JP2792372B2 - 差動歯車装置用ディファレンシャルケースの組立方法および装置 - Google Patents
差動歯車装置用ディファレンシャルケースの組立方法および装置Info
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/02—Gearboxes; Mounting gearing therein
- F16H2057/02039—Gearboxes for particular applications
- F16H2057/02043—Gearboxes for particular applications for vehicle transmissions
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、差動歯車装置の主要部
を構成するディファレンシャルケースの組立方法および
装置に関するものである。
を構成するディファレンシャルケースの組立方法および
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば車両の終減速機に用いられる差
動歯車装置には、差動歯車箱として知られるディファレ
ンシャルケースが用いられている。このディファレンシ
ャルケースには、相対向する一対のディファレンシャル
サイドギヤ(差動大歯車)がそれぞれ一軸心まわりに回
転可能に収容されるとともに、それらの間に位置してそ
れらと噛み合う一対のディファレンシャルピニオン(差
動小歯車)がその一軸心と直交するディファレンシャル
ピニオンシャフト(差動小歯車軸)により回転可能に支
持された状態で収容される。車両では、上記ディファレ
ンシャルケースは、リングギヤ(減速大歯車)とともに
上記一軸心まわりに一体的に回転させられることによ
り、上記一対のディファレンシャルサイドギヤにそれぞ
れ連結された左右の駆動輪に動力が分配されるようにな
っている。
動歯車装置には、差動歯車箱として知られるディファレ
ンシャルケースが用いられている。このディファレンシ
ャルケースには、相対向する一対のディファレンシャル
サイドギヤ(差動大歯車)がそれぞれ一軸心まわりに回
転可能に収容されるとともに、それらの間に位置してそ
れらと噛み合う一対のディファレンシャルピニオン(差
動小歯車)がその一軸心と直交するディファレンシャル
ピニオンシャフト(差動小歯車軸)により回転可能に支
持された状態で収容される。車両では、上記ディファレ
ンシャルケースは、リングギヤ(減速大歯車)とともに
上記一軸心まわりに一体的に回転させられることによ
り、上記一対のディファレンシャルサイドギヤにそれぞ
れ連結された左右の駆動輪に動力が分配されるようにな
っている。
【0003】上記のような差動歯車装置の組立作業能率
を高めるために、たとえば特開昭63−200935号
公報に記載されているように、自動的に差動歯車装置を
組み立てる装置が提案されているが、差動歯車装置の主
要部を構成するディファレンシャルケースに関しては、
部品相互間の隙間が狭くしかもディファレンシャルケー
スの開口穴を通して部品を挿入する必要があるため、未
だその自動組立が実現されておらず、その自動化が望ま
れている。すなわち、そのディファレンシャルケースの
組立に際しては、先ず、ディファレンシャルケースを立
てた状態で固定し、そのディファレンシャルケース内の
上下に位置する所定の場所に一対のディファレンシャル
サイドギヤを所定の治具によってそれぞれ固定した後、
一対のディファレンシャルピニオンをディファレンシャ
ルサイドギヤに噛み合わせ、その状態で一対のディファ
レンシャルサイドギヤおよび一対のディファレンシャル
ピニオンを、そのディファレンシャルピニオンの背面に
球面座金を密着させた状態でディファレンシャルケース
に対して相対回転させることにより、そのディファレン
シャルピニオンにディファレンシャルピニオンシャフト
を挿通させる位置に位置させる。そして、ディファレン
シャルピニオンシャフトをディファレンシャルケースの
外側からディファレンシャルピニオンに挿通した後、ロ
ックピンをそのディファレンシャルピニオンシャフトお
よびディファレンシャルケースに打ち込んでディファレ
ンシャルピニオンシャフトを固定する。
を高めるために、たとえば特開昭63−200935号
公報に記載されているように、自動的に差動歯車装置を
組み立てる装置が提案されているが、差動歯車装置の主
要部を構成するディファレンシャルケースに関しては、
部品相互間の隙間が狭くしかもディファレンシャルケー
スの開口穴を通して部品を挿入する必要があるため、未
だその自動組立が実現されておらず、その自動化が望ま
れている。すなわち、そのディファレンシャルケースの
組立に際しては、先ず、ディファレンシャルケースを立
てた状態で固定し、そのディファレンシャルケース内の
上下に位置する所定の場所に一対のディファレンシャル
サイドギヤを所定の治具によってそれぞれ固定した後、
一対のディファレンシャルピニオンをディファレンシャ
ルサイドギヤに噛み合わせ、その状態で一対のディファ
レンシャルサイドギヤおよび一対のディファレンシャル
ピニオンを、そのディファレンシャルピニオンの背面に
球面座金を密着させた状態でディファレンシャルケース
に対して相対回転させることにより、そのディファレン
シャルピニオンにディファレンシャルピニオンシャフト
を挿通させる位置に位置させる。そして、ディファレン
シャルピニオンシャフトをディファレンシャルケースの
外側からディファレンシャルピニオンに挿通した後、ロ
ックピンをそのディファレンシャルピニオンシャフトお
よびディファレンシャルケースに打ち込んでディファレ
ンシャルピニオンシャフトを固定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
組立作業は、一対のディファレンシャルピニオンをディ
ファレンシャルサイドギヤの回転軸心に対して対称の位
置に噛み合わせる点、および、ディファレンシャルピニ
オンの背面に油脂により貼り付けた球面座金がディファ
レンシャルケースの内壁面との摺動によってずれてしま
うことからディファレンシャルピニオンシャフトをうま
く挿通させる点に関して、かなりの時間および熟練を要
し、慣れた作業者であっても1個のディファレンシャル
ケースの組立に対して1分前後の工数が必要であった。
組立作業は、一対のディファレンシャルピニオンをディ
ファレンシャルサイドギヤの回転軸心に対して対称の位
置に噛み合わせる点、および、ディファレンシャルピニ
オンの背面に油脂により貼り付けた球面座金がディファ
レンシャルケースの内壁面との摺動によってずれてしま
うことからディファレンシャルピニオンシャフトをうま
く挿通させる点に関して、かなりの時間および熟練を要
し、慣れた作業者であっても1個のディファレンシャル
ケースの組立に対して1分前後の工数が必要であった。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、能率的にディフ
ァレンシャルケースを組み立てることができて作業工数
が低減される自動組立方法および装置を提供することに
ある。
ものであり、その目的とするところは、能率的にディフ
ァレンシャルケースを組み立てることができて作業工数
が低減される自動組立方法および装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための第1の手段】斯る目的を達成す
るための、第1の方法発明の要旨とするところは、相対
向する一対のディファレンシャルサイドギヤをそれぞれ
一軸心まわりに回転可能に収容するとともに、それらの
間に位置してそれらと噛み合う一対のディファレンシャ
ルピニオンをその一軸心と直交するディファレンシャル
ピニオンシャフトにより回転可能に支持した状態で収容
する一方、そのディファレンシャルピニオンシャフトに
直交する方向に貫通する一対の開口穴を備え、リングギ
ヤとともにその一軸心まわりに一体的に回転させられる
形式の差動歯車装置用ディファレンシャルケースの組立
方法であって、(1) 前記一対のディファレンシャルピニ
オンを、前記一軸心に対して対称な位置に回転可能に支
持する工程と、(2) 前記ディファレンシャルケース内に
配置された一対のディファレンシャルサイドギヤのうち
の一方を所定の方向に回転させるディファレンシャルサ
イドギヤ回転工程と、(3)前記一対のディファレンシャ
ルサイドギヤのうちの一方のディファレンシャルサイド
ギヤに対して前記一対のディファレンシャルピニオンを
所定の荷重で押圧することにより、それらを相互に噛み
合わせる噛合工程とを、含むことにある。
るための、第1の方法発明の要旨とするところは、相対
向する一対のディファレンシャルサイドギヤをそれぞれ
一軸心まわりに回転可能に収容するとともに、それらの
間に位置してそれらと噛み合う一対のディファレンシャ
ルピニオンをその一軸心と直交するディファレンシャル
ピニオンシャフトにより回転可能に支持した状態で収容
する一方、そのディファレンシャルピニオンシャフトに
直交する方向に貫通する一対の開口穴を備え、リングギ
ヤとともにその一軸心まわりに一体的に回転させられる
形式の差動歯車装置用ディファレンシャルケースの組立
方法であって、(1) 前記一対のディファレンシャルピニ
オンを、前記一軸心に対して対称な位置に回転可能に支
持する工程と、(2) 前記ディファレンシャルケース内に
配置された一対のディファレンシャルサイドギヤのうち
の一方を所定の方向に回転させるディファレンシャルサ
イドギヤ回転工程と、(3)前記一対のディファレンシャ
ルサイドギヤのうちの一方のディファレンシャルサイド
ギヤに対して前記一対のディファレンシャルピニオンを
所定の荷重で押圧することにより、それらを相互に噛み
合わせる噛合工程とを、含むことにある。
【0007】また、上記第1の方法発明を好適に実施す
るための第1の装置発明の要旨とするところは、相対向
する一対のディファレンシャルサイドギヤをそれぞれ一
軸心まわりに回転可能に収容するとともに、それらの間
に位置してそれらと噛み合う一対のディファレンシャル
ピニオンをその一軸心と直交するディファレンシャルピ
ニオンシャフトにより回転可能に支持した状態で収容す
る一方、そのディファレンシャルピニオンシャフトに直
交する方向に貫通する一対の開口穴を備え、リングギヤ
とともにその一軸心まわりに一体的に回転させられる形
式の差動歯車装置用ディファレンシャルケースの組立装
置であって、(1) 前記一対のディファレンシャルピニオ
ンを、前記一軸心に対して対称な位置に回転可能に支持
するディファレンシャルピニオン支持装置と、(2) 前記
ディファレンシャルケース内に配置された一対のディフ
ァレンシャルサイドギヤのうちの一方を所定の方向に回
転させるディファレンシャルサイドギヤ回転装置と、
(3) 前記一対のディファレンシャルサイドギヤのうちの
一方のディファレンシャルサイドギヤに対して前記一対
のディファレンシャルピニオンを所定の荷重で押圧する
ことにより、それらを相互に噛み合わせるディファレン
シャルピニオン押圧装置とを、含むことにある。
るための第1の装置発明の要旨とするところは、相対向
する一対のディファレンシャルサイドギヤをそれぞれ一
軸心まわりに回転可能に収容するとともに、それらの間
に位置してそれらと噛み合う一対のディファレンシャル
ピニオンをその一軸心と直交するディファレンシャルピ
ニオンシャフトにより回転可能に支持した状態で収容す
る一方、そのディファレンシャルピニオンシャフトに直
交する方向に貫通する一対の開口穴を備え、リングギヤ
とともにその一軸心まわりに一体的に回転させられる形
式の差動歯車装置用ディファレンシャルケースの組立装
置であって、(1) 前記一対のディファレンシャルピニオ
ンを、前記一軸心に対して対称な位置に回転可能に支持
するディファレンシャルピニオン支持装置と、(2) 前記
ディファレンシャルケース内に配置された一対のディフ
ァレンシャルサイドギヤのうちの一方を所定の方向に回
転させるディファレンシャルサイドギヤ回転装置と、
(3) 前記一対のディファレンシャルサイドギヤのうちの
一方のディファレンシャルサイドギヤに対して前記一対
のディファレンシャルピニオンを所定の荷重で押圧する
ことにより、それらを相互に噛み合わせるディファレン
シャルピニオン押圧装置とを、含むことにある。
【0008】
【作用】本発明によれば、ディファレンシャルサイドギ
ヤの軸心に対して対称な位置に回転可能に支持された一
対のディファレンシャルピニオンが、一方のディファレ
ンシャルサイドギヤに対して所定の荷重で押圧されると
ともにその一方のディファレンシャルサイドギヤが所定
の方向へ回転させられる。
ヤの軸心に対して対称な位置に回転可能に支持された一
対のディファレンシャルピニオンが、一方のディファレ
ンシャルサイドギヤに対して所定の荷重で押圧されると
ともにその一方のディファレンシャルサイドギヤが所定
の方向へ回転させられる。
【0009】
【第1発明の効果】この結果、その一方のディファレン
シャルサイドギヤに対して一対のディファレンシャルピ
ニオンが自動的に噛み合わせられる。同時に、それら一
対のディファレンシャルピニオンは、ディファレンシャ
ルサイドギヤの軸心に対して対称な位置に支持されてい
るので、噛み合いが行われた後でもその対称な位置に保
持されている。
シャルサイドギヤに対して一対のディファレンシャルピ
ニオンが自動的に噛み合わせられる。同時に、それら一
対のディファレンシャルピニオンは、ディファレンシャ
ルサイドギヤの軸心に対して対称な位置に支持されてい
るので、噛み合いが行われた後でもその対称な位置に保
持されている。
【0010】
【課題を解決するための第2の手段】前記目的を達成す
るための、第2の方法発明の要旨とするところは、相対
向す一対のディファレンシャルサイドギヤをそれぞれ一
軸心まわりに回転可能に収容するとともに、それらの間
に位置してそれらと噛み合う一対のディファレンシャル
ピニオンをその一軸心と直交するディファレンシャルピ
ニオンシャフトにより回転可能に支持した状態で収容す
る一方、そのディファレンシャルピニオンシャフトに直
交する方向に貫通する一対の開口穴を備え、リングギヤ
とともにその一軸心まわりに一体的に回転させられる形
式の差動歯車装置用ディファレンシャルケースの組立方
法であって、(1) 前記ディファレンシャルケース内に配
置された一対のディファレンシャルサイドギヤに、前記
一対のディファレンシャルピニオンを噛み合わせる噛合
工程と、(2) 前記ディファレンシャルケース内の一対の
ディファレンシャルサイドギヤとそれらに噛み合わされ
た前記一対のディファレンシャルピニオンとを、そのデ
ィファレンシャルピニオンに前記ディファレンシャルピ
ニオンシャフトを挿通する位置まで、前記ディファレン
シャルケースに対して相対回転させる回転工程と、(3)
その回転工程における相対回転に際して、前記一対のデ
ィファレンシャルサイドギヤを相互に接近する方向に付
勢する付勢工程とを、含むことにある。
るための、第2の方法発明の要旨とするところは、相対
向す一対のディファレンシャルサイドギヤをそれぞれ一
軸心まわりに回転可能に収容するとともに、それらの間
に位置してそれらと噛み合う一対のディファレンシャル
ピニオンをその一軸心と直交するディファレンシャルピ
ニオンシャフトにより回転可能に支持した状態で収容す
る一方、そのディファレンシャルピニオンシャフトに直
交する方向に貫通する一対の開口穴を備え、リングギヤ
とともにその一軸心まわりに一体的に回転させられる形
式の差動歯車装置用ディファレンシャルケースの組立方
法であって、(1) 前記ディファレンシャルケース内に配
置された一対のディファレンシャルサイドギヤに、前記
一対のディファレンシャルピニオンを噛み合わせる噛合
工程と、(2) 前記ディファレンシャルケース内の一対の
ディファレンシャルサイドギヤとそれらに噛み合わされ
た前記一対のディファレンシャルピニオンとを、そのデ
ィファレンシャルピニオンに前記ディファレンシャルピ
ニオンシャフトを挿通する位置まで、前記ディファレン
シャルケースに対して相対回転させる回転工程と、(3)
その回転工程における相対回転に際して、前記一対のデ
ィファレンシャルサイドギヤを相互に接近する方向に付
勢する付勢工程とを、含むことにある。
【0011】また、上記第2の方法発明を好適に実施す
るための第2の装置発明の要旨とするところは、相対向
する一対のディファレンシャルサイドギヤをそれぞれ一
軸心まわりに回転可能に収容するとともに、それらの間
に位置してそれらと噛み合う一対のディファレンシャル
ピニオンをその一軸心と直交するディファレンシャルピ
ニオンシャフトにより回転可能に支持した状態で収容す
る一方、そのディファレンシャルピニオンシャフトに直
交する方向に貫通する一対の開口穴を備え、リングギヤ
とともにその一軸心まわりに一体的に回転させられる形
式の差動歯車装置用ディファレンシャルケースの組立装
置であって、(1) 前記ディファレンシャルケース内に配
置された一対のディファレンシャルサイドギヤに、前記
一対のディファレンシャルピニオンを噛み合わせる噛合
装置と、(2) 前記ディファレンシャルケース内の一対の
ディファレンシャルサイドギヤとそれらに噛み合わされ
た前記一対のディファレンシャルピニオンとを、そのデ
ィファレンシャルピニオンに前記ディファレンシャルピ
ニオンシャフトを挿通する位置まで、前記ディファレン
シャルケースに対して相対回転させる回転装置と、(3)
その回転装置による相対回転に際して、前記一対のディ
ファレンシャルサイドギヤを相互に接近する方向に付勢
する付勢装置とを、含むことにある。
るための第2の装置発明の要旨とするところは、相対向
する一対のディファレンシャルサイドギヤをそれぞれ一
軸心まわりに回転可能に収容するとともに、それらの間
に位置してそれらと噛み合う一対のディファレンシャル
ピニオンをその一軸心と直交するディファレンシャルピ
ニオンシャフトにより回転可能に支持した状態で収容す
る一方、そのディファレンシャルピニオンシャフトに直
交する方向に貫通する一対の開口穴を備え、リングギヤ
とともにその一軸心まわりに一体的に回転させられる形
式の差動歯車装置用ディファレンシャルケースの組立装
置であって、(1) 前記ディファレンシャルケース内に配
置された一対のディファレンシャルサイドギヤに、前記
一対のディファレンシャルピニオンを噛み合わせる噛合
装置と、(2) 前記ディファレンシャルケース内の一対の
ディファレンシャルサイドギヤとそれらに噛み合わされ
た前記一対のディファレンシャルピニオンとを、そのデ
ィファレンシャルピニオンに前記ディファレンシャルピ
ニオンシャフトを挿通する位置まで、前記ディファレン
シャルケースに対して相対回転させる回転装置と、(3)
その回転装置による相対回転に際して、前記一対のディ
ファレンシャルサイドギヤを相互に接近する方向に付勢
する付勢装置とを、含むことにある。
【0012】
【作用】上記第2発明によれば、ディファレンシャルケ
ース内に配置された一対のディファレンシャルサイドギ
ヤとそれに噛み合わせられた一対のディファレンシャル
ピニオンとが、そのディファレンシャルピニオンに前記
ディファレンシャルピニオンシャフトを挿通する位置ま
で、前記ディファレンシャルケースに対して相対回転さ
せられるに際して、一対のディファレンシャルサイドギ
ヤが相互に接近する方向に付勢される。
ース内に配置された一対のディファレンシャルサイドギ
ヤとそれに噛み合わせられた一対のディファレンシャル
ピニオンとが、そのディファレンシャルピニオンに前記
ディファレンシャルピニオンシャフトを挿通する位置ま
で、前記ディファレンシャルケースに対して相対回転さ
せられるに際して、一対のディファレンシャルサイドギ
ヤが相互に接近する方向に付勢される。
【0013】
【第2発明の効果】したがって、上記相対回転に際して
一対のディファレンシャルピニオンがディファレンシャ
ルケースの内壁面に押しつけられることから、その一対
のディファレンシャルピニオンの背面に油脂により貼り
付けられた球面座金のずれが防止されるので、ディファ
レンシャルピニオンシャフトの挿入が能率的且つ容易と
なる。特に、ディファレンシャルピニオンシャフトの自
動挿入が容易となって、ディファレンシャルピニオンシ
ャフトの自動組立が可能となる。
一対のディファレンシャルピニオンがディファレンシャ
ルケースの内壁面に押しつけられることから、その一対
のディファレンシャルピニオンの背面に油脂により貼り
付けられた球面座金のずれが防止されるので、ディファ
レンシャルピニオンシャフトの挿入が能率的且つ容易と
なる。特に、ディファレンシャルピニオンシャフトの自
動挿入が容易となって、ディファレンシャルピニオンシ
ャフトの自動組立が可能となる。
【0014】
【課題を解決するための第3の手段】前記目的を達成す
るための、第3の方法発明の要旨とするところは、相対
向する一対のディファレンシャルサイドギヤをそれぞれ
一軸心まわりに回転可能に収容するとともに、それらの
間に位置してそれらと噛み合う一対のディファレンシャ
ルピニオンをその一軸心と直交するディファレンシャル
ピニオンシャフトにより回転可能に支持した状態で収容
する一方、そのディファレンシャルピニオンシャフトに
直交する方向に貫通する一対の開口穴を備え、リングギ
ヤとともにその一軸心まわりに一体的に回転させられる
形式の差動歯車装置用ディファレンシャルケースの組立
方法であって、(1) 前記一対のディファレンシャルピニ
オンを、所定の支持具により前記一軸心に対して対称な
位置に回転可能に支持するディファレンシャルピニオン
支持工程と、(2) 前記ディファレンシャルケース内に配
置された一対のディファレンシャルサイドギヤに対し
て、回転可能に支持された一対のディファレンシャルピ
ニオンを前記開口穴を通して噛み合わせる噛合工程と、
(3) 前記ディファレンシャルケース内の一対のディファ
レンシャルサイドギヤとそれらに噛み合わされた前記一
対のディファレンシャルピニオンとを、そのディファレ
ンシャルピニオンに前記ディファレンシャルピニオンシ
ャフトを挿通する位置まで、前記ディファレンシャルケ
ースに対して相対回転させる回転工程と、(4) その回転
工程における相対回転に伴って、前記ディファレンシャ
ルケースと干渉しないように、前記支持具のうちの一部
を退避させた後、その支持具の他部を退避させる退避工
程とを、含むことにある。
るための、第3の方法発明の要旨とするところは、相対
向する一対のディファレンシャルサイドギヤをそれぞれ
一軸心まわりに回転可能に収容するとともに、それらの
間に位置してそれらと噛み合う一対のディファレンシャ
ルピニオンをその一軸心と直交するディファレンシャル
ピニオンシャフトにより回転可能に支持した状態で収容
する一方、そのディファレンシャルピニオンシャフトに
直交する方向に貫通する一対の開口穴を備え、リングギ
ヤとともにその一軸心まわりに一体的に回転させられる
形式の差動歯車装置用ディファレンシャルケースの組立
方法であって、(1) 前記一対のディファレンシャルピニ
オンを、所定の支持具により前記一軸心に対して対称な
位置に回転可能に支持するディファレンシャルピニオン
支持工程と、(2) 前記ディファレンシャルケース内に配
置された一対のディファレンシャルサイドギヤに対し
て、回転可能に支持された一対のディファレンシャルピ
ニオンを前記開口穴を通して噛み合わせる噛合工程と、
(3) 前記ディファレンシャルケース内の一対のディファ
レンシャルサイドギヤとそれらに噛み合わされた前記一
対のディファレンシャルピニオンとを、そのディファレ
ンシャルピニオンに前記ディファレンシャルピニオンシ
ャフトを挿通する位置まで、前記ディファレンシャルケ
ースに対して相対回転させる回転工程と、(4) その回転
工程における相対回転に伴って、前記ディファレンシャ
ルケースと干渉しないように、前記支持具のうちの一部
を退避させた後、その支持具の他部を退避させる退避工
程とを、含むことにある。
【0015】上記第3の方法発明を好適に実施するため
の第3の装置発明の要旨とするところは、相対向する一
対のディファレンシャルサイドギヤをそれぞれ一軸心ま
わりに回転可能に収容するとともに、それらの間に位置
してそれらと噛み合う一対のディファレンシャルピニオ
ンをその一軸心と直交するディファレンシャルピニオン
シャフトにより回転可能に支持した状態で収容する一
方、そのディファレンシャルピニオンシャフトに直交す
る方向に貫通する一対の開口穴を備え、リングギヤとと
もにその一軸心まわりに一体的に回転させられる形式の
差動歯車装置用ディファレンシャルケースの組立装置で
あって、(1) 前記一対のディファレンシャルピニオン
を、所定の支持具により前記一軸心に対して対称な位置
に回転可能に支持するディファレンシャルピニオン支持
装置と、(2) 前記ディファレンシャルケース内に配置さ
れた一対のディファレンシャルサイドギヤに対して、回
転可能に支持された一対のディファレンシャルピニオン
を前記開口穴を通して噛み合わせる噛合装置と、(3) 前
記ディファレンシャルケース内の一対のディファレンシ
ャルサイドギヤとそれらに噛み合わされた前記一対のデ
ィファレンシャルピニオンとを、そのディファレンシャ
ルピニオンに前記ディファレンシャルピニオンシャフト
を挿通する位置まで、前記ディファレンシャルケースに
対して相対回転させる回転装置と、(4) その回転装置に
よる相対回転に伴って、前記ディファレンシャルケース
と干渉しないように、前記支持具のうちの一部を退避さ
せた後、その支持具の他部を退避させる退避装置とを、
含むことにある。
の第3の装置発明の要旨とするところは、相対向する一
対のディファレンシャルサイドギヤをそれぞれ一軸心ま
わりに回転可能に収容するとともに、それらの間に位置
してそれらと噛み合う一対のディファレンシャルピニオ
ンをその一軸心と直交するディファレンシャルピニオン
シャフトにより回転可能に支持した状態で収容する一
方、そのディファレンシャルピニオンシャフトに直交す
る方向に貫通する一対の開口穴を備え、リングギヤとと
もにその一軸心まわりに一体的に回転させられる形式の
差動歯車装置用ディファレンシャルケースの組立装置で
あって、(1) 前記一対のディファレンシャルピニオン
を、所定の支持具により前記一軸心に対して対称な位置
に回転可能に支持するディファレンシャルピニオン支持
装置と、(2) 前記ディファレンシャルケース内に配置さ
れた一対のディファレンシャルサイドギヤに対して、回
転可能に支持された一対のディファレンシャルピニオン
を前記開口穴を通して噛み合わせる噛合装置と、(3) 前
記ディファレンシャルケース内の一対のディファレンシ
ャルサイドギヤとそれらに噛み合わされた前記一対のデ
ィファレンシャルピニオンとを、そのディファレンシャ
ルピニオンに前記ディファレンシャルピニオンシャフト
を挿通する位置まで、前記ディファレンシャルケースに
対して相対回転させる回転装置と、(4) その回転装置に
よる相対回転に伴って、前記ディファレンシャルケース
と干渉しないように、前記支持具のうちの一部を退避さ
せた後、その支持具の他部を退避させる退避装置とを、
含むことにある。
【0016】
【作用】上記第3発明によれば、ディファレンシャルケ
ース内に配置された一対のディファレンシャルサイドギ
ヤとそれに噛み合わせられた一対のディファレンシャル
ピニオンとが、そのディファレンシャルピニオンに前記
ディファレンシャルピニオンシャフトを挿通する位置ま
で、前記ディファレンシャルケースに対して相対回転さ
せられるに際して、前記ディファレンシャルケースと干
渉しないように、上記一対のディファレンシャルピニオ
ンを回転可能に支持する支持具の一部が退避させられた
後、その支持具の他部も退避させられる。
ース内に配置された一対のディファレンシャルサイドギ
ヤとそれに噛み合わせられた一対のディファレンシャル
ピニオンとが、そのディファレンシャルピニオンに前記
ディファレンシャルピニオンシャフトを挿通する位置ま
で、前記ディファレンシャルケースに対して相対回転さ
せられるに際して、前記ディファレンシャルケースと干
渉しないように、上記一対のディファレンシャルピニオ
ンを回転可能に支持する支持具の一部が退避させられた
後、その支持具の他部も退避させられる。
【0017】
【第3発明の効果】この結果、支持具によって回転可能
に支持された一対のディファレンシャルピニオンは、一
対のディファレンシャルサイドギヤとディファレンシャ
ルケースとの間の隙間内に、前記相対回転に伴って、デ
ィファレンシャルケースと干渉することなく、ディファ
レンシャルピニオンシャフトが差し込まれる位置まで差
し入れられることから、自動組立が可能となる。
に支持された一対のディファレンシャルピニオンは、一
対のディファレンシャルサイドギヤとディファレンシャ
ルケースとの間の隙間内に、前記相対回転に伴って、デ
ィファレンシャルケースと干渉することなく、ディファ
レンシャルピニオンシャフトが差し込まれる位置まで差
し入れられることから、自動組立が可能となる。
【0018】
【課題を解決するための第4の手段】前記目的を達成す
るための、第4の方法発明の要旨とするところは、相対
向する一対のディファレンシャルサイドギヤをそれぞれ
一軸心まわりに回転可能に収容するとともに、それらの
間に位置してそれらと噛み合う一対のディファレンシャ
ルピニオンをその一軸心と直交するディファレンシャル
ピニオンシャフトにより回転可能に支持した状態で収容
する一方、そのディファレンシャルピニオンシャフトに
直交する方向に貫通する一対の開口穴を備え、リングギ
ヤとともにその一軸心まわりに一体的に回転させられる
形式の差動歯車装置用ディファレンシャルケースの組立
方法であって、(1) 前記一対のディファレンシャルピニ
オンを、所定の支持具により前記一軸心に対して対称な
位置に回転可能に支持するディファレンシャルピニオン
支持工程と、(2) 前記ディファレンシャルケース内に配
置された一対のディファレンシャルサイドギヤのうちの
一方を所定の方向に回転させるディファレンシャルサイ
ドギヤ回転工程と、(3) 前記一対のディファレンシャル
サイドギヤのうちの一方のディファレンシャルサイドギ
ヤに対して、前記開口穴を通して前記一対のディファレ
ンシャルピニオンを所定の荷重で押圧することによりそ
れらを相互に噛み合わせた後、その一対のディファレン
シャルサイドギヤのうちの他方のディファレンシャルサ
イドギヤに対してもその一対のディファレンシャルピニ
オンを噛み合わせる噛合工程と、(4) 前記ディファレン
シャルケース内の一対のディファレンシャルサイドギヤ
とそれらに噛み合わされた前記一対のディファレンシャ
ルピニオンとを、そのディファレンシャルピニオンに前
記ディファレンシャルピニオンシャフトを挿通する位置
まで、前記ディファレンシャルケースに対して相対回転
させる回転工程と、(5) その回転工程における相対回転
に伴って、前記ディファレンシャルケースと干渉しない
ように、前記支持具のうちの一部を退避させた後、その
支持具の他部を退避させる退避工程と、(6) その回転工
程における相対回転に際して、前記一対のディファレン
シャルサイドギヤを相互に接近する方向に付勢する付勢
工程とを、含むことにある。
るための、第4の方法発明の要旨とするところは、相対
向する一対のディファレンシャルサイドギヤをそれぞれ
一軸心まわりに回転可能に収容するとともに、それらの
間に位置してそれらと噛み合う一対のディファレンシャ
ルピニオンをその一軸心と直交するディファレンシャル
ピニオンシャフトにより回転可能に支持した状態で収容
する一方、そのディファレンシャルピニオンシャフトに
直交する方向に貫通する一対の開口穴を備え、リングギ
ヤとともにその一軸心まわりに一体的に回転させられる
形式の差動歯車装置用ディファレンシャルケースの組立
方法であって、(1) 前記一対のディファレンシャルピニ
オンを、所定の支持具により前記一軸心に対して対称な
位置に回転可能に支持するディファレンシャルピニオン
支持工程と、(2) 前記ディファレンシャルケース内に配
置された一対のディファレンシャルサイドギヤのうちの
一方を所定の方向に回転させるディファレンシャルサイ
ドギヤ回転工程と、(3) 前記一対のディファレンシャル
サイドギヤのうちの一方のディファレンシャルサイドギ
ヤに対して、前記開口穴を通して前記一対のディファレ
ンシャルピニオンを所定の荷重で押圧することによりそ
れらを相互に噛み合わせた後、その一対のディファレン
シャルサイドギヤのうちの他方のディファレンシャルサ
イドギヤに対してもその一対のディファレンシャルピニ
オンを噛み合わせる噛合工程と、(4) 前記ディファレン
シャルケース内の一対のディファレンシャルサイドギヤ
とそれらに噛み合わされた前記一対のディファレンシャ
ルピニオンとを、そのディファレンシャルピニオンに前
記ディファレンシャルピニオンシャフトを挿通する位置
まで、前記ディファレンシャルケースに対して相対回転
させる回転工程と、(5) その回転工程における相対回転
に伴って、前記ディファレンシャルケースと干渉しない
ように、前記支持具のうちの一部を退避させた後、その
支持具の他部を退避させる退避工程と、(6) その回転工
程における相対回転に際して、前記一対のディファレン
シャルサイドギヤを相互に接近する方向に付勢する付勢
工程とを、含むことにある。
【0019】
【作用】本発明によれば、ディファレンシャルサイドギ
ヤの軸心に対して対称な位置に回転可能に支持された一
対のディファレンシャルピニオンが、一方のディファレ
ンシャルサイドギヤに対して所定の荷重で押圧されると
ともにその一方のディファレンシャルサイドギヤが所定
の方向へ回転させられることにより、その一方のディフ
ァレンシャルサイドギヤに自動的に噛み合わせられると
ともに、他方のディファレンシャルサイドギヤに対して
にも自動的に噛み合わせられる。次いで、ディファレン
シャルケース内に配置された一対のディファレンシャル
サイドギヤとそれに噛み合わせられた一対のディファレ
ンシャルピニオンとが、そのディファレンシャルピニオ
ンに前記ディファレンシャルピニオンシャフトを挿通す
る位置まで、前記ディファレンシャルケースに対して相
対回転させられるに際して、一対のディファレンシャル
サイドギヤが相互に接近する方向に付勢される一方、前
記ディファレンシャルケースと干渉しないように、上記
一対のディファレンシャルピニオンを回転可能に支持す
る支持具の一部が退避させられた後、その支持具の他部
も退避させられる。
ヤの軸心に対して対称な位置に回転可能に支持された一
対のディファレンシャルピニオンが、一方のディファレ
ンシャルサイドギヤに対して所定の荷重で押圧されると
ともにその一方のディファレンシャルサイドギヤが所定
の方向へ回転させられることにより、その一方のディフ
ァレンシャルサイドギヤに自動的に噛み合わせられると
ともに、他方のディファレンシャルサイドギヤに対して
にも自動的に噛み合わせられる。次いで、ディファレン
シャルケース内に配置された一対のディファレンシャル
サイドギヤとそれに噛み合わせられた一対のディファレ
ンシャルピニオンとが、そのディファレンシャルピニオ
ンに前記ディファレンシャルピニオンシャフトを挿通す
る位置まで、前記ディファレンシャルケースに対して相
対回転させられるに際して、一対のディファレンシャル
サイドギヤが相互に接近する方向に付勢される一方、前
記ディファレンシャルケースと干渉しないように、上記
一対のディファレンシャルピニオンを回転可能に支持す
る支持具の一部が退避させられた後、その支持具の他部
も退避させられる。
【0020】
【第4発明の効果】この結果、その一方のディファレン
シャルサイドギヤに対して一対のディファレンシャルピ
ニオンが自動的に噛み合わせられると同時に、それら一
対のディファレンシャルピニオンは、ディファレンシャ
ルサイドギヤの軸心に対して対称な位置に支持されてい
るので、噛み合いが行われた後でもその対称な位置に保
持される。次いで、互いに噛み合わされた一対のディフ
ァレンシャルピニオンおよびディファレンシャルサイド
ギヤのディファレンシャルケースに対する相対回転に際
して、一対のディファレンシャルピニオンがディファレ
ンシャルケースの内壁面に押しつけられることから、そ
の一対のディファレンシャルピニオンの背面に油脂によ
り貼り付けられた球面座金のずれが防止されるので、デ
ィファレンシャルピニオンシャフトの挿入が能率的且つ
容易となる。特に、ディファレンシャルピニオンシャフ
トの自動挿入が容易となって、ディファレンシャルピニ
オンシャフトの自動組立が可能となる。また、上記相対
回転に際して、支持具によって回転可能に支持された一
対のディファレンシャルピニオンは、一対のディファレ
ンシャルサイドギヤとディファレンシャルケースとの間
の隙間内に、前記相対回転に伴って、ディファレンシャ
ルケースと干渉することなく、ディファレンシャルピニ
オンシャフトが差し込まれる位置まで差し入れられるこ
とから、自動組立が可能となる。
シャルサイドギヤに対して一対のディファレンシャルピ
ニオンが自動的に噛み合わせられると同時に、それら一
対のディファレンシャルピニオンは、ディファレンシャ
ルサイドギヤの軸心に対して対称な位置に支持されてい
るので、噛み合いが行われた後でもその対称な位置に保
持される。次いで、互いに噛み合わされた一対のディフ
ァレンシャルピニオンおよびディファレンシャルサイド
ギヤのディファレンシャルケースに対する相対回転に際
して、一対のディファレンシャルピニオンがディファレ
ンシャルケースの内壁面に押しつけられることから、そ
の一対のディファレンシャルピニオンの背面に油脂によ
り貼り付けられた球面座金のずれが防止されるので、デ
ィファレンシャルピニオンシャフトの挿入が能率的且つ
容易となる。特に、ディファレンシャルピニオンシャフ
トの自動挿入が容易となって、ディファレンシャルピニ
オンシャフトの自動組立が可能となる。また、上記相対
回転に際して、支持具によって回転可能に支持された一
対のディファレンシャルピニオンは、一対のディファレ
ンシャルサイドギヤとディファレンシャルケースとの間
の隙間内に、前記相対回転に伴って、ディファレンシャ
ルケースと干渉することなく、ディファレンシャルピニ
オンシャフトが差し込まれる位置まで差し入れられるこ
とから、自動組立が可能となる。
【0021】
【課題を解決するための第5の手段】
前記目的を達成す
るための、第5の方法発明の要旨とするところは、相対
向する一対のディファレンシャルサイドギヤをそれぞれ
一軸心まわりに回転可能に収容するとともに、それらの
間に位置してそれらと噛み合う一対のディファレンシャ
ルピニオンをその一軸心と直交するディファレンシャル
ピニオンシャフトにより回転可能に支持した状態で収容
する一方、そのディファレンシャルピニオンシャフトに
直交する方向に貫通する一対の開口穴を備え、リングギ
ヤとともにその一軸心まわりに一体的に回転させられる
形式の差動歯車装置用ディファレンシャ ルケースの組立
方法であって、(1) 前記ディファレンシャルケース内に
配置された一対のディファレンシャルサイドギヤに、前
記一対のディファレンシャルピニオンを噛み合わせる噛
合工程と、(2) 前記ディファレンシャルケース内の一対
のディファレンシャルサイドギヤに噛み合わされた前記
一対のディファレンシャルピニオンと前記ディファレン
シャルケースとを相対回転させて、その一対のディファ
レンシャルピニオンに前記ディファレンシャルピニオン
シャフトを挿通する位置になるまで、その一対のディフ
ァレンシャルピニオンと前記ディファレンシャルケース
との位置関係を変更する工程と、(3) 前記ディファレン
シャルケースに対して位置関係が変更された一対のディ
ファレンシャルピニオンに前記ディファレンシャルピニ
オンシャフトを挿通する工程とを、含むことにある。
るための、第5の方法発明の要旨とするところは、相対
向する一対のディファレンシャルサイドギヤをそれぞれ
一軸心まわりに回転可能に収容するとともに、それらの
間に位置してそれらと噛み合う一対のディファレンシャ
ルピニオンをその一軸心と直交するディファレンシャル
ピニオンシャフトにより回転可能に支持した状態で収容
する一方、そのディファレンシャルピニオンシャフトに
直交する方向に貫通する一対の開口穴を備え、リングギ
ヤとともにその一軸心まわりに一体的に回転させられる
形式の差動歯車装置用ディファレンシャ ルケースの組立
方法であって、(1) 前記ディファレンシャルケース内に
配置された一対のディファレンシャルサイドギヤに、前
記一対のディファレンシャルピニオンを噛み合わせる噛
合工程と、(2) 前記ディファレンシャルケース内の一対
のディファレンシャルサイドギヤに噛み合わされた前記
一対のディファレンシャルピニオンと前記ディファレン
シャルケースとを相対回転させて、その一対のディファ
レンシャルピニオンに前記ディファレンシャルピニオン
シャフトを挿通する位置になるまで、その一対のディフ
ァレンシャルピニオンと前記ディファレンシャルケース
との位置関係を変更する工程と、(3) 前記ディファレン
シャルケースに対して位置関係が変更された一対のディ
ファレンシャルピニオンに前記ディファレンシャルピニ
オンシャフトを挿通する工程とを、含むことにある。
【0022】
【作用】
上記第5発明によれば、ディファレンシャルケ
ース内に配置された一対のディファレンシャルサイドギ
ヤに噛み合わされた一対のディファレンシャルピニオン
と前記ディファレンシャルケースとが相対回転させられ
て、その一対のディファレンシャルピニオンが前記ディ
ファレンシャルピニオンシャフトを挿通する位置になる
まで、その一対のディファレンシャルピニオンとディフ
ァレンシャルケースとの位置関係が変更させられる。
ース内に配置された一対のディファレンシャルサイドギ
ヤに噛み合わされた一対のディファレンシャルピニオン
と前記ディファレンシャルケースとが相対回転させられ
て、その一対のディファレンシャルピニオンが前記ディ
ファレンシャルピニオンシャフトを挿通する位置になる
まで、その一対のディファレンシャルピニオンとディフ
ァレンシャルケースとの位置関係が変更させられる。
【0023】
【第5発明の効果】
したがって、上記相対回転により、
ディファレンシャルサイドギヤに噛み合わされた一対の
ディファレンシャルピニオンは、ディファレンシャルピ
ニオンシャフトを挿通する位置まで位置が変更させられ
ることから、ディファレンシャルピニオンシャフトの自
動組立が可能となる。
ディファレンシャルサイドギヤに噛み合わされた一対の
ディファレンシャルピニオンは、ディファレンシャルピ
ニオンシャフトを挿通する位置まで位置が変更させられ
ることから、ディファレンシャルピニオンシャフトの自
動組立が可能となる。
【0024】
【課題を解決するための第6の手段】
前記目的を達成す
るための、第6の方法発明の要旨とするところは、相対
向する一対のディファレンシャルサイドギヤをそれぞれ
一軸心まわりに回転可能に収容するとともに、それらの
間に位置してそれらと噛み合う一対のディファレンシ ャ
ルピニオンをその一軸心と直交するディファレンシャル
ピニオンシャフトにより回転可能に支持した状態で収容
する一方、そのディファレンシャルピニオンシャフトに
直交する方向に貫通する一対の開口穴を備え、リングギ
ヤとともにその一軸心まわりに一体的に回転させられる
形式の差動歯車装置用ディファレンシャルケースの組立
方法であって、(1) 第1保持装置に保持された前記一対
のディファレンシャルピニオンおよびその背面にある座
金を、その第1保持装置を駆動して前記開口穴から導入
させ、前記ディファレンシャルケース内に配置された一
対のディファレンシャルサイドギヤとその一対のディフ
ァレンシャルピニオンとを噛み合わせる噛合工程と、
(2) その第1保持装置によって前記ディファレンシャル
ピニオンと座金とを保持した状態で、その一対のディフ
ァレンシャルピニオンと前記ディファレンシャルケース
とを相対回転させて、そのディファレンシャルケースに
対する前記一対のディファレンシャルピニオンの位置を
第1段階位置まで変更する工程と、(3) 前記第1保持装
置の代わりに前記座金に係合する係合部材を有する第2
保持装置によって前記座金を保持して、前記一対のディ
ファレンシャルピニオンと前記ディファレンシャルケー
スとを相対回転させ、前記ディファレンシャルケースに
対する前記一対のディファレンシャルピニオンの位置
を、その一対のディファレンシャルピニオンに前記ディ
ファレンシャルピニオンシャフトを挿通する第2段階位
置まで変更する工程と、(4) 前記ディファレンシャルピ
ニオンシャフトを挿通する工程とを、含むことにある。
るための、第6の方法発明の要旨とするところは、相対
向する一対のディファレンシャルサイドギヤをそれぞれ
一軸心まわりに回転可能に収容するとともに、それらの
間に位置してそれらと噛み合う一対のディファレンシ ャ
ルピニオンをその一軸心と直交するディファレンシャル
ピニオンシャフトにより回転可能に支持した状態で収容
する一方、そのディファレンシャルピニオンシャフトに
直交する方向に貫通する一対の開口穴を備え、リングギ
ヤとともにその一軸心まわりに一体的に回転させられる
形式の差動歯車装置用ディファレンシャルケースの組立
方法であって、(1) 第1保持装置に保持された前記一対
のディファレンシャルピニオンおよびその背面にある座
金を、その第1保持装置を駆動して前記開口穴から導入
させ、前記ディファレンシャルケース内に配置された一
対のディファレンシャルサイドギヤとその一対のディフ
ァレンシャルピニオンとを噛み合わせる噛合工程と、
(2) その第1保持装置によって前記ディファレンシャル
ピニオンと座金とを保持した状態で、その一対のディフ
ァレンシャルピニオンと前記ディファレンシャルケース
とを相対回転させて、そのディファレンシャルケースに
対する前記一対のディファレンシャルピニオンの位置を
第1段階位置まで変更する工程と、(3) 前記第1保持装
置の代わりに前記座金に係合する係合部材を有する第2
保持装置によって前記座金を保持して、前記一対のディ
ファレンシャルピニオンと前記ディファレンシャルケー
スとを相対回転させ、前記ディファレンシャルケースに
対する前記一対のディファレンシャルピニオンの位置
を、その一対のディファレンシャルピニオンに前記ディ
ファレンシャルピニオンシャフトを挿通する第2段階位
置まで変更する工程と、(4) 前記ディファレンシャルピ
ニオンシャフトを挿通する工程とを、含むことにある。
【0025】
【作用】
本発明によれば、第1保持装置によってディフ
ァレンシャルピニオンと座金とが保持された状態で、そ
の一対のディファレンシャルピニオンとディファレンシ
ャルケースとが相対回転させられて、そのディファレン
シャルケースに対する前記一対のディファレンシャルピ
ニオンの位置が第1段階位置まで変更され、且つ、第1
保持装置の代わりに座金に係合する係合部材を有する第
2保持装置によってその座金が保持され、前記一対のデ
ィファレンシャルピニオンと前記ディファレンシャルケ
ースとが相対回転させられて、前記ディファレンシャル
ケースに対する前記一対のディファレンシャルピニオン
の位置が、その一対のディファレン シャルピニオンに前
記ディファレンシャルピニオンシャフトを挿通する第2
段階位置まで変更させられた後、ディファレンシャルピ
ニオンシャフトが挿通させられる。
ァレンシャルピニオンと座金とが保持された状態で、そ
の一対のディファレンシャルピニオンとディファレンシ
ャルケースとが相対回転させられて、そのディファレン
シャルケースに対する前記一対のディファレンシャルピ
ニオンの位置が第1段階位置まで変更され、且つ、第1
保持装置の代わりに座金に係合する係合部材を有する第
2保持装置によってその座金が保持され、前記一対のデ
ィファレンシャルピニオンと前記ディファレンシャルケ
ースとが相対回転させられて、前記ディファレンシャル
ケースに対する前記一対のディファレンシャルピニオン
の位置が、その一対のディファレン シャルピニオンに前
記ディファレンシャルピニオンシャフトを挿通する第2
段階位置まで変更させられた後、ディファレンシャルピ
ニオンシャフトが挿通させられる。
【0026】
【第6発明の効果】
したがって、ディファレンシャルピ
ニオンは、上記相対回転により第1段階位置および第2
段階位置を経てディファレンシャルピニオンフャフトが
差し込まれる位置まで差し入れられることから、ディフ
ァレンシャルピニオンシャフトの自動組立が可能とな
る。
ニオンは、上記相対回転により第1段階位置および第2
段階位置を経てディファレンシャルピニオンフャフトが
差し込まれる位置まで差し入れられることから、ディフ
ァレンシャルピニオンシャフトの自動組立が可能とな
る。
【0027】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
細に説明する。
【0028】図1および図2は、本発明が適用されたデ
ィファレンシャルケース10の自動組立装置の一例の正
面および平面をそれぞれ示している。
ィファレンシャルケース10の自動組立装置の一例の正
面および平面をそれぞれ示している。
【0029】図1および図2の自動組立装置12には、
図示しないガイドレールに案内されることによって水平
方向に移動可能に設けられた移動台14と、この移動台
14を第1組付位置および第2組付位置との間で往復駆
動する移動シリンダ16とが設けられている。移動台1
4には、多数のローラ18を有し且つ搬入コンベヤ20
および搬出コンベヤ22と同一高さに位置するパレット
支持部材24と、パレット26に設けられた係合凹部に
係合凸部を係合させてそのパレット26を位置決めする
ストッパ28とが設けられている。これにより、組付前
のディファレンシャルケース10が所定の位置に固定さ
れたパレット14は搬入コンベア16を介して第1組付
位置に位置する移動台14上に搬入され、組付が完了し
たディファレンシャルケース10を載せたパレット14
は第2組付位置に位置する移動台14上から搬出コンベ
ア22上へ搬出されるようになっている。
図示しないガイドレールに案内されることによって水平
方向に移動可能に設けられた移動台14と、この移動台
14を第1組付位置および第2組付位置との間で往復駆
動する移動シリンダ16とが設けられている。移動台1
4には、多数のローラ18を有し且つ搬入コンベヤ20
および搬出コンベヤ22と同一高さに位置するパレット
支持部材24と、パレット26に設けられた係合凹部に
係合凸部を係合させてそのパレット26を位置決めする
ストッパ28とが設けられている。これにより、組付前
のディファレンシャルケース10が所定の位置に固定さ
れたパレット14は搬入コンベア16を介して第1組付
位置に位置する移動台14上に搬入され、組付が完了し
たディファレンシャルケース10を載せたパレット14
は第2組付位置に位置する移動台14上から搬出コンベ
ア22上へ搬出されるようになっている。
【0030】上記ディファレンシャルケース10は、図
3、図4、および図5に示すように構成されている。図
3はディファレンシャルケース10の部品組付後の縦断
面であり、図4は図3のA矢視図であって組付前におけ
るディファレンシャルケース10の一部を切り欠いた側
面図であり、図5は組付前におけるディファレンシャル
ケース10の一部を切り欠いた平面図である。
3、図4、および図5に示すように構成されている。図
3はディファレンシャルケース10の部品組付後の縦断
面であり、図4は図3のA矢視図であって組付前におけ
るディファレンシャルケース10の一部を切り欠いた側
面図であり、図5は組付前におけるディファレンシャル
ケース10の一部を切り欠いた平面図である。
【0031】本実施例のディファレンシャルケース10
は、車両用終減速機のハウジング内において図示しない
駆動輪に連結される車軸30Uおよび30Dの回転軸心
Bまわりの回転が可能に設けられるものである。ディフ
ァレンシャルケース10には、相対向する一対の傘歯車
であるディファレンシャルサイドギヤ32Uおよび32
Dと、ディファレンシャルピニオンシャフト34によっ
て回転可能に支持された一対のディファレンシャルピニ
オン36Lおよび36Rと、それらディファレンシャル
サイドギヤ32U、32Dおよびディファレンシャルピ
ニオン36L、36Rを収容する収容室38と、収容室
38内の一対のディファレンシャルサイドギヤ32Uお
よび32Dとスプライン嵌合させるために一対の車軸3
0Uおよび30Dが嵌め入れられる車軸穴40Uおよび
40Dと、上記ディファレンシャルピニオンシャフト3
4を嵌め入れるための一対のシャフト穴42Lおよび4
2Rと、ディファレンシャルケース10に形成されたピ
ン穴46およびディファレンシャルピニオンシャフト3
4の一端部に形成されたピン穴47に打ち込まれるロッ
クピン44と、ディファレンシャルピニオンシャフト3
4と直交する方向に貫通して開口する一対の開口穴48
Fおよび48Bと、ドライブピニオン50と噛み合うリ
ングギヤ52がボルト54によって固定されるフランジ
部56とが設けられている。上記一対のディファレンシ
ャルサイドギヤ32Uおよび32Dとディファレンシャ
ルケース10との間には円板状座金58Uおよび58D
が介挿されており、上記一対のディファレンシャルピニ
オン36Lおよび36Rとディファレンシャルケース1
0の球面状の内壁面59との間には球面座金60Lおよ
び60Rが介挿されている。これにより、ドライブピニ
オン50を介して入力されたエンジンの出力は、左右の
車軸30Uおよび30Dに分配されるようになってい
る。
は、車両用終減速機のハウジング内において図示しない
駆動輪に連結される車軸30Uおよび30Dの回転軸心
Bまわりの回転が可能に設けられるものである。ディフ
ァレンシャルケース10には、相対向する一対の傘歯車
であるディファレンシャルサイドギヤ32Uおよび32
Dと、ディファレンシャルピニオンシャフト34によっ
て回転可能に支持された一対のディファレンシャルピニ
オン36Lおよび36Rと、それらディファレンシャル
サイドギヤ32U、32Dおよびディファレンシャルピ
ニオン36L、36Rを収容する収容室38と、収容室
38内の一対のディファレンシャルサイドギヤ32Uお
よび32Dとスプライン嵌合させるために一対の車軸3
0Uおよび30Dが嵌め入れられる車軸穴40Uおよび
40Dと、上記ディファレンシャルピニオンシャフト3
4を嵌め入れるための一対のシャフト穴42Lおよび4
2Rと、ディファレンシャルケース10に形成されたピ
ン穴46およびディファレンシャルピニオンシャフト3
4の一端部に形成されたピン穴47に打ち込まれるロッ
クピン44と、ディファレンシャルピニオンシャフト3
4と直交する方向に貫通して開口する一対の開口穴48
Fおよび48Bと、ドライブピニオン50と噛み合うリ
ングギヤ52がボルト54によって固定されるフランジ
部56とが設けられている。上記一対のディファレンシ
ャルサイドギヤ32Uおよび32Dとディファレンシャ
ルケース10との間には円板状座金58Uおよび58D
が介挿されており、上記一対のディファレンシャルピニ
オン36Lおよび36Rとディファレンシャルケース1
0の球面状の内壁面59との間には球面座金60Lおよ
び60Rが介挿されている。これにより、ドライブピニ
オン50を介して入力されたエンジンの出力は、左右の
車軸30Uおよび30Dに分配されるようになってい
る。
【0032】図1および図2に戻って、ディファレンシ
ャルケース10は前記回転軸心Bが垂直となるようにパ
レット26上に固定されるようになっており、そのディ
ファレンシャルケース10内の所定位置には、作業者に
より前記開口穴48を通して一対のディファレンシャル
サイドギヤ32Uおよび32Dが円板状座金58Uおよ
び58Dと共に予め設けられている。それら一対のディ
ファレンシャルサイドギヤ32Uおよび32Dのうち、
上側に位置するディファレンシャルサイドギヤ32U
は、後述の保持治具62によって車軸穴40Uを通して
保持されている。
ャルケース10は前記回転軸心Bが垂直となるようにパ
レット26上に固定されるようになっており、そのディ
ファレンシャルケース10内の所定位置には、作業者に
より前記開口穴48を通して一対のディファレンシャル
サイドギヤ32Uおよび32Dが円板状座金58Uおよ
び58Dと共に予め設けられている。それら一対のディ
ファレンシャルサイドギヤ32Uおよび32Dのうち、
上側に位置するディファレンシャルサイドギヤ32U
は、後述の保持治具62によって車軸穴40Uを通して
保持されている。
【0033】第1組付位置に位置させられたパレット2
6上に円筒状の固定治具63を介して固定されたディフ
ァレンシャルケース10には、第1上下シリンダ64に
よって上下させられる第1ヘッド66により、一対のデ
ィファレンシャルピニオン36Lおよび36Rが、開口
穴48を通して挿入され、且つ一対のディファレンシャ
ルサイドギヤ32Uおよび32Dに自動的に噛み合わさ
れたるようになっており、更に、その第1ヘッド66に
より、互いに噛み合わされた一対のディファレンシャル
ピニオン36Lおよび36Rと一対のディファレンシャ
ルサイドギヤ32Uおよび32Dとが、その一対のディ
ファレンシャルピニオン36Lおよび36Rにディファ
レンシャルピニオンシャフト34を挿通させられる位
置、換言すれば一対のディファレンシャルピニオン36
Lおよび36Rとシャフト穴42Lおよび42Rと同心
となる位置まで、ディファレンシャルケース10に対し
て回転させられるようになっている。そして、第2組付
位置に位置させられたパレット26上のディファレンシ
ャルケース10には、第2上下シリンダ68によって上
下させられる第2ヘッド70により、ディファレンシャ
ルピニオンシャフト34がシャフト穴42Lおよび42
に自動的に嵌め入れられるとともに、更に、その第2ヘ
ッド70により、ディファレンシャルピニオンシャフト
34を固定するためのロックピン44がディファレンシ
ャルケース10のピン穴46およびディファレンシャル
ピニオンシャフト34のピン穴47へ自動的に打ち込ま
れるようになっている。
6上に円筒状の固定治具63を介して固定されたディフ
ァレンシャルケース10には、第1上下シリンダ64に
よって上下させられる第1ヘッド66により、一対のデ
ィファレンシャルピニオン36Lおよび36Rが、開口
穴48を通して挿入され、且つ一対のディファレンシャ
ルサイドギヤ32Uおよび32Dに自動的に噛み合わさ
れたるようになっており、更に、その第1ヘッド66に
より、互いに噛み合わされた一対のディファレンシャル
ピニオン36Lおよび36Rと一対のディファレンシャ
ルサイドギヤ32Uおよび32Dとが、その一対のディ
ファレンシャルピニオン36Lおよび36Rにディファ
レンシャルピニオンシャフト34を挿通させられる位
置、換言すれば一対のディファレンシャルピニオン36
Lおよび36Rとシャフト穴42Lおよび42Rと同心
となる位置まで、ディファレンシャルケース10に対し
て回転させられるようになっている。そして、第2組付
位置に位置させられたパレット26上のディファレンシ
ャルケース10には、第2上下シリンダ68によって上
下させられる第2ヘッド70により、ディファレンシャ
ルピニオンシャフト34がシャフト穴42Lおよび42
に自動的に嵌め入れられるとともに、更に、その第2ヘ
ッド70により、ディファレンシャルピニオンシャフト
34を固定するためのロックピン44がディファレンシ
ャルケース10のピン穴46およびディファレンシャル
ピニオンシャフト34のピン穴47へ自動的に打ち込ま
れるようになっている。
【0034】前記移動台14には、ディファレンシャル
サイドギヤ32Dをその内周面からチャックする後述の
チャック装置72を備えてそのディファレンシャルサイ
ドギヤ32Dを回転駆動するサイドギヤ回転駆動装置7
4が設けられている。このサイドギヤ回転駆動装置74
は、上記チャック装置72を回転駆動するためのモータ
76と、上記チャック装置72を上昇させることにより
パレット26および円筒状固定治具63を通してディフ
ァレンシャルケース10の車軸穴40Dに嵌め入れる上
昇シリンダ78と、チャック装置72を拡径するための
図示しないチャックシリンダとを備えている。
サイドギヤ32Dをその内周面からチャックする後述の
チャック装置72を備えてそのディファレンシャルサイ
ドギヤ32Dを回転駆動するサイドギヤ回転駆動装置7
4が設けられている。このサイドギヤ回転駆動装置74
は、上記チャック装置72を回転駆動するためのモータ
76と、上記チャック装置72を上昇させることにより
パレット26および円筒状固定治具63を通してディフ
ァレンシャルケース10の車軸穴40Dに嵌め入れる上
昇シリンダ78と、チャック装置72を拡径するための
図示しないチャックシリンダとを備えている。
【0035】図6および図7に示すように、第1上下シ
リンダ64によって上下させられる第1可動部材80を
垂直方向に案内するための第1ガイドレール82が自動
組立装置12のフレーム84に固定されており、前記第
1ヘッド66はその第1可動部材80に固定されてい
る。第1ヘッド66は、第1可動部材80から作業者側
へ水平方向に突設された水平板86と、第1組付位置に
位置するディファレンシャルケース10の車軸穴40U
および40Dの軸心Bと一致する垂直軸線Cまわりに水
平板86に対して回動可能に設けられた回動板88と、
垂直軸線Cと同心位置となるように回動板88に一体的
に設けられた回動ギヤ90と噛み合う出力ギヤ92を備
えて回動板88を駆動するギヤードモータ94と、回動
板88に対して一対の垂直軸線Dまわりに回動可能に設
けられた一対の開閉板96Lおよび96Rと、垂直軸線
Dと同心位置となるように開閉板96Lおよび96Rに
一体的に設けられた開閉ギヤ98Lおよび98Rと、そ
れら開閉ギヤ98Lおよび98Rと噛み合うラック10
0を駆動するために回動板88に設けられた開閉シリン
ダ102と、一対の開閉板96Lおよび96Rの下側に
それぞれ設けられたピニオン支持装置104Lおよび1
04Rと、一対の開閉板96Lおよび96Rの下側にお
いてピニオン支持装置104Lおよび104Rに隣接し
て設けられたピニオン押込装置106Lおよび106R
とを備えている。
リンダ64によって上下させられる第1可動部材80を
垂直方向に案内するための第1ガイドレール82が自動
組立装置12のフレーム84に固定されており、前記第
1ヘッド66はその第1可動部材80に固定されてい
る。第1ヘッド66は、第1可動部材80から作業者側
へ水平方向に突設された水平板86と、第1組付位置に
位置するディファレンシャルケース10の車軸穴40U
および40Dの軸心Bと一致する垂直軸線Cまわりに水
平板86に対して回動可能に設けられた回動板88と、
垂直軸線Cと同心位置となるように回動板88に一体的
に設けられた回動ギヤ90と噛み合う出力ギヤ92を備
えて回動板88を駆動するギヤードモータ94と、回動
板88に対して一対の垂直軸線Dまわりに回動可能に設
けられた一対の開閉板96Lおよび96Rと、垂直軸線
Dと同心位置となるように開閉板96Lおよび96Rに
一体的に設けられた開閉ギヤ98Lおよび98Rと、そ
れら開閉ギヤ98Lおよび98Rと噛み合うラック10
0を駆動するために回動板88に設けられた開閉シリン
ダ102と、一対の開閉板96Lおよび96Rの下側に
それぞれ設けられたピニオン支持装置104Lおよび1
04Rと、一対の開閉板96Lおよび96Rの下側にお
いてピニオン支持装置104Lおよび104Rに隣接し
て設けられたピニオン押込装置106Lおよび106R
とを備えている。
【0036】上記ピニオン押込装置106Lおよび10
6Rは、開閉板96Lおよび96Rから立ち下がるブラ
ケット108Lおよび108Rに設けられたシリンダ1
10Lおよび110Rと、それらシリンダ110Lおよ
び110Rのロッドに連結されることによってディファ
レンシャルケース10内へ突き出されるピニオン押込ヘ
ッド111Lおよび111Rとを備えている。このピニ
オン押込ヘッド111Lおよび111Rは、ディファレ
ンシャルピニオン36Lおよび36Rの歯に接触する円
筒部112Lおよび112Rとディファレンシャルピニ
オン36Lおよび36Rの背面に密着させられる球面座
金60Lおよび60Rと同様の曲率を有し且つ同等以下
の厚みを有する鍔部113Lおよび113Rとを備え、
ディファレンシャルケース10内においてディファレン
シャルピニオン36Lおよび36Rを軸線Bまわりの回
転方向で押し込むためのものである。
6Rは、開閉板96Lおよび96Rから立ち下がるブラ
ケット108Lおよび108Rに設けられたシリンダ1
10Lおよび110Rと、それらシリンダ110Lおよ
び110Rのロッドに連結されることによってディファ
レンシャルケース10内へ突き出されるピニオン押込ヘ
ッド111Lおよび111Rとを備えている。このピニ
オン押込ヘッド111Lおよび111Rは、ディファレ
ンシャルピニオン36Lおよび36Rの歯に接触する円
筒部112Lおよび112Rとディファレンシャルピニ
オン36Lおよび36Rの背面に密着させられる球面座
金60Lおよび60Rと同様の曲率を有し且つ同等以下
の厚みを有する鍔部113Lおよび113Rとを備え、
ディファレンシャルケース10内においてディファレン
シャルピニオン36Lおよび36Rを軸線Bまわりの回
転方向で押し込むためのものである。
【0037】図8および図9に詳しく示すように、前記
ピニオン支持装置104Lおよび104Rは、一対の開
閉板96Lおよび96Rの下側にそれぞれ設けられた案
内ブロック114Lおよび115L、114Rおよび1
15Rにより前記垂直軸線Cを通る方向に案内されるそ
れぞれ一対の案内ロッド116Lおよび116Rを有す
る遊動部材118Lおよび118Rと、スプリング12
0Lおよび120Rを介して遊動部材118Lおよび1
18Rを駆動するシリンダ122Lおよび122Rと、
遊動部材118Lおよび118Rの第1ガイドブッシュ
124Lおよび124Rに摺動可能に嵌合する第1垂直
ロッド126Lおよび126Rを有して傾動ユニット1
28Lおよび128Rを水平なピン130Lおよび13
0Rまわりに傾動可能に支持し、シリンダ132Lおよ
び132Rによって駆動される上下ブラケット134L
および134Rと、遊動部材118Lおよび118Rの
第2ガイドブッシュ136Lおよび136Rに摺動可能
に嵌合する第2垂直ロッド138Lおよび138Rと上
記傾動ユニット128Lおよび128Rの端部に設けら
れたL字状係合部140Lおよび140Rに係合する係
合ピン142Lおよび142Rとを有し、シリンダ14
4Lおよび144Rによって上下させられることにより
上記傾動ユニット128Lおよび128Rの傾斜位置を
変化させる傾斜制御部材146Lおよび146Rと、一
対のディファレンシャルピニオン36Lおよび36Rと
球面座金60Lおよび60Rとの間に潤滑油を供給する
ディスペンサ147Lおよび147Rとを備えている。
ピニオン支持装置104Lおよび104Rは、一対の開
閉板96Lおよび96Rの下側にそれぞれ設けられた案
内ブロック114Lおよび115L、114Rおよび1
15Rにより前記垂直軸線Cを通る方向に案内されるそ
れぞれ一対の案内ロッド116Lおよび116Rを有す
る遊動部材118Lおよび118Rと、スプリング12
0Lおよび120Rを介して遊動部材118Lおよび1
18Rを駆動するシリンダ122Lおよび122Rと、
遊動部材118Lおよび118Rの第1ガイドブッシュ
124Lおよび124Rに摺動可能に嵌合する第1垂直
ロッド126Lおよび126Rを有して傾動ユニット1
28Lおよび128Rを水平なピン130Lおよび13
0Rまわりに傾動可能に支持し、シリンダ132Lおよ
び132Rによって駆動される上下ブラケット134L
および134Rと、遊動部材118Lおよび118Rの
第2ガイドブッシュ136Lおよび136Rに摺動可能
に嵌合する第2垂直ロッド138Lおよび138Rと上
記傾動ユニット128Lおよび128Rの端部に設けら
れたL字状係合部140Lおよび140Rに係合する係
合ピン142Lおよび142Rとを有し、シリンダ14
4Lおよび144Rによって上下させられることにより
上記傾動ユニット128Lおよび128Rの傾斜位置を
変化させる傾斜制御部材146Lおよび146Rと、一
対のディファレンシャルピニオン36Lおよび36Rと
球面座金60Lおよび60Rとの間に潤滑油を供給する
ディスペンサ147Lおよび147Rとを備えている。
【0038】図10および図11に詳しく示すように、
上記傾動ユニット128Lおよび128Rは、上記L字
状係合部140Lおよび140Rを有する本体148L
および148Rと、この本体148Lおよび148Rに
それぞれ設けられた一対の並列シリンダ150L、15
2Lおよび150R、152Rと、それら一対の並列シ
リンダ150L、152Lおよび150R、152Rに
よってそれぞれ独立に駆動される半割状の一対のピニオ
ン支持具154L、156Lおよび154R、156R
とを備えている。それら各一対のピニオン支持具154
Lおよび156L、154Rおよび156Rは、両者で
前記ディファレンシャルピニオン36Lおよび36Rの
穴に嵌合するための断面円形のピンを構成する突起15
8Lおよび160L、158Rおよび160Rと、ディ
ファレンシャルピニオン36Lおよび36Rの背面に密
着させられる球面座金60Lおよび60Rを受ける球面
状の受面162Lおよび164L、162Rおよび16
4Rとを備えている。その受面162Lおよび164
L、162Rおよび164Rには、球面座金60Lおよ
び60Rの円周方向の等間隔の位置に形成された図示し
ない複数個のプレス抜穴に係合してその連れ回りを防止
する凸起166が設けられている。この凸起166は、
球面座金60Lおよび60Rの厚み寸法以下の高さを備
えている。
上記傾動ユニット128Lおよび128Rは、上記L字
状係合部140Lおよび140Rを有する本体148L
および148Rと、この本体148Lおよび148Rに
それぞれ設けられた一対の並列シリンダ150L、15
2Lおよび150R、152Rと、それら一対の並列シ
リンダ150L、152Lおよび150R、152Rに
よってそれぞれ独立に駆動される半割状の一対のピニオ
ン支持具154L、156Lおよび154R、156R
とを備えている。それら各一対のピニオン支持具154
Lおよび156L、154Rおよび156Rは、両者で
前記ディファレンシャルピニオン36Lおよび36Rの
穴に嵌合するための断面円形のピンを構成する突起15
8Lおよび160L、158Rおよび160Rと、ディ
ファレンシャルピニオン36Lおよび36Rの背面に密
着させられる球面座金60Lおよび60Rを受ける球面
状の受面162Lおよび164L、162Rおよび16
4Rとを備えている。その受面162Lおよび164
L、162Rおよび164Rには、球面座金60Lおよ
び60Rの円周方向の等間隔の位置に形成された図示し
ない複数個のプレス抜穴に係合してその連れ回りを防止
する凸起166が設けられている。この凸起166は、
球面座金60Lおよび60Rの厚み寸法以下の高さを備
えている。
【0039】図12、図13、および図14に詳しく示
すように、第2上下シリンダ68によって上下させられ
る第2可動部材180を垂直方向に案内するための第2
ガイドレール182が自動組立装置12のフレーム84
に固定されており、前記第2ヘッド70はその第2可動
部材180から作業者側へ突設されたブラケット184
の先端部に設けられている。上記第2ヘッド70は、第
2組付位置に位置するパレット26上のディファレンシ
ャルケース10の外周を囲む外周フレーム部186と、
外周フレーム部186の非作業者側に設けられて押込ロ
ッド240を案内するブッシュ189と、外周フレーム
部186の作業者側に設けられてディファレンシャルケ
ース10のシャフト穴42Lまたは42Rに先端の尖っ
た位置決めロッド188を押し入れるための位置決めシ
リンダ190と、ディファレンシャルケース10の上端
部に差し込まれた保持治具62を押圧するための押圧部
材192を支持して外周フレーム部186に立設された
第1門型フレーム部194と、ロックピン供給管196
を通して供給されるロックピン44をピン穴46に打ち
込むためのポンチ197を有する打込シリンダ198を
支持する第2門型フレーム部200とを備えている。
すように、第2上下シリンダ68によって上下させられ
る第2可動部材180を垂直方向に案内するための第2
ガイドレール182が自動組立装置12のフレーム84
に固定されており、前記第2ヘッド70はその第2可動
部材180から作業者側へ突設されたブラケット184
の先端部に設けられている。上記第2ヘッド70は、第
2組付位置に位置するパレット26上のディファレンシ
ャルケース10の外周を囲む外周フレーム部186と、
外周フレーム部186の非作業者側に設けられて押込ロ
ッド240を案内するブッシュ189と、外周フレーム
部186の作業者側に設けられてディファレンシャルケ
ース10のシャフト穴42Lまたは42Rに先端の尖っ
た位置決めロッド188を押し入れるための位置決めシ
リンダ190と、ディファレンシャルケース10の上端
部に差し込まれた保持治具62を押圧するための押圧部
材192を支持して外周フレーム部186に立設された
第1門型フレーム部194と、ロックピン供給管196
を通して供給されるロックピン44をピン穴46に打ち
込むためのポンチ197を有する打込シリンダ198を
支持する第2門型フレーム部200とを備えている。
【0040】図2に示されているように、フレーム84
の後部には、上記ロックピン44を供給するためのロッ
クピンパーツフィーダ202と、ディファレンシャルピ
ニオンシャフト34を供給するためのシャフトパーツフ
ィーダ204とが設けられている。ロックピンパーツフ
ィーダ202から順次送り出されるロックピン44は、
電子制御装置208からのタイミング信号に従って1個
ずつ圧送する圧送ゲート210からロックピン供給管1
96を通して所定のタイミングで前記第2ヘッド70へ
供給される。また、図14にも示すように、シャフトパ
ーツフィーダ204から順次送り出され、シャフト供給
管211を通してシャフトホルダ212に到着したディ
ファレンシャルピニオンシャフト34は、供給シリンダ
214により姿勢修正装置216へ1本ずつ供給され、
そこで軸まわりの姿勢が修正される。
の後部には、上記ロックピン44を供給するためのロッ
クピンパーツフィーダ202と、ディファレンシャルピ
ニオンシャフト34を供給するためのシャフトパーツフ
ィーダ204とが設けられている。ロックピンパーツフ
ィーダ202から順次送り出されるロックピン44は、
電子制御装置208からのタイミング信号に従って1個
ずつ圧送する圧送ゲート210からロックピン供給管1
96を通して所定のタイミングで前記第2ヘッド70へ
供給される。また、図14にも示すように、シャフトパ
ーツフィーダ204から順次送り出され、シャフト供給
管211を通してシャフトホルダ212に到着したディ
ファレンシャルピニオンシャフト34は、供給シリンダ
214により姿勢修正装置216へ1本ずつ供給され、
そこで軸まわりの姿勢が修正される。
【0041】図15に示すように、ディファレンシャル
ピニオンシャフト34は互いに平行な2平面218を対
称位置に有する形状を備えており、上記姿勢修正装置2
16は、供給されるディファレンシャルピニオンシャフ
ト34と同じ方向の下向きの溝220を有する逆U字状
の往復部材222と、この往復部材222をその溝22
0と直角な方向に往復駆動させる往復シリンダ224と
を備え、往復部材222を往復させることにより、図1
5の1点鎖線に示すような2平面218が水平となる位
置にディファレンシャルピニオンシャフト34の軸まわ
りの姿勢を修正する。
ピニオンシャフト34は互いに平行な2平面218を対
称位置に有する形状を備えており、上記姿勢修正装置2
16は、供給されるディファレンシャルピニオンシャフ
ト34と同じ方向の下向きの溝220を有する逆U字状
の往復部材222と、この往復部材222をその溝22
0と直角な方向に往復駆動させる往復シリンダ224と
を備え、往復部材222を往復させることにより、図1
5の1点鎖線に示すような2平面218が水平となる位
置にディファレンシャルピニオンシャフト34の軸まわ
りの姿勢を修正する。
【0042】修正が完了した姿勢修正装置216内のデ
ィファレンシャルピニオンシャフト34は、前記供給シ
リンダ214によって新たなディファレンシャルピニオ
ンシャフト34がシャフトホルダ212から姿勢修正装
置216へ供給されるに伴って、ターンテーブル228
の溝230内へ突き出される。このターンテーブル22
8は、反転駆動装置232によって180度回転角度が
異なる2つの角度位置に垂直な軸まわりに反転させられ
るとともに、ガイドレール234によってパレット26
の移動方向と平行な方向に移動可能に設けられ、且つ位
置決めシリンダ236によって上記溝230が供給シリ
ンダ214のロッドと一致する供給位置と第2組付位置
に位置するディファレンシャルケース10のシャフト穴
42Lおよび42Rと一致する送出位置とに駆動される
ようになっている。
ィファレンシャルピニオンシャフト34は、前記供給シ
リンダ214によって新たなディファレンシャルピニオ
ンシャフト34がシャフトホルダ212から姿勢修正装
置216へ供給されるに伴って、ターンテーブル228
の溝230内へ突き出される。このターンテーブル22
8は、反転駆動装置232によって180度回転角度が
異なる2つの角度位置に垂直な軸まわりに反転させられ
るとともに、ガイドレール234によってパレット26
の移動方向と平行な方向に移動可能に設けられ、且つ位
置決めシリンダ236によって上記溝230が供給シリ
ンダ214のロッドと一致する供給位置と第2組付位置
に位置するディファレンシャルケース10のシャフト穴
42Lおよび42Rと一致する送出位置とに駆動される
ようになっている。
【0043】そして、その送出位置に位置させられたタ
ーンテーブル228の溝230内にあるディファレンシ
ャルピニオンシャフト34は、嵌入シリンダ238の押
込ロッド240によって第2組付位置に位置するディフ
ァレンシャルケース10のシャフト穴42Lおよび42
Rに嵌め入れられる。この押込ロッド240は、尖った
先端形状を備えており、ディファレンシャルピニオンシ
ャフト34が嵌め入れられる前にディファレンシャルケ
ース10のシャフト穴42Lまたは42Rに押し込まれ
て、ディファレンシャルピニオン36Lまたは36Rと
球面座金60Lまたは36Rの位置決めが行われる。本
自動組立装置12には、ターンテーブル228の溝23
0内へ供給されたディファレンシャルピニオンシャフト
34の非作業者側の端部にロックピン44を打ち込むた
めのピン穴47が位置しているか否かを検出する図示し
ないピン穴センサが設けられており、このピン穴センサ
によりピン穴47が検出されない場合には、電子制御装
置208からの指令に従って上記反転駆動装置232が
ターンテーブル228を反転させる。
ーンテーブル228の溝230内にあるディファレンシ
ャルピニオンシャフト34は、嵌入シリンダ238の押
込ロッド240によって第2組付位置に位置するディフ
ァレンシャルケース10のシャフト穴42Lおよび42
Rに嵌め入れられる。この押込ロッド240は、尖った
先端形状を備えており、ディファレンシャルピニオンシ
ャフト34が嵌め入れられる前にディファレンシャルケ
ース10のシャフト穴42Lまたは42Rに押し込まれ
て、ディファレンシャルピニオン36Lまたは36Rと
球面座金60Lまたは36Rの位置決めが行われる。本
自動組立装置12には、ターンテーブル228の溝23
0内へ供給されたディファレンシャルピニオンシャフト
34の非作業者側の端部にロックピン44を打ち込むた
めのピン穴47が位置しているか否かを検出する図示し
ないピン穴センサが設けられており、このピン穴センサ
によりピン穴47が検出されない場合には、電子制御装
置208からの指令に従って上記反転駆動装置232が
ターンテーブル228を反転させる。
【0044】図16は、第1組付位置における自動組付
前のディファレンシャルケース10を示している。自動
組付に先立って、パレット26上のディファレンシャル
ケース10には、一対のディファレンシャルサイドギヤ
32Uおよび32Dが所定の位置に位置させられてい
る。上側に位置するディファレンシャルサイドギヤ32
Uは、車軸穴40Uから差し入れられた保持治具62に
よって円板状座金58Uとともに固定されている。保持
治具62は、基端部の外径が中間部より小径となってい
る段付状外周面を有する円筒状の本体250と、先端部
において図17に示すカム部252を備えて本体250
を縦通する回転シャフト254と、本体250の先端部
において回動可能に設けられ、上記カム部252により
ディファレンシャルサイドギヤ32Uを掛け止める位置
と掛け止めない位置とに位置させられる一対の掛止爪2
56と、上記回転シャフト254の基端部に固定されて
本体250の基端部を覆う円筒状のハンドル258と、
本体250の外周段付部に嵌め付けられた環状部材26
0と、その環状部材260とハンドル258との間に介
挿されたスプリング262とを備え、ディファレンシャ
ルサイドギヤ32Uを掛け止めた位置では上記環状部材
260が車軸穴40Uの開口端面に当接し、スプリング
262の付勢力により本体250に上方へ向かう方向の
推力が与えられている。図16および図17のカム部2
52では、その中心線よりも左側が掛止状態を示してお
り、右側が非掛止状態を示している。図17に示すカム
部252の形状から明らかなように、本体250と回転
シャフト254との相対回転によって一対の掛止爪25
6が一旦掛止状態とされると、それ以上の相対回転が阻
止されるようになっている。
前のディファレンシャルケース10を示している。自動
組付に先立って、パレット26上のディファレンシャル
ケース10には、一対のディファレンシャルサイドギヤ
32Uおよび32Dが所定の位置に位置させられてい
る。上側に位置するディファレンシャルサイドギヤ32
Uは、車軸穴40Uから差し入れられた保持治具62に
よって円板状座金58Uとともに固定されている。保持
治具62は、基端部の外径が中間部より小径となってい
る段付状外周面を有する円筒状の本体250と、先端部
において図17に示すカム部252を備えて本体250
を縦通する回転シャフト254と、本体250の先端部
において回動可能に設けられ、上記カム部252により
ディファレンシャルサイドギヤ32Uを掛け止める位置
と掛け止めない位置とに位置させられる一対の掛止爪2
56と、上記回転シャフト254の基端部に固定されて
本体250の基端部を覆う円筒状のハンドル258と、
本体250の外周段付部に嵌め付けられた環状部材26
0と、その環状部材260とハンドル258との間に介
挿されたスプリング262とを備え、ディファレンシャ
ルサイドギヤ32Uを掛け止めた位置では上記環状部材
260が車軸穴40Uの開口端面に当接し、スプリング
262の付勢力により本体250に上方へ向かう方向の
推力が与えられている。図16および図17のカム部2
52では、その中心線よりも左側が掛止状態を示してお
り、右側が非掛止状態を示している。図17に示すカム
部252の形状から明らかなように、本体250と回転
シャフト254との相対回転によって一対の掛止爪25
6が一旦掛止状態とされると、それ以上の相対回転が阻
止されるようになっている。
【0045】これにより、上記保持治具62を装着する
に際しては、スプリング262の付勢力に抗して保持治
具62を車軸穴40Uへ押し込んでからハンドル258
が回転操作される。この保持治具62は、第2組付位置
において、第2ヘッド70により下向きに押圧されるこ
とによりディファレンシャルサイドギヤ32Uがディフ
ァレンシャルサイドギヤ32D側へ押圧されるようにな
っている。すなわち、本体250において、ディファレ
ンシャルサイドギヤ32Uに嵌合される先端部の基端部
側に隣接する部分はその先端部よりも大径とされてお
り、その大径とされている段付部分がディファレンシャ
ルサイドギヤ32Uに当接するのである。また、上記保
持治具62は、ディファレンシャルサイドギヤ32Uの
一方向の回転に伴って、本体250および掛止爪256
が回転シャフト254およびカム部252に対して図1
7の矢印Eに示す方向へ相対回転しようとしても、その
カム部252の形状によってその相対回転が阻止される
が、ディファレンシャルサイドギヤ32Uの上記一方向
と反対の方向へ回転させられると、カム部252の形状
に従って本体250および掛止爪256が回転シャフト
254およびカム部252に対して図17の矢印Fに示
す方向へ相対回転することが許容されるので、掛止爪2
56がディファレンシャルサイドギヤ32Uから掛け外
されるようになっている。
に際しては、スプリング262の付勢力に抗して保持治
具62を車軸穴40Uへ押し込んでからハンドル258
が回転操作される。この保持治具62は、第2組付位置
において、第2ヘッド70により下向きに押圧されるこ
とによりディファレンシャルサイドギヤ32Uがディフ
ァレンシャルサイドギヤ32D側へ押圧されるようにな
っている。すなわち、本体250において、ディファレ
ンシャルサイドギヤ32Uに嵌合される先端部の基端部
側に隣接する部分はその先端部よりも大径とされてお
り、その大径とされている段付部分がディファレンシャ
ルサイドギヤ32Uに当接するのである。また、上記保
持治具62は、ディファレンシャルサイドギヤ32Uの
一方向の回転に伴って、本体250および掛止爪256
が回転シャフト254およびカム部252に対して図1
7の矢印Eに示す方向へ相対回転しようとしても、その
カム部252の形状によってその相対回転が阻止される
が、ディファレンシャルサイドギヤ32Uの上記一方向
と反対の方向へ回転させられると、カム部252の形状
に従って本体250および掛止爪256が回転シャフト
254およびカム部252に対して図17の矢印Fに示
す方向へ相対回転することが許容されるので、掛止爪2
56がディファレンシャルサイドギヤ32Uから掛け外
されるようになっている。
【0046】上記図16には、第1組付位置に位置決め
されたディファレンシャルケース10のディファレンシ
ャルサイドギヤ32Dを固定し且つそれを回転させるた
めのチャック装置72の先端部が示されている。このチ
ャック装置72は、前記上昇シリンダ78によって車軸
穴40Dに差し込まれる円筒状の本体270と、先端部
において逆円錐形状のカム272を有して本体270に
縦通されたシャフト274と、本体270の先端部にお
いて円周方向にたとえば3等分されたコレット276と
を備えており、図示しないシリンダによってシャフト2
74が引きこめられることによってコレット276が拡
径されてディファレンシャルサイドギヤ32Dの内周面
を締め付けるようになっている。
されたディファレンシャルケース10のディファレンシ
ャルサイドギヤ32Dを固定し且つそれを回転させるた
めのチャック装置72の先端部が示されている。このチ
ャック装置72は、前記上昇シリンダ78によって車軸
穴40Dに差し込まれる円筒状の本体270と、先端部
において逆円錐形状のカム272を有して本体270に
縦通されたシャフト274と、本体270の先端部にお
いて円周方向にたとえば3等分されたコレット276と
を備えており、図示しないシリンダによってシャフト2
74が引きこめられることによってコレット276が拡
径されてディファレンシャルサイドギヤ32Dの内周面
を締め付けるようになっている。
【0047】以下、本実施例の自動組立装置12におい
て電子制御装置208により制御される自動組立作動を
説明する。
て電子制御装置208により制御される自動組立作動を
説明する。
【0048】先ず、保持治具62によってディファレン
シャルサイドギヤ32Uが所定位置に掛け止められ、且
つディファレンシャルサイドギヤ32Dが所定の位置に
位置させられたディファレンシャルケース10は、円筒
状固定治具63を介してパレット26に載置されてお
り、そのパレット26が移動台14上に到着すると図示
しないセンサによりパレット26の到着が検出されるの
で、ストッパ28によってパレット26の位置決めが行
われることによってディファレンシャルケース10が第
1組付位置に位置させられると同時に、チャック装置7
2が上昇させられてコレット276が拡径され、次い
で、チャック装置72が僅かに下降させられてディファ
レンシャルサイドギヤ32Dが確実に所定の位置に位置
させられる。図16はこの状態を示している。
シャルサイドギヤ32Uが所定位置に掛け止められ、且
つディファレンシャルサイドギヤ32Dが所定の位置に
位置させられたディファレンシャルケース10は、円筒
状固定治具63を介してパレット26に載置されてお
り、そのパレット26が移動台14上に到着すると図示
しないセンサによりパレット26の到着が検出されるの
で、ストッパ28によってパレット26の位置決めが行
われることによってディファレンシャルケース10が第
1組付位置に位置させられると同時に、チャック装置7
2が上昇させられてコレット276が拡径され、次い
で、チャック装置72が僅かに下降させられてディファ
レンシャルサイドギヤ32Dが確実に所定の位置に位置
させられる。図16はこの状態を示している。
【0049】次いで、球面座金60Lおよび60Rとと
もに一対のディファレンシャルピニオン36Lおよび3
6Rが予めピニオン支持具154Lおよび156Lと1
54Rおよび156Rとにそれぞれ装着されている第1
ヘッド66は、第1上下シリンダ64によって予め定め
られた中間位置まで下降させられてから、その位置で開
閉シリンダ102により一対の開閉板96Lおよび96
Rが図9の2点鎖線に示す開位置から実線に示す閉位置
へ閉じられるとともに並列シリンダ150Lおよび15
2Lと150Rおよび152Rにより一対のディファレ
ンシャルピニオン36Lおよび36Rが突き出され、そ
の後再度下降させられて予め定められた下降位置で停止
される。これにより、一対のディファレンシャルピニオ
ン36Lおよび36Rは、ディファレンシャルケース1
0の外周壁に干渉することなく開口穴48Fおよび48
B内に差し入れられ、ディファレンシャルサイドギヤ3
2Dと自重により軽く当接させられる。水平ピン130
Lおよび130Rにより傾動可能に支持された一対の傾
動ユニット128Lおよび128Rは、ディファレンシ
ャルピニオン36Lおよび36Rが装着されている側に
重心があるけれども、上記の当接によって係合ピン14
2Lおよび142RがL字状係合部140Lおよび14
0Rと略接触する位置までディファレンシャルピニオン
36Lおよび36Rが装着されている側が持ち上げられ
る。図8の実線はこの状態を示している。本実施例で
は、一対のピニオン支持装置104Lおよび104Rを
ディファレンシャルピニオン36Lおよび36Rが装着
されている側に重心があるように水平ピン130Lおよ
び130Rにより支持する上下ブラケット134Lおよ
び134Rがディファレンシャルピニオン押圧装置とし
て機能している。
もに一対のディファレンシャルピニオン36Lおよび3
6Rが予めピニオン支持具154Lおよび156Lと1
54Rおよび156Rとにそれぞれ装着されている第1
ヘッド66は、第1上下シリンダ64によって予め定め
られた中間位置まで下降させられてから、その位置で開
閉シリンダ102により一対の開閉板96Lおよび96
Rが図9の2点鎖線に示す開位置から実線に示す閉位置
へ閉じられるとともに並列シリンダ150Lおよび15
2Lと150Rおよび152Rにより一対のディファレ
ンシャルピニオン36Lおよび36Rが突き出され、そ
の後再度下降させられて予め定められた下降位置で停止
される。これにより、一対のディファレンシャルピニオ
ン36Lおよび36Rは、ディファレンシャルケース1
0の外周壁に干渉することなく開口穴48Fおよび48
B内に差し入れられ、ディファレンシャルサイドギヤ3
2Dと自重により軽く当接させられる。水平ピン130
Lおよび130Rにより傾動可能に支持された一対の傾
動ユニット128Lおよび128Rは、ディファレンシ
ャルピニオン36Lおよび36Rが装着されている側に
重心があるけれども、上記の当接によって係合ピン14
2Lおよび142RがL字状係合部140Lおよび14
0Rと略接触する位置までディファレンシャルピニオン
36Lおよび36Rが装着されている側が持ち上げられ
る。図8の実線はこの状態を示している。本実施例で
は、一対のピニオン支持装置104Lおよび104Rを
ディファレンシャルピニオン36Lおよび36Rが装着
されている側に重心があるように水平ピン130Lおよ
び130Rにより支持する上下ブラケット134Lおよ
び134Rがディファレンシャルピニオン押圧装置とし
て機能している。
【0050】上記第1ヘッド66の下降開始或いはそれ
以後の所定時期からは、モータ76によってチャック装
置72が所定の方向に回転させられていることから、一
対のディファレンシャルピニオン36Lおよび36Rと
ディファレンシャルサイドギヤ32Dとが互いに噛み合
って一対のディファレンシャルピニオン36Lおよび3
6Rが自重でそれぞれ落ち込むので、一対の傾動ユニッ
ト128Lおよび128Rは図8の2点鎖線に示す位置
まで傾動する。この一対の傾動ユニット128Lおよび
128Rの傾動は、上下ブラケット134Lおよび13
4Rに一体的に設けられた傾動センサ280Lおよび2
80Rによってそれぞれ検出されるようになっている。
そして、上記の噛み合いによって一対のディファレンシ
ャルピニオン36Lおよび36Rが回転駆動されている
期間に、潤滑油がディスペンサ147Lおよび147R
から一対のディファレンシャルピニオン36Lおよび3
6Rと球面座金60Lおよび60Rとの間に供給され
る。このため、それらディファレンシャルピニオン36
Lおよび36Rと球面座金60Lおよび60Rとの間の
相対回転によって潤滑油が相互の密着面全体に塗布され
ることから、ディファレンシャルピニオン36Lおよび
36Rと球面座金60Lおよび60Rとの間の密着力が
高められるので、球面座金60Lおよび60Rの落下が
防止されている。
以後の所定時期からは、モータ76によってチャック装
置72が所定の方向に回転させられていることから、一
対のディファレンシャルピニオン36Lおよび36Rと
ディファレンシャルサイドギヤ32Dとが互いに噛み合
って一対のディファレンシャルピニオン36Lおよび3
6Rが自重でそれぞれ落ち込むので、一対の傾動ユニッ
ト128Lおよび128Rは図8の2点鎖線に示す位置
まで傾動する。この一対の傾動ユニット128Lおよび
128Rの傾動は、上下ブラケット134Lおよび13
4Rに一体的に設けられた傾動センサ280Lおよび2
80Rによってそれぞれ検出されるようになっている。
そして、上記の噛み合いによって一対のディファレンシ
ャルピニオン36Lおよび36Rが回転駆動されている
期間に、潤滑油がディスペンサ147Lおよび147R
から一対のディファレンシャルピニオン36Lおよび3
6Rと球面座金60Lおよび60Rとの間に供給され
る。このため、それらディファレンシャルピニオン36
Lおよび36Rと球面座金60Lおよび60Rとの間の
相対回転によって潤滑油が相互の密着面全体に塗布され
ることから、ディファレンシャルピニオン36Lおよび
36Rと球面座金60Lおよび60Rとの間の密着力が
高められるので、球面座金60Lおよび60Rの落下が
防止されている。
【0051】一対の傾動ユニット128Lおよび128
Rの傾動、すなわち一対のディファレンシャルピニオン
36Lおよび36Rとディファレンシャルサイドギヤ3
2Dとの噛み合いが上記傾動センサ280Lおよび28
0Rによって検出されると、モータ76によってチャッ
ク装置72がそれまでと反対の方向に回転させられる一
方、シリンダ144Lおよび144Rによって傾動制御
部材146Lおよび146Rが引き上げられて一対の傾
動ユニット128Lおよび128Rが略水平状態とされ
ると同時に、一対のシリンダ122Lおよび122Rに
よって遊動部材118Lおよび118Rがスプリング1
20Lおよび120Rを介して垂直線C側へ駆動させら
れ、一対のディファレンシャルピニオン36Lおよび3
6Rがディファレンシャルサイドギヤ32Uに対しても
押し付けられる。このときのシリンダ132Lおよび1
32LRはその両圧力室が同圧とされた非作動状態であ
り、そのピストンのOリングによる摺動抵抗が上下プラ
ケット134Lおよび134Rの上下方向の移動に対し
て付与されている。
Rの傾動、すなわち一対のディファレンシャルピニオン
36Lおよび36Rとディファレンシャルサイドギヤ3
2Dとの噛み合いが上記傾動センサ280Lおよび28
0Rによって検出されると、モータ76によってチャッ
ク装置72がそれまでと反対の方向に回転させられる一
方、シリンダ144Lおよび144Rによって傾動制御
部材146Lおよび146Rが引き上げられて一対の傾
動ユニット128Lおよび128Rが略水平状態とされ
ると同時に、一対のシリンダ122Lおよび122Rに
よって遊動部材118Lおよび118Rがスプリング1
20Lおよび120Rを介して垂直線C側へ駆動させら
れ、一対のディファレンシャルピニオン36Lおよび3
6Rがディファレンシャルサイドギヤ32Uに対しても
押し付けられる。このときのシリンダ132Lおよび1
32LRはその両圧力室が同圧とされた非作動状態であ
り、そのピストンのOリングによる摺動抵抗が上下プラ
ケット134Lおよび134Rの上下方向の移動に対し
て付与されている。
【0052】一対のディファレンシャルピニオン36L
および36Rとディファレンシャルサイドギヤ32Uと
の噛み合いがうまく行われない場合は、ディファレンシ
ャルピニオン36Lおよび36Rは、スプリング120
Lおよび120Rを圧縮する方向へ遊動部材118Lお
よび118Rとともに逃げることができるので、ディフ
ァレンシャルピニオン36Lおよび36Rやディファレ
ンシャルサイドギヤ32Uの歯面の損傷が防止されると
ともに、上記一対のシリンダ122Lおよび122Rの
作動にも拘わらず遊動部材118Lおよび118Rが所
定の位置まで前進しないこと、或いは上下ブラケット1
34Lおよび134Rと傾動制御部材146Lおよび1
46Rとの少なくとも一方がそれらの上昇端位置へ到達
しないことが図示しないセンサによって検出されると、
一対のシリンダ122Lおよび122Rによって一対の
傾動ユニット128Lおよび128Rが元の位置まで戻
されてから再び上記のように略水平状態とされることに
より、一対のディファレンシャルピニオン36Lおよび
36Rとディファレンシャルサイドギヤ32Uとの噛み
合いが行われる。図16の1点鎖線はその噛み合いが完
了した状態を示している。したがって、一対のピニオン
支持装置104Lおよび104Rは、一対のディファレ
ンシャルピニオン36Lおよび36Rを一対のディファ
レンシャルサイドギヤ32Uおよび32Dと噛み合わせ
る噛合装置としても機能してる。
および36Rとディファレンシャルサイドギヤ32Uと
の噛み合いがうまく行われない場合は、ディファレンシ
ャルピニオン36Lおよび36Rは、スプリング120
Lおよび120Rを圧縮する方向へ遊動部材118Lお
よび118Rとともに逃げることができるので、ディフ
ァレンシャルピニオン36Lおよび36Rやディファレ
ンシャルサイドギヤ32Uの歯面の損傷が防止されると
ともに、上記一対のシリンダ122Lおよび122Rの
作動にも拘わらず遊動部材118Lおよび118Rが所
定の位置まで前進しないこと、或いは上下ブラケット1
34Lおよび134Rと傾動制御部材146Lおよび1
46Rとの少なくとも一方がそれらの上昇端位置へ到達
しないことが図示しないセンサによって検出されると、
一対のシリンダ122Lおよび122Rによって一対の
傾動ユニット128Lおよび128Rが元の位置まで戻
されてから再び上記のように略水平状態とされることに
より、一対のディファレンシャルピニオン36Lおよび
36Rとディファレンシャルサイドギヤ32Uとの噛み
合いが行われる。図16の1点鎖線はその噛み合いが完
了した状態を示している。したがって、一対のピニオン
支持装置104Lおよび104Rは、一対のディファレ
ンシャルピニオン36Lおよび36Rを一対のディファ
レンシャルサイドギヤ32Uおよび32Dと噛み合わせ
る噛合装置としても機能してる。
【0053】ここで、前記のように、モータ76によっ
てチャック装置72がそれまでと反対の方向に回転させ
られている状態で一対のディファレンシャルピニオン3
6Lおよび36Rとディファレンシャルサイドギヤ32
Uとの噛み合いが行われることから、その噛み合いが完
了すると、ディファレンシャルサイドギヤ32Uは図1
7のFに示す方向に回転させられて、保持治具62の本
体250および掛止爪256もそのF方向に回転シャフ
ト254に対して相対回転させられるので、掛止爪25
6がディファレンシャルサイドギヤ32Uから掛け外さ
れる。これにより、図16に示すようにディファレンシ
ャルサイドギヤ32Uの荷重Wによって一対のディファ
レンシャルピニオン36Lおよび36Rに外周側へ向か
う方向の推力Pが発生させられるので、以後の工程にお
いて球面座金60Lおよび60Rの落下などによる位置
ずれが好適に防止される。本実施例では、上記ディファ
レンシャルサイドギヤ32Uが自重により付勢する付勢
装置として機能している。
てチャック装置72がそれまでと反対の方向に回転させ
られている状態で一対のディファレンシャルピニオン3
6Lおよび36Rとディファレンシャルサイドギヤ32
Uとの噛み合いが行われることから、その噛み合いが完
了すると、ディファレンシャルサイドギヤ32Uは図1
7のFに示す方向に回転させられて、保持治具62の本
体250および掛止爪256もそのF方向に回転シャフ
ト254に対して相対回転させられるので、掛止爪25
6がディファレンシャルサイドギヤ32Uから掛け外さ
れる。これにより、図16に示すようにディファレンシ
ャルサイドギヤ32Uの荷重Wによって一対のディファ
レンシャルピニオン36Lおよび36Rに外周側へ向か
う方向の推力Pが発生させられるので、以後の工程にお
いて球面座金60Lおよび60Rの落下などによる位置
ずれが好適に防止される。本実施例では、上記ディファ
レンシャルサイドギヤ32Uが自重により付勢する付勢
装置として機能している。
【0054】上記の作動によって一対のディファレンシ
ャルピニオン36Lおよび36Rと一対のディファレン
シャルサイドギヤ32Uおよび32Dとの噛み合いの完
了が図示しないセンサによって検知されると、チャック
装置72によるディファレンシャルサイドギヤ32Dの
チャックが緩められるとともに、回転装置として機能す
るギヤードモータ94によってピニオン支持装置104
Lおよび104Rが垂直線Cを中心として右まわりに第
1角度位置まで回転させられる。この第1の角度位置
は、一対のディファレンシャルピニオン36Lおよび3
6Rを支持するピニオン支持具156Lおよび156R
がディファレンシャルケース10の開口穴48Fおよび
48Bの縁部と当接する直前の位置に定められている。
図18はその第1角度位置まで回転させられた状態を示
している。
ャルピニオン36Lおよび36Rと一対のディファレン
シャルサイドギヤ32Uおよび32Dとの噛み合いの完
了が図示しないセンサによって検知されると、チャック
装置72によるディファレンシャルサイドギヤ32Dの
チャックが緩められるとともに、回転装置として機能す
るギヤードモータ94によってピニオン支持装置104
Lおよび104Rが垂直線Cを中心として右まわりに第
1角度位置まで回転させられる。この第1の角度位置
は、一対のディファレンシャルピニオン36Lおよび3
6Rを支持するピニオン支持具156Lおよび156R
がディファレンシャルケース10の開口穴48Fおよび
48Bの縁部と当接する直前の位置に定められている。
図18はその第1角度位置まで回転させられた状態を示
している。
【0055】次いで、一対の半割状のピニオン支持具1
54Lおよび156L、154Rおよび156Rのうち
の回転方向側に位置するピニオン支持具156L、15
6Rが並列シリンダ152Lおよび152Rによって後
退させられた後、更に、ギヤードモータ94によってピ
ニオン支持装置104Lおよび104Rが垂直線Cを中
心として右まわりに第2角度位置まで回転させられる。
この第2角度位置は、未だ後退させられていないピニオ
ン支持具154Lおよび154Rがディファレンシャル
ケース10の開口穴48Fおよび48Bの縁部と当接す
る直前の位置に定められている。この状態では、一対の
ディファレンシャルピニオン36Lおよび36Rは、一
対のディファレンシャルサイドギヤ32Uおよび32D
とディファレンシャルケース10の球面状の内壁面59
との間に一部が挟まれるため、球面座金60Lおよび6
0Rの落下が防止されている。図19はその第2角度位
置まで回転させられた状態を示している。本実施例で
は、ピニオン支持具154Lおよび156L、154R
および156Rが第1保持装置として機能しており、ま
た、図18の第1角度位置或いは図19の第2角度位置
が、座金60Lおよび60Rの一部がディファレンシャ
ルケース10に対して径方向に重なる第1段階位置に相
当する。
54Lおよび156L、154Rおよび156Rのうち
の回転方向側に位置するピニオン支持具156L、15
6Rが並列シリンダ152Lおよび152Rによって後
退させられた後、更に、ギヤードモータ94によってピ
ニオン支持装置104Lおよび104Rが垂直線Cを中
心として右まわりに第2角度位置まで回転させられる。
この第2角度位置は、未だ後退させられていないピニオ
ン支持具154Lおよび154Rがディファレンシャル
ケース10の開口穴48Fおよび48Bの縁部と当接す
る直前の位置に定められている。この状態では、一対の
ディファレンシャルピニオン36Lおよび36Rは、一
対のディファレンシャルサイドギヤ32Uおよび32D
とディファレンシャルケース10の球面状の内壁面59
との間に一部が挟まれるため、球面座金60Lおよび6
0Rの落下が防止されている。図19はその第2角度位
置まで回転させられた状態を示している。本実施例で
は、ピニオン支持具154Lおよび156L、154R
および156Rが第1保持装置として機能しており、ま
た、図18の第1角度位置或いは図19の第2角度位置
が、座金60Lおよび60Rの一部がディファレンシャ
ルケース10に対して径方向に重なる第1段階位置に相
当する。
【0056】次に、上記ピニオン支持具154Lおよび
154Rが並列シリンダ150Lおよび150Rによっ
て後退させられた後、ピニオン押込装置106Lおよび
106Rの押込ヘッド111Lおよび111Rが突き出
される。これにより、その押込ヘッド111Lおよび1
11Rの円筒部112Lおよび112Rが一対のディフ
ァレンシャルピニオン36Lおよび36Rの歯に略当接
させられる位置に位置させられるとともに、その押込ヘ
ッド111Lおよび111Rの鍔部113Lおよび11
3Rがディファレンシャルピニオン36Lおよび36R
の背面と球面座金60Lおよび60Rとに略当接する位
置に位置させられる。図20はこの状態を示している。
本実施例では、上記並列シリンダ150Lおよび150
R、152Lおよび152Rがピニオン支持具154L
および156L、154Rおよび156Rを退避させる
退避装置として機能している。
154Rが並列シリンダ150Lおよび150Rによっ
て後退させられた後、ピニオン押込装置106Lおよび
106Rの押込ヘッド111Lおよび111Rが突き出
される。これにより、その押込ヘッド111Lおよび1
11Rの円筒部112Lおよび112Rが一対のディフ
ァレンシャルピニオン36Lおよび36Rの歯に略当接
させられる位置に位置させられるとともに、その押込ヘ
ッド111Lおよび111Rの鍔部113Lおよび11
3Rがディファレンシャルピニオン36Lおよび36R
の背面と球面座金60Lおよび60Rとに略当接する位
置に位置させられる。図20はこの状態を示している。
本実施例では、上記並列シリンダ150Lおよび150
R、152Lおよび152Rがピニオン支持具154L
および156L、154Rおよび156Rを退避させる
退避装置として機能している。
【0057】次に、ギヤードモータ94によってピニオ
ン支持装置104Lおよび104Rが垂直線Cを中心と
して更に右まわりに第3角度位置まで回転させられる。
これにより、一対のディファレンシャルピニオン36L
および36Rとその背面に貼り付けられた一対の球面座
金60Lおよび60Rは、ディファレンシャルピニオン
シャフト34が挿入される位置、すなわち車軸穴40U
および40Dと一致する位置に位置させられる。図21
はこの状態を示しており、本実施例では第2段階位置に
相当する。
ン支持装置104Lおよび104Rが垂直線Cを中心と
して更に右まわりに第3角度位置まで回転させられる。
これにより、一対のディファレンシャルピニオン36L
および36Rとその背面に貼り付けられた一対の球面座
金60Lおよび60Rは、ディファレンシャルピニオン
シャフト34が挿入される位置、すなわち車軸穴40U
および40Dと一致する位置に位置させられる。図21
はこの状態を示しており、本実施例では第2段階位置に
相当する。
【0058】次いで、前記チャック装置72によってデ
ィファレンシャルサイドギヤ32Dが再びチャックされ
た状態で、ギヤードモータ94が逆転されることにより
ピニオン支持装置104Lおよび104Rが図20に示
す第2角度位置付近まで戻される。そして、チャック装
置72によるチャックが緩められるとともにシリンダ1
06Lおよび106Rによって押込ヘッド111Lおよ
び111Rが元位置に戻された後、更にギヤードモータ
94が逆転されてピニオン支持装置104Lおよび10
4Rが図9に示す元の位置に戻されると、シリンダ12
2Lおよび122Rによってピニオン支持装置104L
および104Rがディファレンシャルケース10から離
隔する方向へ駆動されるとともに、第1上下シリンダ6
4によって第1ヘッド66全体が所定の位置まで上昇さ
せられる。その後、開閉シリンダ102によって開閉板
96Lおよび96Rが開かれるとともに並列シリンダ1
50L、152L、150R、152Rのロッドが突き
出され且つシリンダ132Lおよび132Rと144L
および144Rのロッドが突き出されてから、第1ヘッ
ド66全体が第1上下シリンダ64によってさらに上昇
させられて元の位置に戻される。上記のように第1ヘッ
ド66全体が所定の位置まで上昇させられてから開閉板
96Lおよび96Rが開かれるのは、ディファレンシャ
ルケース10との干渉を防止するためである。本実施例
では、押込ヘッド111Lおよび111Rが球面座金6
0Lおよび60Rに係合する係合部材に相当し、ピニオ
ン押込装置106Lおよび106Rが第2保持装置とし
て機能している。
ィファレンシャルサイドギヤ32Dが再びチャックされ
た状態で、ギヤードモータ94が逆転されることにより
ピニオン支持装置104Lおよび104Rが図20に示
す第2角度位置付近まで戻される。そして、チャック装
置72によるチャックが緩められるとともにシリンダ1
06Lおよび106Rによって押込ヘッド111Lおよ
び111Rが元位置に戻された後、更にギヤードモータ
94が逆転されてピニオン支持装置104Lおよび10
4Rが図9に示す元の位置に戻されると、シリンダ12
2Lおよび122Rによってピニオン支持装置104L
および104Rがディファレンシャルケース10から離
隔する方向へ駆動されるとともに、第1上下シリンダ6
4によって第1ヘッド66全体が所定の位置まで上昇さ
せられる。その後、開閉シリンダ102によって開閉板
96Lおよび96Rが開かれるとともに並列シリンダ1
50L、152L、150R、152Rのロッドが突き
出され且つシリンダ132Lおよび132Rと144L
および144Rのロッドが突き出されてから、第1ヘッ
ド66全体が第1上下シリンダ64によってさらに上昇
させられて元の位置に戻される。上記のように第1ヘッ
ド66全体が所定の位置まで上昇させられてから開閉板
96Lおよび96Rが開かれるのは、ディファレンシャ
ルケース10との干渉を防止するためである。本実施例
では、押込ヘッド111Lおよび111Rが球面座金6
0Lおよび60Rに係合する係合部材に相当し、ピニオ
ン押込装置106Lおよび106Rが第2保持装置とし
て機能している。
【0059】上記のようにして第1組付位置における組
付けが完了すると、移動シリンダ16によって移動台1
4が移動させられることにより、パレット26上のディ
ファレンシャルケース10は第2組付位置に位置させら
れる。この移動台14の移動が検出されると、第2ヘッ
ド70は、その押圧部材192がディファレンシャルケ
ース10の保持治具62に接触するまで第2上下シリン
ダ68により下降させられる。図12および図13はこ
の状態を示している。上記押圧部材192の接触によ
り、保持治具62が上側のディファレンシャルサイドギ
ヤ32Uを下側のディファレンシャルサイドギヤ32D
に向かって押圧すると、一対のディファレンシャルピニ
オン36Lおよび36Rをディファレンシャルケース1
0の内壁面59に向かって押圧する方向の分力が発生す
るので、一対のディファレンシャルピニオン36Lおよ
び36Rの背面にそれぞれ密着する球面座金60Lおよ
び60Rの落下などによる位置ずれが一層防止されるよ
うになっている。
付けが完了すると、移動シリンダ16によって移動台1
4が移動させられることにより、パレット26上のディ
ファレンシャルケース10は第2組付位置に位置させら
れる。この移動台14の移動が検出されると、第2ヘッ
ド70は、その押圧部材192がディファレンシャルケ
ース10の保持治具62に接触するまで第2上下シリン
ダ68により下降させられる。図12および図13はこ
の状態を示している。上記押圧部材192の接触によ
り、保持治具62が上側のディファレンシャルサイドギ
ヤ32Uを下側のディファレンシャルサイドギヤ32D
に向かって押圧すると、一対のディファレンシャルピニ
オン36Lおよび36Rをディファレンシャルケース1
0の内壁面59に向かって押圧する方向の分力が発生す
るので、一対のディファレンシャルピニオン36Lおよ
び36Rの背面にそれぞれ密着する球面座金60Lおよ
び60Rの落下などによる位置ずれが一層防止されるよ
うになっている。
【0060】次いで、押込ロッド240が嵌入シリンダ
238により外周フレーム部186のブッシュ189お
よびディファレンシャルケース10のシャフト穴42L
に突き入れられ、且つ位置決めロッド188が位置決め
シリンダ190によりシャフト穴42Rに突き入れられ
て、ディファレンシャルサイドギヤ32Lおよび32R
と球面座金60Lおよび60Rの位置決めが行われた
後、その押込ロッド240が引き込められてから、予め
溝230内にディファレンシャルピニオンシャフト34
が収容されたターンテーブル228が図14の実線に示
す待機位置から1点鎖線に示す打込位置まで位置決めシ
リンダ236により移動させられる。そして、この打込
位置では、溝230内のディファレンシャルピニオンシ
ャフト34の端部に形成されたピン穴47が非作業者側
に位置するように、図示しないピン穴センサからの信号
に従ってターンテーブル228が回転させられる。
238により外周フレーム部186のブッシュ189お
よびディファレンシャルケース10のシャフト穴42L
に突き入れられ、且つ位置決めロッド188が位置決め
シリンダ190によりシャフト穴42Rに突き入れられ
て、ディファレンシャルサイドギヤ32Lおよび32R
と球面座金60Lおよび60Rの位置決めが行われた
後、その押込ロッド240が引き込められてから、予め
溝230内にディファレンシャルピニオンシャフト34
が収容されたターンテーブル228が図14の実線に示
す待機位置から1点鎖線に示す打込位置まで位置決めシ
リンダ236により移動させられる。そして、この打込
位置では、溝230内のディファレンシャルピニオンシ
ャフト34の端部に形成されたピン穴47が非作業者側
に位置するように、図示しないピン穴センサからの信号
に従ってターンテーブル228が回転させられる。
【0061】続いて、嵌入シリンダ238によって押込
ロッド240が再び突き出されることにより、上記溝2
30内のディファレンシャルピニオンシャフト34がシ
ャフト穴42L、球面座金60L、ディファレンシャル
サイドギヤ32R、球面座金60R、シャフト穴42R
に嵌め入れられる。次いで、上記押込ロッド240が引
き込まれるとともに、ターンテーブル228が待機位置
へ戻される一方、ロックピン供給管196を通して1個
ずつ供給されるロックピン44が打込シリンダ198に
より駆動されるポンチ197によってピン穴46および
47内に打ち込まれる。
ロッド240が再び突き出されることにより、上記溝2
30内のディファレンシャルピニオンシャフト34がシ
ャフト穴42L、球面座金60L、ディファレンシャル
サイドギヤ32R、球面座金60R、シャフト穴42R
に嵌め入れられる。次いで、上記押込ロッド240が引
き込まれるとともに、ターンテーブル228が待機位置
へ戻される一方、ロックピン供給管196を通して1個
ずつ供給されるロックピン44が打込シリンダ198に
より駆動されるポンチ197によってピン穴46および
47内に打ち込まれる。
【0062】同時に、姿勢修正装置216では、往復シ
リンダ224により駆動される往復部材222の往復運
動によってディファレンシャルピニオンシャフト34の
軸まわりの姿勢が修正され、供給シリンダ214のロッ
ドの突き出しによって、シャフト供給管211内の新た
なディファレンシャルピニオンシャフト34がシャフト
ホルダ212に供給されると同時に、それに押し出され
るようにして修正後のディファレンシャルピニオンシャ
フト34が待機位置に戻されたターンテーブル228の
溝230内に供給される。
リンダ224により駆動される往復部材222の往復運
動によってディファレンシャルピニオンシャフト34の
軸まわりの姿勢が修正され、供給シリンダ214のロッ
ドの突き出しによって、シャフト供給管211内の新た
なディファレンシャルピニオンシャフト34がシャフト
ホルダ212に供給されると同時に、それに押し出され
るようにして修正後のディファレンシャルピニオンシャ
フト34が待機位置に戻されたターンテーブル228の
溝230内に供給される。
【0063】上記のようにして、ロックピンの打ち込み
が完了すると、第2上下シリンダ68によって第2ヘッ
ド70が元の位置まで上昇させられるとともに、移動台
14上のパレット26がローラ18の駆動によって搬出
コンベヤ22へ送り出される。そして、そのパレット2
6の送り出し完了が図示しないセンサにより検出される
と、移動台14が移動シリンダ16によって図1および
図2に示す元の位置へ戻されて、自動組立の1サイクル
が完了する。
が完了すると、第2上下シリンダ68によって第2ヘッ
ド70が元の位置まで上昇させられるとともに、移動台
14上のパレット26がローラ18の駆動によって搬出
コンベヤ22へ送り出される。そして、そのパレット2
6の送り出し完了が図示しないセンサにより検出される
と、移動台14が移動シリンダ16によって図1および
図2に示す元の位置へ戻されて、自動組立の1サイクル
が完了する。
【0064】上述のように、本実施例によれば、一対の
ピニオン支持装置104Lおよび104Rによってディ
ファレンシャルサイドギヤ32Uおよび32Dの軸心B
すなわち垂直線Cに対して対称な位置に回転可能に支持
された一対のディファレンシャルピニオン36Lおよび
36Rが、一方のディファレンシャルサイドギヤ32D
に対して所定の荷重で押圧されるとともにその一方のデ
ィファレンシャルサイドギヤ32Dが一方向へ回転させ
られることにより、その一方のディファレンシャルサイ
ドギヤ32Dに自動的に噛み合わせられるとともに、他
方のディファレンシャルサイドギヤ32Uに対しても自
動的に噛み合わせられる。そして、噛み合いが完了した
状態では、一対のディファレンシャルピニオン36Lお
よび36Rは、上記軸心Bに対して対称な位置に自動的
に保持され、何等作業工数や熟練を要しない。
ピニオン支持装置104Lおよび104Rによってディ
ファレンシャルサイドギヤ32Uおよび32Dの軸心B
すなわち垂直線Cに対して対称な位置に回転可能に支持
された一対のディファレンシャルピニオン36Lおよび
36Rが、一方のディファレンシャルサイドギヤ32D
に対して所定の荷重で押圧されるとともにその一方のデ
ィファレンシャルサイドギヤ32Dが一方向へ回転させ
られることにより、その一方のディファレンシャルサイ
ドギヤ32Dに自動的に噛み合わせられるとともに、他
方のディファレンシャルサイドギヤ32Uに対しても自
動的に噛み合わせられる。そして、噛み合いが完了した
状態では、一対のディファレンシャルピニオン36Lお
よび36Rは、上記軸心Bに対して対称な位置に自動的
に保持され、何等作業工数や熟練を要しない。
【0065】また、本実施例によれば、ディファレンシ
ャルケース10内に配置された一対のディファレンシャ
ルサイドギヤ32Uおよび32Dとそれに噛み合わせら
れた一対のディファレンシャルピニオン36Lおよび3
6Rとが、そのディファレンシャルピニオン36Lおよ
び36Rにディファレンシャルピニオンシャフト34を
挿通する位置(図21に示す位置)まで、ディファレン
シャルケース10に対して相対回転させられるに際し
て、重力または第2ヘッド70により、一方のディファ
レンシャルサイドギヤ32Uが他方のディファレンシャ
ルサイドギヤ32Dに接近する方向に付勢される。この
結果、上記相対回転に際して、一対のディファレンシャ
ルピニオン36Lおよび36Rがディファレンシャルケ
ース10の内壁面59に押しつけられることから、その
一対のディファレンシャルピニオン36Lおよび36R
の背面の球面座金60Lおよび60Rのずれが防止され
るので、ディファレンシャルピニオンシャフト34の挿
入が能率的且つ容易となる。特に、ディファレンシャル
ピニオンシャフト34の自動挿入が容易となってその自
動組立が可能となる。
ャルケース10内に配置された一対のディファレンシャ
ルサイドギヤ32Uおよび32Dとそれに噛み合わせら
れた一対のディファレンシャルピニオン36Lおよび3
6Rとが、そのディファレンシャルピニオン36Lおよ
び36Rにディファレンシャルピニオンシャフト34を
挿通する位置(図21に示す位置)まで、ディファレン
シャルケース10に対して相対回転させられるに際し
て、重力または第2ヘッド70により、一方のディファ
レンシャルサイドギヤ32Uが他方のディファレンシャ
ルサイドギヤ32Dに接近する方向に付勢される。この
結果、上記相対回転に際して、一対のディファレンシャ
ルピニオン36Lおよび36Rがディファレンシャルケ
ース10の内壁面59に押しつけられることから、その
一対のディファレンシャルピニオン36Lおよび36R
の背面の球面座金60Lおよび60Rのずれが防止され
るので、ディファレンシャルピニオンシャフト34の挿
入が能率的且つ容易となる。特に、ディファレンシャル
ピニオンシャフト34の自動挿入が容易となってその自
動組立が可能となる。
【0066】また、本実施例によれば、ディファレンシ
ャルケース10と干渉しないように、上記一対のディフ
ァレンシャルピニオン36Lおよび36Rを回転可能に
支持するピニオン支持具154Lおよび156L、15
4Rおよび156Rのうち、その一部であるピニオン支
持具156L、156Rが退避させられた後、残りのピ
ニオン支持具154L、154Rも退避させられる。こ
の結果、上記相対回転に際して、ピニオン支持具154
Lおよび156L、154Rおよび156Rによって回
転可能に支持された一対のディファレンシャルピニオン
36Lおよび36Rは、ディファレンシャルサイドギヤ
32Uおよび32Dとディファレンシャルケース10と
の間の隙間内に、ディファレンシャルケース10と干渉
することなく、ディファレンシャルピニオンシャフト3
4が差し込まれる位置まで差し入れられることから、そ
のディファレンシャルピニオンシャフト34の自動組立
が可能となる。
ャルケース10と干渉しないように、上記一対のディフ
ァレンシャルピニオン36Lおよび36Rを回転可能に
支持するピニオン支持具154Lおよび156L、15
4Rおよび156Rのうち、その一部であるピニオン支
持具156L、156Rが退避させられた後、残りのピ
ニオン支持具154L、154Rも退避させられる。こ
の結果、上記相対回転に際して、ピニオン支持具154
Lおよび156L、154Rおよび156Rによって回
転可能に支持された一対のディファレンシャルピニオン
36Lおよび36Rは、ディファレンシャルサイドギヤ
32Uおよび32Dとディファレンシャルケース10と
の間の隙間内に、ディファレンシャルケース10と干渉
することなく、ディファレンシャルピニオンシャフト3
4が差し込まれる位置まで差し入れられることから、そ
のディファレンシャルピニオンシャフト34の自動組立
が可能となる。
【0067】したがって、本実施例によれば、上記のよ
うにしてディファレンシャルケース10が自動的に組み
立てられる結果、作業者の熟練が不要となり、ばらつき
のない組付品質が得られるとともに、ディファレンシャ
ルケース10の1個当たりの組付工数が10秒程度とい
う極めて高い能率が得られる。因に、従来の組付工数は
55秒程度であった。
うにしてディファレンシャルケース10が自動的に組み
立てられる結果、作業者の熟練が不要となり、ばらつき
のない組付品質が得られるとともに、ディファレンシャ
ルケース10の1個当たりの組付工数が10秒程度とい
う極めて高い能率が得られる。因に、従来の組付工数は
55秒程度であった。
【0068】また、本実施例によれば、ピニオン支持装
置104Lおよび104Rは、一対のディファレンシャ
ルピニオン36Lおよび36Rが取り付けられると、そ
れを支持する水平ピン130Lおよび130Rよりもそ
のディファレンシャルピニオン36Lおよび36Rが取
り付けられた側に重心が位置するように構成されている
ことから、重心の偏在により発生するモーメントにより
一対のディファレンシャルピニオン36Lおよび36R
がディファレンシャルサイドギヤ32Dへ押し付けられ
るので、噛み合い中においてそれらの歯面が損傷しない
利点がある。
置104Lおよび104Rは、一対のディファレンシャ
ルピニオン36Lおよび36Rが取り付けられると、そ
れを支持する水平ピン130Lおよび130Rよりもそ
のディファレンシャルピニオン36Lおよび36Rが取
り付けられた側に重心が位置するように構成されている
ことから、重心の偏在により発生するモーメントにより
一対のディファレンシャルピニオン36Lおよび36R
がディファレンシャルサイドギヤ32Dへ押し付けられ
るので、噛み合い中においてそれらの歯面が損傷しない
利点がある。
【0069】また、本実施例によれば、遊動部材118
Lおよび118Rはスプリング120Lおよび120R
の弾性変形によりシリンダ122Lおよび122R側へ
移動できるように構成されているので、一対のディファ
レンシャルピニオン36Lおよび36Rとディファレン
シャルサイドギヤ32Uとの噛み合いがうまく行われな
い場合には、ディファレンシャルピニオン36Lおよび
36Rが逃げて歯面が損傷しない利点がある。
Lおよび118Rはスプリング120Lおよび120R
の弾性変形によりシリンダ122Lおよび122R側へ
移動できるように構成されているので、一対のディファ
レンシャルピニオン36Lおよび36Rとディファレン
シャルサイドギヤ32Uとの噛み合いがうまく行われな
い場合には、ディファレンシャルピニオン36Lおよび
36Rが逃げて歯面が損傷しない利点がある。
【0070】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0071】たとえば、前述の実施例において、一対の
ディファレンシャルピニオン36Lおよび36Rがディ
ファレンシャルサイドギヤ32Dに噛み合わせられるに
際しては、そのディファレンシャルサイドギヤ32Dが
往復回転駆動されてもよいのである。
ディファレンシャルピニオン36Lおよび36Rがディ
ファレンシャルサイドギヤ32Dに噛み合わせられるに
際しては、そのディファレンシャルサイドギヤ32Dが
往復回転駆動されてもよいのである。
【0072】また、前述の実施例では、ピン支持具15
4Lおよび154Rが後退させられてからピニオン押込
ヘッド111Lおよび111Rが前進させられていた
が、反対に、ピニオン押込ヘッド111Lおよび111
Rが前進させられてからピン支持具154Lおよび15
4Rが後退させられてもよい。
4Lおよび154Rが後退させられてからピニオン押込
ヘッド111Lおよび111Rが前進させられていた
が、反対に、ピニオン押込ヘッド111Lおよび111
Rが前進させられてからピン支持具154Lおよび15
4Rが後退させられてもよい。
【0073】また、前述の実施例の第1組付位置では、
ディファレンシャルピニオン36Lおよび36Rとディ
ファレンシャルサイドギヤ32Uおよび32Dがディフ
ァレンシャルケース10に対して回転させられるに際
し、球面座金60Lおよび60Rの落下などを防止する
ために、ディファレンシャルサイドギヤ32Uの荷重が
付与されていたが、その荷重に加えてディファレンシャ
ルサイドギヤ32Uを下向きに付勢するスプリングが第
1ヘッド66に設けられてもよい。
ディファレンシャルピニオン36Lおよび36Rとディ
ファレンシャルサイドギヤ32Uおよび32Dがディフ
ァレンシャルケース10に対して回転させられるに際
し、球面座金60Lおよび60Rの落下などを防止する
ために、ディファレンシャルサイドギヤ32Uの荷重が
付与されていたが、その荷重に加えてディファレンシャ
ルサイドギヤ32Uを下向きに付勢するスプリングが第
1ヘッド66に設けられてもよい。
【0074】また、前述の実施例の第1組付位置および
第2組付位置では、球面座金60Lおよび60Rの落下
などを防止するために、上側のディファレンシャルサイ
ドギヤ32Uが自己の荷重或いは第2ヘッド70の押圧
力によって下側のディファレンシャルサイドギヤ32D
側へ付勢されていたが、下側のディファレンシャルサイ
ドギヤ32Dに上向きの推力を加えるようにしてもよ
い。要するに、一対のディファレンシャルサイドギヤ3
2Uおよび32Dを互いに接近する方向に付勢する手段
を設ければよいのである。
第2組付位置では、球面座金60Lおよび60Rの落下
などを防止するために、上側のディファレンシャルサイ
ドギヤ32Uが自己の荷重或いは第2ヘッド70の押圧
力によって下側のディファレンシャルサイドギヤ32D
側へ付勢されていたが、下側のディファレンシャルサイ
ドギヤ32Dに上向きの推力を加えるようにしてもよ
い。要するに、一対のディファレンシャルサイドギヤ3
2Uおよび32Dを互いに接近する方向に付勢する手段
を設ければよいのである。
【0075】また、前述の実施例では、シリンダ132
Lおよび132Rが設けられているが、必ずしも設けら
れていなくてもよい。
Lおよび132Rが設けられているが、必ずしも設けら
れていなくてもよい。
【0076】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
【図1】本発明が適用されたディファレンシャルケース
自動組立装置の一例を示す正面図である。
自動組立装置の一例を示す正面図である。
【図2】図1の実施例の平面図である。
【図3】図1の実施例のディファレンシャルケースを、
その中に組み付けられるディファレンシャルピニオンお
よびディファレンシャルサイドギヤなどと共に説明する
縦断面図である。
その中に組み付けられるディファレンシャルピニオンお
よびディファレンシャルサイドギヤなどと共に説明する
縦断面図である。
【図4】図1の実施例のディファレンシャルケースを説
明する一部を切り欠いた正面図である。
明する一部を切り欠いた正面図である。
【図5】図1の実施例のディファレンシャルケースを説
明する一部を切り欠いた平面図である。
明する一部を切り欠いた平面図である。
【図6】図1の実施例の第1ヘッドの構成を拡大して示
す正面図である。
す正面図である。
【図7】図6の側面図である。
【図8】図6の左右一対のピニオン支持装置のうち、右
側のピニオン支持装置を詳しく説明する図である。
側のピニオン支持装置を詳しく説明する図である。
【図9】図6の左右一対のピニオン支持装置を、一対の
開閉板の上側から示す平面図である。
開閉板の上側から示す平面図である。
【図10】図6および図7に示すピニオン支持具および
それを駆動するシリンダを詳しく説明する平面図であ
る。
それを駆動するシリンダを詳しく説明する平面図であ
る。
【図11】図10の側面図であって、ピニオン支持具の
正面を示している。
正面を示している。
【図12】図1の実施例の第2ヘッドの構成を拡大して
示す正面図である。
示す正面図である。
【図13】図12の側面図である。
【図14】図1の実施例における第2組付位置付近の構
成を説明する平面図である。
成を説明する平面図である。
【図15】図14の姿勢修正装置を詳しく示す図であ
る。
る。
【図16】図1の自動組付装置の第1組付位置に位置さ
せられているディファレンシャルケースを示す縦断面図
である。
せられているディファレンシャルケースを示す縦断面図
である。
【図17】図16の保持治具のカム部の形状と掛止爪と
の関係を説明する要部断面図である。
の関係を説明する要部断面図である。
【図18】図1の自動組付装置の作動を説明する図であ
って、ピニオン支持具に支持された一対のディファレン
シャルピニオンがディファレンシャルケースに対して第
1角度位置まで相対回転させられた状態を示す図であ
る。
って、ピニオン支持具に支持された一対のディファレン
シャルピニオンがディファレンシャルケースに対して第
1角度位置まで相対回転させられた状態を示す図であ
る。
【図19】図1の自動組付装置の作動を説明する図であ
って、ピニオン支持具に支持された一対のディファレン
シャルピニオンがディファレンシャルケースに対して第
2角度位置まで相対回転させられた状態を示す図であ
る。
って、ピニオン支持具に支持された一対のディファレン
シャルピニオンがディファレンシャルケースに対して第
2角度位置まで相対回転させられた状態を示す図であ
る。
【図20】図1の自動組付装置の作動を説明する図であ
って、第2角度位置まで回転させられた一対のディファ
レンシャルピニオンからピニオン支持具が抜き取られ且
つピニオン押込ヘッドが突き出された状態を示す図であ
る。
って、第2角度位置まで回転させられた一対のディファ
レンシャルピニオンからピニオン支持具が抜き取られ且
つピニオン押込ヘッドが突き出された状態を示す図であ
る。
【図21】図1の自動組付装置の作動を説明する図であ
って、ピニオン支持具に支持された一対のディファレン
シャルピニオンがディファレンシャルケースに対して第
3角度位置まで相対回転させられた状態を示す図であ
る。
って、ピニオン支持具に支持された一対のディファレン
シャルピニオンがディファレンシャルケースに対して第
3角度位置まで相対回転させられた状態を示す図であ
る。
10:ディファレンシャルケース 32U:ディファレンシャルサイドギヤ(付勢装置) 32D:ディファレンシャルサイドギヤ 34:ディファレンシャルピニオンシャフト 36L,36R:ディファレンシャルピニオン60L,60R:球面座金 48F,48B:開口穴 74:サイドギヤ回転駆動装置(ディファレンシャルサ
イドギヤ回転装置) 94:ギヤードモータ(回転装置) 104L,104R:ピニオン支持装置(噛合装置)106L,106R:ピニオン押込装置(第2保持装
置) 111L,111R:押込ヘッド(係合部材) 134L,134R:上下ブラケット(ディファレンシ
ャルピニオン押圧装置) 150L,150R,152L,152R:並列シリン
ダ(退避装置)154L,154R,156L,156R:ピン支持具
(第1保持装置)
イドギヤ回転装置) 94:ギヤードモータ(回転装置) 104L,104R:ピニオン支持装置(噛合装置)106L,106R:ピニオン押込装置(第2保持装
置) 111L,111R:押込ヘッド(係合部材) 134L,134R:上下ブラケット(ディファレンシ
ャルピニオン押圧装置) 150L,150R,152L,152R:並列シリン
ダ(退避装置)154L,154R,156L,156R:ピン支持具
(第1保持装置)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 48/20 B23P 21/00 303
Claims (9)
- 【請求項1】 相対向する一対のディファレンシャルサ
イドギヤをそれぞれ一軸心まわりに回転可能に収容する
とともに、それらの間に位置してそれらと噛み合う一対
のディファレンシャルピニオンを該一軸心と直交するデ
ィファレンシャルピニオンシャフトにより回転可能に支
持した状態で収容する一方、該ディファレンシャルピニ
オンシャフトに直交する方向に貫通する一対の開口穴を
備え、リングギヤとともに該一軸心まわりに一体的に回
転させられる形式の差動歯車装置用ディファレンシャル
ケースの組立方法であって、 前記一対のディファレンシャルピニオンを、前記一軸心
に対して対称な位置に回転可能に支持する工程と、 前記ディファレンシャルケース内に配置された一対のデ
ィファレンシャルサイドギヤのうちの一方を所定の方向
に回転させるディファレンシャルサイドギヤ回転工程
と、 前記一対のディファレンシャルサイドギヤのうちの一方
のディファレンシャルサイドギヤに対して前記一対のデ
ィファレンシャルピニオンを所定の荷重で押圧すること
により、それらを相互に噛み合わせる噛合工程と、 を含むことを特徴とする差動歯車装置用ディファレンシ
ャルケースの組立方法。 - 【請求項2】 相対向する一対のディファレンシャルサ
イドギヤをそれぞれ一軸心まわりに回転可能に収容する
とともに、それらの間に位置してそれらと噛み合う一対
のディファレンシャルピニオンを該一軸心と直交するデ
ィファレンシャルピニオンシャフトにより回転可能に支
持した状態で収容する一方、該ディファレンシャルピニ
オンシャフトに直交する方向に貫通する一対の開口穴を
備え、リングギヤとともに該一軸心まわりに一体的に回
転させられる形式の差動歯車装置用ディファレンシャル
ケースの組立装置であって、 前記一対のディファレンシャルピニオンを、前記一軸心
に対して対称な位置に回転可能に支持するディファレン
シャルピニオン支持装置と、 前記ディファレンシャルケース内に配置された一対のデ
ィファレンシャルサイドギヤのうちの一方を所定の方向
に回転させるディファレンシャルサイドギヤ回転装置
と、 前記一対のディファレンシャルサイドギヤのうちの一方
のディファレンシャルサイドギヤに対して前記一対のデ
ィファレンシャルピニオンを所定の荷重で押圧すること
により、それらを相互に噛み合わせるディファレンシャ
ルピニオン押圧装置と、 を含むことを特徴とする差動歯車装置用ディファレンシ
ャルケースの組立装置。 - 【請求項3】 相対向する一対のディファレンシャルサ
イドギヤをそれぞれ一軸心まわりに回転可能に収容する
とともに、それらの間に位置してそれらと噛み合う一対
のディファレンシャルピニオンを該一軸心と直交するデ
ィファレンシャルピニオンシャフトにより回転可能に支
持した状態で収容する一方、該ディファレンシャルピニ
オンシャフトに直交する方向に貫通する一対の開口穴を
備え、リングギヤとともに該一軸心まわりに一体的に回
転させられる形式の差動歯車装置用ディファレンシャル
ケースの組立方法であって、 前記ディファレンシャルケース内に配置された一対のデ
ィファレンシャルサイドギヤに、前記一対のディファレ
ンシャルピニオンを噛み合わせる噛合工程と、 前記ディファレンシャルケース内の一対のディファレン
シャルサイドギヤとそれらに噛み合わされた前記一対の
ディファレンシャルピニオンとを、該ディファレンシャ
ルピニオンに前記ディファレンシャルピニオンシャフト
を挿通する位置まで、前記ディファレンシャルケースに
対して相対回転させる回転工程と、 該回転工程における相対回転に際して、前記一対のディ
ファレンシャルサイドギヤを相互に接近する方向に付勢
する付勢工程と、 を含むことを特徴とする差動歯車装置用ディファレンシ
ャルケースの組立方法。 - 【請求項4】 相対向する一対のディファレンシャルサ
イドギヤをそれぞれ一軸心まわりに回転可能に収容する
とともに、それらの間に位置してそれらと噛み合う一対
のディファレンシャルピニオンを該一軸心と直交するデ
ィファレンシャルピニオンシャフトにより回転可能に支
持した状態で収容する一方、該ディファレンシャルピニ
オンシャフトに直交する方向に貫通する一対の開口穴を
備え、リングギヤとともに該一軸心まわりに一体的に回
転させられる形式の差動歯車装置用ディファレンシャル
ケースの組立装置であって、 前記ディファレンシャルケース内に配置された一対のデ
ィファレンシャルサイドギヤに、前記一対のディファレ
ンシャルピニオンを噛み合わせる噛合装置と、 前記ディファレンシャルケース内の一対のディファレン
シャルサイドギヤとそれらに噛み合わされた前記一対の
ディファレンシャルピニオンとを、該ディファレンシャ
ルピニオンに前記ディファレンシャルピニオンシャフト
を挿通する位置まで、前記ディファレンシャルケースに
対して相対回転させる回転装置と、 該回転装置による相対回転に際して、前記一対のディフ
ァレンシャルサイドギヤを相互に接近する方向に付勢す
る付勢装置と、 を含むことを特徴とする差動歯車装置用ディファレンシ
ャルケースの組立装置。 - 【請求項5】 相対向する一対のディファレンシャルサ
イドギヤをそれぞれ一軸心まわりに回転可能に収容する
とともに、それらの間に位置してそれらと噛み合う一対
のディファレンシャルピニオンを該一軸心と直交するデ
ィファレンシャルピニオンシャフトにより回転可能に支
持した状態で収容する一方、該ディファレンシャルピニ
オンシャフトに直交する方向に貫通する一対の開口穴を
備え、リングギヤとともに該一軸心まわりに一体的に回
転させられる形式の差動歯車装置用ディファレンシャル
ケースの組立方法であって、 前記一対のディファレンシャルピニオンを、所定の支持
具により前記一軸心に対して対称な位置に回転可能に支
持するディファレンシャルピニオン支持工程と、 前記ディファレンシャルケース内に配置された一対のデ
ィファレンシャルサイドギヤに対して、回転可能に支持
された一対のディファレンシャルピニオンを前記開口穴
を通して噛み合わせる噛合工程と、 前記ディファレンシャルケース内の一対のディファレン
シャルサイドギヤとそれらに噛み合わされた前記一対の
ディファレンシャルピニオンとを、該ディファレンシャ
ルピニオンに前記ディファレンシャルピニオンシャフト
を挿通する位置まで、前記ディファレンシャルケースに
対して相対回転させる回転工程と、 該回転工程における相対回転に伴って、前記ディファレ
ンシャルケースと干渉しないように、前記支持具のうち
の一部を退避させた後、該支持具の他部を退避させる退
避工程と、 を含むことを特徴とする差動歯車装置用ディファレンシ
ャルケースの組立方法。 - 【請求項6】 相対向する一対のディファレンシャルサ
イドギヤをそれぞれ一軸心まわりに回転可能に収容する
とともに、それらの間に位置してそれらと噛み合う一対
のディファレンシャルピニオンを該一軸心と直交するデ
ィファレンシャルピニオンシャフトにより回転可能に支
持した状態で収容する一方、該ディファレンシャルピニ
オンシャフトに直交する方向に貫通する一対の開口穴を
備え、リングギヤとともに該一軸心まわりに一体的に回
転させられる形式の差動歯車装置用ディファレンシャル
ケースの組立装置であって、 前記一対のディファレンシャルピニオンを、所定の支持
具により前記一軸心に対して対称な位置に回転可能に支
持するディファレンシャルピニオン支持装置と、 前記ディファレンシャルケース内に配置された一対のデ
ィファレンシャルサイドギヤに対して、回転可能に支持
された一対のディファレンシャルピニオンを前記開口穴
を通して噛み合わせる噛合装置と、 前記ディファレンシャルケース内の一対のディファレン
シャルサイドギヤとそれらに噛み合わされた前記一対の
ディファレンシャルピニオンとを、該ディファレンシャ
ルピニオンに前記ディファレンシャルピニオンシャフト
を挿通する位置まで、前記ディファレンシャルケースに
対して相対回転させる回転装置と、 該回転装置による相対回転に伴って、前記ディファレン
シャルケースと干渉しないように、前記支持具のうちの
一部を退避させた後、該支持具の他部を退避させる退避
装置と、 を含むことを特徴とする差動歯車装置用ディファレンシ
ャルケースの組立装置。 - 【請求項7】 相対向する一対のディファレンシャルサ
イドギヤをそれぞれ一軸心まわりに回転可能に収容する
とともに、それらの間に位置してそれらと噛み合う一対
のディファレンシャルピニオンを該一軸心と直交するデ
ィファレンシャルピニオンシャフトにより回転可能に支
持した状態で収容する一方、該ディファレンシャルピニ
オンシャフトに直交する方向に貫通する一対の開口穴を
備え、リングギヤとともに該一軸心まわりに一体的に回
転させられる形式の差動歯車装置用ディファレンシャル
ケースの組立方法であって、 前記一対のディファレンシャルピニオンを、所定の支持
具により前記一軸心に対して対称な位置に回転可能に支
持するディファレンシャルピニオン支持工程と、 前記ディファレンシャルケース内に配置された一対のデ
ィファレンシャルサイドギヤのうちの一方を所定の方向
に回転させるディファレンシャルサイドギヤ回転工程
と、 前記一対のディファレンシャルサイドギヤのうちの一方
のディファレンシャルサイドギヤに対して、前記開口穴
を通して前記一対のディファレンシャルピニオンを所定
の荷重で押圧することによりそれらを相互に噛み合わせ
た後、該一対のディファレンシャルサイドギヤのうちの
他方のディファレンシャルサイドギヤに対しても該一対
のディファレンシャルピニオンを噛み合わせる噛合工程
と、 前記ディファレンシャルケース内の一対のディファレン
シャルサイドギヤとそれらに噛み合わされた前記一対の
ディファレンシャルピニオンとを、該ディファレンシャ
ルピニオンに前記ディファレンシャルピニオンシャフト
を挿通する位置まで、前記ディファレンシャルケースに
対して相対回転させる回転工程と、 該回転工程における相対回転に伴って、前記ディファレ
ンシャルケースと干渉しないように、前記支持具のうち
の一部を退避させた後、該支持具の他部を退避させる退
避工程と、 該回転工程における相対回転に際して、前記一対のディ
ファレンシャルサイドギヤを相互に接近する方向に付勢
する付勢工程と、 を含むことを特徴とする差動歯車装置用ディファレンシ
ャルケースの組立方法。 - 【請求項8】 相対向する一対のディファレンシャルサ
イドギヤをそれぞれ一軸心まわりに回転可能に収容する
とともに、それらの間に位置してそれらと噛み合う一対
のディファレンシャルピニオンを該一軸心と直交するデ
ィファレンシャルピニオンシャフトにより回転可能に支
持した状態で収容する一方、該ディファレンシャルピニ
オンシャフトに直交する方向に貫通する一対の開口穴を
備え、リングギヤとともに該一軸心まわりに一体的に回
転させられる形式の差動歯車装置用ディファレンシャル
ケースの組立方法であって、 前記ディファレンシャルケース内に配置された一対のデ
ィファレンシャルサイドギヤに、前記一対のディファレ
ンシャルピニオンを噛み合わせる噛合工程と、 前記ディ
ファレンシャルケース内の一対のディファレンシャルサ
イドギヤに噛み合わされた前記一対のディファレンシャ
ルピニオンと前記ディファレンシャルケースとを相対回
転させて、該一対のディファレンシャルピニオンに前記
ディファレンシャルピニオンシャフトを挿通する位置に
なるまで、該一対のディファレンシャルピニオンと前記
ディファレンシャルケースとの位置関係を変更する工程
と、 前記ディファレンシャルケースに対して位置関係が変更
された一対のディファレンシャルピニオンに前記ディフ
ァレンシャルピニオンシャフトを挿通する工程と、 を含むことを特徴とする差動歯車装置用ディファレンシ
ャルケースの組立方法。 - 【請求項9】 相対向する一対のディファレンシャルサ
イドギヤをそれぞれ一軸心まわりに回転可能に収容する
とともに、それらの間に位置してそれらと噛み合う一対
のディファレンシャルピニオンを該一軸心と直交するデ
ィファレンシャルピニオンシャフトにより回転可能に支
持した状態で収容する一方、該ディファレンシャルピニ
オンシャフトに直交する方向に貫通する一対の開口穴を
備え、リングギヤとともに該一軸心まわりに一体的に回
転させられる形式の差動歯車装置用ディファレンシャル
ケースの組立方法であって、 第1保持装置に保持された前記一対のディファレンシャ
ルピニオンおよびその 背面にある座金を、該第1保持装
置を駆動して前記開口穴から導入させ、前記ディファレ
ンシャルケース内に配置された一対のディファレンシャ
ルサイドギヤと該一対のディファレンシャルピニオンと
を噛み合わせる噛合工程と、 該第1保持装置によって前記ディファレンシャルピニオ
ンと座金とを保持した状態で、該一対のディファレンシ
ャルピニオンと前記ディファレンシャルケースとを相対
回転させて、該ディファレンシャルケースに対する前記
一対のディファレンシャルピニオンの位置を第1段階位
置まで変更する工程と、 前記第1保持装置の代わりに前記座金に係合する係合部
材を有する第2保持装置によって前記座金を保持して、
前記一対のディファレンシャルピニオンと前記ディファ
レンシャルケースとを相対回転させ、前記ディファレン
シャルケースに対する前記一対のディファレンシャルピ
ニオンの位置を、該一対のディファレンシャルピニオン
に前記ディファレンシャルピニオンシャフトを挿通する
第2段階位置まで変更する工程と、 前記ディファレンシャルピニオンシャフトを挿通する工
程と、 を含むことを特徴とする差動歯車装置用ディファレンシ
ャルケースの組立方法。
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