JP2804454B2 - 人形玩具の頭部回転装置 - Google Patents

人形玩具の頭部回転装置

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JP2804454B2
JP2804454B2 JP7079929A JP7992995A JP2804454B2 JP 2804454 B2 JP2804454 B2 JP 2804454B2 JP 7079929 A JP7079929 A JP 7079929A JP 7992995 A JP7992995 A JP 7992995A JP 2804454 B2 JP2804454 B2 JP 2804454B2
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英樹 大場
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    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63HTOYS, e.g. TOPS, DOLLS, HOOPS OR BUILDING BLOCKS
    • A63H3/00Dolls
    • A63H3/12Double-faced dolls

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下に異なる頭部を備
え、簡単な操作で瞬時にその位置を変えて、顔が変わる
様にした人形玩具の頭部回転装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の人形玩具の頭部回転装置は、実公
平5−11916号公報に記載されているように、腕部
を回転させると、回転軸等を介して頭部が回転する。頭
部の回転によって胸部及び背部の内面が押圧され、胸部
及び背部がバネに抗して外側に押し開かれる。胴部内に
位置していた頭部が上方に回動して表出し、外部にあっ
た頭部が胴部内に収納される。頭部の変換が終了する
と、バネの弾性により胸部と背部が元の閉じた状態に復
帰する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の頭部回転玩具
は、頭部を変換させるのに、いちいち腕部を回転させな
ければならないので、面倒であると共に瞬時に頭部を変
換させることができないという問題点があった。このよ
うに、腕部を回転させるというゆっくりした動きで、頭
部を変換させるため、頭部の変換の仕組みが簡単にわか
ってしまい、見る者に驚きを与えることができず、興趣
に欠けていた。
【0004】また、頭部が胸部及び背部をバネに抗して
外側に押し開くので、外部にあった頭部が胴部の収納方
向に回動すると、胸部または背部の上端縁に引っ掛か
り、胸部または背部を押し開くことができなくなり、ス
ムーズに頭部の変換を行うことができないという問題点
があった。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑み案出したもの
であって、頭部の変換を瞬時に行うことができ、頭部が
開かれた胸部及び背部内を回動するので、どこにも引っ
掛かることがなくスムーズに変換することができる人形
玩具の頭部回転装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る人形玩具の
頭部回転装置は、上記目的を達成する第1の手段とし
て、下記の構成を有する。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は、上面に上頭部が設けられ、下面に下頭
部が設けられていること。 (ニ)前面板と背面板は、互いに連係されており、略同
時に開くように形成されていること。 (ホ)上面板には、これの回転中心を中心とする回転体
が設けられていること。 (ヘ)前面板又は背面板には、これが所定角度開いてか
ら上記回転体を回転させ、閉じるときは回転体を回転さ
せない回動部材が設けられていること。
【0007】上記目的を達成する具体的な第2の手段と
して、下記の構成にすることができる。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は、上面に上頭部が設けられ、下面に下頭
部が設けられていること。 (ニ)前面板及び背面板には、夫々を前面開口部及び背
面開口部の閉じる方向に付勢する第1と第2の弾性体が
設けられていること。 (ホ)前面板と背面板には夫々内側に突出する突起が形
成され、前面板及び背面板を閉じた時に、前面板の突起
が背面板の突起の上部に張出した形で形成されているこ
と。 (ヘ)上面板には、これの回転中心を中心とするピニオ
ンが一体に設けられており、このピニオンの両側には欠
歯部が形成されていること。 (ト)背面板には側壁が設けられ、この側壁の上縁先端
側には、背面板が所定角度開いた時に、閉じられた上面
板のピニオンと噛み合って上面板を回転させるラックが
形成されていること。 (チ)上面板は、これの前端部に、第1の弾性体によっ
て前面開口部を閉じている時の前面板の上端部が当接
し、上面板の後端部に、第2の弾性体によって背面開口
部を閉じている時の背面板の上端部が当接して、上面開
口部を閉じるように構成されていること。 (リ)上面板、前面板、背面板が閉じているとき、上頭
部または下頭部が表出し、他方の下頭部または上頭部が
胴部内に収納され、胴部の一部を構成すること。
【0008】第2の手段の構成を前後反対にした第3の
手段として、下記の構成にすることもできる。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は、上面に上頭部が設けられ、下面に下頭
部が設けられていること。 (ニ)前面板及び背面板には、夫々を前面開口部及び背
面開口部の閉じる方向に付勢する第1と第2の弾性体が
設けられていること。 (ホ)前面板と背面板には夫々内側に突出する突起が形
成され、前面板及び背面板を閉じた時に、背面板の突起
が前面板の突起の上部に張出した形で形成されているこ
と。 (ヘ)上面板には、これの回転中心を中心とするピニオ
ンが一体に設けられており、このピニオンの両側には欠
歯部が形成されていること。 (ト)前面板には側壁が設けられ、この側壁の上縁先端
側には、前面板が所定角度開いた時に、閉じられた上面
板のピニオンと噛み合って上面板を回転させるラックが
形成されていること。 (チ)上面板は、これの前端部に、第1の弾性体によっ
て前面開口部を閉じている時の前面板の上端部が当接
し、上面板の後端部に、第2の弾性体によって背面開口
部を閉じている時の背面板の上端部が当接して、上面開
口部を閉じるように構成されていること。 (リ)上面板、前面板、背面板が閉じているとき、上頭
部または下頭部が表出し、他方の下頭部または上頭部が
胴部内に収納され、胴部の一部を構成すること。
【0009】さらに上記目的を達成する第4の手段とし
て、下記の構成にしてもよい。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は、上面に上頭部が設けられ、下面に下頭
部が設けられていること。 (ニ)背面板には、これを背面開口部の閉じる方向に付
勢する弾性体が設けられていること。 (ホ)前面板の内側には一対の突起が形成され、背面板
の内側には前面板の一対の突起間に挿入される突起が形
成されており、弾性体によって背面板が閉じられると、
背面板の突起が前面板の下側の突起を押圧し、前面板が
閉じられるように形成されていること。 (ヘ)上面板には、これの回転中心を中心とするピニオ
ンが一体に設けられており、このピニオンの両側には欠
歯部が形成されていること。 (ト)背面板には側壁が設けられ、この側壁の上縁先端
側には、背面板が所定角度開いた時に、閉じられた上面
板のピニオンと噛み合って上面板を回転させるラックが
形成されていること。 (チ)上面板は、これの後端部に、弾性体によって背面
開口部を閉じている時の背面板の上端部が当接し、上面
板の前端部に、背面板の突起によって前面板の下側の突
起が押圧され、前面開口部を閉じている時の前面板の上
端部が当接して、上面開口部を閉じるように構成されて
いること。 (リ)上面板、前面板、背面板が閉じているとき、上頭
部または下頭部が表出し、他方の下頭部または上頭部が
胴部内に収納され、胴部の一部を構成すること。
【0010】第4の手段の構成を前後反対にした第5の
手段として、下記の構成にすることもできる。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は、上面に上頭部が設けられ、下面に下頭
部が設けられていること。 (ニ)前面板には、これを前面開口部の閉じる方向に付
勢する弾性体が設けられていること。 (ホ)背面板の内側には一対の突起が形成され、前面板
の内側には背面板の一対の突起間に挿入される突起が形
成されており、弾性体によって前面板が閉じられると、
前面板の突起が背面板の下側の突起を押圧し、背面板が
閉じられるように形成されていること。 (ヘ)上面板には、これの回転中心を中心とするピニオ
ンが一体に設けられており、このピニオンの両側には欠
歯部が形成されていること。 (ト)前面板には側壁が設けられ、この側壁の上縁先端
側には、前面板が所定角度開いた時に、閉じられた上面
板のピニオンと噛み合って上面板を回転させるラックが
形成されていること。 (チ)上面板は、これの前端部に、弾性体によって前面
開口部を閉じている時の前面板の上端部が当接し、上面
板の後端部に、前面板の突起によって背面板の下側の突
起が押圧され、背面開口部を閉じている時の背面板の上
端部が当接して、上面開口部を閉じるように構成されて
いること。 (リ)上面板、前面板、背面板が閉じているとき、上頭
部または下頭部が表出し、他方の下頭部または上頭部が
胴部内に収納され、胴部の一部を構成すること。
【0011】さらに上記目的を達成する第6の手段とし
て、下記の構成にしてもよい。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は、上面に上頭部が設けられ、下面に下頭
部が設けられていること。 (ニ)前面板及び背面板には、夫々を前面開口部及び背
面開口部の閉じる方向に付勢する第1と第2の弾性体が
設けられていること。 (ホ)前面板と背面板には夫々内側に突出する突起が形
成され、前面板及び背面板を閉じた時に、前面板の突起
が背面板の突起の上部に張出した形で形成されているこ
と。 (ヘ)上面板には、これの回転中心を中心とするピニオ
ンが一体に設けられており、このピニオンの両側には欠
歯部が形成されていること。 (ト)背面板には側壁が設けられ、この側壁の上縁先端
側には、背面板が所定角度開いた時に、閉じられた上面
板のピニオンと噛み合って上面板を回転させるラックが
形成され、側壁の上縁略中央には、背面板が閉じられて
いる時に、閉じられている上面板のピニオンの欠歯部に
係合して上面板の回転を阻止する係合部が形成され、側
壁の上縁であって、ラックと係合部の間には、ピニオン
と当接しない凹部が形成されていること。 (チ)前面板は、前面板の上端部が第1の弾性体によっ
て、上面開口部を閉じている時の上面板の前端部に当接
して閉じ、背面板は、背面板の上端部が第2の弾性体に
よって、上面開口部を閉じている時の上面板の後端部に
当接して閉じ、上面板は、上面板のピニオンの欠歯部に
背面板の側壁に形成された係合部が係合し、回転が阻止
されて閉じていること。 (リ)上面板、前面板、背面板が閉じているとき、上頭
部または下頭部が表出し、他方の下頭部または上頭部が
胴部内に収納され、胴部の一部を構成すること。
【0012】第6の手段の構成を前後反対にした第7の
手段として、下記の構成にすることもできる。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は、上面に上頭部が設けられ、下面に下頭
部が設けられていること。 (ニ)前面板及び背面板には、夫々を前面開口部及び背
面開口部の閉じる方向に付勢する第1と第2の弾性体が
設けられていること。 (ホ)前面板と背面板には夫々内側に突出する突起が形
成され、前面板及び背面板を閉じた時に、背面板の突起
が前面板の突起の上部に張出した形で形成されているこ
と。 (ヘ)上面板には、これの回転中心を中心とするピニオ
ンが一体に設けられており、このピニオンの両側には欠
歯部が形成されていること。 (ト)前面板には側壁が設けられ、この側壁の上縁先端
側には、前面板が所定角度開いた時に、閉じられた上面
板のピニオンと噛み合って上面板を回転させるラックが
形成され、側壁の上縁略中央には、前面板が閉じられて
いる時に、閉じられている上面板のピニオンの欠歯部に
係合して上面板の回転を阻止する係合部が形成され、側
壁の上縁であって、ラックと係合部の間には、ピニオン
と当接しない凹部が形成されていること。 (チ)前面板は、前面板の上端部が第1の弾性体によっ
て、上面開口部を閉じている時の上面板の前端部に当接
して閉じ、背面板は、背面板の上端部が第2の弾性体に
よって、上面開口部を閉じている時の上面板の後端部に
当接して閉じ、上面板は、上面板のピニオンの欠歯部に
前面板の側壁に形成された係合部が係合し、回転が阻止
されて閉じていること。 (リ)上面板、前面板、背面板が閉じているとき、上頭
部または下頭部が表出し、他方の下頭部または上頭部が
胴部内に収納され、胴部の一部を構成すること。
【0013】さらに上記目的を達成する第8の手段とし
て、下記の構成にしてもよい。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は、上面に上頭部が設けられ、下面に下頭
部が設けられていること。 (ニ)背面板には、これを背面開口部の閉じる方向に付
勢する弾性体が設けられていること。 (ホ)前面板の内側には一対の突起が形成され、背面板
の内側には前面板の一対の突起間に挿入される突起が形
成されており、弾性体によって背面板が閉じられると、
背面板の突起が前面板の下側の突起を押圧し、前面板が
閉じられるように形成されていること。 (ヘ)上面板には、これの回転中心を中心とするピニオ
ンが一体に設けられており、このピニオンの両側には欠
歯部が形成されていること。 (ト)背面板には側壁が設けられ、この側壁の上縁先端
側には、背面板が所定角度開いた時に、閉じられた上面
板のピニオンと噛み合って上面板を回転させるラックが
形成され、側壁の上縁略中央には、背面板が閉じられて
いる時に、閉じられている上面板のピニオンの欠歯部に
係合して上面板の回転を阻止する係合部が形成され、側
壁の上縁であって、ラックと係合部の間には、ピニオン
と当接しない凹部が形成されていること。 (チ)背面板は、背面板の上端部が弾性体によって、上
面開口部を閉じている時の上面板の後端部に当接して閉
じ、前面板は、これの下側の突起が背面板の突起に押圧
されて、前面板の上端部が、上面開口部を閉じている時
の上面板の前端部に当接して閉じ、上面板は、上面板の
ピニオンの欠歯部に背面板の側壁に形成された係合部が
係合し、回転が阻止されて閉じていること。 (リ)上面板、前面板、背面板が閉じているとき、上頭
部または下頭部が表出し、他方の下頭部または上頭部が
胴部内に収納され、胴部の一部を構成すること。
【0014】第8の手段の構成を前後反対にした第9の
手段として、下記の構成にすることもできる。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は、上面に上頭部が設けられ、下面に下頭
部が設けられていること。 (ニ)前面板には、これを前面開口部の閉じる方向に付
勢する弾性体が設けられていること。 (ホ)背面板の内側には一対の突起が形成され、前面板
の内側には背面板の一対の突起間に挿入される突起が形
成されており、弾性体によって前面板が閉じられると、
前面板の突起が背面板の下側の突起を押圧し、背面板が
閉じられるように形成されていること。 (ヘ)上面板には、これの回転中心を中心とするピニオ
ンが一体に設けられており、このピニオンの両側には欠
歯部が形成されていること。 (ト)前面板には側壁が設けられ、この側壁の上縁先端
側には、前面板が所定角度開いた時に、閉じられた上面
板のピニオンと噛み合って上面板を回転させるラックが
形成され、側壁の上縁略中央には、前面板が閉じられて
いる時に、閉じられている上面板のピニオンの欠歯部に
係合して上面板の回転を阻止する係合部が形成され、側
壁の上縁であって、ラックと係合部の間には、ピニオン
と当接しない凹部が形成されていること。 (チ)前面板は、前面板の上端部が弾性体によって、上
面開口部を閉じている時の上面板の前端部に当接して閉
じ、背面板は、これの下側の突起が前面板の突起に押圧
されて、背面板の上端部が、上面開口部を閉じている時
の上面板の後端部に当接して閉じ、上面板は、上面板の
ピニオンの欠歯部に前面板の側壁に形成された係合部が
係合し、回転が阻止されて閉じていること。 (リ)上面板、前面板、背面板が閉じているとき、上頭
部または下頭部が表出し、他方の下頭部または上頭部が
胴部内に収納され、胴部の一部を構成すること。
【0015】
【作用】第1の手段に係る人形玩具の頭部回転装置は、
上頭部が表出し、下頭部が胴部内に収納されるようにし
て、胴部の上面開口部が上面板によって閉じられ、前面
開口部が前面板によって閉じられ、背面開口部が背面板
によって閉じられて、胴部の一つの外観を形成する。
【0016】前面板又は背面板を開くと略同時に反対側
の背面板又は前面板も開く。前面板又は背面板を所定角
度開くと、回動部材が回転体を回転させ、上面板を回転
させる。前面板又は背面板を閉じると、回動部材が回転
体を回転させないから、上面板は反転した状態で上面開
口部を閉じる。前面板又は背面板を閉じると反対側の背
面板又は前面板も閉じられ、下頭部が表出し、上頭部が
胴部内に収納された形の胴部のもう一つの外観を形成す
る。
【0017】第2の手段に係る人形玩具の頭部回転装置
は、次のように使用することができる。上頭部が表出
し、下頭部が胴部内に収納された状態では、上面板が上
面開口部を閉じている。前面板が第1の弾性体によって
前面開口部を閉じ、前面板の上端部が上面板の前端部に
当接する。また、前面板の内面が下頭部と当接可能とな
っており、上面板の後方回転が阻止されている。背面板
が第2の弾性体によって背面開口部を閉じ、背面板の上
端部が上面板の後端部に当接する。また、背面板の内面
が下頭部と当接可能となっており、上面板の前方回転が
阻止されている。このように、前面板と背面板と上頭部
が上に位置する上面板が、閉じた状態で略連続した形と
なって胴部の一部を構成し、胴部の一の外観を形成して
いる。
【0018】背面板を第2の弾性体の弾性に抗して開く
と、背面板の内側に設けられた突起が前面板の内側に設
けられた突起を押し上げることになり、前面板は第1の
弾性体の弾性に抗して開かれる。このように、背面板と
前面板は略同時に開き、上面板は自由状態となり、上頭
部と下頭部の回転の妨げにはならない。
【0019】背面板を開くと側壁も後方に移動し、背面
板が所定角度開いた時に、閉じられた上面板のピニオン
に側壁に形成されたラックが噛み合って上面板が回転す
る。背面板を自由状態にすると、背面板は第2の弾性体
の弾性によって、背面開口部を閉じ、背面板の内面が上
頭部に当接し、上面板の回転を阻止するとともに、背面
板の上端部が反転した上面板の前端部に当接する。前面
板も、これの突起が背面板の突起に押し上げられなくな
るから、第1の弾性体の弾性により、前面開口部を閉
じ、前面板の上端部が反転した上面板の後端部に当接す
る。このようにして、前面板と背面板と下頭部が上に位
置する上面板が、閉じた状態で略連続した形となって胴
部の一部を構成し、胴部の他の外観を形成する。
【0020】第3の手段に係る人形玩具の頭部回転装置
は、前面板に側壁が形成され、背面板の突起が前面板の
突起の上部に張出した形で形成されているので、第2の
手段に係る人形玩具の頭部回転装置と反対の動きをさせ
ることができる。
【0021】第4の手段に係る人形玩具の頭部回転装置
は、背面板のみを閉じる方向に付勢する弾性体が設けら
れ、前面板の内側に一対の突起が形成され、背面板の内
側に前面板の一対の突起間に挿入される突起が形成され
ている。そのため、弾性体によって背面板が閉じられる
と、背面板の突起が前面板の下側の突起を押圧し、前面
板を閉じることになるから、前面板を閉じる方向に付勢
する弾性体が不要になるが、第2の手段に係る人形玩具
の頭部回転装置と同様の動きをさせることができる。
【0022】第5の手段に係る人形玩具の頭部回転装置
は、前面板のみを閉じる方向に付勢する弾性体を設けら
れ、背面板の内側に一対の突起を形成され、前面板の内
側に背面板の一対の突起間に挿入される突起が形成され
ている。そのため、弾性体によって前面板が閉じられる
と、前面板の突起が背面板の下側の突起を押圧し、背面
板を閉じることになるから、背面板を閉じる方向に付勢
する弾性体が不要になる。この動きは、第4の手段に係
る人形玩具の頭部回転装置と反対になる。
【0023】第6の手段に係る人形玩具の頭部回転装置
は、次のように使用することができる。上頭部が表出
し、下頭部が胴部内に収納された状態で、前面板が第1
の弾性体によって前面開口部を閉じ、背面板が第2の弾
性体によって背面開口部を閉じている時、上面板は、上
面板のピニオンの欠歯部に背面板の側壁に形成された係
合部が係合し、回転が阻止されて上面開口部を閉じてい
る。このように、前面板と背面板と上頭部が上に位置す
る上面板が、閉じた状態で略連続した形となって胴部の
一部を構成し、胴部の一の外観を形成している。
【0024】背面板を第2の弾性体の弾性に抗して開く
と、背面板の内側に設けられた突起が前面板の内側に設
けられた突起を押し上げることになり、前面板は第1の
弾性体の弾性に抗して開かれる。このように、背面板と
前面板は略同時に開き、上頭部と下頭部の回転の妨げに
はならない。
【0025】背面板を開くと側壁も後方に移動し、側壁
の係合部がピニオンの欠歯部から外れ、上面板は自由状
態になる。背面板が所定角度開いた時に、閉じられた上
面板のピニオンに側壁に形成されたラックが噛み合って
上面板が回転する。背面板を自由状態にすると、背面板
は第2の弾性体の弾性によって、背面開口部を閉じる。
背面板の側壁に形成された係合部が上面板のピニオンの
欠歯部に係合するため、上面板は回転が阻止されて上面
開口部を閉じる。前面板は、これの突起が背面板の突起
に押し上げられなくなるから、第1の弾性体の弾性によ
り、前面開口部を閉じる。このようにして、前面板と背
面板と下頭部が上に位置する上面板が、閉じた状態で略
連続した形となって胴部の一部を構成し、胴部の他の外
観を形成する。
【0026】第7の手段に係る人形玩具の頭部回転装置
は、前面板に側壁が形成され、背面板の突起が前面板の
突起の上部に張出した形で形成されているので、第6の
手段に係る人形玩具の頭部回転装置と反対の動きをさせ
ることができる。
【0027】第8の手段に係る人形玩具の頭部回転装置
は、背面板のみを閉じる方向に付勢する弾性体が設けら
れ、前面板の内側に一対の突起が形成され、背面板の内
側に前面板の一対の突起間に挿入される突起が形成され
ている。そのため、弾性体によって背面板が閉じられる
と、背面板の突起が前面板の下側の突起を押圧し、前面
板を閉じることになるから、前面板を閉じる方向に付勢
する弾性体が不要になるが、第6の手段に係る人形玩具
の頭部回転装置と同様の動きをさせることができる。
【0028】第9の手段に係る人形玩具の頭部回転装置
は、前面板のみを閉じる方向に付勢する弾性体を設けら
れ、背面板の内側に一対の突起を形成され、前面板の内
側に背面板の一対の突起間に挿入される突起が形成され
ている。そのため、弾性体によって前面板が閉じられる
と、前面板の突起が背面板の下側の突起を押圧し、背面
板を閉じることになるから、背面板を閉じる方向に付勢
する弾性体が不要になる。この動きは、第8の手段に係
る人形玩具の頭部回転装置と反対になる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は実施例の分解斜視図、図2は一部切欠い
た組立斜視図、図3は組立斜視図、図4は動作説明用側
面図である。1は人形玩具であって、図3に示すよう
に、中空状の胴部11と、腕部2と、脚部3とで構成さ
れている。胴部11は胸部側を形成する前部材12と、
背部側を形成する後部材13が接合され、ネジ8・・・
又は接着剤等により固定されて形成されている(図1参
照)。
【0030】胴部11の肩部と腰部には、図1に示すよ
うに、それぞれ軸受穴5,6が形成されている。この軸
受穴5には、腕部2の関節軸2aが回動自在に取り付け
られている。軸受穴6には、関節軸3aが配置され、こ
の関節軸3a両端には脚部3が取り付けられている。
【0031】胴部11の前面には前面開口部15が形成
され、胴部11の上面には上面開口部16が形成され、
胴部11の背面には背面開口部17が形成されている。
この前面開口部15と上面開口部16は連通し、上面開
口部16と背面開口部17は連通している。
【0032】胴部11の内部には、枠部材19が設けら
れている。この枠部材19は左軸受板20と右軸受板2
1とが一体となって形成されている。左軸受板20の下
部前後には、前軸受孔25、後軸受孔26が穿設されて
いる。又、右軸受板21の下部前後にも、前軸受孔2
7、後軸受孔28が穿設されている。左軸受板20の前
軸受孔25と右軸受板21の前軸受孔27には前ピン2
2が固設され、左軸受板20の後軸受孔26と右軸受板
21の後軸受孔28には後ピン23が固設されている。
又、左軸受板20の上部には上軸受孔29が穿設され、
右軸受板21の上部にも上軸受孔30が穿設されてい
る。この上軸受孔29と上軸受孔30には、上ピン24
が固設されている。
【0033】左軸受板20の左側には略U字状の軸挿通
部32が形成され、右軸受板21の右側にも略U字状の
軸挿通部33が形成されている。この軸挿通部32,3
3に胴部11の前部材12と後部材13を固定するネジ
8,8が挿通され、胴部11内で枠部材19が固定され
る。なお、この枠部材19は、上記固定方法以外でも固
定することができ、例えば接着剤の接着により固定する
こともできる。
【0034】左軸受板20の下部にはバネ受け板35が
設けられ、図4(a)に示すように、このバネ受け板3
5には圧縮バネ37(第2の弾性体)を巻装する小突起
36が突設されている。同様に、右軸受板21の下部に
もバネ受け板39が設けられ、このバネ受け板39には
圧縮バネ41(第1の弾性体)を巻装する小突起40が
突設されている。
【0035】前面開口部15には、前部材12の一部を
形成する前面板43が前面開口部15を開閉するように
して設けられている。この前面板43の下方内側部には
ボス44が水平となるように設けられ、このボス44に
は軸受孔45が形成されている。前面板43は、この軸
受孔45に前記前ピン22が挿入され、この前ピン22
を中心にして前後方向に回動自在に設けられ、前面開口
部15を開閉するようになっている。
【0036】又、前面板43の上記ボス44には、前面
板43と略直角となる係合突起46(突起)が形成され
ている。さらに前面板43の係合突起46上方には、三
角形状の係合片47(突起)が設けられている。又、前
面板43は、これのボス44より下方内側が前記右軸受
板21のバネ受け板39に設けられた圧縮バネ41に圧
接し、この圧縮バネ41により閉じる方向に付勢されて
いる。
【0037】背面開口部17には、後部材13の一部を
形成する背面板50が背面開口部17を開閉するように
して設けられている。この背面板50の下方内側部に
は、ボス51が水平となるように設けられ、このボス5
1には軸受孔52が形成されている。背面板50は、こ
の軸受孔52に前記後ピン23が挿入され、この後ピン
23を中心にして前後方向に回動自在に設けられ、背面
開口部17を開閉するようになっている。
【0038】又、背面板50の上記ボス51には、背面
板50と略直角となると共に前記係合片47と係合突起
46間に挿入される係合突起57(突起)が形成されて
いる。さらに背面板50は、これのボス51より下方内
側が前記左軸受板20のバネ受け板35に設けられた圧
縮バネ37に圧接し、この圧縮バネ37により閉じる方
向に付勢されている。背面板50のボス51より下方外
側には、この圧縮バネ37の弾性に抗して押圧される押
圧突起58が形成されている。
【0039】背面板50の左側部には、側壁53が形成
されている。この側壁53の上縁先端部には、後ピン2
3を中心にして回動するラック54が形成されている。
又、側壁53の上縁略中央部には係合段部59(係合
部)が形成され、この係合段部59とラック54の間に
は後記ピニオン66に接触しない凹部55が形成されて
いる。
【0040】上面開口部16には、前部材12と後部材
13の一部を形成する上面板60が、上面開口部16を
開閉するようにして設けられている。この上面板60
は、上面61と下面62が緩やかに湾曲しており、この
上面61又は下面62は、人形玩具1の肩部の一部を成
すように形成されている。この上面板60の前,後端に
は、前面板43の上端部48及び背面板50の上端部5
6と係合する前,後係合端63,64が形成されてい
る。
【0041】上面板60の略中央部には、軸受孔65が
水平となるように形成されている。上面板60は、この
軸受孔65に前記上ピン24が挿入され、この上ピン2
4を中心にして前後方向に回動自在に設けられ、上面開
口部16を開閉するようになっている。上面板60の左
側面には、軸受孔65と同心となるピニオン66が設け
られている。このピニオン66は、両側が切り欠かれて
欠歯部67,68が形成されていると共に、前記背面板
50の側壁53に形成されたラック54と噛合可能とな
っている。上面板60の上面61には、顔面71が前方
を向くようにして上頭部70が設けられている。上面板
60の下面62には、顔面73が後方を向くようにして
下頭部72が設けられている。
【0042】前面板43と上面61が表出した上面板6
0と背面板50は、これらが閉じた状態で略連続した形
となって胴部11の一部を構成し、胴部11の一つの外
観を形成している。上頭部70が胴部11から表出して
いる状態では、前面板43の上端部48が圧縮バネ41
により上面板60の前係合端63に当接し、背面板50
の上端部56が、圧縮バネ37により、上面板60の後
係合端64に当接している。
【0043】次に、上記の構成に基づいて作用を説明す
る。上頭部70が上部に表出した状態では、図4(a)
に示すように、背面板50が圧縮バネ37により背面開
口部17を閉じる方向に付勢され、背面板50の上端部
56が上面板60の後係合端64に係合するようにして
背面開口部17を閉じている。また、前面板43が圧縮
バネ41により前面開口部15を閉じる方向に付勢さ
れ、前面板43の上端部48が上面板60の前係合端6
3に係合するようにして前面開口部15を閉じている。
前面板43は、これの係合突起46が背面板50の係合
突起57の下部にあるから開く方向に回動させようとし
ても、これの係合突起46が係合突起57に係合し、開
くことができない。
【0044】上面板60は、これに設けられたピニオン
66の欠歯部68に、背面板50の側壁53上縁略中央
部に形成された係合段部59が係合し、前方向(上頭部
70の顔面71方向)に回転することが阻止されてい
る。また、下頭部72の後頭部が前面板43の内面に当
接し、後方向(上頭部70の後頭部方向)に回転するこ
とが阻止されている。
【0045】上記した状態において、図4(b)に示す
ように、押圧突起58を圧縮バネ37の弾性に抗して押
圧すると、背面板50が後ピン23を中心にして背面開
口部17の開く方向に回動する。背面板50の係合突起
57が前面板43の係合片47を押し上げるように係合
し、前面板43が前ピン22を中心にして前面開口部1
5の開く方向に回動する。上面板60は、図4(c)に
示すように、背面板50の回動により側壁53の前記係
合段部59が後方に移動するため、自由状態になり、さ
らに背面板50が所定角度開くとラック54がピニオン
66に噛み合い、前方向に回転させられる。
【0046】前面板43と背面板50がさらに開くと、
図4(d)に示すように、ピニオン66の欠歯部67に
よりラック54との噛み合いが外れ、上面板60は惰性
により前回転する。前面板43と背面板50が十分開か
れているため、上頭部70と下頭部72は、前面板4
3、背面板50に接触することなく回転する。押圧突起
58の押圧は瞬時に行われ、押圧が解除されると、圧縮
バネ37の弾性復元力により背面板50が閉じる方向に
回動する。背面板50の係合突起57が前面板43の係
合片47を押し上げなくなるので、前面板43も圧縮バ
ネ41の弾性復元力により閉じる方向に回動する。
【0047】背面板50は、閉じる方向に回動すると
き、図4(d)に示すように、ラック54がピニオン6
6の欠歯部67において逃げるため、スムーズに背面開
口部17を閉じることができる。また、上面板60の回
転が早く、背面板50が閉じる前に、ピニオン66が回
動し、ラック54の先端がピニオン66の歯に係合する
場合がある。この場合、上面板60は、若干後ろ方向に
回転し、上頭部70が前方に突出するが、前面板43が
完全に閉じられていないので、前面板43に上頭部70
が当接しない。その上、すぐにピニオン66が側壁53
の凹部55に入り、上面板60が自由状態となるから、
前面板43の内面が反転した上頭部70を胴部11内に
押し込むことになる。
【0048】上面板60は、これに設けられたピニオン
66の欠歯部67が、図4(e)に示すように、側壁5
3の係合段部59が係合するため、約180度回転して
から静止する。そのため、下頭部72が上部に表出し、
圧縮バネ37により背面板50の上端部56が上面板6
0の前係合端63に係合する。又、前面板43の上端部
48が圧縮バネ41により上面板60の後係合端64に
係合する。このように、押圧突起58を押圧すると、瞬
時に頭部が変換される。
【0049】下頭部72が胴部11から表出すると、背
面板50が圧縮バネ37により背面開口部17を閉じ、
前面板43が圧縮バネ41により前面開口部15を閉
じ、上面板60が上面開口部16を閉じる。前面板43
と下面62が表出した上面板60と背面板50は、これ
らが閉じた状態で略連続した形となって胴部11の一部
を構成し、胴部11のもう一つの外観を形成する。
【0050】上記実施例では、上面板60の静止位置を
常に一定にするため、ピニオン66の欠歯部67,68
に係合する係合段部59を側壁53に形成した。しか
し、胴部11内に収納される下頭部72または上頭部7
0は、閉じる方向に付勢される前面板43と背面板50
によって挟み込まれ、強制的に静止させられるから、係
合段部59がなくても頭部変換を行う上で支障をきたす
ことがない。
【0051】上記実施例において、圧縮バネ41を取り
外しても、背面板50が圧縮バネ37により閉じられる
と、背面板50の係合突起57が前面板43の係合突起
46を押し下げるから、前面板43も同時に閉じられ
る。従って、圧縮バネ41は、係合突起57の押し下げ
力を補完するため使用するが、取り外しても機能的に支
障がない。
【0052】逆に、前面板43の係合突起46を取り外
しても、前面板43は圧縮バネ41により常に閉じられ
る方向に付勢されているため、これもまた機能的に支障
がない。しかし、前面板43の係合突起46は、上記し
たように、前面板43が閉じている時、背面板50の係
合突起57に押し下げられるから、前面板43は背面板
50が開かない限り、開くことができない。そのため、
係合突起46は、ロック部材にもなる。
【0053】また、前面板43と背面板50を連係する
手段として、係合片47と係合突起57を用いたが、ボ
ス44に扇形の歯車を形成し、他方のボス51にボス4
4の扇形の歯車と噛み合う扇形の歯車を形成して、連係
することもできる。
【0054】上記実施例において、上面板60の回転を
確実にするため、ピニオン66とラック54を用いた
が、ピニオン66の代わりに摩擦抵抗の大きい回転体を
設け、ラックの代わりにこの回転体に当接してこの回転
体を回転させる摩擦抵抗の大きい回動部材を用いること
もできる。
【0055】なお、上記実施例では、背面板50に側壁
53を形成し、前面板43に一対の突起46,47を設
け、背面板50に一対の突起46,47間に挿入される
突起57を設けたが、これとは反対に前面板43に側壁
を形成し、背面板50に一対の突起を設け、前面板43
に背面板の一対の突起間に挿入される突起を設けると、
上記とは反対の動きをさせることができる。
【0056】上記実施例では、前面板43、上面板6
0、背面板50を枠部材19に取り付けたが、胴部11
に取り付けることもできる。
【0057】
【発明の効果】本発明に係る人形玩具の頭部回転装置
は、前面板と背面板が閉じた状態から略同時に開き、充
分開いてから頭部が変換されるので、頭部が前面板及び
背面板に当たることがなく、スムーズに変換させること
ができるという効果がある。又、前面板または背面板が
所定角度開くとこれに設けられた回動部材が上面板に設
けられた回転体を回転させ、上面板の上下に設けられた
頭部を瞬時に変換させることができるという効果があ
る。回転体をピニオンとし、回動部材をラックにする
と、上面板の回転が一層確実なものになるという効果が
ある。さらに、胴部の各開口部は、前面板、上面板、背
面板によって閉じられているため、胴部の外観を損なう
ことがなく、また胴部内が外部から見ることができない
ため、頭部の変換が瞬時に行われると見る者に驚きを与
えることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る人形玩具の頭部回転装置の一実施
例を示す分解斜視図である。
【図2】上記一実施例の一部切欠いた組立斜視図であ
る。
【図3】上記一実施例の組立斜視図である。
【図4】上記一実施例の動作説明用側面図である。
【符号の説明】
1 人形玩具 2 腕部 2a 関節軸 3 脚部 3a 関節軸 5 軸受穴 6 軸受穴 8 ネジ 11 胴部 12 前部材 13 後部材 15 前面開口部 16 上面開口部 17 背面開口部 19 枠部材 20 左軸受板 21 右軸受板 22 前ピン 23 後ピン 24 上ピン 25 前軸受孔 26 後軸受孔 27 前軸受孔 28 後軸受孔 29 上軸受孔 30 上軸受孔 32 軸挿通部 33 軸挿通部 35 バネ受け板 36 小突起 37 圧縮バネ(第2の弾性体) 39 バネ受け板 40 小突起 41 圧縮バネ(第1の弾性体) 43 前面板 44 ボス 45 軸受孔 46 係合突起(突起) 47 係合片(突起) 48 上端部 50 背面板 51 ボス 52 軸受孔 53 側壁 54 ラック(回動部材) 55 凹部 56 上端部 57 係合突起(突起) 58 押圧突起 59 係合段部(係合部) 60 上面板 61 上面 62 下面 63 前係合端(前端部) 64 後係合端(後端部) 65 軸受孔 66 ピニオン(回転体) 67 欠歯部 68 欠歯部 70 上頭部 71 顔面 72 下頭部 73 顔面

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えたことを特徴とする人
    形玩具の頭部回転装置。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
    口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
    れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
    開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
    していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
    板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
    には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
    して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
    上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
    後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は、上面に上頭部が設けられ、下面に下頭
    部が設けられていること。 (ニ)前面板と背面板は、互いに連係されており、略同
    時に開くように形成されていること。 (ホ)上面板には、これの回転中心を中心とする回転体
    が設けられていること。 (ヘ)前面板又は背面板には、これが所定角度開いてか
    ら上記回転体を回転させ、閉じるときは回転体を回転さ
    せない回動部材が設けられていること。
  2. 【請求項2】 下記の要件を備えたことを特徴とする人
    形玩具の頭部回転装置。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
    口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
    れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
    開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
    していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
    板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
    には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
    して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
    上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
    後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は、上面に上頭部が設けられ、下面に下頭
    部が設けられていること。 (ニ)前面板及び背面板には、夫々を前面開口部及び背
    面開口部の閉じる方向に付勢する第1と第2の弾性体が
    設けられていること。 (ホ)前面板と背面板には夫々内側に突出する突起が形
    成され、前面板及び背面板を閉じた時に、前面板の突起
    が背面板の突起の上部に張出した形で形成されているこ
    と。 (ヘ)上面板には、これの回転中心を中心とするピニオ
    ンが一体に設けられており、このピニオンの両側には欠
    歯部が形成されていること。 (ト)背面板には側壁が設けられ、この側壁の上縁先端
    側には、背面板が所定角度開いた時に、閉じられた上面
    板のピニオンと噛み合って上面板を回転させるラックが
    形成されていること。 (チ)上面板は、これの前端部に、第1の弾性体によっ
    て前面開口部を閉じている時の前面板の上端部が当接
    し、上面板の後端部に、第2の弾性体によって背面開口
    部を閉じている時の背面板の上端部が当接して、上面開
    口部を閉じるように構成されていること。 (リ)上面板、前面板、背面板が閉じているとき、上頭
    部または下頭部が表出し、他方の下頭部または上頭部が
    胴部内に収納され、胴部の一部を構成すること。
  3. 【請求項3】 下記の要件を備えたことを特徴とする人
    形玩具の頭部回転装置。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
    口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
    れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
    開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
    していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
    板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
    には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
    して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
    上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
    後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は、上面に上頭部が設けられ、下面に下頭
    部が設けられていること。 (ニ)前面板及び背面板には、夫々を前面開口部及び背
    面開口部の閉じる方向に付勢する第1と第2の弾性体が
    設けられていること。 (ホ)前面板と背面板には夫々内側に突出する突起が形
    成され、前面板及び背面板を閉じた時に、背面板の突起
    が前面板の突起の上部に張出した形で形成されているこ
    と。 (ヘ)上面板には、これの回転中心を中心とするピニオ
    ンが一体に設けられており、このピニオンの両側には欠
    歯部が形成されていること。 (ト)前面板には側壁が設けられ、この側壁の上縁先端
    側には、前面板が所定角度開いた時に、閉じられた上面
    板のピニオンと噛み合って上面板を回転させるラックが
    形成されていること。 (チ)上面板は、これの前端部に、第1の弾性体によっ
    て前面開口部を閉じている時の前面板の上端部が当接
    し、上面板の後端部に、第2の弾性体によって背面開口
    部を閉じている時の背面板の上端部が当接して、上面開
    口部を閉じるように構成されていること。 (リ)上面板、前面板、背面板が閉じているとき、上頭
    部または下頭部が表出し、他方の下頭部または上頭部が
    胴部内に収納され、胴部の一部を構成すること。
  4. 【請求項4】 下記の要件を備えたことを特徴とする人
    形玩具の頭部回転装置。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
    口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
    れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
    開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
    していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
    板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
    には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
    して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
    上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
    後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は、上面に上頭部が設けられ、下面に下頭
    部が設けられていること。 (ニ)背面板には、これを背面開口部の閉じる方向に付
    勢する弾性体が設けられていること。 (ホ)前面板の内側には一対の突起が形成され、背面板
    の内側には前面板の一対の突起間に挿入される突起が形
    成されており、弾性体によって背面板が閉じられると、
    背面板の突起が前面板の下側の突起を押圧し、前面板が
    閉じられるように形成されていること。 (ヘ)上面板には、これの回転中心を中心とするピニオ
    ンが一体に設けられており、このピニオンの両側には欠
    歯部が形成されていること。 (ト)背面板には側壁が設けられ、この側壁の上縁先端
    側には、背面板が所定角度開いた時に、閉じられた上面
    板のピニオンと噛み合って上面板を回転させるラックが
    形成されていること。 (チ)上面板は、これの後端部に、弾性体によって背面
    開口部を閉じている時の背面板の上端部が当接し、上面
    板の前端部に、背面板の突起によって前面板の下側の突
    起が押圧され、前面開口部を閉じている時の前面板の上
    端部が当接して、上面開口部を閉じるように構成されて
    いること。 (リ)上面板、前面板、背面板が閉じているとき、上頭
    部または下頭部が表出し、他方の下頭部または上頭部が
    胴部内に収納され、胴部の一部を構成すること。
  5. 【請求項5】 下記の要件を備えたことを特徴とする人
    形玩具の頭部回転装置。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
    口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
    れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
    開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
    していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
    板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
    には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
    して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
    上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
    後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は、上面に上頭部が設けられ、下面に下頭
    部が設けられていること。 (ニ)前面板には、これを前面開口部の閉じる方向に付
    勢する弾性体が設けられていること。 (ホ)背面板の内側には一対の突起が形成され、前面板
    の内側には背面板の一対の突起間に挿入される突起が形
    成されており、弾性体によって前面板が閉じられると、
    前面板の突起が背面板の下側の突起を押圧し、背面板が
    閉じられるように形成されていること。 (ヘ)上面板には、これの回転中心を中心とするピニオ
    ンが一体に設けられており、このピニオンの両側には欠
    歯部が形成されていること。 (ト)前面板には側壁が設けられ、この側壁の上縁先端
    側には、前面板が所定角度開いた時に、閉じられた上面
    板のピニオンと噛み合って上面板を回転させるラックが
    形成されていること。 (チ)上面板は、これの前端部に、弾性体によって前面
    開口部を閉じている時の前面板の上端部が当接し、上面
    板の後端部に、前面板の突起によって背面板の下側の突
    起が押圧され、背面開口部を閉じている時の背面板の上
    端部が当接して、上面開口部を閉じるように構成されて
    いること。 (リ)上面板、前面板、背面板が閉じているとき、上頭
    部または下頭部が表出し、他方の下頭部または上頭部が
    胴部内に収納され、胴部の一部を構成すること。
  6. 【請求項6】 下記の要件を備えたことを特徴とする人
    形玩具の頭部回転装置。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
    口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
    れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
    開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
    していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
    板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
    には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
    して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
    上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
    後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は、上面に上頭部が設けられ、下面に下頭
    部が設けられていること。 (ニ)前面板及び背面板には、夫々を前面開口部及び背
    面開口部の閉じる方向に付勢する第1と第2の弾性体が
    設けられていること。 (ホ)前面板と背面板には夫々内側に突出する突起が形
    成され、前面板及び背面板を閉じた時に、前面板の突起
    が背面板の突起の上部に張出した形で形成されているこ
    と。 (ヘ)上面板には、これの回転中心を中心とするピニオ
    ンが一体に設けられており、このピニオンの両側には欠
    歯部が形成されていること。 (ト)背面板には側壁が設けられ、この側壁の上縁先端
    側には、背面板が所定角度開いた時に、閉じられた上面
    板のピニオンと噛み合って上面板を回転させるラックが
    形成され、側壁の上縁略中央には、背面板が閉じられて
    いる時に、閉じられている上面板のピニオンの欠歯部に
    係合して上面板の回転を阻止する係合部が形成され、側
    壁の上縁であって、ラックと係合部の間には、ピニオン
    と当接しない凹部が形成されていること。 (チ)前面板は、前面板の上端部が第1の弾性体によっ
    て、上面開口部を閉じている時の上面板の前端部に当接
    して閉じ、背面板は、背面板の上端部が第2の弾性体に
    よって、上面開口部を閉じている時の上面板の後端部に
    当接して閉じ、上面板は、上面板のピニオンの欠歯部に
    背面板の側壁に形成された係合部が係合し、回転が阻止
    されて閉じていること。 (リ)上面板、前面板、背面板が閉じているとき、上頭
    部または下頭部が表出し、他方の下頭部または上頭部が
    胴部内に収納され、胴部の一部を構成すること。
  7. 【請求項7】 下記の要件を備えたことを特徴とする人
    形玩具の頭部回転装置。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
    口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
    れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
    開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
    していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
    板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
    には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
    して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
    上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
    後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は、上面に上頭部が設けられ、下面に下頭
    部が設けられていること。 (ニ)前面板及び背面板には、夫々を前面開口部及び背
    面開口部の閉じる方向に付勢する第1と第2の弾性体が
    設けられていること。 (ホ)前面板と背面板には夫々内側に突出する突起が形
    成され、前面板及び背面板を閉じた時に、背面板の突起
    が前面板の突起の上部に張出した形で形成されているこ
    と。 (ヘ)上面板には、これの回転中心を中心とするピニオ
    ンが一体に設けられており、このピニオンの両側には欠
    歯部が形成されていること。 (ト)前面板には側壁が設けられ、この側壁の上縁先端
    側には、前面板が所定角度開いた時に、閉じられた上面
    板のピニオンと噛み合って上面板を回転させるラックが
    形成され、側壁の上縁略中央には、前面板が閉じられて
    いる時に、閉じられている上面板のピニオンの欠歯部に
    係合して上面板の回転を阻止する係合部が形成され、側
    壁の上縁であって、ラックと係合部の間には、ピニオン
    と当接しない凹部が形成されていること。 (チ)前面板は、前面板の上端部が第1の弾性体によっ
    て、上面開口部を閉じている時の上面板の前端部に当接
    して閉じ、背面板は、背面板の上端部が第2の弾性体に
    よって、上面開口部を閉じている時の上面板の後端部に
    当接して閉じ、上面板は、上面板のピニオンの欠歯部に
    前面板の側壁に形成された係合部が係合し、回転が阻止
    されて閉じていること。 (リ)上面板、前面板、背面板が閉じているとき、上頭
    部または下頭部が表出し、他方の下頭部または上頭部が
    胴部内に収納され、胴部の一部を構成すること。
  8. 【請求項8】 下記の要件を備えたことを特徴とする人
    形玩具の頭部回転装置。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
    口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
    れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
    開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
    していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
    板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
    には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
    して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
    上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
    後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は、上面に上頭部が設けられ、下面に下頭
    部が設けられていること。 (ニ)背面板には、これを背面開口部の閉じる方向に付
    勢する弾性体が設けられていること。 (ホ)前面板の内側には一対の突起が形成され、背面板
    の内側には前面板の一対の突起間に挿入される突起が形
    成されており、弾性体によって背面板が閉じられると、
    背面板の突起が前面板の下側の突起を押圧し、前面板が
    閉じられるように形成されていること。 (ヘ)上面板には、これの回転中心を中心とするピニオ
    ンが一体に設けられており、このピニオンの両側には欠
    歯部が形成されていること。 (ト)背面板には側壁が設けられ、この側壁の上縁先端
    側には、背面板が所定角度開いた時に、閉じられた上面
    板のピニオンと噛み合って上面板を回転させるラックが
    形成され、側壁の上縁略中央には、背面板が閉じられて
    いる時に、閉じられている上面板のピニオンの欠歯部に
    係合して上面板の回転を阻止する係合部が形成され、側
    壁の上縁であって、ラックと係合部の間には、ピニオン
    と当接しない凹部が形成されていること。 (チ)背面板は、背面板の上端部が弾性体によって、上
    面開口部を閉じている時の上面板の後端部に当接して閉
    じ、前面板は、これの下側の突起が背面板の突起に押圧
    されて、前面板の上端部が、上面開口部を閉じている時
    の上面板の前端部に当接して閉じ、上面板は、上面板の
    ピニオンの欠歯部に背面板の側壁に形成された係合部が
    係合し、回転が阻止されて閉じていること。 (リ)上面板、前面板、背面板が閉じているとき、上頭
    部または下頭部が表出し、他方の下頭部または上頭部が
    胴部内に収納され、胴部の一部を構成すること。
  9. 【請求項9】 下記の要件を備えたことを特徴とする人
    形玩具の頭部回転装置。 (イ)中空状の胴部を有し、この胴部の前面には前面開
    口部が形成され、胴部の上面には上面開口部が形成さ
    れ、胴部の背面には背面開口部が形成されており、前面
    開口部と上面開口部及び上面開口部と背面開口部は連通
    していること。 (ロ)前面開口部には、この前面開口部を開閉する前面
    板が下部を中心にして開閉自在に設けられ、背面開口部
    には、この背面開口部を開閉する背面板が下部を中心に
    して開閉自在に設けられており、上面開口部には、この
    上面開口部を開閉する上面板が略中央部を中心にして前
    後方向に回転自在に設けられていること。 (ハ)上面板は、上面に上頭部が設けられ、下面に下頭
    部が設けられていること。 (ニ)前面板には、これを前面開口部の閉じる方向に付
    勢する弾性体が設けられていること。 (ホ)背面板の内側には一対の突起が形成され、前面板
    の内側には背面板の一対の突起間に挿入される突起が形
    成されており、弾性体によって前面板が閉じられると、
    前面板の突起が背面板の下側の突起を押圧し、背面板が
    閉じられるように形成されていること。 (ヘ)上面板には、これの回転中心を中心とするピニオ
    ンが一体に設けられており、このピニオンの両側には欠
    歯部が形成されていること。 (ト)前面板には側壁が設けられ、この側壁の上縁先端
    側には、前面板が所定角度開いた時に、閉じられた上面
    板のピニオンと噛み合って上面板を回転させるラックが
    形成され、側壁の上縁略中央には、前面板が閉じられて
    いる時に、閉じられている上面板のピニオンの欠歯部に
    係合して上面板の回転を阻止する係合部が形成され、側
    壁の上縁であって、ラックと係合部の間には、ピニオン
    と当接しない凹部が形成されていること。 (チ)前面板は、前面板の上端部が弾性体によって、上
    面開口部を閉じている時の上面板の前端部に当接して閉
    じ、背面板は、これの下側の突起が前面板の突起に押圧
    されて、背面板の上端部が、上面開口部を閉じている時
    の上面板の後端部に当接して閉じ、上面板は、上面板の
    ピニオンの欠歯部に前面板の側壁に形成された係合部が
    係合し、回転が阻止されて閉じていること。 (リ)上面板、前面板、背面板が閉じているとき、上頭
    部または下頭部が表出し、他方の下頭部または上頭部が
    胴部内に収納され、胴部の一部を構成すること。
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