JPH0842670A - 板金製ベベルケース構造 - Google Patents
板金製ベベルケース構造Info
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- JPH0842670A JPH0842670A JP18433094A JP18433094A JPH0842670A JP H0842670 A JPH0842670 A JP H0842670A JP 18433094 A JP18433094 A JP 18433094A JP 18433094 A JP18433094 A JP 18433094A JP H0842670 A JPH0842670 A JP H0842670A
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- case
- cases
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 組立ての自動化が容易で、生産性が高く、し
かも、生産コストの低減をも図ることのできるベベルケ
ースの構造を提供する。 【構成】 交差する方向の伝動軸3,5,9を伝動可能
に連結するベベルギア機構8,12を覆うベベルケース
20,21を、板金材のプレス加工により形成された一
対の半割りケース20A,21Aを夫々の接合部20
a,21aの溶接接続で連結する二つ割り構造に構成
し、前記半割りケース20A,21Aの夫々に、前記伝
動軸3,5,9を軸受け支承する夫々の伝動軸ケース1
4,16,18の端部を、連結状態で抱き込むように挾
持する挾持部20b,21bを形成した。
かも、生産コストの低減をも図ることのできるベベルケ
ースの構造を提供する。 【構成】 交差する方向の伝動軸3,5,9を伝動可能
に連結するベベルギア機構8,12を覆うベベルケース
20,21を、板金材のプレス加工により形成された一
対の半割りケース20A,21Aを夫々の接合部20
a,21aの溶接接続で連結する二つ割り構造に構成
し、前記半割りケース20A,21Aの夫々に、前記伝
動軸3,5,9を軸受け支承する夫々の伝動軸ケース1
4,16,18の端部を、連結状態で抱き込むように挾
持する挾持部20b,21bを形成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交差する方向の伝動軸
を伝動可能に連結するベベルギア機構を覆うベベルケー
スに関する。
を伝動可能に連結するベベルギア機構を覆うベベルケー
スに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ベベルケース30は、図8に示す
ように、ベベルギア機構31を収容する中空部30aや
伝動軸挿通用の複数の開口30bが形成されたアルミダ
イキャストなどの鋳造品で一体構造に構成されていた。
ように、ベベルギア機構31を収容する中空部30aや
伝動軸挿通用の複数の開口30bが形成されたアルミダ
イキャストなどの鋳造品で一体構造に構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術よると、図8に示すようにベベルケース30の
中空部30aにベベルギア機構31を収容するには、伝
動軸32、ベベルギア33、ベアリング34、などの部
品をベベルケース30の開口30bから順次組付けなけ
ればならないため、組立ての自動化が困難であり、生産
性が低下するとともに生産コストが嵩む不都合が生じる
ようになっていた。又、ベベルケース30と伝動軸ケー
ス35との連結においても、フランジ36を介したボル
ト連結が行われていたため、連結に要する部品点数や製
造工程が多くなり、生産性が低下するとともに生産コス
トが嵩む不都合が生じるようになっていた。
従来技術よると、図8に示すようにベベルケース30の
中空部30aにベベルギア機構31を収容するには、伝
動軸32、ベベルギア33、ベアリング34、などの部
品をベベルケース30の開口30bから順次組付けなけ
ればならないため、組立ての自動化が困難であり、生産
性が低下するとともに生産コストが嵩む不都合が生じる
ようになっていた。又、ベベルケース30と伝動軸ケー
ス35との連結においても、フランジ36を介したボル
ト連結が行われていたため、連結に要する部品点数や製
造工程が多くなり、生産性が低下するとともに生産コス
トが嵩む不都合が生じるようになっていた。
【0004】本発明の目的は、組立ての自動化が容易
で、生産性が高く、しかも、生産コストの低減をも図る
ことのできるベベルケースの構造を提供することにあ
る。
で、生産性が高く、しかも、生産コストの低減をも図る
ことのできるベベルケースの構造を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明では、交差する方向の伝動軸を伝動可能
に連結するベベルギア機構を覆うベベルケースを、板金
材のプレス加工により形成された一対の半割りケースを
夫々の接合部の溶接接続で連結する二つ割り構造に構成
し、前記半割りケースの夫々に、前記伝動軸を軸受け支
承する夫々の伝動軸ケースの端部を、連結状態で抱き込
むように挾持する挾持部を形成した。
め、本第1発明では、交差する方向の伝動軸を伝動可能
に連結するベベルギア機構を覆うベベルケースを、板金
材のプレス加工により形成された一対の半割りケースを
夫々の接合部の溶接接続で連結する二つ割り構造に構成
し、前記半割りケースの夫々に、前記伝動軸を軸受け支
承する夫々の伝動軸ケースの端部を、連結状態で抱き込
むように挾持する挾持部を形成した。
【0006】又、本第2発明では、上記第1発明におい
て、前記半割りケースに、前記挾持部よりも内方側へ挿
通された前記伝動軸ケースの挿通端を位置決めして受け
止め支持する受け片を設けた。
て、前記半割りケースに、前記挾持部よりも内方側へ挿
通された前記伝動軸ケースの挿通端を位置決めして受け
止め支持する受け片を設けた。
【0007】
【作用】本第1発明によると、伝動軸を夫々の伝動軸ケ
ースにて軸受け支承するとともに、交差する方向で伝動
可能に連結される伝動軸の夫々にベベルギアを装着した
後、伝動軸ケースの端部を一方の半割りケースの挾持部
に嵌め込み装着してベベルギア同士を噛合させる。そし
て、この半割りケースに他方の半割りケースを夫々の接
合部同士を合わせる状態に被せて治具で固定した後、溶
接ラインに乗せて半割りケース同士が接合する接合部、
及び、半割りケースの挾持部と伝動軸ケースとの挾持外
周部を溶接ロボットで溶接接続することによって、ベベ
ルギア機構を内装するとともに伝動軸ケースを連結した
状態でベベルケースを完成させることができる。つま
り、前述の従来技術のように、ベベルケースの開口から
各部品を順次組付けて行くといった困難がなく、半割り
ケースの開放側から容易に各部品の組付け装填を行うこ
とができるとともに、ベベルケースと伝動軸ケースとの
連結においても部品点数や製造工程の簡略化を図ること
ができる。
ースにて軸受け支承するとともに、交差する方向で伝動
可能に連結される伝動軸の夫々にベベルギアを装着した
後、伝動軸ケースの端部を一方の半割りケースの挾持部
に嵌め込み装着してベベルギア同士を噛合させる。そし
て、この半割りケースに他方の半割りケースを夫々の接
合部同士を合わせる状態に被せて治具で固定した後、溶
接ラインに乗せて半割りケース同士が接合する接合部、
及び、半割りケースの挾持部と伝動軸ケースとの挾持外
周部を溶接ロボットで溶接接続することによって、ベベ
ルギア機構を内装するとともに伝動軸ケースを連結した
状態でベベルケースを完成させることができる。つま
り、前述の従来技術のように、ベベルケースの開口から
各部品を順次組付けて行くといった困難がなく、半割り
ケースの開放側から容易に各部品の組付け装填を行うこ
とができるとともに、ベベルケースと伝動軸ケースとの
連結においても部品点数や製造工程の簡略化を図ること
ができる。
【0008】本第2発明によると、ベベルケースにおい
ては、伝動軸ケースの端部を挾持部と受け片との二点で
支持するようになるので、伝動軸ケースをガタツキなく
安定した状態で精度よく支持することができるととも
に、支持強度を高めることができるようになる。又、伝
動軸を軸受け支承する伝動軸ケースの端部をベベルケー
スの内方側の受け片にて支持することによって軸受け支
承部位を溶接接合部から離間させることができるので、
軸受け支承部位が挾持部と伝動軸ケースとの溶接接続時
の溶接熱による歪みの悪影響を受ける虞をも解消できる
ようになる。
ては、伝動軸ケースの端部を挾持部と受け片との二点で
支持するようになるので、伝動軸ケースをガタツキなく
安定した状態で精度よく支持することができるととも
に、支持強度を高めることができるようになる。又、伝
動軸を軸受け支承する伝動軸ケースの端部をベベルケー
スの内方側の受け片にて支持することによって軸受け支
承部位を溶接接合部から離間させることができるので、
軸受け支承部位が挾持部と伝動軸ケースとの溶接接続時
の溶接熱による歪みの悪影響を受ける虞をも解消できる
ようになる。
【0009】
【発明の効果】従って、本第1発明によれば、ベベルギ
ア機構などの組付け工程、及び、半割りケース同士や半
割りケースの挾持部と伝動軸ケースとの溶接接続工程に
おいて、ロボットなどを利用した自動化の促進を図るこ
とができ、又、それによって、生産性の向上、及び、生
産コストの低減を図れるようになった。つまり、組立て
の自動化が容易で、生産性が高く、しかも、生産コスト
の低減をも図ることのできるベベルケースの構造を提供
し得るに至った。
ア機構などの組付け工程、及び、半割りケース同士や半
割りケースの挾持部と伝動軸ケースとの溶接接続工程に
おいて、ロボットなどを利用した自動化の促進を図るこ
とができ、又、それによって、生産性の向上、及び、生
産コストの低減を図れるようになった。つまり、組立て
の自動化が容易で、生産性が高く、しかも、生産コスト
の低減をも図ることのできるベベルケースの構造を提供
し得るに至った。
【0010】本第2発明によれば、第1発明の構成に、
夫々の半割りケースに受け片を設けるだけの簡単な改良
を加えることによって、生産性の向上、及び、生産コス
トの低減を図りながらも、更に、組付け精度の向上、及
び、支持強度の向上を図ることができるとともに、好適
に伝動軸を軸受け支承することのできるベベルケースの
構造を提供し得るに至った。
夫々の半割りケースに受け片を設けるだけの簡単な改良
を加えることによって、生産性の向上、及び、生産コス
トの低減を図りながらも、更に、組付け精度の向上、及
び、支持強度の向上を図ることができるとともに、好適
に伝動軸を軸受け支承することのできるベベルケースの
構造を提供し得るに至った。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0012】図1には、作業車の一例であるコンバイン
の前部に、後ろ倒れ姿勢で左右方向に並列する状態で立
設された引起装置1群の背面が示されている。図2にも
示すように、この引起装置1群の後方上部には、図外の
伝動系を介してエンジン(図示せず)からの動力が伝達
される横向き伝動軸2が横架されており、この横向き伝
動軸2から各引起装置1に動力が分配供給されるように
なっている。
の前部に、後ろ倒れ姿勢で左右方向に並列する状態で立
設された引起装置1群の背面が示されている。図2にも
示すように、この引起装置1群の後方上部には、図外の
伝動系を介してエンジン(図示せず)からの動力が伝達
される横向き伝動軸2が横架されており、この横向き伝
動軸2から各引起装置1に動力が分配供給されるように
なっている。
【0013】横向き伝動軸2から各引起装置1への伝動
構成について詳述すると、図1〜3に示すように、前記
横向き伝動軸2は、伝動軸3同士を筒軸4にて一体回転
自在にスプライン連結することによって構成されてお
り、夫々の連結部には、連結部から下方に向かう縦向き
の伝動軸5が延設されている。互いに交差する方向とな
る伝動軸3と伝動軸5とは、伝動軸3の端部にスプライ
ン嵌合するベベルギア6と伝動軸5の上端にスプライン
嵌合するベベルギア7とによって構成されたベベルギア
機構8によって伝動可能に連結されている。伝動軸5夫
々の下端には、下端から引起装置1に向かう前後向きの
伝動軸9が延設されている。互いに交差する方向となる
伝動軸5と伝動軸9とは、伝動軸5の下端にスプライン
嵌合するベベルギア10と伝動軸9の後端にスプライン
嵌合するベベルギア11とによって構成されたベベルギ
ア機構12によって伝動可能に連結されている。伝動軸
9の前端には、引起装置1の駆動スプロケット13が一
体回転自在にスプライン嵌合されている。つまり、横向
き伝動軸2に伝達されたエンジンからの動力が、ベベル
ギア機構8、伝動軸5、ベベルギア機構12、及び、伝
動軸9を介して引起装置1の駆動スプロケット13へ伝
達されることによって、引起装置1を駆動するようにな
っている。
構成について詳述すると、図1〜3に示すように、前記
横向き伝動軸2は、伝動軸3同士を筒軸4にて一体回転
自在にスプライン連結することによって構成されてお
り、夫々の連結部には、連結部から下方に向かう縦向き
の伝動軸5が延設されている。互いに交差する方向とな
る伝動軸3と伝動軸5とは、伝動軸3の端部にスプライ
ン嵌合するベベルギア6と伝動軸5の上端にスプライン
嵌合するベベルギア7とによって構成されたベベルギア
機構8によって伝動可能に連結されている。伝動軸5夫
々の下端には、下端から引起装置1に向かう前後向きの
伝動軸9が延設されている。互いに交差する方向となる
伝動軸5と伝動軸9とは、伝動軸5の下端にスプライン
嵌合するベベルギア10と伝動軸9の後端にスプライン
嵌合するベベルギア11とによって構成されたベベルギ
ア機構12によって伝動可能に連結されている。伝動軸
9の前端には、引起装置1の駆動スプロケット13が一
体回転自在にスプライン嵌合されている。つまり、横向
き伝動軸2に伝達されたエンジンからの動力が、ベベル
ギア機構8、伝動軸5、ベベルギア機構12、及び、伝
動軸9を介して引起装置1の駆動スプロケット13へ伝
達されることによって、引起装置1を駆動するようにな
っている。
【0014】図4にも示すように、伝動軸3は、夫々、
丸鋼管材からなる伝動軸ケース14に内装されるように
なっている。伝動軸ケース14の両端夫々の内周面に
は、伝動軸3を支承するベアリング15を内嵌支持する
とともに、このベアリング15を受け止めて位置決め支
持する環状凸部14aが膨出形成されている。つまり、
伝動軸3は、左右一対のベアリング15を介して伝動軸
ケース14に内装支持されている。
丸鋼管材からなる伝動軸ケース14に内装されるように
なっている。伝動軸ケース14の両端夫々の内周面に
は、伝動軸3を支承するベアリング15を内嵌支持する
とともに、このベアリング15を受け止めて位置決め支
持する環状凸部14aが膨出形成されている。つまり、
伝動軸3は、左右一対のベアリング15を介して伝動軸
ケース14に内装支持されている。
【0015】縦向きの伝動軸5は、夫々、丸鋼管材から
なる伝動軸ケース16に内装されるようになっている。
伝動軸ケース16の両端夫々の内周面には、伝動軸5を
支承するベアリング17を内嵌支持するとともに、この
ベアリング17を受け止めて位置決め支持する環状凸部
16aが膨出形成されている。つまり、伝動軸5は、左
右一対のベアリング17を介して伝動軸ケース16に内
装支持されている。
なる伝動軸ケース16に内装されるようになっている。
伝動軸ケース16の両端夫々の内周面には、伝動軸5を
支承するベアリング17を内嵌支持するとともに、この
ベアリング17を受け止めて位置決め支持する環状凸部
16aが膨出形成されている。つまり、伝動軸5は、左
右一対のベアリング17を介して伝動軸ケース16に内
装支持されている。
【0016】前後向きの伝動軸9は、夫々、引起装置1
に連結される丸鋼管材からなる伝動軸ケース18に内装
されるようになっている。伝動軸ケース18の両端夫々
の内周面には、伝動軸9を支承するベアリング19を内
嵌支持するとともに、このベアリング19を受け止めて
位置決め支持する環状凸部18aが膨出形成されてい
る。つまり、伝動軸9は、左右一対のベアリング19を
介して伝動軸ケース18に内装支持されている。
に連結される丸鋼管材からなる伝動軸ケース18に内装
されるようになっている。伝動軸ケース18の両端夫々
の内周面には、伝動軸9を支承するベアリング19を内
嵌支持するとともに、このベアリング19を受け止めて
位置決め支持する環状凸部18aが膨出形成されてい
る。つまり、伝動軸9は、左右一対のベアリング19を
介して伝動軸ケース18に内装支持されている。
【0017】伝動軸3と伝動軸5とを伝動可能に連結す
るベベルギア機構8は、夫々、T字状のベベルケース2
0にて覆われるようになっている。ベベルケース20
は、板金材のプレス加工によりT字状に形成された一対
の半割りケース20Aを夫々のフランジ状の接合部20
aで連結する二つ割り構造に構成されており、接合した
接合部20aの外周部を連続的に溶接することによって
一体化されるようになっている。夫々の半割りケース2
0Aには、半割りケース20A同士の連結状態において
伝動軸ケース14,16の端部を抱き込むように挾持す
る挾持部20bが形成されている。
るベベルギア機構8は、夫々、T字状のベベルケース2
0にて覆われるようになっている。ベベルケース20
は、板金材のプレス加工によりT字状に形成された一対
の半割りケース20Aを夫々のフランジ状の接合部20
aで連結する二つ割り構造に構成されており、接合した
接合部20aの外周部を連続的に溶接することによって
一体化されるようになっている。夫々の半割りケース2
0Aには、半割りケース20A同士の連結状態において
伝動軸ケース14,16の端部を抱き込むように挾持す
る挾持部20bが形成されている。
【0018】伝動軸5と伝動軸9とを伝動可能に連結す
るベベルギア機構12は、夫々、L字状のベベルケース
21にて覆われるようになっている。ベベルケース21
は、板金材のプレス加工によりL字状に形成された一対
の半割りケース21Aを夫々のフランジ状の接合部21
aで連結する二つ割り構造に構成されており、接合した
接合部21aの外周部を連続的に溶接することによって
一体化されるようになっている。夫々の半割りケース2
1Aには、半割りケース21A同士の連結状態において
伝動軸ケース16,18の端部を抱き込むように挾持す
る挾持部21bが形成されている。
るベベルギア機構12は、夫々、L字状のベベルケース
21にて覆われるようになっている。ベベルケース21
は、板金材のプレス加工によりL字状に形成された一対
の半割りケース21Aを夫々のフランジ状の接合部21
aで連結する二つ割り構造に構成されており、接合した
接合部21aの外周部を連続的に溶接することによって
一体化されるようになっている。夫々の半割りケース2
1Aには、半割りケース21A同士の連結状態において
伝動軸ケース16,18の端部を抱き込むように挾持す
る挾持部21bが形成されている。
【0019】以下、横向き伝動軸2から各引起装置1へ
動力を分配供給する動力分配供給部分の組付けについて
説明する。先ず、夫々の伝動軸3,5,9を夫々のベア
リング15,17,19を介して夫々の伝動軸ケース1
4,16,18に軸受け支承させる。次に、夫々の伝動
軸3,5,9のうち、交差する方向で伝動可能に連結さ
れる伝動軸3,5,9の端部に夫々のベベルギア6,
7,10,11をスプライン嵌合した後、伝動軸3同士
を筒軸4にてスプライン連結して横向き伝動軸2を構成
する。そして、ベベルケース20の一方の半割りケース
20Aの挾持部20bに伝動軸ケース14,16の端部
を嵌め込み装着してベベルギア6,7を噛合させた後、
この半割りケース20Aに他方の半割りケース20Aを
夫々の接合部20a同士を合わせる状態に被せて治具で
固定し、接合した接合部20aの外周部、及び、半割り
ケース20Aの挾持部20bと伝動軸ケース14,16
との挾持外周部を連続的に溶接する。又、ベベルケース
21の一方の半割りケース21Aの挾持部21bに伝動
軸ケース16,18の端部を嵌め込み装着してベベルギ
ア10,11を噛合させた後、この半割りケース21A
に他方の半割りケース21Aを夫々の接合部21a同士
を合わせる状態に被せて治具で固定し、接合した接合部
21aの外周部、及び、半割りケース21Aの挾持部2
1bと伝動軸ケース16,18との挾持外周部を連続的
に溶接するのである。そして、以上の工程によって、夫
々のベベルギア機構8,12を内装するとともに夫々の
伝動軸ケース14,16,18を連結した状態でベベル
ケース20,21を完成させることができるのである。
動力を分配供給する動力分配供給部分の組付けについて
説明する。先ず、夫々の伝動軸3,5,9を夫々のベア
リング15,17,19を介して夫々の伝動軸ケース1
4,16,18に軸受け支承させる。次に、夫々の伝動
軸3,5,9のうち、交差する方向で伝動可能に連結さ
れる伝動軸3,5,9の端部に夫々のベベルギア6,
7,10,11をスプライン嵌合した後、伝動軸3同士
を筒軸4にてスプライン連結して横向き伝動軸2を構成
する。そして、ベベルケース20の一方の半割りケース
20Aの挾持部20bに伝動軸ケース14,16の端部
を嵌め込み装着してベベルギア6,7を噛合させた後、
この半割りケース20Aに他方の半割りケース20Aを
夫々の接合部20a同士を合わせる状態に被せて治具で
固定し、接合した接合部20aの外周部、及び、半割り
ケース20Aの挾持部20bと伝動軸ケース14,16
との挾持外周部を連続的に溶接する。又、ベベルケース
21の一方の半割りケース21Aの挾持部21bに伝動
軸ケース16,18の端部を嵌め込み装着してベベルギ
ア10,11を噛合させた後、この半割りケース21A
に他方の半割りケース21Aを夫々の接合部21a同士
を合わせる状態に被せて治具で固定し、接合した接合部
21aの外周部、及び、半割りケース21Aの挾持部2
1bと伝動軸ケース16,18との挾持外周部を連続的
に溶接するのである。そして、以上の工程によって、夫
々のベベルギア機構8,12を内装するとともに夫々の
伝動軸ケース14,16,18を連結した状態でベベル
ケース20,21を完成させることができるのである。
【0020】つまり、ベベルケース20,21を板金材
のプレス加工された半割りケース20A,21Aによる
二つ割り構造に構成することによって、ベベルギア6,
7,10,11などの各部品の組付け装填を半割りケー
ス20A,21Aの開放側から容易に行うことができる
とともに、ベベルケース20,21と伝動軸ケース1
4,16,18との連結においても部品点数や製造工程
の簡略化を図ることができるようになり、それによっ
て、ベベルギア機構8,12などの組付け工程、及び、
半割りケース20A,21A同士や半割りケース20
A,21Aの挾持部20b,21bと伝動軸ケース1
4,16,18との溶接接続工程において、ロボットな
どを利用した自動化の促進を図ることができるのであ
る。
のプレス加工された半割りケース20A,21Aによる
二つ割り構造に構成することによって、ベベルギア6,
7,10,11などの各部品の組付け装填を半割りケー
ス20A,21Aの開放側から容易に行うことができる
とともに、ベベルケース20,21と伝動軸ケース1
4,16,18との連結においても部品点数や製造工程
の簡略化を図ることができるようになり、それによっ
て、ベベルギア機構8,12などの組付け工程、及び、
半割りケース20A,21A同士や半割りケース20
A,21Aの挾持部20b,21bと伝動軸ケース1
4,16,18との溶接接続工程において、ロボットな
どを利用した自動化の促進を図ることができるのであ
る。
【0021】〔別実施例〕以下、本発明の別実施例を列
記する。 ベベルケース20,21としてはベベルギア機構を
覆う種々の箇所に適用できるものであり、上記実施例に
て例示した作業車や配設箇所に限定されるものではな
い。 上記実施例においては、ベベルケース20としてT
字状のものを、又、ベベルケース21としてL字状のも
のを例示したが、例えば、十字状のものなどのように他
の形態のものであってもよい。 上記実施例においては、ベベルケース20を交差す
る方向の伝動軸3,5の夫々の軸芯に沿う方向で二分割
された同形状(T字状)の一対の半割りケース20Aか
らなる二つ割り構造に、又、ベベルケース21を、交差
する方向の伝動軸5,9の夫々の軸芯に沿う方向で二分
割された同形状(L字状)の一対の半割りケース21A
からなる二つ割り構造に夫々構成するようにしたが、例
えば、図5に示すように、ベベルケース20を伝動軸3
の軸芯のみに沿う方向で二分割された形状の異なる一対
の半割りケース20Aからなる二つ割り構造に構成する
ようにしてもよく、又、図示は省略するが、伝動軸5の
軸芯のみに沿う方向で二分割された形状の異なる一対の
半割りケースからなる二つ割り構造に構成するようにし
てもよい。同様に、ベベルケース21をいずれかの伝動
軸5,9の軸芯のみに沿う方向で二分割された形状の異
なる一対の半割りケースからなる二つ割り構造に構成す
るようにしてもよい。 上記実施例においては、接合した半割りケース20
A,21Aの接合部20a,21aの外周部、及び、半
割りケース20A,21Aの挾持部20b,21bと伝
動軸ケース14,16,18との挾持外周部の夫々を連
続的に溶接することによって、半割りケース20A,2
1A同士、及び、半割りケース20A,21Aと伝動軸
ケース14,16,18とを夫々連結するようにした
が、それに代えて、夫々をスポット溶接することによっ
て連結するようにしてもよい。 挾持部20b,21bと伝動軸ケース14,16,
18とが接合する接合面に接着材を塗布するようにして
もよく、伝動軸ケース14,16,18の環状凸部14
a,16a,18aに対応して形成された凹溝に接着材
を充填するようにしてもよい。これらの方法によって接
合部の気密性を高めることができる。 半割りケース20A,21Aの接合部20a,21
aをフランジ状に形成せずに、突き合わせた板厚部分の
外周部を溶接するようにしてもよい。 図6及び図7に示すように、半割りケース20Aの
内部に、夫々の挾持部20bよりも内方側へ挿通された
伝動軸ケース14,16の挿通端を位置決めして受け止
め支持する半円形状の凹部22aが形成された平板鋼材
からなる受け片22を設けるようにしてもよい。又、同
様に、図示は省略するが、半割りケース21Aの内部
に、夫々の挾持部21bよりも内方側へ挿通された伝動
軸ケース16,18の挿通端を位置決めして受け止め支
持する半円形状の凹部22aが形成された平板鋼材から
なる受け片22を設けるようにしてもよい。これによっ
て、組付け精度や支持強度を高めることができるととも
に、ベアリング15,17,19を内嵌支持する伝動軸
ケース14,16,18の端部を溶接部から離間させる
ことができるので、溶接熱による歪みなどの悪影響を軸
受け支承部位である伝動軸ケース14,16,18の端
部に与える虞が解消されるようになる。
記する。 ベベルケース20,21としてはベベルギア機構を
覆う種々の箇所に適用できるものであり、上記実施例に
て例示した作業車や配設箇所に限定されるものではな
い。 上記実施例においては、ベベルケース20としてT
字状のものを、又、ベベルケース21としてL字状のも
のを例示したが、例えば、十字状のものなどのように他
の形態のものであってもよい。 上記実施例においては、ベベルケース20を交差す
る方向の伝動軸3,5の夫々の軸芯に沿う方向で二分割
された同形状(T字状)の一対の半割りケース20Aか
らなる二つ割り構造に、又、ベベルケース21を、交差
する方向の伝動軸5,9の夫々の軸芯に沿う方向で二分
割された同形状(L字状)の一対の半割りケース21A
からなる二つ割り構造に夫々構成するようにしたが、例
えば、図5に示すように、ベベルケース20を伝動軸3
の軸芯のみに沿う方向で二分割された形状の異なる一対
の半割りケース20Aからなる二つ割り構造に構成する
ようにしてもよく、又、図示は省略するが、伝動軸5の
軸芯のみに沿う方向で二分割された形状の異なる一対の
半割りケースからなる二つ割り構造に構成するようにし
てもよい。同様に、ベベルケース21をいずれかの伝動
軸5,9の軸芯のみに沿う方向で二分割された形状の異
なる一対の半割りケースからなる二つ割り構造に構成す
るようにしてもよい。 上記実施例においては、接合した半割りケース20
A,21Aの接合部20a,21aの外周部、及び、半
割りケース20A,21Aの挾持部20b,21bと伝
動軸ケース14,16,18との挾持外周部の夫々を連
続的に溶接することによって、半割りケース20A,2
1A同士、及び、半割りケース20A,21Aと伝動軸
ケース14,16,18とを夫々連結するようにした
が、それに代えて、夫々をスポット溶接することによっ
て連結するようにしてもよい。 挾持部20b,21bと伝動軸ケース14,16,
18とが接合する接合面に接着材を塗布するようにして
もよく、伝動軸ケース14,16,18の環状凸部14
a,16a,18aに対応して形成された凹溝に接着材
を充填するようにしてもよい。これらの方法によって接
合部の気密性を高めることができる。 半割りケース20A,21Aの接合部20a,21
aをフランジ状に形成せずに、突き合わせた板厚部分の
外周部を溶接するようにしてもよい。 図6及び図7に示すように、半割りケース20Aの
内部に、夫々の挾持部20bよりも内方側へ挿通された
伝動軸ケース14,16の挿通端を位置決めして受け止
め支持する半円形状の凹部22aが形成された平板鋼材
からなる受け片22を設けるようにしてもよい。又、同
様に、図示は省略するが、半割りケース21Aの内部
に、夫々の挾持部21bよりも内方側へ挿通された伝動
軸ケース16,18の挿通端を位置決めして受け止め支
持する半円形状の凹部22aが形成された平板鋼材から
なる受け片22を設けるようにしてもよい。これによっ
て、組付け精度や支持強度を高めることができるととも
に、ベアリング15,17,19を内嵌支持する伝動軸
ケース14,16,18の端部を溶接部から離間させる
ことができるので、溶接熱による歪みなどの悪影響を軸
受け支承部位である伝動軸ケース14,16,18の端
部に与える虞が解消されるようになる。
【0022】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】引起装置部の背面図
【図2】ベベルケースの構成を示す伝動部の縦断側面図
【図3】ベベルケースの構成を示す伝動部の縦断正面図
【図4】図4におけるイーイ及びローロ断面図
【図5】別実施例におけるベベルケースの二つ割り構造
を示す外観図
を示す外観図
【図6】別実施例におけるベベルケースの構成を示す縦
断正面図
断正面図
【図7】図6におけるハーハ断面図
【図8】従来技術におけるベベルケースの構成を示す伝
動部の縦断正面図
動部の縦断正面図
3 伝動軸 5 伝動軸 8 ベベルギア機構 9 伝動軸 12 ベベルギア機構 14 伝動軸ケース 16 伝動軸ケース 18 伝動軸ケース 20 ベベルケース 20A 半割りケース 20a 接合部 20b 挾持部 21 ベベルケース 21A 半割りケース 21a 接合部 21b 挾持部 22 受け片
Claims (2)
- 【請求項1】 交差する方向の伝動軸(3),(5),
(9)を伝動可能に連結するベベルギア機構(8),
(12)を覆うベベルケース(20),(21)を、板
金材のプレス加工により形成された一対の半割りケース
(20A),(21A)を夫々の接合部(20a),
(21a)の溶接接続で連結する二つ割り構造に構成
し、前記半割りケース(20A),(21A)の夫々
に、前記伝動軸(3),(5),(9)を軸受け支承す
る夫々の伝動軸ケース(14),(16),(18)の
端部を、連結状態で抱き込むように挾持する挾持部(2
0b),(21b)を形成してある板金製ベベルケース
構造。 - 【請求項2】 前記半割りケース(20A),(21
A)に、前記挾持部(20b),(21b)よりも内方
側へ挿通された前記伝動軸ケース(20A),(21
A)の挿通端を位置決めして受け止め支持する受け片
(22)を設けてある請求項1記載の板金製ベベルケー
ス構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18433094A JPH0842670A (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | 板金製ベベルケース構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18433094A JPH0842670A (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | 板金製ベベルケース構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0842670A true JPH0842670A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=16151435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18433094A Pending JPH0842670A (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | 板金製ベベルケース構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0842670A (ja) |
-
1994
- 1994-08-05 JP JP18433094A patent/JPH0842670A/ja active Pending
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