JP3795116B2 - 空気調和機の電気品箱取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気調和機の電気品箱取付構造に関し、特に天吊式室内ユニットの風路内に設置される電気品箱の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6、図7は従来の天吊式室内ユニットにおける電気品箱の取付構造を示している。天吊式室内ユニットは、ユニット本体1内に送風機2を有し、ユニット本体1の上面板3と背面板4と側面板5により風路6を画定している。風路6はユニット本体1の下底面に開口しており、この開口部には空気吸い込みグリル7が開閉可能に設けられている。
【0003】
電気品箱8は風路6内において鉛直配置の背面板4に上下方向に配置される。この電気品箱8の設置のために、上面板3には電気品箱保持片9がスポット溶接されており、電気品箱8は、上側を電気品箱保持片9と背面板4との間に挿入され、電気品箱8の下部に取り付けられた固定片10を背面板4のフランジ部11に固定ねじ12によってねじ止めされることにより、背面板4に固定装着される。
【0004】
この電気品箱8の取付けは、まず電気品箱保持片9と背面板4の間に電気品箱8を係合させると共に前後方向の位置決めを行い、電気品箱8をフランジ部11の端部に仮置きさせた状態で、左右方向の調節をしながら固定片10を固定ねじ12によってフランジ部11に固定する。また電気品箱8の取外しは、固定ねじ12を外し、電気品箱8を前方向に移動させながら下方向に抜き出すようにして取外す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の空気調和機の電気品箱取付構造は、以上のように構成されているため、電気品箱取付用部品点数が多く、価格アップを招来する。
【0006】
また電気品箱保持片が風路内に大きく突出しているため、電気品箱を取り外した状態でも送風機等の風路部品のサ−ビススペ−スを低減することになり、しかもこの電気品箱保持片は電気品箱の前後方向の位置決めしか行わないため、電気品箱を固定する際、左右方向の位置決め作業が別途必要になり、取付作業性が悪いと云う問題点がある。
【0007】
この発明は、上述の問題点を解消するためになされたもので、取付用部品点数が少なく、風路部品のサ−ビススペ−スを確保し、また電気品箱の前後、左右前後方向の位置決めが的確に行われ、取付作業性に優れた空気調和機の電気品箱取付構造を得ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、この発明による空気調和機の電気品箱取付構造は、空気調和機の風路内に鉛直配置された背面板に固定される電気品箱の取付構造において、前記電気品箱は、前記電気品箱の両側面に突設された一対の引掛片と、前記電気品箱の下面左右端から下方に所定の長さ延びて設けられ、先端部に引掛爪及び締着用ねじ貫通孔が形成された固定片とを有しており、前記電気品箱は、背面板の上部に設けられた切り起こし係合部に、前記引掛片を鉛直方向に差し込まれて前方方向への倒れを抑制されるとともに、背面板の下部に突設されたフランジ部上面に、前記引掛爪を上方から当接されて鉛直方向への移動を抑制され、この状態にて前記締着用ねじ貫通孔が背面板フランジ部に形成されたねじ孔に位置合わせされた仮固定状態とされ、この仮固定状態にて前記締着用ねじ貫通孔を貫通する固定ねじを前記ねじ孔に締着されることにより、前記背面板に固定されるものである。
【0009】
この発明による電気品箱取付構造では、電気品箱の両側面部に各々プレス加工などによって一体形成された耳状の引掛片を、取付面部にプレス加工(ランス加工)などによって一体形成された切り起こし係合部に差し込み係合させ、さらに、引掛部を背面板のフランジ部に係合させて仮固定状態として、この状態にて固定片を取付面部にねじ止めすることにより、電気品箱が取付面部に固定装着される。
【0010】
つぎの発明による空気調和機の電気品箱取付構造は、空気調和機の風路内に鉛直配置された背面板に固定される電気品箱の取付構造において、前記電気品箱は、前記電気品箱の両側面に上下方向に穿孔された少なくとも一対のスリット状係合孔と、前記電気品箱の下面左右端から下方に所定の長さ延びて設けられ、先端部に引掛爪及び締着用ねじ貫通孔が形成された固定片とを有しており、前記電気品箱は、背面板の少なくとも上部に設けられた切り起こし係合片を、前記スリット状係合孔に挿入されて前方方向への倒れを抑制されるとともに、背面板の下部に突設されたフランジ部上面に、前記引掛爪を上方から当接されて鉛直方向への移動を抑制され、この状態にて前記締着用ねじ貫通孔が背面板フランジ部に形成されたねじ孔に位置合わせされた仮固定状態とされ、この仮固定状態にて前記締着用ねじ貫通孔を貫通する固定ねじを前記ねじ孔に締着されることにより、前記背面板に固定されるものである。
【0011】
この発明による電気品箱取付構造では、電気品箱の両側面部に各々打ち抜きプレス加工などによって形成された係合孔に、取付面部にプレス加工(ランス加工)などによって一体形成された切り起こし係合片を挿入係合させ、さらに、引掛部を背面板のフランジ部に係合させて仮固定状態として、この状態にて固定片を取付面部にねじ止めすることにより、電気品箱が取付面部に固定装着される。
【0012】
つぎの発明による空気調和機の電気品箱取付構造は、空気調和機の風路内に鉛直配置された背面板に固定される電気品箱の取付構造において、前記電気品箱は、前記電気品箱の両側面に突設された一対の引掛凸部と、前記電気品箱の下面左右端から下方に所定の長さ延びて設けられ、先端部に引掛爪及び締着用ねじ貫通孔が形成された固定片とを有しており、前記電気品箱は、背面板に設けられたルーバ係合部に、前記引掛凸部を差し込み係合されて前方方向への倒れを抑制されるとともに、背面板の下部に突設されたフランジ部上面に、前記引掛爪を上方から当接されて鉛直方向への移動を抑制され、この状態にて前記締着用ねじ貫通孔が背面板フランジ部に形成されたねじ孔に位置合わせされた仮固定状態とされ、この仮固定状態にて前記締着用ねじ貫通孔を貫通する固定ねじを前記ねじ孔に締着されることにより、前記背面板に固定されるものである。
【0013】
この発明による電気品箱取付構造では、電気品箱の両側面部に各々プレス加工などによって一体形成された引掛凸部を、取付面部にプレス加工(ルーバ加工)などによって一体形成されたルーバ係合部に差し込み係合させ、さらに、引掛部を背面板のフランジ部に係合させて仮固定状態として、この状態にて固定片を取付面部にねじ止めすることにより、電気品箱が取付面部に固定装着される。
【0014】
つぎの発明による空気調和機の電気品箱取付構造は、空気調和機の風路内に鉛直配置された背面板に固定される電気品箱の取付構造において、前記電気品箱は、前記電気品箱の両側面に各々形成された一対の脚状係合片と、前記電気品箱の下面左右端から下方に所定の長さ延びて設けられ、先端部に引掛爪及び締着用ねじ貫通孔が形成された固定片とを有しており、前記電気品箱は、背面板に鉛直方向に形成されたスリット状の係合孔に、前記脚状係合片を挿入して前方方向への倒れを抑制されるとともに、背面板の下部に突設されたフランジ部上面に、前記引掛爪を上方から当接されて鉛直方向への移動を抑制され、この状態にて前記締着用ねじ貫通孔が背面板フランジ部に形成されたねじ孔に位置合わせされた仮固定状態とされ、この仮固定状態にて前記締着用ねじ貫通孔を貫通する固定ねじを前記ねじ孔に締着されることにより、前記背面板に固定されるものである。
【0015】
この発明による電気品箱取付構造では、電気品箱の両側面部に各々プレス加工などによって一体形成された脚状の係合片を、取付面部に打ち抜きプレス加工などによって形成された係合孔に挿入係合させ、さらに、引掛部を背面板のフランジ部に係合させて仮固定状態として、この状態にて固定片を取付面部にねじ止めすることにより、電気品箱が取付面部に固定装着される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照してこの発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に説明するこの発明の実施の形態において上述の従来例と同一構成の部分は、上述の従来例に付した符号と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0019】
(実施の形態1)
図1、図2はこの発明による電気品箱取付構造の実施の形態1を示している。電気品箱8の左右両側面部の上側には各々矩形の引掛片21がプレス加工などにより電気品箱8と一体形成されている。引掛片21は電気品箱8のプレス成形時に同時加工され、左右両側に突出して耳状をなしている。電気品箱8の下部には引掛爪22を有する二つの固定片23が下側に突出した形態で固定されている。固定片23の先端部23aには締着用ねじ貫通孔(図示省略)が明けられている。
【0020】
風路5内における電気品箱8の取付面部である背面板4には左右の引掛片21が各々差し込み係合する横転L形の切り起こし係合部24がランス加工などによって一体形成されている。
【0021】
背面板4の下部に断面L字状に曲げ加工されたフランジ部11には固定片23の先端部23aが着座係合する取付座部25がプレス成形されており、取付座部25にねじ孔(図示省略)が貫通形成されている。
【0022】
電気品箱8の取り付けは、電気品箱8の左右両側面部に各々一体形成された耳状の引掛片21を、背面板4の切り起こし係合部24に差し込み係合させ、この差し込み係合によって前後方向の位置決めを行い、固定片23の先端部23aをフランジ部11の取付座部25に着座係合させると共に引掛爪22のフランジ部11に係合させて仮固定させた状態で、固定片23の先端部23aのねじ貫通孔(図示省略)に固定ねじ26を通し、固定ねじ26を取付座部25のねじ孔(図示省略)にねじ込み、固定片23を取付座部25にねじ止めすることにより行われる。
【0023】
この電気品箱取付構造では、電気品箱8の左右側面部に設けられた引掛片21を背面板4の切り起こし係合部24に差し込み係合させるから、電気品箱8は上側を背面板4に引掛け係合し、電気品箱8が背面板4に安定して固定される。
【0024】
引掛片21、切り起こし係合部24は、電気品箱8、背面板4にプレス加工などによって一体形成されているから、取付用部品点数が少なくなり、安価に機器を提供できるようになる。
【0025】
また切り起こし係合部24は背面板4より僅かに突出しただけであるから、電気品箱8を取り外した状態にて、風路部品のサ−ビススペ−スが確保され、サ−ビス作業性がよくなる。
【0026】
(実施の形態2)
図3はこの発明による電気品箱取付構造の実施の形態2を示している。電気品箱8の左右両側面部の上側と下側に各々スリット状の係合孔31が打ち抜きプレス加工などによって形成されていると共に、図には示されていないが、電気品箱8の下部には実施の形態1における場合と同等の固定片が下側に突出した形態で固定されている。係合孔31の打ち抜きは電気品箱8のプレス成形時に同時加工されてもよい。
【0027】
背面板4には左右の各係合孔31と係合する横転L形の切り起こし係片32がランス加工などによって一体形成されている。
【0028】
なお、この実施の形態でも、図示を省略しているが、実施の形態1における場合と同等に、背面板4のフランジ部には電気品箱8の固定片が着座係合する取付座部がプレス成形されており、この取付座部にねじ孔が貫通形成されている。
【0029】
電気品箱8の取り付けは、電気品箱8の左右両側面部に各々形成されたスリット状の係合孔31に背面板4の切り起こし係合片32を挿入係合させ、この挿入係合によって前後左右の位置決めと仮止めを行い、図には示されていないが、実施の形態1における場合と同じように、固定片の先端部をフランジ部の取付座部に着座係合させると共に引掛爪のフランジ部に係合させて仮固定させた状態で、固定片の先端部のねじ貫通孔に固定ねじを通し、この固定ねじを取付座部のねじ孔にねじ込み、固定片を取付座部にねじ止めすることにより行われる。
【0030】
この電気品箱取付構造では、電気品箱8の左右側面部に形成された係合孔32に背面板4の切り起こし係合片32を挿入係合させるから、電気品箱8は背面板4に引掛け係合し、電気品箱8が背面板4に安定して固定される。
【0031】
切り起こし係合片32は背面板4にプレス加工などによって一体形成されているから、取付用部品点数が少なくなり、安価に機器を提供できるようになる。
【0032】
また切り起こし係合片32は背面板4より僅かに突出しただけであるから、電気品箱8を取り外した状態にて、風路部品のサ−ビススペ−スが確保され、サ−ビス作業性がよくなる。
【0033】
また係合孔31と切り起こし係合片32との係合によって、電気品箱8の前後左右の位置決めと仮止めが行われるから、電気品箱8の位置決め作業が容易に、しかも的確に行われるようになり、しかも、取付作業において電気品箱8を手で強く保持しなくても電気品箱8が落下することがなく、電気品箱8の取付作業が容易になる。
【0034】
(実施の形態3)
図4はこの発明による電気品箱取付構造の実施の形態3を示している。電気品箱8の左右両側面部に各々三角形状横断面の引掛凸部41がプレス加工などによって一体形成されていると共に、図には示されていないが、電気品箱8の下部には実施の形態1における場合と同等の固定片が下側に突出した形態で固定されている。引掛凸部41は電気品箱8のプレス成形時に同時加工することができる。
【0035】
背面板4には左右の引掛凸部41の各々と係合する三角形状横断面のルーバ係合部42がルーバなどによって一体形成されている。
【0036】
なお、この実施の形態でも、図示を省略しているが、実施の形態1における場合と同等に、背面板4のフランジ部には電気品箱8の固定片が着座係合する取付座部がプレス成形されており、この取付座部にねじ孔が貫通形成されている。
【0037】
電気品箱8の取り付けは、電気品箱8の左右両側面部に各々一体形成された引掛凸部41を背面板4のルーバ係合部42に差し込み係合させ、この差し込み係合によって前後左右の位置決めと仮止めを行い、図には示されていないが、実施の形態1における場合と同じように、固定片の先端部をフランジ部の取付座部に着座係合させると共に引掛爪のフランジ部に係合させて仮固定させた状態で、固定片の先端部のねじ貫通孔に固定ねじを通し、この固定ねじを取付座部のねじ孔にねじ込み、固定片を取付座部にねじ止めすることにより行われる。
【0038】
この電気品箱取付構造では、電気品箱8の左右側面部に形成された引掛凸部41をルーバ係合部42に差し込み係合させるから、電気品箱8は背面板4に引掛け係合し、電気品箱8が背面板4に安定して固定される。
【0039】
引掛凸部41、ルーバ係合部42は、電気品箱8、背面板4にプレス加工などによって一体形成されているから、取付用部品点数が少なくなり、安価に機器を提供できるようになる。
【0040】
またルーバ係合部42は背面板4より僅かに突出しただけであるから、電気品箱8を取り外した状態にて、風路部品のサ−ビススペ−スが確保され、サ−ビス作業性がよくなる。
【0041】
また引掛凸部41とルーバ係合部42との係合によって、電気品箱8の前後左右の位置決めと仮止めが行われるから、電気品箱8の位置決め作業が容易に、しかも的確に行われるようになり、しかも、取付作業において電気品箱8を手で強く保持しなくても電気品箱8が落下することがなく、電気品箱8の取付作業が容易になる。
【0042】
また電気品箱8に引掛凸部41が一体形成されることにより、電気品箱8の剛性が向上し、これの強度が増す。
【0043】
(実施の形態4)
図5はこの発明による電気品箱取付構造の実施の形態4を示している。電気品箱8の左右両側面部に各々脚状の係合片51がプレス加工などによって一体形成されていると共に、図には示されていないが、電気品箱8の下部には実施の形態1における場合と同等の固定片が下側に突出した形態で固定されている。係合片51は電気品箱8のプレス成形によって同時加工することができる。
【0044】
背面板4には左右の各係合片51が差し込まれるスリット状の係合孔52が打ち抜きプレス加工などによって明けられている。
【0045】
なお、この実施の形態でも、図示を省略しているが、実施の形態1における場合と同等に、背面板4のフランジ部には電気品箱8の固定片が着座係合する取付座部がプレス成形されており、この取付座部にねじ孔が貫通形成されている。
【0046】
電気品箱8の取り付けは、電気品箱8の左右両側面部に各々一体形成された脚状の係合片51を背面板4のスリット状の係合孔52に差し込み係合させ、この係合によって前後左右の位置決めと仮止めを行い、図には示されていないが、実施の形態1における場合と同じように、固定片の先端部をフランジ部の取付座部に着座係合させると共に引掛爪のフランジ部に係合させて仮固定させた状態で、固定片の先端部のねじ貫通孔に固定ねじを通し、この固定ねじを取付座部のねじ孔にねじ込み、固定片を取付座部にねじ止めすることにより行われる。
【0047】
この電気品箱取付構造では、電気品箱8の左右側面部に形成された係合片51を背面板4の係合孔52に差し込み係合させるから、電気品箱8は背面板4に引掛け係合し、電気品箱8が背面板4に安定して固定される。
【0048】
係合片51は電気品箱8にプレス加工などによって一体形成されているから、取付用部品点数が少なくなり、安価に機器を提供できるようになる。
【0049】
また背面板4には係合孔52が形成されるだけであるから、背面板4に突出部がなく、電気品箱8を取り外した状態にて、風路部品のサ−ビススペ−スが確保され、サ−ビス作業性がよくなる。
【0050】
また係合片51と係合孔52との係合によって、電気品箱8の前後左右の位置決めと仮止めが行われるから、電気品箱8の位置決め作業が容易に、しかも的確に行われるようになり、加えて、取付作業において電気品箱8を手で強く保持しなくても電気品箱8が落下することがなく、電気品箱8の取付作業が容易になる。
【0051】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、この発明による空気調和機の電気品箱取付構造によれば、電気品箱の両側面部に各々一体形成された耳状の引掛片を、取付面部に一体形成された切り起こし係合部に差し込み係合させ、固定片を取付面部にねじ止めすることにより、電気品箱が取付面部に固定装着されるから、電気品箱が取付面部に安定して固定され、引掛片、切り起こし係合部は、電気品箱、背面板にプレス加工などによって一体形成されているから、取付用部品点数が少なくなり、安価に機器を提供できるようになる。また切り起こし係合部は取付面部より僅かに突出しただけであるから、電気品箱を取り外した状態にて、風路部品のサ−ビススペ−スが確保され、サ−ビス作業性がよくなる。
【0052】
つぎの発明による空気調和機の電気品箱取付構造では、電気品箱の両側面部に各々形成された係合孔に、取付面部にプレス加工などによって一体形成された切り起こし係合片を挿入係合させ、固定片を取付面部にねじ止めすることにより、電気品箱が取付面部に固定装着されるから、電気品箱が取付面部に安定して固定され、切り起こし係合片は背面板にプレス加工などによって一体形成されているから、取付用部品点数が少なくなり、安価に機器を提供できるようになる。また切り起こし係合片は取付面部より僅かに突出しただけであるから、電気品箱を取り外した状態にて、風路部品のサ−ビススペ−スが確保され、サ−ビス作業性がよくなる。また係合孔と切り起こし係合片との係合によって、電気品箱の前後左右の位置決めと仮止めが行われるから、電気品箱の位置決め作業が容易に、しかも的確に行われるようになり、しかも、取付作業において電気品箱を手で強く保持しなくても電気品箱が落下することがなく、電気品箱の取付作業が容易になる。
【0053】
つぎの発明による空気調和機の電気品箱取付構造では、電気品箱の両側面部に各々一体形成された引掛凸部を、取付面部に一体形成されたルーバ係合部に差し込み係合させ、固定片を取付面部にねじ止めすることにより、電気品箱が取付面部に固定装着されるから、電気品箱が取付面部に安定して固定され、引掛凸部、ルーバ係合部は、電気品箱、背面板にプレス加工などによって一体形成されているから、取付用部品点数が少なくなり、安価に機器を提供できるようになる。また切り起こし係合部は取付面部より僅かに突出しただけであるから、電気品箱を取り外した状態にて、風路部品のサ−ビススペ−スが確保され、サ−ビス作業性がよくなる。また引掛凸部とルーバ係合部との係合によって、電気品箱の前後左右の位置決めと仮止めが行われるから、電気品箱の位置決め作業が容易に、しかも的確に行われるようになり、しかも、取付作業において電気品箱を手で強く保持しなくても電気品箱が落下することがなく、電気品箱の取付作業が容易になる。また電気品箱に引掛凸部が一体形成されることにより、電気品箱の剛性が向上し、これの強度が増す。
【0055】
つぎの発明による空気調和機の電気品箱取付構造では、電気品箱の両側面部に各々プレス加工などによって一体形成された脚状の係合片を、取付面部に打ち抜きプレス加工などによって形成された係合孔に挿入係合させ、固定片を取付面部にねじ止めすることにより、電気品箱が取付面部に固定装着されるから、電気品箱が取付面部に安定して固定され、係合片は電気品箱にプレス加工などによって一体形成されているから、取付用部品点数が少なくなり、安価に機器を提供できるようになる。また取付面部には突出部がないから、電気品箱を取り外した状態にて、風路部品のサ−ビススペ−スが確保され、サ−ビス作業性がよくなる。また係合孔と切り起こし係合片との係合によって、電気品箱の前後左右の位置決めと仮止めが行われるから、電気品箱の位置決め作業が容易に、しかも的確に行われるようになり、しかも、取付作業において電気品箱を手で強く保持しなくても電気品箱が落下することがなく、電気品箱の取付作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による空気調和機の電気品箱取付構造の実施の形態1を示す断面図である。
【図2】 この発明による空気調和機の電気品箱取付構造の実施の形態1を示す斜視図である。
【図3】 この発明による空気調和機の電気品箱取付構造の実施の形態2の要部を示す斜視図である。
【図4】 この発明による空気調和機の電気品箱取付構造の実施の形態3の要部を示す斜視図である。
【図5】 この発明による空気調和機の電気品箱取付構造の実施の形態4の要部を示す斜視図である。
【図6】 従来の空気調和機の電気品箱取付構造を示す断面図である。
【図7】 従来の空気調和機の電気品箱取付構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ユニット本体,4 背面板,6 風路,8 電気品箱,11 フランジ部,21 引掛片,23 固定片,24 切り起こし係合部,25 取付座部,26 固定ねじ,31 係合孔,32 切り起こし係合片,41 引掛凸部,42ルーバ係合部,51 係合片,52 係合孔
Claims (4)
- 空気調和機の風路内に鉛直配置された背面板に固定される電気品箱の取付構造において、
前記電気品箱は、
前記電気品箱の両側面に突設された一対の引掛片と、
前記電気品箱の下面左右端から下方に所定の長さ延びて設けられ、先端部に引掛爪及び締着用ねじ貫通孔が形成された固定片とを有しており、
前記電気品箱は、背面板の上部に設けられた切り起こし係合部に、前記引掛片を鉛直方向に差し込まれて前方方向への倒れを抑制されるとともに、背面板の下部に突設されたフランジ部上面に、前記引掛爪を上方から当接されて鉛直方向への移動を抑制され、この状態にて前記締着用ねじ貫通孔が背面板フランジ部に形成されたねじ孔に位置合わせされた仮固定状態とされ、この仮固定状態にて前記締着用ねじ貫通孔を貫通する固定ねじを前記ねじ孔に締着されることにより、前記背面板に固定される
ことを特徴とする空気調和機の電気品箱取付構造。 - 空気調和機の風路内に鉛直配置された背面板に固定される電気品箱の取付構造において、
前記電気品箱は、
前記電気品箱の両側面に上下方向に穿孔された少なくとも一対のスリット状係合孔と、
前記電気品箱の下面左右端から下方に所定の長さ延びて設けられ、先端部に引掛爪及び締着用ねじ貫通孔が形成された固定片とを有しており、
前記電気品箱は、背面板の少なくとも上部に設けられた切り起こし係合片を、前記スリット状係合孔に挿入されて前方方向への倒れを抑制されるとともに、背面板の下部に突設されたフランジ部上面に、前記引掛爪を上方から当接されて鉛直方向への移動を抑制され、この状態にて前記締着用ねじ貫通孔が背面板フランジ部に形成されたねじ孔に位置合わせされた仮固定状態とされ、この仮固定状態にて前記締着用ねじ貫通孔を貫通する固定ねじを前記ねじ孔に締着されることにより、前記背面板に固定される
ことを特徴とする空気調和機の電気品箱取付構造。 - 空気調和機の風路内に鉛直配置された背面板に固定される電気品箱の取付構造において、
前記電気品箱は、
前記電気品箱の両側面に突設された一対の引掛凸部と、
前記電気品箱の下面左右端から下方に所定の長さ延びて設けられ、先端部に引掛爪及び締着用ねじ貫通孔が形成された固定片とを有しており、
前記電気品箱は、背面板に設けられたルーバ係合部に、前記引掛凸部を差し込み係合されて前方方向への倒れを抑制されるとともに、背面板の下部に突設されたフランジ部上面に、前記引掛爪を上方から当接されて鉛直方向への移動を抑制され、この状態にて前記締着用ねじ貫通孔が背面板フランジ部に形成されたねじ孔に位置合わせされた仮固定状態とされ、この仮固定状態にて前記締着用ねじ貫通孔を貫通する固定ねじを前記ねじ孔に締着されることにより、前記背面板に固定される
ことを特徴とする空気調和機の電気品箱取付構造。 - 空気調和機の風路内に鉛直配置された背面板に固定される電気品箱の取付構造において、
前記電気品箱は、
前記電気品箱の両側面に各々形成された一対の脚状係合片と、
前記電気品箱の下面左右端から下方に所定の長さ延びて設けられ、先端部に引掛爪及び締着用ねじ貫通孔が形成された固定片とを有しており、
前記電気品箱は、背面板に鉛直方向に形成されたスリット状の係合孔に、前記脚状係合片を挿入して前方方向への倒れを抑制されるとともに、背面板の下部に突設されたフランジ部上面に、前記引掛爪を上方から当接されて鉛直方向への移動を抑制され、この状態にて前記締着用ねじ貫通孔が背面板フランジ部に形成されたねじ孔に位置合わせされた仮固 定状態とされ、この仮固定状態にて前記締着用ねじ貫通孔を貫通する固定ねじを前記ねじ孔に締着されることにより、前記背面板に固定される
ことを特徴とする空気調和機の電気品箱取付構造。
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JP33665195A JP3795116B2 (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 空気調和機の電気品箱取付構造 |
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JP33665195A JP3795116B2 (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 空気調和機の電気品箱取付構造 |
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-
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