JP2802583B2 - サッシ取替工法用連結金具 - Google Patents
サッシ取替工法用連結金具Info
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- JP2802583B2 JP2802583B2 JP6030892A JP3089294A JP2802583B2 JP 2802583 B2 JP2802583 B2 JP 2802583B2 JP 6030892 A JP6030892 A JP 6030892A JP 3089294 A JP3089294 A JP 3089294A JP 2802583 B2 JP2802583 B2 JP 2802583B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート建造物の
リフォーム、改築に伴うサッシ取替時に、既存枠を撤去
せずに新設枠を設置可能にしたサッシ取替工法用連結金
具に関するものである。
リフォーム、改築に伴うサッシ取替時に、既存枠を撤去
せずに新設枠を設置可能にしたサッシ取替工法用連結金
具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるサッシ取替工法にあって
は、既存枠と新設枠を連結金具を介して溶接固設する方
法が主流であったが、溶接作業時には絨毯、カーペット
等の敷物、畳、家具類を運び出したり、延焼を防止する
ための養生を室内に施す必要があって甚だ面倒であるこ
とと、溶接作業は防災面で問題があるためになるべく行
わずに取付け作業をすべきとの監督官庁の指導により、
ネジ、ボルト等で簡単に設置可能なサッシ取替工法及び
連結金具が強く要望されていた。
は、既存枠と新設枠を連結金具を介して溶接固設する方
法が主流であったが、溶接作業時には絨毯、カーペット
等の敷物、畳、家具類を運び出したり、延焼を防止する
ための養生を室内に施す必要があって甚だ面倒であるこ
とと、溶接作業は防災面で問題があるためになるべく行
わずに取付け作業をすべきとの監督官庁の指導により、
ネジ、ボルト等で簡単に設置可能なサッシ取替工法及び
連結金具が強く要望されていた。
【0003】そこで、既存枠と新設枠をL形板等の連結
金具及びネジ、ボルト等で一体化すると共に、既存枠と
新設枠間に発泡ウレタンを充填する工法が開発された
が、最近では防音及び防災対策として厚いガラスを嵌め
た重い障子が主流であり、既存枠と新設枠間の軟弱な発
泡ウレタン層では新設枠に嵌め込んだ障子の重量に耐え
切れず、新設枠の下枠が下方に経時撓曲して発泡ウレタ
ン層を圧潰し、その結果下枠が下がった状態に成って障
子の開閉に支障を来す欠点を有していた。
金具及びネジ、ボルト等で一体化すると共に、既存枠と
新設枠間に発泡ウレタンを充填する工法が開発された
が、最近では防音及び防災対策として厚いガラスを嵌め
た重い障子が主流であり、既存枠と新設枠間の軟弱な発
泡ウレタン層では新設枠に嵌め込んだ障子の重量に耐え
切れず、新設枠の下枠が下方に経時撓曲して発泡ウレタ
ン層を圧潰し、その結果下枠が下がった状態に成って障
子の開閉に支障を来す欠点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、既存枠と新
設枠を溶接作業を行わず他の手法で取付け可能にすると
共に、新設枠を下方支持して新下枠の下方への経時撓曲
を防止する様にしたサッシ取替工法用連結金具を提供せ
んとするものである。
設枠を溶接作業を行わず他の手法で取付け可能にすると
共に、新設枠を下方支持して新下枠の下方への経時撓曲
を防止する様にしたサッシ取替工法用連結金具を提供せ
んとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、既存枠と新設枠を強固に固設するには溶接作
業が必要であるも、防災面で問題がある課題に鑑み、基
板の両端部に折曲爪片を突設して2種類のアンカーと成
し、一方のアンカーを固定金具先端側に回動自在に装着
すると共に、他方のアンカーを傾斜した基体部を有する
固定板上に配設したスライドボックスの上面に前後スラ
イド且つ回動自在に装着することによって、先ず横向き
にしたアンカーを新設枠の折曲片間に配置後回転させ
て、アンカーを折曲片に固定して新設枠に連結金具を取
り付け、次にかかる新設枠を既存枠内にセットした後、
スライドボックスをスライドさせて新設枠の上下位置を
調節し、最後に固定板及び固定金具を既存枠にネジ、ボ
ルト等で螺着して、新設枠を既存枠に取り付ける様にし
ている。
に基づく、既存枠と新設枠を強固に固設するには溶接作
業が必要であるも、防災面で問題がある課題に鑑み、基
板の両端部に折曲爪片を突設して2種類のアンカーと成
し、一方のアンカーを固定金具先端側に回動自在に装着
すると共に、他方のアンカーを傾斜した基体部を有する
固定板上に配設したスライドボックスの上面に前後スラ
イド且つ回動自在に装着することによって、先ず横向き
にしたアンカーを新設枠の折曲片間に配置後回転させ
て、アンカーを折曲片に固定して新設枠に連結金具を取
り付け、次にかかる新設枠を既存枠内にセットした後、
スライドボックスをスライドさせて新設枠の上下位置を
調節し、最後に固定板及び固定金具を既存枠にネジ、ボ
ルト等で螺着して、新設枠を既存枠に取り付ける様にし
ている。
【0006】又、従来の取替工法では既存枠の旧下枠と
新設枠の新下枠との間は軟弱な発泡ウレタン層で、障子
の重みで新下枠が下がってスムーズな開閉に支障を来す
課題に鑑み、新設枠の新下枠と既存枠の旧下枠間に強固
なスライドボックスを介在させることによって、スライ
ドボックスで障子の重みを支持して新下枠の下方撓曲を
防止する様にして、上記欠点を解消せんとしたものであ
る。
新設枠の新下枠との間は軟弱な発泡ウレタン層で、障子
の重みで新下枠が下がってスムーズな開閉に支障を来す
課題に鑑み、新設枠の新下枠と既存枠の旧下枠間に強固
なスライドボックスを介在させることによって、スライ
ドボックスで障子の重みを支持して新下枠の下方撓曲を
防止する様にして、上記欠点を解消せんとしたものであ
る。
【0007】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、1、1aは本発明に係るサッシ取替工法用連結金
具であり、該連結金具1、1aはコンクリート建造物にお
ける開口部Hに設置固定された既存枠2と該既存枠に取
付ける新設枠3との間に介在させて両枠2、3を連結固
定しており、既存枠2は旧上枠2a、両側枠2b、2c及び下
枠2dから成り、特に旧下枠2dは開口部Hの内側から外側
への下方傾斜部4の外端縁部より下方へ垂下部5を、内
端縁部より上方へ水返し部6を夫々連続形成すると共
に、該水返し部6の上端縁部より外方へ張出部7を水平
突設し、一方既存枠2の内側の開口部Hに額縁、鴨居又
は敷居等の仕上げ材8が設けられ、又新設枠3を構成す
る新上枠3a、両側枠3b、3c及び下枠3dの外側面の長手方
向には対向する2条の折曲片9、9aを一体形成してい
る。
すると、1、1aは本発明に係るサッシ取替工法用連結金
具であり、該連結金具1、1aはコンクリート建造物にお
ける開口部Hに設置固定された既存枠2と該既存枠に取
付ける新設枠3との間に介在させて両枠2、3を連結固
定しており、既存枠2は旧上枠2a、両側枠2b、2c及び下
枠2dから成り、特に旧下枠2dは開口部Hの内側から外側
への下方傾斜部4の外端縁部より下方へ垂下部5を、内
端縁部より上方へ水返し部6を夫々連続形成すると共
に、該水返し部6の上端縁部より外方へ張出部7を水平
突設し、一方既存枠2の内側の開口部Hに額縁、鴨居又
は敷居等の仕上げ材8が設けられ、又新設枠3を構成す
る新上枠3a、両側枠3b、3c及び下枠3dの外側面の長手方
向には対向する2条の折曲片9、9aを一体形成してい
る。
【0008】先ず、既存枠2の旧上枠2a及び両側枠2b、
2cと新設枠3の新上枠3a及び両側枠3b、3c間に設置する
連結金具1について説明すると、10は既存枠2への固定
金具であり、細長板状の基板11後端側に既存枠2との連
結部12を直角に折曲形成すると共に、先端側に既存枠2
側への傾斜段部13を介して押圧部14を折曲形成してい
る。
2cと新設枠3の新上枠3a及び両側枠3b、3c間に設置する
連結金具1について説明すると、10は既存枠2への固定
金具であり、細長板状の基板11後端側に既存枠2との連
結部12を直角に折曲形成すると共に、先端側に既存枠2
側への傾斜段部13を介して押圧部14を折曲形成してい
る。
【0009】15は新設枠3の折曲片9、9a間に装着固定
する一方のアンカーであり、基本的に3個使用されるア
ンカー15は固定金具10先端側の新設枠3との対向面側に
リベット等により回動自在に鋲着され、略矩形状の基板
16の新設枠3との対向面側の両端部に折曲片9、9aの嵌
込部17、17a を形成し、該嵌込部17、17a は基板16と該
基板16の両端部に先端部18、18a を外向きにして突設し
た鉤状の折曲爪片19、19a とにより形成し、該折曲爪片
19、19a はアンカー15の一回転方向側へ若干傾斜させて
配設して、折曲爪片19、19a におけるアンカー15の一回
転方向側の側部開口部20を広く形成し、折曲爪片19、19
a の先端部18、18a は側部開口部20側より徐々に幅が広
くなる様に先端縁部21、21a を傾斜させて略三角形状と
成し、又基板16両端部におけるアンカー15の一回転方向
側の角部に導入傾斜部22、22a を形成している。
する一方のアンカーであり、基本的に3個使用されるア
ンカー15は固定金具10先端側の新設枠3との対向面側に
リベット等により回動自在に鋲着され、略矩形状の基板
16の新設枠3との対向面側の両端部に折曲片9、9aの嵌
込部17、17a を形成し、該嵌込部17、17a は基板16と該
基板16の両端部に先端部18、18a を外向きにして突設し
た鉤状の折曲爪片19、19a とにより形成し、該折曲爪片
19、19a はアンカー15の一回転方向側へ若干傾斜させて
配設して、折曲爪片19、19a におけるアンカー15の一回
転方向側の側部開口部20を広く形成し、折曲爪片19、19
a の先端部18、18a は側部開口部20側より徐々に幅が広
くなる様に先端縁部21、21a を傾斜させて略三角形状と
成し、又基板16両端部におけるアンカー15の一回転方向
側の角部に導入傾斜部22、22a を形成している。
【0010】次に、既存枠2の旧下枠2dと新設枠3の
新下枠3d間に設置する連結金具1aについて説明する
と、23は既存枠2の旧下枠2dをカバーする基板であ
り、該固定板23は旧下枠2dの下方傾斜部4に対応す
る基体部24と、該基体部24の外端縁部より下方へ垂
下延設した、旧下枠2dの垂下部5との係止部25と、
基体部24の内端縁部より上方へ連続形成した立ち上げ
部26と、該立ち上げ部26上端縁部より内方へ水平突
設した、旧下枠2dの張出部7との連結部27とにより
構成されている。
新下枠3d間に設置する連結金具1aについて説明する
と、23は既存枠2の旧下枠2dをカバーする基板であ
り、該固定板23は旧下枠2dの下方傾斜部4に対応す
る基体部24と、該基体部24の外端縁部より下方へ垂
下延設した、旧下枠2dの垂下部5との係止部25と、
基体部24の内端縁部より上方へ連続形成した立ち上げ
部26と、該立ち上げ部26上端縁部より内方へ水平突
設した、旧下枠2dの張出部7との連結部27とにより
構成されている。
【0011】28は固定板23上に配設したスライドボ
ックスであり、該スライドボックス28は上面29を水
平面、前後面30、30aを鉛直面、下面31を固定板
23と同傾斜と成した中空箱状に形成し、かかるスライ
ドボックス28の前後面30、30aの対向位置に縦長
状の一対の貫通孔32a、32bを夫々貫設し、スライ
ドボックス28の前後方向に縦長状の挿通部位32を設
け、一方固定板23の立ち上げ部26に水平突設した調
節ボルト33を挿通部位32に挿通してスライドボック
ス28を貫通させると共に、調節ボルト33の突端側に
ナット34を螺嵌してスライドボックス28の前面30
に当接させ、ナット34の締緩によりスライドボックス
28を固定板23の傾斜方向にスライド自在と成してい
る。
ックスであり、該スライドボックス28は上面29を水
平面、前後面30、30aを鉛直面、下面31を固定板
23と同傾斜と成した中空箱状に形成し、かかるスライ
ドボックス28の前後面30、30aの対向位置に縦長
状の一対の貫通孔32a、32bを夫々貫設し、スライ
ドボックス28の前後方向に縦長状の挿通部位32を設
け、一方固定板23の立ち上げ部26に水平突設した調
節ボルト33を挿通部位32に挿通してスライドボック
ス28を貫通させると共に、調節ボルト33の突端側に
ナット34を螺嵌してスライドボックス28の前面30
に当接させ、ナット34の締緩によりスライドボックス
28を固定板23の傾斜方向にスライド自在と成してい
る。
【0012】35はスライドボックス28上に前後スライド
且つ回動自在に装着した他方のアンカーであり、基本的
に1個使用されるアンカー35は連結金具1における一方
のアンカー15と略同構成であるも、図面上新設枠3の新
下枠3dにおける折曲片9、9aが段違いに形成されている
ために、基板16の一端側に折曲爪片19、19a の傾斜方向
と平行に段部16a を折曲形成しており、かかる他方のア
ンカー35上方より貫通螺入したボルト36を、スライドボ
ックス28の上面29の前後方向に形成したスライド溝37に
挿通すると共に、ボルト36下端部にナット38を螺嵌して
いる。
且つ回動自在に装着した他方のアンカーであり、基本的
に1個使用されるアンカー35は連結金具1における一方
のアンカー15と略同構成であるも、図面上新設枠3の新
下枠3dにおける折曲片9、9aが段違いに形成されている
ために、基板16の一端側に折曲爪片19、19a の傾斜方向
と平行に段部16a を折曲形成しており、かかる他方のア
ンカー35上方より貫通螺入したボルト36を、スライドボ
ックス28の上面29の前後方向に形成したスライド溝37に
挿通すると共に、ボルト36下端部にナット38を螺嵌して
いる。
【0013】尚、上記説明において、連結金具1を新設
枠3の新上枠3a及び両側枠3b、3cに、連結金具1aを新設
枠3の新下枠3dに取り付けるためにアンカー15、35を一
方、他方に区別しているが、新設枠3の4辺全てに連結
金具1、1aの一方を取り付けても良く、又連結金具1の
固定金具10に段部16a を有したアンカー15を装着した
り、連結金具1aのスライドボックス28に段部16a の無い
アンカー35を装着しても良く、既存枠2の形状に対して
段部16a の有無のアンカー15、35及びその設置個数を選
定する。
枠3の新上枠3a及び両側枠3b、3cに、連結金具1aを新設
枠3の新下枠3dに取り付けるためにアンカー15、35を一
方、他方に区別しているが、新設枠3の4辺全てに連結
金具1、1aの一方を取り付けても良く、又連結金具1の
固定金具10に段部16a を有したアンカー15を装着した
り、連結金具1aのスライドボックス28に段部16a の無い
アンカー35を装着しても良く、既存枠2の形状に対して
段部16a の有無のアンカー15、35及びその設置個数を選
定する。
【0014】又、図面中39は新下枠3dと旧下枠2dの張出
部7とを連結するL型金具、40は既存枠2と新設枠3間
の内側間隙部を閉塞する化粧カバー、41は化粧カバー40
の一端を仕上げ材8に固定するために該仕上げ材8に固
設したL型補助金具である。
部7とを連結するL型金具、40は既存枠2と新設枠3間
の内側間隙部を閉塞する化粧カバー、41は化粧カバー40
の一端を仕上げ材8に固定するために該仕上げ材8に固
設したL型補助金具である。
【0015】又、図面中42は新下枠3d下部に螺着して旧
下枠2dとの外側間隙部を閉塞する化粧カバー、43は既存
枠2の旧上枠2a及び両側枠2b、2c前面と新設枠3の新上
枠3a及び両側枠3b、3c間に挟入した防水用ゴム材であ
る。
下枠2dとの外側間隙部を閉塞する化粧カバー、43は既存
枠2の旧上枠2a及び両側枠2b、2c前面と新設枠3の新上
枠3a及び両側枠3b、3c間に挟入した防水用ゴム材であ
る。
【0016】又、図面中44は既存枠2と新設枠3の継ぎ
目部に施した防水処理部であり、該防水処理部44は化粧
カバー42と新下枠3d及び旧下枠2dとの継ぎ目部に施した
コーキング45であったり、既存枠2の旧上枠2a及び両側
枠2b、2cと新設枠3の新上枠3a及び両側枠3b、3cの継ぎ
目部に貼着した防水用シリコン布46である。
目部に施した防水処理部であり、該防水処理部44は化粧
カバー42と新下枠3d及び旧下枠2dとの継ぎ目部に施した
コーキング45であったり、既存枠2の旧上枠2a及び両側
枠2b、2cと新設枠3の新上枠3a及び両側枠3b、3cの継ぎ
目部に貼着した防水用シリコン布46である。
【0017】次に本発明に係るサッシ取替工法用連結金
具の作用及びサッシ取替工法について説明すると、先
ず、アンカー15、35を横向きにして新設枠3の折曲
片9、9a間に配置後、回転させて、折曲片9、9aを
側部開口部20から基板16と折曲爪片19、19a間
の嵌込部17、17a内に徐々に食い込ませ、一方のア
ンカー15を新上枠3a及び両側枠3b、3cの折曲片
9、9aに固定させると共に、他方のアンカー35を新
下枠3dの折曲片9、9aに夫々固定させる様にして、
多数の連結金具1、1aを新設枠3に取り付け、次にか
かる新設枠3を室内側から既存枠2内にセットした後、
旧下枠3d上の連結金具1aにおける固定板23の係止
部25を旧下枠2dの垂下部5に当接して螺着すると共
に、連結部27を旧下枠2dの張出部7にネジ、ボルト
等で螺着して、固定板23を旧下枠2dに固設すると共
に固定板23で旧下枠2dをカバーする。
具の作用及びサッシ取替工法について説明すると、先
ず、アンカー15、35を横向きにして新設枠3の折曲
片9、9a間に配置後、回転させて、折曲片9、9aを
側部開口部20から基板16と折曲爪片19、19a間
の嵌込部17、17a内に徐々に食い込ませ、一方のア
ンカー15を新上枠3a及び両側枠3b、3cの折曲片
9、9aに固定させると共に、他方のアンカー35を新
下枠3dの折曲片9、9aに夫々固定させる様にして、
多数の連結金具1、1aを新設枠3に取り付け、次にか
かる新設枠3を室内側から既存枠2内にセットした後、
旧下枠3d上の連結金具1aにおける固定板23の係止
部25を旧下枠2dの垂下部5に当接して螺着すると共
に、連結部27を旧下枠2dの張出部7にネジ、ボルト
等で螺着して、固定板23を旧下枠2dに固設すると共
に固定板23で旧下枠2dをカバーする。
【0018】次に、連結金具1aの調節ボルト33のナ
ット34を締めてスライドボックス28だけを内側斜上
方へスライドさせると、スライドボックス28の上面2
9が上昇して新設枠3を押し上げ、それと同時に新設枠
3を適正位置とする様に内外方へ動かして、連結金具1
の固定金具10における連結部12を旧上枠2a及び両
側枠2b、2cの内側面に当接させ、そして新設枠3上
部が旧上枠2aに当接する迄ナット34を締めた後、連
結部12を既存枠2にネジ、ボルト等で螺着して連結金
具1を固定すると共に、新下枠3dと旧下枠2dの張出
部7とを固定板23の連結部27を介してL型金具39
で連結することにより、連結金具1aを固定して、新設
枠3を既存枠2に取り付ける。
ット34を締めてスライドボックス28だけを内側斜上
方へスライドさせると、スライドボックス28の上面2
9が上昇して新設枠3を押し上げ、それと同時に新設枠
3を適正位置とする様に内外方へ動かして、連結金具1
の固定金具10における連結部12を旧上枠2a及び両
側枠2b、2cの内側面に当接させ、そして新設枠3上
部が旧上枠2aに当接する迄ナット34を締めた後、連
結部12を既存枠2にネジ、ボルト等で螺着して連結金
具1を固定すると共に、新下枠3dと旧下枠2dの張出
部7とを固定板23の連結部27を介してL型金具39
で連結することにより、連結金具1aを固定して、新設
枠3を既存枠2に取り付ける。
【0019】最後、室内側仕上げとして、新設枠3と既
存枠2間の内側間隙部を化粧カバー40で閉塞し、他方外
部仕上げとして、新下枠3dと旧下枠2d間の外側間隙部を
化粧カバー42で閉塞して新下枠3dに螺着すると共に、化
粧カバー42と新下枠3d及び旧下枠2dとの継ぎ目部及び既
存枠2の旧上枠2a及び両側枠2b、2cと新設枠3の新上枠
3a及び両側枠3b、3cとの継ぎ目部に夫々コーキング45、
防水用シリコン布46等の防水処理44を施し、最後に新設
枠3に障子47を嵌め込んで、新設枠3を開口部Hに据え
付ける。
存枠2間の内側間隙部を化粧カバー40で閉塞し、他方外
部仕上げとして、新下枠3dと旧下枠2d間の外側間隙部を
化粧カバー42で閉塞して新下枠3dに螺着すると共に、化
粧カバー42と新下枠3d及び旧下枠2dとの継ぎ目部及び既
存枠2の旧上枠2a及び両側枠2b、2cと新設枠3の新上枠
3a及び両側枠3b、3cとの継ぎ目部に夫々コーキング45、
防水用シリコン布46等の防水処理44を施し、最後に新設
枠3に障子47を嵌め込んで、新設枠3を開口部Hに据え
付ける。
【0020】又、基板16の一端側に段部16aを折曲
形成してアンカー15、35と成したので、水仕舞いの
関係上、新下枠3dに外側より内側が高くなる様に段差
を設けた新設枠3を取り付けることが多く、この場合新
下枠3dの折曲片9、9aは段違いに形成されているた
め、段部16aを有しないアンカー15、35では対応
出来ないが、段部16aを折曲形成したアンカー15、
35は一端側が他端側より高くなるため、かかる新設枠
3に対応出来る。 又、折曲爪片19、19aの先端部2
0、20aをアンカー15、35の回転方向側へ狭くな
る様に先端縁部21、21aを傾斜させたので、基板1
6と折曲爪片19、19a間に折曲片9、9aが食い込
むことによりアンカー15、35の回転が阻害される
が、アンカー15、35装着時における回転の最終段階
で基板16と折曲爪片19、19a間に折曲片9、9a
が食い込むため、アンカー15、35をより容易且つス
ムーズに新設枠3に固定出来る。尚、上記取替工法は新
設枠3をコンクリート建造物の開口部Hに据え付ける工
法だけについて説明しているが、木造建造物の開口部H
の据付け及び改造にも適用出来る。
形成してアンカー15、35と成したので、水仕舞いの
関係上、新下枠3dに外側より内側が高くなる様に段差
を設けた新設枠3を取り付けることが多く、この場合新
下枠3dの折曲片9、9aは段違いに形成されているた
め、段部16aを有しないアンカー15、35では対応
出来ないが、段部16aを折曲形成したアンカー15、
35は一端側が他端側より高くなるため、かかる新設枠
3に対応出来る。 又、折曲爪片19、19aの先端部2
0、20aをアンカー15、35の回転方向側へ狭くな
る様に先端縁部21、21aを傾斜させたので、基板1
6と折曲爪片19、19a間に折曲片9、9aが食い込
むことによりアンカー15、35の回転が阻害される
が、アンカー15、35装着時における回転の最終段階
で基板16と折曲爪片19、19a間に折曲片9、9a
が食い込むため、アンカー15、35をより容易且つス
ムーズに新設枠3に固定出来る。尚、上記取替工法は新
設枠3をコンクリート建造物の開口部Hに据え付ける工
法だけについて説明しているが、木造建造物の開口部H
の据付け及び改造にも適用出来る。
【0021】
【0022】
【発明の効果】 要するに本発明は 、傾斜した基体部24
を有した既存枠2への固定板23上に、上面29を水平
面としたスライドボックス28を配設したので、該スラ
イドボックス28を固定板23の傾斜方向へスライドさ
せれば、スライドボックス28の上面29の高さ位置を
調整出来、而もかかる連結金具1aは固定板23を既存
枠2へネジ、ボルト等で螺着するため、新設枠3の新下
枠3dを既存枠2に溶接作業を行わずに簡単に固定出来
る。
を有した既存枠2への固定板23上に、上面29を水平
面としたスライドボックス28を配設したので、該スラ
イドボックス28を固定板23の傾斜方向へスライドさ
せれば、スライドボックス28の上面29の高さ位置を
調整出来、而もかかる連結金具1aは固定板23を既存
枠2へネジ、ボルト等で螺着するため、新設枠3の新下
枠3dを既存枠2に溶接作業を行わずに簡単に固定出来
る。
【0023】そして、基板16の両端部に先端部18、
18aを外向きにした鉤状の折曲爪片19、19aを突
設したアンカー35を、スライドボックス28の上面2
9に回動且つ前後スライド自在に装着したので、アンカ
ー15を横向きにして新設枠3の折曲片9、9a間に配
置して回転させるだけで、基板16と折曲爪片19、1
9a間に折曲片9、9aが食い込んでアンカー15を折
曲片9、9aに固定出来るため、新設枠3への取付作業
を容易化出来、スライドボックス28をスライドさせて
も、それに応じてアンカー35は移動せずに、スライド
ボックス28のスライドにより該スライドボックス28
の上面29が上昇するため、スライドボックス28上の
新設枠3の上下位置を調節出来る。
18aを外向きにした鉤状の折曲爪片19、19aを突
設したアンカー35を、スライドボックス28の上面2
9に回動且つ前後スライド自在に装着したので、アンカ
ー15を横向きにして新設枠3の折曲片9、9a間に配
置して回転させるだけで、基板16と折曲爪片19、1
9a間に折曲片9、9aが食い込んでアンカー15を折
曲片9、9aに固定出来るため、新設枠3への取付作業
を容易化出来、スライドボックス28をスライドさせて
も、それに応じてアンカー35は移動せずに、スライド
ボックス28のスライドにより該スライドボックス28
の上面29が上昇するため、スライドボックス28上の
新設枠3の上下位置を調節出来る。
【0024】よって、連結金具1aを取り付けた新設枠
3を既存枠2内にセット後、固定金具10、固定板23
を既存枠2にネジ、ボルト等で螺着すれば、新設枠3を
既存枠2に取付け出来るため、既存枠2と新設枠3を一
体化するための溶接作業を不要に出来、よって新設枠3
の取付け時の防災性を飛躍的に向上させることが出来、
而も溶接作業に伴って行う絨毯、カーペット等の敷物、
畳、家具類の運び出し、延焼防止用の室内養生も不要に
成り、而も既存枠2への新設枠3の取付け時の各作業は
全て室内側から行うことが出来て外部への足場の仮設を
不要に出来、よって取付け作業の簡易化及び施工コスト
の削減を図ることが出来、又既存枠2と新設枠3間には
スライドボックス28を有する連結金具1aがあるた
め、新設枠3に重い障子47を嵌めても新下枠3aが下
がらず、障子47のスムーズな開閉を恒久的に可能に出
来る。
3を既存枠2内にセット後、固定金具10、固定板23
を既存枠2にネジ、ボルト等で螺着すれば、新設枠3を
既存枠2に取付け出来るため、既存枠2と新設枠3を一
体化するための溶接作業を不要に出来、よって新設枠3
の取付け時の防災性を飛躍的に向上させることが出来、
而も溶接作業に伴って行う絨毯、カーペット等の敷物、
畳、家具類の運び出し、延焼防止用の室内養生も不要に
成り、而も既存枠2への新設枠3の取付け時の各作業は
全て室内側から行うことが出来て外部への足場の仮設を
不要に出来、よって取付け作業の簡易化及び施工コスト
の削減を図ることが出来、又既存枠2と新設枠3間には
スライドボックス28を有する連結金具1aがあるた
め、新設枠3に重い障子47を嵌めても新下枠3aが下
がらず、障子47のスムーズな開閉を恒久的に可能に出
来る。
【0025】又、固定板23の上端縁部より上方へ連続
形成した立ち上げ部26に調節ボルト33を突設すると
共に、該調節ボルト33をスライドボックス28の前後
方向に設けた挿通部位32内に遊嵌して突端側にナット
34を螺嵌したので、該ナット34を締めて調節ボルト
33の基端側へ移動させるだけで、自動的にスライドボ
ックス28をスライドさせて該スライドボックス28の
上面29を上昇させることが出来、よって新設枠3の上
下位置調節を容易化出来る等その実用的効果甚だ大なる
ものである。
形成した立ち上げ部26に調節ボルト33を突設すると
共に、該調節ボルト33をスライドボックス28の前後
方向に設けた挿通部位32内に遊嵌して突端側にナット
34を螺嵌したので、該ナット34を締めて調節ボルト
33の基端側へ移動させるだけで、自動的にスライドボ
ックス28をスライドさせて該スライドボックス28の
上面29を上昇させることが出来、よって新設枠3の上
下位置調節を容易化出来る等その実用的効果甚だ大なる
ものである。
【0026】
【0027】
【図1】既存枠に新設枠を据え付けた状態の縦断面図で
ある。
ある。
【図2】図1の要部横断面図である。
【図3】一方のアンカーの斜視図である。
【図4】他方のアンカーの斜視図である。
【図5】図3のアンカーの新設枠への取付状態図であ
る。
る。
【図6】旧下枠と新下枠間のサッシ取替工法用連結金具
による新設枠の上下調節を説明する要部縦断面図であ
る。
による新設枠の上下調節を説明する要部縦断面図であ
る。
2 既存枠 10 固定金具 15 アンカー 16 基板 16a 段部 18、18a 先端部 19、19a 折曲爪片 21、21a 先端縁部 23 固定板 24 基体部 26 立ち上げ部 28 スライドボックス 29 上面 32 挿通部位 33 調節ボルト 34 ナット 35 アンカー
Claims (2)
- 【請求項1】 開口部に設置固定された既存枠と該既存
枠に取付ける新設枠との連結金具において、傾斜した基
体部を有した既存枠への固定板上に、上面を水平面とし
たスライドボックスを配設し、又基板の両端部に先端部
を外向きにした鉤状の折曲爪片を突設したアンカーをス
ライドボックスの上面に前後スライド且つ回動自在に装
着したことを特徴とするサッシ取替工法用連結金具。 - 【請求項2】 固定板の上端縁部より上方へ連続形成し
た立ち上げ部に調節ボルトを突設し、該調節ボルトをス
ライドボックスの前後方向に設けた挿通部位内に遊挿し
て突端側にナットを螺嵌したことを特徴とする請求項1
のサッシ取替工法用連結金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6030892A JP2802583B2 (ja) | 1994-02-01 | 1994-02-01 | サッシ取替工法用連結金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6030892A JP2802583B2 (ja) | 1994-02-01 | 1994-02-01 | サッシ取替工法用連結金具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07217320A JPH07217320A (ja) | 1995-08-15 |
JP2802583B2 true JP2802583B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=12316385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6030892A Expired - Lifetime JP2802583B2 (ja) | 1994-02-01 | 1994-02-01 | サッシ取替工法用連結金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2802583B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4156409B2 (ja) * | 2002-03-08 | 2008-09-24 | 株式会社日本アルミ | 改修用引戸装置 |
JP4093411B2 (ja) * | 2002-03-08 | 2008-06-04 | 株式会社日本アルミ | 改修引戸装置 |
JP4788266B2 (ja) * | 2005-09-27 | 2011-10-05 | パナソニック電工株式会社 | 引戸枠 |
JP5198736B2 (ja) * | 2006-03-06 | 2013-05-15 | 不二サッシ株式会社 | 開口枠の躯体への取付構造 |
JP4896113B2 (ja) * | 2008-11-10 | 2012-03-14 | クレトイシ株式会社 | リフォーム用窓枠取付構造 |
JP5435573B2 (ja) * | 2010-03-16 | 2014-03-05 | Ykk Ap株式会社 | 改修サッシ |
JP6140402B2 (ja) * | 2012-07-30 | 2017-05-31 | 株式会社Lixil | 枠部材の設置構造、及び、枠部材の設置方法 |
JP6590669B2 (ja) * | 2015-12-02 | 2019-10-16 | Ykk Ap株式会社 | 改装窓構造及び改装窓の施工方法 |
KR101946356B1 (ko) * | 2018-09-27 | 2019-03-13 | 주식회사하우엔지니어링건축사사무소 | 공동주택 베란다의 누수 방지 창틀 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5646083A (en) * | 1979-09-21 | 1981-04-27 | Meitaku Arukon Kk | Window apparatus |
JPS5674172U (ja) * | 1979-11-12 | 1981-06-17 | ||
JPS6231586U (ja) * | 1985-08-13 | 1987-02-25 | ||
JPH074314Y2 (ja) * | 1988-03-23 | 1995-02-01 | 株式会社丸八産業 | 窓枠取付装置 |
JPH0248611U (ja) * | 1988-09-30 | 1990-04-04 | ||
JPH02139294U (ja) * | 1989-04-26 | 1990-11-21 |
-
1994
- 1994-02-01 JP JP6030892A patent/JP2802583B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07217320A (ja) | 1995-08-15 |
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