JP3374026B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3374026B2 JP28248496A JP28248496A JP3374026B2 JP 3374026 B2 JP3374026 B2 JP 3374026B2 JP 28248496 A JP28248496 A JP 28248496A JP 28248496 A JP28248496 A JP 28248496A JP 3374026 B2 JP3374026 B2 JP 3374026B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気調和機の吸
込グリル固定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15、図16は、例えば特公昭61−
53613号公報に示された従来の空気調和機の斜視
図、同空気調和機の横断面図である。図において、10
1は空気調和機本体、102は本体前面に設けられた吹
出し口、103は本体下面に設けられた吸込グリル、1
04は仕切部材としての仕切板で吸込室105、吹出室
106を分離している。
【0003】吸込グリル103は、樹脂等で成形され後
面側外壁107の下端を支点として仕切板104の下端
を固定部となるように着脱自在に取り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の空気調和機は以
上のように構成されているので、樹脂製の吸込グリル1
03の成形の際に発生する、ソリ、ヒネレにより吸込グ
リル103を本体101に取り付けた場合に吸込グリル
103の両端が変形し、本体101の意匠性が損なわれ
てしまう問題点があった。
【0005】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、樹脂製吸込グリルに成形時の変
形が発生しても、意匠性を損なわずに空気調和機本体に
係止できる空気調和機の吸込グリル固定装置を得ること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る空
気調和機は、室内側の空気調和機本体と、本体の吸込口
に取り付けられる樹脂製の吸込グリルと、吸込グリルの
裏面の一方または両方の端に取り付けられ、吸込グリル
の両端における成形時の反り変形を矯正するバネ性を有
した変形矯正部材と、変形矯正部材に設けられ、本体に
吸込グリルを係止する際に本体に当接することにより
込グリルの両端における成形時の反り変形の矯正を行う
当接部とを備えたことを特徴とする。
【0007】請求項2の発明に係る空気調和機は、請求
項1記載の空気調和機において、前記当接部は、傾斜折
り曲げ部からなることを特徴とする。
【0008】請求項3の発明に係る空気調和機は、請求
項1記載の空気調和機において、変形矯正部材の一端
に、吸込グリル裏面のリブに挿入固定される係止部を備
えたことを特徴とする。
【0009】請求項4の発明に係る空気調和機は、請求
項3記載の空気調和機において、変形矯正部材の係止部
と吸込グリル裏面のリブを固定する接着剤を備えたこと
を特徴とする。
【0010】請求項5の発明に係る空気調和機は、請求
項3記載の空気調和機において、変形矯正部材の係止部
に、吸込グリル裏面のリブに当接する当接部を備えたこ
とを特徴とする。
【0011】請求項6の発明に係る空気調和機は、請求
項1記載の空気調和機において、吸込グリル裏面のリブ
の上部近傍に、変形矯正部材の変形を防止する変形防止
部を備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 以下、この発明の実施の形態1を図について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1による空気調和機の斜視
図、図2は同空気調和機の吸込グリルの取り付けを示す
斜視図、図3は同空気調和機の吸込グリルの取り付けを
詳細に示す斜視図、図4は同空気調和機の吸込グリルの
取り付けを示す断面図、図5は同空気調和機の要部斜視
図、図6は空気調和機の要部斜視図、図7は同空気調和
機の要部断面図である。
【0013】図1に示す空気調和機は天井にも、床面に
も据付けられる形態を有しているが、本実施の形態では
床面据付にて説明する。図1、2、3、4において、1
は空気調和機本体、2は本体1の前面下方に設けられた
樹脂製の吸込グリルで、その内側にはフィルター3が収
納される。10は吸込グリル2の裏側にネジ14で固定
されるグリル係止金具である。本体の背板11にはグリ
ル係止金具10固定用の蝶番12がネジ13によって固
定され、グリル係止金具10が係止され吸込グリル2が
本体1に固定される。
【0014】図5において、2aは吸込グリル2の裏面
に設けられたリブである。20はバネ性を有した板金部
品(変形矯正部材)であり、係止部であるU字状の溝部
20aをリブ2aに差し込み、さらに接着剤21によっ
てリブ2aに固定される。板金部品20は、図6に拡大
して示すように一端が吸込グリル2のリブ2aに差し込
まれるU字状の溝部20aを有し、さらに吸込グリル2
を本体1に取り付ける際に背板11のフランジ15に当
接する折り曲げ部である傾斜部20bを有する。
【0015】図7に示すように、本体の背板11は本体
前面側に垂直に立上がってその部分に吸込グリル2が板
金部品20のバネ性により背板11のフランジ15に接
触係止されている。
【0016】次に動作について説明する。吸込グリル2
の裏面に設けられたリブ2aに接着剤21によって係止
されたバネ性を有した板金部品20は、吸込グリルが本
体の背板11に係止されると、本体の背板11のフラン
ジ15に接触係止する。吸込グリルの一方または両方の
端にバネ性を有した板金部品20を固定し、背板11の
フランジ15に接触係止することにより、吸込グリル2
の成形時の変形を矯正する機能を備えたものである。
【0017】実施の形態2. なお、上記実施の形態1ではバネ性を有した板金部品2
0を吸込グリル2の裏面に設けられたリブ2bに係止す
るために、接着剤21で固定したが、他の実施の形態を
図8、9、10、11により説明する。図8はこの発明
の実施の形態2による空気調和機の吸込グリル固定装置
の板金部品の斜視図、図9は同空気調和機の吸込グリル
固定装置の板金部品の平面図、図10は同空気調和機の
吸込グリル固定装置の板金部品の側面図、図11は同空
気調和機の吸込グリルの固定装置の要部断面図である。
【0018】図において、30はバネ性を有した板金部
品であり、吸込グリル2の裏面に設けられたリブ2aに
係止する部分、即ちU字状の溝部30aにツメ31、ツ
メ32が設けられている。ツメ31、32は、図9、1
0に示すように板金の切り起こしにより形成される。
【0019】バネ性を有した板金部品30のU字状の溝
部30aに設けられたツメ31、ツメ32が、吸込グリ
ル2の裏面に設けられたリブ2aに食い込み係止され
る。これにより、接着剤の塗布の工程を省くことがで
き、作業性が向上する。
【0020】実施の形態3. 上記実施の形態ではバネ性を有した板金部品20、30
を吸込グリル2の裏面に設けられたリブ2aに係止した
が、本体の背板11に接触係止した後に変形してしまう
恐れがある。その対策を説明する。
【0021】図12はこの発明の実施の形態2による空
気調和機の吸込グリル固定装置の要部断面図、図13は
同空気調和機の吸込グリル固定装置の要部斜視図、図1
4は同空気調和機の吸込グリル固定装置の板金部品の要
部断面図である。
【0022】図12に示すように、板金部品20は20
aのように本体の背板11に接触係止した後に変形して
しまう恐れがある。
【0023】図13に示すように、吸込グリル2の裏面
に設けられたリブ2aの近傍にリブ2aに接触したリブ
2b、リブ2c、リブ2d、リブ2eが設けられてい
る。
【0024】バネ性を有した板金部品20は吸込グリル
2の裏面に設けられたリブ2a、2b、2c、2d、2
eによって成形された空間2f内に係止される。板金部
品20はストッパーであるリブ2dにより20aの変形
を防止される。
【0025】
【発明の効果】請求項1〜4の発明に係る空気調和機
は、室内側の空気調和機本体と、本体の吸込口に取り付
けられる樹脂製の吸込グリルと、吸込グリルの裏面の一
方または両方の端に取り付けられ、吸込グリルの成形時
の変形を矯正するバネ性を有した変形矯正部材と、変形
矯正部材に設けられ、本体に吸込グリルを係止する際に
本体に当接することにより吸込グリルの両端における成
形時の反り変形の矯正を行う当接部とを備えた構成にし
たので、樹脂製の吸込グリルの成形時の変形により、意
匠性を損なわれることのない空気調和機が得られる効果
がある。
【0026】請求項5の発明に係る空気調和機は、変形
矯正部材の係止部に、吸込グリル裏面のリブに当接する
当接部を備えたことにより、接着剤の塗布工程を省くこ
とができる。
【0027】請求項6の発明に係る空気調和機は、吸込
グリル裏面のリブの上部近傍に、変形矯正部材の変形を
防止する変形防止部を備えたことにより、変形矯正部材
の変形を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による空気調和機全
体を示す斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による空気調和機の
吸込グリルの取付を示す斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による空気調和機の
吸込グリルの取付の詳細を示す斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による空気調和機の
吸込グリルの取付を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による空気調和機の
吸込グリル固定装置の要部斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による空気調和機の
吸込グリル固定装置の板金部品の斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態1による空気調和機の
吸込グリル固定装置の要部断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態2による空気調和機の
吸込グリル固定装置の板金部品の斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態2による空気調和機の
吸込グリル固定装置の板金部品の平面図である。
【図10】 この発明の実施の形態2による空気調和機
の吸込グリル固定装置の板金部品の側面図である。
【図11】 この発明の実施の形態2による空気調和機
の吸込グリル固定装置の要部断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態3による空気調和機
の吸込グリル固定装置の要部断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態3による空気調和機
の吸込グリルの要部斜視図である。
【図14】 この発明の実施の形態3による空気調和機
の吸込グリル固定装置の要部断面図である。
【図15】 従来の空気調和機の斜視図である。
【図16】 従来の空気調和機の断面図である。
【符号の説明】
1 空気調和機本体、2 吸込グリル、2a 吸込グリ
ル裏面のリブ、2dリブ、11 本体の背板、15 フ
ランジ、20 バネ性を有した板金部品、20a U字
状の溝部、20b 傾斜部、21 接着剤、30 バネ
性を有した板金部品、30a U字状の溝部、31、3
2 ツメ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−63367(JP,A) 特開 昭61−295439(JP,A) 特開 平6−330971(JP,A) 実開 昭55−123713(JP,U) 実開 昭48−17953(JP,U) 実開 平5−96578(JP,U) 実開 昭48−54648(JP,U) 実開 昭59−136530(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 1/00 401

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内側の空気調和機本体と、 前記本体の吸込口に取り付けられる樹脂製の吸込グリル
    と、 前記吸込グリルの裏面の一方または両方の端に取り付け
    られ、前記吸込グリルの両端における成形時の反り変形
    を矯正するバネ性を有した変形矯正部材と、 前記変形矯正部材に設けられ、前記本体に前記吸込グリ
    ルを係止する際に前記本体に当接することにより前記吸
    込グリルの両端における成形時の反り変形の矯正を行う
    当接部と、 を備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 前記当接部は、傾斜折り曲げ部からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】 前記変形矯正部材の一端に、前記吸込グ
    リル裏面のリブに挿入固定される係止部を備えたことを
    特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】 前記変形矯正部材の係止部と前記吸込グ
    リル裏面のリブを固定する接着剤を備えたことを特徴と
    する請求項3記載の空気調和機。
  5. 【請求項5】 前記変形矯正部材の係止部に、前記吸込
    グリル裏面のリブに当接する当接片を備えたことを特徴
    とする請求項3記載の空気調和機。
  6. 【請求項6】 前記吸込グリル裏面のリブの上部近傍
    に、前記変形矯正部材の変形を防止する変形防止部を備
    えたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
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