JP2792433B2 - 換気扇におけるオリフィス固定構造 - Google Patents

換気扇におけるオリフィス固定構造

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JP2792433B2
JP2792433B2 JP6099892A JP9989294A JP2792433B2 JP 2792433 B2 JP2792433 B2 JP 2792433B2 JP 6099892 A JP6099892 A JP 6099892A JP 9989294 A JP9989294 A JP 9989294A JP 2792433 B2 JP2792433 B2 JP 2792433B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は換気扇本体の前面にオリ
フィスを備えた換気扇におけるオリフィスの固定に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】壁取付タイプの換気扇の多くは実公平3
ー56824号公報に示されているように換気扇本体と
前面の吸込構造としてのオリフィスとから構成されてい
る。この種のものにおいて、その換気扇本体は、前後端
の開口した風路を構成する筒部の前端に外方へ張り出す
壁面接合フランジを備えている。この壁面接合フランジ
の端縁には前方へ張り出す取付フランジが設けられ、殆
どのものは板金製である。換気扇本体内にはモータが取
り付けられ、このモータの回転軸に風路において回転し
換気流を形成する羽根が装着されている。一方、オリフ
ィスは換気扇本体の風路に連通する風路構造を中央に持
ち、この風路構造の外周りには換気扇本体の取付フラン
ジの外側に嵌め込むことができる枠部を備えている。
【0003】換気扇本体は殆どが板金製であるのに対
し、オリフィスは樹脂製又は金属製である。防火基準が
厳しい場所に取り付ける換気扇では、金属製のオリフィ
スが採用され、その他は殆ど樹脂製のオリフィスが採用
されている。換気扇本体とオリフィスとは係脱可能に固
定されるが、オリフィスが樹脂製の場合と金属製の場合
とでは固定構造が異っている。
【0004】樹脂製のオリフィスによる換気扇では、従
来においてはオリフィスの枠部の内側に取付フランジに
掛け止まる掛止部を形成し、枠部の弾性変形を利用して
枠部の取付フランジへの嵌め込みにより掛止部が取付フ
ランジに掛け止まる構成の固定構造のものが多い。金属
製のオリフィスではこうした枠部の弾性変形を利用した
固定構造が適用できないので、多くは図に示すよ
うに換気扇本体101側に取付金具102を取り付け、
この取付金具102を介して摘みねじ103によって固
定する固定構造が採用されている。
【0005】この取付金具102は換気扇本体101の
壁取付フランジ104の背面に当る当り面の下部両側に
取付フランジ105の前縁に当ててねじ付けする取付片
106を延出させた構成で、取付片106と取付片10
6の間にはフォーク状の保持片107を備えている。取
付片106より保持片107は下位に形成され、オリフ
ィス108の枠部109の下面を受けるかたちで保持す
る。即ち、取付フランジ105の下部中央に取付金具1
02がねじ付けされた換気扇本体101の前部に、オリ
フィス108の枠部109がはめ込まれ、枠部109の
下面に保持片107が当る状態で、保持片107の間か
ら枠部109に摘みねじ103が締め込まれ、換気扇本
体101とオリフィス108とが固定されるものであ
る。図示のものでは摘みねじ103により、プレート状
の油切り110と容器状の油溜り111とが共締めによ
り枠部109の下部に取り付けられている。
【0006】しかしながら、上記した従来のオリフィス
108の固定構造は樹脂製のオリフィス108のもの
と、金属製のオリフィス108のものとでは構成が異
り、製造が面倒であるばかりでなく、取付金具102に
よる固定構造においては保持片107と取付片106と
の狭隘な隙間に油切り110とともに枠部109を差し
込まなくてはならないためオリフィス108の固定操作
がし辛いといった難点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解消するためになされたもので、その課題と
するところは、金属製のオリフィスと樹脂製のオリフィ
スでの共用が可能で構成の簡素なオリフィス固定構造を
得ることであり、また固定に関する操作性の向上を図る
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に請求項1の発明は、換気扇本体の壁面接合フランジの
端縁に形成された取付フランジにはその中間部に壁面接
合フランジとほぼ平行の当り面を設け、オリフィスの枠
部の下部内側には、換気扇本体への嵌め込みにより当り
面を持つ取付フランジの自由端が当る当接片を持つねじ
孔付きの金具を固定し、この金具の外側に位置する枠部
の外側には、基部側において上下方向に動くことがで
き、枠部の外側からのねじの金具へのねじ込みにより上
動して先端側のフック部が取付フランジの当り面に掛け
止まり、取付フランジを金具の当接片との間に挟持する
掛け止め部材を設ける手段を採用する。
【0009】前記課題を達成するために請求項2の発明
は、換気扇本体に形成された下部側の取付フランジには
その前端縁に、中央に抜き孔を持つ内方への曲げ部を設
け、オリフィスの枠部の下部内側には、換気扇本体への
嵌め込みにより曲げ部の抜き孔に自由端が係合する弾性
変形可能の係合片を固定し、枠部の下部外側からのねじ
のねじ込みにより、係合片をねじにより持ち上げ、係合
片の自由端と抜き孔との係合を締め付け状態におく手段
を採用する。
【0010】前記課題を達成するために請求項3の発明
は、換気扇本体に形成された下部側の取付フランジには
その前部に外側へ突出する横方向の突条部を設け、オリ
フィスの枠部の下部内側には、換気扇本体への嵌め込み
により突条部の外側に係合する係合凹部を自由端側に有
する弾性変形可能の係合片を固定し、枠部の下部外側か
らのねじのねじ込みにより、係合片をねじにより持ち上
げ、係合片の係合凹部を取付フランジの突条部に圧接さ
せる手段を採用する。
【0011】前記課題を達成するために請求項4の発明
は、換気扇本体に形成された下部側の取付フランジには
その前部に外側へ突出する横方向の突条部を設け、オリ
フィスの枠部の下部内側には、換気扇本体への嵌め込み
により突条部の内側に係合する係合部を自由端側に有
し、その近傍にねじ孔を有する弾性変形可能の係合片を
固定し、枠部の下部外側からのねじの上記ねじ孔へのね
じ込みにより、係合片をねじにより引き込み、係合片の
係合部を取付フランジの突条部の内側に締め付ける手段
を採用する。
【0012】前記課題を達成するために請求項5の発明
は、請求項1から請求項4までのいずれかにかかる手段
における、枠部の外側からねじ込むねじにより枠部の外
側下部に容器状の油溜りを共締めにして固定する手段を
採用する。
【0013】
【作用】請求項1にかかる前記手段においては、オリフ
ィスの枠部を換気扇本体の取付フランジに、金具の当接
片に取付フランジの自由端が当る位置まで嵌め込み、枠
部の外側から金具のねじ孔にねじをねじ込むことによ
り、掛け止め部材が基部側において上方へ回動し、その
先端側のフック部が取付フランジの中間部に形成された
壁面接合フランジとほぼ平行の当り面に掛け止まり、取
付フランジを金具の当接片とフックとにより挟持し固定
することができ、オリフィスが樹脂製でも金属製でも適
用できる。
【0014】請求項2にかかる前記手段においては、オ
リフィスの枠部を換気扇本体の取付フランジに嵌め込む
と、下部側の取付フランジの前端縁に設けられた内方へ
の曲げ部に形成された抜き孔に枠部の係合片の自由端が
係合する。この後、枠部の下部外側からねじをねじ込む
と、係合片はねじにより弾性変形しながら持ち上げら
れ、係合片の自由端と抜き孔との係合状態が締め付け状
態におかれ、オリフィスが固定され、オリフィスが樹脂
製でも金属製でも適用できる。
【0015】請求項3にかかる前記手段においては、オ
リフィスの枠部を換気扇本体の取付フランジに嵌め込む
と、下部側の取付フランジの前部に形成された外側へ突
出する横方向の突条部に、オリフィスの枠部の下部内側
に形成された係合凹部が弾性変形を伴って外側から係合
する。この後、枠部の下部外側からねじをねじ込んで、
係合片をねじにより持ち上げれば、係合片の係合凹部を
取付フランジの突条部に圧接させ固定することができ、
オリフィスが樹脂製でも金属製でも適用できる。
【0016】請求項4にかかる前記手段においては、オ
リフィスの枠部を換気扇本体の取付フランジに嵌め込む
と、下部側の取付フランジの前部に形成された外側へ突
出する横方向の突条部の内側に、オリフィスの枠部の下
部内側に形成された係合部が弾性変形を伴って係合す
る。この後、枠部の下部外側からねじをねじ込んで、係
合片の係合部をねじにより引き込めば、係合片の係合部
を取付フランジの突条部の内側に締め付け固定すること
ができ、オリフィスが樹脂製でも金属製でも適用でき
る。
【0017】請求項5にかかる前記手段においては、請
求項1から請求項4までのいずれかに関する作用ととも
に、枠部の外側からねじ込むねじにより枠部の外側下部
に容器状の油溜りを共締めにして固定することができ、
オリフィスが樹脂製でも金属製でも適用できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。 実施例1. 図1は本発明の一実施例を示す換気扇のオリフィス固定
構造部分の拡大縦断面図である。この換気扇は、図9に
おいて示した換気扇本体101と同様の換気扇本体1
と、図9において示したオリフィス108と同様の前面
の吸込構造としてのオリフィス2とを主体として構成さ
れている。換気扇本体1は板金製で、前後端の開口した
風路3を構成する角型の筒部の前端四方に外方へ張り出
す壁面接合フランジ4を備えている。この各壁面接合フ
ランジ4の端縁には前方へ向かって張り出す取付フラン
ジ5がそれぞれ形成されている。各取付フランジ5には
その中間部に壁面接合フランジ4とほぼ平行の当り面6
が外向きに形成されている。この当り面6の自由端側は
前方へ突出され、さらに斜め内向きに曲げ込まれた曲げ
部7において自由端を構成している。従って、取付フラ
ンジ5の途中には当り面6と、前方への突出部と自由端
側の曲げ部7により、外方へ突出する横方向の突条部8
がリブ状に形成されている。この換気扇本体1内には図
示しないモータが取り付けられ、このモータの回転軸に
風路3において回転し換気流を形成する羽根(図示しな
い)が装着される。
【0019】オリフィス2は換気扇本体1の風路3に前
方から連通するベルマウス状の風路構造9を中央に持
ち、この風路構造9の外周りには換気扇本体1の取付フ
ランジ5の外側に嵌め込むことができる後方の開放した
枠部10を備えている。換気扇本体1は板金製であるの
に対し、このオリフィス2は樹脂製又は金属製である。
防火基準が厳しい場所に取り付ける換気扇では、金属製
のオリフィス2が採用され、その他は殆ど樹脂製のオリ
フィス2が採用される。換気扇本体1とオリフィス2と
は係脱可能にオリフィス固定構造により固定される。
【0020】この実施例の換気扇のオリフィス固定構造
は、換気扇本体1側に固定のための金具類を一切設けな
いところに一つの特徴がある。即ち、オリフィス固定構
造は、オリフィス2の枠部10の下部内側に固定され
た、換気扇本体1への枠部10の嵌め込みにより取付フ
ランジ5の自由端が当る左右の当接片11を持つねじ孔
12付きの金具13と、この金具13の外側に位置する
枠部10の外側に取り付けられ、基部側において上下方
向に動くことができ、自由端側に上向きのフック部14
を持つ掛け止め部材15と、掛け止め部材15と枠部1
0とを貫き金具13のねじ孔12にねじ嵌合できる摘み
ねじ16とを主体に構成されている。
【0021】枠部10の内側に固定された金具13に
は、枠部10の外側に設けられる板状の油切り17の取
付ねじがねじ込まれ、これにより油切り17が枠部10
の外側に横方向に取り付けられる。油切り17は、図
に示すように取付面の前端縁を下方に曲げ込んだアング
ル状の板状部材で、その角部分の中央には図に示すよ
うに幅の広い開口部18と幅の狭い開口部19の組み合
わせによる取付部が形成されている。掛け止め部材15
はこの実施例では油切り17の取付部にその基部が取り
付けられている。掛け止め部材15の基部には図に示
すように取付部の広い開口部18は通り抜け得るが、狭
い開口部19は通り抜けられない掛止部20が左右に設
けた切込み21により形成されている。自由端のフック
部14を後方にして切込み21を狭い開口部19に適合
させると、自由端側が斜め下方に垂れた状態に掛け止め
部材15が上動可能に取り付けられることになる。な
お、油切り17は掛け止め部材15を取り付けてから枠
部10に取り付けられる。
【0022】油切り17と掛け止め部材15とは、図
に示すように一体に構成することも可能であり、これに
より部品点数の削減を推し図ることができる。ただし、
オリフィス2が樹脂製の場合には油切り17と掛け止め
部材15は金属製でも樹脂製でも良いが、オリフィス2
が金属製の場合には油切り17も掛け止め部材15も金
属製とする必要がある。油切り17と掛け止め部材15
を一体構成に樹脂により成形するものでは、掛け止め部
材15の結合部をヒンジ構造22とすればよく、油切り
17と掛け止め部材15を一体構成に金属により形成す
るものでは掛け止め部材15を弾性撓みの可能な構成に
すればよい。
【0023】摘みねじ16は、油切り17及び枠部10
を抜けて金具13のねじ孔12にねじ嵌めすることがで
き、この実施例では油切り17を包含するように枠部1
0の外側に取り付けられる上部の開放した容器状態の油
溜め23を共締めにして取り付ける取付部品でもある。
なお、この油溜め23もオリフィス2が樹脂製の場合に
は樹脂製でも金属製でもよいが、オリフィス2が金属製
の場合には金属製とする。
【0024】上記構成の換気扇においては、オリフィス
2の枠部10を換気扇本体1の取付フランジ5に、金具
13の当接片11に取付フランジ5の自由端が当る位置
まで嵌め込み、枠部10の外側から金具13のねじ孔1
2に摘みねじ16をねじ込むことにより、ぶら下がった
状態にあった掛け止め部材15が基部側を中心にして上
方へ回動し起こされ、その先端側のフック部14が取付
フランジ5の中間部に形成された壁面接合フランジ4と
ほぼ平行の当り面6の背後に当接して掛け止まり、取付
フランジ5を金具13の当接片11とフック部14とに
より挟持し固定することができる。オリフィス2の取り
外しは固定の場合とは逆手順にすればよい。これによ
り、油溜め23も摘みねじ16の締め付けにより枠部1
0の外側に取り付けられる。なお、枠部10の上側につ
いては通常のものと同様に単なる取付フランジ5への掛
着において係止されるものである。即ち、このオリフィ
ス固定構造は上述のように構成が簡素であり、換気扇本
体1側に特別な部材を取り付けるものではないので、オ
リフィス2が樹脂製でも金属製でも共に適用できる。
【0025】実施例2. 図はこの実施例のオリフィス固定構造部分を示す断面
図である。この実施例も換気扇本体1側の基本的構成は
実施例1のものと同じである。従って、実施例1と同じ
部分は実施例1と同一の符号を用いそれらの説明は省略
する。
【0026】この実施例の換気扇本体1の下部側の取付
フランジ5にはその中央の曲げ部7に抜き孔24が形成
されている。一方、オリフィス2の枠部10の下部内側
の中央には、換気扇本体1への嵌め込みにより曲げ部7
の抜き孔24に自由端が係合する弾性変形可能の略U字
状に曲げ形成された係合片25が自由端を背後側に向け
て固定されている(図参照)。抜き孔24は丸孔でも
角孔でも良く、係合片25の自由端は抜き孔24の形状
に合せた形状に形成され、自由状態では抜き孔24の孔
縁上部に当るように設定されている。曲げ部7は内向き
に傾斜しているので、係合片25の自由端もこれに合せ
曲げ部7にほぼ直角に当るように上向きに曲げられてい
る。係合片25は実施例1における枠部10の下部内側
に固定されている金具13に一体に形成され、金具13
の両側には実施例1の当接片11に換えて、取付フラン
ジ5の突条部8に当りこれを保持する保持用の立上り2
6が曲げ起こしにより形成されている。これ以外の構成
は実施例1のものと同じであり、それらの説明は省略す
る。
【0027】上記構成の換気扇においては、オリフィス
2の枠部10を換気扇本体1の取付フランジ5に嵌め込
んでいくと、まず、枠部10側の金具13の立上り26
が突条部8に斜面を経て下から当りこれを持ち上げつつ
保持する。この間、係合片25の自由端は曲げ部7の抜
き孔24の孔縁上部に当接するが、曲げ部7が立上り2
6に持ち上げられることにより、抜き孔24に係合す
る。係合片25の自由端の抜き孔24への係合状態は係
合片25の弾性が働き安定的なものである。この後、枠
部10の外側から金具13のねじ孔12に摘みねじ16
をねじ込むことにより、係合片25が下から摘みねじ1
6に押し上げられ、係合片25の自由端の抜き孔24へ
の係合状態が締め上げられて固定される。オリフィス2
の取り外しは固定の場合とは逆手順にすればよい。これ
により、油溜め23も摘みねじ16の締め付けにより枠
部10の外側に取り付けられる。なお、枠部10の上側
については通常のものと同様に単なる取付フランジ5へ
の掛着において係止されるものである。即ち、このオリ
フィス固定構造は上述のように構成が簡素であり、換気
扇本体1側に特別な部材を取り付けるものではないの
で、オリフィス2が樹脂製でも金属製でも共に適用でき
る。これ以外の機能は実施例1のものと同じであり、そ
の説明は省略する。
【0028】実施例3. 図はこの実施例のオリフィス固定構造部分を示す断面
図である。この実施例も換気扇本体1側の基本的構成は
実施例1のものと同じである。従って、実施例1と同じ
部分は実施例1と同一の符号を用いそれらの説明は省略
する。
【0029】この実施例のオリフィス2の枠部10の下
部内側の中央には、換気扇本体1への嵌め込みにより取
付フランジ5の突条部8に外側から係合する係合凹部2
7を自由端側に有する弾性変形可能の略U字状の係合片
28が備えられている。係合片28の自由端は案内部2
9として下向きに曲げられ、自由状態では取付フランジ
5の曲げ部7の自由端側における外面に当るように設定
されている。係合片28は実施例1における枠部10の
下部内側に固定されている金具13に一体に形成されて
いる。但し、この金具13には実施例1のものに形成さ
れている当接片11は無い。これ以外の構成は実施例1
のものと同じであり、それらの説明は省略する。
【0030】上記構成の換気扇においては、オリフィス
2の枠部10を換気扇本体1の取付フランジ5に嵌め込
んでいくと、まず、枠部10側の金具13の係合片28
の案内部29が取付フランジ5の曲げ部7の外面に当
り、弾性変形しながら取付フランジ5の突条部8に押さ
え付けられて、やがて係合凹部27に突条部8が係合す
る。係合凹部27の突条部8への係合状態は係合片28
の弾性が働き安定的なものである。この後、枠部10の
外側から金具13のねじ孔12に摘みねじ16をねじ込
むことにより、係合片28が摘みねじ16のねじ込みと
ともに持ち上げられ、係合片28の係合凹部27と取付
フランジ5の突条部8との係合状態が締め付けにより固
定される。オリフィス2の取り外しは固定の場合とは逆
手順にすればよい。これにより、油溜め23も摘みねじ
16の締め付けにより枠部10の外側に取り付けられ
る。なお、枠部10の上側については通常のものと同様
に単なる取付フランジ5への掛着において係止されるも
のである。即ち、このオリフィス固定構造は上述のよう
に構成が簡素であり、換気扇本体1側に特別な部材を取
り付けるものではないので、オリフィス2が樹脂製でも
金属製でも共に適用できる。これ以外の機能は実施例1
のものと同じであり、その説明は省略する。
【0031】実施例4. 図はこの実施例のオリフィス固定構造部分を示す断面
図である。この実施例も換気扇本体1側の基本的構成は
実施例1のものと同じである。また、オリフィス2側の
金具13の構成は実施例2のものと殆ど同じである。従
って、実施例1又は実施例2と同じ部分はそれらの実施
例と同一の符号を用いその説明は省略する。
【0032】この実施例のオリフィス2の枠部10の下
部内側の中央には、換気扇本体1への嵌め込みにより取
付フランジ5の突条部8に内側から係合する係合部30
を自由端側に有する弾性変形可能の略U字状の係合片2
8が備えられている。係合片28の自由端は案内部31
として上向きに曲げられ、自由状態では取付フランジ5
の曲げ部7の自由端における内面に当るように設定され
ている。係合片28は実施例1における枠部10の下部
内側に固定されている金具13に一体に形成され、金具
13のねじ孔12に対応するねじ孔32が係合片28に
も形成されている。但し、この金具13には実施例1の
ものに形成されている当接片11は無く、実施例2で示
した保持用の立上り26が形成されている。これ以外の
構成は実施例1のものと同じであり、それらの説明は省
略する。
【0033】上記構成の換気扇においては、オリフィス
2の枠部10を換気扇本体1の取付フランジ5に嵌め込
んでいくと、まず、枠部10側の金具13の係合片28
の案内部31の下面に取付フランジ5の曲げ部7の自由
端が当り、弾性変形しながら取付フランジ5の突条部8
の内側に係合部30が係合する。このとき、取付フラン
ジ5の突条部8は金具13の立上り26に持ち上げ気味
に保持され、係合部30の突条部8への係合状態は係合
片28の弾性の働きと立上り26による持ち上げにより
安定的なものである。この後、枠部10の外側から金具
13のねじ孔12を通じて係合片28のねじ孔32へ摘
みねじ16をねじ込むことにより、係合片28が摘みね
じ16のねじ込みとともに下方へ引き込まれ、係合片2
8の係合部30と取付フランジ5の突条部8との係合状
態が締め付けにより固定される。オリフィス2の取り外
しは固定の場合とは逆手順にすればよい。これにより、
油溜め23も摘みねじ16の締め付けにより枠部10の
外側に取り付けられる。なお、枠部10の上側について
は通常のものと同様に単なる取付フランジ5への掛着に
おいて係止されるものである。即ち、このオリフィス固
定構造は上述のように構成が簡素であり、換気扇本体1
側に特別な部材を取り付けるものではないので、オリフ
ィス2が樹脂製でも金属製でも共に適用できる。これ以
外の機能は実施例1のものと同じであり、その説明は省
略する。
【0034】
【発明の効果】以上実施例による説明からも明らかなよ
うに請求項1の発明によれば、オリフィスの枠部を換気
扇本体の取付フランジに、金具の当接片に取付フランジ
の自由端が当る位置まで嵌め込み、枠部の外側から金具
のねじ孔にねじをねじ込むことにより、掛け止め部材が
基部側において上方へ回動し、その先端側のフック部が
取付フランジの中間部に形成された壁面接合フランジと
ほぼ平行の当り面に掛け止まり、取付フランジを金具の
当接片とフックとにより挟持ししっかり固定することが
でき、金属製のオリフィスと樹脂製のオリフィスの固定
に共用できる構成の簡素な操作性の良いオリフィス固定
構造が得られる。
【0035】請求項2の発明によれば、オリフィスの枠
部を換気扇本体の取付フランジに嵌め込むと、下部側の
取付フランジの前端縁に設けられた内方への曲げ部に形
成された抜き孔に枠部の係合片の自由端が係合し、この
後に枠部の下部外側からねじをねじ込むと、係合片はね
じにより弾性変形しながら持ち上げられ、係合片の自由
端と抜き孔との係合状態が締め付け状態におかれ、オリ
フィスが固定され、金属製のオリフィスと樹脂製のオリ
フィスの固定に共用できる構成の簡素な操作性の良いオ
リフィス固定構造が得られる。
【0036】請求項3の発明によれば、オリフィスの枠
部を換気扇本体の取付フランジに嵌め込むと、下部側の
取付フランジの前部に形成された外側へ突出する横方向
の突条部に、オリフィスの枠部の下部内側に形成された
係合凹部が弾性変形を伴って外側から係合し、この後に
枠部の下部外側からねじをねじ込んで、係合片をねじに
より持ち上げれば、係合片の係合凹部を取付フランジの
突条部に圧接させ固定することができ、金属製のオリフ
ィスと樹脂製のオリフィスの固定に共用できる構成の簡
素な操作性の良いオリフィス固定構造が得られる。
【0037】請求項4の発明によれば、オリフィスの枠
部を換気扇本体の取付フランジに嵌め込むと、下部側の
取付フランジの前部に形成された外側へ突出する横方向
の突条部の内側に、オリフィスの枠部の下部内側に形成
された係合部が弾性変形を伴って係合し、この後に枠部
の下部外側からねじをねじ込んで、係合片の係合部をね
じにより引き込めば、係合片の係合部を取付フランジの
突条部の内側に締め付け固定することができ、金属製の
オリフィスと樹脂製のオリフィスの固定に共用できる構
成の簡素な操作性の良いオリフィス固定構造が得られ
る。
【0038】請求項5の発明によれば、請求項1から請
求項4までのいずれかの効果とともに、枠部の外側から
ねじ込むねじにより枠部の外側下部に容器状の油溜りを
共締めにして固定することができ構成を簡素にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例としての換気扇のオリフィ
ス固定構造部分の拡大断面図である。
【図2】図1の油切りと掛け止め部材の関係を示す斜視
である。
【図3】実施例の掛け止め部材の他の態様を示す斜視図
である。
【図4】この発明の実施例2の換気扇のオリフィス固定
構造部分の断面図である。
【図5】図4の要部についての拡大斜視図である。
【図6】この発明の実施例3の換気扇のオリフィス固定
構造部分の断面図である。
【図7】この発明の実施例の換気扇のオリフィス固定
構造部分の断面図である。
【図8】従来の換気扇の分解斜視図である。
【図9】従来の換気扇のオリフィス固定構造部分の拡大
断面図である。
【符号の説明】
1 換気扇本体 2 オリフィス 3 風路 4 壁面接合フランジ 5 取付フランジ 6 当り面 7 曲げ部 8 突条部 10 枠部 11 当接片 12 ねじ孔 13 金具 14 フック部 15 掛け止め部材 16 摘みねじ 20 掛止部 23 油溜め 24 抜き孔 25 係合片 26 立上り 27 係合凹部 28 係合片 30 係合部 32 ねじ孔

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後端の開口した風路を構成する筒部の
    前端に外方へ張り出す壁面接合フランジを有し、この壁
    面接合フランジの端縁には前方へ張り出す取付フランジ
    を設けてなる板金製の換気扇本体と、この換気扇本体の
    上記風路に連通する風路構造を有し、この風路構造の外
    周りには上記換気扇本体の上記取付フランジの外側に嵌
    め込むことができる枠部を持ち、前記換気扇本体の前部
    に上記枠部において着脱可能に装着される樹脂製又は金
    属製のオリフィスとを備えた換気扇において、前記換気
    扇本体の下部側の取付フランジにはその中間部に前記壁
    面接合フランジとほぼ平行の当り面を設け、前記オリフ
    ィスの枠部の下部内側には、前記換気扇本体への嵌め込
    みにより上記当り面を持つ取付フランジの自由端が当る
    当接片を持つねじ孔付きの金具を固定し、この金具の外
    側に位置する上記枠部の外側には、基部側において上下
    方向に動くことができ、上記枠部の外側からのねじの上
    記金具へのねじ込みにより上動して先端側のフック部が
    上記取付フランジの当り面に掛け止まり、上記取付フラ
    ンジを上記金具の当接片との間に挟持する掛け止め部材
    を設けたことを特徴とするオリフィス固定構造。
  2. 【請求項2】 前後端の開口した風路を構成する筒部の
    前端に外方へ張り出す壁面接合フランジを有し、この壁
    面接合フランジの端縁には前方へ張り出す取付フランジ
    を設けてなる板金製の換気扇本体と、この換気扇本体の
    上記風路に連通する風路構造を有し、この風路構造の外
    周りには上記換気扇本体の上記取付フランジの外側に嵌
    め込むことができる枠部を持ち、前記換気扇本体の前部
    に上記枠部において着脱可能に装着される樹脂製又は金
    属製のオリフィスとを備えた換気扇において、前記換気
    扇本体の下部側の取付フランジにはその前端縁に、中央
    に抜き孔を持つ内方への曲げ部を設け、前記オリフィス
    の枠部の下部内側には、前記換気扇本体への嵌め込みに
    より上記曲げ部の抜き孔に自由端が係合する弾性変形可
    能の係合片を固定し、上記枠部の下部外側からのねじの
    ねじ込みにより、上記係合片をねじにより持ち上げ、係
    合片の自由端と抜き孔との係合を締め付け状態におく構
    成のオリフィス固定構造。
  3. 【請求項3】 前後端の開口した風路を構成する筒部の
    前端に外方へ張り出す壁面接合フランジを有し、この壁
    面接合フランジの端縁には前方へ張り出す取付フランジ
    を設けてなる板金製の換気扇本体と、この換気扇本体の
    上記風路に連通する風路構造を有し、この風路構造の外
    周りには上記換気扇本体の上記取付フランジの外側に嵌
    め込むことができる枠部を持ち、前記換気扇本体の前部
    に上記枠部において着脱可能に装着される樹脂製又は金
    属製のオリフィスとを備えた換気扇において、前記換気
    扇本体の下部側の取付フランジにはその前部に外側へ突
    出する横方向の突条部を設け、前記オリフィスの枠部の
    下部内側には、前記換気扇本体への嵌め込みにより上記
    突条部の外側に係合する係合凹部を自由端側に有する弾
    性変形可能の係合片を固定し、上記枠部の下部外側から
    のねじのねじ込みにより、上記係合片をねじにより持ち
    上げ、上記係合片の係合凹部を上記取付フランジの突条
    部に圧接させる構成のオリフィス固定構造。
  4. 【請求項4】 前後端の開口した風路を構成する筒部の
    前端に外方へ張り出す壁面接合フランジを有し、この壁
    面接合フランジの端縁には前方へ張り出す取付フランジ
    を設けてなる板金製の換気扇本体と、この換気扇本体の
    上記風路に連通する風路構造を有し、この風路構造の外
    周りには上記換気扇本体の上記取付フランジの外側に嵌
    め込むことができる枠部を持ち、前記換気扇本体の前部
    に上記枠部において着脱可能に装着される樹脂製又は金
    属製のオリフィスとを備えた換気扇において、前記換気
    扇本体の下部側の取付フランジにはその前部に外側へ突
    出する横方向の突条部を設け、前記オリフィスの枠部の
    下部内側には、前記換気扇本体への嵌め込みにより上記
    突条部の内側に係合する係合部を自由端側に有し、この
    係合部の近傍にねじ孔を有する弾性変形可能の係合片を
    固定し、上記枠部の下部外側からのねじの上記ねじ孔へ
    のねじ込みにより、上記係合片をねじにより引き込み、
    上記係合片の係合部を上記取付フランジの突条部の内側
    に締め付ける構成のオリフィス固定構造。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれかに
    記載のオリフィス固定構造であって、枠部の外側からね
    じ込むねじにより枠部の外側下部に容器状の油溜りを共
    締めにより固定したことを特徴とする換気扇におけるオ
    リフィス固定構造。
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