JPH0545355A - 細胞解析装置 - Google Patents

細胞解析装置

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JPH0545355A
JPH0545355A JP20532591A JP20532591A JPH0545355A JP H0545355 A JPH0545355 A JP H0545355A JP 20532591 A JP20532591 A JP 20532591A JP 20532591 A JP20532591 A JP 20532591A JP H0545355 A JPH0545355 A JP H0545355A
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JP
Japan
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filter
optical
optical system
wavelength
cell
Prior art date
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Application number
JP20532591A
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English (en)
Inventor
Mutsuhisa Hiraoka
睦久 平岡
Yasushi Zaitsu
靖史 財津
Tokio Oodo
時喜雄 大戸
Hiroshi Hoshikawa
寛 星川
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】蛍光の光学測定系の光学フィルターを交換する
ことなく、測定目的に応じた光学フィルターの最適な波
長特性を選択する 【構成】蛍光の測定光学系に二つの光学系ブロックを設
け、これらの中に光学フィルターを光軸に対して回動可
能な状態に取り付け、光学フィルターの回動角度に対す
る波長シフトの関係をあらかじめ測定しておくことによ
り、種々の測定目的に対応する光学フィルターの波長特
性を最適に、しかも容易に設定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被測定流体に光ビーム
を照射し、その流体中に含まれる細胞からの蛍光や散乱
光を測定して、細胞の識別、分取を行なう装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】バイオテクノロジーの発展に伴い、医
学、生物学などの広い分野で、細胞の自動分析および分
別を行なう装置の要求が高まっている。このような細胞
解析装置の代表的なものとしてフローサイトメータが知
られている。
【0003】図5は一般的な細胞解析装置(フローサイ
トメータ)の要部の構成と、その作動を説明するための
模式図である。図5において、容器中にあり細胞を含む
サンプル液1は、別の容器中にあるシース液2ととも
に、エアポンプ3によってフローセル4に導かれ、フロ
ーセル4の内部では、シース液2がサンプル液1を円筒
状に包み込む鞘状のシースフローが形成される。このシ
ースフローは細胞をフローセル4の中心軸に沿って一つ
一つ正確に流すための手段として形成されるものであ
る。フローセル4の下部には、レーザ光源5から出射さ
れ、収束レンズ6によって絞り込まれたレーザ光7が照
射される。サンプル液1に含まれる細胞は、多くの場
合、蛍光染料や蛍光ラベルモノクロナール抗体などの蛍
光物質で蛍光標識されており、細胞がレーザ光7中を通
過するとき、散乱光と蛍光が発生する。
【0004】散乱光は、集光レンズ8,ビームブロック
9およびピンホール10からなる集光光学系を経て、例
えばフォトダイオードなどの光検出器11で検出され
る。一方蛍光については、集光レンズ12によって集め
られ、波長選択性を持つハーフミラーのダイクロイック
フィルター13での反射または透過により、赤色系蛍光
と緑色系蛍光に分離される。そして、反射光は第一の光
学フィルター14により波長選択された後、光検出器1
5で赤色蛍光が検出され、透過光は第二の光学フィルタ
ー16により波長選択された後、光検出器17で緑色蛍
光が検出される。二つの光学フィルター14,16に
は、干渉フィルターまたは色ガラスフィルターが用いら
れる。散乱光を検出する光検出器11,赤色蛍光を検出
する光検出器15,および緑色蛍光を検出する光検出器
17からの信号は、それぞれ信号処理回路18に送ら
れ、ここで、散乱光と蛍光の強度を分析することによ
り、細胞の同定が行なわれる。
【0005】上記の例では光源にレーザ光源5を使用し
ているが、これより安価な水銀ランプやキセノンランプ
を用いた装置もある。また、蛍光の測定を3色,4色に
細分して測定する装置や散乱光の多角度成分を測定する
装置もある。さらに細胞識別機能に加えて、識別した細
胞を分取、ソーティングする機構を備えた装置もあり、
これをセルソータと呼んでいる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の細胞解析装置で
問題となる点は、蛍光物質の種類と細胞の種類により、
蛍光標識の波長と強度が異なることである。特に蛍光波
長に関しては、測定目的により最適な波長範囲を設定す
る必要があり、ダイクロイックフィルター13,干渉フ
ィルターなどの光学フィルター14,16の透過または
反射波長特性を測定系に応じて決めなければならない。
このように、様々の波長と強度の全てについて最適な設
定をするには、それぞれに対応する波長特性を持つ光学
フィルターを何枚も用意しておき、測定目的によって蛍
光標識の波長と強度が変わる都度、光学フィルターを交
換する必要が生ずる。特に、最適な波長範囲の設定を精
密に行なう場合に、要求される測定精度が高くなるほ
ど、波長特性を細かく設定した光学フィルターを数多く
用意しておき、これらの中から最適なものを選択しなけ
ればならず、光学フィルターの準備とこれを交換する煩
雑な手間がかかることになる。
【0007】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、光学フィルターを交換することな
く、簡便に光学フィルターの透過波長および反射波長の
設定可能な細胞解析装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の細胞解析装置は、蛍光の測定光学系とし
て、ダイクロイックフィルター,第一の光学フィルタ
ー,第一の光検出器をその中に収容する第一の光学系ブ
ロックと、第二の光学フィルター,第二の光検出器をそ
の中に収容する第二の光学系ブロックとを備え、第一の
光学系ブロック,第一の光学フィルターおよび第二の光
学フィルターをそれぞれ光軸に対して回動可能としたも
のである。
【0009】
【作用】ダイクロイックフィルターや光学フィルター
は、ガラスなどの基板に誘電体の多層膜を蒸着してあ
り、蒸着膜の干渉により特定の波長範囲の光を選択的に
透過または反射すが、普通ダイクロイックフィルターは
光軸と45°,光学フィルターは、光軸と垂直に設置し
て使用しているのに対して、これを本発明では上記のよ
うに光学フィルターを光軸に対して回動させ、角度をず
らせて使用することにより、蒸着膜内における光路長が
変化するので、透過または反射する光学フィルターの波
長範囲のシフトが生ずる。そこで、光学フィルターの回
動角度に対する波長シフトの関係をあらかじめ測定して
おき、目的に応じて、光学フィルターの角度調整を行な
い、所望の波長特性を簡単に選択し設定することができ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明する。図
1は本発明の細胞解析装置を上からみた模式図である。
図1の図5と共通部分を同一符号で表わしてあり、図1
の送液系,フローセル,投光系,散乱光検出部などにつ
いては、図5と同じであるからここではそれらの説明を
省略する。図1が図5と異なる点は、図1の本発明の細
胞解析装置は、ダイクロイックフィルター13,第一の
光学フィルター14,および光検出器15を第一の光学
系ブロック19に収め、これをスライドガイド20に沿
って可滑動とするとともに、第一の光学フィルター14
はそれ自体を回動可能とし、また第二の光学フィルター
16と光検出器17を第二の光学系ブロック25に収
め、第二の光学フィルター16も回動可能として、光の
入射角度の調整を行なうことができるようにしたことで
ある。
【0011】図2は第一の光学系ブロック19とスライ
ドガイド20を示す模式図であり、(a)は部分斜視
図,(b)は断面図である。図2(a)は図1に示した
ダイクロイックフィルター13,第一の光学フィルター
14および光検出器15の図示を省略してあるが、第一
の光学系ブロック19は、ダイクロイックフィルター1
3と光軸の交点A(図1)を含む第一の光学系ブロック
19の中心線上に回動基点を有し、目盛りを付したスラ
イドガイド20に沿って滑動することにより、ダイクロ
イックフィルター13の波長特性に応じて、第一の光学
系ブロック19のスライド角度の調整を簡単に行なうこ
とができるようにしてある。第一の光学系ブロック19
のスライドは、図2(b)に示すように、図1には図示
省略した装置全体を載せてある定板21上で、Aを通る
垂直線上に形成した凹部22に、第一の光学系ブロック
19の底面に設けた凸部を嵌め込み、第一の光学系ブロ
ック19を回すことにより行なうことができる。第一の
光学系ブロック19の回動は手動により行なう。
【0012】図3はダイクロイックフィルター13の光
軸に対する設定角度と透過波長特性との関係を示す線図
である。図3のように、ダイクロイックフィルター13
の角度を−10°から+10°まで変えることにより、
透過波長は約−25nmから+25nmまでシフトする
ことがわかる。
【0013】図4は第一の光学フィルター14の第一の
光学系ブロック19への取り付け状態を示す模式図であ
り、(a)は全体の斜視図,(b)はフィルターホルダ
ーを表わす斜視図である。図4(a)において、第一の
光学フィルター14を収めたフィルターホルダー23
中心Bの中心線が光軸と交わるように、このフィルター
ホルダー23を第一の光学系ブロック19に嵌め込んで
あり、手動によって回すことができる。フィルターホル
ダー23を回動させる角度は、第一の光学系ブロック1
9に付した目盛りによって設定する。このフィルターホ
ルダー23は、図4(b)に示す形状を持ち、円板状の
つまみ部24が第一の光学系ブロック19の表面に露出
し、つまみ部24の直角方向に一体として形成した板状
部25を、第一の光学系ブロック19の内部に可滑動状
態に取り付け、板状部25に第一の光学フィルター14
を設置してあるので、円板状のつまみ部24を回すこと
により、第一の光学フィルター14も回るようになる。
したがって、第一の光学フィルター14は、前に述べた
ダイクロイックフィルター13の場合と同様に、波長特
性に応じた角度の調整を行なうことができる。一方、第
二の光学フィルター16も、第一の光学フィルター14
と同様に、図1に示した通りフィルターホルダー26に
収め、これを第二の光学系ブロック27に嵌め込んで角
度調整を可能としている。フィルターホルダー26は、
フィルターホルダー23と同じ形状であるから説明を省
略する。
【0014】
【発明の効果】細胞解析装置は、細胞の種類などにより
蛍光標識の波長と強度が異なることから、特に蛍光波長
について最適波長範囲を決めなければならず、そのた
め、従来は測定目的に応じた波長特性を持つ光学フィル
ターを多数用意しておき、光学フィルターを交換する頻
度が多かったが、本発明では、蛍光の測定光学系に二つ
の光学系ブロックを設け、これらの中に光学フィルター
を光軸に対して回動可能な状態に取り付けたために、光
学フィルターの回動角度に対する波長シフトの関係をあ
らかじめ測定しておくことにより、種々の測定目的に対
応する光学フィルターの波長特性を容易に選択すること
ができ、最適状態に設定することができるので、これま
で煩雑で手間のかかる光学フィルターの準備と交換の作
業は無くなり、測定効率が極めて向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置構成を示す上からみた模式図
【図2】(a)は第一の光学系ブロックを示す模式斜視
図、(b)は同じく模式断面図
【図3】ダイクロイックフィルターの光軸に対する設定
角度と透過波長特性との関係を示す線図
【図4】(a)は第一の光学フィルターの取り付け状態
を示す模式斜視図、(b)はフィルターホルダーの形状
を示す模式斜視図
【図5】従来の細胞解析装置を示す模式図
【符号の説明】
1 サンプル液 2 シース液 3 エアポンプ 4 フローセル 5 レーザ光源 6 収束レンズ 7 レーザ光 8 集光レンズ 9 ビームブロック 10 ピンホール 11 光検出器 12 集光レンズ 13 ダイクロイックフィルター 14 第一の光学フィルター 15 光検出器 16 第二の光学フィルター 17 光検出器 18 信号処理回路 19 第一の光学系ブロック 20 スライドガイド 21 定板 22 凹部23 フィルターホルダー 24 つまみ部 25 板状部 26 フィルターホルダー 27 第二の光学系ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星川 寛 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】細胞を含む流体をフローセルに送り込む送
    液系と、このフローセルを通過中の前記流体に光ビーム
    を照射する投光光学系と、前記光ビームの照射を受けて
    前記細胞から発する散乱光と蛍光の少なくとも一つを測
    定する測定光学系を備え、前記測定光学系により測定さ
    れる蛍光強度から前記細胞の識別を行なう細胞解析装置
    であって、前記蛍光の測定光学系は、ダイクロイックフ
    ィルター,このダイクロイックフィルターによる反射光
    を受ける第一の光学フィルター,第一の光検出器をその
    中に取り付けた第一の光学系ブロックと、前記ダイクロ
    イックフィルターの透過光を受ける第二の光学フィルタ
    ー,第二の光検出器をその中に取り付けた第二の光学系
    ブロックとを有し、前記第一の光学系ブロック,前記第
    一の光学フィルターおよび前記第二の光学フィルターを
    それぞれ光軸に対して回動可能としたことを特徴とする
    細胞解析装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の細胞解析装置において、第
    一の光学系ブロックは、ダイクロイックフィルターと光
    軸の交点を含む前記第一の光学系ブロックの中心線上に
    位置する基点により回動することを特徴とする細胞解析
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の細胞解析装置において、第
    一の光学フィルターは、光軸と交差するフィルターホル
    ダーのつまみ部の中心線上に位置する基点により回動す
    ることを特徴とする細胞解析装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の細胞解析装置において、第
    二の光学フィルターは、光軸と交差するフィルターホル
    ダーのつまみ部の中心線上に位置する基点により回動す
    ることを特徴とする細胞解析装置。
JP20532591A 1991-08-16 1991-08-16 細胞解析装置 Pending JPH0545355A (ja)

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JP20532591A JPH0545355A (ja) 1991-08-16 1991-08-16 細胞解析装置

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ID=16505069

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JP20532591A Pending JPH0545355A (ja) 1991-08-16 1991-08-16 細胞解析装置

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JP (1) JPH0545355A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5588898A (en) * 1995-03-10 1996-12-31 Kabushiki Kaisha Plex Doll toy head rotation device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5588898A (en) * 1995-03-10 1996-12-31 Kabushiki Kaisha Plex Doll toy head rotation device

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