JP4323027B2 - 換気扇取付け装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば天井に取付けられる換気扇に係り、特にその着脱作業の施工性を改善した換気扇取付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、厨房室に取付けられる換気扇は室の壁面にフードとともに取付けられるのに対して、居間などに取付けられる換気扇は美観の保持のために天井に取付けられることが多い。
【0003】
すなわち、天井板に開口部を設けて換気扇装置を嵌め込み、天井裏に突出させる。上記開口部は吸引用の隙間を存して化粧板で全面的に覆われ、天井を見上げた状態で開口部と換気扇自体が目立つことがない。
【0004】
天井裏に突出する部分にダクト用の接続口体が突設され、ここにダクトの一端部が接続される。上記ダクトの他端部は家屋外壁に設けられる開口部に嵌め込まれていて、換気扇装置内に吸込んだ室内空気をダクトを介して外部へ排気するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような換気扇装置自体の換気機能としては何ら問題がなく万全であるが、装置を所定部位に取付ける際の取付け施工性と、メンテナンスなど必要に応じて取外す際の作業性に問題があった。
【0006】
すなわち、換気扇装置の取付けにあたって、作業者は天井板に設けられる開口部に下部側から装置を差し込み、片方の手で装置フランジ部を天井板に押付けるようにして保持する。この状態のまま、片方の手で取付け具である木ねじをフランジ部に設けられる取付け用孔に差し込み、さらにドライバなどの取付け工具を用いて木ねじを締め付ける。
【0007】
すでに、送風機が取付けられていて装置が一体に組立てられているから、ある程度の重量があり、これを下部側から押し上げて落下を防止しながら取付け工具を使わなければならないので、極めて取付け施工性が悪い。
【0008】
また、メンテナンスのために換気扇装置を天井板から取り外す際にも、片手で装置を支えて落下を防止した状態で、残りの片方の手で木ねじを取外さなければならず、ここでも作業性が悪いものである。
【0009】
本発明は上記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、被取付け部位に対する取付け作業と取外し作業がごく簡単に行えて作業施工性の向上を図り、確実な取付け固定をなして信頼性の向上を得る換気扇取付け装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を満足するため本発明の換気扇取付け装置は、ダクトを接続するための接続口体を備え被取付け部位に取付け固定される排気カセットと、この排気カセットに取付けられ排気カセットの接続口体と連通する排気開口部を有し送風機を内設した本体枠とを具備し、排気カセットは、平面視で矩形状の側面部から形成されるとともに、この側面部上端縁に凹状に切欠される引掛け部および側面部下端に全周に繋がるフランジ部を備え、本体枠に排気カセットの引掛け部と対向して掛止用孔を設け、排気カセットに対して本体枠を着脱自在に取付ける取付け部材を備え、取付け部材は、ばね材からなり、本体枠掛止用孔を介して排気カセット引掛け部に掛脱自在に挿入される突出部と、本体枠フランジ部に掛止される補助爪部および本体枠フランジ部下面から突出する長さであり本体枠を排気カセットから取外し操作するための手掛け部を有し、本体枠フランジ部下面における取付け部材手掛け部の両側部位に手掛け部よりも下方に突出する長さの支持脚が設けられる。
【0012】
さらに上記目的を満足するため本発明の換気扇取付け装置は、上記排気カセットと、上記本体枠とを具備し、排気カセットは平面視で矩形状の側面部から形成されるとともに側面部上端縁に凹状に切欠される引掛け部および側面部下端に全周に繋がるフランジ部を備え、本体枠に排気カセットの引掛け部と対向して掛止用孔を設け、排気カセットに対して本体枠を着脱自在に取付ける取付け部材を備え、取付け部材は、ばね材からなり、本体枠掛止用孔を介して排気カセット引掛け部に掛脱自在に挿入される突出部と、本体枠フランジ部に掛止される補助爪部を備え、取付け部材に本体枠フランジ部下面から突出する長さであり本体枠を排気カセットから取外し操作するための解除用金具が設けられ、本体枠フランジ部下面における解除用金具の両側部位に解除用金具よりも下方に突出する長さの支持脚が設けられる。
【0014】
さらに、取付け部材に解除用金具の許容操作範囲を規制するストッパ部が設けられる。
【0015】
さらに、取付け部材は略L字状に形成されその曲げ角は鋭角状である。
【0017】
さらに、本体枠は取付け部材との対向部位に手添え部が設けられる。
【0018】
さらに、排気カセットのフランジ部外周端が、本体枠のフランジ部外周端より外方へ突出される。
【0019】
さらに、本体枠のフランジ部で取付け部材の近傍部位に凹部が設けられ、凹部から排気カセットのフランジ部が部分的に露出される。
【0020】
上記の課題を解決する手段を備えることにより、被取付け部位に対する取付け作業と取外し作業がごく簡単に行え、かつ確実な取付け固定をなす。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を、図面にもとづいて説明する。
図1および図2は、第1の実施の形態を示す。換気扇装置は、天井板1に直接取付けられる排気カセット2と、この排気カセット2に着脱自在に掛止される本体枠3とから構成される。
【0022】
上記排気カセット2は、平面視でほぼコ字状の三辺(側面部)からなり、矩形状に形成される天井開口部1aの四辺に対して三辺が嵌め込まれる。この一側面部には、外方へ突出する接続口体4が一体に設けられていて、ダクト5の一端部が接続される。ダクト5の他端部は家屋の外壁6に設けられる取付け用孔7に嵌め込まれる。
【0023】
排気カセット2の下端縁に沿ってフランジ部2aが水平に折曲され、ここに設けられる取付け用孔に木ねじ8が差し込まれ、天井板1に締付け固定される。このときはまだ、ダクト接続口体4にダクト5が接続されず、後述する本体枠3も取付けられていない。しかも、排気カセット2は薄板を折り曲げ加工しただけのほとんど軽量物であるから、取付け作業は少しの負担にもならない。
【0024】
排気カセット2の接続口体4が設けられる側面部の上端縁は、内側に折り返し折曲された位置決め部2bとなっている。この両側の側面部は高さ寸法が上記接続口体4の下端部よりも下方しかなく、そのいずれも上端縁に凹状に切欠される引掛け部9が設けられる。
【0025】
一方、上記本体枠3には図2では省略し、図1でのみ示す送風機Sが、この上面部に取付けられていて、したがって換気扇装置としてのほとんど全ての重量を本体枠3が負担している。
【0026】
本体枠3は、下面が開口する矩形箱状に形成されていて、平面視の寸法形状は上記排気カセット2が取付けられたあとの天井板開口部1aにそのまま挿入可能なように設定されている。
【0027】
この一側面上端縁には上方に突出する片部が一体に設けられていて、組立てられた状態で排気カセット2の位置決め片部2bに掛止される。この側面部には排気開口部10が設けられていて、組立てられた状態で排気カセット2の接続口体4と連通する。
【0028】
本体枠3の下端縁に沿って水平に折曲されたフランジ部3aが一体に設けられていて、組立てられた状態で排気カセット2のフランジ部2aに重なるように寸法設定される。さらに、フランジ部3aの端縁は上方へ折り返し折曲されていて、排気カセットフランジ部2aを天井板1に取付ける木ねじ8を折り返し内部に収容して遮蔽するスペースとなっている。
【0029】
上記本体枠3の、上記排気カセット引掛け部9と対応する側面部には、取付け部材11が取付けられる。取付け部材11はばね材から形成されていて、上端部は本体枠3の側面に下方のみ開口して設けられる袋状の差込み部3bに差し込まれている。
【0030】
この差込み部3bの下方に所定間隔を存して矩形状の掛止用孔12が設けられ、上記取付け部材11の上下方向のほぼ中間部に一体に設けられる突出部11aが挿入される。
【0031】
なお説明すれば、上記掛止用孔12は上記排気カセット2の引掛け部9と対向する位置に設けられる。したがって、掛止用孔12から突出する取付け部材11の突出部11aは引掛け部9からも突出し、かつ掛止される。
【0032】
組立てられた状態で、送風機Sを含めた本体枠3の全重量が取付け部材11を介して排気カセット2にかかり、よって本体枠3と取付け部材11は排気カセット2に掛止される。
【0033】
このような組立て状態において、上記取付け部材11の下端部は本体枠3下端のフランジ部3aから下方へ突出する。すなわち、本体枠3を排気カセット2に着脱作業する際に取付け部材11を操作し易い。
【0034】
なお、図には示していないが、本体枠3の下面開口部は間隙を存して化粧板によって覆われていて、送風機Sを駆動することにより、室内空気が天井板1と化粧板との間隙から本体枠3内に導かれ、さらにダクト5を介して家屋の外部へ排気される。
【0035】
この換気扇取付け装置の天井板1への取付けにあたって、はじめに、排気カセット2を天井板1に取付ける。このとき、片手で排気カセット2を支持し、片手で木ねじ8を締め付けるが、排気カセット2がごく軽量であるので作業が比較的容易で済む。
【0036】
つぎに、送風機Sが取付けられている本体枠3を排気カセット2に差し込み、かつ本体枠3を排気カセット2に対して所定位置に保持した状態で取付け部材11を取付ける。
【0037】
すなわち、取付け部材11の上端部を本体枠3の差込み部2bに差し込み、この状態のまま取付け部材11の弾性を利用して湾曲させ、突出部11aを掛止用孔12と引掛け部9に挿入すれば、取付け作業が終了する。
【0038】
あるいは、先に取付け部材11の上端部を差込み部2bに差し込み、突出部11aを掛止用孔12から突出させた状態で指で取付け部材11の落下を阻止し、そのまま本体枠3を排気カセット2に差し込んでもよい。必然的に、取付け部材11の突出部11aが排気カセット2の引掛け部9に掛止して、装置として組立てられることになる。
【0039】
いずれにしても、換気扇取付け装置の天井板1への取付けにあたって、実質的には取付け部材11に対する作業だけですみ、施工が簡単であるうえに、装置を確実に取付け固定できる。
【0040】
また、メンテナンス時など天井板1から換気扇取付け装置を取外すには、本体枠フランジ部3aから突出する取付け部材11の下端部である手掛け部aを内側、すなわち本体枠3の内部側へ押圧して、これを弾性変形させればよい。
【0041】
取付け部材11の突出部11aは排気カセット2の引掛け部9と本体枠3の掛止用孔12から抜け出て、排気カセット2に対して本体枠3は自由状態となる。したがって、本体枠3は送風機Sの重量の影響で円滑に排気カセット2から抜け出る。
【0042】
この状態で送風機(換気扇)Sに対するメンテナンスが可能となる。また、排気カセット2に対しては必要に応じて取外しすればよい。いずれにしても、換気扇取付け装置の天井板1からの取外し作業にあたって、実質的に取付け部材11に対する作業だけですみ、作業性がよい。
【0043】
なお、本発明は以下に述べるような実施の形態が適用される。先に説明した実施の形態と同一部品に付いては同番号を付して新たな説明は省略する。
【0044】
図3は、第2の実施の形態を示す。
排気カセット2Aは、平面視で矩形状をなすよう形成されていて、すなわち、接続口体4が突設される側面部b1と対向して、引掛け部9が設けられる側面部b2と同一高さの側面部b3が一体に設けられる。
【0045】
このことから、排気カセット2A下端のフランジ部2aも全周に亘って繋がることになり、特に引掛け部9に対するピッチ(寸法)が安定して、取付け部材11の突出部11aを確実に掛止し、よって本体枠3の取付けが確実となる。
【0046】
図4は、第3の実施の形態を示す。
本体枠3の掛止用孔12が設けられる側面部で、この下端部は段状に形成される。そして、フランジ部3aには補助掛止用孔15が設けられていて、ここに取付け部材11Aに設けられる補助爪部16が掛止される。ただし、先に説明したような上記差込み部3bは不要である。
【0047】
取付け部材11Aは略L字状に形成されていて、一端部は本体枠内側面より外方へ突出した手掛け部aであり、他端部は本体枠フランジ部3aの補助掛止用孔15に引掛けられる上記補助爪部16となる。
【0048】
したがって、取付け部材11Aの突出部11aが掛止用孔12を介して排気カセット2(2Aでも可;以下全て同じ)の引掛け部9に掛止するとともに、取付け部材11Aの補助爪部16が本体枠3の補助掛止用孔15に掛止して、本体枠3は排気カセット2に取付け固定される。
【0049】
また、排気カセット2から本体枠3を取外すには、図に示すように一方の手指を取付け部材11Aの手掛け部aに当て、他方の手指を本体枠3のフランジ部3a外周に当てて、手掛け部aを内側に押圧付勢する。
【0050】
取付け部材11Aは、本体枠3のフランジ部3a内周角部に当接して斜め姿勢になり、突出部11aが引掛け部9と掛止用孔12から抜け出るとともに、補助爪部16の補助掛止用孔15との掛合が外れる。すなわち、取付け部材11Aの手掛け部aを本体枠3との間で挟み込んで外方へ変位させるだけで取外すことができ、作業性がさらに良くなる。
【0051】
また、装置の取付けにあたっては、あらかじめ図のように掛止用孔12に取付け部材11Aを取付けた状態で、本体枠3を排気カセット2に挿入すればよい。このとき、特に手で取付け部材11Aを支持しなくても、突出部11aと補助爪部16の2ヶ所で本体枠3に掛止しているので脱落がない。
【0052】
排気カセット2に対して本体枠3を挿入したとき、掛止用孔12から突出する取付け部材11Aの突出部11aが排気カセット2のフランジ部2a内周に当接するが、取付け部材11Aは弾性変形して突出部11aが本体枠3側面部と同一位置まで後退して通過し、所定位置で必然的に突出部11aが引掛け部9に掛止する。すなわち、この種の構成によれば、特に取付け部材11Aに対する操作が不要で、本体枠3を排気カセット2に挿入すればそのまま取付けられる。
【0053】
図5は、第4の実施の形態を示す。
基本的な構成は、第3の実施の形態として先に説明したものと略同様であるが、取付け部材11Bに手掛け専用の解除用金具18が取付けられていて、上述した手掛け部aは不要である。上記解除用金具18は剛体からなっていて、本体枠3のフランジ部3aよりも下方に突出し、安全性を確保するためU字状に折り曲げられる。
【0054】
排気カセット2から本体枠3を取外すには、解除用金具18と本体枠3のフランジ部3a外周に手指を当てて、解除用金具18を外側に押圧付勢すれば、取付け部材11Bごと斜め姿勢になり、この突出部9が引掛け部9と掛止用孔12から抜け出るとともに、補助爪部16と補助掛止用孔15との掛合が外れる。
【0055】
本体枠3を排気カセット2に取付けるには、解除用金具18を取付けた取付け部材11Bを図の位置にセットし、そのまま本体枠3を排気カセット2内に挿入すれば、必然的に本体枠3の取付けがなされる。
【0056】
図6および図7は、第5の実施の形態を示す。
たとえば先に図5で説明した第4の実施の形態のように、剛体からなる解除用金具18を取付けた取付け部材11Bが用いられ、ここでは補助爪部16の近傍にストッパ部19が設けられることが特徴である。
【0057】
このストッパ部19は、上記解除用金具18の下端曲成部と対向した位置に設けられていて、解除用金具18と並行して下方に突出する。すなわち、図6は本体枠3が排気カセット2に取付けられた状態を示す。
【0058】
図7は、解除用金具18を操作して、本体枠3を排気カセット2から取外しする状態を示す。解除用金具18が斜めの姿勢になり、ついにはストッパ部19に衝止される。すなわち、同位置で取付け部材11Bの突出部11aと排気カセット2の引掛け部9との掛止状態が解除されて、本体枠3を排気カセット2から抜き出すことが可能となる。
【0059】
このようにストッパ部19を設けたので、解除用金具18を必要以上に回動することがなく、したがって取付け部材11Bと排気カセット引掛け部9との掛止関係が突然解消して本体枠3が脱落する虞れがない。
【0060】
図8は、第6の実施の形態を示す。
基本的には、補助爪部16を有する取付け部材11A,11Bであり、略L字状に形成される突出部11a下端と補助爪部16に至る折曲部の曲げ角度が90°以上の鋭角状に設定されている。
【0061】
このことから、取付け部材11A,11Bを本体枠3に取付けた状態で、取付け部材11A,11Bと本体枠3とのがたつきを防止でき、本体枠3はより確実に排気カセット2に取付け保持される。
【0062】
図9は、第7の実施の形態を示す。
本体枠3の下端フランジ部3aに一体に支持脚20が設けられる。上記支持脚20は取付け部材11の近傍位置を選択して備えるとよく、しかも手掛け部a(解除用金具18であってもよい)よりも下方に突出する長さが必要である。
【0063】
このようにして支持脚20を設けることにより、製品組立て時や取付け施工時に本体枠3を台D上に置いても手掛け部aに負荷がかからずにすみ、変形を確実に防止できる。
【0064】
図10に、第8の実施の形態を示す。
たとえば図5で説明した取付け部材11Bを示しているが、これに限定されるものではなく他の取付け部材11もしくは11Aであってもよい(以下、同)。いずれにしても、ここでは本体枠3の下端フランジ部3aの外周部で、少なくとも解除用金具18と対向する部位に手添え部3cが一体に設けられることが特徴である。
【0065】
この手添え部3cは、フランジ部3aよりも下方に突出しており、図のように本体枠3を排気カセット2から取出す際に手指が掛け易く、取外し作業性がより向上する。
【0066】
図11に、第9の実施の形態を示す。
ここでは、排気カセット2のフランジ部2aが本体枠3のフランジ部3a外周端よりも外方へ突出する外周端2a’を備えていることが特徴である。すなわち、開梱時など排気カセット2から本体枠3を取出す際に、取付け部材11の解除用金具18を外方に押圧操作しながら、本体枠3のフランジ部3aよりも外方へ突出する排気カセットフランジ部2aの外周端2a’を押す。したがって、本体枠3を排気カセット2から容易に取外すことができ、作業が容易化する。
【0067】
図12は、第10の実施の形態を示す。
本体枠3のフランジ部3aで、かつ特に取付け部材11の近傍位置に内側に凹部21が設けられ、排気カセット2のフランジ部2a一部が露出している。したがって、開梱時に凹部21から露出する排気カセットフランジ部2a一部を押しながら排気カセット2から本体枠3を取外すことができ、作業が容易化する。
【0068】
さらに、本体枠フランジ部3a外周から排気カセット2のフランジ部2aが突出していないため、天井板1の開口部1aを本体枠フランジ部3aに合せて開口する施工方法をとる場合に、開口形状が単純になり施工性がよい。
【0069】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、被取付け部位に対する取付け作業と取外し作業がごく簡単に行えて作業施工性の向上を図ることができ、しかも確実に取付け固定して信頼性の向上を得るなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す、換気扇取付け装置の概略の組立て図。
【図2】同実施の形態の、(A)は換気扇取付け装置の分解図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面図。
【図3】第2の実施の形態の、排気カセットの断面図。
【図4】第3の実施の形態の、取付け部材とその周辺部の断面図。
【図5】第4の実施の形態の、取付け部材とその周辺部の断面図。
【図6】第5の実施の形態の、取付け部材とその周辺部の断面図。
【図7】同実施の形態の、取付け部材の取外しを説明する図。
【図8】第6の実施の形態の、取付け部材の断面図。
【図9】第7の実施の形態の、取付け部材とその周辺部の正面図。
【図10】第8の実施の形態の、取付け部材とその周辺部の断面図。
【図11】第9の実施の形態の、換気扇取付け装置の開梱状態を説明する図。
【図12】第10の実施の形態の、換気扇取付け装置の天井板取付け図。
【符号の説明】
5…ダクト、
4…接続口体、
1…天井板(被取付け部位)、
2…排気カセット、
10…排気開口部、
S…送風機、
3…本体枠、
9…引掛け部、
12…掛止用孔、
11…取付け部材、
2a…(排気カセットの)フランジ部、
18…解除用金具、
19…ストッパ部、
20…支持脚、
3c…手添え部、
3a…(本体枠の)フランジ部、
21…凹部。
Claims (7)
- ダクトを接続するための接続口体を備え、被取付け部位に取付け固定される排気カセットと、
この排気カセットに取付けられ、排気カセットの上記接続口体と連通する排気開口部を有し、送風機を内設した本体枠と、を具備した換気扇取付け装置において、
上記排気カセットは、平面視で矩形状の側面部から形成されるとともに、この側面部上端縁に凹状に切欠される引掛け部および、側面部下端に全周に繋がるフランジ部を備え、
上記本体枠に、排気カセットの引掛け部と対向して掛止用孔を設け、
上記排気カセットに対して本体枠を着脱自在に取付ける取付け部材を備え、
上記取付け部材は、ばね材からなり、上記本体枠の掛止用孔を介して上記排気カセットの引掛け部に掛脱自在に挿入される突出部と、本体枠のフランジ部に掛止される補助爪部および、上記本体枠のフランジ部下面から突出する長さであり、本体枠を排気カセットから取外し操作するための手掛け部を有し、
上記本体枠のフランジ部下面における、上記取付け部材の手掛け部の両側部位に、手掛け部よりも下方に突出する長さの支持脚が設けられる
ことを特徴とする換気扇取付け装置。 - ダクトを接続するための接続口体を備え、被取付け部位に取付け固定される排気カセットと、この排気カセットに取付けられ、排気カセットの上記接続口体と連通する排気開口部を有し、送風機を内設した本体枠と、を具備した換気扇取付け装置において、
上記排気カセットは、平面視で矩形状の側面部から形成されるとともに、この側面部上端縁に凹状に切欠される引掛け部および、側面部下端に全周に繋がるフランジ部を備え、
上記本体枠に、排気カセットの引掛け部と対向して掛止用孔を設け、
上記排気カセットに対して本体枠を着脱自在に取付ける取付け部材を備え、
上記取付け部材は、ばね材からなり、上記本体枠の掛止用孔を介して上記排気カセットの引掛け部に掛脱自在に挿入される突出部と、本体枠のフランジ部に掛止される補助爪部を備え、
上記取付け部材に、上記本体枠のフランジ部下面から突出する長さであり、本体枠を排気カセットから取外し操作するための解除用金具が設けられ、
上記本体枠のフランジ部下面における、上記解除用金具の両側部位に、解除用金具よりも下方に突出する長さの支持脚が設けられることを特徴とする換気扇取付け装置。 - 上記取付け部材に、上記解除用金具の許容操作範囲を規制するストッパ部が設けられることを特徴とする請求項2記載の換気扇取付け装置。
- 上記取付け部材は、略L字状をなし、その曲げ角は鋭角状であることを特徴とする請求項1および請求項2のいずれかに記載の換気扇取付け装置。
- 上記本体枠は、上記取付け部材との対向部位に手添え部が設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の換気扇取付け装置。
- 上記排気カセットのフランジ部外周端が、上記本体枠のフランジ部外周端より外方へ突出されることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の換気扇取付け装置。
- 上記本体枠のフランジ部で、取付け部材の近傍部位に凹部が設けられ、この凹部から排気カセットのフランジ部が部分的に露出されることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の換気扇取付け装置。
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