JPS6017606Y2 - 換気扇 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は外枠のフランジに嵌合される化粧枠の脱落防止
構造を改良した換気扇に関する。

従来換気扇においては、外枠における室内側の開口部の
周縁部に形成された外枠のフランジに化粧枠を着脱可能
に装着していた。

しかしながら上記従来の構成によれば、化粧枠の外枠に
対する嵌合が不完全な場合例えば化粧枠の周縁部の上辺
部若しくは下辺部のみが外枠のフランジの上辺部若しく
は下辺部に嵌合している場合には換気扇が運転されるこ
とにより生ずる振動等によって、該化粧枠が外枠から外
れて落下し破損する虞れがあった。

本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は
、室内側の開口部の周縁部にフランジを有する外枠と、
この外枠のフランジに嵌合された化粧枠と、この化粧枠
の上辺部及び前記外枠のフランジの上辺部の内の一方に
設けられた係合孔及び他方に設けられて該係合孔に挿入
係合される係合突片と、前記外枠の下部に設けられた係
止孔と、前記化粧枠の下部に該係止孔に挿通されるよう
に突設され先端部に前記化粧枠の上辺部が外枠のフラン
ジの上辺部から外れた時に前記係止孔の縁部に係止され
る係止爪を有する係止突子とを備える構成とすることに
よって、化粧枠を外枠のフランジに装着する際に上側の
係合突片と係止孔との嵌合状態若しくは下側の係止突子
と係止孔との挿通状態が不完全な場合でも該化粧枠が外
枠から完全に外れて落下するというようなことがない換
気扇を提供するにある。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

１は室壁等に室内Ａ及び室外Ｂを連通して設けられた取
付用開口部２内に嵌込み固定した鋼板製の外枠で、その
内部に外枠１の一部をなす取付枠３を介してモータ４を
配設固定すると共に、該モータ４に送風ファン５を直結
し、以って換気扇本体６を構成している。

７は外枠１の室外Ｂ側の開口部に開閉回動可能に枢設さ
れた三枚のシャッターで、これらシャッター７はモータ
４の通断電制御用スイッチ（図示せず）のオンオフ操作
に応じて下方及び上方に変化するロッド８に回動可能に
連結されており、該スイッチのオン操作によりロッド８
が下方に移動するとこれに連動して開放し、オフ操作に
よりロッド８が上方に移動するとこれに連動して閉塞す
るようになっている。

９は外枠１の室内Ａ側の開口部の周縁部に外方に略直角
に折曲して形成した四個のフランジで、これらのフラン
ジ９の内、上、千両辺部９ａ、９ｂの先端部には突条部
１０ａを有する嵌合片１０が室内に向けて略直角に折曲
形成されている。

又、このフランジ９の上辺部９ａの中央部には前記嵌合
片１０を切欠いて上方に指向させた係合突片１１が突出
形成されている。

１２はプラスチックによってベルマウス１３と共に一体
成形した化粧枠で、その周辺部の上、千両辺部１２ａ、
１２ｂには外枠１の嵌合片１０に対応する嵌合突部１４
が一体に突設されている。

更に、この化粧枠１２の上辺部１２ａの中央部には前記
フランジ９の上辺部９ａの係合突片１１に係合される係
合孔１５が穿設されている。

又、前記ベルマウス１３は室内Ａ側から室外Ｂ側に向っ
て漸次径小となるようなテーパが付された略筒状に形成
されており、その室外Ｂ側の開口端の最下部には偏平な
突片状をなす係止突子１６が室外Ｂ側に向けて略水平に
一体に突設されているとともに、該係止突子１６の先端
部には係止爪１６ａが上向きに一体に突設されている。

一方、外枠１の下部例えば取付枠３の下辺部３ａには垂
直上向きの突片３ｂが折曲形成されているとともに、突
片３ｂには下辺部３ａにまで延びる係止孔１７が形成さ
れている。

１８は支点用突部たるリブで、これはベルマウス１３の
最下部の室外Ｂ側の端部から係止突子１６の突出基部に
かけて下向きに一体に突出形成されている。

そして、このように構成された化粧枠１２を外枠１に取
付ける場合には、まず化粧枠１２の係合孔１５を係合突
片１１に上方から挿入嵌合させ、しかる後該化粧枠１２
を室外Ｂ側に回動させると、係止突子１６が自然に係止
孔１７内に挿通されるとともに、嵌合突部１４は嵌合片
１０の突条部１０ａに自然に弾性嵌合するようになり、
この嵌合片１０に対する嵌合突部１４の嵌合により化粧
枠１２が外枠１に着脱可能に装着される。

この外枠１に対する化粧枠１２の装着状態にあっては、
係止突子１６は係止孔１７を挿通して先端の係止爪１４
ａを突片３ｂの後方に位置させており、又係止突子１６
の係止爪１６ａは係止孔１７の上縁１７ａより若干下位
にあって、化粧枠１２の着脱操作時に係止孔１７を通過
する際、係止孔１７の上縁１７ａに引掛ることがないよ
うになされており、リブ１８の下端は外枠１の下面壁１
ａに僅かな隙間をもって対向するようになっている。

而して、本実施例によれば、化粧枠１２を外枠１に装着
した状態においては、係合突片１１に係合孔１５が係合
し、係止突子１６が係止孔１７に挿通され、且つ嵌合突
部１４が突条部１０ａに弾性嵌合されていることによっ
て、衝撃、振動等が加わっても化粧枠１２が外枠１から
容易に外れることなく、又モータ４及びファン５の回転
による換気運転時の振動等によっても嵌合突部１４と突
条部１０ａとの弾性嵌合により化粧枠１２と外枠′１と
の間で所謂びびり音を発生することはないものであるが
、以下化粧枠１２の外枠１に対して装着する時に不手際
があった場合について述べる。

例えば、化粧枠１２の外枠１に対する装着に際して下辺
部１２ｂの嵌合突部１４がフランジ９の下辺部９ｂに対
する弾性嵌合がが不完全で係止突子１６の係止孔１７に
対する挿通が不完全である場合には、換気運転時の振動
等によって嵌合突部１４と突条部１０ａとの嵌合が外れ
て係止突子１６が係止孔１７から脱出することになるが
、この時゛には上側の係合突片１１と係合孔１５とは係
合状態にあるので化粧枠１２が外枠１から完全に外れて
落下するというようなことはない。

又、例えば化粧枠１２の外枠１に対する装着に際して上
辺部１２ａにおける係合孔１５がフランジ９における上
辺部９ａの係合突片１１に対する保合が不完全若しくは
係合がなされずに該上辺部１２ａの嵌合突部１４と上辺
部９ａの突条部１０ａとの嵌合が不完全である場合には
、前記振動等によって嵌合突部１４と突条部１０ａとの
嵌合が外れて化粧枠１２は前方側たる室内Ａ側に傾動す
るようになるが、この時にはリブ１８の下端が外枠１の
下面壁１ａの前縁部に当接してこの部分を支点として係
止突子１６はその先端部の係止爪１６ａが上方に移動す
るように回動することになり、該係止爪１６ａが係止孔
１７の上縁１７ａの近傍の縁部に係止することになり、
従って化粧枠１２が外枠１から完全に外れて落下すると
いうことはない。

このように本実施例によれば、化粧枠１２の上辺部１２
ａに穿設された係合孔１５を外枠１のフランノ９の上辺
部９ａに突設された係合突片１１に挿入係合させるとと
もに、化粧枠１２のベルマウス１３に突設された係止突
子１６を取付枠３に形成された係止孔１７に挿通させる
ようにしたので、化粧枠１２を外枠１に装着させる際に
、例えば下側における係止突子１６の係止孔１７に対す
る挿通状態が不完全であっても、上側の係合突片１１と
係合孔１５との係合作用により化粧枠１２が外枠１から
完全に外れて落下するというようなことはなく、又上側
の係合孔１５と係止突子１６との挿通状態が不完全であ
っても、下側のベルマウス１３及び係止突子１６にわた
るリブ１８が外枠１の下面壁１ａの前縁部に当接してそ
のリブ１８を支点にして係止突子１６が回動し、その先
端部に突設されている係止爪１６ａが係止孔１７の上縁
１７ａの近傍の縁部に当接することによって、化粧枠１
２が外枠１から完全に外れて落下することを防止し得る
。

尚、上記実施例ではフランジ９の上辺部９ａに係合突片
１１を設は化粧枠１２の上辺部１２ａに係合孔１５を設
けたが、これを逆にして即ち化粧枠１２の上辺部１２ａ
に下方に向けて係合突片を設け、フランジ９の上辺部９
ａに係合孔を設けてもよい。

その他、本考案は上記し且つ図面に示す実施例のみに限
定されるものではなく、例えば係止突子１６が外枠１の
下面壁１ａに近接する構成とすれはリブ１８を省略する
こともできる等、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して
実施できる。

本考案は以上説明したように、室内側の開口部の周縁部
にフランジを有する外枠と、この外枠のフランジに嵌合
された化粧枠と、この化粧枠の上辺部及び前記外枠のフ
ランジの上辺部の内の一方に設けられた係合孔及び他方
に設けられて該係合孔に挿入係合される係合突片と、前
記外枠の下部に設けられた係止孔と、前記化粧枠の下部
に該係止孔に挿通されるように突設され先端部に前記化
粧枠の上辺部が外枠のフランジの上辺部から外れた時に
前記係止孔の縁部に係止される係止爪を有する係止突子
とを備える構成としたので、化粧枠を外枠のフランジに
装着する際に上側の係合突片と係止孔との嵌合状態若し
くは下側の係止突子と係止孔との挿通状態が不完全な場
合でも該化粧枠が外枠から完全に外れて落下するいうよ
うなことがない換気扇を提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は縦断側面図、
第２図は要部の拡大縦断面図、第３図は送風ファンを除
いた分解斜視図である。 図面中、１は外枠、３は取付枠、（外枠の一部）、６は
換気扇本体、９はフランジ、９ａは上辺部、１０は嵌合
片、１１は係合突片、１２は化粧枠、１２ａは上辺部、
１３はベルマウス、１４は嵌合突部、１５は係合孔、１
６は係止突子、１６ａは係止爪、１７は係止孔、１８は
リブ（支点用突部）である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 室内側の開口部の周縁部にフランジを有する外枠と、こ
   の外枠のフランジに嵌合された化粧枠と、この化粧枠の
   上辺部及び前記外枠におけるフランジの上辺部の内の一
   方に設けられた係合孔及び他方に設けられて該保合孔に
   挿入係合される係合突片と、前記外枠の下部に設けられ
   た係止孔と、前記化粧枠の下部に該係止孔に挿通される
   ように突設され先端部に前記化粧枠の上辺部が外枠のフ
   ランジの上辺部から外れた時に前記係止孔の縁部に係止
   される係止爪を有する係止突子とを具備してなる換気扇
   。