、1
H)、2.31(dd,1H)、2.60(bd、1H)、2.82(bd、1
H)、3.20(m、2H)、3.55(m、1H)、4.23(m、1
H)、4.43(m、1H)、5.00(bs、1H)、5.32(m、1
H)、6.00(d、1H、J=11.3)、6.39(d、1H、J=1
1.3)ppm。
実施例11:1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(R)−
(4′−ヒドロキシ−1′−ブチルオキシ)−9,10−セ
コ−プレグナ−5(Z),7(E),10(19)トリエン
(化合物104) 製造例16において製造した化合物24を、製造例36にお
いて製造した化合物23に置き換えたことを除いては、実
施例4に記載の方法に従って化合物を製造した。
NMR:δ=0.56(s、3H)、1.10(d、3H)、1.00−2.
20(m、19H)、2.32(dd、1H)、2.62(m、1H)、2.8
4(bd、1H)、3.30(m、2H)、3.61(m、3H)、4.22
(m、1H)、4.42(m、1H)、5.00(m、1H)、5.32
(m、1H)、6.00(d、1H、J=11.3)、6.39(d、1
H、J=11.3)ppm。
実施例12:1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(R)−
(2′−(1″−ヒドロキシシクロヘキシル)エトキ
シ)−9,10−セコ−プレグナ−5(Z),7(E),10(1
9)−トリエン(化合物103) 化合物21を化合物22に置き換え、実施例3の方法を用
いて化合物を製造した。
NMRは構造に一致。
実施例13:1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(R)−
(7′−ヒドロキシ−7′−メチル−1′−オクチルオ
キシ)−9,10−セコ−プレグナ−5(Z),7(E),10
(19)−トリエン(化合物113) 化合物31を化合物32に置き換え、実施例8の方法を用
いて化合物を製造した。
NMRは構造に一致。
実施例14 化合物106を含有するカプセル 106をピーナツ油に溶解して、106の最終濃度1μg/ml
油とした。ゼラチン10重量部、グリセリン5重量部、ソ
ルビン酸カリウム0.08重量部および蒸留水14重量部を加
熱しながら混合し、軟ゼラチンカプセルを形成した。こ
れに、各カプセルが106を0.1μg含有するように、106
の油溶液を100μlずつ充填した。
実施例15 化合物106を含有する皮膚用クリーム アーモンド油1g中に、0.05mgの106を溶解した。この
溶液に、鉱油40gおよび自己乳化性蜜蝋20gを加えた。混
合物を加熱して液化した。熱水40mlを加えた後、混合物
をよく混合した。得られたクリームは、クリーム1g当た
り106を約0.5μg含有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/59 ADU A61K 31/59 ADU // C07M 7:00 (72)発明者 ビネルップ、リセ デンマーク国 デェ・カー―2630 トス トルップ、ルーズビイ・ヘグナース・ア レ 8アー番 (56)参考文献 欧州公開184112(EP,A2) Chem,Pharm.Bull., Vol.34,No.10 (1986) P. 4410−P.4413 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 401/00 A61K 31/59 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN) EPAT(QUESTEL) WPIDS(STN)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式I [式中、Rは、炭素原子数4〜12のアルキルまたはヒド
    ロキシ置換アルキル基を表わす。] で示される化合物;および1個またはそれ以上の水酸基
    が−O−アシルまたは−O−グリコシルまたはリン酸エ
    ステル基に変換されており、そのようなマスクされた基
    はインビボで加水分解可能である式Iの化合物の誘導
    体。
  2. 【請求項2】Rが式II [式中、nは1〜7の整数であり;R1およびR2は、同一
    または異なって、水素、C1−C5−アルキル、C3−C7−シ
    クロアルキルを表わすか、またはR1およびR2は、基Xを
    有する炭素原子(式II中、星印)と共にC3−C8炭素環を
    形成し得;Xは水素またはヒドロキシを表わす。] で示される基である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】純粋な形態の請求項1もしくは2記載の化
    合物のジアステレオマー;または請求項1もしくは2記
    載の化合物のジアステレオマーの混合物。
  4. 【請求項4】a)1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20
    (R)−(4′−ヒドロキシ−4′−エチル−1′−ヘ
    キシルオキシ)−9,10−セコ−プレグナ−5(Z),7
    (E),10(19)−トリエン b)1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(R)−
    (6′−ヒドロキシ−1′−ヘキシルオキシ)−9,10−
    セコ−プレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエ
    ン c)1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(R)−
    (5′−ヒドロキシ−5′−エチル−1′−ヘプチルオ
    キシ)−9,10−セコ−プレグナ−5(Z),7(E),10
    (19)−トリエン d)1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(R)−
    (5′−ヒドロキシ−5′−メチル−1′−ヘキシルオ
    キシ)−9,10−セコ−プレグナ−5(Z),7(E),10
    (19)−トリエン e)1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(R)−
    (5′−メチル−1′−ヘキシルオキシ)−9,10−セコ
    −プレグナ−5(Z),7(E),10(19)−トリエン f)1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(R)−
    (4′−ヒドロキシ−4′−(1″−プロピル)−1′
    −ヘプチルオキシ)−9,10−セコ−プレグナ−5
    (Z),7(E),10(19)−トリエン g)1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(R)−
    (4′−ヒドロキシ−4′−メチル−1′−ペンチルオ
    キシ)−9,10−セコ−プレグナ−5(Z),7(E),10
    (19)−トリエン h)1(S),3(R)−ジヒドロキシ−20(R)−
    (3′−ヒドロキシ−3′−メチル−1′−ブチルオキ
    シ)−9,10−セコ−プレグナ−5(Z),7(E),10(1
    9)−トリエン から成る群から選択する請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】下記工程を用いて、請求項1の式Iの化合
    物を製造する方法 a)1(S),3(R)−ビス−(t−ブチルジメチルシ
    リルオキシ)−20(S)ホルミル−9,10−セコ−プレグ
    ナ−5(E),7(E),10(19)−トリエンを塩基性触
    媒の存在下に酸素で酸化して、1(S),3(R)−ビス
    −(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−9,10−セコ−
    プレグナ−5(E),7(E),10(19)−トリエン−20
    −オンを生成し; b)1(S),3(R)−ビス−(t−ブチルジメチルシ
    リルオキシ)−9,10−セコ−プレグナ−5(E),7
    (E),10(19)−トリエン−20−オンを還元して、1
    (S),3(R)−ビス−(t−ブチルジメチルシリルオ
    キシ)−9,10−セコ−プレグナ−5(E),7(E),10
    (19)−トリエン−20(R)−オールを生成し; c)1(S),3(R)−ビス−(t−ブチルジメチルシ
    リルオキシ)−9,10−セコ−プレグナ−5(E),7
    (E),10(19)−トリエン−20(R)−オールを、式
    Z−R3[式中、Zは脱離基である。]で示される側鎖形
    成ブロックで塩基性条件下にアルキル化して、式III [式中、R3は前記R、またはRに変換し得る基であ
    る。] で示される化合物を生成し; d)上記式IIIの化合物を三重項増感光異性化並びに要
    すればR3からRへの変換および脱保護に付して、請求項
    1の所望の式Iの化合物を生成する。
  6. 【請求項6】式Iの化合物の合成のための中間体であっ
    て、1(S),3(R)−ビス−(t−ブチルジメチルシ
    リルオキシ)−9,10−セコ−プレグナ−5(E),7
    (E),10(19)−トリエン−20(R)−オールである
    中間体。
  7. 【請求項7】自己免疫疾患、高血圧症、炎症疾患および
    喘息並びに異常な細胞分化および/または細胞増殖およ
    び/または免疫系の平衡失調により特徴付けられる疾患
    を治療および予防するための薬剤組成物であって、請求
    項1の化合物1種またはそれ以上の有効量を、薬学的に
    許容し得る無毒性担体および/または助剤と共に含有す
    る薬剤組成物。
  8. 【請求項8】用量単位の形態である請求項7記載の薬剤
    組成物。
  9. 【請求項9】式Iで示される化合物を、0.05〜50μg含
    有する用量単位の形態である請求項8記載の薬剤組成
    物。
  10. 【請求項10】癌を治療または予防するための請求項7
    記載の薬剤組成物。
  11. 【請求項11】乾癬を治療するための請求項7記載の薬
    剤組成物。
  12. 【請求項12】ヒト以外の哺乳動物の、自己免疫疾患、
    高血圧症、炎症疾患および喘息並びに異常な細胞分化お
    よび/または細胞増殖および/または免疫系の平衡失調
    により特徴付けられる疾患を治療および予防する方法で
    あって、請求項1の化合物1種またはそれ以上の有効量
    を投与することを含んで成る方法。
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