JP2803073B2 - 揺変性付与剤 - Google Patents

揺変性付与剤

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JP2803073B2
JP2803073B2 JP3242895A JP24289591A JP2803073B2 JP 2803073 B2 JP2803073 B2 JP 2803073B2 JP 3242895 A JP3242895 A JP 3242895A JP 24289591 A JP24289591 A JP 24289591A JP 2803073 B2 JP2803073 B2 JP 2803073B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面処理された繊維状も
しくは針状マグネシウムオキシサルフェートからなる揺
変性付与剤に関する。
【0002】
【従来の技術】増粘性や揺変性の流動特性を調整するレ
オロジー調整剤は、各種の塗料、コーティング剤、接着
剤やシーラント等の広い分野で使用されている。このよ
うなレオロジー調整剤としては、構造粘性を付与する変
成ひまし油誘導体、ポリオレフィンワックス、有機アミ
ド、尿素化合物、微粉シリカ、塩基性カルシウムスルホ
ネートゲル、有機ミクロゲル、非水ディスパージョン樹
脂粒子、アミン処理粘土質等がある。
【0003】アスベストは増粘性と揺変性を付与する優
れた性能を有しているが、健康に対して害があるといわ
れている。また、特開昭63−314250号公報に
は、10〜150μmの粒度の針状珪酸カルシウム結晶
よりなる揺変性付与剤が開示されている。
【0004】繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートの増粘性については、石膏と石灰、No.2
16、337〜339(1988)に記載されているよ
うに、アスベストと同様、水、エポキシ樹脂、ポリウレ
タン樹脂の原料であるポリオールおよびアスファルトに
添加すると粘度が高くなることが示されている。しか
し、揺変性については述べられていない。
【0005】繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートは特願平2−123076号に記載されてい
るように優れた揺変性を示す。
【0006】特願平2−123076号には、繊維状も
しくは針状マグネシウムオキシサルフェートと液状ポリ
マーの混合物が揺変性を呈することが示されている。ま
た、繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサルフェー
ト、液状ポリマーと有機溶剤の混合物において、有機溶
剤が分子内にアルコール性水酸基または硫黄を少なくと
も1個有する化合物である極性溶剤であると、揺変性が
著しく向上し、この場合の極性溶剤と繊維状もしくは針
状マグネシウムオキシサルフェートの混合割合は、極性
溶剤100重量部当たり繊維状もしくは針状マグネシウ
ムオキシサルフェート1〜100重量部、好ましくは5
〜50重量部であることが示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特願平2−12307
6号には、繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサル
フェートは、化学的に活性なマグネシウムイオン、アル
カリ性水酸基および硫酸イオンを持つため、液状ポリマ
ーと混合すると、あるいは液状ポリマーと分子内にアル
コール性水酸基または硫黄を少なくとも1個有する化合
物である極性溶剤の混合物と混合すると、混合により得
られた組成物に揺変性を付与することが示されている。
しかしながら、繊維状もしくは針状マグネシウムオキシ
サルフェートは凝集性が高く分散性が悪いので、特に上
記のような極性溶剤を使用せずに混合すると、液状ポリ
マーの中に繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサル
フェートの凝集物を存在させるという課題があった。
【0008】また、液状ポリマーあるいはその極性溶剤
との混合物と繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートとの組成物の温度が変化して組成物の粘度が
低下すると、揺変性が低下するという課題があった。
【0009】本発明の目的は、繊維状もしくは針状マグ
ネシウムオキシサルフェートを液状ポリマーあるいは液
状ポリマーと極性溶剤に混合したときの分散性が良く、
組成物の温度が上昇し粘度が低下しても揺変性が低下し
ない揺変性付与剤を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の本発明の目的は、
1,5−ペンタンジオール、グリセリンまたはポリエチ
レングリコールで表面処理された長さ0.5〜50μ
m、直径0.05〜1μm、アスペクト比(長さ/直径)
10〜300の繊維状もしくは針状マグネシウムオキシ
サルフェートからなる揺変性付与剤、によって達成され
る。
【0011】
【0012】繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートは、特開平1−126218号公報に記載の
方法、すなわち硫酸マグネシウム水溶液にBET比表面
積が20m/g以下の水酸化マグネシウムまたは酸化
マグネシウムをその濃度が25重量%以下になる様に分
散させた後、100〜300℃の温度で水熱反応させる
方法により好適に製造することが出来る。
【0013】また、特開平1−41544号公報に記載
の方法、すなわち硫酸マグネシウムと水酸化マグネシウ
ムまたは酸化マグネシウムをその濃度が25重量%以下
になる様に分散させた後、100〜300℃の温度で水
熱反応させて繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートを製造するに際し、水熱反応系に界面活性剤
を含有させる方法により上記の方法と同様に好適に製造
することが出来る。
【0014】得られた繊維状もしくは針状マグネシウム
オキシサルフェートは、その粉末X線回折スペクトルが
ASTMNo.7−415のそれと良く一致しており、
代表的には該ASTMNo.7−415に記載の示性式
であるMgSO・5Mg(OH)・3HOで表す
ことが出来ると考えられる。
【0015】繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートの一般的形態は、比重が2.0〜2.5、長
さ(繊維長)数ミクロン〜1000μm、見掛け比重
0.05〜0.3であり極めて嵩高い繊維状もしくは針
状の物質であり、商品名モスハイジ(宇部興産(株)
製)として市場に流通している。
【0016】繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートは、化学的に活性なマグネシウムイオン、ア
ルカリ性水酸基および硫酸イオンを持つため、液状ポリ
マーと混合すると、あるいは液状ポリマーと分子内にア
ルコール性水酸基または硫黄を少なくとも1個有する化
合物である極性溶剤の混合物と混合すると、混合により
得られた組成物に揺変性を付与する。しかしながら、繊
維状もしくは針状マグネシウムオキシサルフェートは凝
集性が高く分散性が悪いので、特に上記のような極性溶
剤を使用せずに混合すると、液状ポリマーの中に繊維状
もしくは針状マグネシウムオキシサルフェートの凝集物
を存在させ、揺変性が低下するという課題があった。
【0017】また、液状ポリマーあるいはその極性溶剤
との混合物と繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートとの組成物の温度が変化して組成物の粘度が
低下すると、揺変性が低下するという課題があった。
【0018】そこで、繊維状もしくは針状マグネシウム
オキシサルフェートを液状ポリマーあるいはその極性溶
剤との混合物に混合しても揺変性は低下せず、且つ組成
物の温度が変化して組成物の揺変性が低下しない方法に
ついて種々検討した結果、繊維状もしくは針状マグネシ
ウムオキシサルフェートの表面をアルコール性水酸基を
有する化合物で処理することにより上記の課題が解決さ
れることを見出し本発明に到達した。
【0019】液状ポリマーと繊維状もしくは針状マグネ
シウムオキシサルフェートとを混合した場合の揺変作用
は、繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサルフェー
トが液状ポリマーの中で網目構造を生成するために生ず
ると考えられる。アルコール性水酸基を有する化合物は
液状ポリマーに容易に溶解するので、繊維状もしくは針
状マグネシウムオキシサルフェートの表面をアルコール
性水酸基を有する化合物で処理すると、繊維状もしくは
針状マグネシウムオキシサルフェートの凝集を防ぎ、液
状ポリマーに混合した時の分散を良好にし、また、アル
コール性水酸基を有する化合物が液状ポリマーに溶解す
ると、繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサルフェ
ートの表面は活性な状態に戻り、揺変性を示す網目構造
の生成が容易となり、揺変性が大きくなると考えられ
る。
【0020】繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートは、通常原料として水酸化マグネシウムと硫
酸を用いて水熱反応を行った後、濾過、洗浄および乾燥
を行って製造するので、繊維状もしくは針状マグネシウ
ムオキシサルフェートの表面をアルコール性水酸基を有
する化合物で処理する方法としては次の二つの方法が適
している。すなわち、
【0021】 洗浄後得られた繊維状もしくは針状マ
グネシウムオキシサルフェートの脱水ケーキに水を加え
て再びスラリーとし、このスラリーにアルコール性水酸
基を有する化合物を添加する方法、および
【0022】 洗浄後得られた繊維状もしくは針状マ
グネシウムオキシサルフェートの脱水ケーキにアルコー
ル性水酸基を有する化合物を添加する方法、である。
【0023】このような方法で繊維状もしくは針状マグ
ネシウムオキシサルフェートの表面を処理し、その後必
要に応じて濾過を行い、乾燥して本発明の揺変性付与剤
を得る。
【0024】繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートに添加するアルコール性水酸基を有する化合
物の量は、繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサル
フェート100重量部当たり0.1〜20重量部、好ま
しくは1〜5重量部である。
【0025】本発明の揺変性付与剤が揺変性を付与する
液状ポリマーは、例えばエポキシ樹脂、フタル酸樹脂、
アミノアルキド樹脂、ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、アクリル樹脂である。これら
の液状ポリマーは市場において種々の有機溶剤、すなわ
ちメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピル
アルコール、ブチルアルコール、酢酸エチル、エチルセ
ロソルブ、ブチルセロソルブ、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、キシレ
ン、石油エーテル、石油ベンジン、ガソリン、ケロシ
ン、トリクロルエチレン、四塩化炭素等と併用して使用
されることが多い。
【0026】揺変性付与剤に適する繊維状もしくは針状
マグネシウムオキシサルフェートは、長さ0.5〜50
μm、直径0.05〜1μm、アスペクト比(長さ/直
径)10〜300の形状を有するものである。長さが5
0μmを超えたりアスペクト比が300を超えると、繊
維状もしくは針状マグネシウムオキシサルフェートが絡
み合い十分な効果を発揮しない。
【0027】本発明の揺変性付与剤である繊維状もしく
は針状マグネシウムオキシサルフェートと液状ポリマー
の混合割合は、対象となる液状ポリマーの種類、有機溶
剤の有無および種類、目的とする揺変性の程度により異
なるので一概に表し難いが、通常液状ポリマー100重
量部当たり0.5〜20重量部、好ましくは1〜10重
量部である。
【0028】本発明で使用する分子内にアルコール性水
酸基を少なくとも1個有する化合物としては、エタノー
ル、1−プロパノール、1−ブタノール、イソブチルア
ルコール、1−ペンタノール、3−ペンタノール、2−
メチル−1−ブタノール、1−ヘキサノール、3−メチ
ル−3−ペンタノール、1−オクタノール、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、1,2−プロパンジ
オール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジ
ール、1,5−ペンタンジオール、グリセリン、ポリエ
チレングリコール等が挙げられる。
【0029】
【実施例】この明細書の実施例および比較例で用いる液
状ポリマーの主な性状は表1のとおりである。
【0030】
【表1】
【0031】実施例1 硫酸マグネシウム水溶液に種晶の繊維状もしくは針状マ
グネシウムオキシサルフェートと水酸化マグネシウムス
ラリーを添加して良く分散させた後、分散液をオートク
レーブに入れて温度180℃、圧力10kg/cm
Gにて2時間水熱反応を行った。
【0032】反応後、生成物を濾過し、水洗して水分が
77.6%の繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートの脱水ケーキを得た。この脱水ケーキ112
gと水1500gを3000mlのビーカーに入れ、ホ
モミキサー(特殊機化工業(株)製4C型、以下同じ)
で5分間分散処理をした。次に、500gの水にエチレ
ングリコールを12g加えて調製したエチレングリコー
ル水溶液を添加して、ホモミキサーにて5分間表面処理
をした。更に、濾過し、得られた水分77.7%の脱水
ケーキを温度125℃で5時間乾燥した。この乾燥物を
簡単にほぐし、1.5mmの篩で篩い分けを行い、1.
5mmの篩を通過したものを試験に使用した。このよう
にして得られた繊維状もしくは針状マグネシウムオキシ
サルフェートの形状は長さ5〜20μm、直径0.3〜
0.7μmであった。
【0033】次に、このようにして得られた繊維状もし
くは針状マグネシウムオキシサルフェート15gとエポ
キシ樹脂500gとを卓上型ニーダー(入江商会
(株)製PNV−1型、以下同じ)に入れ25℃に加熱
して減圧下で1時間混合して混合物を製造した。この混
合物を予め25℃に加熱しておいた500mlのビーカ
ーに取り出し、25℃に加熱した減圧装置に入れて減圧
し気泡を除去した後、25℃加熱下においてB型粘度計
で粘度を測定した。その結果を表2に示す。
【0034】実施例2〜4 エチレングリコールを1,5−ペンタンジオール(実施
例2)、グリセリン(実施例3)、平均分子量200の
ポリエチレングリコール(実施例4)に代えて表面処理
を行った繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサルフ
ェートを使用した以外は、実施例1と同様に繊維状もし
くは針状マグネシウムオキシサルフェートとエポキシ樹
脂との混合物を製造し、実施例1と同様に粘度を測定
した。その結果を表2に示す。
【0035】比較例1 硫酸マグネシウム水溶液に種晶の繊維状もしくは針状マ
グネシウムオキシサルフェートと水酸化マグネシウムス
ラリーを添加して良く分散させた後、分散液をオートク
レーブに入れて温度180℃、圧力10kg/cm
Gにて2時間水熱反応を行った。
【0036】反応後、生成物を濾過し、水洗して水分が
77.6%の繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートの脱水ケーキを得た。この脱水ケーキ112
gと水1500gを3000mlのビーカーに入れ、ホ
モミキサーで5分間分散処理をした。次に、500gの
水を加えてホモミキサーにて更に5分間分散処理をし
た。更に、濾過し、得られた水分77.6%の脱水ケー
キを温度125℃で5時間乾燥した。この乾燥物を簡単
にほぐし、1.5mmの篩で篩い分けを行い、1.5m
mの篩を通過したものを試験に使用した。得られた繊維
状もしくは針状マグネシウムオキシサルフェートの形状
は長さ5〜20μm、直径0.3〜0.7μmであっ
た。
【0037】次に、このようにして得られた繊維状もし
くは針状マグネシウムオキシサルフェート15gとエポ
キシ樹脂500gとを卓上型ニーダーに入れ25℃に
加熱して減圧下で1時間混合して混合物を製造した。こ
の混合物を予め25℃に加熱しておいた500mlのビ
ーカーに取り出し、25℃に加熱した減圧装置に入れて
減圧し気泡を除去した後、25℃加熱下においてB型粘
度計で粘度を測定した。その結果を表2に示す。
【0038】実施例5 硫酸マグネシウム水溶液に種晶の繊維状もしくは針状マ
グネシウムオキシサルフェートと水酸化マグネシウムス
ラリーを添加して良く分散させた後、分散液をオートク
レーブに入れて温度180℃、圧力10kg/cm
Gにて2時間水熱反応を行った。
【0039】反応後、生成物を濾過し、水洗して水分が
77.6%の繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートの脱水ケーキを得た。この脱水ケーキ112
gと水1500gを3000mlのビーカーに入れ、ホ
モミキサーで5分間分散処理をした。次に、500gの
水に平均分子量200のポリエチレングリコールを12
g加えて調製したポリエチレングリコール水溶液を添加
して、ホモミキサーにて5分間表面処理をした。更に、
濾過し、得られた水分77.7%の脱水ケーキを温度1
25℃で5時間乾燥した。この乾燥物を簡単にほぐし、
1.5mmの篩で篩い分けを行い、1.5mmの篩を通
過したものを試験に使用した。このようにして得られた
繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサルフェートの
形状は長さ5〜20μm、直径0.3〜0.7μmであ
った。
【0040】次に、このようにして得られた繊維状もし
くは針状マグネシウムオキシサルフェート15gを、エ
ポキシ樹脂500gとエチルアルコール100gとを
混合して調製しておいた混合液と共に卓上型ニーダーに
入れ、25℃に加熱して減圧下で1時間混合して混合物
を製造した。この混合物を予め25℃に加熱しておいた
500mlのビーカーに取り出し、25℃に加熱した減
圧装置に入れて減圧し気泡を除去した後、25℃加熱下
においてB型粘度計で粘度を測定した。その結果を表2
に示す。
【0041】比較例2 硫酸マグネシウム水溶液に種晶の繊維状もしくは針状マ
グネシウムオキシサルフェートと水酸化マグネシウムス
ラリーを添加して良く分散させた後、分散液をオートク
レーブに入れて温度180℃、圧力10kg/cm
Gにて2時間水熱反応を行った。
【0042】反応後、生成物を濾過し、水洗して水分が
77.6%の繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートの脱水ケーキを得た。この脱水ケーキ112
gと水1500gを3000mlのビーカーに入れ、ホ
モミキサーで5分間分散処理をした。次に、500gの
水を加えてホモミキサーにて更に5分間分散処理をし
た。更に、濾過し、得られた水分77.6%の脱水ケー
キを温度125℃で5時間乾燥した。この乾燥物を簡単
にほぐし、1.5mmの篩で篩い分けを行い、1.5m
mの篩を通過したものを試験に使用した。得られた繊維
状もしくは針状マグネシウムオキシサルフェートの形状
は長さ5〜20μm、直径0.3〜0.7μmであっ
た。
【0043】次に、このようにして得られた繊維状もし
くは針状マグネシウムオキシサルフェート15gを、エ
ポキシ樹脂500gとエチルアルコール100gとを
混合して調製しておいた混合液と共に卓上型ニーダーに
入れ、25℃に加熱して減圧下で1時間混合して混合物
を製造した。この混合物を予め25℃に加熱しておいた
500mlのビーカーに取り出し、25℃に加熱した減
圧装置に入れて減圧し気泡を除去した後、25℃加熱下
においてB型粘度計で粘度を測定した。その結果を表2
に示す。
【0044】
【表2】
【0045】実施例6、7 エポキシ樹脂をエポキシ樹脂(実施例6)、エポキ
シ樹脂(実施例7)に代えた以外は実施例4と同様に
混合物を製造し、実施例4と同様に粘度を測定した。そ
の結果を表3に示す。
【0046】比較例3 硫酸マグネシウム水溶液に種晶の繊維状もしくは針状マ
グネシウムオキシサルフェートと水酸化マグネシウムス
ラリーを添加して良く分散させた後、分散液をオートク
レーブに入れて温度180℃、圧力10kg/cm
Gにて2時間水熱反応を行った。
【0047】反応後、生成物を濾過し、水洗して水分が
77.6%の繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートの脱水ケーキを得た。この脱水ケーキ112
gと水1500gを3000mlのビーカーに入れ、ホ
モミキサーで5分間分散処理をした。次に、500gの
水を加えてホモミキサーにて更に5分間分散処理をし
た。更に、濾過し、得られた水分77.6%の脱水ケー
キを温度125℃で5時間乾燥した。この乾燥物を簡単
にほぐし、1.5mmの篩で篩い分けを行い、1.5m
mの篩を通過したものを試験に使用した。得られた繊維
状もしくは針状マグネシウムオキシサルフェートの形状
は長さ5〜20μm、直径0.3〜0.7μmであっ
た。
【0048】次に、このようにして得られた繊維状もし
くは針状マグネシウムオキシサルフェート15gとエポ
キシ樹脂500gとを卓上型ニーダーに入れ25℃に
加熱して減圧下で1時間混合して混合物を製造した。こ
の混合物を予め25℃に加熱しておいた500mlのビ
ーカーに取り出し、25℃に加熱した減圧装置に入れて
減圧し気泡を除去した後、25℃加熱下においてB型粘
度計で粘度を測定した。その結果を表3に示す。
【0049】比較例4 硫酸マグネシウム水溶液に種晶の繊維状もしくは針状マ
グネシウムオキシサルフェートと水酸化マグネシウムス
ラリーを添加して良く分散させた後、分散液をオートク
レーブに入れて温度180℃、圧力10kg/cm
Gにて2時間水熱反応を行った。
【0050】反応後、生成物を濾過し、水洗して水分が
77.6%の繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートの脱水ケーキを得た。この脱水ケーキ112
gと水1500gを3000mlのビーカーに入れ、ホ
モミキサーで5分間分散処理をした。次に、500gの
水を加えてホモミキサーにて更に5分間分散処理をし
た。更に、濾過し、得られた水分77.6%の脱水ケー
キを温度125℃で5時間乾燥した。この乾燥物を簡単
にほぐし、1.5mmの篩で篩い分けを行い、1.5m
mの篩を通過したものを試験に使用した。得られた繊維
状もしくは針状マグネシウムオキシサルフェートの形状
は長さ5〜20μm、直径0.3〜0.7μmであっ
た。
【0051】次に、このようにして得られた繊維状もし
くは針状マグネシウムオキシサルフェート15gとエポ
キシ樹脂500gとを卓上型ニーダーに入れ25℃に
加熱して減圧下で1時間混合して混合物を製造した。こ
の混合物を予め25℃に加熱しておいた500mlのビ
ーカーに取り出し、25℃に加熱した減圧装置に入れて
減圧し気泡を除去した後、25℃加熱下においてB型粘
度計で粘度を測定した。その結果を表3に示す。
【0052】実施例8、9 硫酸マグネシウム水溶液に種晶の繊維状もしくは針状マ
グネシウムオキシサルフェートと水酸化マグネシウムス
ラリーを添加して良く分散させた後、分散液をオートク
レーブに入れて温度180℃、圧力10kg/cm
Gにて2時間水熱反応を行った。
【0053】反応後、生成物を濾過し、水洗して水分が
77.6%の繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートの脱水ケーキを得た。この脱水ケーキ112
gと水1500gを3000mlのビーカーに入れ、ホ
モミキサーで5分間分散処理をした。次に、500gの
水にグリセリン12g(実施例8)あるいは平均分子量
200のポリエチレングリコール(実施例9)を加えて
調製したグリセリン水溶液(実施例8)あるいはポリエ
チレングリコール水溶液(実施例9)を添加して、ホモ
ミキサーにて5分間表面処理をした。更に、濾過し、得
られた水分77.7%の脱水ケーキを温度125℃で5
時間乾燥した。この乾燥物を簡単にほぐし、1.5mm
の篩で篩い分けを行い、1.5mmの篩を通過したもの
を試験に使用した。このようにして得られた繊維状もし
くは針状マグネシウムオキシサルフェートの形状は長さ
5〜20μm、直径0.3〜0.7μmであった。
【0054】次に、このようにして得られた繊維状もし
くは針状マグネシウムオキシサルフェート15gとエポ
キシ樹脂500gとを卓上型ニーダーに入れ25℃に
加熱して減圧下で1時間混合し、更に55℃に昇温して
30分間混合して混合物を製造した。この混合物を予め
55℃に加熱しておいた500mlのビーカーに取り出
し、55℃に加熱した減圧装置に入れて減圧し気泡を除
去した後、55℃加熱下においてB型粘度計で粘度を測
定した。その結果を表3に示す。
【0055】比較例5 硫酸マグネシウム水溶液に種晶の繊維状もしくは針状マ
グネシウムオキシサルフェートと水酸化マグネシウムス
ラリーを添加して良く分散させた後、分散液をオートク
レーブに入れて温度180℃、圧力10kg/cm
Gにて2時間水熱反応を行った。
【0056】反応後、生成物を濾過し、水洗して水分が
77.6%の繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートの脱水ケーキを得た。この脱水ケーキ112
gと水1500gを3000mlのビーカーに入れ、ホ
モミキサーで5分間分散処理をした。次に、500gの
水を加えてホモミキサーにて更に5分間分散処理をし
た。更に、濾過し、得られた水分77.6%の脱水ケー
キを温度125℃で5時間乾燥した。この乾燥物を簡単
にほぐし、1.5mmの篩で篩い分けを行い、1.5m
mの篩を通過したものを試験に使用した。得られた繊維
状もしくは針状マグネシウムオキシサルフェートの形状
は長さ5〜20μm、直径0.3〜0.7μmであっ
た。
【0057】次に、このようにして得られた繊維状もし
くは針状マグネシウムオキシサルフェート15gとエポ
キシ樹脂500gとを卓上型ニーダーに入れ25℃に
加熱して減圧下で1時間混合し、更に55℃に昇温して
30分間混合して混合物を製造した。この混合物を予め
55℃に加熱しておいた500mlのビーカーに取り出
し、55℃に加熱した減圧装置に入れて減圧し気泡を除
去した後、55℃加熱下においてB型粘度計で粘度を測
定した。その結果を表3に示す。
【0058】
【表3】
【0059】
【発明の効果】本発明は、繊維状もしくは針状マグネシ
ウムオキシサルフェートを分子内にアルコール性水酸基
を少なくとも1個有する化合物で表面処理することによ
り、液状ポリマー等と混合して揺変性組成物として利用
する時の分散性が悪い、揺変性が不安定であるという課
題を解決することに成功している。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1,5−ペンタンジオール、グリセリ
    ンまたはポリエチレングリコールで表面処理された長さ
    0.5〜50μm、直径0.05〜1μm、アスペクト比
    (長さ/直径)10〜300の繊維状もしくは針状マグ
    ネシウムオキシサルフェートからなる揺変性付与剤。
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