JP2802697B2 - スパン調の表面変化を有する布帛の製造方法 - Google Patents
スパン調の表面変化を有する布帛の製造方法Info
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Description
る織物の製造方法に関する。
いては、熱セットを実施した後に、染色を施していた。
しかし、従来法では、いわゆる、ハリ、コシ、ボリュー
ム感に欠け、布帛自体が薄っぺらい感触を与えるという
欠点があった。
問題点に鑑みてなされたものであって、スパン調の表面
を有し、かつボリューム感の良好な布帛の製造方法を提
供するものである。
を解決すべく鋭意、研究を重ねた結果、フィブリル化型
複合繊維からなる布帛をフィブリル化し、続いて、熱セ
ットを施すことなしに、液流染色機を用いて130〜1
40℃にて染色を実施することを特徴とするスパン調の
表面を有する布帛の製造方法からなる本発明を完成し
た。
維とは、織編立てた後にフィブリル化できる繊維をい
う。第一の例としては、ポリアミド及びポリエステル
が、単一フィラメントの横断面において一方の成分が他
方の成分を完全に包囲しない形状で、単一フィラメント
の長手方向に沿って接合されている複合繊維があげられ
る。第二の例は、難溶性のポリマーと易溶性のポリマー
から成る複合繊維であり、例えばポリアミドと易溶解性
ポリアミドの組み合わせ又はポリエステルと易溶解性ポ
リエステルの組み合わせである。これら二つの例は公知
である。尚、これらフィブリル化型複合繊維からなる布
帛には該繊維の交織による織物及び編物があげられる。
しては、例えばナイロン4、ナイロン6、ナイロン7、
ナイロン11、ナイロン12、ナイロン66、ナイロン
6,10、ポリメタキシレンアジバミド、ポリパラキシ
リレンデカンアミド、ポリビスシクロヘキシルメタンデ
カンアミド及びそれらを成分とするコポリアミド等があ
げられる。
エチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタ
レート、ポリエチレンオキシベンゾエート、ポリ1,4
‐ジメチルシクロヘキサンテレフタレート、ポリピバロ
ラクトン及びこれらを成分とするコポリエステル等があ
げられる。
ポリアミド/ポリエステル両成分の比率は通常、0.0
5〜0.95の範囲である。
型複合繊維が各成分の接合部に分割され、一方の成分の
セグメント糸と他方の成分のセグメント糸からなるフィ
ブリルになることをいい、例えばポリアミドとポリエス
テルからなるフィブリル化型複合繊維からなる布帛を、
ポリアミド膨潤処理のためのポリアミドを膨潤せしめる
薬剤(以下、フィブリル化剤という。)により処理して
収縮緻密化させることにより行う。
ンジルアルコール、β‐フェニルエチルアルコール、フ
ェノール、m‐クレゾール、蟻酸、酢酸等があげられ
る。また、その水溶液又は水性エマルジョンとして用い
るのが適している。特に、以上の中でもベンジルアルコ
ールの水性エマルジョンを用いる方法が織物の収縮性や
フィブリル化効果の点で、また取扱いが比較的容易な点
で本発明の方法に最適である。
作るには、フィブリル化剤に界面活性剤を添加して乳化
分散させればよく、該界面活性剤としては、ノニオン系
活性剤、カチオン系活性剤、アニオン系活性剤、両性活
性剤またはそれらの混合型等いずれでもよい。
ィブリル化効果を得るためには1.5重量%以上が好ま
しい。50重量%を越えると水性エマルジョンの場合は
不安定となり、後のフィブリル化剤の除去が非常に困難
になり、またポリアミド成分以外の成分に影響を与える
恐れがある。かかる観点から該濃度は3〜30重量%で
あるのが特に好ましい。
ル化剤を含む処理液中に非処理物を浸漬放置するか、浸
漬後マングル等により絞液するのが好適である。
〜50℃が望ましく、浸漬絞液する場合、該布帛が保持
するフィブリル化剤の量は、1〜50重量%(対布帛重
量)が好ましい。
66号公報、特公昭63−20939号公報等に記載さ
れているが、具体的には、易溶性のポリマーとしてポリ
エチレンテレフタレートとポリエチレンオキシドグリコ
ールの共重合体、難溶性のポリマーとしてポリエチレン
テレフタレートの組み合わせ、あるいは易溶性のポリマ
ーとしてエチレン5−ソジュームスルホイソフタレート
を共重合したポリエチレンテレフタレート、難溶性のポ
リマーとしてポリエチレンテレフタレート又はポリアミ
ドの組み合わせ等があげられる。
マーの一部又は全部が溶解して残存するセグメント糸か
らなるフィブリルになることをいう。具体的には、上記
のフィブリル化型複合繊維を水酸化ナトリウムのような
アルカリで処理して易溶解成分を溶解して分割すること
をいう。
する繊維種により異なるが、アルカリ、酸、有機溶剤等
が公知である。
は、極細である必要があり、1.0デニール以下、好ま
しくは0.5デニール以下である。このように極細であ
るために本発明の目的とするスパン調のボリューム感あ
る染面を容易に得ることができる。
ル化型複合繊維からなる布帛をフィブリル化後、予め熱
セットを施すことなしに高温高圧の液流により染色す
る。このように熱セットを行わないことが、本発明を達
成するためには重要であり、これにより、糸の持つ収縮
のパワーを最大限に発揮させ、スパン調が強調され、ま
た布帛に良好なボリューム感が与えるられる。
染色機が用いられる。その条件は、温度130〜140
℃、圧力2〜3気圧、時間10分〜3時間である。液流
染色機のノズル部からの熱水のジェット噴射及びロープ
状での揉み効果により、フィブリルのループの方向が乱
れ、加工糸使いのようなスパン調のボリューム感あふれ
る布帛を得ることができる。
とが好ましく、これにより、布帛に生ずる皺を防止する
ことができ、ボリュームアップの効果を拡大することが
できる。
てもよい。該セット温度は100〜140℃、好ましく
は100〜120℃である。尚、該セット温度が140
℃を越えると、布帛のスパン調が消失し、また、上記染
色に分散染料を使用した場合には、分散染料が昇華散逸
するため適当ではない。
したボリューム感の他、通常の防水加工後の耐水圧が1
000〜1200mmH2 O程度と高く、従来の方法で
製造した布帛の耐水圧(800mm/H2 O)と比較し
て著しく向上した。
明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
い。
ント75デニール/フィラメント本数36/撚回数20
0)及び緯糸(ポリアミドとポリエステルからなるフィ
ブリル化型複合繊維50デニール/フィラメント本数2
5/3 撚回数110)を用いた綾織生機(密度;11
5×77)にベンジルアルコール18%のエマルジョン
(乳化剤:日華化学サンモールBK20Conc.1.
8%使用)をピックアップ50%でパッドした後、巻き
取って10分間空回転させながら放置する。
ら、ベンジルアルコールを除去するために湯洗(温度9
0℃)を行った。
にて温度130℃(圧力2.8kg/cm2 )、浴比
1:10で60分間染色を行った。
ム感がある布帛が製造された。
クアップ50%でパッドした後、温度120℃で2分間
乾燥を行い防水加工を施した。
H2 Oであった。一方、フィブリル化後に熱セットを行
い液流染色による染色を施して製造した布帛の耐水圧は
800mmH2 Oである。
とにより、スパン調のボリューム感ある布帛を得ること
ができると共に、防水加工後の布帛の耐水圧を増すこと
ができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 フィブリル化型複合繊維からなる布帛を
フィブリル化し、続いて、熱セットを施すことなしに、
液流染色機を用いて130〜140℃にて染色を実施す
ることを特徴とするスパン調の表面を有する布帛の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4069797A JP2802697B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | スパン調の表面変化を有する布帛の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4069797A JP2802697B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | スパン調の表面変化を有する布帛の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05230777A JPH05230777A (ja) | 1993-09-07 |
JP2802697B2 true JP2802697B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=13413096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4069797A Expired - Lifetime JP2802697B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | スパン調の表面変化を有する布帛の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2802697B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7524385B2 (en) | 2006-10-03 | 2009-04-28 | Elemetric, Llc | Controlled phase transition of metals |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3170820B2 (ja) * | 1991-09-24 | 2001-05-28 | 東レ株式会社 | ポリエステル系極細繊維構造物の染色方法 |
-
1992
- 1992-02-19 JP JP4069797A patent/JP2802697B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05230777A (ja) | 1993-09-07 |
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