JP2930159B2 - 揺変性付与剤 - Google Patents

揺変性付与剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はケイ酸ナトリウムで表面
処理された繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサル
フェートからなる揺変性付与剤に関する。
【0002】
【従来の技術】増粘性や揺変性の流動特性を調整するレ
オロジー調整剤は、各種の塗料、コーティング剤、接着
剤やシーラント等の広い分野で使用されている。このよ
うなレオロジー調整剤としては、構造粘性を付与する変
成ひまし油誘導体、ポリオレフィンワックス、有機アミ
ド、尿素化合物、微粉シリカ、塩基性カルシウムスルホ
ネートゲル、有機ミクロゲル、非水ディスパージョン樹
脂粒子、アミン処理粘土質等がある。
【0003】アスベストは増粘性と揺変性を付与する優
れた性能を有しているが、健康に対して害があるといわ
れている。また、特開昭63−314250号公報に
は、10〜150μmの粒度の針状珪酸カルシウム結晶
よりなる揺変性付与剤が開示されている。
【0004】繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートの増粘性については、石膏と石灰、No.2
16、337〜339(1988)に記載されているよ
うに、アスベストと同様、水、エポキシ樹脂、ポリウレ
タン樹脂の原料であるポリオールおよびアスファルトに
添加すると粘度が高くなることが示されている。しか
し、揺変性については述べられていない。
【0005】繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートは特開昭4−20585号公報(特願平2−
123076号明細書)に記載されているように優れた
揺変性を示す。
【0006】特開昭4−20585号公報には、繊維状
もしくは針状マグネシウムオキシサルフェートと液状ポ
リマーの混合物が揺変性を呈することが示されている。
また、繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサルフェ
ート、液状ポリマーと有機溶剤の混合物において、有機
溶剤が分子内にアルコール性水酸基または硫黄を少なく
とも1個有する化合物である極性溶剤であると、揺変性
が著しく向上し、この場合の極性溶剤と繊維状もしくは
針状マグネシウムオキシサルフェートの混合割合は、極
性溶剤100重量部当たり繊維状もしくは針状マグネシ
ウムオキシサルフェート1〜100重量部、好ましくは
5〜50重量部であることが示されている。
【0007】また、特願平3−242895号明細書に
は、繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサルフェー
トを分子内にアルコール性水酸基を少なくとも1個有す
る化合物で表面処理すると、さらに増粘性と揺変性が向
上することが示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特開昭4−20585
号公報には、繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートは、化学的に活性なマグネシウムイオン、ア
ルカリ性水酸基および硫酸イオンを持つため、液状ポリ
マーと混合すると、あるいは液状ポリマーと分子内にア
ルコール性水酸基または硫黄を少なくとも1個有する化
合物である極性溶剤の混合物と混合すると、混合により
得られた組成物に揺変性を付与することが示されてい
る。しかしながら、繊維状もしくは針状マグネシウムオ
キシサルフェートは凝集性が高く分散性が悪いので、特
に上記のような極性溶剤を使用せずに混合すると、ある
いは極性溶剤として水を使用して混合すると、液状ポリ
マーの中に繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサル
フェートの凝集物を存在させるという課題があった。
【0009】また、特願平3−242895号明細書に
は、分子内にアルコール性水酸基を少なくとも1個有す
る化合物で表面処理した繊維状もしくは針状マグネシウ
ムオキシサルフェートを液状のポリマーと混合すると増
粘性と揺変性が向上することが示されているが、このよ
うな繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサルフェー
トと水とを混合すると凝集性と分散性はかなり解決され
るが、未だ不十分であるという課題があった。
【0010】本発明の目的は、繊維状もしくは針状マグ
ネシウムオキシサルフェートを水に親和性のあるポリマ
ーあるいは水に親和性のあるポリマーと水とに混合した
ときの凝集性と分散性が良く、揺変性を呈する揺変性付
与剤を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の本発明の目的は、
ケイ酸ナトリウムで表面処理された長さ0.5〜50μ
m、直径0.05〜1μm、アスペクト比(長さ/直
径)10〜300の繊維状もしくは針状マグネシウムオ
キシサルフェートからなる揺変性付与剤、によって達成
される。
【0012】繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートは、特開平1−126218号公報に記載の
方法、すなわち硫酸マグネシウム水溶液にBET比表面
積が20m/g以下の水酸化マグネシウムまたは酸化
マグネシウムをその濃度が25重量%以下になる様に分
散させた後、100〜300℃の温度で水熱反応させる
方法により好適に製造することが出来る。
【0013】また、特開平1−41544号公報に記載
の方法、すなわち硫酸マグネシウムと水酸化マグネシウ
ムまたは酸化マグネシウムをその濃度が25重量%以下
になる様に分散させた後、100〜300℃の温度で水
熱反応させて繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートを製造するに際し、水熱反応系に界面活性剤
を含有させる方法により上記の方法と同様に好適に製造
することが出来る。
【0014】得られた繊維状もしくは針状マグネシウム
オキシサルフェートは、その粉末X線回折スペクトルが
ASTMNo.7−415のそれと良く一致しており、
代表的には該ASTMNo.7−415に記載の示性式
であるMgSO・5Mg(OH)・3HOで表す
ことが出来ると考えられる。
【0015】繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートの一般的形態は、比重が2.0〜2.5、長
さ(繊維長)数ミクロン〜1000μm、見掛け比重
0.05〜0.3であり極めて嵩高い繊維状もしくは針
状の物質であり、商品名モスハイジ(宇部興産(株)
製)として市場に流通している。
【0016】繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートは、化学的に活性なマグネシウムイオン、ア
ルカリ性水酸基および硫酸イオンを持つため、水に親和
性のあるポリマーに混合するとあるいは水に親和性のあ
るポリマーと水との混合物に混合すると、混合により得
られた組成物に揺変性を付与する。しかしながら、繊維
状もしくは針状マグネシウムオキシサルフェートは凝集
性が高く分散性が悪いので、特に上記のような極性溶剤
を使用せずに混合すると、組成物の中に繊維状もしくは
針状マグネシウムオキシサルフェートの凝集物を存在さ
せ、粘度が不安定で揺変性が低下するという課題があっ
た。
【0017】そこで、繊維状もしくは針状マグネシウム
オキシサルフェートを水に親和性のあるポリマーあるい
はその水との混合物に混合しても揺変性が低下しない方
法について種々検討した結果、繊維状もしくは針状マグ
ネシウムオキシサルフェートの表面をケイ酸ナトリウム
で処理することにより上記の課題が解決されることを見
出し本発明に到達した。
【0018】繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートは、通常原料として水酸化マグネシウムと硫
酸を用いて水熱反応を行った後、濾過、洗浄および乾燥
を行って製造するので、繊維状もしくは針状マグネシウ
ムオキシサルフェートの表面をケイ酸ナトリウムで処理
する方法としては次の三つの方法が適している。
【0019】すなわち、 水熱は応を行った後得られた水溶液にケイ酸ナトリ
ウムまたはケイ酸ナトリウム含有の水溶液を添加する方
法、 洗浄後得られた繊維状もしくは針状マグネシウムオ
キシサルフェートの脱水ケーキに水を加えて再びスラリ
ーとし、このスラリーにケイ酸ナトリウムまたはケイ酸
ナトリウム含有の水溶液を添加する方法、および 洗浄後得られた繊維状もしくは針状マグネシウムオ
キシサルフェートの脱水ケーキにケイ酸ナトリウムまた
はケイ酸ナトリウム含有の水溶液を添加する方法であ
る。
【0020】このような方法で繊維状もしくは針状マグ
ネシウムオキシサルフェートの表面を処理し、その後必
要に応じて濾過を行い、乾燥して本発明の揺変性付与剤
を得る。
【0021】繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートに添加するケイ酸ナトリウムの量は、繊維状
もしくは針状マグネシウムオキシサルフェート100重
量部当たり0.1〜20重量部、好ましくは0.3〜8
重量部である。
【0022】本発明の揺変性付与剤が揺変性を付与する
水に親和性のあるポリマーは、例えばマレイン化油変成
樹脂、マレイン化脂肪酸変成ポリエステル、特殊フェノ
ール樹脂変成樹脂、アクリル酸をモノマー成分とするア
クリル樹脂、トリメリット酸変成アルキド樹脂、スチレ
ン−ブタジエン共重合体系あるいはアクリル重合体系エ
マルジョンなどである。
【0023】揺変性付与剤に適する繊維状もしくは針状
マグネシウムオキシサルフェートは、長さ0.5〜50
μm、直径0.05〜1μm、アスペクト比(長さ/直
径)10〜300の形状を有するものである。長さが5
0μmを超えたりアスペクト比が300を超えると、繊
維状もしくは針状マグネシウムオキシサルフェートが絡
み合い十分な効果を発揮しない。
【0024】本発明の揺変性付与剤である繊維状もしく
は針状マグネシウムオキシサルフェートと水に親和性の
あるポリマーあるいはその水との混合物との混合割合
は、対象となるポリマーの種類、目的とする揺変性の程
度により異なるので一概に表し難いが、通常ポリマーま
たはその水との混合物100重量部当たり0.5〜20
重量部、好ましくは1〜10重量部である。
【0025】
【作 用】水に親和性のあるポリマーあるいはその水と
の混合物と繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサル
フェートとを混合した場合の揺変作用は、繊維状もしく
は針状マグネシウムオキシサルフェートがポリマー又は
水の中で網目構造を生成するために生ずると考えられ
る。ケイ酸ナトリウムは水に親和性のあるポリマーに溶
解し易いので、繊維状もしくは針状マグネシウムオキシ
サルフェートの表面をケイ酸ナトリウムで処理すると、
繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサルフェートの
凝集を防ぎ、水に親和性のあるポリマーあるいはその水
との混合物に混合した時の分散性を良好にし、繊維状も
しくは針状マグネシウムオキシサルフェートの表面は活
性な状態に戻り、揺変性を示す網目構造の生成が容易と
なり、揺変性が大きくなると考えられる。
【0026】
【実施例】この明細書の実施例で使用したケイ酸ナトリ
ウムの主な性状は次のとおりである。 ケイ酸ナトリウム1号 二酸化けい素 (SiO)% 35〜38 酸化ナトリウム(NaO)% 17〜19 鉄 (Fe) % 0.03 以下 水不溶分 % 0.2 以下
【0027】 ケイ酸ナトリウム2号 比重 (15℃Be) 54 以上 二酸化けい素 (SiO)% 34〜36 酸化ナトリウム(NaO)% 14〜15 鉄 (Fe) % 0.03 以下 水不溶分 % 0.2 以下
【0028】 ケイ酸ナトリウム3号 比重 (15℃Be) 40 以上 二酸化けい素 (SiO)% 28〜30 酸化ナトリウム(NaO)% 9〜10 鉄 (Fe) % 0.02 以下 水不溶分 % 0.2 以下
【0029】実施例1 硫酸マグネシウム水溶液に種結晶の繊維状もしくは針状
マグネシウムオキシサルフェートと水酸化マグネシウム
スラリーを添加して良く分散させた後、分散液をオート
クレーブに入れて温度180℃、圧力10kg/cm
・Gにて2時間水熱反応を行った。
【0030】反応後、生成物を濾過し、水洗して水分が
77.6%の繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートの脱水ケーキを得た。この脱水ケーキ46.
9gと水553.1gを1000mlのビーカーに入
れ、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製4C型、以下
同じ)で5分間分散処理をした。次に、100gの水に
ケイ酸ナトリウム(水ガラス1号)を0.105g加え
て調製した水溶液をホモミキサーで分散処理しながら添
加した後、30分間通常の攪拌機で混合して表面処理を
行い、長さ5〜20μm、直径0.3〜0.7μmのケ
イ酸ナトリウムで表面処理された繊維状もしくは針状マ
グネシウムオキシサルフェートと水との混合物を得た。
この混合物を更に10分間分散処理をした。その後、2
5℃に加熱した減圧装置に入れて減圧し気泡を除去した
後、25℃加熱下においてB型粘度計((株)東京計器
製B8H型、以下同じ)で粘度を測定した。その結果を
表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】実施例2、3 実施例1に於いてケイ酸ナトリウムを水ガラス2号(実
施例2)、水ガラス3号(実施例3号)に代えて表面処
理を行って繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサル
フェートと水の混合物を製造し、実施例1と同様に粘度
を測定した。その結果を表1に示す。
【0033】比較例1 硫酸マグネシウム水溶液に種結晶の繊維状もしくは針状
マグネシウムオキシサルフェートと水酸化マグネシウム
スラリーを添加して良く分散させた後、分散液をオート
クレーブに入れて温度180℃、圧力10kg/cm
・Gにて2時間水熱反応を行った。
【0034】反応後、生成物を濾過し、水洗して水分が
77.6%の繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートの脱水ケーキを得た。この脱水ケーキ46.
9gと水553.1gを1000mlのビーカーに入
れ、ホモミキサーで5分間分散処理をした。次に、10
0gの水をホモミキサーで分散処理しながら添加した
後、30分間通常の攪拌機で混合して長さ5〜20μ
m、直径0.3〜0.7μmの繊維状もしくは針状マグ
ネシウムオキシサルフェートと水との混合物を得たこの
混合物を更に10分間分散処理をした。その後、25℃
に加熱した減圧装置に入れて減圧し気泡を除去した後、
25℃加熱下においてB型粘度計で粘度を測定した。そ
の結果を表1に示す。
【0035】比較例2 硫酸マグネシウム水溶液に種結晶の繊維状もしくは針状
マグネシウムオキシサルフェートと水酸化マグネシウム
スラリーを添加して良く分散させた後、分散液をオート
クレーブに入れて温度180℃、圧力10kg/cm
・Gにて2時間水熱反応を行った。
【0036】反応後、生成物を濾過し、水洗して水分が
77.6%の繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートの脱水ケーキを得た。この脱水ケーキ112
gと水1500gを3000mlのビーカーに入れ、ホ
モミキサーで5分間分散処理をした。次に、500gの
水にポリエチレングリコール(200)を12g加えて
調製した水溶液をホモミキサーで分散処理しながら添加
した後、30分間通常の攪拌機で混合して表面処理を行
い、長さ5〜20μm、直径0.3〜0.7μmのポリ
エチレングリコール(200)で表面処理された繊維状
もしくは針状マグネシウムオキシサルフェートと水との
混合物を得た。この混合物を濾過し、得られた水分7
7.7%の脱水ケーキを温度125℃で5時間乾燥し
た。このようにして得られた繊維状もしくは針状マグネ
シウムオキシサルフェート10.5gと水689.5g
とを1000mlのビーカーに入れ、10分間分散処理
をした。その後、25℃に加熱した減圧装置に入れて減
圧し気泡を除去した後、25℃加熱下においてB型粘度
計で粘度を測定した。その結果を表1に示す。
【0037】実施例4 硫酸マグネシウム水溶液に種結晶の繊維状もしくは針状
マグネシウムオキシサルフェートと水酸化マグネシウム
スラリーを添加して良く分散させた後、分散液をオート
クレーブに入れて温度180℃、圧力10kg/cm
・Gにて2時間水熱反応を行った。
【0038】反応後、生成物を濾過し、水洗して水分が
77.6%の繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートの脱水ケーキを得た。この脱水ケーキ46.
9gと水553.1gを1000mlのビーカーに入
れ、ホモミキサーで5分間分散処理をした。次に、10
0gの水にケイ酸ナトリウム(水ガラス2号)を0.1
05g加えて調製した水溶液をホモミキサーで分散処理
しながら添加した後、30分間通常の攪拌機で混合して
表面処理を行い、長さ5〜20μm、直径0.3〜0.
7μmのケイ酸ナトリウムで表面処理された繊維状もし
くは針状マグネシウムオキシサルフェートと水との混合
物を得た。この混合物を10分間分散処理をし、更に濾
過し、脱水ケーキを得た。得られた脱水ケーキを100
0mlのビーカーに入れ、脱水ケーキと水の量が700
gになるまで水を加えた後、ホモミキサーで10分間分
散処理をした。その後、25℃に加熱した減圧装置に入
れて減圧し気泡を除去した後、25℃加熱下においてB
型粘度計で粘度を測定した。その結果を表1に示す。
【0039】実施例5 硫酸マグネシウム水溶液に種結晶の繊維状もしくは針状
マグネシウムオキシサルフェートと水酸化マグネシウム
スラリーを添加して良く分散させた後、分散液をオート
クレーブに入れて温度180℃、圧力10kg/cm
・Gにて2時間水熱反応を行った。
【0040】反応後、生成物を濾過し、水洗して水分が
77.6%の繊維状もしくは針状マグネシウムオキシサ
ルフェートの脱水ケーキを得た。この脱水ケーキ46.
9gと水553.1gを1000mlのビーカーに入
れ、ホモミキサーで5分間分散処理をした。次に、10
0gの水にケイ酸ナトリウム(水ガラス2号)を0.2
63g加えて調製した水溶液をホモミキサーで分散処理
しながら添加した後、30分間通常の攪拌機で混合して
表面処理を行い、長さ5〜20μm、直径0.3〜0.
7μmのケイ酸ナトリウムで表面処理された繊維状もし
くは針状マグネシウムオキシサルフェートと水との混合
物を得た。この混合物を10分間分散処理をし、更に濾
過し、脱水ケーキを得た。得られた脱水ケーキを160
℃で5時間乾燥した。このようにして得られたケイ酸ナ
トリウムで表面処理された繊維状もしくは針状マグネシ
ウムオキシサルフェート10.5gと水689.5gを
1000mlのビーカーに入れ、ホモミキサーで10分
間分散処理をした。その後、25℃に加熱した減圧装置
に入れて減圧し気泡を除去した後、25℃加熱下におい
てB型粘度計で粘度を測定した。その結果を表1に示
す。
【0041】
【発明の効果】本発明は、繊維状もしくは針状マグネシ
ウムオキシサルフェートをケイ酸ナトリウムで表面処理
をすることにより、繊維状もしくは針状マグネシウムオ
キシサルフェートを水に親和性のあるポリマーとの揺変
性混合物あるいは水に親和性のあるポリマーと水との揺
変性混合物として利用するときの分散性が悪く、粘度が
不安定であり、その結果揺変性が不安定という課題を解
決することに成功した。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09K 3/00 103 C01F 5/40 C08K 3/30 C08K 9/02 C08K 7/04 - 7/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケイ酸ナトリウムで表面処理された長
    さ0.5〜50μm、直径0.05〜1μm、アスペク
    ト比(長さ/直径)10〜300の繊維状もしくは針状
    マグネシウムオキシサルフェートからなる揺変性付与
    剤。
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