JP2803061B2 - スパッタリング装置用マスク - Google Patents

スパッタリング装置用マスク

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JP2803061B2
JP2803061B2 JP4262029A JP26202992A JP2803061B2 JP 2803061 B2 JP2803061 B2 JP 2803061B2 JP 4262029 A JP4262029 A JP 4262029A JP 26202992 A JP26202992 A JP 26202992A JP 2803061 B2 JP2803061 B2 JP 2803061B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スパッタリング装置特
にプレーナ型マグネトロンスパッタリング装置に使用す
るスパッタリング装置用マスクの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル化した音声信号や画像情報を大
量に記憶する手段としてコンパクトディスク(以下CD
と略称する)が最近広く使われており、CDの機能につ
いて説明する。ポリカーボネイトなどのように透明な合
成樹脂基板(以下基板と記載する)表面には、「1」
「0」のデジタル情報に合わせてピットと称する小さな
凹凸を設け更に、この表面にスパッタリング法により高
光反射率のアルミニウム薄膜を形成後、この凹凸の有無
をレーザ光と比較するなどの方法で、記録情報を読みだ
すことができる。また、一枚の基板に薄膜を堆積するの
には、スパッタリング法により比較的短時間で行われる
ことから、多数の基板に連続的に行うことができる装置
を利用する。
【0003】このスパッタリング装置として利用するプ
レーナ型マグネトロンスパッタリング装置では、減圧機
構に接続し更に放電に必要なガスストッカーに連結しか
つ気密な成膜室1、図6に示すように設けられてい
る。その成膜室1には、スパッタリング工程に必要な各
部品設置されるが、図6に示すように金属、セラミッ
クス及びプラスチックなどから成る基板2に対向してス
パッタ源3成膜室1内に配置されている。スパッタ源
3を構成する板状ターゲット3は、冷却可能なパッキン
グプレート4に固定し、その裏側に配置する磁界装置5
から発生する磁力線の板状ターゲット3と平行に位置す
る所が最もエッチングされる。
【0004】このために磁界装置5は、内側磁石5a及
びこれを囲む外側磁石5bを並列状に設置してリング状
の磁場を発生する。一方、ターゲット3の周囲には、環
状アノード6を多少距離をおいて配置して両者間に直流
または高周波電力を供給するので、磁場により拘束され
るリング状の放電が発生する。
【0005】この放電は、ガス導入口7から供給するア
ルゴンガスにより生ずる雰囲気のもとでスパッタリング
を行うと同時に、排気管22から放出ガスとアルゴンガ
スを排気する。
【0006】基板2がある時の排気は、マスク15に形
成する空間や、防着シールド16a、16bに形成され
ている排気口を通り、別の排気口から例えばターボ分子
ポンプ(図示せず)を利用して行う。マスク15は図1
ないし図3に示されるように、いずれも環状の中央マス
ク部15aと外側マスク部15bがバー18で接続され
た構成となっており、基板2を支持しかつその不所望な
温度上昇を防ぐために、高精度に製作されその膨脹力を
利用して冷却された成膜室1の内壁に密着し放熱する。
また、成膜室1にとって不可欠な磁界装置5は、バッキ
ングプレート4の上方に成膜室1の中心位置より偏心し
て取付けると共に、図示しないモータの回転運動によ
り、ターゲット3のスパッタリング効率の向上を狙って
いる。
【0007】基板2への成膜に際しては、成膜室1にア
ルゴンガスをガス導人口7から供給して0.6Pa程度
としてから、ターゲット3に電力を投入してスパッタリ
ングを起こさせ、基板2の表面に例えばアルミニウム薄
膜が堆積する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】中央マスク部15aと
外側マスク部15bを接続するバー18は、図3によっ
明らかなように複数本が設置されており、その影が膜
厚分布に影響のあることが判明した。
【0009】本発明は、このような事情により成された
もので、特に、基板に堆積する金属層の膜厚分布を均一
にすることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスパッタリ
ング装置用マスクは、中央マスク部と、前記中央マスク
部と同軸で環状の外側マスク部と、前記中央マスク部と
前記外側マスク部とを連結するバーからなるスパッタリ
ング装置用マスクにして、バーは断面形状がほぼ逆三角
形になりかつ該逆三角形の下端部が前記両マスク部の下
面またはこれを含む平面と離隔した構成を特徴とする
【0011】
【作用】基板に堆積する金属などの膜厚分布は、いずれ
環状の中央マスク部15aと外側マスク部15bとを
結ぶバー影響があるとの判断を基に本発明はなされた
ものであって、バーがマスクの装用状態において、側面
が下端で接続するいわゆるほぼ逆三角形の断面型の構成
とした。
【0012】
【実施例】本発明に係わるスパッタリング装置用マスク
一実施例につき図1ないし図5を参照して説明する。
図1に本発明のプレーナ型マグネトロンスパッタリング
装置の概略を断面図で、図2に本発明のスパッタリング
装置用マスクを斜視図で、図3および図4にバーの形状
を比較技術と共に断面図でそれぞれ示すとともに、各図
の符号は従来の技術で用いたものを継承した。また、図
5は堆積膜に対するバーの影響を説明するための断面図
である。
【0013】図1に示されるようにスパッタリングに必
要な磁界装置5、ターゲット3及び基板2が設置されて
いる外に、連続的な処理を可能にするための搬送装置1
3が設置されている。成膜室1にはターゲット3とこれ
に対向して被処理物、例えばポリカーボネイトから成る
基板2を配置し、更にターゲット3を囲んでアノードを
兼ねる防着シールド16及びマスク15などで構成され
ている。
【0014】CD用のディスクでは、中央部分と外周部
分に非成膜部分を形成する必要があるために、マスク1
5は、図3に示すように基板2の中央部分を覆う中央マ
スク部15a、および基板2の外周部を覆う外側マスク
部15bとで構成して非成膜部分を形成する。
【0015】中央マスク部15aおよび外側マスク部1
5bは、導電性金属例えば銅または銅合金でなる複数の
バー18により接続して機械的強度が増強されている
このようなマスク15は、冷却した成膜室1の内壁に押
し込まれ固定されるが、基板2とは単に接触状態にな
る。しかし、図1に示された搬送テーブル13により搬
送された基板2は、プッシャー14で押上げられて、
央マスク部15aおよび外側マスク部15bと完全な接
触状態となる。図3に本発明に適用するバー18の断面
形状を示し、図4(a)ないし(c)に比較用のバー1
8a,18b,18cを示している。ところで成膜室1
の高さ即ちターゲット3表面から基板2表面間は、通常
40mm〜70mm程度であり、図6に記載した型のプ
レーナ型マグネトロンスパッタリング装置では、中央マ
スク部15aの上端とターゲット3間の距離は約20m
mとする。
【0016】中央マスク部15a外側マスク部15b
の間をバー18で接続する型のマスクでは、図3に示す
ように、バー18の断面構造を断面下端部20より上端
部21を大のほぼ逆三角形に形成する。一例として上端
部21の長さを6mm程度、高さを約8mmとする。上
記構成の前記成膜室1のスパッタリング工程において
は、上端部21にスパッタリングした例えば金属が堆積
し、上端部21と下端部20間を結ぶ斜線の側面(斜
面)23にたとえば金属などの堆積物30はあまり堆積
しない。これに対し図4に示した断面が方形(18
a)、円形(18b)、菱形(18c)などの比較技術
用のバーでは、図面にあるように側面に金属などが多く
堆積する。バー18の影による影響は、基板2に堆積す
る膜厚分布に現れ、バー18の最大幅が大な程、またこ
れが基板2に近い程大きくなる。しかし、本発明に係わ
るスパッタリング装置では、図3に示したように断面が
下端部20より大なる上端部21のほぼ逆三角形で側面
が斜面に形成するので、堆積物により幅の広くなる部分
従来よりも基板2より遠くに位置させかつ強度を従来
と同様に維持することができる。なお、上記逆三角形は
図3に示すように頂点が円みをもったものでも、周面、
特に頂辺などに円みをもたせたものでもよい。ターゲッ
ト3とバー18の距離eは、スパッタリングの放電にと
って必要最低限の距離があり、またターゲット3と基板
2の距離fを長くすると成膜効率が低下する。この状態
は図5によっても明らかなように、スパッタリング装置
用マスクの幅gと基板との距離hによる堆積物の膜厚分
布の悪化を示しており、スパッタリング工程でのバー1
8の影響は、その幅gが大きくかつ基板までの距離hが
小さい程大きい。
【0017】また、スパッタリング工程に必要なアルゴ
ンガスは、導入部7より供給後、スパッタ電力を供給し
てアルゴンイオンがターゲット表面を衝撃してターゲッ
ト材料例えばAlをスパッタリングして、基板2にAl
を堆積する。このようなスパッタリング工程により生じ
るガスなどを排気するには、外側マスク部15bに設置
する排気口24を利用する。
【0018】
【発明の効果】本発明に係わるスパッタリング源は、マ
スクの形状特に、バーの形状に工夫をこらして、上端部
が下端部より大の断面ほぼ逆三角形でかつ側面を断面下
窄まりの斜面に構成することにより、スパッタリング工
程における膜厚分布の改善及びバーへの堆積物による膜
厚分布の低下を低減するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例のスパッタリング装置用
マスクを用いたスパッタリング装置の要部を示す断面
図、
【図2】図のスパッタリング装置用マスクの一例を示
す斜視図、
【図3】本発明に係るスパッタリング装置用マスクバー
の概略を示す斜視図
【図4】(a)ないし(c)はいずれもそれぞれがスパ
ッタリング装置用マスクバーの比較例を説明するための
いずれも断面図、
【図5】スパッタリング装置用マスクバーの幅と、ター
ゲット及び基板との距離と堆積物との相関を説明するた
めの断面図
【図6】従来のスパッタリング装置の要部を示す断面図
である。
【符号の説明】
1…製膜室 2…基板 3…スパッタ源(板状ターゲット) 4…バッキングプレート 5…磁界装置 5a…内側磁石 5b…外側磁石 6…環状アノード 7…ガス導入口 13…搬送装置 14…プッシャー 15…マスク15a中央マスク部 15b外側マスク部 16a,16b…防着シールド 18…バー 18a…断面方形のバー 18b…断面円形のバー 18c…断面菱形のバー 20…下端部 21…上端部 23…側面(斜面)30堆積物 g…バーの幅

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央マスク部と、前記中央マスク部と同
    軸で環状の外側マスク部と、前記中央マスク部と前記外
    側マスク部とを連結するバーからなるスパッタリング装
    置用マスクにして、バーは断面形状がほぼ逆三角形にな
    りかつ該逆三角形の下端部が前記両マスク部の下面また
    はこれを含む平面と離隔した構成を特徴とするスパッタ
    リング装置用マスク。
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