JP2802189B2 - ステアリングホイール - Google Patents

ステアリングホイール

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JP2802189B2
JP2802189B2 JP4032122A JP3212292A JP2802189B2 JP 2802189 B2 JP2802189 B2 JP 2802189B2 JP 4032122 A JP4032122 A JP 4032122A JP 3212292 A JP3212292 A JP 3212292A JP 2802189 B2 JP2802189 B2 JP 2802189B2
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泉 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等のステアリン
グホイールに係り、特に、ステアリングホイールのパッ
ド内部衝撃吸収体を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のステアリングホイールに
おいては、例えば、実公平2−32174号公報実開
昭61−103276号公報、あるいは実開平2−76
575号公報などに記載されている構造が知られてい
る。そして、この実公平2−32174号公報に記載の
構造の衝撃吸収体31は、略矩形状の前板部32と、この前
板部32の上下縁部から対向して内側に屈曲され前記前板
部32と略垂直方向に後方に延びる一対の側板部33とから
なるプレート構造体と、前記前板部32と一対の側板部33
とで画成される空間部分内の前後方向の横断面の対角方
向に延び、その両端が前記プレート構造体に取り付けら
れた補強部材34とを備え、前記一対の側板部に開口を形
成した構造となっている。また、実開昭61−1032
76号公報に記載の構造の衝撃吸収体は、ステアリング
ホイールのハブ部に固定される後板部と、ステアリング
ホイールのパッド内面に固定される前板部と、前記両固
定板部の間に中心軸が略水平方向に沿うように介在固定
された円筒形状の衝撃エネルギ吸収部材とからなる構造
となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
公平2−32174号公報の構造の衝撃吸収体は、いか
なる方向からの衝撃に対しても衝撃力を吸収することが
できるが、図6に示すように、ステアリングホイールの
軸方向の前側から衝撃荷重が掛かった場合と、図7に示
すように、ステアリングホイールの軸方向とのなす角が
略30度斜め前側上方から衝撃荷重が掛かった場合と
で、衝撃荷重の掛かる方向が異なると、衝撃吸収体の潰
れ変形状況が異なり、図9に示すように、衝撃荷重の掛
かる方向によって衝撃吸収効率が異なり不安定となる問
題がある。このため、側板部の開口や補強部材の形状、
大きさ、位置、数などを厳格に設定する必要があるが、
構成部材が多くなり、設定される衝撃の荷重の算定が困
難となるとともに、歩留まりが悪く、量産性に欠ける。
しかも、補強部材を設けることにより、量産性が低くな
るばかりでなく、重量が重くなることで、ステアリング
ホイールの回転慣性力が増大し、操作性が低下する問題
がある。
【0004】また、実開昭61−103276号公報の
構造の衝撃吸収体は、衝撃エネルギ吸収部材が円筒形状
であるため、一旦潰れ変形が始まると急速に変形するの
で、有効な変形量を確保し難くなる問題がある。さら
に、衝撃の方向が異なると潰れ変形の状況が異なり、衝
撃吸収効率が不安定となる問題がある。
【0005】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、衝撃吸収体に正面側すなわち前側から上側にかけ
てのいかなる方向からの衝撃が掛っても、衝撃エネル
ギ吸収効率がほぼ同率であり、衝撃吸収体の座屈変形が
理想の荷重範囲で理想のストロークで行われ、衝撃エネ
ルギを確実に吸収できるとともに、衝撃荷重の設定が容
易にできるステアリングホイールを提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のステアリングホ
イールは、ボス部の前側に設けられたパッドとこのパッ
ド内に配設される衝撃吸収体を備えたステアリングホイ
ール本体を具備し、前記衝撃吸収体は、前記ステアリン
グホイール本体の軸方向に対して略垂直面に配設される
後板部と、この後板部の前側上部に上側に向かって中心
角が180度未満の円弧状に突出された上側板部と、前
記後板部の前側下部に下側に向かって中心角が180度
未満の円弧状に突出された下側板部と、この上下の側板
部の前部に設けられた前板部とから両側方向を開口した
略筒状に形成され、前記下側板部の円弧の中心は、前記
上側板部の円弧の中心よりも下側に離間して位置し、前
記上下の側板部は、前記後板部との接続部分と、前板部
との接続部分とを結ぶ線分が、前記後板部に略垂直に直
交するように設けられるとともに、前記後板部から前側
に突出する寸法は、前記上側板部が前記下側板部よりも
小さく設けられ、前記上下の側板部は、前記前板部と後
板部との両側部を連結し、これら両側の側板部同士の間
が空間部とされたものである。
【0007】
【作用】本発明のステアリングホイールでは、衝撃吸収
体は、上下の側板部を、中心角が180度未満の円弧状
で、前板部および後板部との接続部分を結ぶ線分が後板
部に略垂直に交わる円弧状に設けたので、正面側すなわ
ち前側から上側にかけてのいかなる方向から衝撃が掛か
っても、潰れ変形の箇所が円弧状の側板部の中点付近で
あり、常にほぼ同一箇所のため、衝撃が掛かる方向にか
かわらず衝撃吸収効率がほぼ同率で、衝撃吸収体の強度
を適性に保持することができる。また、構造が簡便で特
別な部品を必要とせず、衝撃荷重の設定が容易であり、
容易で安価に製造できる。さらに、衝撃吸収体は、上下
の側板部、前板部および後板部により両側を開口した筒
状としたため、ステアリングホイールが両側にほぼ水平
なスポーク部を設けた構成に対しては、両側のスポーク
部の芯金による衝撃吸収が期待できる部分の間の領域を
覆うように容易に配置でき、有効に衝撃吸収が図られ
る。そして、下側板部の円弧の中心を、上側板部の円弧
の中心よりも下側に離間して位置させたので、衝撃吸収
体を偏平な形状とし、ボス部内の上下方向の空間を有効
に利用し前後方向の寸法を抑制しつつ衝撃を効果的に吸
収することが可能になる。さらに、後板部から前側に突
出する寸法は、上側板部が下側板部よりも小さく設けら
れたため、ボス部の下側部は下側に位置するスポーク部
に滑らかに連続させるとともに、ボス部の上側部の突出
寸法を小さくすることが可能になる。また、上下の側板
部は、前板部と後板部との両側部を連結したので、前板
部を安定して支持し得るとともに、これら両側の側板部
同士の間が空間部とされたので、下方の中央部に配設さ
れるスポークなどの部材と干渉することなく変形ストロ
ークを確保し衝撃吸収特性が確保され、さらに、軽量化
や材料のコスト低減が可能になる。
【0008】
【実施例】次に、本発明のステアリングホイールの一実
施例の構成を図面を参照して説明する。
【0009】図2において、1は自動車などのステアリ
ングホイール本体であり、このステアリングホイール本
体1は、環状のリム部2と、このリム部2の中心に位置
したボス部3と、このリム部2およびボス部3のボスを
連結した複数のスポーク部4から構成されている。この
ステアリングホイール本体1のボス部3の上部に、パッ
ド5が設けられている。
【0010】図1は、図2のA−A視断面図であり、図
示しないステアリングシャフトに嵌着されるボス部3に
ボスプレート6が溶接され、さらに、ビスなどにて衝撃
吸収体7の後板部8に係合されたクランプスプリング9
をボスプレート6の挿通孔に嵌合することにより、この
ボスプレート6上に、衝撃吸収体7が取付けられてい
る。
【0011】そして、ボス部3の後面および後方側面を
覆う樹脂製の後部カバー10は、このボス部3の後部に嵌
合されてこのボスプレート6にねじにて取付けられ、
このボス3の前面側及び上面側を覆う一部に芯材11を内
設する軟質樹脂製のパッド5は、内面から後方に向
て突設された図示しない取付けボスが衝撃吸収体7のフ
ランジ部12にねじなどにて取付けられている。
【0012】また、この衝撃吸収体7は、図3に示すよ
うに、例えば、鉄板を折曲げ加工し、またはアルミニウ
ムなどの金属材を押し出し、または鋳造し、あるいは合
成樹脂を押し出し、さらには射出などによって一体また
は適宜分割されたものを組み合わせて一体的に成形され
ており、左右に開口部13を有し、前板部14およびフラン
ジ部12を有する後板部8を平面形状とし、この後板部8
の上端側に固着片部15が溶着固定されている。そして、
この固着片部15の左右両端側がそれぞれ前側に向かって
折曲げられた上側板部16は、外方に向かって半円未満の
曲率すなわち断面が中心角が180度未満の円弧となる
ように凸円弧状に上方に突出する湾曲面に形成され、こ
の上側板部16の前端側が下方に折曲げられて前板部14に
溶着固定されている。また、前記後板部8の下端側に前
記上側板部16の固着片部15と反対方向に向かって固着片
部17が溶着固定されている。そして、この固着片部17の
左右両端側がそれぞれ前側に向かって折曲げられた下側
板部18も前記上側板部16側と反対に向かって半円未満の
曲率すなわち断面が中心角が180度未満の円弧となる
ように凸円弧状に下方に突出する湾曲面に形成され、こ
の下側板部18の前端側が前記上側板部16の前端側と対向
するように上方に折曲げられて溶着固定されている。
た、左右両端側の上側板部16同士の間および下側板部18
同士の間は、それぞれ空間部となっている。
【0013】そして、前記上下側板部16,18は、前記
後板部8と前板部14の接続部分を結ぶ線分Bが前記後板
部8に略垂直に直交し、その線分Bの垂直二等分線と上
側板部16,18との交点に、それぞれ上下側板部1
6,18の中点Cが略一致するように設けられ、前側上方
から衝撃が加わった状態で、上側板部16と下側板部18と
が座屈変形して衝撃を吸収するように形成されている。
【0014】また、衝撃荷重が衝撃吸収体7に掛かった
ときに、前記前板部14および後板部8は、座屈変形せず
上下側板部16,18の変形箇所を略一定にするために、
剛性の強い肉厚の板を使用する。
【0015】また、この前記衝撃吸収体7の前板部14の
両側略中央部にそれぞれ図示しないホーンスイッチの弾
性接片を取付ける取付孔19が成形され、パッド5を押
圧すると、押圧された弾性接片が後方に揺動して、ホー
ン回路が導通されるようになっている。
【0016】次に、この実施例の作用を説明する。
【0017】図4(a)に示すように、衝撃吸収体7に
ステアリングホイール本体1の軸方向の前側から衝撃荷
重が掛った場合、図4(b)に示すように、衝撃吸収
体7の上下側板部16,18の中点C付近がそれぞれ上下
外側に突出するように座屈変形し、さらに、図4(c)
に示すように、上下側板部16,18の前後両板部8,14
との接触部分付近が伸びるように座屈変形していくた
め、充分な変形ストロークが得られる。
【0018】また、図5(a)に示すように、衝撃吸収
体7にステアリングホイール本体1の軸方向との成す角
が略30度斜め前側上方から衝撃荷重が掛かった場合、
図5(b)に示すように、衝撃吸収体7の前板部14が衝
撃荷重の掛かる方向側に移動しながら、衝撃吸収体7の
上下側板部16,18の中点C付近がそれぞれ上下外側に
突出するように座屈変形し始め、さらに、図5(c)に
示すように、上側板部16は、突出し始めた中点Cが後方
に向かって座屈変形し、下側板部18は、突出し始めた中
点Cが前方に向かって座屈変形していく。
【0019】このように、衝撃吸収体7にいかなる方向
から衝撃が掛っても、潰れ変形の箇所が円弧状の上下
側板部16,18の中点C付近であり、常にほぼ同一箇所
のため、図8に示すように、衝撃荷重方向が異なっても
衝撃吸収効率はほぼ同率であり、衝撃が掛かる方向にか
かわらず衝撃吸収効率がほぼ一定となり、衝撃吸収体の
強度を適性に保持することができる。
【0020】さらに、衝撃吸収体7は、両側を開口した
筒状としたため、図1および図2に示すように、両側に
ほぼ水平なスポーク部4,4を設けたステアリングホイ
ール本体1においては、開口を両側のスポーク部4,4
の芯金に合わせて配置することにより、両側のスポーク
部4,4の芯金による衝撃吸収が期待できる部分の間の
領域をカバーでき、頭部の衝撃ゾーンについて、有効に
衝撃吸収を図ることができる。
【0021】さらに、下側板部18の円弧の中心を、上側
板部16の円弧の中心よりも下側に離間して位置させたた
め、衝撃吸収体7を前後方向に比べて上下方向に長い偏
平な形状とできる。そこで、例えば円筒形状などの衝撃
吸収体を用いた場合に比べて、衝撃吸収体7の上下にい
わゆるデッドスペースが生じることを抑制し、ボス部3
内の上下方向の空間を有効に利用し前後方向の寸法を抑
制しつつ衝撃を効果的に吸収することができる。
【0022】また、後板部8から前側に突出する寸法
は、上側板部16が下側板部18よりも小さく設けたため、
ボス部3の下側部は下側に位置するスポーク部4に滑ら
かに連続させるとともに、ボス部3の上側部の突出寸法
を小さくすることが可能になり、ボス部3の意匠を容易
に良好にすることができる。また、上下の側板部16,18
は、前板部14と後板部8との左右両側部を連結したた
め、前板部14を安定して支持できるとともに、これら両
側の側板部16,18同士の間を空間部としたため、特に、
図2に示す3本スポークなどについて、下方の中央部に
配設されるスポーク部4などの部材と干渉することなく
変形ストロークを確保し衝撃吸収特性を確保でき、さら
に、軽量化や材料のコスト低減を実現できる。
【0023】なお、上記実施例において、前記衝撃吸収
体7の前後両板部8,14は、座屈変形しないように、開
口部13側端縁部にフランジ部および補強部材を設けるこ
ともできる。
【0024】また、上下側板部16,18は、図3におい
て、後板部の上下端部にそれぞれ溶着固定された固着片
部15,17の左右両端側から突出して前板部に溶着固定さ
れることについて説明したが、上下側板部16,18をそ
れぞれ一対もしくは複数設けたり、固着片部15,17を複
数に分割して設けてもできる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、衝撃吸収体は、上下の
側板部を、中心角が180度未満の円弧状で、前板部お
よび後板部との接続部分を結ぶ線分が後板部に略垂直に
交わる円弧状に設けたため、正面側すなわち前側から上
側にかけてのいかなる方向から衝撃が掛かっても、潰れ
変形の箇所が円弧状の側板部の中点付近であり、常にほ
ぼ同一箇所のため、衝撃が掛かる方向にかかわらず衝撃
吸収効率がほぼ同率で、衝撃吸収体の強度を適性に保持
することができる。また、構造が簡便で特別な部品を必
要とせず、衝撃荷重の設定が容易であり、容易で安価に
製造できる。さらに、衝撃吸収体は、上下の側板部、前
板部および後板部により両側を開口した筒状としたた
め、ステアリングホイールが両側にほぼ水平なスポーク
部を設けた構成に対しては、両側のスポーク部の芯金に
よる衝撃吸収が期待できる部分の間の領域を覆うように
容易に配置でき、有効に衝撃吸収を図ることができる。
そして、下側板部の円弧の中心を、上側板部の円弧の中
心よりも下側に離間して位置させたため、衝撃吸収体を
偏平な形状とでき、ボス部内の上下方向の空間を有効に
利用し前後方向の寸法を抑制しつつ衝撃を効果的に吸収
できる。さらに、後板部から前側に突出する寸法は、上
側板部が下側板部よりも小さく設けられたため、ボス部
の下側部は下側に位置するスポーク部に滑らかに連続さ
せるとともに、ボス部の上側部の突出寸法を小さくする
ことが可能になり、ボス部の意匠を容易に良好にするこ
とができる。また、上下の側板部は、前板部と後板部と
の両側部を連結したため、前板部を安定して支持できる
とともに、これら両側の側板部同士の間を空間部とした
ため、下方の中央部に配設されるスポークなどの部材と
干渉することなく変形ストロークを確保し衝撃吸収特性
を確保でき、さらに、軽量化や材料のコスト低減を実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すステアリングホイール
の図2のA−A断面図である。
【図2】同上正面図である。
【図3】同上衝撃吸収体の前側下方からの斜視図であ
る。
【図4】同上ステアリングホイールの軸方向前側から衝
撃荷重が掛かった場合の衝撃吸収体の変形説明図であ
る。 (a)は初期状態 (b)は(a)に続く状態 (c)は(b)に続く状態
【図5】同上ステアリングホイールの軸方向とのなす角
が略30度前側上方から衝撃荷重が掛かった場合の衝撃
吸収体の変形説明図である。 (a)は初期状態 (b)は(a)に続く状態 (c)は(b)に続く状態
【図6】従来のステアリングホイールの軸方向前側から
衝撃荷重が掛かった場合の衝撃吸収体の変形説明図であ
る。 (a)は初期状態 (b)は(a)に続く状態 (c)は(b)に続く状態
【図7】同上ステアリングホイールの軸方向とのなす角
が略30度前側上方から衝撃荷重が掛かった場合の衝撃
吸収体の変形説明図である。 (a)は初期状態 (b)は(a)に続く状態 (c)は(b)に続く状態
【図8】本発明の衝撃吸収体の衝撃荷重に対する変形特
性図である。
【図9】従来の衝撃吸収体の衝撃荷重に対する変形特性
図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール本体 3 ボス部 5 パッド 7 衝撃吸収体 8 後板部 13 開口部 14 前板部 16 上側板部 18 下側板部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−14573(JP,A) 実開 平2−76575(JP,U) 実開 昭61−103276(JP,U) 実開 平2−133973(JP,U) 実開 平1−179067(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 1/04 - 1/11 B60R 21/05

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボス部の前側に設けられたパッドとこの
    パッド内に配設される衝撃吸収体を備えたステアリング
    ホイール本体を具備し、 前記衝撃吸収体は、前記ステアリングホイール本体の軸
    方向に対して略垂直面に配設される後板部と、この後板
    部の前側上部に上側に向かって中心角が180度未満の
    円弧状に突出された上側板部と、前記後板部の前側下部
    に下側に向かって中心角が180度未満の円弧状に突出
    された下側板部と、この上下の側板部の前部に設けられ
    た前板部とから両側方向を開口した略筒状に形成され、 前記下側板部の円弧の中心は、前記上側板部の円弧の中
    心よりも下側に離間して位置し、 前記上下の側板部は、前記後板部との接続部分と、前板
    部との接続部分とを結ぶ線分が、前記後板部に略垂直に
    直交するように設けられるとともに、前記後板部から前
    側に突出する寸法は、前記上側板部が前記下側板部より
    も小さく設けられ 前記上下の側板部は、前記前板部と後板部との両側部を
    連結し、これら両側の側板部同士の間が空間部とされた
    ことを特徴とするステアリングホイール。
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