JPH051208B2 - - Google Patents

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JPH051208B2
JPH051208B2 JP24984485A JP24984485A JPH051208B2 JP H051208 B2 JPH051208 B2 JP H051208B2 JP 24984485 A JP24984485 A JP 24984485A JP 24984485 A JP24984485 A JP 24984485A JP H051208 B2 JPH051208 B2 JP H051208B2
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JP
Japan
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silica
curing
fine
autoclave
coupling agent
Prior art date
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JP24984485A
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JPS62108727A (ja
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Hiroharu Takei
Toshikazu Oyama
Yasuo Fukatsu
Masahiro Maeno
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は疎水性微粒シリカの製造方法に係り、
特に従来のいわゆる湿式法による疎水性微粒シリ
カの製造方法の改良に関する。 [従来の技術] 塗料、印刷インキ、天然ゴム、化学品等の沈降
防止剤やチクソトロピー剤、接着剤、印刷イン
キ、シリコーンゴム、医薬、化粧品等の増粘剤、
繊維、紙等の摩擦抵抗や、コントラストの改善の
ための添加剤、シリコーン樹脂、ポリエステル、
ポリエチレン樹脂等の各種ゴムの添加剤等として
疎水性微粒シリカが広く利用されている。 一般に、微粒シリカの製造法は、湿式法、乾式
法に大別される。これらのうち、湿式法には、下
記、のような方法がある。 珪素ソーダを出発原料として、これを酸で処
理した後、洗浄、濾別し、次いで乾燥解砕して
微粒シリカを製造する方法。 シリカヒドロゲルを出発原料とし、シリカヒ
ドロゲル中の水をメタノール、エタノール、ア
セトン等の有機媒体でおきかえて、オルガノゲ
ルをつくり、これを有機媒体の臨界点以上に高
温高圧養生して有機媒体を気化させて分離し、
次いで解砕して微粒シリカを製造する方法。 また、乾式法では、下記の方法が代表的であ
る。 四塩化珪素蒸気を水素及び酸素の存在下、
1000℃以上の高温で燃焼させ、更に仮焼して解
砕し微粒シリカを製造する方法。 しかして、従来、微粒シリカに疎水性を付与さ
せる必要がある場合には、上記〜の方法にお
いて、生成シリカを解砕する工程の前後で、表面
処理剤としてシリカラツプリング剤、チタネート
カツプリング剤等を添加混合して疎水性を付与す
る方法が採られている。 [発明が解決しようとする問題点] 上記従来の微粒シリカの製造方法のうち、乾式
法には一般に高圧処理を必要とし、有利な方法と
はいえない。また湿式法のうち、の方法では、
出発原料が珪酸ソーダに限定され、またの方法
ではシリカヒドロゲルの脱水を容易にするために
有機質媒体を用いてオルガノゲル化し、その臨界
点以上に高温高圧養生して有機媒体を気化し、分
離し解砕するという数多くの工程を要し、いずれ
も工業的に不利であつた。 しかも、疎水性微粒シリカを製造するには、更
に疎水性を付与させることを目的として、生成シ
リカの解砕前後に表面処理を行う必要があり、そ
の製造工程は極めて煩雑なものとなる上に、解砕
前後に於る表面処理では、得られる疎水性微粒シ
リカの疎水性等が不均一なものとなり易い等の問
題があつた。 [問題点を解決するための手段] 本発明者らは、上記従来の問題点を解決し、幅
広い出発原料から容易に疎水性微粒シリカを製造
する方法を提供するべく種々検討を重ねた結果、
珪酸質出発原料を酸処理後分別されたシリカヒド
ロゲルに特定の表面処理剤を添加混合し、高温高
圧養生すことによつて、シリカの微粒化と表面処
理とを同時に行うことができ、疎水性微粒シリカ
を短時間で安価に製造することができることを見
い出し、本発明を完成させた。 即ち、本発明は、珪酸質原料の酸処理により析
出するシリカヒドロゲルを、シランカツプリング
剤で処理した後、高温高圧養生することを特徴と
するものである。 以下に本発明を詳細に説明する。 本発明において、珪酸質原料としては、珪酸ソ
ーダ、アルミノ珪酸塩を主成分とする鉱物、具体
的にはカオリナイト、ハロイサイト、酸性白土、
デイツカイト等の粘土鉱物等の1種又は2種以上
が用いられ、これらのうち珪酸ソーダ又はハロイ
サイトが好ましい。 このような珪酸質原料の酸処理に用いる酸とし
ては、硫酸、塩酸、硝酸等の無機酸等が用いられ
る。酸処理は、例えば20〜40重量%濃度の硫酸を
用い、これを珪酸質原料1重量部に対して0.5〜
6.0重量部添加することによるのが好適である。 珪酸質原料の酸処理によりシリカヒドロゲルが
析出する。析出したシリカヒドロゲルは通常の濾
過処理により濾別し、好ましくは透析法等により
十分に水洗し、酸や珪酸質原料から溶出した不純
物イオンを除去する。 次いで、この水洗したシリカヒドロゲルをシラ
ンカツプリング剤で処理する。このシランカツプ
リング剤による処理方法は、特に制限はないが、
シリカヒドロゲルをシランカツプリング剤の水溶
液又はアルコール溶液中に添加した後、十分に撹
拌混合し、適当な時間浸漬放置した後、ゲルを濾
過分離する方法が有利である。この場合、シリカ
ヒドロゲルは、シリカヒドロゲル1重量部に対し
てシランカツプリング剤0.005〜0.05重量部、好
ましくは0.02重量部となるように添加混合するの
が好適である。 シランカツプリング剤処理により得られたゲル
は、次いで高温高圧養生する。この養生は、オー
トクレーブ等の装置によつて行なうことができ
る。また、この養生は、撹拌下に行つても撹拌せ
ずに行つてもいずれでも良い。撹拌を行なうに
は、撹拌羽根付オートクレーブ等の撹拌式高温高
圧養生槽等を用いれば良い。養生条件は、飽和水
蒸気圧5〜87Kg/cm2、温度150〜300℃で20〜90分
間行うのが好適である。このような高温高圧養生
により、疎水性の微粒シリカが容易に製造され
る。 本発明においては、このような高温高圧養生を
行つた後、高温高圧養生槽の脱気弁を開放するな
どして槽内の蒸気を放出(脱気)することによ
り、生成物を急冷するのが好ましい。この急冷に
より生成物はより一層微粒化され、超微粒シリカ
が得られる。得られた微粒シリカは、更に解砕等
の粒度調整を行うことにより、より高度に微粒化
又は粒度の均一化を図ることが可能である。な
お、かかる脱気・急冷処理を行なうことにより微
粒化が促進されるのは、生成物が乾燥された状態
で冷却されるようになり、冷却途中における凝縮
液媒体による粒子の面結合、粒成長が回避される
ためであると推察される。 [作用] 本発明の方法によれば、シリカの微粒化と疎水
性付与を同時に行うことが可能である。これは、
珪酸質原料を酸処理して析出したシリカヒドロゲ
ルに、シランカツプリング剤を添加混合して高温
高圧養生すると、シリカヒドロゲル中の水分子が
蒸気化することにより微粒状のシリカが得られ、
またシランカツプリング剤がシリカヒドロゲル中
のOH基と反応して、微粒シリカの表面にシラン
カツプリング剤の有機反応基が残留することによ
つて、疎水性が付与されるためと推察される。 このようにシリカの表面処理と微粒化を同時に
行うことにより、微粒シリカに疎水性が極めて均
一に付与される。 更に、高温高圧養生の生成シリカを急冷(脱
気)することによつて、微粒化はより一層助長さ
れることとなる。 [実施例] 以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以
下の実施例に限定されるものではない。 なお、実施例において「%」及び「部」はそれ
ぞれ「重量%」及び「重量部」を示す。 実施例 1 SiO2含有率15%の珪酸ソーダ(3号)1部と
25%硫酸0.67部とを混合することにより生成した
シリカヒドロゲル1部に対し、純水10部を用いて
透析洗浄し、シリカヒドロゲル中のNa+イオン、
SO2- 4イオンを除去して水洗浄シリカヒドロゲル
を調製した。 このゲル1部を表面処理剤(メトキシシラン系
カツプリング剤)0.02部と水0.3部との混合液中
に添加し、10分間撹拌後、1昼夜浸漬放置した。
放置後、濾別したゲルをオートクレーブに装入
し、3℃/minで230℃まで昇温して230℃に1時
間保持した。その後オートクレーブ内の蒸気を放
出して急冷し、次いでオートクレーブから取り出
すことにより微粒シリカを得た。 得られたシリカは平均粒子径0.1μ以下の微粒シ
リカであり、しかも疎水性を示した。この疎水性
微粒シリカを天然ゴム、合成ゴム、ポリエチレン
にそれぞれ添加したところ、その分散性は非常に
良好であつた。 実施例 2 実施例1と同様にして調製した水洗浄ゲル1部
を、実施例1で使用した表面処理剤0.02部とメタ
ノール0.3部との混合液に添加し、10分間撹拌後、
1昼夜浸漬放置した。放置後、濾別したゲルをオ
ートクレーブに装入し、2℃/minで190℃まで
昇温し、190℃に0.5時間保持し、その後オートク
レーブ内の蒸気を放出して急冷した。次いでオー
トクレーブから取り出すことにより微粒シリカを
得た。得られたシリカは、疎水性を示す超微粒シ
リカであつた。 実施例 3 珪酸質原料として表−1に示す化学組成のハロ
イサイト1部を用い、これに35%硫酸6部を加え
て、5時間加熱分解し、溶出したAl3+イオンを
濾別除去し、残留ケーキを水20部で洗浄して非晶
質シリカを調製した。 この非晶質シリカ1部を実施例1で使用した表
面処理剤0.01部とメタノール0.3部との混合液に
添加し、10分間撹拌後、1昼夜浸漬放置した。放
置後、濾別したゲルをオートクレーブに装入し、
2℃/minで200℃まで昇温して200℃に0.5時間
保持し、その後オートクレーブ内の蒸気を放出し
て急冷し、次いでオートクレーブから取り出すこ
とにより微粒シリカを得た。得られたシリカは、
疎水性を示す微粒シリカであつた。
【表】 実施例 4 珪酸質原料として表−2に示す化学組成の酸性
白土1部を用い、これに20%硫酸12部を加え、8
時間加熱分解し、溶出したAl3+やFe3+イオンを
濾別除去し、残留ケーキを水20部で洗浄した。ケ
ーキ中の粗粒物(結晶性物質)は水ひすることに
より除去し、非晶質シリカを調製した。 この非晶質シリカ1部を実施例1で使用した表
面処理剤0.01部とメタノール1.0部との混合液に
添加し、10分間撹拌後、1昼夜浸漬放置した。放
置後、濾別したゲルをオートクレーブに装入し、
2℃/minで190℃迄昇温して、190℃に0.5時間
保持し、その後オートクレーブ内の蒸気を放出し
て急冷し、次いでオートクレーブから取り出すこ
とにより微粒シリカを得た。得られたシリカは、
疎水性を示す微粒シリカであつた。
【表】 [発明の効果] 以上記述した通り、本発明の疎水性微粒シリカ
の製造方法は、任意の珪酸質原料を用い、これを
酸処理して得られるシリカヒドロゲルをシランカ
ツプリング剤で処理した後、高温高圧養生するも
のであつて、出発原料が限定されず、シリカの微
粒化と疎水性付与を同時に達成することができ、
少ない製造工程で、容易、安価かつ短時間に、良
好な性能の疎水性微粒シリカを製造することがで
きる。 本発明により製造される疎水性微粒シリカは、
塗料、印刷インキ、天然ゴム、化学品等の沈降防
止剤として、あるいはチクソトロピー剤、接着
剤、印刷インキ、シリコーンゴム、医薬、化粧品
等の増粘剤として、その他繊維、紙等の摩擦抵抗
や、コントラストの改善のための添加剤として、
更にシリコーン樹脂、ポリエステル、ポリエチレ
ン樹脂等の各種ゴムの添加剤等として極めて有用
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 珪素質原料の酸処理により析出するシリカヒ
    ドロゲルを、シランカツプリング剤で処理した
    後、養生槽中で高温高圧養生することを特徴とす
    る疎水性微粒シリカの製造方法。 2 高温高圧養生後に、養生槽から蒸気を放出さ
    せて生成物を急冷することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項に記載の疎水性微粒シリカの製造方
    法。
JP24984485A 1985-11-07 1985-11-07 疎水性微粒シリカの製造方法 Granted JPS62108727A (ja)

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DE19648798C2 (de) * 1996-11-26 1998-11-19 Hoechst Ag Verfahren zur Herstellung von organisch modifizierten Aerogelen durch Oberflächenmodifikation des wäßrigen Gels (ohne vorherigen Lösungsmitteltausch) und anschließender Trocknung
JP2000328080A (ja) * 1999-03-12 2000-11-28 Shin Etsu Chem Co Ltd シートベルト用低摩擦化処理剤
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CN109942840A (zh) * 2019-04-08 2019-06-28 攀枝花学院 一种聚乙烯醇复合水凝胶及其制备方法

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