JP2018066464A - 差動装置の組立方法 - Google Patents

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陽一 柳瀬
悟 門谷
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悟 門谷
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Abstract

【課題】差動装置において、サイドギヤに、延長軸部となるスリーブを後付けで結合するも、結合荷重をギヤ噛合部に作用させないようにして噛合部の損傷を回避する。
【解決手段】第1サイドギヤ31の軸部31aに第1スリーブ41を圧入結合P1することにより、第1サイドギヤ31及び第1スリーブ41をデフケース10内で結合一体化する第1スリーブ圧入工程と、第2サイドギヤ32の軸部32aに第2スリーブ42を圧入結合P2することにより、第2サイドギヤ32及び第2スリーブ42をデフケース10内で結合一体化する第2スリーブ圧入工程と、両スリーブ圧入工程の後に、作業窓10wを通してデフケース10内にピニオンギヤ20を装入すると共に、ピニオンギヤ20を、第1,第2サイドギヤ31,32と噛合するようにデフケース10に組み込むピニオンギヤ組込工程とが含まれる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、作業窓を有するデフケースと、デフケース内に収納されて相互に噛合するピニオンギヤ及びサイドギヤとを備える差動装置の組立方法に関する。
上記差動装置に関し、例えば特許文献1には、サイドギヤの背面側の軸部をデフケース外に延長させ、延長軸部とミッションケースとの間を油密にシールすることで、ミッションケース内部にミッションオイルを密封することが開示されている。そして、特許文献1のものでは、サイドギヤが長尺化するのを回避すべく、円筒状のスリーブ(円筒部材)をサイドギヤとは別々に製作してサイドギヤに後付けで結合し、このスリーブを上記延長軸部として機能させるようにしている。
特許第3751488号公報
ところで特許文献1の差動装置の組立過程では、第15段落にも明示されるようにデフケース内にサイドギヤ及びピニオンギヤをセットしてギヤ相互を噛合させた後で、サイドギヤにスリーブを圧接嵌合するようにしているため、デフケース内で噛合状態にあるサイドギヤ及びピニオンギヤ相互の噛合部に大きな圧接荷重(即ち結合荷重)が作用して、噛合部を変形、損傷させる虞れがある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、サイドギヤにスリーブを後付けで結合するも、結合荷重に因る噛合部の損傷を回避できるようにした、差動装置の組立方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、作業窓を有するデフケースと、前記デフケース内に収納されて相互に噛合するピニオンギヤ及び第1,第2サイドギヤとを備え、前記第1,第2サイドギヤに、前記デフケースの第1,第2ボス部をそれぞれ貫通する円筒状の第1,第2スリーブが各々結合される差動装置の組立方法において、前記第1サイドギヤを前記デフケース内に前記作業窓を通して装入し且つ前記第1スリーブを前記第1ボス部に嵌挿させた状態で、該第1サイドギヤの軸部に該第1スリーブを圧入結合することにより、該第1サイドギヤ及び該第1スリーブを前記デフケース内で結合一体化する第1スリーブ圧入工程と、前記第2サイドギヤを前記デフケース内に前記作業窓を通して装入し且つ前記第2スリーブを前記第2ボス部に嵌挿させた状態で、該第2サイドギヤの軸部に該第2スリーブを圧入結合することにより、該第2サイドギヤ及び該第2スリーブを前記デフケース内で結合一体化する第2スリーブ圧入工程と、前記第1スリーブ圧入工程および前記第2スリーブ圧入工程の後に、前記作業窓を通して前記デフケース内に前記ピニオンギヤを装入すると共に、該ピニオンギヤを、前記第1,第2サイドギヤと噛合するように前記デフケースに組み込むピニオンギヤ組込工程とを少なくとも含むことを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴に加えて、前記第2スリーブ圧入工程に先行して前記第1スリーブ圧入工程が実行され、前記第1スリーブ圧入工程では、第1スリーブ用支持台により前記第1スリーブを支持させた状態で、前記第2ボス部の貫通孔を通して第1サイドギヤ用パンチで前記第1サイドギヤを前記第1スリーブ側に押し込むことにより、該第1サイドギヤの軸部に該第1スリーブを圧入結合することを第2の特徴とする。
また本発明は、第1又は第2の特徴に加えて、前記第1スリーブ圧入工程では、第1スリーブ用支持台により前記第1スリーブ及び前記第1サイドギヤを共に貫通支持させた状態で、前記第1サイドギヤを前記第1スリーブ側に押し込むことにより、該第1サイドギヤの軸部に該第1スリーブを圧入結合することを第3の特徴とする。
また本発明は、第1〜第3の何れかの特徴に加えて、前記第1スリーブ圧入工程では、第1スリーブ用支持台により前記第1スリーブを所定の支持位置に支持させた状態で、前記第1サイドギヤを前記第1スリーブ側に押し込むことにより、該第1サイドギヤの軸部に該第1スリーブを圧入結合し、前記所定の支持位置は、前記第1サイドギヤの歯部の背面が、該背面と対向する前記デフケースの内面から離間した状態を保ち得る位置に設定されることを第4の特徴とする。
また本発明は、第1〜第4の何れかの特徴に加えて、前記第1スリーブ圧入工程では、前記第1サイドギヤを、該第1サイドギヤの歯部以外の部位を押込力の受圧部として前記第1スリーブ側に押し込むことにより、該第1サイドギヤの軸部に該第1スリーブを圧入結合することを第5の特徴とする。
また本発明は、第1〜第5の何れかの特徴に加えて、前記第2スリーブ圧入工程では、前記第2スリーブ及び前記第2サイドギヤを共に貫通支持する第2スリーブ用パンチで該第2スリーブを前記第2サイドギヤ側に押し込むことにより、該第2サイドギヤの軸部に該第2スリーブを圧入結合することを第6の特徴とする。
また本発明は、第1〜第6の何れかの特徴に加えて、前記第1スリーブ圧入工程の実行後に実行される前記第2スリーブ圧入工程では、前記作業窓を通して前記デフケース内に挿入した第2サイドギヤ用支持台に前記第2サイドギヤを支持させた状態で、前記第2スリーブを該第2スリーブ用パンチで前記第2サイドギヤ側に押し込むことにより、該第2サイドギヤの軸部に該第2スリーブを圧入結合することを第7の特徴とする。
また本発明は、第7の特徴に加えて、前記第2スリーブ圧入工程では、前記第2サイドギヤを、前記第2サイドギヤ支持台により該第2サイドギヤの歯部以外の部位で支持する支持状態で、前記第2スリーブを前記第2サイドギヤ側に押し込むことにより、該第2サイドギヤの軸部に該第2スリーブを圧入結合することを第8の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴に加えて、前記第1スリーブ圧入工程と、前記第2スリーブ圧入工程とを一度に実行することを第9の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、第1サイドギヤをデフケース内に作業窓を通して装入し且つ第1スリーブをデフケースの第1ボス部に嵌挿させた状態で第1サイドギヤの軸部に第1スリーブを圧入結合することにより、第1サイドギヤ及び第1スリーブをデフケース内で結合一体化する第1スリーブ圧入工程と、第2サイドギヤをデフケース内に作業窓を通して装入し且つ第2スリーブをデフケースの第2ボス部に嵌挿させた状態で第2サイドギヤの軸部に第2スリーブを圧入結合することにより、第2サイドギヤ及び第2スリーブをデフケース内で結合一体化する第2スリーブ圧入工程とが含まれるので、第1サイドギヤ及び第1スリーブ相互、並びに第2サイドギヤ及び第2スリーブ相互を、両サイドギヤ及び両スリーブをデフケース内に組み込んだ状態で各々、結合することができる。従って、第1,第2スリーブが長くても、両スリーブをデフケース内で第1,第2サイドギヤに各々支障なく結合可能である。
その上、第1,第2スリーブ圧入工程の終了後のピニオンギヤ組込工程において、作業窓を通してデフケース内に装入したピニオンギヤを、第1,第2サイドギヤと噛合するようにデフケースに組み込むので、ピニオンギヤは、第1,第2サイドギヤの軸部に第1,第2スリーブを圧入結合させる時は未だデフケースの外に在る。従って、ピニオンギヤ及びサイドギヤ相互の噛合部に圧入荷重(即ち結合荷重)が作用し難くなり、結合荷重に因る噛合部の変形、損傷を防止することができる。
また特に第2の特徴によれば、第2スリーブ圧入工程に先行して実行される第1スリーブ圧入工程では、第1スリーブ用支持台により第1スリーブを支持させた状態で、第2ボス部の貫通孔を通して(即ち第2サイドギヤ及び第2スリーブと干渉せずに)第1サイドギヤ用パンチで第1サイドギヤを第1スリーブ側に支障なく押し込むことができる。
また特に第3の特徴によれば、第1スリーブ圧入工程では、第1スリーブ用支持台により第1スリーブ及び第1サイドギヤを共に貫通支持させた状態で、第1サイドギヤを第1スリーブ側に押し込むため、第1スリーブ用支持台で第1スリーブ及び第1サイドギヤを同軸姿勢に支持させながら、第1サイドギヤの軸部に第1スリーブを的確に圧入結合することができる。
また特に第4の特徴によれば、第1スリーブ圧入工程では、第1スリーブ用支持台により第1スリーブを所定の支持位置に支持させた状態で第1サイドギヤを第1スリーブ側に押し込むが、上記所定の支持位置は、第1サイドギヤの歯部の背面が、該背面と対向するデフケースの内面(即ちスラスト受け面)から離間した状態を保ち得る位置に設定されるので、圧入荷重がスラスト受け面に作用せず、スラスト受け面が圧入荷重で損傷するのを防止可能である。
また特に第5の特徴によれば、第1スリーブ圧入工程では、第1サイドギヤを、第1サイドギヤの歯部以外の部位を押込力の受圧部として第1スリーブ側に押し込むので、圧入荷重のために第1サイドギヤの歯部が損傷するのを防止可能である。
また特に第6の特徴によれば、第2スリーブ圧入工程では、第2スリーブ及び第2サイドギヤを共に貫通支持する第2スリーブ用パンチで第2スリーブを第2サイドギヤ側に押し込むので、第2スリーブ用パンチで第2スリーブ及び第2サイドギヤを同軸姿勢に支持させながら、第2サイドギヤの軸部に第2スリーブを的確に圧入結合することができる。
また特に第7の特徴によれば、第1スリーブ圧入工程の後に実行される第2スリーブ圧入工程では、作業窓を通してデフケース内に挿入した第2サイドギヤ用支持台に第2サイドギヤを支持させた状態で、第2スリーブを第2スリーブ用パンチで第2サイドギヤ側に押し込むので、圧入荷重を第2サイドギヤ用支持台に受け止めさせることができる。これにより、先行してデフケース内に組付けられている第1サイドギヤの背面や、背面と対向するデフケースの内面(即ちスラスト受け面)に圧入荷重が及んで損傷するような心配はない。またデフケースの作業窓は、各サイドギヤ及びピニオンギヤのデフケースへの装入口として使用されるだけでなく、第2サイドギヤ用支持台のデフケースへの挿入口にも兼用されるため、それだけデフケースの構造簡素化が図られる。
また特に第8の特徴によれば、第2スリーブ圧入工程では、第2サイドギヤを、第2サイドギヤ支持台により第2サイドギヤの歯部以外の部位で支持する支持状態で、第2スリーブを第2サイドギヤ側に押し込むので、圧入荷重のために第2サイドギヤの歯部が損傷するのを防止可能である。
また特に第9の特徴によれば、第1スリーブ圧入工程と、第2スリーブ圧入工程とを一度に実行するため、両スリーブ圧入工程を順次個別に実行する場合と比べて作業時間の短縮化が図られ、生産性向上に寄与することができる。
本発明の第1実施形態に係る差動装置の断面図。 図1の2−2線断面図 上記差動装置の組立過程(特に第1サイドギヤ・第1スリーブをデフケース内に装入し且つ相互に圧入結合する工程)を簡略的に説明する断面図であって、(A)は第1スリーブ及び第1ワッシャをデフケースの第1ボス部にセットした状態を示し、(B)は第1サイドギヤを第1スリーブの上にセットした状態を示し、(C)は上記(B)の状態から第1サイドギヤの軸部に第1スリーブを圧入結合した状態を示す 上記差動装置の組立過程(特に第2サイドギヤ・第2スリーブをデフケース内に装入し且つ相互に圧入結合する工程)を簡略的に説明する断面図であって、(D)は第2スリーブをデフケースの第2ボス部にセットすると共に、第2ワッシャ及び第2サイドギヤを第2スリーブの下にセットした状態を示し、(E)は、上記(D)の状態から第2サイドギヤの軸部に第2スリーブを圧入結合した状態を示す 上記差動装置の組立過程(特にピニオンギヤをデフケース内に組み込む工程)を簡略的に説明する断面図であって、(F)はピニオンギヤをデフケースの作業窓を通して、第1,第2サイドギヤとの噛合位置にセットした状態を示す 本発明の第2実施形態に係る差動装置の組立過程を簡略的に説明する断面図であって、(G)は第1サイドギヤ、第1スリーブ及び第1ワッシャをデフケースにセットした状態を示し、(H)は第2サイドギヤ、第2スリーブ及び第2ワッシャをデフケースにセットした状態を示し、(I)は、上記(H)の状態から第1サイドギヤ・第1スリーブ相互を圧入結合する工程と第2サイドギヤ・第2スリーブ相互を圧入結合する工程とを一度に実行した直後の状態を示す 第2実施形態に係る差動装置の組立過程におけるスリーブ圧入工程のバリエーションを簡略的に説明する断面図(図6の(I)対応図)であって、(J)はバリエーション1を、(K)はバリエーション2を、(L)はバリエーション3をそれぞれ示す
本発明の実施形態を添付図面に基づいて以下に説明する。
先ず、第1実施形態を示す図1,図2において、自動車のミッションケース8内には、図示しない変速装置と共に差動装置1が収容される。この差動装置1は、継ぎ目の無い一部材からなるデフケース10と、このデフケース10内に組み込まれる差動ギヤ機構6とを備える。デフケース10の一側壁(図1で左側壁)には円筒状の第1ボス部10b1が、また他側壁(図1で右側壁)には円筒状の第2ボス部10b2がそれぞれ一体に形成される。第1,第2ボス部10b1,10b2は、デフケース10の回転軸線である第1軸線X1上に互いに間隔をおいて配列されており、第1,第2ボス部10b1,10b2においてデフケース10は軸受7,7′を介してミッションケース8に回転自在に支承される。
またデフケース10には、デフケース10の中心Cから第1ボス10b1側にオフセットした周壁に環状のフランジ10fが一体に形成される。フランジ10fには、動力源に連なる変速装置の出力ギヤ16と噛合するリングギヤ17が固着手段を以て固着される。上記固着手段としては、図示例のような溶接18の他、ボルト止め、カシメ等の固着手段が適宜選定される。尚、このような固着手段を用いずにデフケース10にリングギヤを一体に形成してもよい。
差動ギヤ機構6は、第1軸線X1と直交する第2軸線X2上に在ってデフケース10の中心Cを通るようにデフケース10に保持されるピニオン軸19と、ピニオン軸19の両端部に第2軸線X2回りに回転自在に支持される一対のピニオンギヤ20,20と、各ピニオンギヤ20を挟むように配置されて各ピニオンギヤ20と噛合する一対の第1,第2サイドギヤ31,32とを備える。ピニオンギヤ20及び第1,第2サイドギヤ31,32は何れもベベルギヤより構成されており、ピニオン軸19と共にデフケース10内に組み込まれる。
デフケース10の内面は、中心Cから等距離の球面状に形成される。そして、ピニオンギヤ20の歯部の背面とデフケース10との相対向面も球面状をなしており、その相対向面間には球面状のワッシャ50が介装される。
ピニオン軸19は、抜け止めピン14をデフケース10に圧入することで、デフケース10への固定がなされる。尚、抜け止めピン14の固定手段としては、圧入以外の固定手段(例えば溶接、ねじ止め等)も採用可能である。
第1,第2サイドギヤ31,32は、歯部31g,32gと、歯部31g,32gの背面31gb,32gbより軸方向外方に延出する軸部31a,32aとを一体に備える。歯部31g,32gの背面31gb,32gbと、デフケース10との相対向面も球面状をなしており、その相対向面間には、第1,第2ワッシャ51,52が介装される。
また第1,第2サイドギヤ31,32の軸部31a,32aの外周面には、デフケース10の第1,第2ボス10b1,10b2の貫通孔H1,H2を貫通する円筒状の第1,第2スリーブ41,42の内周面が圧入結合P1,P2され、これにより、第1,第2スリーブ41,42は第1,第2サイドギヤ31,32にそれぞれ結合一体化される。
本実施形態の第1,第2スリーブ41,42は、両スリーブ41,42の内端部の内周面において、軸部31a,32aを受容し得る環状凹部41a,42aを有しており、環状凹部41a,42aに軸部31a,32aの外周面がそれぞれ圧入される。而して、第1,第2スリーブ41,42は、軸部31a,32aの延長軸として機能するものであって、デフケース10の第1,第2ボス10b1,10b2の貫通孔H1,H2に、軸部31a,32aと共に回転自在に嵌合支持される。
また第1,第2サイドギヤ31,32は、歯部31g,32g及び軸部31a,32aの中心部を軸方向に貫通する中心孔33,33′を有しており、中心孔33,33′の一端側は第1,第2スリーブ41,42の内周面に面一に連続し、また中心孔33,33′の他端側は、歯部31g,32gの軸方向内端部に一体に形成した閉塞壁34,34′により閉塞される。尚、閉塞壁34,34′は、歯部31g,32gとは別体のキャップ部材で構成して、歯部31g,32gに後付けで油密に取り付けるようにしてもよい。
第1,第2サイドギヤ31,32の中心孔33,33′及び第1,第2スリーブ41,42の内周面には、第1,第2ドライブシャフト71,72の内端部が軸方向外方よりそれぞれ挿入される。特に中心孔33,33′と第1,第2ドライブシャフト71,72の内端部とは、それぞれスプライン嵌合しており、これにより、第1,第2サイドギヤ31,32と第1,第2ドライブシャフト71,72とは第1軸線X1回りに且つ互いに一体的に連動回転する。また第1,第2ドライブシャフト71,72の外端側は、図示しない左右の車軸に連動連結される。
第1,第2ドライブシャフト71,72は、ミッションケース8に設けた一対の貫通孔8h,8h′を通してミッションケース8内に挿通される。各貫通孔8h,8h′の内面と第1,第2スリーブ41,42の外周面との間には環状シール部材76,76′がそれぞれ介装される。
而して、デフケース10に入力された動力源(変速装置)からの回転駆動力は、ピニオン軸19およびピニオンギヤ20を介して第1,第2サイドギヤ31,32、更には第1,第2ドライブシャフト71,72に伝達される。これにより、両ドライブシャフト71,72は、差動回転を許容されつつ回転駆動される。
次に第1,第2サイドギヤ31,32の背面31gb,32gbを支持するための第1,第2ワッシャ51,52の取付、支持構造を具体的に説明する。
第1スリーブ41の内端部(即ち圧入方向前側の端部)には、外周面61aに第1ワッシャ51の内周部51iを嵌合させ且つ軸方向端面61bに第1サイドギヤ31の背面31gbを当接させる第1ワッシャ支持部61と、第1ワッシャ支持部61よりも径方向外方に張出す第1凸部81とが、軸方向に互いに隣接して一体に設けられる。
またデフケース10の第1ボス部10b1の貫通孔H1は、軸方向で内端部において、デフケース10の中心C側に開放した環状の第1凹部11を有する。そして、第1凹部11には、第1凸部81、第1ワッシャ支持部61及び第1ワッシャ51の内周部51iが受容される。而して、第1凹部11及び第1凸部81相互の係合によれば、デフケース10の貫通孔H1に嵌挿した第1スリーブ41の、軸方向外方側への抜け出しが阻止される。即ち、第1凸部81は第1スリーブ41の抜け止め突起として機能する。
一方、デフケース10の第2ボス部10b2の貫通孔H2は、軸方向で内端部において、デフケース10の中心C側に開放した環状の第2凹部12を有する。そして、第2スリーブ42の内端部(即ち圧入方向前側の端部)の外周には、第2凹部12に係合し得る第2凸部82が一体に形成される。而して、第2凹部12及び第2凸部82相互の係合によれば、デフケース10の貫通孔H2に嵌挿した第2スリーブ42の、軸方向外方側への抜け出しが阻止される。即ち、第2凸部82は第2スリーブ42の抜け止め突起として機能する。
また第2サイドギヤ32には、第2サイドギヤ32の軸部32aの根元部分において、軸部32aの外周面より一段隆起した環状段部状の第2ワッシャ支持部62が一体に突設される。そして、第2ワッシャ支持部62は、外周面62aに第2ワッシャ52の内周部52iを嵌合させ且つ軸方向端面62bに第2スリーブ42の内端部(即ち圧入方向前側の端部)の端面42eを当接させる。かくして、第2ワッシャ支持部62は、第2スリーブ42の第2凸部82と共に、第2凹部12に受容される。
また、デフケース10の周壁には、デフケース10の球面状内面を加工する作業、並びに差動ギヤ機構6の各部品をデフケース10内に組み込む作業を各々許容する一対の作業窓10wが、デフケース10の中心Cを挟んでその両側に対称的に設けられる。
次に、第1実施形態の作用について、図3〜図5を併せて参照して説明する。
差動装置1の組立てに当たっては、先ず、固定のケース支持台100上にデフケース10を、例えば図3に示す如く第1ボス部10b1が下側、第2ボス部10bが上側となる向きに保持(より具体的には円筒状のケース支持台100の上面にデフケース10の外面を載置させ且つケース支持台100の内周面に第1ボス部10b1の外周面を嵌合させた起立姿勢に静止保持)するケース保持工程が実行され、この起立姿勢は、以後の工程でも維持される。
次いで、第1サイドギヤ31を第1スリーブ41と結合一体化しつつデフケース10内に組付ける[第1サイドギヤ組付工程](図3参照)と、第2サイドギヤ32を第2スリーブ42と結合一体化しつつデフケース10内に組付ける[第2サイドギヤ組付工程](図4参照)と、ピニオンギヤ20を第1,第2サイドギヤ31,32に噛合させるようにしてデフケース10内に組付ける[ピニオンギヤ組付工程](図5参照)とが、順次に実行される。
先ず図3を参照して[第1サイドギヤ組付工程]の具体例を説明する。
即ち、[第1サイドギヤ組付工程]は、作業窓10wを通してデフケース10内に装入した第1スリーブ41を、デフケース10の第1ボス部10b1の貫通孔H1にデフケース10内方側より下向きに嵌挿させることで第1ボス部10b1に組み込む第1スリーブ組込工程(図3(A)参照)と、
第1ワッシャ51を、第1スリーブ41における第1ワッシャ支持部61の外周面61aに嵌合させると共に第1凸部81上に載置する第1ワッシャ組付工程(図3(A)参照)と、
作業窓10wを通してデフケース10内に装入した第1サイドギヤ31を、第1スリーブ41の上部に隣接(より具体的には第1スリーブ41の上端部、即ち嵌合凹部41aの内周面に第1サイドギヤ31の軸部31a先端が嵌合)するようにデフケース10内に組み込む第1サイドギヤ組込工程(図3(B)参照)と、
図3(C)に示すように、第1サイドギヤ31の軸部31aを第1スリーブ41の嵌合凹部41aの内周面に圧入結合P1する第1スリーブ圧入工程と、を含む。
上記において、第1スリーブ組込工程と第1ワッシャ組付工程とは、その作業順序を逆にすることも可能である。
また第1スリーブ組込工程では、段付き円柱状の先部を有する第1スリーブ用支持台101の外周段部に第1スリーブ41の下端が係合、支持されることで、第1スリーブ41の下降限(即ち所定の支持位置)が規定され、この下降限の規定により、第1スリーブ41上の第1ワッシャ51は、デフケース10の内面(即ちスラスト受け面)より離間した位置に保持される。尚、第1スリーブ用支持台101は、第1スリーブ圧入工程の終了までは図3(A)〜(C)に示すスリーブ支持位置に静止保持されるが、第1スリーブ圧入工程終了後は、図示しない支持台駆動手段を以て下降駆動されて第1スリーブ41より離間する。これに伴い、第1スリーブ41及び第1サイドギヤ31の結合体は、第1ワッシャ51がデフケース10の内面に当接するまで自重で下降する。
また第1スリーブ圧入工程では、図3(C)に示すように昇降駆動可能な第1サイドギヤ用パンチ201で、デフケース10の第2ボス部10b2の貫通孔H2を通して第1サイドギヤ31の上端の閉塞壁34を第1スリーブ41側(即ち下方に)に押し込むようにして、第1サイドギヤ31及び第1スリーブ41相互の圧入結合P1が実行され、その実行後に第1サイドギヤ用パンチ201をデフケース10から引き上げるように退去させた上で、次の[第2サイドギヤ組付工程]に移行する。
次に図4を参照して、[第2サイドギヤ組付工程]の具体例を説明する。
即ち、[第2サイドギヤ組付工程]は、作業窓10wを通してデフケース10内に装入した第2スリーブ42を、デフケース10の第2ボス部10b2の貫通孔H2にデフケース10内方側より上向きに嵌挿させることで第2ボス部10b2に組み込む第2スリーブ組込工程(図4(D)参照)と、
第2ワッシャ52を、第2サイドギヤ32における第2ワッシャ支持部62の外周面62aに嵌合させると共に第2サイドギヤ32の背面32gb上に載置する第2ワッシャ組付工程(図4(D)参照)と、
第2ワッシャ52を組み付けた第2サイドギヤ32を、作業窓10wを通してデフケース10内に装入して第2スリーブ42の下部に隣接(より具体的には第2スリーブ42の下端部、即ち嵌合凹部42aの内周面に第2サイドギヤ32の軸部32a先端が嵌合)するようにデフケース10内に組み込む第2サイドギヤ組込工程(図4(D)参照)と、
図4(E)に示すように、第2サイドギヤ32の軸部32aを第2スリーブ42の嵌合凹部42aの内周面に圧入結合P2する第2スリーブ圧入工程と、を含む。
上記において、第2スリーブ組込工程が終了した第2スリーブ42は、例えば作業員の手または図示しない治具で支えることにより、第2ボス部10b2からの脱落が阻止される。
また、第2スリーブ圧入工程では先ず、水平方向に長く延びる第2サイドギヤ用支持台102をデフケース10内に作業窓10wを通して挿入する。その挿入がなされた状態で第2サイドギヤ用支持台102は、デフケース10の両外側方で起立する複数の支柱103の上に載置、支持され、また支持台102の上面102aに第2サイドギヤ32の下端の閉塞壁34′を当接させることで、第2サイドギヤ32を下方より支持して自由落下を阻止する。尚、支柱103は、第2スリーブ圧入工程でのみケース支持台100の周辺位置に配置して、他の工程では図示しない支柱駆動手段で上記周辺位置より退去させてもよいし、或いは、他の工程で邪魔にならなければ上記周辺位置に設置固定したままでもよい。
また第2スリーブ圧入工程では、第2サイドギヤ用支持台102による第2サイドギヤ32の支持状態で、第2スリーブ42を第2スリーブ用パンチ202で第2サイドギヤ42側(即ち下方)に押し込むようにして第2サイドギヤ32及び第2スリーブ42相互の圧入結合P2が実行される。そして、圧入結合P2の実行後に第2サイドギヤ用支持台102をデフケース10から引出すように退去させた上で、[ピニオンギヤ組付工程]に移行する。
第2スリーブ用パンチ202は、段付き円柱状の先部を有し且つ図示しない昇降駆動手段で昇降駆動されるものであり、先部の外周段部に第2スリーブ42の上端が係合する。
尚、第2サイドギヤ用支持台102の退去に際しては、例えば作業員の手又は図示しない治具で第2サイドギヤ32を一時的に支えることにより、第2サイドギヤ32が第1サイドギヤ31に勢いよく落下衝突するのを回避できる。
次に図5を参照して、[ピニオンギヤ組付工程]の具体例を説明する。
即ち[ピニオンギヤ組付工程]は、一対のピニオンギヤ20の歯部背面にワッシャ50を同心上にセットするワッシャ組付工程(図5(F)の一点鎖線参照)と、
ワッシャ50をセットした一対のピニオンギヤ20を、作業窓10wを通してデフケース10内にそれぞれ装入すると共に、デフケース10内の第1,第2サイドギヤ31,32に対し互いに180度位相をずらした状態で噛合させ(図5(F)実線参照)、更に一対のピニオンギヤ20を両サイドギヤ31,32の回転軸線X1回りに90度公転させて所定位置(図5(F)の二点鎖線参照)にセットするピニオンギヤ組込工程と、
上記所定位置にセットした両ピニオンギヤ20を支持するピニオン軸19をデフケース10に固定すべく、デフケース10及びピニオンギヤ20にピニオン軸19を挿通させると共に、ピニオン軸19を固定する抜け止めピン14をデフケース10に圧入するピニオン軸固定工程と、を含む。
上記において、ワッシャ組付工程では、ワッシャ50の外周部に一体に連設した環状フランジ部50fをピニオンギヤ20の歯部の背面の外周段部に係合させることで、ワッシャ50をピニオンギヤ20の背面に容易に同心嵌合させ且つその嵌合状態を維持することができる。従って、上記ピニオンギヤ組込工程の最中にも、ワッシャ50をピニオンギヤ20の背面に、同心嵌合状態を崩すことなく的確に保持可能である。
尚、ピニオンギヤ組込工程では、両ピニオンギヤ20を両サイドギヤ31,32に噛合させる際に、特に上側の第2サイドギヤ32を手又は治具で支え(即ち持ち上げ)ておく必要があるが、噛合後は、その必要はなくなる。
以上のようにして組立てた差動装置1をミッションケース8に組み込むべく、デフケース10を軸受7,7′を介してミッションケース8に支持させると共に、デフケース10の第1,第2ボス部10b1,10b2の外周面とミッションケース8の貫通孔8h,8h′間を環状シール部材76,76′でシールする。しかる後に、第1,第2ドライブシャフト71,72の内端部を第1,第2サイドギヤ31,32の中心孔33,33′に挿入してスプライン嵌合させる。
以上説明した第1実施形態の[第1サイドギヤ組付工程]及び[第2サイドギヤ組付工程]においては、第1,第2サイドギヤ31,32及び第1,第2スリーブ41,42をデフケース10内に組み込んだ状態で、第1,第2サイドギヤ31,32の軸部31a,32aと第1,第2スリーブ41,42とがそれぞれ圧入結合P1,P2される。これにより、比較的簡単に且つ高い結合力を以て第1,第2サイドギヤ31,32及び第1,第2スリーブ41,42間を結合可能となり、その間を圧接で結合する場合のような特別な加圧工程や加熱工程を不要として、工程簡素化やコスト節減が図られる。また第1,第2スリーブ41,42が長くても、両スリーブ41,42をデフケース10内で第1,第2サイドギヤ31,32に支障なく結合可能である。
またその組付け完了後に[ピニオンギヤ組付工程]に移行するため、ピニオンギヤ20は、第1,第2サイドギヤ31,32の軸部31a,32aに第1,第2スリーブ41,42を圧入結合P1,P2させる時は未だデフケース10の外に在って、その圧入結合の終了後にデフケース10内に組付けられる。これにより、ピニオンギヤ20及び第1,第2サイドギヤ31,32相互の噛合部に圧入荷重(即ち結合荷重)は作用し難くなり、結合荷重に因る噛合部の変形、損傷が回避可能となる。
また本実施形態において、第1サイドギヤ31及び第1スリーブ41相互を圧入結合P1する工程では、デフケース10内に第2サイドギヤ32が未装着状態であるため、デフケース10の第2ボス部10b2の貫通孔H2を通して(即ち第2サイドギヤ31や第2スリーブ42と干渉せずに)第1サイドギヤ用パンチ201の押込力を第1サイドギヤ31に作用させることができる。また押込み後は、第1サイドギヤ用パンチ201をデフケース10から退去させた上で、第2サイドギヤ32及び第2スリーブ42相互を圧入結合P2する工程に移行するので、この工程の実行に当たり第1サイドギヤ用パンチ201が障害となる心配はない。
また第1サイドギヤ31及び第1スリーブ41相互を圧入結合P1する工程では、第1スリーブ用支持台101により第1スリーブ41及び第1サイドギヤ31を共に貫通支持させた状態で、第1サイドギヤ用パンチ201で第1サイドギヤ31を第1スリーブ41側に押し込むようにしている。これにより、第1スリーブ用支持台101で第1サイドギヤ31及び第1スリーブ41を同軸姿勢に支持させながら、第1サイドギヤ31の軸部31aを第1スリーブ41に的確に圧入結合P1することができる。
また第1サイドギヤ31及び第1スリーブ41相互を圧入結合P1する工程では、第1スリーブ用支持台101により第1スリーブ41を所定の支持位置(即ち高さ)に支持させた状態で第1サイドギヤ31を第1スリーブ41側に押し込むが、上記所定の支持位置は、第1サイドギヤ31の第1スリーブ41への圧入結合P1の際に第1サイドギヤ31の歯部31gの背面31gaが、背面31gaと対向するデフケース10の内面(即ちスラスト受け面)から離間した状態を保ち得る位置に設定されている。これにより、圧入荷重がスラスト受け面には作用しないため、スラスト受け面が圧入荷重で損傷するのを確実に防止できる。しかも、この場合、第1サイドギヤ31を、第1サイドギヤ31の歯部31g以外の部位(本実施形態では閉塞壁34)を押込力の受圧部として第1スリーブ41側に押し込むため、圧入荷重のために第1サイドギヤ31の歯部31gが損傷するのを確実に防止可能である。
また本実施形態において、第2サイドギヤ32及び第2スリーブ42相互を圧入結合P2する工程では、第2スリーブ42及び第2サイドギヤ32を共に貫通支持する第2スリーブ用パンチ202で第2スリーブ42を第2サイドギヤ32側に押し込むようにしている。これにより、第2スリーブ用パンチ202で第2スリーブ42及び第2サイドギヤ32を同軸姿勢に支持させながら、第2サイドギヤ32の軸部32aを第2スリーブ42に的確に圧入結合P2することができる。
また第2サイドギヤ32及び第2スリーブ42相互を圧入結合P2する工程では、デフケース10内に挿入した第2サイドギヤ用支持台102に第2サイドギヤ32を支持させた状態で、第2スリーブ42を第2スリーブ用パンチ202で第2サイドギヤ32側に押し込むようにして行われるため、圧入荷重を第2サイドギヤ用支持台102に確実に受け止めさせることができる。これにより、先行してデフケース10内に組付けられている第1サイドギヤ31の背面31gbや、背面31gbと対向するデフケース10の内面(即ちスラスト受け面)に圧入荷重が及んで損傷するような心配はない。また第2サイドギヤ用支持台102をデフケース10から退去させた上で、次の[ピニオンギヤ組付工程]に移行するので、第2サイドギヤ用支持台102が、[ピニオンギヤ組付工程]を実行する上で障害となる心配はない。
その上、本実施形態のデフケース10の作業窓10wは、第1,第2サイドギヤ31,32及びピニオンギヤ20のデフケース10への装入口として使用されるだけでなく、第2サイドギヤ用支持台102のデフケース10への挿入口にも兼用されるため、デフケース10の構造簡素化が図られる。
また第2サイドギヤ32及び第2スリーブ42相互を圧入結合P2する工程では、第2サイドギヤ支持台102が第2サイドギヤ32を第2サイドギヤ32の歯部32g以外の部位(本実施形態では閉塞壁34′)で支持する支持状態で、第2スリーブ42を第2サイドギヤ32側に押し込むようにしている。これにより、圧入荷重のために第2サイドギヤ32の歯部32gが損傷するのを確実に防止可能である。
また特に本実施形態においては、第1スリーブ41の圧入方向前側の端部に、第1ワッシャ51の内周部51iを外周面61aに嵌合させ且つ軸方向端面61bに第1サイドギヤ31の背面31gbを当接させる第1ワッシャ支持部61が一体に形成されている。これにより、第1ワッシャ支持部61で第1ワッシャ51を支えながら第1サイドギヤ31の軸部31aに第1スリーブ41を圧入結合P1でき、圧入結合過程での、第1サイドギヤ31及び第1スリーブ41間の第1ワッシャ51挟み込みを防止できる。しかも圧入完了後は、第1ワッシャ支持部61に第1サイドギヤ31の背面31gbが当接するため、第1ワッシャ51が第1サイドギヤ31及び第1スリーブ41間に嵌まり込む虞れはなく、第1ワッシャ51を的確に支持可能である。
その上、デフケース10の第1ボス部10b1の内周部内端に凹部11が設けられ、第1スリーブ41には、凹部11と係合し得る第1凸部81が、第1ワッシャ支持部61に隣接し且つ第1ワッシャ支持部61よりも径方向外方に張出すように一体に形成されている。これにより、凸部81及び凹部11相互の係合を以て、デフケース10からの第1スリーブ41の抜け出しを防止できる。しかもその抜け出し防止手段である凸部81が、第1ワッシャ支持部61と協働して第1ワッシャ51に対する支持安定手段を兼ねることとなるため、構造簡素化を図りつつ、第1スリーブ41上での第1ワッシャ51の支持がより安定化される。
一方、第2サイドギヤ32には、軸部32aの根元部分において、外周面62aに第2ワッシャ52の内周部52iを嵌合させ且つ軸方向端面62bに第2スリーブ42の圧入方向前側の端面42eを当接させる第2ワッシャ支持部62が一体に形成されている。これにより、第2ワッシャ支持部62で第2ワッシャ52を支えながら第2サイドギヤ32の軸部32aに第2スリーブ42を圧入結合P2でき、圧入結合過程での、第2サイドギヤ32及び第2スリーブ42間の第2ワッシャ52挟み込みを防止できる。しかも圧入完了後は、第2ワッシャ支持部62に第2スリーブ42の端面42eが当接するため、第2ワッシャ52が第2サイドギヤ32及び第2スリーブ42間に嵌まり込む虞れはなく、第2ワッシャ52を的確に支持可能である。
その上、デフケース10の第2ボス部10b2の内周部内端に凹部12が設けられる一方、凹部12と係合し得る凸部82が第2スリーブ42に設けられ、第2ワッシャ支持部62は、第2スリーブ42の凸部82と共にボス部10b2の凹部12に受容されるため、凸部82及び凹部12相互の係合により、デフケース10からの第2スリーブ42の抜け出しを防止できる。併せて、ボス部10b2の凹部12に第2ワッシャ支持部62も受容されることから、構造を複雑化することなく第2ワッシャ支持部62のデフケース10との干渉を容易に回避可能となる。
更に第1スリーブ41の第1凸部81上に第1ワッシャ51を載置保持した状態で第1サイドギヤ31の軸部31aに第1スリーブ41を圧入結合P1すると共に、第2サイドギヤ32の背面32gbに第2ワッシャ52を載置保持した状態で第2サイドギヤ32の軸部32aに第2スリーブ42を圧入結合P2しているため、デフケース10を途中で上下反転させずに所定の保持姿勢を維持したまま、両サイドギヤ31,32、両スリーブ41,42及び両ワッシャ51,52のデフケース10への組付け作業を迅速に行うことができ、組立作業性が更に向上する。
次に図6を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態の組立過程では、第1サイドギヤ31の軸部31aに第1スリーブ41を圧入結合P1する第1スリーブ圧入工程と、第2サイドギヤ32の軸部32aに第2スリーブ42を圧入結合P2する第2スリーブ圧入工程とを順次独立して実行した後に、[ピニオンギヤ組付工程](図5参照)を実行するのに対し、第2実施形態では、第1スリーブ圧入工程と、第2スリーブ圧入工程とを一度に行い、その後、[ピニオンギヤ組付工程]に移行するようにしている。
即ち、第2実施形態では、第1サイドギヤ31、第1スリーブ41及び第1ワッシャ51を作業窓10wを通してデフケース10内に装入し、所定位置にセットする第1サイドギヤユニット組込工程(図6の(G)参照)と、
第2サイドギヤ32、第2スリーブ42及び第2ワッシャ52を作業窓10wを通してデフケース10内に装入し、所定位置にセットする第2サイドギヤユニット組込工程(図6の(H)参照)と、
第1サイドギヤ31の軸部31aに第1スリーブ41を圧入結合P1する第1スリーブ圧入工程、および第2サイドギヤ32の軸部32aに第2スリーブ42を圧入結合P2する第2スリーブ圧入工程を一度に行うスリーブ圧入工程(図6の(I)参照)と、を含む。
上記において、第1サイドギヤユニット組込工程は、第1実施形態の図3(A)(B)に示す組立手順と同様の組立手順で行われる。また、第2サイドギヤユニット組込工程は、第1実施形態の図4(D)に示す組立手順と同様の組立手順で行われる。そして、第2サイドギヤユニット組込工程の完了状態(図6の(H)参照)では、第2サイドギヤ32の下端の閉塞壁34′を、第1サイドギヤ31の上端の閉塞壁34の上に当接、支持させる。
尚、第2実施形態の差動装置の構成は、第1実施形態の差動装置の構成と基本的に同様であるので、各構成要素には、第1実施形態の対応する構成要素と同じ参照符号を付している。但し、第2実施形態では、上記した第1,第2サイドギヤユニット組込工程を支障なく実行し得るように、作業窓10wの形態・サイズ、第1,第2サイドギヤ31,32並びに第1,第2スリーブ41,42の各形態・サイズが適宜に設定される。
また上記スリーブ圧入工程では、第1スリーブ41を第1スリーブ用支持台101で支持させた状態で、第2スリーブ42を第2スリーブ用パンチ202で第2サイドギヤ42側(即ち下方)に押し込むようにするが、その際に押込力は、第2サイドギヤ32を介して第1サイドギヤ31にも伝達される。これにより、第2サイドギヤ32及び第2スリーブ42相互の圧入結合P2と、第1サイドギヤ31及び第1スリーブ41相互の圧入結合P1とが一度に実行される。尚、第1スリーブ用支持台101及び第2スリーブ用パンチ202は、第1実施形態で用いたものと同様の構造である。
上記スリーブ圧入工程の後は、[ピニオンギヤ組付工程](図5の(F)参照)に移行するが、その組立手順は、第1実施形態と同様である。
而して、第2実施形態では、第1実施形態と基本的に同様の作用効果を達成可能である。更に第2実施形態では、第1スリーブ圧入工程と第2スリーブ圧入工程とを一度に実行することで、第1実施形態のように第1,第2スリーブ圧入工程を順次個別に実行する場合と比べて作業時間の短縮化が図られ、生産性向上に寄与することができる。
次に第2実施形態におけるスリーブ圧入工程(図6の(I)参照)のバリエーション1〜3を図7を参照して、順に説明する。
第2実施形態ではスリーブ圧入工程の際に、第1スリーブ41を固定の第1スリーブ用支持台101で下側から支持させ且つ第1,第2サイドギヤ31,32の内端相互を直接当接させた状態で、第2スリーブ42を第2スリーブ用パンチ202で上側から押し込むようにしているが、スリーブ圧入工程のバリエーション1では、例えば、図7(J)に示すように第1,第2サイドギヤ31,32の内端相互間に自由状態の(即ち上下移動自在な)介在物301を介挿した状態で、スリーブ圧入工程を実行する。
またスリーブ圧入工程のバリエーション2では、例えば、固定の第1スリーブ用支持台101に代えて、駆動手段(図示せず)で昇降駆動可能な第1スリーブ用パンチ302を使用し、図7(K)に示すように第1スリーブ用パンチ302で第1スリーブ41を下側から、また第2スリーブ用パンチ202で第2スリーブ42を上側から一度に押し込むようにしてスリーブ圧入工程を実行する。この場合、第1スリーブ用パンチ302の先部形態は、第1スリーブ用支持台101の先部形態と略同一に構成される。
更にスリーブ圧入工程のバリエーション3では、図7(L)に示すように第1,第2サイドギヤ31,32の内端相互間に介在物301′を介挿した状態で、上記バリエーション2と同様に第1,第2スリーブ用パンチ302,202を用いて、スリーブ圧入工程を実行するものである。この場合、介在物301′は、少なくともスリーブ圧入工程の実行時には不動状態に保持されるように支持手段(図示せず)で固定支持される。
而して、上記バリエーション1〜3によっても、第2実施形態(図6)のスリーブ圧入工程と同様の作用効果を達成可能である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、差動装置1を自動車のミッションケース8内に収容しているが、差動装置1は自動車用の差動装置に限定されるものではなく、種々の機械装置用の差動装置として実施可能である。また、前記実施形態では、差動装置1を、左・右輪伝動系に適用して、左右のドライブシャフトに対し差動回転を許容しつつ動力を分配するものを示したが、本発明では、差動装置を、前後輪駆動車両における前・後輪伝動系に適用して、前後のプロペラシャフトに対し差動回転を許容しつつ動力を分配するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、一対のピニオンギヤ20を、ピニオンギヤ20とは別体に形成されてデフケース10の一直径線上に延びる単一のピニオン軸19を介してデフケース10に回転自在に支持するものを示したが、3個以上のピニオンギヤ20を、デフケースの中心部より放射状に延びる3個以上のピニオン軸を介してそれぞれデフケースに回転自在に支持してもよい。
また前記実施形態では、デフケース10として継ぎ目のない一部材からなる一体型のデフケースを用いたが、本発明では、デフケースを分割構成する複数のケース要素が溶接等の結合手段により分離不能に結合一体化されて実質的に一体である一体型のデフケースを用いてもよく、或いはまた、デフケースを分割構成する複数のケース要素相互がボルト等の締結手段で着脱可能に結合一体化されたデフケースを用いてもよい。
また前記実施形態では、第1,第2サイドギヤ31,32の歯部31g,32gの背面31gb,32gbとデフケース10の内面(スラスト受け面)との間に第1,第2ワッシャ51,52を介装したものを示したが、本発明では、これらワッシャを省略して、背面31gb,32gbをデフケース10の内面(スラスト受け面)に直接摺接させるようにしてもよい。
また前記実施形態では、第1,第2スリーブ41,42の内周面に形成した環状凹部41a,42aを第1,第2サイドギヤ31,32の軸部31a,32aの外周面に圧入結合P1,P2するものを示したが、本発明では、第1,第2スリーブ41,42の外周面に形成した環状凹部を第1,第2サイドギヤ31,32の軸部31a,32aの内周面に圧入結合するようにしてもよい。
また前記実施形態では、ピニオンギヤ20及びサイドギヤ31,32をベベルギヤより構成したものを示したが、本発明では、ピニオンギヤ20及びサイドギヤ31,32をベベルギヤ以外のギヤ、例えばヘリカルギヤで構成してもよい。
また、前記実施形態では、第1,第2サイドギヤ31,32の歯部31g,32gの背面31gb,32gbと、デフケース10との対向面を球面状に形成したものを示したが、本発明では、かかる対向面を平面状に形成してもよい。
また前記実施形態では、第1サイドギヤ31の背面31gbを、第1スリーブ41の第1ワッシャ支持部61に当接させるものを示したが、本発明では、第1ワッシャ51の板厚よりも小さい間隙を挟んで第1スリーブ41の第1ワッシャ支持部61に対面させるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、第2スリーブ42の圧入方向前側の端面42eを、第2サイドギヤ32の第2ワッシャ支持部62に当接させるものを示したが、本発明では、第2ワッシャ52の板厚よりも小さい間隙を挟んで第2サイドギヤ32の第2ワッシャ支持部62に対面させるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、第2スリーブ圧入工程において、第2サイドギヤ用支持台102を、複数の支柱103で支持するものを示したが、本発明では、デフケース10のフランジ10fの外径よりも大きい内径を有する中空の円柱で支持するようにしてもよい。
H1,H2・・・・・貫通孔
P1,P2・・・・・圧入結合
1・・・・・・・・・差動装置
10・・・・・・・・デフケース
10b1,10b2・・第1,第2ボス部
10w・・・・・・・作業窓
20・・・・・・・・ピニオンギヤ
31,32・・・・・第1,第2サイドギヤ
31a,32a・・・軸部
31g,32g・・・歯部
31gb,32gb・・背面
34,34′・・・・閉塞壁(部位)
41,42・・・・・第1,第2スリーブ
101・・・・・・・第1スリーブ用支持台
102・・・・・・・第2サイドギヤ用支持台
201・・・・・・・第1サイドギヤ用パンチ
202・・・・・・・第2スリーブ用パンチ

Claims (9)

  1. 作業窓(10w)を有するデフケース(10)と、前記デフケース(10)内に収納されて相互に噛合するピニオンギヤ(20)及び第1,第2サイドギヤ(31,32)とを備え、前記第1,第2サイドギヤ(31,32)に、前記デフケース(10)の第1,第2ボス部(10b1,10b2)をそれぞれ貫通する円筒状の第1,第2スリーブ(41,42)が各々結合される差動装置の組立方法において、
    前記第1サイドギヤ(31)を前記デフケース(10)内に前記作業窓(10w)を通して装入し且つ前記第1スリーブ(41)を前記第1ボス部(10b1)に嵌挿させた状態で、該第1サイドギヤ(31)の軸部(31a)に該第1スリーブ(41)を圧入結合(P1)することにより、該第1サイドギヤ(31)及び該第1スリーブ(41)を前記デフケース(10)内で結合一体化する第1スリーブ圧入工程と、
    前記第2サイドギヤ(32)を前記デフケース(10)内に前記作業窓(10w)を通して装入し且つ前記第2スリーブ(42)を前記第2ボス部(10b2)に嵌挿させた状態で、該第2サイドギヤ(32)の軸部(32a)に該第2スリーブ(42)を圧入結合(P2)することにより、該第2サイドギヤ(32)及び該第2スリーブ(42)を前記デフケース(10)内で結合一体化する第2スリーブ圧入工程と、
    前記第1スリーブ圧入工程および前記第2スリーブ圧入工程の後に、前記作業窓(10w)を通して前記デフケース(10)内に前記ピニオンギヤ(20)を装入すると共に、該ピニオンギヤ(20)を、前記第1,第2サイドギヤ(31,32)と噛合するように前記デフケース(10)に組み込むピニオンギヤ組込工程とを少なくとも含むことを特徴とする、差動装置の組立方法。
  2. 前記第2スリーブ圧入工程に先行して前記第1スリーブ圧入工程が実行され、
    前記第1スリーブ圧入工程では、第1スリーブ用支持台(101)により前記第1スリーブ(41)を支持させた状態で、前記第2ボス部(10b2)の貫通孔(H2)を通して第1サイドギヤ用パンチ(201)で前記第1サイドギヤ(31)を前記第1スリーブ(41)側に押し込むことにより、該第1サイドギヤ(31)の軸部(31a)に該第1スリーブ(41)を圧入結合(P1)することを特徴とする請求項1に記載の差動装置の組立方法。
  3. 前記第1スリーブ圧入工程では、第1スリーブ用支持台(101)により前記第1スリーブ(41)及び前記第1サイドギヤ(31)を共に貫通支持させた状態で、前記第1サイドギヤ(31)を前記第1スリーブ(41)側に押し込むことにより、該第1サイドギヤ(31)の軸部(31a)に該第1スリーブ(41)を圧入結合(P1)することを特徴とする、請求項1又は2に記載の差動装置の組立方法。
  4. 前記第1スリーブ圧入工程では、第1スリーブ用支持台(101)により前記第1スリーブ(41)を所定の支持位置に支持させた状態で、前記第1サイドギヤ(31)を前記第1スリーブ(41)側に押し込むことにより、該第1サイドギヤ(31)の軸部(31a)に該第1スリーブ(41)を圧入結合(P1)し、
    前記所定の支持位置は、前記第1サイドギヤ(31)の歯部(31g)の背面(31gb)が、該背面(31gb)と対向する前記デフケース(10)の内面から離間した状態を保ち得る位置に設定されることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の差動装置の組立方法。
  5. 前記第1スリーブ圧入工程では、前記第1サイドギヤ(31)を、該第1サイドギヤ(31)の歯部(31g)以外の部位(34)を押込力の受圧部として前記第1スリーブ(41)側に押し込むことにより、該第1サイドギヤ(31)の軸部(31a)に該第1スリーブ(41)を圧入結合(P1)することを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の差動装置の組立方法。
  6. 前記第2スリーブ圧入工程では、前記第2スリーブ(42)及び前記第2サイドギヤ(32)を共に貫通支持する第2スリーブ用パンチ(202)で該第2スリーブ(42)を前記第2サイドギヤ(32)側に押し込むことにより、該第2サイドギヤ(32)の軸部(32a)に該第2スリーブ(42)を圧入結合(P2)することを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の差動装置の組立方法。
  7. 前記第1スリーブ圧入工程の実行後に実行される前記第2スリーブ圧入工程では、前記作業窓(10w)を通して前記デフケース(10)内に挿入した第2サイドギヤ用支持台(102)に前記第2サイドギヤ(32)を支持させた状態で、前記第2スリーブ(42)を該第2スリーブ用パンチ(202)で前記第2サイドギヤ(32)側に押し込むことにより、該第2サイドギヤ(32)の軸部(32a)に該第2スリーブ(42)を圧入結合(P2)することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の差動装置の組立方法。
  8. 前記第2スリーブ圧入工程では、前記第2サイドギヤ(32)を、前記第2サイドギヤ支持台(202)により該第2サイドギヤ(32)の歯部(32g)以外の部位(34′)で支持する支持状態で、前記第2スリーブ(42)を前記第2サイドギヤ(32)側に押し込むことにより、該第2サイドギヤ(32)の軸部(32a)に該第2スリーブ(42)を圧入結合(P2)することを特徴とする、請求項7に記載の差動装置の組立方法。
  9. 前記第1スリーブ圧入工程と、前記第2スリーブ圧入工程とを一度に実行することを特徴とする、請求項1に記載の差動装置の組立方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114734202A (zh) * 2022-05-18 2022-07-12 安徽马钢矿业资源集团南山矿业有限公司 一种电力车驱动主电机齿轮加热安装定位器及其使用方法

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